JP4647326B2 - 体温計 - Google Patents

体温計 Download PDF

Info

Publication number
JP4647326B2
JP4647326B2 JP2005026228A JP2005026228A JP4647326B2 JP 4647326 B2 JP4647326 B2 JP 4647326B2 JP 2005026228 A JP2005026228 A JP 2005026228A JP 2005026228 A JP2005026228 A JP 2005026228A JP 4647326 B2 JP4647326 B2 JP 4647326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
probe
thermometer
curved surface
armpit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005026228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006214800A5 (ja
JP2006214800A (ja
Inventor
容司 石丸
雅之 中原
秀樹 岩山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pigeon Corp filed Critical Pigeon Corp
Priority to JP2005026228A priority Critical patent/JP4647326B2/ja
Publication of JP2006214800A publication Critical patent/JP2006214800A/ja
Publication of JP2006214800A5 publication Critical patent/JP2006214800A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647326B2 publication Critical patent/JP4647326B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、プローブを腋下に挿入して体温測定を行う体温計の改良に関するものである。
プローブを腋下に挿入して体温測定する体温計は広く普及している。
そして、特に母親や看護士などの介助者が、乳幼児や看者などの体温を測定するのに適した体温計として、図13および図14に示すものが知られている(特許文献1参照)。
図13は従来の体温計の概略正面図、図14はその概略斜視図である。
これらの図において、体温計1は、測定機構を収容した厚みのある長円形の本体2と、本体2の一面、すなわち、図13の底面3に形成した図14に示す表示手段7と、本体2の他面から斜めに起立し、先端に感温部6を有する長尺のプローブ部5を有している。
この体温計1は、図14に示すような姿勢で、本体2の当接面4を被測定者の腋の下に対応した身体の前面に当てて、プローブ部5を被測定者の腋の下に挿入し、体温測定を行うようになっており、本体2が身体に当接することで位置決めし、感温部6が乳幼児の腋下における測定位置に確実に配置されるよう構成されると共に、表示手段7を視認しやすい構成とされている。
実開昭62−199647
ところが、このような体温計1は、被測定者として乳幼児や子供を対象とするものであり、上述したように、図14のような姿勢で、プローブ部5の先端を成長した子供や大人の腋下に挿入配置しようとすると、あらかじめ乳幼児の平均的な腋下までの長さにプローブ部5の長さを定めているため、当接面4からプローブ部5の先端までの距離が短すぎて、感温部6が腋下に達せず、測定を行いにくい。また、プローブ部5を大人用の距離とすると、逆に乳幼児に使用する場合、腋下の適切な位置に位置決めを行いにくくなってしまう。
すなわち、従来の体温計1は、乳幼児の月齢が低く、その身体が小さいうちは有効に測定できるが、ある程度成長すると使用できなくなり、同様の理由で大人が使用することができないために、使用できる期間が子供の成長の早い乳幼児期という特定時期に限られるという欠点があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、月齢が低い乳幼児から大人まで、被測定者の腋下の測定位置への位置決めを確実に行い、正確な体温測定が可能な体温計を提供することを目的とする。
本願発明は、温度測定のための測定手段の少なくとも一部を収容した扁平な本体を有し、該本体の一面側は、測定温度を表示するための表示面とされ、該本体の他面に該他面から離れるように一方向に延びた先端に感温部を設けたプローブ部を備えるとともに、該他面が被測定者の身体に当接される当接面とされている体温計であって、前記プローブ部が、前記本体の一端側に倒れるように傾斜して直線的に延びており、前記他面が、前記当接面の一部であって、前記プローブ部の基端部と前記本体の一端とは被測定者である子供の腋下に近接した身体前面に当接される子供用曲面と、前記当接面の一部であって、前記プローブ部の基端部と前記本体の他端とは被測定者である大人の腋下に近接した身体前面に当接される大人用曲面とを有していて、前記子供用曲面の曲率が、大人用曲面の曲率よりも大きく形成されていることで、前記大人用曲面を被測定者としての大人の身体前面に当接させることにより前記プローブ部が大人の腋下に適切にフィットされ、前記本体を前記プローブ部の軸周りに反転させて、被測定者としての子供の身体前面に前記子供用曲面を当接させることにより、前記プローブが子供の腋下に適切にフィットされる構成としたことを特徴とする。
第1の発明の構成によれば、前記本体の一面側に前記表示面を設けることで、温度表示が見やすくされ、該本体の他面側から前記プローブ部を備え、該他面が被測定者の身体に当接される当接面とされていることで、確実に腋下の計測位置に前記感温部を配置することができるようにされている。
しかも前記プローブ部が、前記本体に対して、一方向に傾斜するように所定の角度で延びていて、前記傾斜に関して、鋭角側に前記被測定者である子供の身体に適合する曲面でなる子供用曲面が形成されている。すなわち、子供の腋下である腕の付け根付近の小さな腕周りに沿う子供用曲面が設けられているので、この子供用曲面を被測定者としての子供の腋下周囲に当接することで、腋下の適切な位置に位置決めできる。
また、前記傾斜に関して、鈍角側に前記被測定者である大人の身体に適合する曲面でなる大人用曲面が形成されている。すなわち、大人の腋下である腕の付け根付近の大きな腕周りに沿う大人用曲面が設けられているので、この大人用曲面を被測定者としての大人の腋下周囲に当接することで、腋下の適切な位置に位置決めできる。
そして、当接面から前記プローブ先端までの距離に関して、子供用曲面側の距離bよりも、大人用曲面側の距離aの方が大きくなるように形成されており、大人と子供による腋下における測定領域までの距離の違いに応じた適切な距離とされているため、当接面を身体に当接させることで、腋下における測定領域にプローブ先端が配置されることとなる。
尚、この発明において、「子供」とは月齢の低い乳幼児を含み、子供なみの身体を持つ者を含み、また、「大人」とは、大人および大人なみの身体を持つ者を含む意味である。
かくして、本発明によれば、月齢が低い乳幼児から大人まで、被測定者の腋下の測定位置への位置決めを確実に行い、正確な体温測定が可能な体温計を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記プローブ部の基端部が、前記本体に関して前記大人用曲面側に偏った位置に設けられていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、前記プローブ部の基端部が、前記本体に関して前記大人用曲面側に偏った位置に設けることで、該プローブ部の先端を前記傾斜させた際に、前記子供用曲面側に倒れた傾斜とした際に、該子供用曲面に十分な沿面距離を持たせることができ、測定姿勢を保持させにくい被測定者である子供の体温測定に際して、より確実に身体にフィットさせることができるから、測定作業が確実、容易となる。
第3の発明は、第1または2の発明の構成において、前記プローブ部の先端部が、平面視において前記本体のほぼ中央に位置するように形成されていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、腋下に挟んで保持すべきプローブ部が、前記本体の重心位置に近い位置となるから、測定作業中の体温計の保持が確実となり、位置ズレを生じにくく、しかも、本体からの距離感を把握しやすいため、腋下への配置を行い易い。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る体温計10の全体を一面13側から示す概略斜視図、図2は図1の体温計10を他面14側から示す概略斜視図であり、図3は図1の体温計10の概略断面図である。
これらの図に示されているように、体温計10は、機構部を納める本体12と、本体12の表示手段17が設けられた一面13とは反対の他面側から一方向に長く延びるプローブ部15とを有しており、本体12の他面14の所定位置に、後述する腋下照明手段20を備えている。また、本体12の他面14は、後述するように、体温計10を使用する際に、被測定者の身体に当接される当接面とされる。
本体12は、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等による合成樹脂製成形品である中空のケースであり、本実施形態では略長円もしくは楕円形の扁平体で形成され、図のX方向に長くなっている。本体12の他面14からは、本体12の長手方向、すなわち図のX方向と交差する方向で、他面14から離れる方向に細長いプローブ部15が延びている。プローブ部15は中空の莢状で、閉じられた先端には、熱伝導性の高いステンレスが表面に配置された感温部16が形成されており、後述するように仮想の中心軸がやや傾斜して延び、従来より径が僅かに太くされ、先端部の断面が楕円または長円形とされている。
図2に示すように、本体12の他面14において、上記したプローブ部15の基部と連接領域は、R状に曲折もしくは湾曲しており肩部14aを形成している。すなわち肩部14aは本体12の他面14におけるプローブ15と連接する箇所の周辺領域であり、本体12の他面14から曲折または湾曲するよう幅を狭めた部分である。
この実施形態では、肩部14aの箇所、すなわちプローブ部15の基端部に近接して、本体12の他面14における後述する子供用曲面81側に腋下照明手段20が本体12と一体に形成されており、感温部16に照明手段による光が向かうよう構成されている。
図3に示されているように、本体12の内部空間Sを一面13側と、他面14側に区分するように、X方向に沿って基板24が配置されている。基板24は配線基板で、必要な電気的配線をするものである。
図示されているように、基板24よりも下で、ほぼY方向に沿ってプローブ部15が延びている。この場合、プローブ部15は、その基部が本体12のやや右より(後述する大人用曲面82側)の位置に偏心して配置されている。しかも本体12の長手方向B1(X方向と同じ)と直交する方向(Y方向)に対して、プローブ部15の仮想の中心軸C1は所定角度θだけ、やや内向き(後述する子供用曲面81側)に傾斜して延びて、プローブ部16は本体12における他面14側の略中央領域に位置している。
図5は、体温計1の正面図であり、図においてプローブ部15の仮想の中心軸C1が下方に向かってやや左よりに傾斜して延びている。このプローブ部15の仮想の中心軸C1の傾斜に関して、鋭角側になる図の左側の面が子供用曲面81、プローブ部15の仮想の中心軸C1が傾斜して、鈍角側になる図の右側が大人用曲面82とされている。
また、本体12の一面である当接面14においては、子供用曲面81と、大人用曲面82のなす曲面の相違や、当接面14におけるY方向への高さの違いに起因して、当接面からプローブ部15先端までの距離が異なる。すなわち、子供用曲面81側における、当接面からプローブ部15先端までの距離bよりも大人用曲面82側における、当接面からプローブ部15先端までの距離aの方が大きいサイズとなっている。
プローブ部15の先端の感温部16には、図示しない温度センサが収容されている。温度センサとしては、例えば、サーミスタを利用することができる。サーミスタは温度変化に対応して、(電気)抵抗値を変化させるので、後述するように、その抵抗値変化が配線15aを介して基板24に伝えられ、体温として表示手段17に表示される。
さらに、本体12の内部空間Sには、報知手段としてのブザー42や電源となる電池28、照明手段を構成する光源22等が収容されている。
また、図3において、基板24よりも上側、すなわち一面13側のスペースには、主に表示手段17を構成するための部品が収容されている。表示手段17は、温度表示を可能にするディスプレイが用いられ、液晶の他、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)やLED(ライト・エミッティング・ダイオード)などによるディスプレイで構成することができるが、本実施形態では液晶が用いられている。
すなわち、表示手段17は、液晶素子(液晶セル)25と、そのカバー26および、カバー26の外側に配置され、外方に凸状の曲面外形を有するレンズ部材27を有している。レンズ部材27は表示手段17側における最外層にあたり、図3に示すように外方に凸となる連続した曲面形状とされた、例えば凸レンズであり、液晶素子25の表示を拡大し、視認角度を広くすると共に、本体12における短手方向Zにおける曲率を大きくすること、すなわち、急な曲面とすることで、体温計10がその一面13側を下にして置かれた際に、自立しにくくしている。
特に、図示の場合レンズ部材27の外面は、球面の一部とされているので、図11および図12の各側面図に示すように、プローブ部15の先端は、特に短手方向Zの方向に傾斜し易くなる。このため、使用者が誤って、体温計10を上から踏んだり、手をついたり、あるいは座ってしまったりした場合においても、プローブ部15の延びる方向に沿った力を加えることがなく、必ずプローブ部15を、さらに倒す方向に力を加えることになる。このため、プローブ部15の先端部(感温部)16が手や足あるいは臀部などの身体に刺さることが有効に防止される。
液晶素子25は、基板24と接続され、基板24の端部であって表示手段17側の一面13側には、スイッチ18が配置されている。スイッチ18は、例えば、エラストマーなどでなるキートップ29と、キートップ29の操作により開閉される基板24上の接点を含んでおり、例えば押しボタンスイッチとして構成されている。なお、ここではスイッチ18は一つとされているが、選択的に操作できるよう複数のスイッチを配置してもよい。
さらに、本体12の内部空間Sには、プローブ部15の基端部付近に、光源22と、光源22からの光路を通過させ、光を外部に導く照明窓21が形成されており、これら光源22と照明窓21が腋下照明手段20を形成している。この実施形態では、必要な輝度を少ないエネルギーで得られるように、光源22として半導体であるLEDを用いている。
また、光源22は、図3においてY方向となる垂直方向に平行に固定配置され、照明窓21もY方向に平行である。言い換えれば、本体12の長手方向B1にほぼ直交する方向に沿った光軸L1を案内するように形成されている。そして、照明窓21が、プローブ15の基端部に近接して本体12の他面14に開口している。
このため、プローブ部15の仮想の中心軸が延びる方向C1は、その仮想の延長方向と、光源22からの光軸L1とで、角度θをなして交差している。すなわち、照明窓21は、プローブ部15が角度θで傾斜している先端の感温部16が倒れている傾斜方向と同じ側において、該プローブ15の基端部に近接して、突出することがないように開口している。
なお、光源22であるLEDに一体に、あるいは照明窓21の途中などに集光レンズを配置して、照明光を集束することで、限られた領域への照明光の照射光量を増大させ、測定ポイントとなる位置を選択的に明るく照明するようにしてもよい。
図1および図2に示すように、本体12の外面には、温度緩衝領域71が設けられている。温度緩衝領域71は、本体12の他面14において、後述する体温測定の際に、被測定者の身体の前面に当たる領域に形成されている。この温度緩衝領域71は、例えば、エラストマーなどの弾性体により、本体12の上記領域に二色成形やインサート成形などの一体成形により形成されている。同様にして、符号72に示す領域となる電池カバー90表面にもエラストマーが配置され、各温度緩衝領域71,72により、当接による緩衝や滑り止め、意匠上の効果を付与するだけでなく、介助者による腋下への差し入れ量の目安としても機能することができる。
図4は、本体12の内部の部品と基板24とにより構成される体温計10の電気的構成を示すブロック部である。
図において、制御手段30は、例えば、CPUもしくはこれに代わる制御回路であり、基板24に実装される半導体などに集積されるものであり、スイッチ18のオンにより起動される温度計測(体温測定)の際に必要とされる演算および各電気的構成の制御を行う。制御手段30には、メモリ32が接続されている。メモリ32はROM,RAMその他必要とされる記憶装置を含んでおり、計測などの動作に必要とされるソフトウエアやデータを保持し、あるいは作業中に随時書き込まれる作業領域となるメモリを含んでいる。タイマ33は、後述するように時間計測を必要とする作業に使用される計時手段である。
温度センサ31は、上述したサーミスタなどで構成されるもので、温度センサ31としてのサーミスタが出力する抵抗値の変化は、アナログ・ディジタル変換手段34によりディジタル信号とされて、制御手段30に入力される。制御手段30は、この入力信号に基づいて計測温度を演算するようになっている。
制御手段30には、表示駆動回路35が接続されており、表示駆動回路35は、制御手段30が上記演算による結果を表示するために表示手段17の液晶素子25を駆動する。また、温度計測の際には、被測定者の腋下を照明する必要があり、そのための照明駆動回路37が制御手段30に接続されている。照明駆動回路37は照明手段20の光源22を駆動する。さらに、制御手段30には、報知手段としてのブザー42を駆動するためのブザー制御回路41が接続されている。なお、表示駆動回路35と連動して、表示手段17を照らすバックライトを点灯するよう構成してもよい。
また、図3の電池28に対応した電源が、各駆動手段に接続されているが、複雑さを避けるため図4には図示を省略している。また、制御手段30を含む各電気的構成は、所定のバスラインで接続するようにしてもよい。
本実施形態の体温計10は以上のように構成されており、次に図6その他を参照しながら、使用方法を説明する。
乳幼児(子供)や患者等(大人)の被測定者Iは衣服Tを着用しており、着衣した状態である。
乳幼児(子供)の体温を測定する場合、母親や看護士等の介助者は、図3の体温計10のスイッチ18を操作して、体温計10を起動すると、腋下照明手段20が照明光を照射する。介助者は、この照明により案内されながら、被測定者Iの腋下に図3の体温計10のプローブ部15を挿入し、温度緩衝領域71を目安としながら、他面14が腋に当接するように配置し、感温部16を腋下における計測位置に配置する。この時、本体12が一方向に長い扁平な形状で、一面13側が曲面形状とされており、温度緩衝領域71の滑り止め効果と相まって、介助者は体温計10を確実に保持させることができる。
図示の場合には、被測定者Tの測定を行う腋の下を露出させるため、一方の袖Kをまくり上げておいたり、ボタンを外すなどにより、衣服をめくって腋下が露出した状態にしておく。その上で、介助者は手Hに本体12を把持して、体温計10のプローブ部15の図3における傾斜方向が上向きの傾斜となる方向に向きを合わせて、プローブ15の先端部(感温部)16を被測定者Iの露出された腋下に挿入する。
ここで、被測定者Iが夜中に身体の具合が悪くなった等により、寝室や電気が消えた病院の病室などで体温測定する場合には、衣服Tの袖Kをまくる等により、測定する腋の下を露出する作業などにおいては、着衣の袖Kなどに突出したプローブ部15を引っかけないようにしなければならない。これに対して、腋下照明手段20は、本体12の表面から突出せずに該表面に開口した照明窓21から光を照射するので、正しい位置に配置しやすく、かつ、袖K等によって光を遮られにくい。
この場合には、体温計10を図1で示す向きにして、乳幼児に対向した位置や、抱いた状態から、図6のように被測定者である子供の腋下にプローブ部15を挿入するようにして、測定を行う。
図7はこの測定の状態を概略的に図示した模式図である。
図において、体温計10のプローブ部15を腋の下に差し入れ、当接面15(一面)の子供用曲面81を、被測定者の腕Uの付け根付近Nに当てる。この場合、子供用曲面81は曲率が比較的大きく、子供の比較的細い腕Uの付け根Nにフィットさせやすい。
プローブ部15は、子供用曲面81が付け根付近Nに当接されることで、先端16の感温部を被測定位置である子供の腋下P1に適切に位置決めされる。
特に、図5で説明したように、子供用曲面81側における、当接面からプローブ部15先端までの距離bは、大人用曲面82側における、当接面からプローブ部15先端までの距離aよりも小さいので、腋下P1から外れて、背後の方にプローブ部15が位置することがなく、適切に腋下における体温測定を行うことができる。
すなわち、本体12の子供用曲面81はプローブ部15の基端部で大きく湾曲しており、この箇所が被測定者の腋の下に対応した身体の前面位置に当てられると、プローブ部15の長さは、この状態から丁度腋下P1に達するようにされているので、プローブ部15の挿入深さを容易に決定でき、しかも、プローブ部15自体が身体の高さ方向に沿う方向の長円または楕円状の太めな径とされて、腋下にフィットできる形態とされていることや、温度緩衝領域71の滑り止め効果、扁平な本体の一面13側が曲面形状とされて外方に突出しない形状とされていること等もあって、被測定者Iが身体を動かしても、簡単に位置ズレを生じることがなく、プローブ部15の傾きが腋下測定領域に向かうよう構成されているため、適切な位置で計測を行うことができる。
一方、図8は被測定者として大人を対象した場合の体温測定の状態を概略的に図示した模式図であり、図7の乳幼児用における向きとは上下方向が反転した状態で使用される。
大人用の場合は、介助者が計測を行うこともあるが、自ら腋下の測定位置にプローブを配置することが多い。図において、体温計10のプローブ部15を腋の下に差し入れ、当接面15(一面)の大人用曲面82を、被測定者の腕Uの付け根付近Sに当てる。この場合、大人用曲面82は曲率が比較的小さく、大人の比較的太い腕Uの付け根Sにフィットさせやすい。
プローブ部15は、大人用曲面82が付け根付近Sに当接されることで、先端16の感温部を被測定位置である大人の腋下P2に適切に位置決めされる。
特に、図5で説明したように、大人用曲面82側における、当接面からプローブ部15先端までの距離aは、子供用曲面81側における、当接面からプローブ部15先端までの距離bよりも大きいので、腋下P2から外れて、身体全面の位置に止まり、腋下P2に達しないことを防止することができ、適切に体温測定を行うことができる。
そして、上述のような介助者が測定作業をする上では、腋下照明手段20は、図3で説明したように、プローブ部15の延びる方向に関して、やや先の方で交差する光軸を有しているから、プローブ部15を挿入し、感温部16を当接すべき位置を適切に照明することができる。なお、腋下照明手段20は所定時間後(ここでは5秒後)に消灯される。
この後、図5に示すように、介助者が本体12を手Hで把持して、体温測定する際に、親指F1と図示しない中指を本体12の側面に当て、人差し指F2を本体12の先端(図5において本体12の上端位置)に位置させて保持し、所定の時間だけ感温部16を測定位置に当接させて体温を測定する。なお、スイッチ18は人差し指F2の下に位置するよう配置されているため、操作を行いやすい。
測定中は、表示手段17が外方に向いた一面13側に配置されているため、体温の推移を視認しやすく、測定の終了はブザー42によっても認識でき、体温が表示手段17に表示される。この時、レンズ部材27が外方に凸状とされた曲面形状とされているため、液晶素子25に表示された体温表示が拡大され、より見やすくなると共に、視認できる角度が広くなるため、測定結果の確認を行いやすい。この後、スイッチ18を操作することや所定時間が経過することで、表示手段17の表示が消灯され、電源がOFFとなる。
なお、図6のような方向で使用するだけでなく、被測定者Iが寝た状態や、抱いた状態で計測しても良く、被測定者I自らが使用してもよいのはもちろんである。
図9は体温計10の平面図である。図10は体温計10の底面図である。図11は体温計10の右側面図である。図12は体温計10の左側面図である。
本発明は、上述の実施形態の記載に限定されない。上述の各実施形態における各構成は、必要により、その一部を省略して実施されてもよい。
例えば、本体12について、肩部14aの部位を弾性体層のみとして、プローブ部15が若干の撓みを行えて、微調整を行えるよう構成してもよい。
また、測定対象が乳幼児用と大人用ではなくとも、男性用と女性用や、ペット等の股部で計測するための動物用と人間用等を選択できるよう、身体当接面となる他面14の曲面形状や距離を変えて構成しても良い。
本発明の実施形態にかかる体温計の概略斜視図。 本発明の実施形態にかかる体温計の概略斜視図。 図1の体温計の概略断面図。 本発明実施形態の体温計の電気的構成を示すブロック図。 図1の体温計の正面図。 図1の体温計の使用状態を示す図。 図1の体温計による測定の状態を概略的に図示した模式図。 図1の体温計による測定の状態を概略的に図示した模式図。 図1の体温計の平面図。 図1の体温計の底面図。 図1の体温計の右側面図。 図1の体温計の左側面図。 従来の体温計の一例を示す概略正面図。 図13の体温計の概略斜視図。
符号の説明
10・・・体温計、12・・・本体、13・・・一面、14・・・他面(当接面)、15・・・プローブ部、17・・・表示手段、20・・・腋下照明手段、27・・・レンズ部材、81・・・子供用曲面、82・・・大人用曲面

Claims (3)

  1. 温度測定のための測定手段の少なくとも一部を収容した扁平な本体を有し、該本体の一面側は、測定温度を表示するための表示面とされ、該本体の他面に該他面から離れるように一方向に延びた先端に感温部を設けたプローブ部を備えるとともに、該他面が被測定者の身体に当接される当接面とされている体温計であって、
    前記プローブ部が、前記本体の一端側に倒れるように傾斜して直線的に延びており、
    前記他面が、
    前記当接面の一部であって、前記プローブ部の基端部と前記本体の一端とは被測定者である子供の腋下に近接した身体前面に当接される子供用曲面と、
    前記当接面の一部であって、前記プローブ部の基端部と前記本体の他端とは被測定者である大人の腋下に近接した身体前面に当接される大人用曲面と
    を有していて、
    前記子供用曲面の曲率が、大人用曲面の曲率よりも大きく形成されていることで、前記大人用曲面を被測定者としての大人の身体前面に当接させることにより前記プローブ部が大人の腋下に適切にフィットされ、前記本体を前記プローブ部の軸周りに反転させて、被測定者としての子供の身体前面に前記子供用曲面を当接させることにより、前記プローブが子供の腋下に適切にフィットされる構成とした
    ことを特徴とする体温計。
  2. 前記プローブ部の基端部が、前記本体に関して前記大人用曲面側に偏った位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の体温計。
  3. 前記プローブ部の先端部が、平面視において前記本体のほぼ中央に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の体温計。
JP2005026228A 2005-02-02 2005-02-02 体温計 Active JP4647326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005026228A JP4647326B2 (ja) 2005-02-02 2005-02-02 体温計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005026228A JP4647326B2 (ja) 2005-02-02 2005-02-02 体温計

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006214800A JP2006214800A (ja) 2006-08-17
JP2006214800A5 JP2006214800A5 (ja) 2008-03-21
JP4647326B2 true JP4647326B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=36978162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005026228A Active JP4647326B2 (ja) 2005-02-02 2005-02-02 体温計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647326B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61102528A (ja) * 1984-10-25 1986-05-21 Matsushita Electric Works Ltd 電子体温計
JPS62201031U (ja) * 1987-05-11 1987-12-22
JPS6434526U (ja) * 1987-08-25 1989-03-02
JPH01158931U (ja) * 1988-04-22 1989-11-02
JPH08178757A (ja) * 1994-12-20 1996-07-12 Pigeon Corp 体温計

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61102528A (ja) * 1984-10-25 1986-05-21 Matsushita Electric Works Ltd 電子体温計
JPS62201031U (ja) * 1987-05-11 1987-12-22
JPS6434526U (ja) * 1987-08-25 1989-03-02
JPH01158931U (ja) * 1988-04-22 1989-11-02
JPH08178757A (ja) * 1994-12-20 1996-07-12 Pigeon Corp 体温計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006214800A (ja) 2006-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7036984B2 (en) Digital thermometer for measuring body temperature
US7213969B2 (en) Axillary thermometer
US20160282201A1 (en) Thermometer with age specific feature selection
CN1321614C (zh) 血糖值测定装置
WO2006059479A1 (ja) 体温計
TWI492736B (zh) Infrared thermometer
JP2006239272A (ja) 食事用器具
CN101529218B (zh) 改进的婴儿直肠温度计
EP1228351A1 (en) A clinical thermometer
US20130261407A1 (en) Moisture meter
JP3161231U (ja) おしゃぶり体温計
JP4647326B2 (ja) 体温計
US20170071581A1 (en) Integrated wireless fertility tracking system
JP3964427B2 (ja) 体温計
JP3919299B2 (ja) 耳式体温計
CN205426355U (zh) 一种儿科专用体温计
KR20170091267A (ko) 체온 측정 기능을 갖춘 공갈 젖꼭지
CN100529695C (zh) 改进的腋下温度计
JP3759784B2 (ja) 生体情報収集装置
JP2001327473A (ja) 耳式体温計
JP3406910B2 (ja) 耳式体温計
JP2007117268A (ja) 生体情報機器
CN210644074U (zh) 急诊内科用检查器
JP3411914B2 (ja) 耳式体温計
JP3967075B2 (ja) 耳式体温計

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250