JP4646750B2 - 空気調和装置、室外ユニットの制御方法、および、室外ユニットの制御プログラム - Google Patents

空気調和装置、室外ユニットの制御方法、および、室外ユニットの制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、室外ユニットと室内ユニットとを冷媒配管で接続し、当該冷媒配管を通じて冷媒を循環させ空調運転を行う空気調和装置、上記室外ユニットの制御方法および室外ユニットの制御プログラムに関する。
空気調和装置では、圧縮機および室外熱交換器を有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する室内ユニットとを冷媒配管で接続し、前記圧縮機から吐出された冷媒を冷媒配管を通じて前記室外熱交換器および前記室内熱交換器へと循環させて空調運転を行っている。ここで、従来、冷媒として特定フロンR22が用いられていたものの、近年、オゾン層破壊、地球温暖化といった地球環境問題や、省エネルギーの観点から、これまで使用されていた特定フロンR22に代わり、オゾン層破壊係数をゼロとした代替フロンR407cやR410aが使用されるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
これら代替フロンR407cおよびR410aのについて説明すると、代替フロン407cの使用圧力は、前記特定フロンR22に比べ、若干高い圧力であるのに対し、代替フロンR410aは、前記特定フロンR22に比べ、約1.6倍の使用圧力となっているが、前記代替フロンR410aの方が冷凍能力があり、冷媒の温度グライドも安定している。このため、前記代替フロンR410aへの設計転換が行われてきている。
特開平8−200866号公報
しかしながら、上述のように、これまでの特定フロン用の空気調和装置に比べ、代替フロン用の空気調和装置は、約1.6倍の耐圧設計となっているため、前記特定フロン用の空気調和装置に対して室外ユニットのみを前記代替フロン用の室外ユニットに入れ替えて空調制御動作させた場合には、既存の冷媒配管や室内ユニットに対して設計耐圧以上の冷媒圧力がかかる危険性がある。
このことから、これまでの空気調和装置の一部老朽化、或いは、故障などにより、特定フロン用の室外ユニットを代替フロン用の室外ユニットに入れ替える場合には、当該冷媒系統に接続された室内ユニットも全て入れ替えなければならず、コストが嵩むという問題があった。この対策案としては、特定フロン用に構成された空気調和装置に対して、室外ユニットのみを代替フロン用の室外ユニットに入れ替える場合に、当該室外ユニットの空調制御を実行する空調制御手段を特定フロン用の空気調和装置の耐圧設計に合わせて変更することが考えられる。しかしながら、この対策案にあっては、空調制御手段において冷媒圧力に関する全ての箇所を変更しなければならず、その変更作業や確認作業が膨大となり大きな負担となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、耐圧設計の低い空気調和装置の室外ユニットを耐圧設計の高い室外ユニットに入れ替える場合であっても、当該室外ユニットが備える空調制御手段に対して変更を加える必要のない空気調和装置、室外ユニットの制御方法、および、室外ユニットの制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機および室外熱交換器を備える室外ユニットと、室内熱交換器を備える室内ユニットと、前記室外ユニットと前記室内ユニットとを接続する冷媒配管とを有し、前記冷媒配管を通じて前記室外ユニットおよび前記室内ユニットの間で冷媒を循環させて空調運転する空気調和装置において、前記室外ユニットは、前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する空調制御手段と、前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合に、前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御手段に入力する補正手段とを具備することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記補正手段は、前記冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力が前記冷媒配管の耐圧に近づくにしたがって、当該冷媒圧力指標値に加算する前記補正値を大きくすることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記補正手段は、前記冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力が、予め設定された設定圧力をこえた場合にだけ当該冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くすることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記冷媒配管の耐圧および前記設定圧力を含むリプレース設定をユーザが入力設定可能に構成したことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記冷媒圧力指標値は、前記圧縮機の吐出側へ設けられた圧力センサで検出された冷媒圧力の実圧力値、または、前記圧縮機の吐出側へ設けられた吐出温度センサで検出された冷媒圧力の温度値であることを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機および室外熱交換器を有し、室内熱交換器を有する室内ユニットと冷媒配管を介して接続され、前記室内ユニットからの空調要求に応じて前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する室外ユニットの制御方法において、前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記空調制御を実行すると共に、前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合には、前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御を実行することを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機および室外熱交換器を有し、室内熱交換器を有する室内ユニットと冷媒配管を介して接続され、前記室内ユニットからの空調要求に応じて前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する室外ユニットの制御プログラムにおいて、前記室外ユニットを、前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する手段、および、前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合に、前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御を実行する手段として機能させるための制御プログラムを提供する。
本発明によれば、冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて、この冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように圧縮機を駆動して空調制御を実行する空調制御手段に対して、前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合に、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値が示す冷媒圧力を高くして前記空調制御手段に入力する構成とした。これにより、空調制御手段に対して変更を加えずとも、当該空調制御手段には実際よりも高い冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値が入力されるため、空調制御時における冷媒配管の冷媒圧力が抑制され、当該冷媒配管に過剰な冷媒圧力がかかることが防止される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係る空気調和装置の構成を示す図である。この図に示すように、空気調和装置1は、室外ユニット2と複数台の室内ユニット3a〜3nとを有し、これらの室外ユニット2および室内ユニット3a〜3nがガス管4aおよび液管4bからなるユニット間配管(冷媒配管)4および通信配線5を介して接続され、室外ユニット2と複数台の室内ユニット3a〜3nとの間でユニット間配管4を通じて代替フロンR410aを循環させて空調運転を行っている。なお、以下の説明において、室内ユニット3a〜3nのそれぞれを特に区別する必要のない場合には室内ユニット3と称する。
室外ユニット2には、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機10と、前記冷媒の循環方向を切り換える四方弁11と、前記冷媒と外気との熱交換を行わせる室外熱交換器12と、この室外熱交換器12で熱交換された冷媒を減圧する室外膨張弁13と、前記圧縮機10へと吸い込まれる冷媒の気液分離を行うアキュームレータ14とが設けられ、さらに、前記圧縮機10の吐出側には圧力センサHpが設けられている。また、室外ユニット2には前記圧縮機10の運転能力や、前記四方弁11および前記室外膨張弁13の制御、並びに、後述する室内ユニット3a〜3nの室内制御装置22a〜22nと通信を行う室外制御装置15が備えられている。
室内ユニット3aには、室内熱交換器20aと室内膨張弁21aとが接続されて設けられおり、さらに、前記室内膨張弁21aの制御や上記室外制御装置15との通信を行う室内制御装置22aが備えられている。なお、室内ユニット3b〜3nは、前記室内ユニット3aと同様であるため説明は省略する。
前記空気調和装置1の室外ユニット2に設けられた室外制御装置15は、図2に示すように、室外ユニット2の空調制御を中枢的に行う制御部30と、室内ユニット3の接続台数等を設定するための操作スイッチを備えた操作部31と、電源が投入されていることを示す電源ランプや接続されている室内ユニット3a〜3nの接続台数などの各種情報を表示する表示部32と、前記室内ユニット3a〜3nの室内制御装置22a〜22nと通信配線5を介してデータ通信する送受信部35とを有している。
ここで、本実施の形態では、特定フロンR22を冷媒として用いることを前提として耐圧設計された空気調和装置のうち、室外ユニットのみを代替フロンR410a用の室外ユニット2にリプレースして、当該代替フロンR410aを冷媒として用いる構成としている。上述の通り、代替フロンR410a用の空気調和装置は、特定フロンR22用の空気調和装置に対して約1.6倍の耐圧設計となっている。したがって、特定フロンR22用の既設の空気調和装置の室外ユニットのみを代替フロン410a用の室外ユニット2とリプレースした場合、何ら対策を施すことなく室外ユニット2が代替フロン410a用の空調制御を実行すると、ユニット間配管4や室内ユニット3などの既設設備に対して、これらの耐圧以上の冷媒圧力が加わり、破損や故障を招く恐れがある。
そこで本実施の形態では、室外ユニット2が、代替フロンR410a用の空調制御を実行した場合であっても、既設設備であるユニット間配管4の冷媒圧力が、当該ユニット間配管4の耐圧をこえないように空調制御が実行されるようになっている。以下、かかる空調制御を実行する室外ユニット2の室外制御装置15の構成について詳述する。
図3は、室外制御装置15が有する制御部30の構成を、その周辺構成と共に示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部30は、各種演算を実行する制御手段としてのCPU40と、このCPU40によって実行される制御プログラム60を格納したROM41と、CPU40のワークエリアとして用いられ各種データを一時的に記憶するRAM42と、各種設定値を格納するEEPROMなどの不揮発性メモリ43とを有し、さらに、A/D変換器44およびI/O部45を備えて構成されている。
A/D変換器44は、圧縮機10の吐出側に設けられた圧力センサHpの圧力検出信号をA/D変換してCPU40に出力するものであり、CPU40は、図4に示す圧力検出信号の電圧値と実圧力との関係に基づいて圧縮機10の吐出側の実圧力、すなわち、ユニット間配管4の高圧の実圧力を検出する。
また、I/O部45は上記操作部31や表示部32、制御対象部品50との接続インターフェースである。この制御対象部品50は空調制御時に制御部30からの制御信号Cmによって制御される部品であり、例えば能力可変型の圧縮機10やユニット間配管4等に配設された電磁弁等が含まれている。
また、上記ROM41に格納された制御プログラム60には、空調制御プログラム61と冷媒圧力補正プログラム62とが含まれている。
空調制御プログラム61は、図5に示すように、室内ユニット3からの空調能力要求に応じて圧縮機10の能力を可変すべく当該圧縮機10の駆動周波数制御などをCPU40に実行させて、当該CPU40を空調制御手段として機能させるためのプログラムであり、上記のように、この空調制御プログラム61には、代替フロンR410a用のプログラムが用いられている。すなわち、この空調制御プログラム61には、空調制御時の冷媒圧力の上限値として、代替フロンR410a用に構成された空気調和装置の耐圧(以下、「制御用圧力上限値」と言う)Pcmaxが設定されている。
冷媒圧力補正プログラム62は、上記空調制御プログラム61に何ら変更を加えずずとも、ユニット間配管4の冷媒圧力が、このユニット間配管4の耐圧以下に維持されるようにするためのプログラムである。具体的には、この冷媒圧力補正プログラム62は、図5に示すように、圧力センサHpにより検出された実圧力Prに補正値ΔHを加算して補正圧力値Phを生成し、当該補正圧力値Phを制御用圧力Pcとして出力するようにCPU40を機能させて、当該CPU40を、実圧力Prに補正を加える補正手段として機能させるものである。
補正値ΔHの加算について詳述すると、図6に示すように、実圧力Prが特定フロンR22用の耐圧(以下、「既設設備耐圧」という)Pkのときには、(Pcmax−Pk)に相当する補正値ΔHを実圧力Prに加算して、制御用圧力Pcが制御用圧力上限値Pcmaxを示すようにする。
またCPU40は、上記空調制御プログラム61にしたがって空調制御を実行する際には、上記実圧力Prの代わりに制御用圧力Pcが入力されており、これにより、当該制御用圧力Pcが上記制御用圧力上限値Pcmaxをこえないように空調制御が実行される。このとき、上記のような補正により、制御用圧力Pcが実圧力Prよりも高い圧力を示すように補正され、また、実圧力Prが既設設備耐圧Pkに達したときには、制御用圧力Pcが上記制御用圧力上限値Pcmaxを示すことになるため、空調制御時には、実圧力Prが既設設備耐圧Pkこえてしまうことがない。
ところで、制御用圧力Pcを実圧力Prよりも高い圧力を示すように補正すると、その補正の分だけ空調運転時の空調能力が制限されることとなるため、本実施の形態では、前掲図6に示すように、圧力変化点Ptpを設定し、実圧力prが圧力変化点Ptp以下、すなわち、既設設備耐圧Pkよりも十分低い間は補正をせずに(補正値ΔH=0)、実圧力Prの補正による空調能力への制限を排除し、実圧力Prが圧力変化点Ptp以上の場合にだけ、当該実圧力Prを補正することとしている。
この圧力変化点Ptpの設定値および上記既設設備耐圧Pkは、操作部31を用いてユーザが設定入力可能に構成されており、かかる設定値がリプレース設定として不揮発性メモリ43に格納される。なお、このリプレース設定には、当該室外ユニット2が既設の室外ユニットとリプレースされたものであるか否かを示すリプレースフラグが格納されている。また、既設設備の耐圧が室内ユニット3に格納されている場合には、当該室内ユニット3から通信配線5を介して室外制御装置15が受信して不揮発性メモリ43に格納するようにしても良い。
次いで、以上のように構成された空気調和装置1の動作として、実圧力を補正する際の動作について図7を参照して説明する。
作業員などは、特定フロンR22用の既設の空気調和装置に対して室外ユニットのみを代替フロンR410a用の室外ユニット2をリプレースして空気調和装置1を構成した場合、操作部31を操作して上記リプレース設定を入力する。これにより、かかるリプレース設定が不揮発性メモリ43に格納される。その後、空気調和装置1の電源が投入等されて室外ユニット2が空調制御を実行する場合に、当該空調制御に先立ってリプレース設定がRAM42に転送される。
そして、図7に示すように、制御部30のCPU40は、上記冷媒圧力補正プログラム62に基づいて実圧力Prを補正する処理を実行する。すなわち、CPU40は、リプレース設定がなされているか否かをリプレースフラグに基づいて判断し(ステップS1)、リプレース設定がなされていない場合には(ステップS1:False)、実圧力Prをそのまま制御用圧力Pc(=Pr)とし(ステップS2)、空調制御を実行する。
一方、リプレース設定がなされている場合には(ステップS1:True)、実圧力Prが圧力変化点Ptpをこえているか否かを判断し(ステップS3)、実圧力Prが圧力変化点Ptpをこえていなければ(ステップS3:False)、実圧力Prをそのまま制御用圧力Pc(=Pr)とし(ステップS2)空調制御を実行し、また、実圧力Prが圧力変化点Ptpをこえている場合には(ステップS3:True)、制御用圧力Pcが示す圧力を高めるべく、実圧力Prに補正値ΔHを加算した補正圧力値Phを生成するための補正圧力値演算処理を実行する(ステップS4)。
このとき、常に一定の大きさの補正値ΔHを実圧力Prに加算するのではなく、前掲図6に示すように、実圧力Prの増加に対して補正値ΔH単調に増加させることとし、実圧力Prの増加に比べて制御用圧力Pcの増加が速くなるようにしている。
具体的には、実圧力Prが圧力変化点Ptpに達したときの補正値ΔHを「0」、実圧力Prが既設設備耐圧Pkに達したときの補正値ΔHを「Pcmax−Pk」とするとともに、補正値ΔHが実圧力Prに対して単調に増加するように、次式を用いて補正値ΔHを決定している。
補正値ΔH={(Pcmax−Ptp)/(Pk−Ptp)}×Pr
ただし、Pr≧Ptp
そして、CPU40は、補正圧力値演算処理において上記の式を用いて決定した補正値ΔHを実圧力Prに加算して補正圧力値Phを決定した後、この補正圧力値Phを制御用圧力Pcとする(ステップS5)。
この結果、前掲図6に示すように、実圧力Prが圧力変化点Ptpをこえた場合に、当該実圧力Prが既設設備耐圧Pkに近づくにつれて制御用圧力Pcの増加が速くなるため、常に一定の補正値ΔHを加算する場合に比べて補正による空調能力の制限を抑えることが可能となり、さらに、当該実圧力Prが既設設備耐圧Pkに近づくにつれて制御用圧力Pcの増加が速くなるため、空調制御において冷媒圧力を下げるための処理が速やかに行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、室外ユニット2は、ユニット間配管4の耐圧を示す既設設備耐圧Pkが制御用圧力上限値Pcmaxよりも低い場合に、実圧力Prに補正値ΔHを加算した制御用圧力Pcを生成し、当該制御用圧力Pcが示す冷媒圧力を実圧力Prよりも高くして、空調制御プログラム61に基づく空調制御を実行する構成としている。これにより、空調制御プログラム61に対して何ら変更を加えずとも、空調制御時におけるユニット間配管4の冷媒圧力が抑制され、当該ユニット間配管4に過剰な冷媒圧力がかかることが防止される。
また、このように、空調制御プログラム61に対しては何ら変更を加える必要がないため、この空調制御プログラム61を活用しつつ、冷媒の種類や既設設備などを簡単かつ容易に入れ替えることが可能となる。
また、冷媒の種類や既設設備などを入れ替えた場合であっても、その入れ替えに対して室外ユニット2が実圧力Prへの補正値ΔHの加算処理のみで対応させる構成としたため、入れ替えに対応させるための処理プログラムの開発が非常に簡単かつ容易となる。
また、本実施の形態によれば、実圧力Prが既設設備耐圧Pkに近づくにしたがって、当該実圧力Prに加算する補正値ΔHを大きくするようにしたため、常に一定の補正値ΔHを加算する場合に比べて補正による空調能力の制限を抑えることが可能となり、さらに、当該実圧力Prが既設設備耐圧Pkに近づくにつれて制御用圧力Pcの増加が速くなるため、空調制御において冷媒圧力を下げるための処理が速やかに行うことができる。
また、本実施の形態によれば、実圧力Prが、予め設定された圧力変化点Ptpをこえた場合にだけ実圧力Prに補正値ΔHを加算して、制御用圧力Pcにより示される圧力を高くするようにしたため、実圧力Prの補正による空調能力への影響を極力排除することができる。
また、本実施の形態によれば、ユニット間配管4の耐圧や圧力変化点Ptpなどを含むリプレース設定をユーザが入力可能に構成したため、室外ユニット2(室外制御装置15)の生産時や、当該室外ユニット2の設置時に、既設設備の耐圧設計に合わせてリプレース設定を変更することが可能となり作業性が向上する。
さらに、作業者などがリプレース設定を変更して既設設備に対応させることが可能であるため、室外制御装置15を既設設備ごとに予め用意する必要がなく、開発コストや管理コストを削減することができる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。例えば、上述した実施の形態では、冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値として、圧縮機10の吐出側の実圧力を用いる構成としたが、これに限らず、圧縮機10の吐出側に温度センサを設け冷媒温度を冷媒圧力指標値として用いる構成としても良い。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の構成を示す図である。 室外ユニットの室外制御装置の機能的構成を示す図である。 室外制御装置の制御部の構成をその周辺構成と共に示す図である。 圧縮機の吐出側の冷媒圧力を示す実圧力の検出を説明するための図である。 実圧力の補正を説明するための図である。 実圧力と制御用圧力との関係を示す図である。 実圧力の補正動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室外ユニット
3、3a〜3n 室内ユニット
4 ユニット間配管(冷媒配管)
10 圧縮機
15 室外制御装置
30 制御部
31 操作部
40 CPU
43 不揮発性メモリ
50 制御対象部品
60 制御プログラム
61 空調制御プログラム
62 冷媒圧力補正プログラム
Pr 実圧力(冷媒圧力指標値)
Pc 制御用圧力
Ph 補正圧力値
Ptp 圧力変化点
ΔH 補正値

Claims (7)

  1. 圧縮機および室外熱交換器を備える室外ユニットと、室内熱交換器を備える室内ユニットと、前記室外ユニットと前記室内ユニットとを接続する冷媒配管とを有し、前記冷媒配管を通じて前記室外ユニットおよび前記室内ユニットの間で冷媒を循環させて空調運転する空気調和装置において、
    前記室外ユニットは、
    前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する空調制御手段と、
    前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合に、
    前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御手段に入力する補正手段と
    を具備することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力が前記冷媒配管の耐圧に近づくにしたがって、当該冷媒圧力指標値に加算する前記補正値を大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力が、予め設定された設定圧力をこえた場合にだけ当該冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記冷媒配管の耐圧および前記設定圧力を含むリプレース設定をユーザが入力設定可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記冷媒圧力指標値は、前記圧縮機の吐出側へ設けられた圧力センサで検出された冷媒圧力の実圧力値、または、前記圧縮機の吐出側へ設けられた吐出温度センサで検出された冷媒圧力の温度値である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 圧縮機および室外熱交換器を有し、室内熱交換器を有する室内ユニットと冷媒配管を介して接続され、前記室内ユニットからの空調要求に応じて前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する室外ユニットの制御方法において、
    前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記空調制御を実行すると共に、
    前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合には、
    前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御を実行する
    ことを特徴とする制御方法。
  7. 圧縮機および室外熱交換器を有し、室内熱交換器を有する室内ユニットと冷媒配管を介して接続され、前記室内ユニットからの空調要求に応じて前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する室外ユニットの制御プログラムにおいて、
    前記室外ユニットを、
    前記冷媒配管内の冷媒圧力を示す冷媒圧力指標値に基づいて前記冷媒圧力が所定の圧力上限値をこえないように前記圧縮機を駆動して空調制御を実行する手段、および、
    前記冷媒配管の耐圧が前記圧力上限値よりも低い場合に、前記冷媒圧力指標値が前記冷媒配管の耐圧に対応する圧力まで上昇したときに、前記冷媒圧力指標値に対して補正値を加算することによって、補正値加算後の前記冷媒圧力指標値が前記圧力上限値と同等又はそれ以上となるように前記補正値を選定した上で、前記冷媒圧力指標値に補正値を加算して、当該冷媒圧力指標値により示される冷媒圧力を高くして前記空調制御を実行する手段
    として機能させるための制御プログラム。
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