JP4644157B2 - 付加画像生成装置および付加画像合成装置 - Google Patents
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また、本発明は、映像の再生時に、再生される映像に前記の付加画像を合成して出力する付加画像合成装置を提供することを課題とする。
この構成の付加画像生成装置によれば、利用者が映像の間引いたフレームの一部のフレームにおける画像位置を指定することにより、画像位置が指定されていないフレームに対して画像位置を補間した付加画像を作成し、ビデオ再生可能な装置の出力を構成する映像のフレームデータを受信した場合、この受信したフレームデータに応じて、付加画像を出力する。したがって、受信した映像に付加画像を重畳することにより、付加画像を重畳した映像を表示することが可能となる。少なくとも時間的に間引いた映像データを保存して、付加画像生成を行うので、限られたメモリ容量で実現することが可能である。
この構成の付加画像生成装置によれば、少なくとも1つの画像オブジェクトデータから選択して表示させることが可能となる。
この構成の付加画像生成装置によれば、それまで出現した画像位置の総てに画像オブジェクトが表示されるので、指定した画像位置を結ぶ画像オブジェクトの線として付加画像を表示することが可能となる。
この構成の付加画像生成装置によれば、指定した画像位置が直線または曲線で結ばれて表示される。
前記付加画像生成装置を二次記憶装置を備えたパーソナルコンピュータで構成し、前記の各手段が前記二次記憶装置に格納されたプログラムの一部を含むようにしてもよい。
このように、本発明によれば、付加画像生成装置をパーソナルコンピュータで実現することが可能である。
また、本発明は、別の面では、前記ビデオ再生可能な装置の前記出力を構成する前記映像のフレームデータを受信すると、これに応じて、前記受信したフレームデータによるオリジナル画像に前記画像生成手段から出力される前記付加画像を重畳した合成画像を出力する手段を前記の付加画像生成装置に設けて構成される付加画像合成装置を提供する。
この構成の付加画像合成装置によれば、利用者が映像の間引いたフレームの一部のフレームにおける画像位置を指定することにより、画像位置が指定されていないフレームに対して画像位置を補間した付加画像を作成し、ビデオ再生可能な装置の出力を構成する映像のフレームデータを受信した場合、この受信したフレームデータに付加画像を重畳した映像を出力する。
なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
図1は、本発明の一実施形態により実写映像を記録し、記録した映像に対して利用者が点の軌跡や線などを設定して生成した画像(付加画像または軌跡画像と称する)を元の実写映像と合成して出力する付加画像合成システムの構成を示すブロック図である。図1において、付加画像合成システム1000は、図示しない映像源から送られる映像信号および映像を構成する各フレームに割り当てられたタイムコード信号を受信し、受信した映像信号とタイムコードを記録再生するVTR装置101、VTR装置101の操作を行うためのVTR再生制御部102、および本発明の原理によりVTR装置101の出力映像から利用者が点の軌跡や線などを設定して生成した付加画像を元の出力映像と合成して出力する付加画像合成装置100を備えてなる。
VTR再生制御部102は、VTRの再生、停止、巻き戻し、早送り、録画(以下、再生等)を切り替えたり、再生等の速度を調節するためのユーザインタフェースであり、VTR装置101本体上に設置されたボタンやダイアルなどのスイッチ類であってもよいし、本体からリモートケーブルを介して接続される別筐体上に設置されるスイッチ類であってもよい。映像信号とは、例えばNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、SECAM(セカム:フランスのカラーテレビジョン方式)の各方式によるコンポジット信号、RGBやYCbCr、YPbPrのアナログコンポーネント信号などの各種アナログ映像信号、SDI(Serial Digital Interface)信号、DVI(Digital Visual Interface)信号、DV(Digital Video)信号などの各種ディジタル映像信号のいずれによることもできる。また、タイムコード信号はLTC(Linear Time Code)信号、VITC(Vertical Interval Time Code)など任意の時刻同期のための信号を一つ乃至複数組み合わせて用いることができる。
<本発明の原理>
記録手段30は、映像のフレームデータとこれに対応するタイムコードとを出力するビデオ再生可能な装置(例えば、VTR装置101)の出力から、少なくとも時間的に一定の割合で間引いたフレームデータを前記タイムコードに関係付けて保存するものであり、詳細に後記するクロック生成部1、書き込みアドレス演算部2、映像蓄積部3、タイムコード蓄積部4を含む。
テーブル生成手段31は、前記の間引いたフレームデータを保存した期間の映像を構成する総てのフレームに対するレコードを備えたテーブルを生成するものであり、座標データ蓄積部11に含まれる。
フレーム表示選択手段32は、前記の保存した保存フレームデータの画像表示および表示される表示フレームの選択を利用者に可能とするものであり、映像蓄積部3、映像再生操作部5、読み出しアドレス演算部6、カーソル画像合成部8、表示部9により実現される。
画像位置指定手段33は、前記表示フレームにおいて利用者に所望の画像位置を指定し、前記画像位置の位置情報を保存する意図を反映する操作を可能とするものであり、座標データ入力部7、カーソル画像合成部8、表示部9により実現される。位置情報保存手段34は、前記操作に応じて、前記表示フレームに対応する前記テーブルのレコードに、前記表示フレームにおいて指定された前記画像位置の位置情報を前記表示フレームの前記タイムコードとともに保存するものであり、タイムコード蓄積部4、書き込みアドレス演算部10、座標データ蓄積部11により実現される。
画像生成手段35は、前記ビデオ再生可能な装置の前記出力を構成する前記映像のフレームデータを受信した場合、この受信したフレームデータとともに受信したタイムコードと一致する保存されたタイムコードが存在するとき、前記の一致する保存されたタイムコードに関係付けられた前記画像位置の位置情報が示す位置に所定の画像オブジェクトを配置した付加画像を出力するものであり、座標データ蓄積部11、読み出しアドレス演算部13、CG作画部14により実現される。
画像合成手段は、前記ビデオ再生可能な装置の前記出力を構成する前記映像のフレームデータを受信すると、これに応じて、前記受信したフレームデータによるオリジナル画像に前記画像生成手段から出力される前記付加画像を重畳した合成画像を出力するものであり、後記の画像合成部15または画像合成装置15aに相当する。
さらに、画像生成手段35またはCG作画部14は、残像生成手段37、線画像生成手段38、またはこれらの両方を含んでもよい。残像生成手段37は、保存されている付加画像の前記画像位置の位置情報が示す位置に前記所定の画像オブジェクトを重畳して得た新たな付加画像を出力するとともに、付加画像として保存する。線画像生成手段38は、前記の新たな付加画像の各画像オブジェクトを直線または曲線で結ぶ。
(1a)VTR再生制御部102を操作してVTR装置101を録画状態にするとともに、付加画像合成装置100を記録状態にする。
(1b)図示しない映像源から映像信号とタイムコード信号をVTR装置101に供給する。VTR装置101は、入力映像および入力タイムコードを記録するとともに、スルーで出力する。付加画像合成装置100は、VTR装置101からの入力映像を少なくとも時間的に間引いて入力タイムコードとともに必要な時間だけ蓄積する。
(2a)付加画像合成装置100の映像再生操作部5を操作して、フレームを表示させながら図形を描画したいフレームを選択する。表示部9には、選択された映像フレームがカーソルとともに表示される。
(2b)座標データ入力部7を操作して、所望の座標位置を入力する。表示部9には操作に応じてカーソル等の図形が表示される。
(2c)利用者は、描画を行いたい時間範囲に関して(2a)および(2b)を繰り返し、画像位置の入力を満足できるまで行ったのち、画像位置の入力終了指令、補間指令またはこれらの両方を発する。これに応じて、付加画像合成装置100は、後記の補間処理を実行する。このようにして、各フレームにおいて入力または補間された画像位置に再生時にCGオブジェクトを配置したものが付加画像となる。
(3)付加画像合成装置100を再生状態にしてVTR装置101にて記録した映像を再生する。VTR装置101からは、テープ等に収録された映像およびタイムコードが出力される。付加画像合成装置100ではVTR装置101からのタイムコードに同期してCG作画が行われ、VTR装置101から出力される映像上に入力または補間された画像位置に配置されたCGオブジェクトを重畳合成した合成映像が出力される。
なお、本手順において、手順(1b)で記録したテープの巻き戻し操作(付加画像生成後の再生動作のための頭出し)は、手順(1b)の後かつ手順(3)の前であればいつ実行してもよいし、(3)の操作に含めてもよい。
このように、付加画像合成システム1000の操作または動作は、(1)オリジナル映像の記録、(2)付加画像の生成または編集、(3)記録映像と付加画像の再生・合成に分けることができる。
例えば、まず、書き込みアドレス演算部2は、クロック生成部1からのクロック信号ごとに0,1,……,(C−1)の各値を順次循環する整数値cを発生する。仮に、ほぼ100msのフレーム間隔で4秒間分ずつ処理を行う場合、C=40(=(1/0.1)×4)となる。
例えば、映像の1フレームがNvバイト(1920画素×1080画素×24ビットの画像の場合はNv=622800バイト)で構成され、タイムコード一つがNtバイト(例えば、Nt=4バイト)で表現される場合に、映像書き込み用のアドレスWv(c)およびタイムコード書き込み用のアドレスWt(c)をそれぞれ
Wv(c)=Nv×c ・・・(1a)
Wt(c)=Nt×c ・・・(1b)
のように算出する。
また、映像蓄積部3は、後述する読み出しアドレス演算部6から読み出しアドレスRvが与えられたとき、アドレスRvから始まるNvバイト分のメモリブロックの内容を読み出し、後述するカーソル画像合成部8に渡す。
また、タイムコード蓄積部4は、後述する読み出しアドレス演算部6から読み出しアドレスRtが与えられたとき、アドレスRtから始まるNtバイト分のメモリブロックの内容を読み出し、後述する書き込みアドレス演算部10へ渡す。
読み出しアドレス演算部6は、映像再生操作部5の操作に応じて、映像蓄積部3およびタイムコード蓄積部4からの映像およびタイムコード読み出しのためのアドレスRvおよびRtを生成する。
例えば、映像再生操作部5の「1コマ進む」ボタンを押下した場合には、
c←(c+1)%C ・・・(2a)
Rv←Nv×c ・・・(2b)
Rt←Nt×c ・・・(2c)
なる演算によりアドレスRvおよびRtを変更する。ここで、X%CはXのモジュロCを意味する、すなわち、XをCで割った余りを示す。
一方、「1コマ戻る」のボタンを押下した場合には、
c←(c+C−1)%C ・・・(3a)
Rv←Nv×c ・・・(3b)
Rt←Nt×c ・・・(3c)
なる演算によりアドレスRvおよびRtを変更する。なお、式(3a)では、負の数に対するモジュロ演算を避けるために、モジュロをとる前に除数Cを加えている。
カーソル画像合成部8は、映像再生操作部5の操作および読み出しアドレス演算部6の動作により、映像蓄積部3より読み出された映像フレームの上に、カーソル画像を重畳合成する。カーソルとは、座標データ入力部7により指示されている座標上に重畳表示する特定の図形(例えば矢印や指差し印など)を言う。また、座標データ入力部7において、現在のカーソル位置が利用者の意図する位置である旨を付加画像合成装置100に伝えるための所定の操作によりカーソル位置の座標を確定した場合(例えば、マウスクリックなどを行った場合)には、その確定された座標上に特定の図形(例えば×印など)を重畳する。
表示部9は、カーソル画像合成部8で合成された画像を表示する表示装置である。例えば、表示部9には、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイ)、CRT(ブラウン管ディスプレイ)など、任意の表示デバイスを用いることができる。
書き込みアドレス演算部10は、タイムコード蓄積部4から読み出されたタイムコードのフレーム番号Tに基づき、座標データ蓄積部11の座標データテーブルへの書き込みのためのアドレスWpを算出する。例えば、座標データ蓄積部11に記憶する1レコードの大きさをNpバイト、座標データ蓄積部11が蓄積できる最大のレコード数をMとしたとき、
Wp=(T%M)×Np ・・・(4)
によりアドレスWpを定めることができる。ここに%MはMを法とする剰余である。なお、タイムコードは、例えば、00:00:00:00(0時0分0秒0フレーム)から数えたフレーム数をTとする。最大のレコード数Mは、例えば、書き込みアドレス演算部2の例のように、4秒間分ずつ処理する場合には、M=120(=30×4)とする。
利用者があるフレームまたはレコードに座標データを設定または入力すると、対応するレコードに、座標データ入力部7で確定された座標値およびタイムコード蓄積部4から出力されたタイムコードが書き込まれる。図4Bに座標テーブルにおける座標値およびタイムコードの記憶方法の一例を示す。まだ座標データが設定されていないメモリ領域に対しては、タイムコード領域に−1の値が設定されている。ここで、例えば、タイムコードがT=252のとき、(x,y)=(310,40)なる座標を記憶させる場合には、まず、書き込みアドレス演算部10において、式(4)の演算により、アドレスWp=(252%120)×Np=12×Npが求められる。そこで、アドレス12×Npを先頭とするメモリブロックに、x座標310、y座標40およびタイムコード252が記録される。すなわち、X[12]=310、Y[12]=40、U[12]=252が記録される。図4Bの例では、A=12のほか、少なくともA=0,114、117のレコードまたはフレームに座標データが設定されている。なお、図4A,4Bは、メモリ上のテーブル構造であり、例えば、ハードディスクなどに座標テーブルを記録する場合には、アドレスフィールドの代わりに、シリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号や、FAT(ファイル・アロケーション・テーブル)上において論理的に識別可能なファイル名を用いてもよい。
まず、ステップS1乃至S6により座標テーブルに記録されたタイムコードの最小値Tminと最大値Tmaxを求める(但し、タイムコードが−1の場合は無視する)。具体的には、ステップS1において、タイムコードの最小値Tminを無限大(∞)に、最大値Tmaxを−1に設定し、ステップS2において、レコード番号Aを0に設定する。ステップS3において、レコード番号Aがレコード数Mに達しないか否かを判断する。Aがレコード数に達しない場合(Yesの場合)、判断ステップS4において、タイムコードU[A]が−1であるか否か、すなわちそのレコードに座標データが未設定であるか否かを判断する。未設定ならば(Yesの場合)、ステップS6に進む。判断ステップS4において、未設定でない、すなわち座標データが設定されている場合(Noの場合)、ステップS5において、最小値TminとタイムコードU[A]とを比較し、小さい方の値を最小値Tminとし、最大値TmaxとタイムコードU[A]とを比較し、大きい方の値を最大値Tmaxとする。なお、min{X,Y}は、XおよびYの小さい方の値を表し、max{X,Y}は、XおよびYの大きい方の値を表わす。判断ステップS4でYes分岐した後、またはステップS5の終了後、ステップS6においてレコード番号Aをインクリメントして、ステップS3に戻る。
判断ステップS3において、レコード番号Aがレコード数Mに達した場合(Noの場合)、ステップS7に進み、ステップS7でタイムコード変数Tに最小値Tminを設定する。
規則1.タイムコードTの座標データが既に存在する場合(U[A]≠−1のとき)は補間しない。
規則2.タイムコードTの座標データが存在しない場合(U[A]=−1のとき)であって、Tより過去、およびTより未来の一定範囲に座標データが存在する場合には、補間処理を行う。
すなわち、ステップS11において、座標テーブルにおけるタイムコード(T−1)乃至max{Tmin,T−P}の座標データの有無を調べ、このレコード範囲内に座標データが存在した場合には(X座標,Y座標,タイムコード)からなるベクトルを座標データ集合D0に加える。ここに、Pは過去方向の探索範囲(単位はフレーム)である。この処理は、次の式で表すことができる。
X[T%M]=X’
Y[T%M]=Y’
をタイムコードT(=U[T%M])とともに座標データテーブルに書き込む。ステップS13の終了後は、次のレコードまたはフレームの処理を行うために、前記のステップS8に戻る。
例えば、ステップS11において、タイムコード(T−1)乃至max{Tmin,T−P}におけるTの最近傍の座標データを(X0,Y0),そのタイムコードをT0とする。該当するデータが存在しない場合にはステップS13において補間を行わないこととする。
続いて、ステップS12において、タイムコード(T+1)乃至min{Tmax,T+F}におけるTの最近傍の座標データを(X1,Y1),タイムコードをT1とする。該当するデータが存在しない場合にはステップS13において補間を行わないこととする。
ステップS13では、タイムコードTに対する補間座標(X’,Y’)を次式により算出する。
タイムコードが一致した場合には、読み出された座標データ(X,Y)に基づき、CGオブジェクトを作画する。図7はCGオブジェクト作画の一例である。この例では、まず、入力映像の大きさと同じ大きさの描画領域を設け、予め黒で塗りつぶしておく。続いて、読み出された座標データ(X,Y)を中心とする位置にCGオブジェクト(図7の例では白色の円盤)を作画している。
例えば、図7のように作画した場合、利用者により指定または入力された点が映像とともに滑らかに動いて表示されることになる。
<好ましい実施形態>
図9は、本発明の好ましい実施形態によりパーソナルコンピュータを用いて実現した付加画像合成装置の構成を概念的に示した機能ブロック図である。図9において、付加画像合成装置100aは、基本的に、制御演算部300、二次記憶装置310、操作部330、表示部9およびこれらの間のデータ転送を行うバス302を備えてなるパーソナルコンピュータ(PC)である。付加画像合成装置100aは、バス302に接続される回路基板を増設可能なスロットと、このスロットに挿入して使用される回路基板200をさらに備えている。したがって、本実施形態の付加画像合成装置100aには、回路基板200を増設可能で記憶容量および処理速度などの点から十分な性能を備えたものであれば、いかなるPCでも使用可能である。二次記憶装置310には、制御演算部300の図示しないCPUにより実行される種々のプログラムが格納されている。図9において、2重線で示したブロックはソフトウェア(すなわち、二次記憶装置310に格納されているプログラム)で実施可能な要素を示す。そのうち、要素名の最後がAPI(Application Program Interface)で終了する要素は、付加画像合成装置100aのOS(オペレーティングシステム)から提供される関数もしくは回路基板200の制御用に提供されるライブラリ関数を示す。例えば、VCAPI403は、呼び出されて実行されると、映像キャプチャ部110が時々刻々と取り込む映像データから、そのときの1フレーム分のデータを返す関数である。同様に、TC読取API401は、呼び出されて実行されると、タイムコード読み取り部120が時々刻々と取り込むタイムコードから、そのとき取り込まれたタイムコードを返す関数である。
以上の処理により、クロック生成部1が、所定の間隔またはCPUの処理負荷に応じた間隔で記録トリガTrrを出力することにより、記録トリガTrrに同期して映像フレームがRAM20に記録されるので、記録トリガTrrの頻度に応じて間引かれた映像フレームが記録されることになる。
この編集処理により、RAM20に保存されている任意の間引き映像データ23に対して、利用者が表示位置の座標を指定することができ、座標を指定していないフレームに対しては座標データを補間することができる。このようにして、VTR装置101で再生される映像に重畳表示すべき付加画像が生成される。
CG作画部14は、座標データテーブル25から読み出された座標データおよびタイムコードならびにTC読取API401を介して取り込まれた外部タイムコードTextから付加画像を生成する。このとき、CG作画部14は、座標データテーブル25から読み出されたタイムコードと外部タイムコードTextとが一致する場合に限り、画像を生成して出力する。
画像合成部15は、VTR装置101からの映像にCG作画部14からの付加画像を重畳して出力する。
<種々の変形>
例えば、最初に説明した本発明の原理においては、書き込みアドレス演算部2が循環するフレームインデックスcを生成することにより、映像蓄積部3,タイムコード蓄積部4,および座標データ蓄積部11に比較的短時間(数秒程度)の処理単位ごとのデータを格納し、データ全体は二次記憶装置に格納するようにした。しかし、処理すべきデータを分割せず、すべてのデータをRAM20に格納するように構成してもよい。少なくとも座標データテーブルは、1レコードが高々十数バイト程度であるから、すべてのテーブルデータをRAM20に格納することが好ましい。
以上述べた例では、一定の間隔でフレームをサンプルして格納したが、フレームをサンプルするだけでなく、各フレームのデータを空間的に間引いたデータを格納するようにしてもよい。
以上述べた例では、座標データテーブルには、1組の座標データのみが格納されている。しかし、各レコードに複数の組の座標データを格納するようにしてもよい。このようにすることにより、例えばボクシングの左右のグローブの動きの軌跡を付加画像として、元の映像に重畳表示できるようになる。また、この場合、各座標に対して表示するオブジェクトや色を指定するデータを格納できるようにしてもよい。しかし、オブジェクトや色のデータを座標データテーブルに含めると、座標データテーブルのサイズが大きくなるので、座標の組にIDを付け、このIDにオブジェクトおよび色を関係付けて保存する方が好ましい。これにより、表示する点または点の軌跡ごとにオブジェクトおよび色を変えて表示することが可能となる。
また、以上述べた例では、映像信号として各種アナログ信号や各種デジタル信号を使用することとした。さらに、映像信号として例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)符号化されたデータでもよい。この場合、例えば、映像蓄積部3にはIピクチャ(Intra Picture)のみを蓄積し、編集時の表示および再生時の合成の前にMPEG復号器を通してアナログ信号に変換するように構成すればよい。
2 書き込みアドレス演算部
3 映像蓄積部
4 タイムコード蓄積部
5 映像再生操作部
6 読み出しアドレス演算部
7 座標データ入力部
8 カーソル画像合成部
9 表示部
10 書き込みアドレス演算部
11 座標データ蓄積部
12 座標データ補間部
13 読み出しアドレス演算部
14 CG作画部
15 画像合成部(画像合成手段)
15a 画像合成装置(画像合成手段)
30 記録手段
31 テーブル生成手段
32 フレーム表示選択手段
33 画像位置指定手段
34 位置情報保存手段
35 画像生成手段
36 画像オブジェクト選択手段
37 残像生成手段
38 線画像生成手段
90 付加画像生成装置
100,100a 付加画像合成装置
101 VTR装置
102 VTR再生制御部
1000 付加画像合成システム
Claims (7)
- 映像のフレームデータとこれに対応するタイムコードとを出力するビデオ再生可能な装置の出力から、少なくとも時間的に一定の割合で間引いたフレームデータを前記タイムコードに関係付けて保存する記録手段と、
前記の間引いたフレームデータを保存した期間の映像を構成する総てのフレームに対するレコードを備えたテーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記の保存した保存フレームデータの画像表示および表示される表示フレームの選択を利用者に可能とするフレーム表示選択手段と、
前記表示フレームにおいて利用者に所望の画像位置を指定し、前記画像位置の位置情報を保存する意図を反映する操作を可能とする画像位置指定手段と、
前記操作に応じて、前記表示フレームに対応する前記テーブルのレコードに、前記表示フレームにおいて指定された前記画像位置の位置情報を前記表示フレームの前記タイムコードとともに保存する位置情報保存手段と、
前記位置情報の保存を行った2つのフレームに順序的に挟まれ、前記位置情報の保存が行われていないフレームが存在する場合、存在する各フレームに対し、前記2つのフレームの前記位置情報を用いて当該フレームの位置情報を補間し、当該フレームに対応する前記テーブルのレコードに、当該フレームのタイムコードとともに前記画像位置の位置情報として保存する補間手段と、
前記ビデオ再生可能な装置の前記出力を構成する前記映像のフレームデータを受信した場合、この受信したフレームデータとともに受信したタイムコードと一致する保存されたタイムコードが存在するとき、前記の一致する保存されたタイムコードに関係付けられた前記画像位置の位置情報が示す位置に所定の画像オブジェクトを配置した付加画像を出力する画像生成手段とを備えることにより、
映像に重畳表示すべき付加画像を生成することを特徴とする付加画像生成装置。 - 前記所定の画像オブジェクトとして使用可能な少なくとも1つの画像オブジェクトデータを記憶する手段を備え、
前記画像位置指定手段は、利用者が前記少なくとも1つの画像オブジェクトデータから所望のものを前記所定の画像として選ぶことを可能とする画像オブジェクト選択手段を含むことを特徴とする請求項1記載の付加画像生成装置。 - 前記画像生成手段は、保存されている付加画像の前記画像位置の位置情報が示す位置に前記所定の画像オブジェクトを重畳して得た新たな付加画像を出力するとともに、付加画像として保存する残像生成手段を含むことを特徴とする請求項1記載の付加画像生成装置。
- 前記残像生成手段は、前記の新たな付加画像の各画像オブジェクトを直線または曲線で結ぶ線画像生成手段を含むことを特徴とする請求項3記載の付加画像生成装置。
- 前記画像位置指定手段は、前記の選択表示された画像において利用者に所望の複数の画像位置を指定することを可能とし、
前記位置情報保存手段は、前記操作に応じて、前記画像において指定された前記複数の画像位置の位置情報を前記画像の前記タイムコードとともに保存し、
前記補間手段は、
前記位置情報の保存を行った2つのフレームに順序的に挟まれ、前記位置情報の保存が行われていないフレームが存在する場合、存在する各フレームに対し、前記2つのフレームの各位置情報を用いて当該フレームの対応する位置情報を補間し、当該フレームのタイムコードとともに前記複数の画像位置の位置情報として保存し、
前記画像生成手段は、前記の一致する保存されたタイムコードに関係付けられた前記複数の画像位置の位置情報が示す位置に所定の画像オブジェクトをそれぞれ配置した付加画像を出力することを特徴とする請求項1記載の付加画像生成装置。 - 前記付加画像生成装置は、二次記憶装置を備えたパーソナルコンピュータからなり、
前記の各手段は前記二次記憶装置に格納されたプログラムの一部を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の付加画像生成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の付加画像生成装置に、前記ビデオ再生可能な装置の前記出力を構成する前記映像のフレームデータを受信すると、これに応じて、前記受信したフレームデータによるオリジナル画像に前記画像生成手段から出力される前記付加画像を重畳した合成画像を出力する手段をさらに備えたことを特徴とする付加画像合成装置。
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JP2003180895A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-02 | Akio Okada | スポーツコーチングシステム及びスポーツコーチングのプログラムを記憶した記憶媒体 |
JP2006031378A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 時系列データ補完装置、その方法及びそのプログラム |
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