JP5009497B2 - 操作器を用いた制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、操作器を用いた制御システムに関し、特にその操作性向上に関するものである。
操作器の操作出力を受けて、その操作量に基づいて制御を行う機器が用いられている。たとえば、図1に示すようなペダルコントローラと呼ばれる操作器が知られている(特許文献1)。このペダルコントローラは、基台1に設けた軸受3を介して、ペダル2が取り付けられている。ペダル2を矢印Fの方向に踏み込むと、ラック5が同方向に動く。このラック5により、摺動抵抗器6の回転軸に設けられたピニオン7が回転する。したがって、ペダル2の踏み込みに応じた制御信号(抵抗値)を出力することができる。
なお、ペダル2には突起4が設けられ、バネ9によって付勢されている。したがって、ペダル2の踏み込みをやめると、ペダル2は元の位置に復帰する。
また、上記ペダルコントローラの他にも、マウス、トラックボールなどの操作器が用いられている。
実開平7−034489号公報
しかしながら、これらの操作器では、作業内容によっては、制御信号の値を微妙に変化させることが困難な場合がある。たとえば、コンピュータによって映像を再生しながら編集する作業を行う場合に、ペダルコントローラを用いた場合を考える。映像に対する処理はマウスなどで行い、ペダルコントローラを操作して所望のフレームを探し出す作業を行う。
踏み込みに比例したペダルコントローラの出力信号の値は、A/D変換器を通してCPUに取り込まれる。CPUは、この出力信号の値に応じてフレームを送る。しかし、1フレームは極めて短い時間であり、1フレームだけを送って次のフレームを表示するという操作を行うのは極めて困難である。これを解決するため、ペダルコントローラをかなり踏み込まないと1フレーム分の送りがなされないようにすることもできる。しかし、大きく動かしたい(たくさんのフレームを送りたい)という場合に、これでは作業効率が悪くなる。
この発明は、上記のような課題を解決して、微妙な操作と大幅な操作の両立を図ることのできる制御システムを提供することを目的とする。
(1)この発明に係る映像編集システムは、操作器と、操作器からの操作量を取得する操作量取得手段と、操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを判断する操作有無判断手段と、操作器が非操作状態から操作状態に変化した後に、所定時間が経過したことを判断する計時手段と、計時手段が所定時間を計時するまでに、操作器が非操作状態になった場合には、当該非操作状態への変化時に所定数のフレーム移動を示す制御信号を出力し、計時手段が所定時間を計時した後も、操作器の操作状態が維持されている場合には、操作量に応じた数のフレーム移動を示す制御信号を出力する制御信号出力手段と、制御信号出力手段からの制御信号に応じて映像の移動を行うとともに、編集入力を受ける映像編集手段とを備えている。
したがって、操作器を踏み込んで所定時間内に離せば、所定フレームの移動を簡単に行うことができる。さらに、フレーム送り量をペダルの踏み込みに応じて調整したければ、所定時間踏み続ければよい。したがって、微妙なフレーム送りも、大幅なフレーム送りも、いずれも操作が容易である。
(2)(3)(4)この発明に係る操作器を用いた制御システムは、操作器と、操作器からの操作量を取得する操作量取得手段と、操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを判断する操作有無判断手段と、操作器が非操作状態から操作状態に変化した後に、所定時間が経過したことを判断する計時手段と、計時手段が所定時間を計時するまでに、操作器が非操作状態になった場合には、当該非操作状態への変化時に所定数値を示す制御信号を出力し、計時手段が所定時間を計時した後も、操作器の操作状態が維持されている場合には、操作量に応じた数値を示す制御信号を出力する制御信号出力手段とを備えている。
したがって、操作器を踏み込んで所定時間内に離せば、所定数値の制御信号を簡単に出力することができる。さらに、制御信号の数値をペダルの踏み込みに応じて調整したければ、所定時間踏み続ければよい。したがって、所定数値を出力する場合も、踏み込みに応じた数値を出力する場合も、いずれも操作が容易である。
(5)この発明に係る制御システムは、操作有無判断手段が、操作器からの操作量に基づいて、操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを判断することを特徴としている。したがって、構成を簡素にすることができる。
(6)この発明に係る制御システムは、制御信号出力手段が、操作量取得手段が取得した操作量が所定のしきい値より大きい場合には、計時手段の計時に拘わらず、直ちに所定数値または操作量に応じた数値を示す制御信号を出力することを特徴としている。
したがって、大きな数値を出力したい場合には、タイムラグなくこれを出力できる。
(7)この発明に係る制御システムは、操作器が、ペダルコントローラ型の操作器であることを特徴としている。
足で操作しなければならないペダルコントローラにおいては、踏み込み量の調節が困難である。したがって、本発明を適用することの効果が大きい。
(8)この発明に係る制御システムは、第1の操作器および第2の操作器が設けられており、前記制御信号出力手段は、第1の操作器の操作に対して出力する第1の制御信号が示す数値と、第2の操作器の操作に対して出力する第2の制御信号が示す数値の符号を逆にすることを特徴としている。
2つの操作器に、異なる符号の数値を出力するように対応付ければ、直感的な操作が容易となる。
(9)この発明に係る制御システムは制御信号出力手段が、映像編集装置に向けて、数値に対応したフレーム送りを行うコマ送り信号を制御信号として出力することを特徴としている。
したがって、微妙なフレーム送りも、大幅なフレーム送りも、いずれも操作が容易となる。
(10)この発明に係る制御システムは、制御信号出力手段が、第1の制御信号として、順方向のフレーム送りを行う信号を出力し、第2の制御信号として、逆方向のフレーム送りを行う信号を出力することを特徴としている。
したがって、フレームを送ったり戻したりしながら行う編集作業などに有効である。
(11)この発明に係る制御方法は、操作器からの操作量を取得し、操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを判断し、操作器が非操作状態から操作状態に変化した後に、所定時間が経過したことを判断し、上記所定時間を計時するまでに、操作器が非操作状態になった場合には、当該非操作状態への変化時に所定数値を示す制御信号を出力し、計時手段が所定時間を計時した後も、操作器の操作状態が維持されている場合には、操作量に応じた数値を示す制御信号を出力することを特徴としている。
したがって、操作器を踏み込んで所定時間内に離せば、所定数値の制御信号を簡単に出力することができる。さらに、制御信号の数値をペダルの踏み込みに応じて調整したければ、所定時間踏み続ければよい。したがって、所定数値を出力する場合も、踏み込みに応じた数値を出力する場合も、いずれも操作が容易である。
さらに、この発明に係る映像編集装置は、次のような特徴も有している。
この発明にかかる映像編集装置は、 与えられた映像データに対して、ユーザ所望の特殊効果を施すための映像編集装置であって、 (a)映像データを読み込み、所定のタイミングで画像フレームを順次表示する画像フレーム表示手段と、 (b)ユーザ操作に基づく特殊効果画像を、前記画像フレームに重ねて表示する特殊効果画像表示手段と、 (c)前記画像フレーム表示手段において表示される画像フレームの変更を検知すると、前記特殊効果画像表示手段において表示される特殊効果画像に関する情報を、所定の画像フレームと直接的または間接的に対応付けて記録する特殊効果情報記録手段と、 を備えたことを特徴とする。 したがって、映像データを再生させながら、画像フレーム上に特殊効果を施すことができる。これにより、編集効率を向上させることができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 (d)画像フレーム表示手段における画像フレームの変更前に、変更前の画像フレームと、特殊効果表示手段において表示している特殊効果画像とを合成して出力する画像フレーム合成出力手段 をさらに備えたことを特徴とする。 したがって、映像データを再生させながら、画像フレーム上に特殊効果を施すとともに、当該特殊効果を施す対象となる画像フレームを正確に特定して映像編集を行うことができる。これにより、編集精度を向上させることができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 与えられた映像データに対して、ユーザ所望の特殊効果を施すための映像編集装置であって、 (a)映像データを読み込み、所定のタイミングで画像フレームを順次表示する画像フレーム表示手段と、 (b)ユーザ操作に基づく特殊効果画像を、前記画像フレームに重ねて表示する特殊効果画像表示手段と、 (d)前記画像フレーム表示手段における画像フレームの変更前に、変更前の画像フレームと、前記特殊効果表示手段において表示している特殊効果画像とを合成して出力する合成画像フレーム出力手段と、 を備えたことを特徴とする。 したがって、映像データを再生させながら、画像フレーム上に特殊効果を施すとともに、当該特殊効果を施す対象となる画像フレームを正確に特定して映像編集を行うことができる。これにより、編集精度を向上させることができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 特殊効果画像表示手段は、ユーザ操作に基づいて決定した位置に特殊効果画像を表示することを特徴とする。 したがって、映像編集中の画像フレームにおいて、ユーザ所望する位置に特殊効果画像を表示させることができる。これにより、編集精度を向上させることができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 特殊効果画像表示手段は、ユーザ操作に基づいて決定した形状の特殊効果画像を表示することを特徴とする。 したがって、映像編集中の画像フレームにおいて、ユーザ所望する形状の特殊効果画像を表示させることができる。これにより、編集精度を向上させることができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 特殊効果画像表示手段は、ユーザがペンタブレットによって入力した形状に基づいて特殊効果画像の形状を決定することを特徴とする。 したがって、映像編集中の画像フレームにおいて、より精度の高い特殊効果を施すことができる。
この発明にかかる映像編集装置においては、 特殊効果情報記録手段は、同一のタイムライン上における時刻を記録することにより、特殊効果画像に関する情報と所定の画像フレームとの対応付けを行うことを特徴とする。 したがって、映像データにおける画像フレームと、当該画像フレームに施す特殊効果画像に関する情報とを、容易に関連付けることができる。また、画像フレームの実データを記録しておく必要がなく、編集作業後において、画像フレームと特殊効果画像に関する情報のタイムライン上の時刻および元の映像データに基づいて、編集済みの映像データを生成することができる。
この発明において、「プログラム」とは、CPUによって直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮されたプログラム、暗号化されたプログラムやハードディスク等によってインストールして動作可能となるプログラムなどを含む概念である。
「操作量取得手段」は、実施形態においては、ステップS1、S2、S4、S7がこれに対応する。
「計時手段」は、計時が可能であれば、ハードウエアであるとソフトウエアであるとを問わない。実施形態においては、CPU203の内部タイマがこれに該当する。
「制御信号出力手段」は、実施形態においては、図8のフローチャートがこれに対応する。
「映像編集手段」は、実施形態においては、図3の映像編集装置がこれに該当する。
1.全体構成
図2に、この発明の一実施形態による映像編集システムの全体構成を示す。ペダルコントローラ2の操作量を示す信号は、操作量取得手段10によって取得される。操作有無判断手段14は、操作量取得手段10の取得した操作量信号に基づいて、ペダルコントローラ2が操作されているかどうか(踏み込まれているかどうか)を判断する。操作有無判断手段14は、ペダルコントローラ2が非操作状態から操作状態に変化したことを検出すると、計時手段16にこれを伝える。また、操作状態から非操作状態に変化したことを検出すると、これを制御信号出力手段12に伝える。
計時手段16は、操作有無判断手段14が操作状態を検出すると、これを受けて計時を開始する。計時手段16は、計時開始から所定時間経過するとタイムアップ信号を制御信号出力手段12に与える。
制御信号出力手段12は、計時手段16からのタイムアップ信号を受ける前に(つまり、所定時間を経過していなければ)、操作有無判断手段14が非操作状態を検出すると、以下のような処理を行う。制御信号出力手段12は、予め定められたフレーム数を送る制御信号を出力する。映像編集手段18は、この制御信号を受けて、当該フレーム数だけ画像を進める(戻す)。したがって、ペダルコントローラ2を軽く押してすぐに戻せば、所定フレームのコマ送り(戻し)を行うことができる。
制御信号出力手段12は、操作有無判断手段14が非操作状態を検出する前に、計時手段16からのタイムアップ信号を受けると(つまり、所定時間を経過していれば)、以下のような処理を行う。制御信号出力手段12は、操作量取得手段10が取得した操作量に応じた送り(戻し)制御信号を出力する。映像編集手段18は、この制御信号を受けて、操作量に応じた早さで画像を進める。したがって、ペダルコントローラ2を押し続ければ、その踏み込み深さに応じた早さの送り(戻し)を行うことができる。
2.第1の実施形態
2−1.機能ブロック図
図3に、映像編集手段18である映像編集装置の機能ブロック図を示す。この映像編集装置は、画像フレーム表示手段101、特殊効果画像表示手段103、特殊効果情報記録手段105、画像フレーム合成手段107、映像データ記録部109、入力操作部111、編集データ記録部113を備えている。
映像データ記録部109は、特殊効果を施す対象となる映像データを記録する。画像フレーム表示手段101は、映像データ記録部109から映像データを読み出して、所定のタイミングで画像データを表示する。図2の制御信号出力手段12からの制御信号は、画像フレーム表示手段101に与えられる。
入力操作部111は、ユーザの入力操作によって発生した特殊効果処理などの画像編集のための入力操作情報を取得する。特殊効果画像表示手段103は、入力操作部111によって取得した入力操作情報に基づいて、特殊効果画像を表示する。特殊効果情報記録手段105は、画像フレーム表示手段101によって表示された画像フレームと特殊効果画像表示手段103によって表示された特殊効果画像とを関連付けて、編集データ記録部113に記録する。画像フレーム合成手段107は、画像フレーム表示手段101によって表示された画像フレームと特殊効果画像表示手段103によって表示された特殊効果画像とを合成して出力する。
2−2.ハードウェア構成
図2および図3に示す映像編集システムをCPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を図4に示す。この映像編集装置は、ディスプレイ201、CPU203、メモリ205、キーボード/マウス207、ハードディスク209、CD−ROMドライブ211、通信回路215、ジョイスティック213、ペダルコントローラ217およびペンタブレット219を備えている。この実施形態では、操作器としてペダルコントローラ217を用いている。ジョイスティック213、ペンタブレット219は、特殊効果などの編集用の入力操作部111としている。
ハードディスク209には、画像のフレームをペダルコントローラ217からの入力に応じて制御する送り戻し制御プログラム2097、映像編集処理を行うための映像編集プログラム2091、特殊効果を施す対象となる映像データ2093および特殊効果を施した後に生成される編集データを記録する。送り制御プログラム2097。映像編集プログラム2091は、CD−ROMドライブ211を介してCD−ROM212に記録されたプログラムを読み出してインストールしたものである。なお、上記インストールは、通信回路215を用いてインターネット216等からダウンロードしたプログラムを使用して行うようにしてもよい。
ジョイスティック213、ペダルコントローラ217およびペンタブレット219のそれぞれにおける具体例を図5に示す。図5のAは、ジョイスティック213であり、スライダー部231およびスティック部233を備えている。スライダー部231は、前後方向の単軸操作を行うことができ、側面に4つのボタン232を有している。スティック部233は、前後方向、左右方向および左右回転方向の3軸操作を行うことができ、上部に3つのボタン234を有している。ユーザがジョイスティック213の操作を行うと、CPU203は操作に応じてモザイク処理等の特殊効果画像の位置や形状を変更してディスプレイ201に表示する。
図5のBは、ペダルコントローラ217であり、基底部250、左足用ペダル251および右足用ペダル253を備えている。左足用ペダル251および右足用ペダル253は可変抵抗器を有しており、ユーザのペダル踏み込み角度(操作量)に応じて当該可変抵抗器の抵抗値が変化して、抵抗値に応じたデータを出力するようになっている。なお、踏み込みに応じてパルスを発生し、そのパルスをカウントすることで踏込量を検出するものであっても良い。
ペダルコントローラ217は、上記のようにして、0〜100%までの操作量信号を出力する。0%は踏み込みがない場合、100%は完全に踏み込んだ場合である。このペダルコントローラ217により、映像データの再生速度および再生方向を調整できるように構成されている。
図6のCは、ペンタブレット219であり、映像データを表示可能なLCDを有する映像表示画面部271およびペン軸273を備えている。なお、映像表示画面部271の下部には回転機構が設けられており、ユーザ所望の方向に水平回転できるように構成されている。映像データが表示された映像表示画面部271上にペン軸273の先を接触させることにより、CPU201は、ペンが置かれたことおよびその位置を認識する。
2−3.処理詳細
図6以下を用いて、本実施形態における処理詳細を説明する。本実施形態においては、avi(Audio Video Interleaving)形式で作成された映像データファイルに記録されている各画像フレームについて、映像ファイルを再生させながら各画像フレームにおける所定部分に対してモザイク処理を施して、編集データおよびモザイク処理済みの合成データを作成する例について説明する。また、当該処理を行った後において、上記編集データを用いて任意の形式のモザイク処理済みの映像データを生成することが可能である。なお、avi形式とは、Microsoft社が開発した、Windows(商標)で音声付きの動画を扱うためのフォーマットである。
2−3−1.映像編集プログラムの起動
ユーザが、キーボード/マウス207を用いてディスプレイ201上に表示された映像編集プログラム2091を示す所定のアイコンをダブルクリックまたは選択後実行すると、CPU203は映像編集プログラム2091を起動し、図12に示すような操作画面70をディスプレイ201に表示する。
図12に示すように、操作画面70には、ユーザ操作によって選択された映像データを再生するための表示エリア700、映像データの再生方法を指示する再生ボタン群701がそれぞれ表示されている。なお、再生ボタン群701とは、「停止」、「先頭」、「巻き戻し」、「再生」、「一時停止」、「コマ戻し」、「コマ送り」、「早送り」、「最後」、「前シーン検出」、「後シーン検出」等の各指示を行うための画面上のボタンである。
ユーザが、操作画面70の「AVIファイルから」ボタン705をクリックして映像データファイル選択画面(図示せず)を開き、当該映像データファイル選択画面において所望の映像データファイル2093(例えば、aaa.avi等。)を選択すると、CPU203は当該映像データファイルの拡張子(例えば、“.avi”等。)に関連付けられた再生アプリケーションを起動し、映像データファイルの先頭の画像フレームを、一時停止状態で表示エリア700に表示する。例えば、図9のAに示すような画像フレームを、表示エリア700にする。
操作画面70において、ユーザが「Pattern(パターン)」ボタン707をクリックすると、これを受けてCPU203はドロップダウンリストに、選択可能な特殊効果画像のパターン形状の名称を表示する。同様に、ユーザが「Type(タイプ)」ボタン708をクリックすると、これを受けてCPU203はドロップダウンリストから選択可能な特殊効果画像のパターン種類の名称を表示する。
例えば、ユーザが「Pattern(パターン)」ボタン707をクリックして、「Ellipse(楕円)」を選択し、「Type(タイプ)」ボタン708をクリックして、「Mosaic(モザイク)」を選択すると、CPU203は、図9のBに示すように、表示エリア700における画像フレームの中心付近に楕円状のモザイク画像401を表示する。なお、ユーザは、「Pattern(パターン)」として、長方形や三角形等のように楕円以外のものを選択してもよい。よって、特殊効果画像は、特殊効果を施したい所定部分の形状に応じて選択すればよい。また、ユーザは「Type(タイプ)」として、カラー反転画像や所定画像等のようにモザイク以外のものを選択してもよい。よって、特殊効果画像は、特殊効果を施したい所定部分の形状に応じて選択すればよい。
ユーザが、画像フレームの特殊効果を施したい所定部分の形状に応じて、キーボード/マウス207またはジョイスティック213等を操作すると、CPU203は、特殊効果画像の形状や大きさ等を変更し、これをディスプレイ201に表示させる。ユーザがジョイスティック213のスティック部233を前後左右方向に傾ける操作を行うと、CPU203は楕円状のモザイク画像401の中心座標を移動させる表示を行う。なお、この場合の中心座標は、楕円を構成する画素の重心等を算出することにより求めればよい。また、ユーザがスティック部233において軸を中心として回転させる操作を行うと、CPU203は楕円状のモザイク画像401を上記中心座標の画面垂直方向を軸として回転させる表示を行う。
ユーザが所定のボタン232を押下しながらジョイスティック213のスライダー部231を前後方向に傾ける操作を行うと、CPU203は楕円状のモザイク画像401の大きさを変更する表示を行う。同様に、所定のボタン232を押下しながらジョイスティック213のスライダー部231を前後方向に傾ける操作を行うと、CPU203は楕円状のモザイク画像401のアスペクト比(縦横の比)、ボーダーサイズ(縁部分の幅)またはモザイクのブロックサイズ(モザイクを構成する長方形の大きさ)等を変更する表示を行う。例えば、楕円状のモザイク画像401を、図9のCに示すように縮小した円形状に変形し、さらに、図9のDに示すように左方へ移動させると、人間の顔を示す所定部分403を上記モザイク画像401で完全に覆うことができる。
2−3−2.映像編集処理
映像編集処理においては、映像データの再生中にスライダー部231またはスティック部233の操作を受けて、映像データの各画像フレームにモザイク等の特殊効果を施す処理が行われる。
図6に、映像編集プログラム2091において、映像データにモザイク処理を施す場合における処理フローチャートの例を示す。図9のDに示した状態から、ユーザが映像データの再生ボタン701を押下すると、CPU203は映像編集処理を開始する。なお、再生ボタン701の押下は、スティック231のボタン234等を押下することによって行うことができる。
上記映像編集処理は、ユーザ操作を受けてモザイク画像の表示を更新するとともに、画像フレームとモザイク情報とを対応付けて編集データとして記録する編集データ記録処理および、映像データを入力して所定タイミングで映像データの画像フレームを表示するとともに、モザイク情報を取得して画像フレームとモザイク画像とを合成してビデオ出力する映像データ再生処理を有している。すなわち、上記編集データ記録処理および映像データ再生処理は、CPU203上においてそれぞれ独立したスレッドとして起動されており、それぞれ協働して映像編集処理を構成するものである。
2−3−2−1.フレーム送り戻し処理
上記のようにして編集処理が行われるが、まず、編集を行いたい画像フレームを探す必要がある。この実施形態では、このような送り(戻し)のために、ペダルコントローラ217を用いるようにしている。ペダルコントローラ217の右のペダル253(図5参照)は、送りのためのペダルである。また、左のペダル251は、戻しのためのペダルである。
図8に、送り戻し制御プログラム2097のフローチャートを示す。まず、CPU203は、ペダルコントローラ217のペダル253からの操作量信号を受け、ペダル253が踏み込まれたかどうかを判断する(ステップS1)。CPU203は、踏み込まれたと判断すると、次に、操作量が50%以上であるかどうかを判断する(ステップS2)。
50%以上であると判断すると、CPU203は、その操作量に応じた送りを行う(ステップS6)。この送りは、踏み込みが停止されるまで、その時点の操作量に応じて行われる(ステップS7)。なお、この実施形態では、操作量10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%に対して、それぞれ、1/20、1/10、1/4、1/2、1、2、4、8倍速での送りが行われる。ここでは、踏み込み量に応じて、1/2、1、2、4、8倍速での送りが行われる(映像データの読み出しを制御する)。
このように、素早く踏み込みを深く行うと、タイムラグなしに送りが開始される。大きく移動したい場合には、タイムラグなしに動作させたいので、理にかなっている。
ステップS2において、操作量が50%未満であると判断すると、CPU203はその内部タイマーをリセットして計時を開始する(ステップS3)。その後、タイマが300mS(所定時間)を経過したかどうかを判断する(ステップS5)。タイマが300mSを経過するまでに、ペダル253が離されると(ステップS4)、所定フレーム(たとえば1フレーム)送りを実行する。
このように、軽く踏み込みを行って素早く離すと、予め定められた所定フレーム送りが行われる。特に、1フレームを送るなどの細かな動きを、ペダル253の操作量で制御することは困難であるから、有用である。
タイマが300mS経過するまでペダル253が踏み続けられていると、CPU203は、操作量に応じたフレーム送りを行う(ステップS5、S6)。この送りは、踏み込みが停止されるまで、その時点の操作量に応じて行われる(ステップS7)。
上記のようにして、ペダル253の踏み込みの仕方により、細かな送り操作と大きな送り操作の双方を容易にしている。
なお、上記では、ペダルコントローラ250のペダル253について説明した。ペダル251を踏み込んだ場合には、上記の「送り(順方向時間)」に変えて「戻り(逆方向時間)」が行われる点が異なるが、他の制御(フローチャート)は同じである。つまり、ペダル253の踏み込みにより実行される制御(出力される制御信号)と、ペダル251の踏み込みにより実行される制御(出力される制御信号)とは、符号が逆の関係にある。
また、上記の例では、わずかでもペダルが操作されると、直ちにペダルが離されても、所定フレーム送りが実行される。しかし、ペダルが踏まれてから離されるまでの時間が、20mS(所定時間)以下であれば、何も動作(送り、戻り)を行わないようにしてもよい。
2−3−2−2.映像データ再生処理
ユーザが再生ボタン701を押下すると、CPU203はこれを検知して一時停止状態で表示エリア700に表示していた映像データの画像フレームを、所定タイミングごとに前に進める再生処理を行う。
上記再生処理を行う映像データ再生処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。ユーザ操作から再生開始の指示を受けると、映像データ再生処理を実行するCPU203は、タイミングカウントのリセットを行いタイミングカウンタが所定タイミングに達するまでカウントを続ける(ステップS351〜355)。ここで所定タイミングとは、画像フレームの表示間隔を決定するものであり、NTSC(National Television Standards Committee )方式では、30分の1秒(1秒間に30回画面を書き換える)を採用している。なお、PAL(Phase Alternation by Line )方式では、25分の1秒(1秒間に25回画面を書き換える)を採用している。
所定タイミングが来ると、CPU203は、メモリ205上においてモザイク情報を一時的に記録しているモザイク情報ワーク3001からモザイク情報を取得する(ステップS357)。なお、モザイク情報とは、ユーザ操作によって指定された位置、形状に基づいて画面表示された特殊効果画像であるモザイク画像に関する情報であり、その詳細については後述する。モザイク情報を取得するとCPU203は、画像フレームとモザイク画像とを合成してビデオ出力を行う(ステップS359)。ビデオ出力の詳細については後述する。
CPU203は、映像データ2093から次の画像フレームを取得して、当該画像フレームをディスプレイ201の操作画面70における表示エリア700に表示させる(ステップS361)。図10に、表示エリア700に表示される画像フレームの再生の例を示す。例えば、状態501は、フレーム番号「0001」の画像フレームおよび、モザイク情報「a]に基づくモザイク画像が、それぞれ表示されている状態である。この状態で再生ボタン701が押下されると、CPU203は、状態501に示すフレーム番号「0001」の画像フレームを、状態502に示すフレーム番号「0002」の画像フレームに進める再生処理を行う。
次の画像フレームを表示するとCPU203は、画像フレームカウンタ3005を更新する(ステップS363)。ここで、画像フレームカウンタ3005に記録されるデータは、現在再生中の画像フレームが編集データにおいて何番目の画像フレームとなるかを示すものである。
CPU203は、上記の処理(ステップS351〜363)を、処理の終了を検知するまで繰り返して行う。なお、処理の終了は、ユーザによって編集終了ボタン(図示せず)が押下された場合や、映像データを最後まで再生し終えた場合が該当する。
2−3−2−3.編集データ記録処理
ユーザが再生ボタン701を押下すると、CPU203は上記再生処理を実行しつつ、ユーザが操作したジョイスティック213から取得したモザイク情報と、これに対応する所定の画像フレームとを対応付けて編集データを記録する処理を行う。
上記記録処理を行う編集データ記録処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。再生開始の指示を受けると、編集データ記録処理を実行するCPU203は、ジョイスティック213の情報を取得する(ステップS301)。CPU203は、スライダー部231における操作量の変化を検知すると(ステップS303、YES)、モザイク情報ワーク3001におけるモザイクの形状情報を更新する(ステップS305)。図11のAに、モザイク情報ワーク3001の例を示す。モザイク情報ワーク3001は、ユーザが操作したジョイスティック213から取得したモザイク情報が記録されており、モザイクの「形状・大きさ」に関する操作量を検知した場合には、「形状・大きさ」63が更新される。例えば、スライダー部231の操作量に基づいてモザイクの「形状・大きさ」63を「円10(大きさが10の円)」に更新する。
なお、CPU203は、ジョイスティック213からモザイクの「アスペクト比(縦横の比)」、「ボーダーサイズ(縁部分の幅)」または「モザイクのブロックサイズ(モザイクを構成する長方形の大きさ)」に関する操作量を検知した場合には、モザイク情報ワーク3005における「アスペクト比」65、「ボーダーサイズ」67または「ブロックサイズ」69のそれぞれの値を更新する。
一方、CPU203は、スティック部233における操作量の変化を検知すると(ステップS307、YES)、モザイク情報ワーク3001におけるモザイクの位置情報を更新する(ステップS309)。例えば、モザイクの中心座標における座標変化に関する操作量を検知して、モザイク情報ワーク3001の「位置情報(x、y)」61を「110,100」に更新する。
CPU203は、ジョイスティック213から取得したモザイク情報に変化があったと判断すると、表示エリア700に表示したモザイク画像をモザイク情報ワーク3001に基づいて更新する。例えば、参照時にモザイク情報ワーク3001の内容を記録しておき、前回参照時の内容と一致するか否かに基づいてモザイク情報ワーク3001のモザイク情報に変化が生じているか否かを判断すればよい。例えば、図10に示す状態502においてモザイク画像401を、スティック部233を操作して右側に移動させると、状態503に示すようになる。すなわち、モザイク画像401が画面左から画面中央付近に移動して、人間の顔を示す所定部分403を覆う状態になる。
CPU203は、画像フレームカウンタ3005を読み込んで(ステップS315)、映像データ再生処理において再生処理されている画像フレームが更新されたか否かを判断する(ステップS317)。上述したように、画像フレームカウンタ3005には、現在再生中の画像フレームが編集データにおいて何番目の画像フレームとなるかが記録されている。このため、CPU203は、参照時に画像フレームカウンタ3005の内容を記録しておき、前回参照時の内容と一致するか否かに基づいて画像フレームカウンタ3005の画像フレームカウンタが更新されているか否かを判断すればよい。例えば、図10の状態502に示すフレーム番号「0002」から、状態503に示すフレーム番号「0003」に画像フレームが更新されている場合、CPU203は、画像フレームカウンタ3005が「0003」に更新されていることによりフレームの更新を検知する。
CPU203は、画像フレームカウンタ3005に基づいて、映像データ再生処理において再生処理されている画像フレームが更新されていると判断する場合には(ステップS317、YES)、モザイク情報と更新前の画像フレームとを対応付け、これらを編集データ2095として記録する。例えば、図10の状態502に示すフレーム番号「0002」から、状態503に示すフレーム番号「0003」に画像フレームが更新されている場合、CPU203は、状態512に示すようにモザイク情報「b」およびフレーム番号「0002」を対応付けて編集データを作成する。
図11のBに編集データの例を示す。この図に示すように、編集データには、タイムライン601、映像データファイル名603、フレーム番号605およびモザイク情報607が記録される。タイムライン601とは、当該編集データにおける時間経過を表す軸であり、画像フレームの表示間隔と同一のタイミングで設定されるものである。映像データファイル名は、ユーザが操作画面70の映像データファイル選択画面(図示せず)において選択した映像データファイル2093(例えば、aaa.avi等。)のファイル名である。フレーム番号605は、画像フレームカウンタ3005に記録されていた前回の画像フレームのフレーム番号であり、モザイク情報607は、モザイク情報ワーク3001に記録されていたモザイク情報(位置情報、形状情報等)である。例えば、モザイク情報「b」およびフレーム番号「0002」は、図11のBに示すレコード652において、同一のタイムライン「00002」上に、フレーム番号「0002」およびモザイク情報「『(位置情報(x,y)120,100』、『(形状・大きさ)円10』、『(アスペクト比)1:1』『(ボーダーサイズ)10』『(ブロックサイズ)110』」として記録されている。
CPU203は、上記の処理(ステップS301〜319)を処理の終了を検知するまで繰り返して行う。なお、処理の終了は、ユーザによって編集終了ボタン(図示せず)が押下された場合や、映像データを最後まで再生し終えた場合が該当する。例えば、CPU203は再生処理を実行しつつ、ジョイスティック213から取得したモザイク情報と、これに対応する所定の画像フレームとを対応付けて編集データを記録する処理を行う。例えば、図10の状態503に示すフレーム番号「0003」から、状態504に示すフレーム番号「0004」に画像フレームが更新されている場合、CPU203は、状態513に示すようにモザイク情報「c」およびフレーム番号「0003」を対応付けて編集データを作成し、この場合、モザイク情報「c」およびフレーム番号「0003」は、図11のBに示すレコード653において、同一のタイムライン「00003」上に、フレーム番号「0003」およびモザイク情報「『(位置情報(x,y)130,100』、『(形状・大きさ)円10』、『(アスペクト比)1:1』『(ボーダーサイズ)10』『(ブロックサイズ)110』」として記録されている。
映像データ再生処理のステップS357〜S359について以下説明する。映像データ再生処理を実行するCPU203は、編集データ記録処理においてモザイク情報が記録されたモザイク情報ワーク3001からモザイク情報を取得する(ステップS357)。例えば、図11のAに示したモザイク情報ワーク3001からモザイク情報「a」にかかるモザイク情報「『(位置情報(x,y)110,100』、『(形状・大きさ)円10』、『(アスペクト比)1:1』『(ボーダーサイズ)10』『(ブロックサイズ)110』」を取得する。
モザイク情報を取得するとCPU203は、当該モザイク情報に基づいてモザイク画像を生成し、表示エリア700に表示している画像フレームと当該モザイク画像とを合成してビデオ出力を行う(ステップS359)。ここで、ビデオ出力とは、例えば、モザイク処理を施した画像フレームを逐次的に処理できるハードウェアに出力する処理である。例えば、ビデオボードのビデオ出力機能を経由してTVモニタやビデオデッキに出力し、モザイク処理を施した画像フレームを再生または録画することができる。これにより、編集作業中において、モザイク画像と、これに対応して記録される画像フレームの合成状態をリアルタイムでチェックすることができる。特に、コンピュータモニタとTVモニタの特性の違いによる画像の差異を確実にチェックすることができる。
2−3−3.映像データ作成処理
図7に、編集データに基づいて映像データを作成する場合のフローチャートの例を示す。ユーザが、キーボード/マウス207を用いてディスプレイ201上に表示された操作画面70(図12)の表示エリア700において、ファイル書きだしボタン709を押下すると、映像編集プログラム2091を実行するCPU203は、図11のBに示した編集データ2095の1レコードを読み込む(ステップS391)。例えば、図11のBに示すレコード651を読み込む。
CPU203は、読み込んだ編集データ2095にかかるレコードに記録されている映像データファイル名から映像データファイル2093を特定し、当該映像データファイル2093に記録されているデータに基づいて画像フレームを取得する(ステップS393)。例えば、図11のBに示すレコード651に基づいて、映像データファイル名603「aaa.avi」を特定し、当該映像データファイルにおけるフレーム番号605「0001」の画像フレームを取得する。
CPU203は、読み込んだ編集データ2095にかかるレコードに記録されているモザイク情報からモザイク画像を生成する(ステップS395)。例えば、図11のBに示すレコード651から取得したモザイク情報「『(位置情報(x,y)110,100』、『(形状・大きさ)円10』、『(アスペクト比)1:1』『(ボーダーサイズ)10』『(ブロックサイズ)110』」に基づいてモザイク画像を生成する。
モザイク画像を生成すると、CPU203は、生成したモザイク画像および取得した画像フレームとを合成し、これをモザイク付映像データ2099として出力する。例えば、図10の状態501において示した画像を出力する。出力画像は画像フレームごとに映像データを記録するavi形式である。なお、その他の動画ファイル形式(デジタルまたはアナログ)で出力するようにしてもよい。
CPU203は、上記の処理(ステップS391〜397)を処理の終了を検知するまで繰り返して行う。なお、処理の終了は、ユーザによって編集終了ボタン(図示せず)が押下された場合や、編集データを最後まで出力し終えた場合が該当する。
このように、映像編集処理の後において、作成された編集データを用いて映像作成処理を行うことにより、ユーザは特殊効果を施した映像をいつでも作成することができる。また、作成する動画ファイル形式を指定することができるため、必要に応じて様々な形式で映像データを作成することができる。また、映像データの確認後においても、編集データの追加・修正を容易に行うことができ汎用性を高めることができる。
以上説明したように、この発明によれば、映像データの各画像フレームを再生させながらモザイク処理を施すことができるため、編集処理を大幅に短縮することができる。また、フレーム間において画像の変化が生じている場合であってもモザイク画像の位置や形状を変更させつつ編集作業を行うことができるので、目的の位置にモザイク処理を施して特殊効果の精度を向上させることができる。したがって、映像データに特殊効果を施す場合における編集効率および編集精度を向上させることができる。
特に、図5のBに示したペダルコントローラ217を用いて、映像データファイルの再生速度を調整させながら、上記の映像編集処理を行うように構成しておくことにより、編集効率および編集精度をより一層高めることができる。例えば、映像データにおける特殊効果を施したい所定箇所の動きに合わせて、再生速度(ピッチ)を速めたり遅めたりしつつ、特殊効果画像を移動または変更させることができる。
本発明は、車両のナンバープレート、人間の顔または電話番号等のように、映像データとして表示させたくない所定部分にのみモザイク処理等の特殊効果を施す編集作業に適用することができる。
3.その他の実施形態
上記実施形態では、映像にモザイクを付す場合の編集について操作器を用いた制御システムを適用している。しかし、モザイクを付す場合以外の編集に用いてもよい。
また、スポーツのフォームチェックなどにおいて、所望の画像フレームを探し出す場合に適用してもよい。さらにまた、犯罪捜査などにおいて、所望の画像フレームを探し出す場合に適用してもよい。このように、この発明に係る操作器を用いた制御システムは、ディスプレイの映像を見ながら、画像送りや戻しを行いつつ所望の画像フレームを探し出す場合に一般的に適用できる。
上記実施形態においては、avi形式で作成された映像データファイルを用いる例について説明したが、複数の画像フレームから構成された映像データファイルであれば本発明を適用できる。例えば、任意のタグを指定できるマークアップ言語を用いればよい。また、映像データファイル自体が、複数の画像フレームから構成されていなくても、再生過程において画像フレームを構成できればよい。例えば、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4、rm、wmv、DivX、XVD等の動画フォーマット形式がこれに該当する。
上記実施形態においては、ドロップダウンリストからパターン形状を選択することにより特殊効果画像の形状を決定するように構成したが、ユーザ操作によって取得した任意形状の特殊効果画像を用いてもよい。例えば、図5のCに示したペンタブレット219において、ユーザが映像表示画面部271においてペン軸273を用いて描いた形状に基づいて決定した特殊効果画像の形状を表示エリア700に表示してもよい。これにより、特殊効果の精度をより向上させることができる。
上記実施形態においては、映像データを順方向に再生させながらモザイク処理を施す例について説明したが、逆方向に再生させるようにしてもよい。
上記実施形態においては、画像フレームの変更があった場合に、その時点でのモザイク情報と1つ前の画像フレームとを対応付けて編集データとして記録する例について説明したが、1以上前の画像フレームと対応付けるようにしてもよい。例えば、画像の動きに合わせてモザイク画像を移動させる操作をする場合において、画像に対するユーザ操作の反応速度が遅い場合には、反応速度の遅れ分に相当する過去の画像フレームを対応付ければよい。
上記実施形態においては、画像フレームの変更があった場合に、その時点でのモザイク情報と過去に表示した画像フレームとを対応付けて編集データとして記録する例について説明したが、次に表示する予定の画像フレームと対応付けるようにしてもよい。例えば、画像の動きに合わせてモザイク画像を移動させる操作をする場合において、画像に対する未来の動きを予想して特殊効果を施したい場合には、先の特殊効果画像と特殊効果画像とを対応付ければよい。このような機能は、スポーツ等における人間の動線の予測ラインを特殊効果画像とする場合に有効である。
上記実施形態においては、映像データファイルにおける所定のフレーム番号とモザイク情報とを対応付けて記録する例について説明したが、編集データファイルから画像フレームを構成するための実データを取得して、編集データにおいて実データとモザイク情報とを対応付けて記録してもよい。
上記実施形態においては、画像フレームにおける所定部分の動きに合わせて、ユーザがモザイク画像を移動・変化させる例について説明したが、映像編集装置に形状認識機能を付加しておき、先頭の画像フレームにおいてモザイク処理を施す所定部分の形状を認識させ、形状認識処理によってモザイク画像を所定部分に自動追従させてもよい。
上記実施形態においては、特殊効果情報記録手段105および画像フレーム合成出力手段107の双方を同時に実現する映像編集装置の例について説明したが、特殊効果情報記録手段105または画像フレーム合成出力手段107のいずれか一方を実現する映像編集装置であってもよい。例えば、特殊効果情報記録手段105のみを実現する場合には、図6のステップS359および361を削除すればよい。また、画像フレーム合成出力手段107のみを実現する場合には、ステップS315〜319を削除すればよい。
なお、上記実施形態では、操作器としてペダルコントローラを用いているが、マウス、ジョイスティックなどを用いてもよい。
上記実施形態では、操作器により映像編集装置の制御を行うものとして説明したが、その他の装置(音声編集装置など)の制御を行うようにしても良い。
上記実施形態においては、図1、図3に示す各機能を実現する為に、CPUを用いソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理をさらに、オペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
ペダルコントローラを示す図である。 この発明の映像編集システムの機能ブロック図である。 この発明の映像編集装置のブロック図である。 図2および図3の各機能をコンピュータ装置によって実現した場合のハードウェア構成図の例を示す図である。 実施形態による映像編集システムを構成するコンピュータ装置のジョイスティック、ペダルコントローラおよびペンタブレットの例を示す図である。 映像編集プログラムのフローチャートを示す図である。 映像データ作成プログラムのフローチャートを示す図である。 送り戻し制御プログラムのフローチャートを示す図である。 特殊効果画像を変形させる場合の例を示す図である。 映像編集処理時の画面の例を示す図である。 映像編集処理において作成される編集データの例を示す図である。 映像編集処理の操作画面の例を示す図である。
符号の説明
11 操作量取得手段
12 制御信号出力手段
14 操作有無判断手段
16 計時手段
18 映像編集手段

Claims (2)

  1. 操作器と、
    操作器からの可変の入力に比例した操作量を取得する操作量取得手段と、
    操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを示す、前記操作器の操作態様を判断する操作判断手段と、
    操作器が非操作状態から操作状態に変化した後に、所定時間が経過したことを示す、操作タイミングを判断する操作計時手段と、
    前記操作器の操作態様、前記操作器からの前記可変の入力に比例した前記操作量、及び、前記操作器の前記操作タイミング、に基づいて、制御信号を出力する制御信号出力手段と、
    制御信号出力手段からの制御信号に応じて映像の移動を行うとともに、編集入力を受ける映像編集手段と、を備え
    前記制御信号出力手段は、前記操作計時手段が前記所定時間の経過を判断するまでに前記操作器が非操作状態に変化した場合には、当該非操作状態への変化時に所定数のフレーム移動を示す制御信号を出力し、前記操作計時手段が前記所定時間の経過を判断した後も、前記操作器が継続して操作状態である場合には、前記操作量に応じた数のフレーム移動を示す制御信号を出力する、
    映像編集システム。
  2. 操作器と、
    操作器からの可変の入力に比例した操作量を取得する操作量取得手段と、
    操作器が非操作状態にあるか操作状態にあるかを示す、前記操作器の操作態様を判断する操作判断手段と、
    操作器が非操作状態から操作状態に変化した後に、所定時間が経過したことを示す、操作タイミングを判断する操作計時手段と、
    前記操作器の操作態様、前記操作器からの前記可変の入力に比例した前記操作量、及び、前記操作器の前記操作タイミング、に基づいて、制御信号を出力する制御信号出力手段と、
    制御信号出力手段からの制御信号に応じて映像の移動を行うとともに、編集入力を受ける映像編集手段と、を備え
    前記制御信号出力手段は、前記操作量取得手段により取得された操作量が所定の閾値を超えた場合は、操作計時手段による判断とは無関係に、操作量に応じた数のフレーム移動を示す制御信号を出力し、
    前記操作量取得手段により取得された操作量が所定の閾値を超えない場合は、前記所定時間が経過した後に、所定の数又は操作量に応じた数のフレーム移動を示す制御信号を出力する、
    映像編集システム。
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