JP4648753B2 - 治療用椅子の頭部支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、耳鼻咽喉科、歯科等にて患者が腰掛けて治療を受けたり、横たわって治療を受けたりするときに使用される治療用椅子の頭部支持装置に関するものである。
この種の治療用椅子における枕は、患者の背丈に応じて高くしたり、低くしたりし、また、治療方法に応じて頭を上向きにしたり、下向きにしたりするなど、上下動、前後動、前後回転動の3次元方向に自由に動くことができるとともに、一旦決定したら位置ずれを起こすことなく、即座に、しかも確実に固定することが望まれる。
このような目的のための従来の治療用椅子の頭部支持装置として、固定用の手動ねじと固定用の手動レバーを設けた治療用椅子の頭部支持装置がある。これは、枕の背部に第2のアームの基端部を第3関節としての軸部にて回動自在に連結するとともに、固定用の手動ねじを設け、前記第2のアームの他端部を第1のアームの一端部に第2関節としてのアーム用軸部にて回動自在に連結するとともに、固定用の手動レバーを設け、前記第1のアームの基端部を背もたれに取り付けたものである。
また、油圧シリンダーにより固定する治療用椅子の頭部支持装置があり、これは、背もたれの軸承体が支承する連結軸を、角度調節部材の両端部の連結孔の一方に嵌合し、角度調節部材は、その両端部の連結孔を結ぶスリットを設け、油圧シリンダーの加圧手段によってスリットが狭まるように加圧し、角度調節部材の他方の連結孔に、第1連杆の一端部に設けたスリットを有する筒状部を嵌合し、第2連杆の連結軸を前記筒状部内に嵌合し、第3連杆の一端部を第1連杆の他端部に枢着連結し、第2連杆と第3連杆の他端部をスリットを設けた枕の背面に枢着連結したものである(特許文献1)。
特開2002―11058号公報。
医師又は看護士が一人で手動ねじと手動レバーにより固定する方法では、患者の頭部を最適な位置決めをしたら、まず、頭部を片手で支えながら手動ねじで枕を固定し、ついで、手動レバーを操作して第2のアームと第1のアームとを固定しなければならず、操作が面倒であるばかりか、手動ねじと手動レバーを操作するときの力で枕に位置ずれを起こしてしまうことがある。そのため、より確実に操作するには、二人がかりとなる、という問題があった。
油圧シリンダーにより固定する方法では、3個所の関節が油圧シリンダーにより同時に固定できるが、角度調節部材の構造と、この角度調節部材の他方の連結孔に嵌合する第1連杆、第2連杆、第3連杆の構造が複雑で、特に、枕の動きが第1連杆、第2連杆、第3連杆の動きに制限されて円滑な調節が困難であり、さらに、油圧シリンダーの駆動源のコンプレッサーを装備したものでないと利用できない、という問題があった。
本発明は、簡単な操作で、しかも、枕に位置ずれを生ずることなく確実に固定できるとともに、油圧シリンダーの駆動源がないところでも使用できる治療用椅子の頭部支持装置を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、背もたれの背部のブラケットに第1のアームの基端部を第1の関節としてのアーム用軸部にて回動可能に軸架し、前記第1の関節としてのアーム用軸部に臨ませて関節の着脱のための第1の電磁ブレーキを、前記背もたれの背部の第1の支持枠に固定的に取り付け、前記第1の関節としてのアーム用軸部に取り付けられた歯車と、この第1の関節としてのアーム用軸部側の歯車より歯数が少なく前記第1の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた歯車とを互いに噛み合わせ、枕の背部のブラケットに、第3の支持枠の一端を取り付け、この第3の支持枠の他端に、第3の関節の着脱のための第3の電磁ブレーキを取り付け、前記第3の支持枠の中間部であって、前記第3の支持枠の一端の枕側の重量と他端の第3の電磁ブレーキ側の重量がバランスする位置に、前記第2のアームの基端部を第3関節としての軸部にて回動可能に軸架し、この第3関節としての軸部に取り付けられた歯車と、この第3関節としての軸部側の歯車より歯数が少なく前記第3の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた歯車とを互いに噛み合わせ、前記第2のアームの先端部に第2の支持枠を設け、この第2の支持枠の先端に、第2の電磁ブレーキを設け、前記第2の支持枠の中間位置であって、前記第2の電磁ブレーキの重量と前記第2のアームの基端部側の枕と第2の電磁ブレーキ側の重量がバランスする位置に、前記第1のアームの先端部と第2のアームの先端部とを第2関節としてのアーム用軸部にて回動自在に連結し、この第2関節としてのアーム用軸部に取り付けられた歯車と、この第2関節としてのアーム用軸部側の歯車より歯数が少なく前記第2の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた前記歯車とを互いに噛み合わせてなることを特徴とする治療用椅子の頭部支持装置である。
請求項2記載の発明は、第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを並列に接続し、この並列回路に、前記3個の電磁ブレーキを同時にオン・オフする1個の操作スイッチを介して電源に接続してなることを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置である。
請求項3記載の発明は、第3の電磁ブレーキを、直列に接続した第1の操作スイッチを介して電源に接続し、第1の電磁ブレーキと第2の電磁ブレーキとを並列に接続した並列回路を、直列に接続した第2の操作スイッチを介して電源に接続し、前記第1、第2の操作スイッチは、半押しと全押しを連動させて前記3個の電磁ブレーキのオン・オフを制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置である。
請求項4記載の発明は、第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを、それぞれ1つずつ独立した操作スイッチを介して電源に接続し、前記3個の電磁ブレーキのオン・オフをそれぞれ別個に制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置である。
請求項1記載の発明によれば、電磁ブレーキのオン・オフだけの簡単な操作で、しかも、枕に位置ずれを生ずることなく確実に固定できるとともに、油圧シリンダーの駆動源がないところでも使用できる
請求項1記載の発明によれば、関節毎に電磁ブレーキを取り付けても、手元のスイッチで全て操作できる。すなわち、関節毎に設けた電磁ブレーキを同時にオン・オフしたり、関節に応じて個々にオン・オフしたりする制御が使用目的に応じて自由に設定できる。
請求項1記載の発明によれば、ブレーキの大きなトルクを得ることができ、確実に固定できる。
請求項1記載の発明によれば、主に、枕の上向き、下向きなどの前後回動位置を調整するときのアーム、電磁ブレーキその他の構造部分の重さが負担にならず、頭部の位置調整が容易で、確実になる。
請求項2記載の発明によれば、第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを並列に接続し、この並列回路に、前記3個の電磁ブレーキを同時にオン・オフする1個の操作スイッチを介して電源に接続したので、通常は第1、第2、第3の電磁ブレーキを通電状態して、ブレーキをかけておき、患者を椅子に座らせ、背もたれに背をもたせかけ、頭を枕に軽く当て、医師又は看護士が患者と向き合った状態で両手で枕を軽く持ち頭を支えるようにして操作スイッチを押す。すると、すべての電磁ブレーキは、同時にブレーキが外れ、枕は、上下動、前後動、前後回転動のいずれにも自由に動ける状態になる。この状態で枕に患者の頭を載せて、治療のし易い状態に調整したら、操作スイッチから手を離すと、全ての電磁ブレーキは、同時にブレーキがかかり、固定される。
請求項3記載の発明によれば、第3の電磁ブレーキを、直列に接続した第1の操作スイッチを介して電源に接続し、第1の電磁ブレーキと第2の電磁ブレーキとを並列に接続した並列回路を、直列に接続した第2の操作スイッチを介して電源に接続し、前記第1、第2の操作スイッチは、半押しと全押しを連動させて前記3個の電磁ブレーキのオン・オフを制御するようにしたので、
操作スイッチを半押しして第2の操作スイッチを開放すると、第1の電磁ブレーキと第2の電磁ブレーキのブレーキが外れるので、枕の上下位置と前後位置が決められる。この状態で操作スイッチを全押しすると、第1の操作スイッチも開放して第3の電磁ブレーキもブレーキが外れる。この状態で枕に患者の頭を治療のし易い状態に調整し、操作スイッチから手を離すと、第1、第2、第3の電磁ブレーキは、全て同時にブレーキがかかり、固定される。
また、操作スイッチを半押ししたとき、第1の操作スイッチを先に開放して、第3の電磁ブレーキのブレーキを外し、枕の前後回転により頭の向きを決め、ついで、操作スイッチを全押して、第2の操作スイッチも開放して第1、第2の電磁ブレーキのブレーキも外し、枕に患者の頭の上下、前後の位置を治療し易い状態に調整したら、操作スイッチから手を離して、全ての第1、第2、第3の電磁ブレーキにブレーキをかけて固定するようにすることもできる。
請求項4記載の発明によれば、第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを、それぞれ1つずつ独立した操作スイッチを介して電源に接続し、前記3個の電磁ブレーキのオン・オフをそれぞれ別個に制御するようにしたので、
第1の電磁ブレーキ、第2の電磁ブレーキ、第3の電磁ブレーキをそれぞれ別個に制御することもできる。
本発明は、椅子の背もたれのブラケットに、第1のアームの基端部を第1の関節としてのアーム用軸部にて回動自在に連結し、枕のブラケットに、第2のアームの基端部を第3関節としての軸部にて回動自在に連結し、これらの第1のアームの先端部と第2のアームの先端部とを第2関節としてのアーム用軸部にて回動自在に連結して、少なくとも3関節とする。これらの関節には、関節の着脱のためのそれぞれ独立した電磁ブレーキを設ける。
関節としてのアーム用軸部と電磁ブレーキのブレーキ軸部とは、歯車を介在して伝動可能に取り付ける。歯車は、関節としてのアーム用軸部側の歯車の歯数よりも電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた歯車の歯数を十分少なくして互いに噛み合わせる。この結果、ブレーキの大きなトルクを得るようにしている。
本発明による治療用椅子の頭部支持装置の実施例1を図1乃至図3に基づき説明する。
背もたれ10の背面に、電磁ブレーキ支持枠16とブラケット11が固定的に取り付けられる。
このブラケット11の軸受孔22には、第1の関節としてのアーム用軸部20が回転自在に取り付けられ、この軸受孔22の一方から突出した第1の関節としてのアーム用軸部20の一端部には、第1のアーム12の基端部が固定的に取り付けられ、また、軸受孔22の他方から突出した第1の関節としてのアーム用軸部20の他端部には、歯車19が固定的に取り付けられ、第1のアーム12、第1の関節としてのアーム用軸部20、歯車19が一体に回転可能に設けられている。
前記電磁ブレーキ支持枠16には、第1の電磁ブレーキ17が固定的に取り付けられ、この第1の電磁ブレーキ17のブレーキ軸部21には、先端部に歯車18が一体に設けられ、この歯車18は、前記支持枠16の貫通孔23から突出して前記歯車19と噛合している。前記第1の電磁ブレーキ17側の歯車18の歯数を歯車19側の歯数より十分少なくしてブレーキ側の大きなトルクを得ている。この関係は、後述する歯車27と歯車28、歯車36と歯車37とにおいても同様である。
前記第1のアーム12の先端部には、軸受部32が固着され、この軸受部32の他端には、歯車28が固着されている。この軸受部32の中心の軸受孔30には、第2関節としてのアーム用軸部29が回転自在に嵌合し、この第2関節としてのアーム用軸部29の歯車28側からの突出端部は、支持枠31に固定的に取り付けられている。第2関節としてのアーム用軸部29の他端部には、抜け止めのナットが固着されている。
前記支持枠31には、第2の電磁ブレーキ24が固定的に取り付けられ、この第2の電磁ブレーキ24のブレーキ軸部25には、先端部に歯車27が一体に設けられ、この歯車27は、支持枠31の貫通孔26から突出して前記歯車28と噛合している。
前記支持枠31には、第2のアーム13の先端部が固着され、この第2のアーム13の基端部には、軸受部40が固着され、この軸受部40の他端には、歯車37が固着されている。この軸受部40の中心の軸受孔50には、第3関節としての軸部38が回転自在に嵌合し、この第3関節としての軸部38の歯車37側からの突出端部には、支持枠39が固定的に取り付けられている。第3関節としての軸部38の他端部には、抜け止めのナットが固着されている。
前記支持枠39の一方端には、第3の電磁ブレーキ33が固定的に取り付けられ、この第3の電磁ブレーキ33のブレーキ軸部34には、先端部に歯車36が一体に設けられ、この歯車36は、支持枠39の貫通孔35から突出して前記歯車37と噛合している。
前記支持枠39の他方端には、枕15が背面のブラケット14によって固定的に取り付けられている。また、枕15の背面には、操作スイッチ41が取り付けられている。
なお、前記支持枠39には、第3関節としての軸部38を支点として枕15と第3の電磁ブレーキ33を互いに反対側に取り付けることで重さのバランスをとり、支持枠39が常に略水平となるようにして枕15の位置調整の操作性を高めている。また、支持枠31の第2関節としてのアーム用軸部29における両端の第2の電磁ブレーキ24と第2のアーム13側(第3の電磁ブレーキ33、枕15等)の重さについても同様に、重さのバランスをとり、枕15の位置調整の操作性を高めている。
以上のような構成による作用を説明する。
前記第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33は、通常は、図4に示すように、操作スイッチ41を介して通電状態に電源42に接続され、ブレーキ軸部21、25、34にブレーキがかかった状態にある。
患者を椅子に座らせ、背もたれ10に背をもたせかけ、頭を枕15に軽く当てる。医師又は看護士は、患者と向き合った状態で両手で枕15を軽く持ち頭を支えるようにして操作スイッチ41を押す。すると、第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33は、全て同時にブレーキが外れ、枕15は、上下動、前後動、前後回転動のいずれにも自由に動ける状態になる。この状態で枕15に患者の頭を載せて、治療のし易い状態に調整したら、操作スイッチ41から手を離すと、第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33は、全て同時にブレーキがかかり、固定される。
図4の例では、第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33は、全て同時にブレーキを外したり、かけたりしたが、これに限られるものではない。
図5の例では、操作スイッチ41を半押しすると、第2の操作スイッチ41bが先に開放して、第1の電磁ブレーキ17と第2の電磁ブレーキ24のブレーキが外れるので、枕15の上下位置と前後位置が決められる。この状態で操作スイッチ41を全押しすると、第1の操作スイッチ41aも開放して第3の電磁ブレーキ33もブレーキが外れる。この状態で枕15に患者の頭を治療のし易い状態に調整し、操作スイッチ41から手を離すと、第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33は、全て同時にブレーキがかかり、固定される。
また、図5において、操作スイッチ41を半押ししたとき、第1の操作スイッチ41aを先に開放して、第3の電磁ブレーキ33のブレーキを外し、枕15の前後回転により頭の向きを決め、ついで、操作スイッチ41を全押して、第2の操作スイッチ41bも開放して第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24のブレーキも外し、枕15に患者の頭の上下、前後の位置を治療し易い状態に調整したら、操作スイッチ41から手を離して、全ての第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33にブレーキをかけて固定するようにしてもよい。
その他、操作スイッチ41を第1の電磁ブレーキ17、第2の電磁ブレーキ24、第3の電磁ブレーキ33に1つずつ独立した操作スイッチ41を設け、それぞれ別個に制御するようにしてもよい。
前記実施例1では、3個の関節毎に1個ずつの電磁ブレーキを設けて制御したが、図6及び図7は、1個の電磁ブレーキ47だけで3個の関節を制御しようとする本発明の実施例2を示すものである。
これらの図において、背もたれ10の背部の支持枠16に、第1の四辺形リンク43を回動自在に取り付ける。また、枕15の背部のブラケット14に第2の四辺形リンク45を回動自在に取り付ける。前記第1の四辺形リンク43は、4本のリンク43a,43b,43c,43dが平行四辺形に配置され、それぞれが支点44a,44b,44c,44dにて回動自在に連結されている。なお、リンク43bは、前記支持枠16の一部を共有するように支点44a,44bが取り付けられる。同様に、前記第2の四辺形リンク45は、4本のリンク45a,45b,45c,45dが平行四辺形に配置され、それぞれが支点46a,46b,46c,46dにて回動自在に連結されている。なお、リンク45dは、前記ブラケット14の一部を共有するように支点46c,46dが取り付けられる。
前記リンク45bには、図7に示すように、電磁ブレーキ47が固定的に取り付けられ、この電磁ブレーキ47のブレーキ軸部51がリンク45b,45c,43a,43dを貫通突出し、電磁ブレーキ47のブレーキが解除された状態でワッシャ49を介在してナット48で回動自在に保持されている。なお、前記支点44dと46aは、前記ブレーキ軸部51と一体であり、このうち一方の支点44dは、リンク43aと43dの回転を支持する部分であり、他方の支点46aは、リンク45bと45cの回転を支持する部分である。
前記枕15の背部には、電磁ブレーキ47を制御する操作スイッチ41が設けられている。
このような構成において、電磁ブレーキ47は、通常は、操作スイッチ41を介して通電状態に接続され、電磁ブレーキ47にブレーキがかかった状態にある。
患者を椅子に座らせ、背もたれ10に背をもたせかけ、頭を枕15に軽く当てる。医師又は看護士は、患者と向き合った状態で両手で枕15を軽く持ち頭を支えるようにして操作スイッチ41を押す。すると、電磁ブレーキ47は、ブレーキが外れ、第2の四辺形リンク45におけるリンク45aと45bの角度α、第1の四辺形リンク43におけるリンク43aと43dの角度β、第2の四辺形リンク45におけるリンク45bと第1の四辺形リンク43におけるリンク43dの角度θの3つの各角度が自由に変化して枕15、第2の四辺形リンク45、第1の四辺形リンク43は、上下動、前後動、前後回転動のいずれにも自由に動ける状態になる。すなわち、枕15の上向き、下向きなどの前後回転動は、主に角度αと角度θの調整で行われ、枕15の上下動は、主に角度αと角度βの調整で行われ、枕15の前後動は、主に角度βと角度θの調整で行われる。
枕15に患者の頭を載せて、治療のし易い状態に調整したら、操作スイッチ41から手を離すと、電磁ブレーキ47にブレーキがかかり、枕15、第2の四辺形リンク45、第1の四辺形リンク43は全て一体に固定される。
実施例2において、第1の四辺形リンク43と第2の四辺形リンク45は、それぞれ4本のアームで平行四辺形としたが、必ずしも平行四辺形ではなく、不等辺四角形であってもよい。
本発明による治療用椅子の頭部支持装置の実施例1を示す側面図である。 図1における治療用椅子の頭部支持装置の正面から見た断面図である。 図1における治療用椅子の頭部支持装置の背もたれへの取り付け状態の斜視図である。 本発明による治療用椅子の頭部支持装置の制御のための電気回路図である。 本発明による治療用椅子の頭部支持装置の制御のための図4と異なる例を示す電気回路図である。 本発明による治療用椅子の頭部支持装置の実施例2を示す側面図である。 図6における電磁ブレーキの取り付け状態の断面図である。
符号の説明
10…背もたれ、11…ブラケット、12…第1のアーム、13…第2のアーム、14…ブラケット、15…枕、16…支持枠、17…第1の電磁ブレーキ、18…歯車、19…歯車、20…第1の関節としてのアーム用軸部、21…ブレーキ軸部、22…軸受孔、23…貫通孔、24…第2の電磁ブレーキ、25…ブレーキ軸部、26…貫通孔、27…歯車、28…歯車、29…第2関節としてのアーム用軸部、30…軸受孔、31…支持枠、32…軸受部、33…第3の電磁ブレーキ、34…ブレーキ軸部、35…貫通孔、36…歯車、37…歯車、38…第3関節としての軸部、39…支持枠、40…軸受部、41…操作スイッチ、42…電源、43…第1の四辺形リンク、44…支点、45…第2の四辺形リンク、46…支点、47…電磁ブレーキ、48…ナット、49…ワッシャ、50…軸受孔、51…ブレーキ軸部。

Claims (4)

  1. 背もたれの背部のブラケットに第1のアームの基端部を第1の関節としてのアーム用軸部にて回動可能に軸架し、前記第1の関節としてのアーム用軸部に臨ませて関節の着脱のための第1の電磁ブレーキを、前記背もたれの背部の第1の支持枠に固定的に取り付け、前記第1の関節としてのアーム用軸部に取り付けられた歯車と、この第1の関節としてのアーム用軸部側の歯車より歯数が少なく前記第1の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた歯車とを互いに噛み合わせ、枕の背部のブラケットに、第3の支持枠の一端を取り付け、この第3の支持枠の他端に、第3の関節の着脱のための第3の電磁ブレーキを取り付け、前記第3の支持枠の中間部であって、前記第3の支持枠の一端の枕側の重量と他端の第3の電磁ブレーキ側の重量がバランスする位置に、前記第2のアームの基端部を第3関節としての軸部にて回動可能に軸架し、この第3関節としての軸部に取り付けられた歯車と、この第3関節としての軸部側の歯車より歯数が少なく前記第3の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた歯車とを互いに噛み合わせ、前記第2のアームの先端部に第2の支持枠を設け、この第2の支持枠の先端に、第2の電磁ブレーキを設け、前記第2の支持枠の中間位置であって、前記第2の電磁ブレーキの重量と前記第2のアームの基端部側の枕と第2の電磁ブレーキ側の重量がバランスする位置に、前記第1のアームの先端部と第2のアームの先端部とを第2関節としてのアーム用軸部にて回動自在に連結し、この第2関節としてのアーム用軸部に取り付けられた歯車と、この第2関節としてのアーム用軸部側の歯車より歯数が少なく前記第2の電磁ブレーキのブレーキ軸部に設けられた前記歯車とを互いに噛み合わせてなることを特徴とする治療用椅子の頭部支持装置。
  2. 第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを並列に接続し、この並列回路に、前記3個の電磁ブレーキを同時にオン・オフする1個の操作スイッチを介して電源に接続してなることを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置。
  3. 第3の電磁ブレーキを、直列に接続した第1の操作スイッチを介して電源に接続し、第1の電磁ブレーキと第2の電磁ブレーキとを並列に接続した並列回路を、直列に接続した第2の操作スイッチを介して電源に接続し、前記第1、第2の操作スイッチは、半押しと全押しを連動させて前記3個の電磁ブレーキのオン・オフを制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置。
  4. 第1の電磁ブレーキと、第2の電磁ブレーキと、第3の電磁ブレーキとを、それぞれ1つずつ独立した操作スイッチを介して電源に接続し、前記3個の電磁ブレーキのオン・オフをそれぞれ別個に制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用椅子の頭部支持装置。
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