JP4647087B2 - 出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置 - Google Patents

出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力軸を回転することにより出力軸を正逆双方向へ自在に回転できるが、出力軸が大きな負荷回転力を受けても正逆いずれの方向にも回転不能であり、出力軸は入力軸によってのみ回転可能な回転伝達装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、出力軸を入力軸によってのみ回転可能な回転伝達装置は、一例として本出願人の実公平8−7162号、特許第2847618号公報などに記載されて種々公知である。
【0003】
その他特公平8−6792号(特許第2087078号)公報に記載された回転伝達装置は、回転しないハウジングの筒部を制動ドラムとし、該筒部の中空部内面に圧接するコイルバネ形状の制動部材が設置され、その両端部を求心方向(内向き)に曲げた加力部が形成されている。入力軸は前記制動部材の両端の加力部を捻って「縮径する」向きに回転力を加えるので自由に回転でき、出力軸へ回転を伝える。しかし、出力軸は前記制動部材の捻りを緩めて「拡径する」向きに回転力を加えるため、拡径した制動部材と筒部内周面との間に大きな摩擦制動力を発生して回転不能である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
上記実公平8−7162号、特許第2847618号公報などに記載された回転伝達装置は、構成要素(部品)の数が多く、各々の形状、構造も割合に複雑なので、製造、組立に多くの手数がかかり、コスト高となる問題点がある。
【0005】
一方、上記特公平8−6792号(特許第2087078号)公報に記載された回転伝達装置は、比較的に構成要素(部品)の数が少なく、各々の形状、構造も割合簡単なので、製造、組立に有利である。しかし、この回転伝達装置は、入力軸が、筒部の中空部内面に圧接するコイルバネ形状の制動部材を「縮径する」向きに回転力を加え、摩擦力を軽減して自由に回転するのであり、出力軸自体の回転に対する制動力の効きを良くするために、常時若干の摩擦力を生じつつ空転する構成とされる。しかも入力軸が前記制動部材を「縮径する」向きの回転力を加えて前記摩擦力を軽減する場合、同制動部材を内側から拘束する(又は支える)部材が存在せず自由状態であるため、コイルバネ形状の特性として、縮径効果(摩擦軽減効果)を生ずるのは加力部(端部)近傍の部分に限定され、その他の「径が変化しない」部分は依然として摩擦を生じ入力軸の回転駆動力にかなりの損失動力を生ずることを避けられない。逆に、出力軸が大きな負荷回転力を受けて回転しようとすると、前記制動部材を「拡径する」向きの回転力を加えることになり、拡径した制動部材と筒部との間に大きな摩擦制動力が発生して回転不能となる構成であるが、仮に出力軸に過大な負荷回転力が作用するとした場合、やはり制動部材を内側から拘束する(又は支える)部材が存在せず自由状態であるため、制動部材は局部的に座屈ないし降伏する現象として内方へ曲る変形を生じ易く、そうした変形を生じた場合には制動力が急減して用を成さなくなる。
【0006】
ちなみに本出願人が適用を考えているビニールハウス等の換気装置は、ビニールハウスの規模(棟方向長さ)が大きくなると、300乃至500kg−cm程度の負荷回転力が作用するので、前記の問題が現実的となる。
【0007】
次に、前記制動部材の両端の加力部は求心方向(内向き)に曲げて形成され、入力軸及び出力軸は「内向き」の加力部に力を加える構成である。つまり制動部材のコイル径よりも小さい回転半径で回転力を加えることになるから、「てこの原理」で明らかなように制動部材へ伝達される回転力が小さい。従って、出力軸が大きな負荷回転力によって前記制動部材を拡径させ制動部材と筒部との間に摩擦制動力を発生させる作用、又は入力軸が制動部材を縮径させて筒部との摩擦力を軽減する作用において、それぞれ制動部材への回転力の伝達効率が低いので、結局、各作用の効能が悪いという欠点がある。
【0008】
本発明の目的は、特には特公平8−6792号(特許第2087078号)公報に記載された回転伝達装置の上記欠点、問題点を解決することである。具体的にはコイルバネ形状の制動部材を制動ドラムの外周面に外接状態に設置し、制動部材に過大な負荷回転力が加わる出力軸の回転時には、制動部材の捻りを増して「縮径」させ、制動部材を制動ドラムへ強く締め付けて大きな制動力を発生させて回転不能とする構成とし、必然的に制動ドラムは制動部材を内側から拘束する(又は支える)部材としても働かせて制動作用を高効率に発揮させ、座屈ないし降伏の問題を防ぐこと、逆に入力軸の回転時には、制動部材の捻りを緩める(拡径する)ことによって制動ドラムとの摩擦力を可及的に軽減して動力損失をできるだけ少なくし、軽く回転操作できる回転伝達装置を提供することにある。
【0009】
本発明の次の目的は、制動部材の両端の加力部は放射方向(外向き)に曲げて形成し、従って、入力軸及び出力軸はともに、制動部材のコイル径よりも大きな回転半径で制動部材へ回転力を加える構成であり、回転力の伝達効率が高く、従って出力軸の回転を止める機能ないし能力も大きく、また、入力軸を回転操作する上で使い勝手に優れた回転伝達装置を提供することにある。
【0010】
本発明の更に異なる目的は、入力軸を、パイプ材の加工品であるハンドル軸の中空部内へほぼ密接に嵌まる外径とし、出力軸は、被回転軸の端部がそのままほぼ密接に嵌まる内径の中空構造(パイプ構造)として、ハンドルの取り付け、及び被回転軸の接続を簡易に行える構成とした回転伝達装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置は、
a) 出力軸1の内端に繋ぎ軸部13が形成され、この繋ぎ軸部13は入力軸2の内端部に同心に形成された軸孔25内へ回転自在に嵌めて、出力軸1と入力軸2は各々の回転中心が一致する一連の配置とされ、入力軸2に回転ディスク12が設けられ、出力軸1に被回転体14が設けられており、
b) 装置ハウジング15に固定された制動ドラム4の外周に、軸線方向に螺旋状をなす捻りコイルバネ形状の弾性な制動部材6がほぼ外接状態に設置され、この制動部材6の両端放射方向外向きに曲げた加力部5’が形成され、前記加力部5’はブロック形状の回転片40に設けた孔41へきつく差し込んでおり
c) 入力軸2の前記回転ディスク12には、前記制動部材6の外周面側に位置して同制動部材6の両端の前記加力部5’を差し込んだ回転片40に対して捻りを緩める向きに当たる配置で回転伝達部9が設けられ、
d) 出力軸1の前記被回転体14には、前記制動部材6の外周面側に位置して、同制動部材6の両端の加力部5’を差し込んだ回転片40に対して捻りを増す向きに当たる配置で、前記回転ディスク12の回転伝達部9から回転力の伝達を受ける被回転凸部8が設けられていることをそれぞれ特徴とする
【0013】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置において、
前記入力軸2は、パイプ材の加工品であるハンドル軸32の中空部内へほぼ密接に嵌まる外径とし、前記出力軸1は、被回転軸31の端部がほぼ密接に嵌まる内径の中空構造であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態】
先ず、回転伝達装置の基本的構成を、図1〜図5に基づいて説明する
【0016】
出力軸1と入力軸2は、図2に示したように、ケーシング3Aと3B内において、各々の中心線が一致する配置で組立られている。図示例の場合は、出力軸1の内端に繋ぎ軸部13が形成され、該繋ぎ軸部13は、入力軸2の内端に形成した軸孔25内へ回転自在に嵌められて各々の中心線が一致する一連の配置で組み合わされている。
【0017】
出力軸1の内端部に円板形状の被回転体14が設けられ、入力軸2の内端部にも円板形状の回転ディスク12が設けらている。
【0018】
図3のように、装置ハウジング15に固定される矩形板状のケーシング3Bに制動ドラム4が一体的に設けられ、この制動ドラム4の外周面に沿って、軸線方向に螺旋状をなす捻りコイルバネ形状で弾性な制動部材6がほぼ外接状態に設置されている(図2)。
【0019】
従って、この制動部材6は、その捻りを増すことによってコイル径が小さくなり(縮径し)、内側の制動ドラム4を強く締め付けて大きな摩擦制動力を発生する。コイルバネ形状の制動部材6は、内側の制動ドラム4へ巻き付くように締め付けるので、その締め付け力、ひいては締め付け力に起因する制動力が制動部材6の全長にわたりほぼ均等に発生するので、効率が良い。逆に、制動部材6の捻りを緩めると、コイル径は無拘束の外方へ速やかに自由に拡大し(拡径し)、制動ドラム4との間の摩擦力は即座に軽減されて限りなく零に近くなる。制動部材6は、制動作用の効率を考慮して、角断面のバネ線材をコイルバネ形状に卷いて製造されている。
【0020】
上記制動部材6の両端に、放射方向(外向き)に曲げた加力部5が形成されている。この加力部5は、入力軸2又は出力軸1から制動部材6へ加える回転力を直接受ける要素であり、要求される制動力の大きさに比例して大きな強度及び剛性を必要とする。そこで図1及び図4の実施例に示した加力部5は、回転方向に平行な向きのほぼU字形状に形成されている。従って、加力部5の背後側(首部)へ被回転体14の被回転凸部8が当たる場合には、単に放射方向へ曲げただけの形態に比較して、前記U字形の先端部(自由端)が制動ドラム4の外周面に当たって突っ張る作用をして大きな制動力の発生に耐え、回転力の伝達に対する耐力性と剛性に優れたものとなり、長期の使用によって変形したり破損等する心配がない。
【0021】
但し、加力部5の形状は、回転力の伝達に対する耐力性、剛性が大きいという観点から、図5のように円弧形状に曲げた構成でも同様に実施可能である。
【0022】
その他、図示することは省略したが、制動部材6の加力部5に直接当たる回転ディスク12の回転伝達部9、及び被回転体14の被回転凸部8それぞれの当接部位を、加力部5とほぼ全面一様に当たる形状(つまり、加力部5の外形に倣った形状)に形成することも、加力部5の耐力性、剛性の確保に有効的である。前記の考え方を更に積極的に展開すると、回転伝達部9及び被回転凸部8それぞれの加力部当接部位に、加力部5の回転方向の約半分の外形に倣った凹形状を形成すると、加力部5を押す回転力を面圧に分散して伝達することになり、加力部の耐力上有利である。しかも回転伝達部9が直接被回転凸部8と当たって回転力を伝達する条件を整えることにもなり有利である。
【0023】
次に、図7と図8には本発明の好適な実施形態を示した。即ち、制動部材6の両端の加力部5’は単純に放射方向外向きに曲げた形態とされている。一方、回転ディスクの回転伝達部9及び被回転体の被回転凸部8とは分離独立した構造でブロック形状の回転片40に、前記の加力部5’をきっちり差し込める大きさ、形状の孔41を設け、この孔41に加力部5’をきつく差し込んで同回転片40を取り付け、回転伝達部9及び被回転凸部8はそれぞれ前記の回転片40を介して加力部5’を押す構成で実施される。この場合には、回転片40による保護効果で、加力部5’は耐力性と剛性に優れたものとなるほか、上述したU字形等に曲げる加工を必要としない実施ができる。
【0024】
次に、入力軸2の前記回転ディスク14の回転伝達部9は、前記制動部材6の外周位置において、同制動部材6の両端の加力部5、5に対してその捻りを緩める向きに当たる配置で設けられている。その配置を具体的に図示すると、図4に示したように、制動部材6の両端の加力部5、5の中間に位置し、各加力部5、5に対してその先端側へ当たる配置を意味する。従って、入力軸2が正逆いずれの方向へ回転する場合でも、回転伝達部9は制動部材6の捻りを緩めるので、自由に回転する。
【0025】
入力軸2は、図2に示したように、中空構造に形成された前記制動ドラム4の中空部内へ、軸受部材7と共に制動ドラム4の内端側から外向きに通して回転自在に設置され、ケーシング3Bの片面に突設した制動ドラム4との組合わせが可能に構成されている。一方、出力軸1は、前述したように内端に突設した繋ぎ軸部13を、前記入力軸2の軸孔25へ嵌めて両者が安定な回転をするように組み合わせている。そして、出力軸1の前記被回転体14の外周部に、外向き円筒の一部分として形成された被回転凸部8が、制動部材6の前記二つの加力部5、5の後背部(首部)に当たる配置で形成されている。図中の符号42、43は回転座金である。
【0026】
従って、出力軸1は、図4から明解なように、負荷回転力によって正逆いずれの方向へ回転しようとしても、二つの加力部5、5のいずれか一方の後背部へ当たり、制動部材6の捻りを増して制動ドラム4の外周面へ締め付け、大きな制動力を発生し回転不能となるのである。
【0027】
本発明の場合、出力軸1は、外径が23mm前後の被回転軸31の端部をそのまま中空部内へほぼ密接に嵌め込める内径の中空構造(パイプ構造)に構成されている。よって、被回転軸31の接続は1本のカンザシピン40を差すことによって簡易に行える。他方、入力軸2は、パイプ材の加工品として製作されたハンドル軸32の中空部内へ密接に嵌めて接合可能な外径(約10mm)の中実軸として構成されている。よって、ハンドル軸32はやはり1本のカンザシピン41を差すことによって入力軸2と簡易に接続できる。
【0028】
なお、上記入力軸2が回転自在で、出力軸1は負荷回転力による回転が不能である作用効果を達成する条件として、上記の各要素を収納し、且つ制動ドラム4を一体的に設けたケーシング3A、3Bの回転は、装置ハウジング15を利用して絶対的に止めた条件で使用される。
【0029】
そうした使用態様の一例を、図6に示している。いわゆるビニールハウスの覆いシートのうち、ハウス側面部分のシート30を棟方向に長い巻取り軸31に巻き付けている。同巻取り軸31の一端部が、被回転軸として、上述の「出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置」を納めた装置ハウジング15から突き出された出力軸1と接続されている。同じく装置ハウジング15の他側面から突き出された入力軸に、手動回転用のハンドル32の軸部が接続されている。また、装置ハウジング15において、片手で握り持つためのグリップ部33と前記ハンドル軸32を接続した入力軸との中間部位に、垂直方向に貫通させたガイド孔34が設けられ、同ガイド孔34に、地面に突き刺して垂直に強固に立てた案内棒35を通し、該案内棒35によって装置ハウジング15を回転させないで上下移動させる構造とされている。
【0030】
従って、ハンドル32を正転方向に回すと、巻取り軸31も同方向は同一速度で回転し、シート30を巻き上げてハウス側面の開口面積を拡大し、通風換気の効果を大にする。巻取り軸31が所望の高さ位置まで上昇した段階で、ハンドル32から手を離しても、上述したように、出力軸1自身の回転は不能の構成であるから、出力軸1と連結された巻取り軸31に同巻取り軸31、及び巻取ったシート30の重量に起因する大きな負荷回転力が作用しても決して回転せず、巻取り軸31は前記の上昇位置に止まったままとなる。勿論、ハンドル32を逆転方向に回すことにより、巻取り軸31を下ろしてハウス側面の開口を閉鎖することも自由にできる。
【0031】
このように、本発明の回転伝達装置は、各種の分野において、出力側が勝手に回転しては困る用途に好適に使用できるのである。
【0032】
例えば図9に示したように、連棟型ビニールハウスの谷樋部分の換気装置の場合は、地上から人の手が届かない高さに位置する巻取り軸31を回転駆動する手段としても上記回転伝達装置(ハウジング15)が使用される。この場合には、一例として傘歯車の対51と52を応用した方向変換機構50を介してハンドル32を接続した構成が好適に実施される。即ち、地上で楽な作業姿勢で回転操作できるように垂直方向に長いハンドル軸32の上端が、45°をなす一方の傘歯車52の軸と接続され、同じく45°をなす他方の傘歯車51の軸と水平な入力軸2とが接続されている。なお、方向変換機構としてはウオームねじ機構なども採用できる。
【0033】
次に、図10には、出力軸1に、被回転軸と自在継手60で連結するための継手要素を一体的に設けた実施形態を示している。
【0034】
図12に示したように、回転伝達装置のハウジング15を構造物6へ固定し、自在継手60を介して連結した伸縮軸67の他端を、やはり自在継手68を介して巻取り軸31と連結し、前記自在継手68は、案内治具69を介して垂直な案内棒70に沿って上下動する構成とした換気装置も実施される。つまり、装置ハウジング15は不動であるが、巻取り軸31はシートの巻き込みまたは巻き戻しにしたがって上下動する。このような用途に適用される自在継手60を構成する継手要素としての二叉61が出力軸1に一般的に形成されている。もう一方の二叉62は継手管63に形成され、前記二叉61と62の間に挟まれた継手ブロック65を直交する二つのピン64、64で連結して自在継手60が構成されている。したがって、本実施例によれば、別途の独立した部品としての自在継手を用意する必要がなく、自在継手60の部品点数を減らしてコストダウンを図り、組立作業を容易ならしめている。
【0035】
本発明の回転伝達装置に関しては、その入力軸2又は出力軸1の部分に、公知の減速又は増速機構、例えば遊星歯車式減速機構などを採用し、出力軸1又は入力軸2の回転負荷を数分の一に減らす構成で実施することもできる。
【0036】
【本発明が奏する効果】
請求項1記載の発明に係る出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置は、コイルバネ形状の制動部材6を制動ドラム4の外周面に設置し、出力軸1の回転は、制動部材6の捻りを増して制動部材6を制動ドラム4へ締め付けて大きな制動力を発生し回転不能とする構成であり、制動ドラム4は制動部材6を内側から拘束する(又は支える)部材としても働くので、制動作用を高効率に発揮させ、座屈ないし降伏の問題を防ぐことができる。逆に、入力軸2の回転時には、制動部材6の捻りを緩める(拡径する)ことによって制動ドラム4との摩擦力を可及的速やかに軽減して動力損失が少なく、軽く回転操作できる回転伝達装置を提供する。
【0037】
本発明はまた、制動部材6の両端の加力部5’は放射方向外向きに曲げた構成であり、入力軸2の回転伝達部9及び出力軸1の被回転凸部8はともに制動部材6のコイル径よりも大きな回転半径で制動部材6の加力部5’へブロック形状の回転片40を介して回転力を加える構成であり、回転力の伝達効率が高い。従って、出力軸1の回転を止める機能、能力が大きく、また、入力軸2を回転操作する使い勝手に優れた回転伝達装置を提供できる。その上、入力軸2の回転伝達部9及び出力部1の被回転凸部8はそれぞれ、直接にはブロック形状の回転片40へ当たり、加力部5’へは間接的に回転力を伝える構成なので、加力部5’は回転片40によって保護され、長い耐用寿命を維持できる。
【0038】
本発明は更に、入力軸へのハンドルの取り付け、又は出力軸への被回転軸の接続を簡易に行えて、使用に便利な回転伝達装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転伝達装置の構成要素を分解して示した斜視図である。
【図2】図3のII−II線方向に切断した断面図である。
【図3】回転伝達装置の正面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】制動部材の加力部の形態が異なる実施例を示した側面図である。
【図6】回転伝達装置の使用例を示した斜視図である。
【図7】異なる実施形態による回転伝達装置の正面図である。
【図8】図7のVII−VII線矢視断面図である。
【図9】回転装置の異なる使用例を示した斜視図である。
【図10】出力軸の異なる実施形態を示した斜視図である。
【図11】前記出力軸を使用した回転伝達装置の正面図である。
【図12】前記出力軸で自在継手を構成した使用例の立面図である。
【符号の説明】
1 出力軸
2 入力軸
12 回転ディスク
14 被回転体
15 装置ハウジング
4 制動ドラム
6 制動部材
5 加力部
9 回転伝達部
8 被回転凸部
61 二叉(継手要素)
50 方向変換機構
51、52 傘歯車

Claims (2)

  1. a) 出力軸の内端に繋ぎ軸部が形成され、この繋ぎ軸部は入力軸の内端部に同心に形成された軸孔内へ回転自在に嵌めて、出力軸と入軸は各々の中心線が一致する一連の配置とされ、入力軸に回転ディスクが設けられ、出力軸に被回転体が設けられており、
    b) 装置ハウジングに固定された制動ドラムの外周に、軸線方向に螺旋状をなす捻りコイルバネ形状の弾性な制動部材がほぼ外接状態に設置され、この制動部材の両端放射方向外向きに曲げた加力部が形成され、前記加力部はブロック形状の回転片に設けた孔へきつく差し込んでおり
    c) 入力軸の前記回転ディスクには、前記制動部材の外周面側に位置して同制動部材の両端の前記加力部を差し込んだ回転片に対して捻りを緩める向きに当たる配置で回転伝達部が設けられ、
    d) 出力軸の前記被回転体には、前記制動部材の外周面側に位置して、同制動部材の両端の加力部を差し込んだ回転片に対して捻りを増す向きに当たる配置で、前記回転ディスクの回転伝達部から回転力の伝達を受ける被回転凸部が設けられていることをそれぞれ特徴とする、出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置。
  2. 前記入力軸は、パイプ材の加工品であるハンドル軸の中空部内へほぼ密接に嵌まる外径とし、前記出力軸は、被回転軸の端部がほぼ密接に嵌まる内径の中空構造であることを特徴とする、請求項1に記載した出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置。
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