JP4645894B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は光ピックアップ装置に係り、とくに規格の異なる複数種の光記録媒体に対応した各々波長の異なる複数種の光ビームを共通の対物レンズに導き光記録媒体に集光させる光ピックアップ装置に関する。
現在普及しているCD、DVD(ディジタルバーサタイルディスク)は各々数百Mバイト、数Gバイトの容量を持つが、近年の映像の高画質化を受けて数十Gバイトものより大容量の光記録媒体である次世代DVD(高密度DVDとも呼ばれる)が開発、実用化が進められている。次世代DVDに対し記録および/または再生を行う光ピックアップは、その小型化、低コスト化の要請から、従来からの光記録媒体であるDVD及びCDに対しても共通の対物レンズを用いて記録および/または再生を可能とする互換技術が望まれている。但し、各光記録媒体では使用波長、開口数(NA)、信号面の保護基板厚みが表1の如く異なるため、共通の対物レンズを使用した場合に球面収差を補正することができず、正常な情報の記録および/または再生を行うことができないという問題がある。
Figure 0004645894
図1は、上記問題を解決するため位相補正素子を用いて規格の異なる複数種の光記録媒体に対して情報の記録および/または再生を行うようにした光ピックアップである(特許文献1参照)。図1において、対物レンズ1は次世代DVDに対応する波長の光を平行光束で入射したときに光記録媒体(次世代DVD)2−1の信号面上での波面収差を最小にするように設計されている。また、DVD用及びCD用光源は、受発光部を一つにパッケージ化したDVD用、CD用ホログラムモジュール3、4が使用される。次世代DVD用半導体レーザ5から放射された光ビームはコリメータレンズ6により平行光束に変換され、偏向ビームスプリッタ7、DVD及びCD用の光束分離をするダイクロイックプリズム8及び9を透過し、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏光状態を直線偏光から円偏光に変換し、開口制限素子12で次世代DVDのNAに対応する光束径に制限され、位相補正素子13を平行光束状態のまま(等位相面が平面のまま)透過して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(次世代DVD)2−1の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。光記録媒体2−1により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1により平行光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、更に偏光ビームスプリッタ7により反射されたのち検出レンズ14により受光素子15の上に集光される。一方、DVD用ホログラムモジュール3から放射された光ビームはカップリングレンズ16により平行光束に変換され、ダイクロイックプリズム8により反射され、ダイクロイックプリズム7を透過し、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏光状態を直線偏光から円偏光に変換し、開口制限素子12でDVDのNAに対応する光束径に制限され、位相補正素子13により球面収差を補正して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(DVD)2−2の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。DVDの光記録媒体2−2により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1および位相補正素子13により平行光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、ダイクロイックプリズム8により反射され、カップリングレンズ16によりDVD用ホログラムモジュール3の受光素子上に集光される。更に、CD用ホログラムモジュール4から放射された光ビームはカップリングレンズ17により所定の発散光束に変換され、ダイクロイックプリズム9により反射され、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏光状態を直線偏光から円偏光に変換し、開口制限素子12でCDのNAに対応する光束径に制限され、位相補正素子13を等位相面の形状を変えることなく透過して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(CD)2−3の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。光記録媒体2−3により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1により所定の収束光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、ダイクロイックプリズム9により反射され、カップリングレンズ17によりCD用ホログラムモジュール4の受光素子上に集光される。
ところで、図1の従来例では、少なくとも1波長の光ビームに対しては有限光学系による光学系の構成が必要であり、その波長の光ビームでは対物レンズ1のトラッキング動作に伴い球面収差が劣化してしまうという問題がある。また、有限光学系入射による対物レンズ1への入射角度を所望の値にするためには、光学系の各部の配置間隔を特定の値にする必要があり、また、正確には整数倍でない次世代DVDとCDに対応する波長の光ビームに対して共通の位相補正素子により2πの整数倍の位相シフトを与え、等位相面の形状を変えることなく透過させるために、位相補正素子に用いる硝子種が限定されてしまうため、光学系構成の自由度が極端に少なくなり、設計が難しくなるという問題があった。
特開2004−246931号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、有限光学系を不用とし、対物レンズのトラッキング動作に伴う球面収差の劣化を回避でき、光学系構成の自由度も確保できる光ピックアップ装置を提供することを、その目的とする。
請求項1の発明は、使用波長と開口数(NA)と信号面保護基板厚みの規格が異なる種類の光記録媒体に対応して各々波長の異なる光ビームを放射する種類の発光素子と、各発光素子から放射された光ビームを所定箇所に交換して設置される種類の光記録媒体上に集光させる共通の対物レンズと、各発光素子から放射された光ビームを平行光束に変換し、対物レンズの光軸と同軸に合わせて対物レンズに導く光学系と、を含む光ピックアップ装置において、光学系と対物レンズとの間に、波長の異なる種類の光ビームの光束について各々一部分だけを透過する光束制限手段と、3種類の光ビームの内の特定の1種類を除く他の2種類の光ビームの位相を補正する位相補正手段とを、位相補正手段が対物レンズ寄りとなるように前後に並設し、位相補正手段に、互いに重ならない個の光軸を中心とする同心の円環状または円盤状の位相補正領域を設け、各位相補正領域は特定の1種類を除く他の2種類の光ビームの内の1種類の光ビーム専用に位相補正をするとともに、当該他の2種類の各光ビームは隣接しない専用の2つの位相補正領域で位相補正されるようにし、更に、4個の前記位相補正領域の外側に特定の1種類の光ビームを平行光束状態のまま透過する光軸を中心とする円環状の特定光ビーム用透過領域を設け、光束制限手段に、光軸を中心に位相補正手段の各位相補正領域及び特定光ビーム用透過領域と各々同形な複数の波長選択性透過領域を設け、互いに同形な位相補正領域及び特定光ビーム用透過領域と波長選択性透過領域を対応付けるとともに、4つの位相補正領域に対応する各波長選択性透過領域は対応する位相補正領域が位相補正対象としている波長の光ビームと特定の1種類の光ビームだけを透過し、特定光ビーム用透過領域に対応する波長選択性透過領域は特定の1種類の光ビームだけを透過し、波長選択性透過領域以外ではいずれの波長の光ビームも透過させないようにしたこと、を特徴としている
求項の発明は、使用波長と開口数(NA)と信号面保護基板厚みの規格が異なる3種類の光記録媒体に対応して各々波長の異なる光ビームを放射する3種類の発光素子と、各発光素子から放射された光ビームを所定箇所に交換して設置される3種類の光記録媒体上に集光させる共通の対物レンズと、各発光素子から放射された光ビームを平行光束に変換し、対物レンズの光軸と同軸に合わせて対物レンズに導く光学系とを含み、対物レンズは特定の1種類の光ビームを対応する特定の1種類の光記録媒体上に集光させたときの波面収差を最小とするように形成され、特定の1種類と他の2種類の光記録媒体に対応する開口数に応じた光束径φ0、φ1、φ2がφ0>φ1>φ2の関係にある光ピックアップ装置において、特定の1種類を除く2種類の光ビームの内、対応する光記録媒体の種類に対応する開口数に応じた光束径がφ1の光ビームを第1光ビーム、φ2の光ビームを第2光ビームとして区別し、光学系と対物レンズとの間に、特定の1種類の光ビームは特定の1種類の光記録媒体に対応する開口数に応じた光束径φ0に相当する部分だけを全て通過させる一方、第1、第2光ビームは各光束について各々一部分だけを透過させる光束制限手段と、特定の1種類の光ビームは平行光束状態のまま通過させる一方、第1、第2光ビームの位相を補正する位相補正手段とを、位相補正手段が対物レンズ寄りとなるように前後に並設し、位相補正手段に、外側から外径がφ1、内径がφ1より小さくφ2以上の光軸を中心とする第1光ビーム用の円環状の第1位相補正領域、外径がφ2、内径φ3がφ2より小さく0より大きい光軸を中心とする第2光ビーム用の円環状の第2位相補正領域、外径がφ3以下で内径φ4が0より大きい光軸を中心とする第1光ビーム用の円環状の第3位相補正領域、外径がφ4以下の光軸を中心とする第2光ビーム用の円環状または円盤状の第4位相補正領域を設け、光束制限手段に、光軸を中心に位相補正手段の第1乃至第4位相補正領域と各々同形な4つの第1乃至第4波長選択性透過領域を設け、第1、第3波長選択性透過領域は第1光ビーム及び特定の1種類の光ビームを透過させ、第2光ビームは透過させず、第2、第4波長選択性透過領域は第2光ビーム及び特定の1種類の光ビームを透過させ、第1光ビームは透過させず、第1乃至第4波長選択性透過領域以外は第1、第2光ビームのいずれも透過させないようにしたこと、を特徴としている。
請求項の発明は、第1位相補正領域の内径はφ1の略0.85としたこと、を特徴としている。
請求項の発明は、第2位相補正領域の内径φ3はφ2の略0.85としたこと、を特徴としている。
請求項の発明は、各位相補正領域は、断面が2段以上の階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成したこと、を特徴としている。
請求項の発明は、各位相補正領域は、断面が階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成し、階段構造の段差高さhを、特定の1種類の光ビームの波長をλ0、回折光学領域の波長λ0の屈折率n、1段分の段差による特定の1種類の光ビームの位相シフトをψとして、ψ=2π(n−1)h/λ0が2πの整数倍となるように設定したこと、を特徴としている。
請求項の発明は、位相補正手段と光束制限手段を、共通基板の両側に形成して一体化するか、若しくは、貼り合わせにより一体化したことを特徴としている。
請求項の発明は、対物レンズの保持機構に位相補正手段を一緒に保持させるようにしたこと、を特徴としている。
請求項の発明は、対物レンズの保持機構に光束制限手段及び位相補正手段を一緒に保持させるようにしたこと、を特徴としている。
本発明によれば、波長の異なる3種類の光ビームに対し共通に用いる対物レンズが、特定の1種類の波長の平行光束の光ビームに対し対応する光記録媒体上での波面収差が最小となるように形成されている場合、共通の位相補正手段により、特定の1種類の光ビーム以外の2種類の平行光束の光ビームの球面収差補正が可能となり、有限光学系の使用を回避して、対物レンズのトラッキング動作に伴う球面収差の劣化を回避でき、光学系構成の自由度も確保できる。
また、位相補正手段に、位相補正対象の光ビームの光束径の直径をφとして、1φ〜略0.85φの部分に相当する位相補正領域を設けたことにより、良好な点像光強度分布が得られる。
また、位相補正対象の各光ビームの各々に対して同心円状に2箇所以上の位相補正領域を設けたことにより、サイドローブの無い良好な点像光強度分布が得られる。
また、位相補正手段の各位相補正領域をキノフォーム形または断面が2段以上の階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域としたことで、波長を選択して収差を補正することが可能となる。更に、階段構造の段数により回折効率を制御することができる。
更に、位相補正手段は、2種類の光ビームに対し位相補正し、特定の1種類の光ビームは位相補正せず平行光束状態のまま透過させたい場合に、位相補正素子の各位相補正領域を断面が階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成し、階段構造の段差高さhを、位相補正対象でない特定の1種類の光ビームの波長をλ0、回折光学領域の波長λ0での屈折率n、1段分の段差による特定の1種類の光ビームの位相シフトをψとして、ψ=2π(n−1)h/λ0が2πの整数倍となるように設定したことにより、特定の1種類の光ビームが各位相補正領域を透過しても等位相面の平面状態が良好に保たれ、特定の1種類以外の光ビームの位相補正に影響を与えることなく特定の1種類の光ビームに対して位相シフトを発生しないようにすることができる。
使用波長λ0=405nm、開口数0.85、信号面保護基板厚み0.1mmの次世代DVD、使用波長λ1=650nm、開口数0.6、信号面保護基板厚み0.6mmのDVD、使用波長λ2=780nm、開口数0.45、信号面保護基板厚み1.2mmのCDの3種類の光記録媒体に対応した光ピックアップ装置の場合、次世代DVD、DVD、CDの光記録媒体に対応する開口数に応じた光束径をφ0、φ1、φ2とすると、φ0>φ1>φ2の関係にある。波長λ0=405nm、波長λ1=650nm、波長λ2=780nmの3種類の光ビームを放射させ、光学系で平行光束に変換するとともに光軸と同軸にし、前後に併設された光束制限素子と位相補正素子を通して共通の対物レンズに導く。光束制限素子と位相補正素子は各々光軸に垂直に配置され、かつ光軸を中心とする直径φ0の円領域より大きく形成してある。対物レンズは、次世代DVD用の波長λ0の平行光束の光ビームを入射したとき次世代DVDの信号面上での波面収差が最小となるように設計されており、位相補正素子は波長λ0の平行光束の光ビームを平行光束状態のまま(等位相面を平面に保ったまま)透過させ、波長λ1の光ビームに対してはDVDの信号面上の球面収差を最良にするための位相補正をし、波長λ2の光ビームに対してはCDの信号面上の球面収差を最良にするための位相補正をする。
位相補正素子の光軸を中心とし外径がφ0、内径がφ1の円環状領域は、次世代DVD用の波長λ0の光ビームの透過領域(透過した際に、光束の光軸に垂直な断面内で位相差が生じない)である。位相補正素子の光軸を中心とし、外径がφ1、内径がφ2の円環状の領域は第1位相補正領域であり、DVD用の波長λ1の光ビームに対する球面収差補正用の位相補正を行う。位相補正素子の光軸を中心とし、外径がφ2、内径φ3がφ2より小さく0より大きい円環状の領域は第2位相補正領域であり、CD用の波長λ2の光ビームに対する球面収差補正用の位相補正を行う。位相補正素子の光軸を中心とし、外径がφ3、内径φ4がφ3より小さく0より大きい円環状の領域は第3位相補正領域であり、DVD用の波長λ1の光ビームに対する球面収差補正用の位相補正を行う。外径がφ4の円板状の領域は第4位相補正領域であり、CD用の波長λ2の光ビームに対する球面収差補正用の位相補正を行う。位相補正対象の波長λ1、λ2の各光ビームにつき、光束断面の周辺部と中心付近の両方で位相補正を行うことにより、超解像効果による点像光強度分布のサイドローブの増加を回避できる。第1位相補正領域の内径を略0.85×φ1とするのが、DVD用の光ビームのDVD上での点像光強度分布を所望の特性にする上で好ましい。同様に、第2位相補正領域の内径を略0.85×φ2とするのが、CD用の光ビームのCD上での点像光強度分布を所望の特性にする上で好ましい。
各位相補正領域を断面がキノフォーム形の回折光学領域とすることで、回折効率の良好な位相補正素子が得られる。製造容易性の観点から、断面が2段以上の階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成する場合、位相補正対象でない次世代DVD用の波長λ0での位相補正領域を形成する材質の屈折率n、1段分の段差による位相シフトをψとして、ψ=2π(n−1)h/λ0が2πの整数倍となるように設定することにより、次世代DVD用の光ビームが各位相補正領域を通過しても等位相面の平面状態が良好に保たれ、次世代DVDの信号面上での波面収差が劣化しない。
光束制限素子は波長λ0の光ビームに対し光軸を中心とする光束径がφ0以下の範囲を全て透過し、それ以外の範囲を遮蔽する。また、光束制限素子には位相補正素子の第1乃至第4位相補正領域と各々同形・同寸の第1乃至第4波長選択性透過領域が設けられている。各第1乃至第4波長選択性透過領域の中心は光軸と一致している。第1乃至第4位相補正領域は各々第1乃至第4波長選択性透過領域と対応し、波長λ1の光ビームは第1、第3波長選択性透過領域だけを透過し、それ以外の領域は透過しない。よって、波長λ1の光ビームは光束径がφ1以下φ2以上の範囲と光束径がφ3以下φ4以上の範囲だけ透過し、前者が位相補正素子の第1位相補正領域に入射し、後者が第3位相補正領域に入射する。波長λ2の光ビームは第2、第4波長選択性透過領域だけを透過し、それ以外の領域は透過しない。よって、波長λ2の光ビームは光束径がφ2以下φ3以上の範囲と光束径がφ4以下の範囲だけ透過し、前者が位相補正素子の第2位相補正領域に入射し、後者が第4位相補正領域に入射する。波長λ0の光ビームは第1乃至第4波長選択性透過領域を含めて光束径がφ0以下の範囲が全て透過し、位相補正素子の光軸を中心とする直径φ0の円領域に入射する。
図2は本発明の原理を説明するための光ピックアップ装置の構成図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図2において、対物レンズ1は使用波長λ0=405nm、NA=0.85、信号面保護基板厚み0.1mmの次世代DVDに対応する波長λ0の光を平行光束で入射したときに次世代DVDの信号面上での波面収差を最小にするように設計されている。また、DVD用及びCD用光源は、受発光部を1パッケージ化したDVD用、CD用ホログラムモジュール3、4が使用される。次世代DVD用半導体レーザ5から放射された光ビームはコリメータレンズ6により平行光束に変換され、偏向ビームスプリッタ7、DVD及びCD用の光束分離をするダイクロイックプリズム8及び9を透過し、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏光状態を直線偏光から円偏光に変換し、光束制限素子18で次世代DVDに対応するNAに応じた光束径(φ0)に制限され、位相補正素子13Aを平行光束状態のまま(等位相面が平面のまま)透過して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(次世代DVD)2−1の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。光記録媒体2−1により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1により平行光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、偏向ビームスプリッタ7により反射され、検出レンズ14により受光素子15の上に集光される。一方、DVD用ホログラムモジュール3から放射された波長λ1(=650nm)の光ビームはカップリングレンズ16により平行光束に変換され、ダイクロイックプリズム8により反射され、ダイクロイックプリズム7を透過し、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏向状態を直線偏光から円偏光に変換し、光束制限素子18でDVDに対応するNAに応じた光束径(φ1)に制限されると同時に位相補正素子13Aに設けられた後述する円環状の第1、第3位相補正領域に入射する光束断面部分だけ透過するように制限され、位相補正素子13Aにより球面収差を補正して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(DVD)2−2の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。光記録媒体2−2により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1および位相補正素子13Aにより平行光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、ダイクロイックプリズム8により反射され、カップリングレンズ16によりDVD用ホログラムモジュール3の受光素子上に集光される。更に、CD用ホログラムモジュール4から放射された波長λ2(=705nm)の光ビームはカップリングレンズ17により平行光束に変換され、ダイクロイックプリズム9により反射され、プリズム10により進路を90度変更し、波長板11により偏向状態を直線偏光から円偏光に変換し、光束制限素子18でCDに対応するNAに応じた光束径(φ2)に制限されると同時に位相補正素子13Aに設けられた後述する円環状及び円盤状の第2、第4位相補正領域に入射する光束断面部分だけ透過するように制限され、位相補正素子13Aにより球面収差を補正して対物レンズ1に入射し、光記録媒体(CD)2−3の信号面上に集光されて情報の記録および/または再生を行う。光記録媒体2−3により反射された光ビームは回転が逆方向の円偏光に変換され、対物レンズ1および位相補正素子13Aにより平行光束に変換され、波長板11により偏光状態を元の直線偏光に対して直交する直線偏光に変換され、プリズム10により進路を90度変更され、ダイクロイックプリズム9により反射され、カップリングレンズ17によりCD用ホログラムモジュール4の受光素子上に集光される。なお、ここではφ0乃至φ2の具体的数値はφ0=3.1mm、φ1=2.2mm、φ2=1.8mmであるとする。
光束制限素子18と位相補正素子13Aは、位相補正素子13Aの方が対物レンズ寄りとなるようにして前後に併設されている。この内、位相補正素子13Aは対物レンズ1の光軸に対し垂直に配置されており、次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2の平行光束が垂直に入射する。この位相補正素子13Aは正方形の板状に形成されており、図3に光軸方向から見た平面図を示す。外寸Lは直径φ0の円領域より大きく形成され、ここでは一例としてL=3.8mmであるとする。位相補正素子13Aには、内側に光軸を中心とし、外径φ1、内径φ2の円環状の第1位相補正領域(W1)と、光軸を中心とし外径φ2の円盤状の第2位相補正領域(W2)が設けられている。φ0、φ1、φ2は各々、次世代DVD、DVD、CDに対応するNAであるNA0、NA1、NA2に応じた光束径であり、φ0>φ1>φ2の関係がある。第1位相補正領域W1はDVD用の光ビームに対して位相補正により球面収差を補正し、第2位相補正領域W2はCD用の光ビームに対して位相補正により球面収差を補正する。光軸を中心とし、外径φ0、内径φ1の円環状の領域(W0)は透過領域であり、次世代DVDに対応する波長λ0の光ビームを平行光束状態のまま(等位相面が平面のまま)透過させる。
光束制限素子18も正方形の板状に形成されて対物レンズ1の光軸に対し垂直に配置されており、次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2の平行光束が垂直に入射する。図4に光軸方向から見た平面図を示す。外寸L1は光束制限素子18に入射する次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2の平行光束のいずれの光束径よりも大きく形成されており、ここでは一例としてL1=3.8mmとする。光束制限素子18には内側に光軸を中心とし、位相補正素子13Aの第1、第2位相補正領域W1、W2と各々同形・同寸の第1、第2波長選択性透過領域Y1、Y2と、外径φ0、内径φ1の円環状の外側波長選択性透過領域領域Y0が設けられている。外側波長選択性透過領域Y0の外側は遮蔽領域YYであり、次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2のいずれの光束も遮蔽させる。外側波長選択性透過領域Y0は次世代DVD用の波長λ0を透過させ、DVD用、CD用の波長λ1、λ2は遮蔽させる。第1波長選択性透過領域Y1は次世代DVD用、DVD用の波長λ0、λ1を透過させ、CD用の波長λ2は遮蔽させる。第2波長選択性透過領域Y2は次世代DVD用、CD用の波長λ0、λ2を透過させ、DVD用の波長λ1は遮蔽させる。これにより、次世代DVD用の波長λ0は光軸を中心とする光束径φ0の範囲内に制限されて位相補正素子13Aの第1、第2位相補正領域W1、W2、領域W0に入射する(図5参照)。DVD用の波長λ1は光軸を中心とする光束径φ1の範囲内に制限されると同時に直径がφ1からφ2までの部分だけに制限されて位相補正素子13Aの第1位相補正領域W1に入射する(図6参照)。CD用の波長λ2は光軸を中心とする光束径φ2の範囲内に制限されて位相補正素子13Aの第2位相補正領域W2に入射する(図7参照)。
図3に戻って、位相補正領域W1、W2は各々、断面が2段以上の階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域である。ここで、擬似キノフォーム形の回折光学領域の構成につき説明すると、光軸に対し垂直方向へ計った光軸からの距離r、使用波長λ、DVDとCDのそれぞれにつき球面収差を補正するための位相シフトを与える次式の光路差関数Φ(r)は、DVD、CDに対して光軸からの距離rに対する球面収差により決定される。球面収差は光軸からの距離rにより変化するため、球面収差を補正するための位相シフトを距離rに従って変化させることにより、球面収差を生じる位相差を補正することができる。
Φ(r)=(mλ/2π)×(a1 2 +a2 4 +a3 6 +・・)
・・(1)
但し、λは補正対象波長であり、領域W1はDVD用、領域W2はCD用
mは使用する特定の回折次数であり、通常−1または+1
1 ,a2 ,a3 ・・は各々光学系の構成で定まる所定の光路差係数
光路差関数Φ(r)を図示すると例えば図8(1)の如くなるが、光路差関数に波長λの整数倍(位相で見た場合2πの整数倍)を加減しても等価な光路差関数が得られるので、Φ(r)に波長λの整数倍を加減して光路差関数の値が0乃至λの範囲に収まるように変換した光路差関数をΦF(r)とすると、図8(2)の如くなる。ΦF(r)を波長λでの屈折率n(λ)の位相補正素子13Aの材質で実現するとき、厚さ分布関数T(r)、
T(r)=ΦF(r)/(n(λ)−1) ・・(2)
に従って厚さを変化させれば良い(図8(3))。(2)式の構造を一定厚さの基板上に形成すると、溝の最大深さDがλ/(n(λ)−1)で一定、溝ピッチPがrが大きくなるとともに徐々に小さくなるような溝を光軸を中心に同心円状に形成した回折光学構造となる。一般に、溝ピッチPの回折光学領域に垂直に入射した波長λの光線は、sinθ=mλ/Pで定まる回折角度θ(θはここでは光軸方向から測った角度)でm次光を射出する。内周側から外周側へ溝ピッチPを徐序に小さくした同心円状の回折光学領域に垂直に入射した平行光束は内周側から外周側へ徐序に回折角度が大きくなるため発散光束または収束光束を射出する。従って、連続的に溝ピッチPの変化する同心円状の回折光学領域はレンズと同様に光の進行方向を曲げる光学素子として扱うことができる。
図8(3)の如く断面鋸歯状の回折光学構造はキノフォームと呼ばれ、対象波長の一次光の回折効率は理論上100%となる。しかし、キノフォーム形の回折構造の製造は難易度が高く、通常は図9の如く断面が2段以上の階段構造で近似した擬似キノフォーム形とされる。回折効率は階段数で決定され、2段で41%、4段で81%、8段で95%、16段で99%に達する。なお、溝の最大深さDがλ/(n(λ)−1)からずれると回折効率は低下する。図5乃至図7、図9において、KとMは位相補正素子13Aの前面(光束制限素子18に対向する面)と背面(対物レンズ1に対向する面)を表し、階段構造は背面側に形成されており、光ビームの平行光束は前面側から入射する。
ここで、階段構造の隣接する各段差による位相シフトは入射光の波長をλ、位相補正素子13Aの材質の波長λでの屈折率をn、段差高さをhとすると、位相シフトψ=2π(n(λ)−1)h/λで与えられる。従って、波長λにおいてψが2πの整数倍となるように段差高さhを設計することにより、段差を垂直に通過する波長λの平行光束の等位相面を平面に保つことが可能となる。位相補正素子13Aの場合、第1位相補正領域W1はDVD用の波長λ1の平行光束の光ビームに対し球面収差を補正する段差構造の溝ピッチPに設定されるとともに、次世代DVD用の波長λ0に対し位相シフトψが2πの整数倍となるように段差構造の段差高さhを設定すれば良い(溝の最大深さDは、λ1/(n(λ1)−1)からずれるが、λ1/(n(λ1)−1)の整数倍近くになるように段数と高さhを設定することで、回折効率の低下を抑えることができる)。同様に、第2位相補正領域W2はCD用の波長λ2に平行光束の光ビームに対し球面収差を補正するとともに、次世代DVD用の波長λ0に対し位相シフトψが2πの整数倍となるように段差構造の段差高さhが設定してある(溝の最大深さDは、λ2/(n(λ2)−1)からずれるが、λ2/(n(λ2)−1)の整数倍近くになるように段数と高さhを設定することで、回折効率の低下を抑えることができる)。なお、領域W0は断面を階段構造とせず、第1位相補正領域W1の階段構造の上面または底面と面一な平面とし(図9のAまたはB参照)、領域W0と第1位相補正領域W1とで階段構造を除く位相補正素子13Aの厚みが同一とされている。この結果、次世代DVD用の光ビームは位相補正素子13Aを通過する際に、W0〜W2の全領域で平行光束状態が変化しない。
一例として各位相補正領域を含む位相補正素子13Aの硝子材にBK7を用いることとすると、n(λ0)=1.530196、n(λ1)=1.514520、n(λ2)=1.511183であり、位相補正領域W1を疑似キノフォーム形とする場合、例えば階段数=5段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.819μmとし、位相補正領域W2を疑似キノフォーム形とする場合、例えば階段数=4段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.055μmとすれば良い。以下では、各位相補正領域を含む位相補正素子13Aの硝子材はBK7、位相補正領域W1は階段数=5段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.819μm、位相補正領域W2は階段数=4段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.055μmとして説明する。
仮に第1位相補正領域W1を第2位相補正領域W2の領域まで拡張し、対応して光束制限素子18の第1波長選択性透過領域Y1を第2波長選択性透過領域Y2まで拡張し、位相補正素子13Aの光軸を中心とする直径φがφ1≧φの範囲全てをDVD用の波長λ1に対する球面収差補正をするための擬似キノフォーム形とした場合、DVD用の光ビームが光記録媒体(DVD)2−2の信号面上に集光したときの光路と点像光強度分布は図10、図11の如くなり、球面収差の補正が可能であることが判る。同様に、第2位相補正領域W2を第1位相補正領域W1の領域まで拡張し、対応して光束制限素子18の第2波長選択性透過領域Y2を第1波長選択性透過領域Y1まで拡張し、位相補正素子13Aの光軸を中心とする直径φがφ2≧φの範囲全てをCD用の波長λ2に対する球面収差補正をするための擬似キノフォーム形とした場合、CD用の光ビームが光記録媒体(CD)2−3の信号面上に集光したときの光路と点像強度分布は図12、図13の如くなり、球面収差の補正が可能であることが判る。図3の位相補正素子13Aでは、1つの素子でDVD用の波長λ1とCD用の波長λ2の両者につき位相補正可能とするため領域分割して各々に専用の第1、第2位相補正領域W1、W2を設けてあり、対応して光束制限素子18にも第1、第2波長選択性透過領域Y1、Y2を設けてある。
ところが、図3の位相補正素子13Aと図4の光束制限素子18を用いた図2の光ピックアップ装置により、DVD用の波長λ1の光ビームを光記録媒体(DVD)2−2の信号面上に集光させたときの光路と点像光強度分布は図14、図15の如くなり、メインローブMLのスポット径は小さいもののサイドローブSLの強度が大きくなっている。これは、超解像効果と呼ばれる現象で光束径の中心付近に対して周辺部の寄与を大きくすることで発生し、光記録媒体の信号面上のスポット径を回折限界以下にする方法として周知であるが、メインローブMLのピーク強度に対しサイドローブSLのピーク強度が1/e2 以上有る場合、クロストークによる再生信号の劣化が生じる恐れがあり、図3の位相補正素子13Aのままでは実用にならない。
図16は本発明の実施例に係る位相補正素子を光軸方向から見た平面図である。図16は超解像効果によるクロストークの問題を改善した位相補正素子の例であり、ここでは、超解像効果とは逆の効果であるアポジゼーション効果を利用している。アポジゼーション効果は、光束径の周辺部に対して中心付近の寄与を大きくすることで具現できる。位相補正素子13Bは正方形の板状に形成されており、外寸Lは直径φ0の円領域より大きく形成され、内側に光軸を中心とし、外径φ1、内径φ2の円環状の第1位相補正領域(Z1)と、光軸を中心とし外径φ2、内径φ3(φ2>φ3>0)の円環状の第2位相補正領域(Z2)と、光軸を中心とし外径φ3、内径φ4(φ3>φ4>0)の円環状の第3位相補正領域(Z3)と、光軸を中心とする外径φ4の円盤状の第4位相補正領域(Z4)が設けられている。φ0、φ1、φ2は各々、次世代DVD、DVD、CDに対応するNAであるNA0、NA1、NA2に応じた光束径であり、φ0>φ1>φ2の関係がある。第1位相補正領域Z1は、図3の第1位相補正領域W1と同一に構成され、第3位相補正領域Z3は、仮に第1位相補正領域W1を内径がφ4まで拡張したときのφ3≧φ≧φ4の部分と同一に構成されており、断面が階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域であり、DVD用の波長λ1の光ビームに対して位相補正により球面収差を補正する段差構造の溝ピッチPに設定されるとともに、次世代DVD用の波長λ0に対し位相シフトψが2πの整数倍となるように段差構造の段差高さhが設定してある(溝の最大深さDは、λ1/(n(λ1)−1)からずれるが、λ1/(n(λ1)−1)の整数倍近くになるように段数と高さhを設定することで、回折効率の低下を抑えることができる)。第2位相補正領域Z2は、図3の第2位相補正領域W2のφ2≧φ≧φ3と同一に構成され、第4位相補正領域Z4は、第2位相補正領域W2のφ4≧φ≧0の部分と同一に構成されており、断面が階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域であり、CD用の波長λ2の光ビームに対して位相補正により球面収差を補正する段差構造の溝ピッチPに設定されるとともに、次世代DVD用の波長λ0に対し位相シフトψが2πの整数倍となるように段差構造の段差高さhが設定してある(溝の最大深さDは、λ2/(n(λ2)−1)からずれるが、λ2/(n(λ2)−1)の整数倍近くになるように段数と高さhを設定することで、回折効率の低下を抑えることができる)。φ0≧φ≧φ1の領域Z0の部分は図3の領域W0と同一であり、次世代DVDに対する波長λ0の光ビームの透過領域である。第1乃至第4位相補正領域Z1乃至Z4と領域Z0を含むφ0≧φの全領域は、次世代DVDに対する波長λ0の光ビームを平行光束状態のまま(等位相面が平面のまま)透過する。なお、φ3は良好な点像光強度分布を得るために0.9×φ2以下に設定すれば良いが、好ましくは略0.85×φ2に設定するのが良い。
図17は位相補正素子13Bと対で用いられる光束制限素子18Bを光軸方向から見た平面図である。光束制限素子18Bも正方形の板状に形成されており、次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2の平行光束が垂直に入射する。外寸L1は図4の光束制限素子18と同一であり、光束制限素子18Bに入射する次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2の平行光束のいずれの光束径よりも大きく形成されており、内側に光軸を中心とし、位相補正素子12Bの第1乃至第4位相補正領域Z1乃至Z4と同形・同寸の第1乃至第4波長選択性透過領域X1乃至X4と、外径φ0、内径φ1の円環状の外側波長選択性透過領域X0が設けられている。外側波長選択性透過領域X0の外側は遮蔽領域XXであり、次世代DVD用、DVD用、CD用の波長λ0、λ1、λ2のいずれの光束も遮蔽させる。外側波長選択性透過領域X0は次世代DVD用の波長λ0を透過させ、DVD用、CD用の波長λ1、λ2は遮蔽させる。第1、第3波長選択性透過領域X1、X3は次世代DVD用、DVD用の波長λ0、λ1を透過させ、CD用の波長λ2は遮蔽させる。第2、第4波長選択性透過領域X2、X4は次世代DVD用、CD用の波長λ0、λ2を透過させ、DVD用の波長λ1は遮蔽させる。これにより、次世代DVD用の波長λ0は光軸を中心とする光束径φ0の範囲内に制限されて位相補正素子13Bの第1乃至第4位相補正領域Z1乃至Z4、領域Z0に入射する(図18参照)。DVD用の波長λ1は光軸を中心とする光束径φ1の範囲内に制限されると同時に直径がφ1からφ2までの部分とφ3からφ4までの部分だけに制限されて位相補正素子13Bの第1、第3位相補正領域Z1、Z3に入射する(図19参照)。CD用の波長λ2は光軸を中心とする光束径φ2の範囲内に制限されると同時に直径がφ2からφ3までの部分とφ4以下の部分だけに制限されて位相補正素子13Bの第2、第4位相補正領域Z2、Z4に入射する(図20参照)。
図2の光ピックアップの位相補正素子13Aと光束制限素子18を各々図16の位相補正素子13Bと図17の光束制限素子18Bに置き換え、φ0=3.1mm、φ1=2.2mm、φ2=1.8mm、φ3=0.85×φ2=1.2mm、φ4=0.6mmとし、各位相補正領域を含む位相補正素子13Bの材質がBK7、第1、第3位相補正領域Z1、Z3の階段構造は階段数=5段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.819μmとし、第2、第4位相補正領域Z2、Z4の階段構造は階段数=4段、段差高さh=0.764μm、最大溝深さD=3.055μmとしたときに、DVD用の波長λ1光ビームが光記録媒体(DVD)2−2の信号面上に集光したときの光路と点像光強度分布は図21、図22の如くなり、CD用の波長λ2の光ビームが光記録媒体(CD)2−3の信号面上に集光したときの光路と点像光強度分布は図23、図24の如くなり、次世代DVD用の波長λ0の光ビームが光記録媒体(次世代DVD)2−1の信号面上に集光したときの光路と点像光強度分布は図25、図26の如くなりる。図22、図24から、DVDとCDについてメインローブMLのピーク強度に対しサイドローブSLのピーク強度が1/e2 以下に低減し、超解像効果が改善されていることが判る。また、図26から次世代DVDについて、メインローブMLのピーク強度に対しサイドローブSLのピーク強度の比にとくに問題ないことが判る。なお、第1位相補正領域Z1の内径は、良好な点像光強度分布を得るために略0.85×φ1に設定するのがより好ましい。
図16の位相補正素子13Bと図17の光束制限素子18Bによれば、次世代DVD、DVD、CDの各光記録媒体に対し、対応する光ビームの集光を共通に行う対物レンズ1が次世代DVD用の波長λ0の平行光束の光ビームに対し光記録媒体(次世代DVD)2−1の信号面上での波面収差が最小となるように形成されている場合に、位相補正素子13Bにより、前記次世代DVD用の特定の光ビームを除く残り2つのDVD用とCD用の波長λ1とλ2の平行光束の光ビームの位相補正による球面収差補正が可能となり、2つの波長の光ビームの球面収差補正が必要な場合に、有限光学系の使用を回避して、対物レンズのトラッキング動作に伴う球面収差の劣化を回避でき、光学系構成の自由度も確保できる。
また、位相補正素子13Bの各位相補正領域を断面が2段以上の階段構造で近似した擬似キノフォーム形の回折光学領域としたので、低損失で球面収差補正をでき、更に、段差高さは次世代DVD用の光ビームが1段の段差を通過する際の位相シフトが2πの整数倍となるようにしたことで、次世代DVD用の光ビームが各位相補正領域を通過しても平行光束状態が変化せず、波面収差が劣化することはない。
また、位相補正素子13Bを平行光束のまま透過させるのは、次世代DVD用の光ビーム1つなので、位相補正素子13Bに使用出来る硝子材の種類の制約が少ない。
なお、上記実施例において、位相補正素子13Bの位相補正領域は規格別の光記録媒体のNAに対応しているため、光束制限素子18Bとの間に位置ずれがあると球面収差の補正性能を低下させる。従って、同一基板上の両面に位相補正領域と光束制限領域を形成するか、位相補正素子と光束制限素子を貼り合わす等により固着し、一体化すると良い。
また、上記実施例において、位相補正素子による光軸からの距離rでの位相補正量は、対物レンズと光記録媒体の保護基板による光軸からの距離rでの球面収差量に対応しているため、対物レンズと位相補正素子との位置ずれは球面収差補正性能を低下させる。従って、対物レンズのフォーカシング及びトラッキング方向動作時においても位置ずれが発生しないように対物レンズの保持機構に位相補正素子及び/または光束制限素子も一緒に保持させると良い。
また、位相補正領域は断面が階段構造の擬似キノフォーム形でなく、矩形の回折光学領域としたり、或いは、液晶収差補正素子を用いた位相補正領域としても同様に位相補正をすることができる。
また、対物レンズ上に、位相補正領域を形成するようにしても良い。
本発明は、次世代DVD、DVDまたは/及びCD等の規格の異なる複数の光記録媒体に対し再生または/および記録を行う光ディスク装置に適用できる。
従来の光ピックアップの光学系の構成図である。 本発明の原理を説明するための光ピックアップの光学系の構成図である。 図2中の位相補正素子の平面図である。 図2中の光束制限素子の平面図である。 次世代DVD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 DVD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 CD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域の構成法の説明図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域の断面構造の説明図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域をDVD用に形成し、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域をDVD用に形成し、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域をCD用に形成し、CD用の波長の光ビームをCDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図2中の位相補正素子の位相補正領域をCD用に形成し、CD用の波長の光ビームをCDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。 図2の光ピックアップ装置により、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図2中の光ピックアップ装置により、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。 本発明の実施例にかかる位相補正素子の平面図である(実施例1)。 本発明の実施例にかかる光束制限素子の平面図である。 次世代DVD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 DVD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 CD用の光ビームが入射したときの光束制限素子の作用を説明する斜視図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、DVD用の波長の光ビームをDVDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、CD用の波長の光ビームをCDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、CD用の波長の光ビームをCDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、次世代DVD用の波長の光ビームを次世代DVDの信号面上に集光させたときの光路図である。 図16の位相補正素子と図17の光束制限素子を用いた光ピックアップ装置により、次世代DVD用の波長の光ビームを次世代DVDの信号面上に集光させたときの点像光強度分布図である。
符号の説明
1 対物レンズ 2−1 光記録媒体(次世代DVD)
2−2 光記録媒体(DVD) 2−3 光記録媒体(CD)
13B 位相補正素子
Z1乃至Z4 第1乃至第4位相補正領域
18B 光束制限素子
X1乃至X4 第1乃至第4波長選択性透過領域
X0 外側波長選択性透過領域
XX 遮蔽領域

Claims (9)

  1. 使用波長と開口数(NA)と信号面保護基板厚みの規格が異なる種類の光記録媒体に対応して各々波長の異なる光ビームを放射する種類の発光素子と、各発光素子から放射された光ビームを所定箇所に交換して設置される種類の光記録媒体上に集光させる共通の対物レンズと、各発光素子から放射された光ビームを平行光束に変換し、対物レンズの光軸と同軸に合わせて対物レンズに導く光学系と、を含む光ピックアップ装置において、
    光学系と対物レンズとの間に、波長の異なる種類の光ビームの光束について各々一部分だけを透過する光束制限手段と、3種類の光ビームの内の特定の1種類を除く他の2種類の光ビームの位相を補正する位相補正手段とを、位相補正手段が対物レンズ寄りとなるように前後に並設し、
    位相補正手段に、互いに重ならない個の光軸を中心とする同心の円環状または円盤状の位相補正領域を設け、各位相補正領域は特定の1種類を除く他の2種類の光ビームの内の1種類の光ビーム専用に位相補正をするとともに、当該他の2種類の各光ビームは隣接しない専用の2つの位相補正領域で位相補正されるようにし、更に、4個の前記位相補正領域の外側に特定の1種類の光ビームを平行光束状態のまま透過する光軸を中心とする円環状の特定光ビーム用透過領域を設け、
    光束制限手段に、光軸を中心に位相補正手段の各位相補正領域及び特定光ビーム用透過領域と各々同形な複数の波長選択性透過領域を設け、互いに同形な位相補正領域及び特定光ビーム用透過領域と波長選択性透過領域を対応付けるとともに、4つの位相補正領域に対応する各波長選択性透過領域は対応する位相補正領域が位相補正対象としている波長の光ビームと特定の1種類の光ビームだけを透過し、特定光ビーム用透過領域に対応する波長選択性透過領域は特定の1種類の光ビームだけを透過し、波長選択性透過領域以外ではいずれの波長の光ビームも透過させないようにしたこと、
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 使用波長と開口数(NA)と信号面保護基板厚みの規格が異なる3種類の光記録媒体に対応して各々波長の異なる光ビームを放射する3種類の発光素子と、各発光素子から放射された光ビームを所定箇所に交換して設置される3種類の光記録媒体上に集光させる共通の対物レンズと、各発光素子から放射された光ビームを平行光束に変換し、対物レンズの光軸と同軸に合わせて対物レンズに導く光学系とを含み、対物レンズは特定の1種類の光ビームを対応する特定の1種類の光記録媒体上に集光させたときの波面収差を最小とするように形成され、特定の1種類と他の2種類の光記録媒体に対応する開口数に応じた光束径φ0、φ1、φ2がφ0>φ1>φ2の関係にある光ピックアップ装置において、
    特定の1種類を除く2種類の光ビームの内、対応する光記録媒体の種類に対応する開口数に応じた光束径がφ1の光ビームを第1光ビーム、φ2の光ビームを第2光ビームとして区別し、
    光学系と対物レンズとの間に、特定の1種類の光ビームは特定の1種類の光記録媒体に対応する開口数に応じた光束径φ0に相当する部分だけを全て通過させる一方、第1、第2光ビームは各光束について各々一部分だけを透過させる光束制限手段と、特定の1種類の光ビームは平行光束状態のまま通過させる一方、第1、第2光ビームの位相を補正する位相補正手段とを、位相補正手段が対物レンズ寄りとなるように前後に並設し、
    位相補正手段に、外側から外径がφ1、内径がφ1より小さくφ2以上の光軸を中心とする第1光ビーム用の円環状の第1位相補正領域、外径がφ2、内径φ3がφ2より小さく0より大きい光軸を中心とする第2光ビーム用の円環状の第2位相補正領域、外径がφ3以下で内径φ4が0より大きい光軸を中心とする第1光ビーム用の円環状の第3位相補正領域、外径がφ4以下の光軸を中心とする第2光ビーム用の円環状または円盤状の第4位相補正領域を設け、
    光束制限手段に、光軸を中心に位相補正手段の第1乃至第4位相補正領域と各々同形な4つの第1乃至第4波長選択性透過領域を設け、第1、第3波長選択性透過領域は第1光ビーム及び特定の1種類の光ビームを透過させ、第2光ビームを遮蔽し、第2、第4波長選択性透過領域は第2光ビーム及び特定の1種類の光ビームを透過させ、第1光ビームは遮蔽し、第1乃至第4波長選択性透過領域以外は第1、第2光ビームのいずれも透過させないようにしたこと、
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 第1位相補正領域の内径はφ1の略0.85としたこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  4. 第2位相補正領域の内径φ3はφ2の略0.85としたこと、
    を特徴とする請求項または記載の光ピックアップ装置。
  5. 各位相補正領域は、断面が2段以上の階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成したこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  6. 各位相補正領域は、断面が階段構造の擬似キノフォーム形の回折光学領域で形成し、
    階段構造の段差高さhを、特定の1種類の光ビームの波長をλ0、回折光学領域の波長λ0の屈折率n、1段分の段差による特定の1種類の光ビームの位相シフトをψとして、
    ψ=2π(n−1)h/λ0
    が2πの整数倍となるように設定したこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  7. 位相補正手段と光束制限手段を、共通基板の両側に形成して一体化するか、若しくは、貼り合わせにより一体化したこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  8. 対物レンズの保持機構に位相補正手段を一緒に保持させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  9. 対物レンズの保持機構に位相補正手段を一緒に保持させるようにしたこと、
    を特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
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