JP4649344B2 - 紫外線塗料硬化設備、塗料硬化方法 - Google Patents

紫外線塗料硬化設備、塗料硬化方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークに紫外線を照射して、そのワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料を硬化させる紫外線塗料硬化設備、及び、ワークに紫外線を照射することによる塗料硬化方法に関するものである。
従来、紫外線塗料硬化設備は、車両用部品などのワークに塗布された紫外線硬化型塗料(UV塗料)を硬化させる工程などで使用されている。UV塗料の硬化工程としては、例えば、プレヒート炉内でワークに熱風を作用させて、UV塗料の溶剤分を蒸発させた後、紫外線硬化炉内でワークに紫外線を照射して、UV塗料を硬化させることなどが考えられる。
ところが、空気中に存在する酸素により、UV塗料の硬化が阻害されてしまうことがある(いわゆる「酸素阻害」)。従来の紫外線塗料硬化設備では、上記の酸素阻害を打ち消すように、高い光量の紫外線を照射してUV塗料を硬化させていたが、UV塗料を効率良く硬化させるためには、紫外線が照射される照射ゾーン内の酸素濃度をできるだけ低下させておくことが望ましい。そこで、照射ゾーンの空気を不活性ガスに置換することが行われている。
例えば、炉上部にワーク出入口が形成された紫外線硬化炉を設け、紫外線硬化炉内に炭酸ガス(広義の不活性ガスの一種)が充満した状態で、紫外線硬化炉内を通過するワークに対して紫外線を照射することが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。このようにすれば、空気よりも重い炭酸ガスが紫外線硬化炉内に溜まるのに伴い、空気がワーク出入口から押し出されることで紫外線硬化炉内の酸素濃度が低下するため、酸素阻害が生じなくなる。よって、UV塗料を効率良く硬化させることができる。
特表2003−515445号公報(請求項1,5,6等参照) 特開2005−342549号公報(図1等参照)
ところで、紫外線の照射には通常紫外線ランプ(UVランプ)が用いられる。このUVランプは、紫外線の照射時に発熱し、その熱は紫外線硬化炉内の炭酸ガスの温度を上昇させる。特に、ワークが車両用部品のような大型部品であると、高出力のUVランプを複数用いてワーク表面に必要な照射量(例えば、数千ミリジュール)を確保する必要があるため、UVランプの発熱量は増加し、炭酸ガスの温度上昇は顕著になる。その結果、炭酸ガスの比重が小さくなって軽くなるため、炉上部のワーク出入口を介して炭酸ガスが紫外線硬化炉外に漏れやすくなる。ゆえに、紫外線硬化炉内の酸素濃度が高くなるため、UV塗料の硬化効率が低下してしまい、硬化不足となってしまう。しかも、酸素濃度を低く維持するためには、絶えず炭酸ガスを供給し続けなければならないため、コストアップの原因となる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不活性ガスの消費量を低減でき、しかも紫外線硬化型塗料の早期硬化を図ることができる紫外線塗料硬化設備及び塗料硬化方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ワークに熱風を作用させて、そのワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料の溶剤分を蒸発させるプレヒート炉と、前記プレヒート炉を通過したワークに脱酸素条件下で紫外線を照射して、前記紫外線硬化型塗料を硬化させる紫外線硬化炉とを備える紫外線塗料硬化設備であって、前記紫外線硬化炉は、ガス不透過性の壁材により構成され、炉上部が閉塞されている一方で炉最下部にワーク出入口が形成され、空気よりも軽い不活性ガスが内部に溜まるように構成され、前記プレヒート炉は、熱風を発生してその熱風を炉内に供給する熱風発生装置と、前記熱風発生装置によって供給された熱風を前記紫外線硬化炉側に導いてその熱を前記不活性ガスに伝達する熱風流路とを含んで構成され、前記熱風から伝達された熱によって前記不活性ガスが加熱及び保温されることを特徴とする紫外線塗料硬化設備をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、熱風の熱が紫外線硬化炉内の不活性ガスに伝達されることで、空気よりも軽い不活性ガスが加熱されるため、空気との比重差が大きくなって不活性ガスがさらに軽くなる。その結果、不活性ガスは、炉上部が閉塞された紫外線硬化炉内に溜まりやすくなる。即ち、不活性ガスが紫外線硬化炉外に漏れにくくなるため、不活性ガスの消費量を低減できる。しかも、加熱された不活性ガスが紫外線硬化炉内に溜まることにより、紫外線硬化炉内の温度が高くなるため、紫外線硬化型塗料が、紫外線の作用だけでなく不活性ガスの熱の作用によっても硬化が促進される。よって、紫外線硬化型塗料の早期硬化を図ることができる。
さらに、プレヒート炉内で発生した熱風によって不活性ガスが加熱されるため、不活性ガスを加熱装置によってあまり加熱しなくても済む。ゆえに、紫外線塗料硬化設備のランニングコストを抑えることができる。また、熱風から伝達された熱によって不活性ガスが保温されるため、不活性ガスが温度低下に伴って比重が大きくなり、炉上部から下方に流れることが防止される。これにより、不活性ガスが温度低下しにくくなり、ワーク出入口からの不活性ガスの漏れを最小限にすることができる。
また、プレヒート炉内の気体は、熱風発生装置によって熱風となるため、熱風流路を介して確実に紫外線硬化炉側に導かれる。従って、プレヒート炉の熱で不活性ガスを確実に加熱することができる。
さらに、紫外線硬化炉がガス不透過性の壁材によって構成されているため、不活性ガスが壁部を透過して紫外線硬化炉外に漏れることがない。さらに、ワーク出入口が炉最下部に形成されているため、ワーク出入口からの不活性ガスの漏れを最小限に抑えることができる。従って、ある程度大きくワーク出入口を形成することも可能となり、例えば三次元的な形状を有する大型のワークに対する処理も可能となる。
ここで、「脱酸素条件下」とは、紫外線硬化炉内の酸素濃度が空気中の酸素濃度(20%程度)よりも低い条件にあることをいうが、紫外線硬化炉内の酸素濃度は、できるだけ0%に近い状態(例えば5%未満)であることが好ましい。このようにすれば、紫外線硬化型塗料を硬化させる際の酸素阻害を防止しやすくなる。
また、不活性ガスとしては、狭義にはヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガスなどの希ガス族元素が挙げられ、広義には化学反応性の低い窒素ガスや炭酸ガスなども挙げられる。そして、空気よりも軽い不活性ガスとしては、ヘリウムガスや窒素ガスなどが挙げられるが、ヘリウムガスに比べてかなり安価な窒素ガスを用いることが好ましい。また、不活性ガスとして窒素ガスを用いれば、ヘリウムガスに比べて気体拡散速度が低いため、不活性ガスが紫外線硬化炉外に漏れにくくなる。
上記発明において、前記熱風流路は、前記紫外線硬化炉を囲むようにして配置されていることが好ましい(請求項2)。このようにすれば、紫外線硬化炉内の熱が外部に逃げにくくなるため、紫外線硬化炉内の不活性ガスを確実に保温できる。また、熱風流路と紫外線硬化炉の外壁面との接触面積を大きくすることができるため、不活性ガスを効率良く加熱及び保温することができる。
上記発明において、前記プレヒート炉は、前記熱風流路に流路的に接続されるとともに、溶剤分を含んだ熱風を炉外に排出する排気手段を含んで構成されていることが好ましい(請求項3)。このようにすれば、プレヒート炉内の溶剤濃度が低下するため、紫外線硬化型塗料の溶剤分を効率良く蒸発させることができる。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、ワークに熱風を作用させて、そのワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料の溶剤分を蒸発させるプレヒート炉と、前記プレヒート炉を通過したワークに脱酸素条件下で紫外線を照射して、前記紫外線硬化型塗料を硬化させる紫外線硬化炉とを備える紫外線塗料硬化設備による塗料硬化方法であって、炉上部が閉塞されている前記紫外線硬化炉内に空気よりも軽い不活性ガスを溜めるとともに、前記プレヒート炉の熱を利用して前記不活性ガスを加熱及び保温することを特徴とする塗料硬化方法をその要旨とする。
従って、請求項4に記載の発明によると、プレヒート炉の熱を利用して空気よりも軽い不活性ガスが加熱されるため、空気との比重差が大きくなって不活性ガスがさらに軽くなる。その結果、不活性ガスは、炉上部が閉塞された紫外線硬化炉内に溜まりやすくなる。即ち、不活性ガスが紫外線硬化炉外に漏れにくくなるため、不活性ガスの消費量を低減できる。しかも、加熱された不活性ガスを紫外線硬化炉内に溜めることにより、紫外線硬化炉内の温度が高くなるため、紫外線硬化型塗料が、紫外線の作用だけでなく不活性ガスの熱の作用によっても硬化が促進される。よって、紫外線硬化型塗料の早期硬化を図ることができる。
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によると、不活性ガスの消費量を低減でき、しかも紫外線硬化型塗料の早期硬化を図ることができる紫外線塗料硬化設備及び塗料硬化方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、紫外線塗料硬化設備10は、大型のワークWを製造するための製造ラインに組み込まれ、ワークWに紫外線を照射して、前工程においてワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料(UV塗料)を硬化させる設備である。なお、本実施形態のワークWは、被塗面W1を表面側に有する一方で被塗面W1でない凹状曲面W2を裏面側に有する樹脂製の車両用部品(バンパー)である。
また、紫外線塗料硬化設備10は、プレヒート炉11及び紫外線硬化炉12を備えている。プレヒート炉11は、4つの側壁11e、炉上部11a及び炉底部11bによって略直方体状に形成されている。なお本実施形態では、プレヒート炉11を構成する壁材は、断熱材を一対の鉄板で挟持することによって構成されており、ガス不透過性を有するとともに断熱性を有している。また、炉底部11bには、プレヒート炉11内にワークWを搬入するためのワーク搬入口11cと、プレヒート炉11外にワークWを搬出するためのワーク搬出口11dとがそれぞれ別の場所に開口されている。
図1,図2に示されるように、プレヒート炉11は、熱風発生装置41及び熱風流路42を含んで構成されている。熱風発生装置41は、プレヒート炉11の外部に配置されており、ヒータ(図示略)とファン(図示略)とを備えている。ヒータは、熱風発生装置41内に取り込んだ空気を、周囲の温度(本実施形態では20℃以上40℃以下)よりも高い温度(本実施形態では50℃以上90℃以下)に加熱するようになっている。ファンは、ヒータで加熱された空気を熱風にして、その熱風をプレヒート炉11内に供給するようになっている。なお、プレヒート炉11内に供給された熱風は、プレヒート炉11内のワークWに作用して、そのワーク表面に塗布されたUV塗料の溶剤分を蒸発させる。また、熱風流路42は、プレヒート炉11に流路的に接続されており、紫外線硬化炉12を囲むようにして配置された通路である(図2参照)。熱風流路42には、熱風発生装置41からプレヒート炉11内に供給された熱風が流れるようになっている。
また、図1,図2に示されるように、プレヒート炉11の側壁11eには、排気手段としての排気口43が配置されている。排気口43は、熱風流路42に流路的に接続されており、溶剤分を含んだ熱風を炉外に排出するようになっている。
さらに、プレヒート炉11内には温度計26が設置されている。温度計26は、プレヒート炉11内の温度を測定して、CPU21に第1温度測定信号を出力するようになっている。なお図示しないが、温度計26は、プレヒート炉11内のフロアコンベア14の最高到達点の近傍に位置しており、最高到達点に搬送されてきたワークWの下端よりも下方に位置している。従って、温度計26によってワークW付近の温度を正確に測定できる。
一方、前記紫外線硬化炉12は、例えば鉄板などのようなガス不透過性の壁材によって略直方体状に形成されている。なお本実施形態では、紫外線硬化炉12を構成する壁材は、断熱材を有しておらず、1枚の鉄板のみによって構成されている。つまり、紫外線硬化炉12を構成する壁材は、プレヒート炉11を構成する壁材に比べて厚さ方向への熱伝導性が高い。紫外線硬化炉12の炉上部12aは天井によって閉塞されている。一方、紫外線硬化炉12の炉底部12b(炉最下部)には、紫外線硬化炉12内にワークWを搬入するためのワーク搬入口12c(ワーク出入口)と、紫外線硬化炉12外にワークWを搬出するためのワーク搬出口12d(ワーク出入口)とがそれぞれ別の場所に開口されている。よって、紫外線硬化炉12は、空気よりも軽い窒素ガス(不活性ガス)が内部に溜まるように構成される。また、紫外線硬化炉12の側壁12eは、熱風流路42の一部を構成している。即ち、紫外線硬化炉12及び熱風流路42は、側壁12eによって区画されている。このため、紫外線硬化炉12内の窒素ガスと熱風流路42内の熱風との接触が防止される。また、熱風流路42内に導かれた熱風の熱は、側壁12eを介して紫外線硬化炉12内の窒素ガスに伝達される。その結果、窒素ガスは、熱風から伝達された熱によって加熱及び保温される。
図1,図2に示されるように、紫外線塗料硬化設備10は、搬送手段としてのフロアコンベア14を備えている。フロアコンベア14は、凹状曲面W2を下方に向けた状態のワークWをワーク支持体19で支持しながら搬送するようになっている。フロアコンベア14は、ワークWを上昇させながらワーク搬入口11cを介してワークWをプレヒート炉11内に搬入するとともに、ワークWを下降させながらワーク搬出口11dを介してプレヒート炉11外にワークWを搬出するようになっている。さらに、フロアコンベア14は、ワークWを上昇させながらワーク搬入口12cを介してワークWを紫外線硬化炉12内に搬入するとともに、ワークWを下降させながらワーク搬出口12dを介して紫外線硬化炉12外にワークWを搬出するようになっている。なお、フロアコンベア14は、ワーク支持体19が搬送されるワーク搬送経路18を備えている。ワーク搬送経路18は、断面コ字状をなす一対のガイドレール17aによって構成されている。両ガイドレール17aは、ワーク搬送経路18の長手方向に平行に設けられている。
図1に示されるように、ワーク支持体19は、4つの車輪(図示略)が回転可能に取り付けられた台車17を備えている。各車輪は、一対のガイドレール17aによって支持されるようになっている。このため、台車17は、例えば図示しない牽引部材(ワイヤやチェーン等)で引っ張られることにより、両ガイドレール17a(ワーク搬送経路18)に沿って移動する。なお、台車17が自走する構成であってもよい。また、ワーク支持体19は、台車17に対して回動可能に設けられた支持棒17bを備えている。支持棒17bは、上端部にてワークWを支持するとともに、下端部にワークWよりも重い錘17dを有している。これにより、ワーク支持体19がワーク搬送経路18の傾斜部分を通過する際に、支持棒17bは、錘17dによって台車17に対して回動する。このため、支持棒17bはガイドレール17aの設置面に対してほぼ直立状態に維持され、支持棒17bに支持されるワークWの向きはほぼ同じ状態に維持される。
図1,図2に示されるように、前記紫外線硬化炉12には、複数のUVランプ13が設置されている。各UVランプ13は、紫外線硬化炉12内においてフロアコンベア14の最高到達点がある箇所に対応して設けられている。具体的にいうと、UVランプ13は、紫外線硬化炉12において互いに対向する側壁12eの上部に各2本ずつ設けられている。よって、紫外線を照射する照射ゾーンは、炉上部12a近傍に位置するようになる。これらUVランプ13は、ワークWの搬送方向(紫外線硬化炉12の長手方向)と平行(即ち横置き)に設置されている。各UVランプ13は、プレヒート炉11を通過して紫外線硬化炉12内を通過するワークWに、脱酸素条件下(本実施形態では、紫外線硬化炉12内の酸素濃度が5%未満である状態)で紫外線を照射して、UV塗料を硬化させるようになっている。なお、各UVランプ13は、横置きに設置されていたが、縦置きに設置されていてもよい。このようにすれば、UV塗料をムラなく硬化させることができる。
なお、本実施形態のUVランプ13としては、発光部と、凹状の反射面を有するアルミ板(反射板)とを備える集光形のランプが用いられる。UVランプ13と紫外線硬化炉12とを区画する位置には、熱線カットフィルタ13cが設けられている。熱線カットフィルタ13cは、UVランプ13から照射される紫外線を紫外線硬化炉12内に透過させるようになっている。よって、UVランプ13は、窒素ガスが充満している紫外線硬化炉12に近付けて配置される。
図1に示されるように、紫外線塗料硬化設備10は、窒素ガスを送り出すタンク32(不活性ガス源)を備えている。また、紫外線塗料硬化設備10は、タンク32と紫外線硬化炉12内との間を連通しうる窒素ガス供給経路を構成する窒素ガス供給管37を備えている。窒素ガス供給管37上には加熱装置34(加熱手段)が設置されている。加熱装置34は、タンク32から送り出された窒素ガスを、プレヒート炉11及び紫外線硬化炉12の周囲の温度(本実施形態では20℃以上40℃以下)よりも高い温度(本実施形態では50℃以上90℃以下)に加熱するようになっている。本実施形態の加熱装置34は、熱交換器を加熱源とする装置である。なお、加熱装置34は必須ではなく、必要に応じて適宜設けられる。仮に加熱装置34を省略すれば、紫外線塗料硬化設備10を簡略化できるため、紫外線塗料硬化設備10のイニシャルコスト及びランニングコストを抑えることができる。
図1に示されるように、窒素ガス供給管37上には、窒素ガスを紫外線硬化炉12内に供給する窒素ガス供給装置31(供給手段)が設置されている。即ち、窒素ガス供給装置31は、窒素ガス供給管37を介して加熱装置34及びタンク32と流路的に接続されている。窒素ガス供給装置31は、窒素ガス供給ポンプ33、窒素ガス供給バルブ35及び窒素ガス供給口36を備えている。窒素ガス供給ポンプ33は、加熱装置34の下流側に配置されており、加熱装置34によって加熱された窒素ガスを紫外線硬化炉12側に供給するようになっている。窒素ガス供給バルブ35は、窒素ガス供給ポンプ33の下流側に配置されており、窒素ガス供給管37を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。窒素ガス供給バルブ35は、開状態に切り替えられた際に、紫外線硬化炉12内に窒素ガスを供給可能とするようになっている。なお、本実施形態の窒素ガス供給バルブ35は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。また、窒素ガス供給口36は、紫外線硬化炉12の前記炉上部12aの天井に配置されており、窒素ガスを紫外線硬化炉12内に供給するようになっている。これにより、窒素ガスが紫外線硬化炉12内に溜まるようになる。なお、本実施形態の窒素ガス供給口36は、下方に開口するノズルである。
図1に示されるように、紫外線硬化炉12内の炉上部12aにおける窒素ガス供給口36の下方であって、前記照射ゾーンの上方には、パンチングメタル51が炉上部12aの天井と平行に配置されている。パンチングメタル51は、板状部材に複数の貫通孔を規則的に配置することで構成されている。パンチングメタル51は、窒素ガスが各貫通孔を通過する際にその流れを整えて、炉上部12a全体から鉛直方向下側に向けて流れる微小風速のダウンフローを生じさせるようになっている。なお、パンチングメタル51を用いる代わりに、フィルタなどを用いてもよい。この場合におけるフィルタとしては、例えば、繊維をまとめて積層することでマット状に構成されたもの等が好適である。
また、紫外線硬化炉12内の前記照射ゾーンには、酸素濃度計24及び温度計25が設置されている。酸素濃度計24は、紫外線硬化炉12内の酸素濃度を測定して、CPU21に酸素濃度測定信号を出力するようになっている。また、温度計25は、紫外線硬化炉12内の温度を測定して、CPU21に第2温度測定信号を出力するようになっている。なお図示しないが、酸素濃度計24は、紫外線硬化炉12内のフロアコンベア14の最高到達点の近傍に位置しており、最高到達点に搬送されてきたワークWの下端よりも下方に位置している。従って、酸素濃度計24によってワークW付近の酸素濃度を正確に測定できる。同様に、温度計25も、上記最高到達点の近傍に位置しており、最高到達点に搬送されてきたワークWの下端よりも下方に位置している。従って、温度計25によってワークW付近の温度を正確に測定できる。
次に、紫外線塗料硬化設備10の電気的構成について説明する。
図1に示されるように、紫外線塗料硬化設備10は、設備全体を統括的に制御するための制御装置15を備えている。制御装置15は、CPU21、ROM22、RAM23、入出力回路等により構成されている。CPU21は、UVランプ13、フロアコンベア14、加熱装置34、窒素ガス供給ポンプ33、窒素ガス供給バルブ35及び熱風発生装置41に電気的に接続されており、各種の駆動信号によってそれらを制御する。
CPU21には、前記温度計26から出力された第1温度測定信号が入力されるようになっている。そして、CPU21は、第1温度測定信号が示す温度が60℃であるか否かを判定するようになっている。第1温度測定信号が示す温度が60℃未満である場合、CPU21は、熱風発生装置41による熱風を発生させる制御を行うようになっている。また、第1温度測定信号が示す温度が60℃よりも高くなると、CPU21は、熱風発生装置41による熱風を発生させる制御を停止するようになっている。このような制御によれば、プレヒート炉11内の温度を一定に保つことができる。
さらに、CPU21には、前記温度計25から出力された第2温度測定信号が入力されるようになっている。そして、CPU21は、第2温度測定信号が示す温度が60℃であるか否かを判定するようになっている。第2温度測定信号が示す温度が60℃未満である場合、CPU21は、熱風発生装置41による熱風を発生させる制御を行うようになっている。また、第2温度測定信号が示す温度が60℃よりも高くなると、CPU21は、熱風発生装置41による熱風を発生させる制御を停止するようになっている。このような制御によれば、紫外線硬化炉12内の温度を一定に保つことができるため、UV塗料の硬化時間が一定になり、塗装品質が安定する。また、窒素ガスを無駄に加熱しなくても済むため、加熱に要するエネルギを節約できる。なお、紫外線塗料硬化設備10が加熱装置34を有する場合、CPU21は、第2温度測定信号に基づいて加熱装置34の制御を行うようにしてもよい。具体的には、第2温度測定信号が示す温度が60℃未満である場合、CPU21は、加熱装置34による窒素ガスの加熱を開始する制御を行う。また、第2温度測定信号が示す温度が60℃よりも高くなると、CPU21は、加熱装置34による窒素ガスの加熱を停止する制御を行う。
また、CPU21には、前記酸素濃度計24から出力された酸素濃度測定信号が入力されるようになっている。そして、CPU21は、酸素濃度測定信号が示す酸素濃度が閾値以上(例えば5%以上)であるか否かを判定するようになっている。酸素濃度測定信号が示す酸素濃度が閾値以上である場合、CPU21は、窒素ガス供給バルブ35を開状態に切り替える制御を行うようになっている。一方、酸素濃度測定信号が示す酸素濃度が閾値未満である場合、CPU21は、窒素ガス供給バルブ35を閉状態に切り替える制御を行うようになっている。このような制御によれば、紫外線硬化炉12内の酸素濃度を一定に保つことができるため、塗装品質が安定する。また、窒素ガスの無駄な供給が減るため、窒素ガスの消費量をよりいっそう低減できる。
次に、紫外線塗料硬化設備10を用いた塗料硬化方法を説明する。
まず、CPU21は、窒素ガス供給ポンプ33及び窒素ガス供給バルブ35に駆動信号を出力する。これにより、窒素ガス供給バルブ35が開状態に切り替わり、タンク32から送られてきた窒素ガスが、窒素ガス供給ポンプ33によって窒素ガス供給管37を通過し、紫外線硬化炉12内に充填される。そして、紫外線硬化炉12内に充填された窒素ガスは、パンチングメタル51の貫通孔を通過し、その際にその流れが整えられて微小風速のダウンフローとなる。これにより、窒素ガスは、パンチングメタル51の下方にある照射ゾーンなどに流れる。なお、紫外線塗料硬化設備10が加熱装置34を有する場合、CPU21は、加熱装置34に駆動信号を出力して、タンク32から送られてきた窒素ガスを加熱する制御を行ってもよい。
また、CPU21は、熱風発生装置41に駆動信号を出力し、熱風発生装置41内に取り込んだ空気を例えば60℃に加熱し、その空気を熱風にしてプレヒート炉11内に供給する制御を行う。この状態で、CPU21は、フロアコンベア14に駆動信号を出力し、ワーク搬入口11cを介してプレヒート炉11内にワーク支持体19(ワークW)を搬入させる制御を行うとともに、ワーク搬出口11dを介してプレヒート炉11外にワーク支持体19(ワークW)を搬出させる制御を行う。その結果、プレヒート炉11内を通過するワークWに熱風が作用し、そのワーク表面に塗布されたUV塗料の溶剤分が蒸発する。
その後、溶剤分を含んだ熱風は、プレヒート炉11内から熱風流路42に導かれ、排気口43から排出される(図2の矢印参照)。なお、熱風流路42を流れる熱風の熱は、紫外線硬化炉12の側壁12eを介して紫外線硬化炉12内の窒素ガスに伝達される。その結果、プレヒート炉11の熱によって窒素ガスが約60℃に加熱(及び保温)される。これにより、窒素ガスの比重が小さくなって、空気との比重差が大きくなり、窒素ガスが軽くなる。従って、炉底部12bにあるワーク搬入口12c及びワーク搬出口12dを介して窒素ガスが紫外線硬化炉12外に漏れることが防止される。本実施形態では、0℃で0.967となる窒素ガスの比重が60℃に加熱された際に0.8程度に低下し、空気の比重(約1)との差が大きくなる。
この状態で、CPU21は、フロアコンベア14に駆動信号を出力し、プレヒート炉11外に搬出されたワーク支持体19(ワークW)をワーク搬入口12cを介して紫外線硬化炉12内に搬入させる制御を行う。これとともに、CPU21は、紫外線硬化炉12内のワーク支持体19(ワークW)をワーク搬出口12dを介して紫外線硬化炉12外に搬出させる制御を行う。なお、UVランプ13は、紫外線の出力が安定するまでに時間がかかるため、常時点灯している。このため、紫外線硬化炉12内を通過するワークWには紫外線が照射される。その結果、ワークWのワーク表面に塗布されたUV塗料が硬化する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の紫外線塗料硬化設備10によれば、熱風の熱が紫外線硬化炉12内の窒素ガスに伝達されることで、空気よりも軽い窒素ガスが加熱されるため、空気との比重差が大きくなって窒素ガスがさらに軽くなる。その結果、窒素ガスは、炉上部12aが閉塞された紫外線硬化炉12内に溜まりやすくなる。即ち、窒素ガスが紫外線硬化炉12外に漏れにくくなるため、窒素ガスの消費量を低減できる。しかも、加熱された窒素ガスが紫外線硬化炉12内に溜まることにより、紫外線硬化炉12内の温度が高くなるため、UV塗料が、紫外線の作用だけでなく窒素ガスの熱の作用によっても硬化が促進される。よって、UV塗料の早期硬化を図ることができる。
(2)本実施形態の紫外線硬化炉12は、熱伝導性を有する壁材によって構成されているため、熱風の熱を側壁12eを介して紫外線硬化炉12内に確実に伝達できる。一方、本実施形態のプレヒート炉11は、断熱性を有する壁材によって構成されているため、プレヒート炉11内の熱が紫外線塗料硬化設備10外に放出されにくくなる。しかも、紫外線硬化炉12内からプレヒート炉11内に放出された熱が紫外線塗料硬化設備10外に放出されることも防止できる。
(3)本実施形態では、プレヒート炉11内に供給された熱風が、プレヒート炉11、熱風流路42、排気口43の順に流れるため、その流れの方向は、プレヒート炉11内を通過するワークWの搬送方向と等しくなる。従って、熱風がワークWに乱されることで熱風流路42側に流れにくくなることを防止できる。ゆえに、熱風の熱を紫外線硬化炉12内の窒素ガスに確実に伝達できる。さらに、プレヒート炉11内に供給された熱風は、熱風流路42に流れるが、紫外線硬化炉12の周囲に熱風流路42があることにより、熱風の熱を紫外線硬化炉12内の窒素ガスにより確実に伝達できる。
(4)本実施形態では、紫外線硬化炉12外の空気がワーク搬入口12c及びワーク搬出口12dを介して侵入することを、ダウンフローの風圧によって防止できる。しかも、ダウンフローはパンチングメタル51によって整流されて静かに流れるため、たとえ窒素ガスが空気に接したとしても空気中に拡散しにくい。よって、窒素ガスが紫外線硬化炉12外に漏れ出す量を最小限に留めることができる。
(5)本実施形態のフロアコンベア14は、ワークWを下方から支持して搬送するため、フロアコンベア14に付着した異物がワークWに落下する心配がなく、ワーク表面のUV塗料へのゴミの付着を防止することができる。
(6)本実施形態の塗料硬化方法では、ワークWの搬入を行ってから紫外線硬化炉12内に窒素ガスを溜めるのではなく、窒素ガスを溜めておいてからワークWの搬入を行っている。よって、紫外線の照射に際し、ワークWを搬入した状態でフロアコンベア14を止めて、窒素ガスが溜まるのを待たなくても済む。従って、UV塗料の硬化作業を効率良く行うことができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の熱風流路42は、紫外線硬化炉12を囲むようにして配置されていた。しかし、熱風流路42は、紫外線硬化炉12の側壁12eの少なくとも1つを覆うように配置されていてもよい。また、熱風流路42は、紫外線硬化炉12の炉上部12aや炉底部12bを覆うように配置されていてもよい。さらに、熱風流路42は、紫外線硬化炉12内を通過するように配置されていてもよい。
・上記実施形態では、プレヒート炉11の熱を利用して窒素ガスを加熱及び保温する方法として、熱風を熱風流路42の壁材にあてて、その熱を紫外線硬化炉12内に伝達することが行われていた。しかし他の方法として、熱風で加熱された熱伝達媒体(液体など)を熱風流路42の壁材にあてて、その熱を紫外線硬化炉12内に伝達するようにしてもよい。
・上記実施形態では、プレヒート炉11へのワークWの搬入・搬出と、紫外線硬化炉12へのワークWの搬入・搬出とを、1つのフロアコンベア14で行っていたが、別々のフロアコンベアで行ってもよい。即ち、プレヒート炉11から搬出されたワークWを別のフロアコンベアに載せ替えて、紫外線硬化炉12内に搬入するようにしてもよい。
・上記実施形態のプレヒート炉11は、略直方体状をなし、炉底部11bにワーク搬入口11c及びワーク搬出口11dを有していたが、これに限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
・上記実施形態では、UVランプ13、フロアコンベア14、加熱装置34、窒素ガス供給ポンプ33、窒素ガス供給バルブ35及び熱風発生装置41の制御を1つのCPU21で制御するようにしたが、各制御を別々のCPUで行うように構成してもよい。
・上記実施形態では、紫外線塗料硬化設備10によって塗装されるワークWとしてバンパーを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、空力付加物(スポイラーなど)などの他の車両用部品をワークWとしてもよい。また、ワークWは、必ずしも車両用部品でなくてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記紫外線硬化炉を構成する壁材は、前記プレヒート炉を構成する壁材よりも熱伝導性が高いことを特徴とする紫外線塗料硬化設備。
(2)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記プレヒート炉は、断熱性を有する壁材によって構成されていることを特徴とする紫外線塗料硬化設備。
(3)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記不活性ガスを送り出す不活性ガス源と、前記プレヒート炉の周囲の温度よりも高く、前記紫外線硬化炉の周囲の温度よりも高い温度に前記不活性ガスを加熱する加熱手段と、前記不活性ガス源と流路的に接続され、前記不活性ガスを前記紫外線硬化炉内に供給する供給手段とを備えたことを特徴とする紫外線塗料硬化設備。
(4)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ワークを前記プレヒート炉内に搬入するとともに、前記ワークを前記プレヒート炉外に搬出し、前記ワークを上昇させながら前記ワーク出入口を介して前記ワークを前記紫外線硬化炉内に搬入するとともに、前記ワークを下降させながら前記ワーク出入口を介して前記ワークを前記紫外線硬化炉外に搬出する搬送手段を備えたことを特徴とする紫外線塗料硬化設備。
本実施形態における紫外線塗料硬化設備の概略構成を示す断面図。 紫外線塗料硬化設備の概略構成を示す断面図。
符号の説明
10…紫外線塗料硬化設備
11…プレヒート炉
12…紫外線硬化炉
12a…炉上部
12b…炉最下部にある炉底部
12c…ワーク出入口としてのワーク搬入口
12d…ワーク出入口としてのワーク搬出口
41…熱風発生装置
42…熱風流路
43…排気手段としての排気口
W…ワーク

Claims (4)

  1. ワークに熱風を作用させて、そのワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料の溶剤分を蒸発させるプレヒート炉と、前記プレヒート炉を通過したワークに脱酸素条件下で紫外線を照射して、前記紫外線硬化型塗料を硬化させる紫外線硬化炉とを備える紫外線塗料硬化設備であって、
    前記紫外線硬化炉は、ガス不透過性の壁材により構成され、炉上部が閉塞されている一方で炉最下部にワーク出入口が形成され、空気よりも軽い不活性ガスが内部に溜まるように構成され、
    前記プレヒート炉は、熱風を発生してその熱風を炉内に供給する熱風発生装置と、前記熱風発生装置によって供給された熱風を前記紫外線硬化炉側に導いてその熱を前記不活性ガスに伝達する熱風流路とを含んで構成され、
    前記熱風から伝達された熱によって前記不活性ガスが加熱及び保温される
    ことを特徴とする紫外線塗料硬化設備。
  2. 前記熱風流路は、前記紫外線硬化炉を囲むようにして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紫外線塗料硬化設備。
  3. 前記プレヒート炉は、前記熱風流路に流路的に接続されるとともに、溶剤分を含んだ熱風を炉外に排出する排気手段を含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線塗料硬化設備。
  4. ワークに熱風を作用させて、そのワーク表面に塗布された紫外線硬化型塗料の溶剤分を蒸発させるプレヒート炉と、前記プレヒート炉を通過したワークに脱酸素条件下で紫外線を照射して、前記紫外線硬化型塗料を硬化させる紫外線硬化炉とを備える紫外線塗料硬化設備による塗料硬化方法であって、
    炉上部が閉塞されている前記紫外線硬化炉内に空気よりも軽い不活性ガスを溜めるとともに、前記プレヒート炉の熱を利用して前記不活性ガスを加熱及び保温することを特徴とする塗料硬化方法。
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