JP4646124B2 - 車載用電子キーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車載用電子キーシステムに係り、特に、ETCシステムとの組み合わせに好適な車載用電子キーシステムに関する。
近年、4輪車や2輪車のイグニッションキーの電子化が進められており、キーシリンダにキーを差し込むことなくスイッチ操作でロックを解除できるキーレスエントリーや、キー本体にICチップを内蔵し、記憶されたIDコードが正しく照合されなければエンジンが始動しないイモビライザー等が知られている。さらに今日では、物理的に形成される鍵部を持たず、すべての操作を無線通信で行う多機能携帯エントリーキーの採用も増えている。
このような多機能携帯エントリーキーの利用方法として、例えば4輪車では、キーを持った運転者が車両に近づくと、最も近い位置にあるドアまたはトランクのロックが解除される等の制御がある。こうした機能を実現するため、4輪車用の多機能携帯エントリーキーシステムでは、複数の周波数帯の電波を用いて各種ユニットの送受信部と相互通信を行うようにしているしかし、それぞれのユニット毎にアンテナを設けると、設置スペースの増大を招くだけでなく、各ユニットを連結するケーブルが煩雑になる等の課題があった。
特許文献1には、異なる周波数帯を用いた2種以上のアンテナが同一基板上に実装されたアンテナユニットを有し、それら各アンテナの高周波信号の合成信号を作り出す信号合成回路部と、その合成信号を外部に出力するための高周波ケーブルまたはコネクタとを設けた複合アンテナモジュールが提案されている。該複合アンテナモジュールによれば、複合アンテナモジュールと上記複合アンテナの信号処理装置とを接続するケーブルが1本で済むので、アンテナの増加によるケーブル配線の複雑化や設置スペース増大等を抑えることができる。
また、特許文献2には、多層基板と、該多層基板の各層にそれぞれ配置され、各々が異なる共振周波数を有する複数の平面型アンテナ放射素子と、該複数の平面型アンテナ放射素子の1つのみに設けられた給電点とを含むことを特徴とする多周波共振積層パッチアンテナが提案されている。この多周波共振積層パッチアンテナによれば、構造が簡単で加工が容易なので、複数の無線機用のアンテナの機能を集約しつつ生産コストを抑えることができる。
特開2001−267843号公報 特開2003−283240号公報
上記した特許文献1および2によれば、複数のアンテナを集約して送受信機を小型化する等が可能となるので、設置スペースの少ない自動二輪車にも好適な多機能携帯エントリーキーシステムを実現することができる。しかしながら、特許文献1および2には、自動二輪車がETCシステムを利用するために、携帯エントリーキーの制御装置とETCユニットとの間で通信を行うことで、ETCユニットが、その自動二輪車の固有の車両情報を携帯エントリーキーの制御装置から受け取ることに関しては、何らの示唆および配慮もされていなかった。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、ETCユニットが、携帯エントリーキーの制御装置からETCシステムの利用に必要な車両情報を通信によって得ることができる車載用電子キーシステムを提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される車載用電子キーシステムにおいて、車両に固有の車両情報が記録された電子キー制御装置と、ETCシステムに対応するETCユニットと、無線通信が可能な携帯エントリーキーとを具備し、ETCユニットには、電子キー制御装置からETCシステムの利用に必要な前記車両情報を得るための通信手段が設けられ、携帯エントリーキーには、電子キー制御装置との照合処理に必要なキー情報が記憶されるキー情報記憶部が設けられ、電子キー制御装置には、車両に固有の車両情報を記憶する車両情報記憶部とキー情報の認証を行うキー情報認証部とが設けられ、ETCユニットには、支払者情報を記憶する支払者情報記憶部が設けられ、電子キー制御装置は、携帯エントリーキーとの無線通信によって相互の認証が行われると、ETCユニットへ車両情報の伝達を許可する点に第1の特徴がある。
また、前記通信手段は、無線通信である点に第2の特徴がある。
また、通信手段は、ISO9141またはCAN方式による有線通信であり、電子キー制御装置は、自動二輪車用電子キーシステムである点に第3の特徴がある。
また、前記ETCユニットは、前記電子キー制御装置から得た車両情報を、ETCシステムの道路上アンテナに送信する点に第4の特徴がある。
また、前記電子キー制御装置は、前記携帯エントリーキーとの無線通信によって相互の認証が行われると、前記車両の動力源の始動を許可する点に第5の特徴がある。
また、前記ETCシステムと無線通信を行う前記ETCユニットのアンテナは、前記車両の上面側に位置する外装部品に設けられる点に第6の特徴がある。
また、前記ETCユニットは、支払者情報が記録されたカードが挿入されるカードリーダ部を有し、また、該カードリーダ部は、前記ETCユニットと別体式の機器として機能する点に第7の特徴がある。
また、前記カードリーダ部は、任意に施錠が可能な収納スペースに設置される点に第8の特徴がある。
また、前記カードリーダ部で読み込んだカード情報が、前記ETCユニットによって正しく認証されると、前記車両の動力源の始動を許可する点に第9の特徴がある。
また、電子キー制御装置は、携帯エントリーキーとの相互の認証を前記車両情報によって行う点に第10の特徴がある。
さらに、アンテナは、車両のウィンドスクリーンの上端部またはハンドルカバーの上端部またはリアキャリアの上端部に設けられる点に第11の特徴がある。
請求項1の発明によれば、ETCユニットは、電子キー制御装置と通信を行うことによって、電子キー制御装置に記憶されている車両情報からETCシステムが必要とする車両情報を得ることができるので、ETCユニット内の回路構成を簡素化させることが可能となる。また、ETCユニットと電子キー制御装置との間の通信手段をETCシステムと組み合わせて使用することにより、自動二輪車でのETCシステムの利用が可能になり、さらに電子キーの利便性を高めることができるようになる。さらに、ETCユニットと電子キー制御装置を別々に設置できるので、設置レイアウトの自由度を高めることができるようになる。また、電子キー制御装置は、携帯エントリーキーとの認証がされるまでは車両情報の伝達を許可しないので、該車両情報の保守を図ることができるようになる。
請求項2の発明によれば、ETCユニットおよび電子キー制御装置の設置レイアウトの自由度をさらに高めることができるようになる。
請求項3の発明によれば、ETCユニットおよび電子キー制御装置に通信手段のための送受信アンテナを設置する必要がないので、生産性を高めることができるようになる。また、送受信アンテナや通信電波の状態に影響を受けることのない情報通信が可能となる。さらに、自動二輪車においてETCシステムを利用する際に好適な車載用電子キーシステムが得られるようになる。
請求項4の発明によれば、電子キー制御装置から得た車両情報によってETCシステムを利用することができるようになる。
請求項5の発明によれば、車両情報の伝達許可を得るための認証処理と、イモビライザー機能のための認証処理とを同時に行うことができるようになる。
請求項6の発明によれば、自動二輪車の車両構成において、ETCシステムとの無線通信を良好に行うことができるETCユニットのアンテナを設置することができるようになる。
請求項7の発明によれば、運転者がカードの脱着を行いやすい場所に、カードリーダ部のみを単独で設置することができるようになる。
請求項8の発明によれば、カードリーダ部を防水および防塵構造にする必要がなくなり、生産性を高めることができるようになる。また、収納スペースに施錠することによってカードの保守が図られるようになる。
請求項9の発明によれば、携帯エントリーキーとカードの両方が認証されないと動力源を始動させないようにする等の制御が可能となるので、イモビライザー機能を強化することができるようになる。
請求項10の発明によれば、キー情報とETCシステムに必要な車両情報とを同一のものとして制御を簡略化することができる。
請求項11の発明によれば、ETCユニットと道路側アンテナとの良好な通信状態を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。まず、ETCシステムの概要を説明する。高速道路等の料金所ゲートに設置したアンテナと、車両に装着した車載器との間で無線通信を行って自動的に料金を支払うことで、料金所をノンストップで通行できるETC(Electronic Toll Collection)システムの運用が開始されている。図11に、一般的な車載器およびETCカードの概略図を示す。車載器42には道路側アンテナと無線通信を行う送受信機が内蔵されており、ETCシステムを利用する際には、スリット42aにICチップを搭載したETCカード43を挿入しておく必要がある。また、図12に、ETCシステムが導入された料金所の概要を示す。車両検知器32が車両30を検知すると、ゲート33の道路側アンテナ34が車載器31から各種情報を受け取る。これに伴い、道路側アンテナ34は車載器31に料金情報等を送信する。次に、車両30が車両検知器36を通過すると道路側表示器35に通行料金等が表示され、発進制御装置38が開閉バー39を開く。そして、車両検知器40が車両30の通過を検知すると開閉バー39が閉じられ、再度、道路側アンテナ41と車載器31との間で確認通信が行われる。
上記したETCシステムを利用するには、まず車載器(ETCユニット)を購入し、ETCを使用する車両に設置する際に、車載器固有の管理番号のほか、車検証(自動車検査証)に記載される自動車登録番号(ナンバープレートの番号)、車名、型式、自動車の種別等を「車両情報」として車載器に登録する必要がある。これと同時に、料金を銀行口座から自動的に引き落とすためのETCカードの申し込みが必要となる。以上により、車載器には少なくとも自動車登録番号等の「車両情報」が登録され、ETCカードには少なくとも銀行口座等を含む「支払者情報」が登録されることになる。ETCシステムは、ETCゲートに設置される道路側アンテナと前記車載器との間で行われる無線通信によって、少なくとも前記「車両情報」および「支払者情報」の一部または全部を認識し、車両と支払者の双方を識別することができる。
上記したように、ETCシステムによる自動料金支払いは大変利便性の高いものであるが、現状では2輪車への運用は対象外とされている。その要因のひとつとして、125cc超250cc以下の軽二輪自動車には車検が課せられていないため、前記ETCシステムが認識する「車両情報」を車検証に記載された各種項目とする等の統一が図れず、ETCゲートにおいて2輪車の識別を行うことが4輪車のように容易ではないことが挙げられる。
そこで、本発明者は、1台毎に異なる固有の車両情報を記憶している多機能携帯エントリーキーおよびその制御装置による車載用電子キーシステムを利用することに着眼した。
図1は、本発明に係る車載用電子キーシステムの第1実施形態の構成を示す概略図である。内燃機関またはモータもしくはその両者を動力源とする自動二輪車1には、ETCユニット3および電子キー制御装置5が備えられている。運転者が携帯する携帯エントリーキー2は、物理的に形成された鍵部を持たず、無線通信で各種の操作を可能とする電子キーである。また、携帯エントリーキー2の本体には、電子キー制御装置5との無線通信を任意にオンオフすることができるスイッチ2aが設けられている。そして、前記携帯エントリーキー2は電子キー制御装置5と無線通信を行い、前記ETCユニット3は、電子キー制御装置5とETCシステムを構成する道路側アンテナ4の双方と無線通信を行うように構成されている。
図2は、本発明に係る車載用電子キーシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。前記と同様の符号は、同一または同等部分を示している。ETCユニット3および電子キー制御装置5は前記自動二輪車1に搭載されており、携帯エントリーキー2は運転者が携帯所持するものである。ETCユニット3は、ETCアンテナ及び送受信部301と、電子キー制御装置送受信部302と、ETCユニット管理番号記憶部303と、支払者情報記憶部304とを含む。この支払者情報記憶部304内の情報は、ETCシステムによって高速道路等の料金を支払うために必要とされる支払者の情報であり、契約情報305、入口情報306、出口情報307、通行履歴情報308、利用明細情報309等が含まれる。
また、電子キー制御装置5は、ETCユニット送受信部501、キー情報送受信部502、車両情報記憶部503、キー情報認証部504とを含む。前記キー情報認証部504からは、エンジン505、シートオープナー506、小物入れリッド507の作動を禁止または許可する信号が発信される。前記車両情報記憶部503に格納される「車両情報」には、前記自動二輪車1の自動車登録番号、車名、型式、自動車の種別、IDコード等を含むことができる。また、携帯エントリーキー2は、キー情報送受信部201とキー情報記憶部202とを含んでいる。このキー情報記憶部202に格納されるキー情報は、少なくとも電子キー制御装置5との照合処理に必要な情報が含まれているほか、前記車両情報記憶部503内の「車両情報」と同一であってもよい。
本発明に係る車載用電子キーシステムの特徴は、前記ETCユニット3が、電子キー制御装置5の車両情報記憶部503に記憶されている車両情報から、ETCシステムの利用に必要な車両情報を通信手段によって得る点にある。
以下に、図2を参照して本実施形態に係る車載用電子キーシステムの作動順序を説明する。前記自動二輪車1の運転者が、携帯エントリーキー2を携帯して自動二輪車1に接近したり、またはエンジンの始動操作や開閉式シートの開操作を行おうとすると、携帯エントリーキー2のキー情報送受信部201と、電子キー制御装置5のキー情報送受信部502との間で相互通信が行われて、キー情報の照合が行われる。キー情報が合致して自動二輪車1と携帯エントリーキー2との組み合わせが適正であることが認証されると、キー情報認証部504からエンジン505等へ作動許可信号が発信される。そして、この認証が行われることによって、車両情報記憶部503に対して、ETCユニット3へ「車両情報」を伝達する許可が与えられる。
ETCユニット3は、電子キー制御装置5のETCユニット送受信部501から、通信手段としての無線通信によってETCシステムの利用に必要な「車両情報」を獲得する。この「車両情報」は、前記車両情報記憶部503に記憶された車両情報のうち、ETCシステムが要求する情報のみでよい。そして、自動二輪車1の運転者が、ETCシステム対応の料金所ゲートおよびその道路側アンテナ4に接近すると、該道路側アンテナ4とETCユニット3のETCアンテナ及び送受信部301との間で無線通信が開始される。
ETCアンテナ及び送受信部301は、前記電子キー制御装置5から得た「車両情報」のほか、支払者情報記憶部304内の支払者情報と、ETCユニット管理番号記憶部303に格納されたETCユニット管理番号とを道路側アンテナ4に送信する。該道路側アンテナ4がETCユニット3から受信した複数の情報は、ETCシステムによって認識処理される。また、実際にETCゲートを通過する車両は、道路側アンテナ4の周囲に設置された車両検知器等の各種センサ(図12参照)によって車両に関する複数の情報を検知されている。ETCシステムは、この各種センサによって検知された車両情報と、前記無線通信で得られた「車両情報」とが合致するか否かを判定することができる。
一方、ETCシステムの利用によって逐次更新される支払者情報は、前記道路側アンテナ4等を通過する毎に、ETCアンテナ及び送受信部301によって受信されており、受信された更新情報は、支払者情報記憶部3内に書き込まれることになる。なお、前記した道路側アンテナ4、ETCユニット3、電子キー制御装置5、携帯エントリーキー2における相互の無線通信には、種々の暗号化技術が使われており、これら無線通信の電波が第三者に解読されないように構成されているのは勿論である。また、ETCユニット3および電子キー制御装置5に2つずつ設けられている送受信部は、それぞれ1つに統合されていてもよい。
図3は、前記携帯エントリーキー2の斜視図である。本実施形態では、電子キー制御装置5との無線通信を任意にオンオフ可能なスイッチ2aのみが設けられているが、エンジンの始動・停止スイッチや、シート開動作スイッチ等が設けられていてもよい。また、該携帯エントリーキー2には、物理的に形成された鍵部がないが、このような鍵部が予備キーとして設けられていてもよい。
上記したように、本発明の第1実施形態に係る車載用電子キーシステムによれば、携帯エントリーキーとの認証が行われる電子キー制御装置に記憶されている「車両情報」を、通信手段によってETCユニットに伝達し、該ETCユニットは伝達された「車両情報」をETCシステムの利用に必要な車両情報として使用することができるので、ETCユニット内の回路構成を簡素化させることが可能となる。また、ETCユニットと電子キー制御装置とは別々の箇所に配置することができるので、特に、余剰スペースのない自動二輪車においては設置レイアウトの自由度が増して好適である。
図4は、前記第1実施形態の変形例に係る車載用電子キーシステムの概略図である。前記と同様の符号は、同一または同等部分を示している。この変形例では、前記ETCユニット3内の支払者情報記憶部304(図2参照)が、ICチップが内蔵されたカード6として物理的に分離されている点に特徴がある。このカード6は、ETCユニット3と任意に接続・切り離しができるように構成されており、ETCシステムを利用しない時には、支払者情報が記憶されたカード6を自動二輪車1から切り離して保管することができるようになる。また、前記ETCユニット3にカード6の認証機能を与えておき、挿入されたカード6との認証が正しく行われない場合には自動二輪車1の動力源を始動させないようにするイモビライザー機能を有するように構成してもよい。
図5は、前記第1実施形態の第2変形例に係る車載用電子キーシステムの概略図である。前記と同様の符号は、同一または同等部分を示している。この第2変形例では、前記ETCユニット3から、カード6の情報を読み取るカードリーダ部3aが分離されている点に特徴がある。また、前記ETCユニット3と電子キー制御装置との間の通信手段には、前記変形例のような無線通信に比して生産性を高めることができる有線通信が使用され、その通信方式は、ISO9141またはCANプロトコルが好適とされる。さらに、前記道路側アンテナ4と無線通信を行うETCユニット3の送受信アンテナ3bは、ETCユニット3から離れた箇所に設置されている。
図6は、送受信アンテナ3bの設置箇所を示す概要説明図である。送受信アンテナ3bにおける無線通信に良好な設置箇所は、自動二輪車1の外装品の近傍、好ましくはその中心線上の外装品の近傍にあって、かつ道路側アンテナ4(図5参照)との間に障害物が少ない部分が挙げられる。このことから、図示するウィンドスクリーン12の上端部(図示A部)のほか、メーターユニット13の外郭部(同B部)、ハンドルカバー14の上端部(同C部)、開閉式シート11の後方のリアキャリア15の上端部(同D部)等が適所であると考えられる。なお、送受信アンテナ3bと前記道路側アンテナ4とが通信する電波は5.8GHz帯であり、送受信アンテナ3bの形状を、図示するポール型ではなく板状のパッチアンテナ式とすれば、さらに容易に前記A部〜D部等に設置することができるようになる。
図7は、前記ETCユニット3から分離されたカードリーダ部3aの取付箇所を示す概要説明図である。本実施形態では、開閉式シート11の下方に設けられたラゲージボックス11aの内部に前記カードリーダ3a(図5参照)を設置している。これによって、カードリーダ部3aを防水および防塵構造にする必要がなくなるとともに、シート11を開閉操作できるキーを所有していなければカードリーダ部3aに挿入するカード6に接触できないので、カード6の保守が図られることになる。なお、カードリーダ部3aの設置箇所は上記の箇所に限られず、ハンドル近傍の小物入れボックス(不図示)等、運転者が任意に施錠することができる他の収納スペースでもよい。
図8は、本発明の第2実施形態に係る車載用電子キーシステムの概略図である。前記と同様の符号は、同一または同等部分を示している。本実施形態では、前記第1実施形態におけるETCユニット3と電子キー制御装置5とがひとつにまとめられ、ETC機能付き電子キー制御装置10とされている点に特徴がある。
図9は、前記第2実施形態に係る車載用電子キーシステムのブロック図である。前記と同様の符号は、同一または同等部分を示している。本実施形態においても、ETC機能付き電子キー制御装置10のキー情報送受信部112と、携帯エントリーキー2のキー情報送受信部201との間で行われる通信によって自動二輪車20と携帯エントリーキー2との認証が行われて、この認証によって、キー情報認証部113がエンジン115、シートオープナー116、小物入れリッド117に作動許可信号を発信することは、前記第1実施形態と同様である。なお、ETC機能付き電子キー制御装置10としてひとつのユニットにまとめられたため、車両情報記憶部114からETCアンテナ送受信部111へ「車両情報」を伝達する通信手段は有線通信によって行われるように構成されている。
前記ETCアンテナ送受信部111は、車両情報記憶部114からETCシステムの利用に必要な「車両情報」を受け取り、ETCユニット管理番号記憶部118内の管理番号と、支払者情報記憶部120内の支払者情報と共に道路側アンテナ4に送信する。ETCシステムの利用により随時更新される支払者情報(契約情報121、入口情報122、出口情報123、通行履歴情報124、利用明細情報125等)が、支払者情報記憶部120において随時書き換えられることも、前記第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る車載用電子キーシステムによれば、2つのユニットを一体的に形成したので、設置スペースが1箇所で済み、さらに、ユニット内の回路が簡素化できて生産性が高められるという効果を奏することができる。
図10は、上記第2実施形態の変形例に係る車載用電子キーシステムに用いられる携帯エントリーキー7の斜視図である。スイッチ7aは、携帯エントリーキー7と前記ETC機能付き電子キー制御装置10との無線通信のオンオフ用として機能する。図9のブロック図で示したように、前記第2実施形態では、支払者情報記憶部120が、ETC機能付き電子キー制御装置10の内部に設けられていた。これに対し、この変形例では、支払者情報記憶部120が、ICチップを内蔵したカード8として物理的に分離されて、携帯エントリーキー7に設けられたスリット7bに接続・切り離し可能であるように構成されている点に特徴がある。これによって、支払者情報を有するカード8を、運転者が常に携帯所持して管理することができるようになる。なお、該変形例に係る車載用電子キーシステムの場合、ETCシステムが必要とする支払者情報は、携帯エントリーキー7から前記ETC機能付き電子キー制御装置10に無線通信で送信された後、ETC機能付き電子キー制御装置10を介して道路側アンテナ4に送信されることになる。また、前記携帯エントリーキー7が有する記憶部に、車両との照合に必要な情報だけでなく、少なくともETCシステムの利用に必要な「車両情報」を記憶させておき、該車両情報をETCユニットおよび電子キー制御装置10へ無線通信によって伝達し、さらに該ETCユニットおよび電子キー制御装置10から道路側アンテナ4に無線通信で伝達するように構成してもよい。
本発明に係る車両情報記憶部や支払者情報記憶部の配置等が、上記した実施形態のものに限られずに種々の変形や組み合わせを可能とすることは勿論である。例えば、ETCユニット3と電子キー制御装置5との間の通信手段が有線通信とされ、かつカードリーダ部3aはETCユニット3と一体式で、さらに送受信アンテナ3bがメーターユニット13と一体化されている等の組み合わせによって実施することが可能である。
上記したように、本発明によれば、ETCユニットが電子キー制御装置と通信を行うことによって、電子キー制御装置に記憶されている車両情報からETCシステムの利用に必要な車両情報を得ることができるので、ETCユニット内の回路構成を簡素化させることが可能となる。また、ETCユニットと電子キー制御装置との間の通信手段をETCシステムと組み合わせて使用することにより、自動二輪車でのETCシステムの利用が可能になり、さらに電子キーの利便性を高めることができるようになる。
本発明の第1実施形態に係る車載用電子キーシステムの概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係る車載用電子キーシステムのブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る車載用電子キーシステムに用いられる携帯エントリーキーの斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る車載用電子キーシステムの概略説明図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る車載用電子キーシステムの概略説明図である。 ETCユニットの送受信アンテナの設置箇所を示す概要説明図である。 カードリーダ部の取付箇所を示す概要説明図である。 本発明の第2実施形態に係る車載用電子キーシステムの概略説明図である。 本発明の第2実施形態に係る車載用電子キーシステムのブロック図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯エントリーキーの斜視図である。 ETCシステムに必要な車載器とETCカードの概略図である。 ETCシステムの料金所の概略図である。
符号の説明
1…自動二輪車、2…携帯エントリーキー、3…ETCユニット、4…道路側アンテナ、201…キー情報送受信部、202…キー情報記憶部、301…ETCアンテナ及び送受信部、302…電子キー制御装置送受信部、303…ETCユニット管理番号記憶部、304…支払者情報記憶部、501…ETCユニット送受信部、502…キー情報送受信部、503…車両記憶部、504…キー情報認証部

Claims (11)

  1. 車両(1)に搭載される車載用電子キーシステムにおいて、
    前記車両(1)に固有の車両情報が記録された電子キー制御装置(5)と、
    ETCシステムに対応するETCユニット(3)と、
    無線通信が可能な携帯エントリーキー(2)とを具備し、
    前記ETCユニット(3)には、前記電子キー制御装置(5)からETCシステムの利用に必要な前記車両情報を得るための通信手段が設けられ、
    前記携帯エントリーキー(2)には、前記電子キー制御装置(5)との照合処理に必要なキー情報が記憶されるキー情報記憶部(202)が設けられ、
    前記電子キー制御装置(5)には、前記車両(1)に固有の車両情報を記憶する車両情報記憶部(503)と前記キー情報の認証を行うキー情報認証部(504)とが設けられ、
    前記ETCユニット(3)には、支払者情報を記憶する支払者情報記憶部(304)が設けられ、
    前記電子キー制御装置(5)は、前記携帯エントリーキー(2)との無線通信によって相互の認証が行われると、前記ETCユニット(3)へ車両情報の伝達を許可することを特徴とする車載用電子キーシステム。
  2. 前記通信手段は、無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子キーシステム。
  3. 前記通信手段は、ISO9141またはCAN方式による有線通信であり、
    前記電子キー制御装置(5)は、自動二輪車用電子キーシステムであることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子キーシステム。
  4. 前記ETCユニット(3)は、前記電子キー制御装置(5)から得た車両情報を、ETCシステムの道路上アンテナ(4)に送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載用電子キーシステム。
  5. 前記電子キー制御装置(5)は、前記携帯エントリーキー(2)との無線通信によって相互の認証が行われると、前記車両(1)の動力源の始動を許可することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用電子キーシステム。
  6. 前記ETCシステムと無線通信を行う前記ETCユニット(3)のアンテナ(3b)は、前記車両(1)の上面側に位置する外装部品に設けられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車載用電子キーシステム。
  7. 前記ETCユニット(3)は、支払者情報が記録されたカード(6)が挿入されるカードリーダ部(3a)を有し、
    該カードリーダ部(3a)は、前記ETCユニット(3)と別体式の機器として機能することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車載用電子キーシステム。
  8. 前記カードリーダ部(3a)は、任意に施錠が可能な収納スペース(11a)に設置されることを特徴とする請求項7に記載の車載用電子キーシステム。
  9. 前記カードリーダ部(3a)で読み込んだカード情報が、前記ETCユニット(3)によって正しく認証されると、前記車両(1)の動力源の始動を許可することを特徴とする請求項7または8に記載の車載用電子キーシステム。
  10. 前記電子キー制御装置(5)は、前記携帯エントリーキー(2)との相互の認証を前記車両情報によって行うことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の車載用電子キーシステム。
  11. 前記アンテナ(3b)は、前記車両(1)のウィンドスクリーン(12)の上端部(A)またはハンドルカバー(14)の上端部(C)またはリアキャリア(15)の上端部(D)に設けられることを特徴とする請求項6に記載の車載用電子キーシステム。
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