JP4643414B2 - インキ壷装置およびそれに使用する壷ローラの製造方法 - Google Patents

インキ壷装置およびそれに使用する壷ローラの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷機に使用されるインキ壷装置に関し、特に、インキ壷の両側面を形成する一対のインキせきの一部が、インキ壷の両端面のそれぞれに対接するインキ壷装置およびそれに使用する壷ローラの製造方法に関するものである。
図9は従来から広く使用されている輪転印刷機におけるインキ装置の両端部分のみを示す平面図、図10は図9におけるX-X 線断面図、図11は壷ローラの両端面を研削する研削盤の概略構成を示す正面図、図12は同じく壷ローラの右側端面を研削する方法を説明するためのモデル図、図13は研削の状態を説明するための図12におけるXIII矢視図、図14は同じく研削によって右側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの右側面図、図15は同じく壷ローラの左側端面を研削する方法を説明するためのモデル図、図16は同じく研削によって壷ローラの左側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。なお、図12および図15においては、説明の便宜上、壷ローラ2の傾きを誇張して図示している。また、図14および図16においては、説明の便宜上、研削条こんの間隔を実際よりも拡げて図示している。
図9において、符号1,1で示す機台フレーム間には、図10中矢印A方向に回転するインキ壷ローラ2が軸架されている。このインキ壷ローラ2の後方には、インキ壷ローラ2と略同長に形成され図9中B−Bで示すインキ壷ローラ2の下方に設けた支軸(図示せず)を回動中心として、図10中矢印C方向へ回動可能なブレード台3が設けられている。
4は基台フレーム1の内側に固定されたブラケットであって、このブラケット4には、ハンドル5とボルト6とが互いに反対側から螺入されており、ハンドル5をブレード台3のU字溝7と係合させて締めることにより、ブレード台3が図に示す位置に固定される。一方、ハンドル5を弛めることにより、ブレード台3を洗浄などのために矢印C方向に回動できるように構成されている。
8は短冊状に形成された複数個の分割ブレードであって、ブレード台3の上面に側面を互いに密接させインキ壷ローラ2の周面に対して遠近方向に進退自在に支持され、インキ壷ローラ2の軸方向に並設されている。これら分割ブレード8の両端部には、図に符号8Aおよび8Bで示す端部分割ブレードが図示を省略した位置決め手段による位置決め後にブレード台3上に固定されている。
9は薄鋼板で形成された底板としての押え板であって、この押え板9は分割ブレード8の全面と端部分割ブレード8A,8Bの略半分を覆うように形成され、この押え板9の後端部には、これと同幅の角材10が一体的に設けられている。11は分割ブレード8,8A,8Bの幅と略同長に形成された角ステーであって、この角ステー11の両端部には、止め金具12が固定ボルト13によって固定されており、前記押え板9は、この止め金具12で角棒10の両端部に押さえられることによってブレード台3に固定されている。
14は複数個のマグネットであって、各々の分割ブレード8,8A,8Bに埋設されており、押え板9、分割ブレード8,8A,8Bおよびブレード台3が互いに密着するように磁気吸着している。端部分割ブレード8A,8B上には、側面視略三角形に形成された一対のインキせき15,15がボルト16によって固定されており、各インキせき15,15の一部には、壷ローラ2の左右の端面2A,2Bに対接する対接部15a,15aが設けられている。このインキせき15,15と押え板9、分割ブレード8,8A,8Bおよびインキ壷ローラ2の周面とで囲まれて形成されたインキ壷17内にはインキ18が蓄えられている。このような構成において、図示を省略した駆動機構によって分割ブレード8を進退させ、インキ壷ローラ2の周面と分割ブレード8の先端との隙間tが調整される。
次に、図11ないし図16を用いて、壷ローラの両端面を研削する方法を説明する。図11において、20はテーブル21上に設けられた主軸台、22は主軸台20に対向するようにテーブル21上に設けられた心押し台である。壷ローラ2の両端軸2a,2aの端面間を主軸台20の主軸20aと心押し台22の心押軸22aとで挟持することにより、壷ローラ2を主軸台20と心押し台22との間に回転自在に支持する。
ここでは、心押軸22aの高さが主軸20aの高さよりもδだけ高く設定されている。したがって、壷ローラ2は、研削砥石23によって研削する側の右側端面2Aが、図12に示すように左側端面2Bよりも図中高くなるように、軸線26が水平方向に対して角度αだけ傾いた状態で支持されている。すなわち、図13に示すように、壷ローラ2の右側端面2Aの中心G2が、リング状に形成された研削砥石23の中心G1よりも、δだけ一方向に移動させた状態、すなわち上方に移動した状態になっている。
この状態で、研削砥石23の端面23aによって、壷ローラ2の右側端面2Aの下側半分(図中ハッチングを付した部分)を研削するようにセットする。壷ローラ2を図中反時計方向に回転させ、研削砥石23を図中反時計方向に回転させると、壷ローラ2の右側端面2Aには、図14に示すように壷ローラ2の外周縁と端軸2aの外周縁を結ぶ渦状の多数の加工条こんとしての研削条こん28が形成される。この研削条こん28の渦巻き方向は、壷ローラ2の右側端面2Aの反時計方向に回転にともない、仮に右側端面2Aの中心にインキが存在したとしたら、このインキが外周部に拡散する方向を指向している。
次に、壷ローラ2の左側端面2Bを研削するために、上述した右側端面2Aを研削した同じ研削盤を使用し、図11において心押し台22側の心押軸22aに左側端面2Bの端軸2aを支持させ、主軸台20の主軸20aに右側端面2Aの端軸2aを支持させる。したがって、壷ローラ2は、研削砥石23によって研削する側の左側端面2Bが、図15に示すように右側端面2Aよりも図中高くなるように、軸線26が水平方向に対して角度αだけ傾いた状態で支持される。
この状態で、上述した右側端面2Aを研削するのと同様に研削砥石23の端面23aによって、壷ローラ2の左側端面2Bの下側半分を研削するようにセットする。壷ローラ2と研削砥石23とを、上述した右側端面2Aを研削するのと同じ条件で回転させると、壷ローラ2の左側端面2Bには、図16に示すように、右側端面2Aに形成された研削条こんと同じ研削条こん30が形成される。すなわち、研削条こん30は、壷ローラ2の外周縁と端軸2aの外周縁を結ぶ渦状に多数形成され、渦巻き方向は、壷ローラ2の左側端面2Bの時計方向に回転にともない、仮に左側端面2Aの外周部にインキが存在したとしたら、このインキが中心に集まる方向を指向している。すなわち、左側端面2Bの外周端O点における壷ローラ2の回転方向上流側を指向する接線Cと、研削条こん30の向きDのなす角度Eが鈍角に形成されている。
上述した従来の壷ローラ2の右側端面2Aに形成された研削条こん28の渦巻き方向は、上述したように、壷ローラ2の回転方向(矢印A方向)の回転にともない、仮に右側端面2Aの中心にインキが存在したとしたら、このインキが外周部に拡散する方向を指向している。したがって、研削条こん28の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転にともないインキ壷内のインキ18を、インキせき15の対接部15aと右側端面2Aとの間から対接部15aと対接していない部位に掻き出す方向を指向していない。このため、壷ローラ2の回転にともない、インキ壷内のインキ18がインキせき15の対接部15aと右側端面2Aとの間から漏洩するようなことはない。
一方、壷ローラ2の左側端面2Bに形成された研削条こん30の渦巻き方向は、上述したように、壷ローラ2の左側端面2Bの時計方向に回転にともない、仮に左側端面2Bの外周部にインキが存在したとしたら、このインキが中心に集まる方向を指向している。したがって、研削条こん30の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転にともないインキ壷内のインキ18を、インキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から対接部15aと対接していない部位に掻き出す方向を指向している。このため、壷ローラ2の回転にともない、インキ壷内のインキ18が研削条こん30によって、インキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から漏洩するという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、壷ローラの両端面からのインキの漏洩を防止したインキ壷装置を提供するところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する加工条こんを設け、この加工条こんは、壷ローラの両端面共に加工条こんの方向がローラの回転に伴いインキ壷内のインキが壷ローラの中心から外周部側に拡散させる方向を指向している。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記加工条こんは渦状に形成され、加工条こんの方向は渦巻き方向である。
請求項3に係る発明は、回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する渦状の加工条こんを設け、この加工条こんは、壷ローラの回転方向上流側を指向している。
請求項4に係る発明は、回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する加工条こんを設け、この加工条こんの壷ローラの外周縁における壷ローラの回転方向上流側を指向する向きと、壷ローラの外周縁における壷ローラの回転方向上流側を指向する接線とのなす角度が鋭角に形成されている。
請求項5に係る発明は、壷ローラを軸線回りに回転させ、この壷ローラの端面を回転する研削砥石の端面によって平面研削するインキ壷装置における壷ローラの製造方法において、壷ローラの一方の端部を壷ローラの中心を研削砥石の中心よりも一方向へ移動させた状態で壷ローラの一方の端面を研削し、壷ローラの両端面が逆となるように壷ローラを支持し、壷ローラの前記他方の端部を壷ローラの中心を研削砥石の中心よりも前記一方の反対方向の他方向へ移動させた状態で壷ローラの他方の端面を研削することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、壷ローラを軸線回りに回転させ、この壷ローラの端面をバイトによって切削するインキ壷装置における壷ローラの製造方法において、バイトを壷ローラの中心側から外周方向に移動させることにより壷ローラの一方の端面を切削する工程と、バイトを壷ローラの外周方向から中心側に移動させることにより壷ローラの他方の端面を切削する工程とを含み、これら両工程の間に壷ローラの両端面が逆となるように壷ローラを支持する工程を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、壷ローラの両端面に形成した加工条こんを、ローラの両端面共に渦巻き方向がローラの回転に伴いインキ壷内のインキがローラの中心から外周部側に拡散させる方向を指向させたことにより、これら加工条こんの渦巻き方向が共に壷ローラの回転にともなってインキ壷内のインキを、インキせきと壷ローラの両側端面との間から掻き出す方向を指向しないことになる。このため、壷ローラの回転にともない、インキ壷内のインキがインキせきと壷ローラの各端面との間から漏洩するようなことがない。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係るインキ壷装置における壷ローラの左側端面を研削する研削盤の概略構成を示す正面図、図2は本発明に係るインキ壷装置における壷ローラの左側端面を研削する方法を説明するためのモデル図、図3は研削の状態を説明するための図2におけるII矢視図、図4は同じく研削によって左側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。
従来技術において説明したように、壷ローラ2の右側端面2Aについては、上述した従来の方法によってインキの漏洩を防止することができるため、ここでは、左側端面2Bの研削方法についてのみ説明する。この左側端面2Bを研削するために使用する研削盤は、図1に示すように、心押軸22aの高さが主軸20aの高さよりもγだけ低く設定されている。したがって、この研削盤によって研削される壷ローラ2においては、図2に示すように、研削砥石23によって研削する側の左側端面2Bが、右側端面2Aよりも図中低くなるように、壷ローラ2の軸線26が水平方向に対して角度βだけ傾いた状態となる。すなわち、図3に示すように、壷ローラ2の左側端面2Bの中心G2が、研削砥石23の中心G1に対して、γだけ他方向に移動した状態、すなわち下方に移動した状態となっている。
この状態で、研削砥石23の端面23aによって、壷ローラ2の左側端面2Bの上側半分(図中ハッチングを付した部分)を研削するようにセットする。壷ローラ2を図中反時計方向に回転させ、研削砥石23を図中反時計方向に回転させると、壷ローラ2の左側端面2Bには、図4に示すように壷ローラ2の外周縁と端軸2aの外周縁を結ぶ渦状の多数の研削条こん33が形成される。
この研削条こん33の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転方向(矢印A方向)である図中時計方向の回転にともない、仮にこの左側端面2Bの中心にインキが存在したとしたら、このインキが外周部に拡散する方向を指向している。したがって、この研削条こん33の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転にともないインキ壷内のインキ18を、インキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から対接部15aと対接していない部位に掻き出す方向を指向していない。このため、壷ローラ2の回転にともない、インキ壷内のインキ18がインキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から漏洩するようなことはない。すなわち、左側端面2Bの外周端O点における壷ローラ2の回転方向上流側の接線Cと、研削条こん30の向きDのなす角度Fが鋭角に形成されている。また、多数の研削条こん33のうちの一つである二点鎖線で示す研削条こん33aの軌跡を、仮にコンパスで描くとすると、その中心33bがこの研削条こん33aよりも壷ローラ2の回転方向上流側に位置している。
なお、この第1の実施の形態においては、壷ローラ2の右側端面2Aを先に研削した例を説明したが、左側端面2Bを先に研削してもよい。また、壷ローラ2の中心G2を研削砥石23の中心G1よりも移動させた一方向を研削砥石23の中心G1の上方としたが、下方としてもよく、また、他方向を上方としてもよい。
図5ないし図8は本発明の第2の実施の形態を示し、図5(A)は旋盤によって壷ローラの右側端面を形成する方法を示すモデル図、同図(B)は切削条こんの軌跡を示す図、図6は研削によって壷ローラの右側端面に形成された切削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの右側面図、図7(A)は旋盤によって壷ローラの左側端面を形成する方法を示すモデル図、同図(B)は切削条こんの軌跡を示す図、図8は研削によって壷ローラの左側端面に形成された切削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。
先ず、壷ローラの右側端面を切削する方法を説明する。図5(A)に示すように、壷ローラ2を図中反時計方向に回転させ、バイト40を壷ローラ2の右側端面2Aの端軸2aから壷ローラ2の周部に向かって、矢印Y方向に移動させるようにして、右側端面2Aを加工する。この加工によって、同図(B)に示すように、壷ローラ2の外周縁と端軸2aの外周縁を結ぶ渦状の加工条こんとしての切削条こん41が形成される。
この切削条こん41は、壷ローラ2の回転方向(矢印A方向)である図6中反時計方向の回転にともない、仮にこの右側端面2Aの中心にインキが存在したとしたら、このインキが外周部に拡散する方向を指向している。したがって、この切削条こん41の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転にともないインキ壷内のインキ18を、インキせき15の対接部15aと右側端面2Aとの間から対接部15aと対接していない部位に掻き出す方向を指向していない。このため、壷ローラ2の回転にともない、インキ壷内のインキ18がインキせき15の対接部15aと右側端面2Aとの間から漏洩するようなことはない。
次に、壷ローラの左側端面を切削する方法を説明する。図7(A)に示すように、壷ローラ2を図中反時計方向に回転させ、バイト40を壷ローラ2の周部から壷ローラ2の左側端面2Bの端軸2aに向かって矢印Z方向に移動させるようにして、左側端面2Aを加工する。この加工によって、同図(B)に示すように、壷ローラ2の外周縁と端軸2aの外周縁を結ぶ渦状の切削条こん42が形成される。
この切削条こん42は、壷ローラ2の回転方向(矢印A方向)である図8中時計方向の回転にともない、仮にこの左側端面2Bの中心にインキが存在したとしたら、このインキが外周部に拡散する方向を指向している。したがって、この切削条こん42の渦巻き方向は、壷ローラ2の回転にともないインキ壷内のインキ18を、インキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から対接部15aと対接していない部位に掻き出す方向を指向していない。このため、壷ローラ2の回転にともない、インキ壷内のインキ18がインキせき15の対接部15aと左側端面2Bとの間から漏洩するようなことはない。
なお、この第2の実施の形態においては、バイト40によって壷ローラ2の両側端面を切削する順序として、端軸2aから壷ローラ2の外周縁に向かって切削する工程を先に行ったが、壷ローラ2の外周縁から端軸2aに向かって切削する工程を先に行うようにしてもよい。
なお、本実施の形態においては、加工条こん33,41,42を渦状に形成したが、直線状に形成したものでもよい。また、加工条こん33,41,42は壷ローラ2の端軸2aの外周縁まで達する例を説明したが、必ずしも端軸2aの外周縁まで達する必要はなく、壷ローラ2の外周縁に達っしていればよい。
本発明に係るインキ壷装置における壷ローラの左側端面を研削するための研削盤の概略の構成を示す正面図である。 本発明に係るインキ壷装置における壷ローラの左側端面を研削する方法を説明するためのモデル図である。 本発明に係るインキ壷装置において、壷ローラの左側端面を研削する状態を説明するための図1におけるII矢視図である。 本発明に係るインキ壷装置において、研削によって壷ローラの左側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、同図(A)は旋盤によって壷ローラの左側端面を形成する方法を示すモデル図、同図(B)は切削条こんの軌跡を示す図である。 本発明の第2の実施の形態において、切削によって壷ローラの左側端面に形成された切削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、同図(A)は旋盤によって壷ローラの右側端面を形成する方法を示すモデル図、同図(B)は切削条こんの軌跡を示す図である。 本発明の第2の実施の形態において、切削によって壷ローラの右側端面に形成された切削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。 従来から広く使用されている輪転印刷機におけるインキ装置の両端部分のみを示す平面図である。 図9におけるX-X 線断面図である。 壷ローラの両端面を研削する研削盤の概略構成を示す正面図である。 壷ローラの右側端面を研削する方法を説明するためのモデル図である。 研削の状態を説明するための図12におけるXIII矢視図である。 研削によって壷ローラの右側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの右側面図である。 壷ローラの左側端面を研削する従来の方法を説明するためのモデル図である。 従来の方法によって研削された壷ローラの左側端面に形成された研削条こんとインキの流れを説明するための壷ローラの左側面図である。
符号の説明
2…壷ローラ、2A…右側端面、2B…左側端面、2a…端軸、15…インキせき、15a…対接部、17…インキ壷、18…インキ、23…研削砥石、23a…端面、25,28,33…研削条こん(加工条こん)、40…バイト、41,42…切削条こん(加工条こん)。

Claims (6)

  1. 回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、
    前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する加工条こんを設け、この加工条こんは、壷ローラの両端面共に加工条こんの方向がローラの回転に伴いインキ壷内のインキが壷ローラの中心から外周部側に拡散させる方向を指向していることを特徴とするインキ壷装置。
  2. 請求項1記載のインキ壷装置において、
    前記加工条こんは渦状に形成され、加工条こんの方向は渦巻き方向であることを特徴とするインキ壷装置。
  3. 回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、
    前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する渦状の加工条こんを設け、この加工条こんは、壷ローラの回転方向上流側を指向していることを特徴とするインキ壷装置。
  4. 回転自在に支持された壷ローラと、互いに対向する面の一部が前記壷ローラの両端面に対接する一対のインキせきとを備えたインキ壷装置において、
    前記壷ローラの両端面に壷ローラの端軸の外周縁と壷ローラの外周縁との間に設けられ壷ローラの外周縁に達する加工条こんを設け、この加工条こんの壷ローラの外周縁における壷ローラの回転方向上流側を指向する向きと、壷ローラの外周縁における壷ローラの回転方向上流側を指向する接線とのなす角度が鋭角に形成されていることを特徴とするインキ壷装置。
  5. 壷ローラを軸線回りに回転させ、この壷ローラの端面を回転する研削砥石の端面によって平面研削するインキ壷装置における壷ローラの製造方法において、
    壷ローラの一方の端部を壷ローラの中心を研削砥石の中心よりも一方向へ移動させた状態で壷ローラの一方の端面を研削し、壷ローラの両端面が逆となるように壷ローラを支持し、壷ローラの前記他方の端部を壷ローラの中心を研削砥石の中心よりも前記一方の反対方向の他方向へ移動させた状態で壷ローラの他方の端面を研削することを特徴とするインキ壷装置における壷ローラの製造方法。
  6. 壷ローラを軸線回りに回転させ、この壷ローラの端面をバイトによって切削するインキ壷装置における壷ローラの製造方法において、
    バイトを壷ローラの中心側から外周方向に移動させることにより壷ローラの一方の端面を切削する工程と、バイトを壷ローラの外周方向から中心側に移動させることにより壷ローラの他方の端面を切削する工程とを含み、これら両工程の間に壷ローラの両端面が逆となるように壷ローラを支持する工程を設けたことを特徴とするインキ壷装置における壷ローラの製造方法。
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