JP4642840B2 - 表示素子、及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、エレクトロウェッティング現象を利用して、液体を移動させることにより、画像や文字等の情報を表示する表示素子、及びこれを用いた電気機器に関する。
従来より、透明もしくは着色液体の移動現象を利用して表示を行う表示素子が提案されている。例えば、外部電場を利用して液体を移動させて表示する表示素子には、電気浸透方式とエレクトロウェッティング方式のものがある。
電気浸透方式の表示素子では、多孔質体の表面の液体含浸率を制御して外光を散乱させ、外光に対する光反射率や光透過率を制御するようになっている。また、この電気浸透方式の表示素子では、予め多孔質体と透明液体の屈折率を一致させておき、多孔質体の貫通孔(細孔)内に液体を満たすことで透明とし、貫通孔から液体を流出させることで光散乱が生じるように構成されている。
エレクトロウェッティング方式の表示素子では、細孔内の液体に対する電界印加により液体の界面張力を変化させ、電気毛管現象(エレクトロウェッティング現象)で当該液体を移動させるようになっている。詳細には、細孔の内面に設けられた一対の電極間のスイッチが閉じられて、液体に電界が印加されると、液体の細孔内面に対する濡れ性が変化し、液体の細孔内面に対する接触角が減少して、液体は細孔内を移動していく。一方、スイッチが開かれて、液体に対する電界印加が停止されると、細孔内面に対する液体の濡れ性が変化して接触角は急激に増大して、液体は細孔から流出される。
ところで、上記のような表示素子において、動画表示を行うためには、細孔内で液体を高速、かつ低電圧で移動させることが求められている。この点から電気浸透方式とエレクトロウェッティング方式とを比較した場合、エレクトロウェッティング方式の方が液体を高速に移動させることが可能であり、動画表示により適している。
また、従来の表示素子では、例えば下記特許文献1に記載されているように、エレクトロウェッティング現象を用いた画像表示装置が提供されている。
具体的には、図9に示すように、上記従来の表示素子は、透明なシートにより構成されるとともに、図9の上側(表示面側)から所定間隔をおいて順次配置された第1、第2、第3シート1、2、3を備えている。第1シート1と第2シート2との間には、上側通路4が設けられ、第2シート2と第3シート3との間には、下側通路5が設けられている。また、第2シート2には、上側通路4及び下側通路5を連通するリザーバ6、7が設けられている。さらに、上側通路4、下側通路5、リザーバ6、7の内部には、所定色に着色された導電性液体L1と透明な透明液体L2とが密封されている。
また、この従来の表示素子では、第1電極8A及び8Bが上側通路4を挟むように第1シート1の下面側及び第2シート2の上面側にそれぞれ設置されている。また、上側通路4内には、第2電極9がリザーバ6の上端開口と対向する位置に設置されている。これら第1電極8A、8Bと第2電極9とには、図9に示すように、直流電源が接続されており、導電性液体L1に対して電界印加を行えるようになっている。
上記のように構成された従来の表示素子では、第1電極8A、8Bと第2電極9との間の回路を閉じて、これらの電極間に電圧を印加することにより、上側通路4内の透明液体L2を下側通路5側に移動させるとともに、リザーバ6側から上側通路4側に導電性液体L1を移動させて、表示面側を上記所定色としている。
一方、上記回路を開くことにより、上側通路4側からリザーバ6側に導電性液体L1を戻させるとともに、透明液体L2をリザーバ7側から上側通路4側に移動させて、表示面側を透明表示としている。
特開平10−39799号公報
しかしながら、上記のような従来の表示素子では、第1シート1と第2シート2との間に上側通路4を設け、第2シート2と第3シート3との間に下側通路5を設けていた。さらに、従来の表示素子では、多数のリザーバ6、7を第2シート2に設けて、上側通路4と下側通路5とを連通していた。このため、この従来の表示素子では、素子構造が複雑となり、さらに厚さ寸法を低減することが難しく、コンパクト化を図るのが困難であった。
また、従来の表示素子では、上側通路(表示用空間)4側に第1電極8A及び第2電極9を設置していたので、リザーバ6内の導電性液体L1に印加する電界を大きくすることができずに、導電性液体L1の上側通路4側への移動速度の高速化を図るのが難しかった。
以上のように、従来の表示素子では、導電性液体の移動速度を簡単な構成で高速化できないという問題点があった。
上記の課題を鑑み、本発明は、導電性液体の移動速度を簡単な構成で高速化することができるコンパクトな表示素子、及びこれを用いた電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明における表示素子は、表示面側に設けられた透明シートと、
所定の表示用空間が前記透明シートとの間に形成されるように、当該透明シートの背面側に設けられるとともに、一端側が前記表示用空間に連通する液溜空間が形成された背面シートと、
前記透明シート及び前記背面シートの少なくとも一方において、前記表示用空間側の表面側に設けられた透明な第1電極と、
前記液溜空間を囲むように、前記背面シートに設けられた第2電極と、
前記表示用空間と前記液溜空間とによって形成された流体流通部の内部に、前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入された導電性液体と、
前記第1電極と前記第2電極との間に接続されたスイッチ及び電源を有するとともに、前記スイッチの開閉動作に応じて、前記表示用空間側または前記液溜空間側に前記導電性液体を移動させることにより、前記表示面側の表示色を変更する駆動部とを備えていることを特徴とするものである。
上記のように構成された表示素子では、透明シートと背面シートとの間に表示用空間を形成し、かつ表示用空間に連通する液溜空間を背面シートに設けるとともに、これらの表示用空間と液溜空間とにより形成された流体流通部の内部に導電性液体を封入している。また、駆動部が、第1電極と第2電極との間に接続されたスイッチの開閉動作に応じて、表示用空間側または液溜空間側に導電性液体を移動させることにより、表示面側の表示色を変更している。これにより、上記従来例と異なり、素子構造が複雑化するのを防ぐことができるとともに、厚さ寸法を低減してコンパクト化を図ることができる。また、第1電極が表示用空間側の表面側に設けられ、第2電極が背面シート側に設置されているので、導電性液体に電界を迅速に印加することが可能となり、導電性液体の移動速度の高速化を図ることができる。
また、上記表示素子において、前記第1電極は、前記表示用空間の前記表示面側を覆うように、設けられていることが好ましい。
この場合、導電性液体に印加する電界を簡単に大きくすることができ、当該導電性流体の移動速度を容易に向上することができる。
また、上記表示素子では、前記背面シートにおいて、前記第2電極は前記液溜空間に対向する全ての表面上に設けられていることが好ましい。
この場合、導電性液体に印加する電界を簡単に大きくすることができ、当該導電性流体の移動速度を容易に向上することができる。
また、上記表示素子において、前記液溜空間の一端側が、前記表示用空間の中心部に連通してもよい。
この場合、液溜空間から表示用空間の周辺部側への導電性液体の移動、及び表示用空間の周辺部から液溜空間側への導電性液体の移動を均一な速度で行わせることができる。
また、上記表示素子において、前記液溜空間の一端側が、前記表示用空間の一端部に連通してもよい。
この場合、表示用空間側または液溜空間側への導電性液体の移動をスムーズに行わせることができる。
また、上記表示素子において、前記第1電極または前記第2電極の前記表示用空間側の表面上には、誘電体層が積層されていることが好ましい。
この場合、誘電体層が導電性液体に印加する電界を確実に大きくして、当該導電性流体の移動速度をより容易に向上することができる。
また、上記表示素子において、前記背面シートには、一方の表面が前記表示用空間側に設けられ、かつ一端側が前記表示用空間に連通して、前記液溜空間を構成する貫通孔が形成された中間シートと、
前記貫通孔の他端側を密封するように、前記中間シートの背面側に設けられた基板シートが含まれてもよい。
この場合、背面シートが上記中間シートと基板シートとを含んで構成されているので、表示素子の構造強度を容易に高めることができる。また、液溜空間が貫通孔によって構成されているので、液溜空間をより高精度に形成することが可能となる。
また、上記表示素子において、前記基板シートには、前記第2電極が前記貫通孔の他端側を閉塞するように設けられていることが好ましい。
この場合、導電性液体に印加する電界をより簡単に大きくすることができ、当該導電性流体の移動速度をより容易に向上することができる。
また、上記表示素子において、前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
前記中間シートは、反射シートを用いて構成され、
前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色としてもよい。
この場合、反射シートが外部から入射された外光を反射することにより、白色表示が行われるので、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。
また、上記表示素子において、前記反射シートは、透明な高分子樹脂と、前記高分子樹脂の内部に添加されるとともに、屈折率が互いに異なる複数種類の微粒子とを含んでいることが好ましい。
この場合、反射シートは複数種類の微粒子での屈折率の相違によって光散乱を確実に生じさせて、白色表示の表示品位をより容易に向上させることができる。
また、上記表示素子において、前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
前記中間シート及び前記基板シートは、透明な透明シートを用いて構成され、
前記基板シートの背面側には、バックライトが設けられ、
前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色としてもよい。
この場合、バックライトからの照明光により白色表示が行われるので、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。また、バックライトを使用しているので、外光が十分でないときでも、表示動作を行うことができる。
また、上記表示素子において、前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
前記中間シートには、並設された反射シート及び透明な透明シートが含まれ、
前記基板シートは、透明な透明シートを用いて構成され、
前記基板シートの背面側には、バックライトが設けられ、
前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色としてもよい。
この場合、反射シート及びバックライトからの照明光によって白色表示が行われるので、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。また、外光を併用しているため、バックライトの消費電力を低減することができる。
また、上記表示素子において、前記導電性液体には、光散乱粒子が配合され、
前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
前記中間シートの前記表示用空間側の表面側には、所定色の着色層が設けられ、
前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色としてもよい。
この場合、導電性液体に配合された光散乱粒子によって白色表示が行われるので、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。
また、上記表示素子において、複数の前記表示用空間が、前記表示面側でフルカラー表示が可能な複数の原色に応じてそれぞれ設けられていることが好ましい。
この場合、上記駆動部が複数の各表示用空間において対応する導電性液体を適切に移動させることにより、カラー画像表示を行うことができる。
また、本発明の電気機器は、文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部を備えた電気機器であって、
前記表示部に、上記いずれかの表示素子を用いたことを特徴とするものである。
上記のように構成された電気機器では、導電性液体の移動速度を簡単な構成で高速化することができるコンパクトな表示素子が表示部に用いられているので、動画表示を実現することができ、優れた表示性能をもつコンパクトな表示部を備えた電気機器を容易に構成することができる。
本発明によれば、導電性液体の移動速度を簡単な構成で高速化することができるコンパクトな表示素子、及びこれを用いた電気機器を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 図1に示したスイッチをオフ状態とした場合における、上記表示素子、及び画像表示装置の動作状態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 図7(A)は本発明の第6の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図であり、図7(B)は図7(A)に示したスイッチをオフ状態とした場合における、本実施形態の表示素子、及び画像表示装置の動作状態を説明する図である。 本発明の第7の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。 従来の表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。
以下、本発明の表示素子及び電気機器の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、カラー画像表示を表示可能な表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した場合を例示して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図であり、図2は図1に示したスイッチをオフ状態とした場合における、上記表示素子、及び画像表示装置の動作状態を説明する図である。
図1及び2において、本実施形態の画像表示装置では、本発明の表示素子を用いて構成された表示部が設けられており、この表示部では図の上側がユーザに視認される表示面側となっている。上記表示素子は、表示面側からの外光を散乱させて白色表示する反射シート10と、直方体状の上部空間11が反射シート10との間に形成されるように当該反射シート10の表示面側に設けられた上部電極基板12と、反射シート10の下側に設けられた下部電極基板14とを備えている。上部電極基板12は、透明な絶縁材料にて形成されており、表示面側に設けられた透明シートを構成している。また、反射シート10及び下部電極基板14は、絶縁材料を用いて構成されており、上記透明シートの背面側に設置された背面シートに含まれた中間シート及び基板シートをそれぞれ構成している。また、表示素子では、表示面側が複数の仕切壁Wにて区切られており、図の左右方向及び図の紙面に垂直な方向で複数の画素領域が設定されている。また、表示素子では、上記表示面側でフルカラー表示が可能なように、例えばRGBの各色用の画素領域が1絵素として互いに隣接して設けられている。
反射シート10の各画素領域の中心部には、厚さ方向(図の上下方向)に貫通した貫通孔15が設けられている。この貫通孔15は、液溜空間を構成するものであり、一端側が表示用空間を構成している上部空間11に連通している。つまり、貫通孔15の下端開口15aは、下部電極基板14の表面に位置して、後述の下部電極32Aにより気密に閉塞されている。一方、上端開口15bは、貫通孔15が上部空間11の中心部に連通するように形成されており、当該貫通孔15と上部空間11とによって断面T形状の流体流通部が画素毎に形成されている。
上記流体流通部には、水を含まない着色イオン導電性液体(以下、導電性液体と略す)21と、絶縁性のオイル22とが密封されている。また、仕切壁Wにより区画された隣接する2つの流体流通部には、互いに異なる色に着色された導電性液体21が密封されている。つまり、導電性液体21には、RGBのいずれかの顔料や染料等の着色剤が添加されており、表示面側の表示色をRGBの対応する色で表示可能になっている。
また、導電性液体21は、イオン性液体に限定されないが、蒸気圧がゼロであり、熱的安定性に優れ、かつ導電率も高い点により、イオン性液体が好適に用いられる。
具体的には、導電性液体21は、電荷が1価のカチオンとアニオンとを1種類づつ組み合わせている1−1塩からなる常温溶融塩で、かつ、水を含まないイオン性の導電性液体である。
カチオンは、1,3−ジアルキルイミダゾリウムカチオン、N−アルキルピリジニウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオン、テトラアルキルフォスフォニウムカチオンから選択される。
また、アニオンは、(AlCl3)nCl-、(AlBr3)nBr-、Cl-、Br-、I-、(HF)nF-、BF4 -、PF6 -、TaF6 -、WF7 -、NO3 -、NO2 -、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(CF3SO23-、(CF3CF2SO2)N-、CF3COO-、CF3CF2CF2CO-、CF3CF2CF2SO3 -、(CN)2-、CH3COO-から選択されたものである。
カチオンとアニオンとは、導電性液体21が下記の融点、粘度、イオン伝導度を備える組み合わせとなるように選択されている。
融点が−4〜−90℃の常温で液体であり、不揮発性であるため蒸気圧がゼロで、広い液体温度領域を備えて優れた熱安定性を有するものであること。
常温(25℃)におけるイオン伝導度(s/cm)が0.1×10-3以上であること。
常温(25℃)における粘度が300cp以下であること。
前記した物性を有する導電性液体としては、前記した1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、あるいはジメチル−3−プロピルイミダゾリウムからなる化学種を含むものが用いられる。
オイル22は、導電性液体21と混じり合わない物性を有するものであり、オイル22には、透明な側鎖高級アルコール、側鎖高級脂肪酸、アルカン、シリコンオイル、マッチングオイルから選択された1種または複数種からなる無極性のオイルが用いられている。
また、表示素子では、導電性液体21に電圧を印加あるいは除電して、導電性液体21を移動させ、オイル22との位置を置換するため、透明な第1電極としての上部電極30が上部空間11側の表面側に設けられている。詳しくは、上部電極基板12の下面には、上側の上部電極30Aが上部空間11の表示面側を覆うように、設けられている。また、反射シート10側では、貫通孔15の開口を除いて、下側の上部電極30Bが、上部空間11に対向する表面上に設けられている。これらの上部電極30A、30Bは、ITO膜などを用いた透明電極であり、互いに電気的に接続されている。
一方、反射シート10及び下部電極基板14には、第2電極としての下部電極32が貫通孔15を囲むように設けられている。詳しくは、下部電極基板14の上面には、下側の下部電極32Aが貫通孔15の下端開口15aを閉塞するように設けられている。また、反射シート10では、円筒状の下部電極32Bが貫通孔15に対向する表面上に設けられており、これらの下部電極32A、32Bは互いに電気的に接続されている。また、下部電極32Aは、ITO膜などを用いた透明電極である。また、下部電極32Bには、アルミニウム、銅等の金属電極が使用されており、下部電極32Bは、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、ディップコーティング法などで形成されている。
また、上部電極30と下部電極32とは、スイッチ35を介在させて、交流電源36に接続されており、スイッチ35の開閉動作に応じて導電性液体21に対する電界印加及び電界印加の停止が行われるようになっている。また、スイッチ35及び交流電源36は、当該スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更する駆動部を構成しており、エレクトロウェッティング現象によって導電性液体21を移動させるようになっている。
上部電極30A、30Bの表面上には、それぞれ誘電体層40、42が積層されている。また、誘電体層40、42の表面上には、絶縁性を有する撥水膜41、43がそれぞれ積層されており、導電性液体21またはオイル22に接触するようになっている。
また、誘電体層40、42は、例えばパリレンあるいは酸化アルミニウムを含有した高誘電体膜により構成されており、層厚は1〜0.1μm程度とされている。また、撥水膜41、43には、電圧印加時に導電性液体21に対して親水層となるものが好ましく、具体的にはフッ素系樹脂が好ましい。
尚、上記の説明以外に、下部電極32の表面上に、スイッチ35のオン(閉)状態のときに親油性となり、スイッチ35のオフ(開)状態のときに疎油性となる被覆を設けて、スイッチ35の開閉動作時でのオイル22の移動速度を向上させることにより、導電性液体21の移動速度を高速化することもできる。但し、図1及び図2に示すように、スイッチ35の開閉動作にかかわらず、導電性液体21を下部電極32の一部に常に接触させて当該導電性液体21に対して電圧印加を直接的に行う場合の方が、当該導電性液体21の移動速度を容易に向上できる点で好ましい。
反射シート10には、透明な高分子樹脂と、高分子樹脂の内部に添加されるとともに、屈折率が互いに異なる複数種類の微粒子とを含んだものが使用されており、上部空間11の内部から導電性液体21が流出して、透明なオイル22が流入されたときに、表示面を紙のような白さで表示可能になっている。具体的には、反射シート10では、上記高分子樹脂として、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも用いることができ、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート、テフロン(登録商標)等が用いられる。また、反射シート10では、上記複数種類の微粒子として、屈折率の大きな酸化チタン、アルミナの微粒子や屈折率の小さい中空ポリマー微粒子を含有されており、反射シート10の表面から乱反射を発生させ、紙のような白さを現出可能となっている。
なお、上記の説明以外に、ガラス、セラミック等を用いた反射シートを使用することもできる。
また、上記貫通孔15の直径は、0.1μm〜100μm程度とされており、スイッチ35のオン状態のときに、貫通孔15内に発生させる電界強度をあげることができる。これにより、貫通孔15の内部からエレクトロウェッティング現象で移動して上部空間11側に噴出する導電性液体21の移動速度を高速化することができる。
また、反射シート10の厚さは、10μm〜300μm程度とすることが好ましく、より好ましくは10μm〜100μm、特に50μm前後が好ましい。このように、反射シート10の厚さを1mm以下の非常に薄いシートとすることにより、所謂ペーパーディスプレイを容易に構成することができる。
また、反射シート10の厚さを10μm〜300μmとすると、貫通孔15の図の上下方向での長さも10μm〜300μmとなり、直径0.1μm〜100μm、長さ10μm〜300μmの貫通孔15に対して、導電性液体21をエレクトロウェッティング現象で高速に流入及び流出させることができる。
貫通孔15の形成方法としては、フォトリソグラフィ法、陽極酸化法、エッチング法、染色法、印刷法等、適宜な形成方法が採用することができる。
上部電極基板12及び下部電極基板14は、反射シート10と同様な透明な樹脂シートを用いて形成し、その厚さを10〜300μmとしている。また、上部空間11の図の上下方向での間隔寸法は、5〜50μm、好ましくは10μm程度である。なお、この間隔寸法は、撥水膜41、43間の寸法である。
ここで、本実施形態の表示素子の具体的な製造プロセスについて説明する。
光散乱構造体を構成する反射シート10として、フジコピアン製の反射シート(厚さ75μm)を用いた。この反射シート10は、PET樹脂に酸化チタン微粒子を練りこんだ材質であり、反射シート10では、酸化チタンにより白色を発現させている。
この反射シート10の表面に、バッファー層(表面改質膜)としてのSiO2膜をスパッタ法で成膜した後、透明電極であるITO膜をスパッタ法で成膜して、上部空間11の下側の上部電極30Bを形成した。SiO2膜は30nm、ITO膜の厚さは100nmとした。
反射シート10には、多数の孔を形成したマスクを用いてエキシマレーザ加工により、直径30μmφで、深さ75μmの貫通孔15を形成した。なお、エキシマレーザ加工に代えてマイクロドリル加工法で貫通孔を設けることもできた。
貫通孔15を形成した反射シート10の上面の上記ITO膜の表面に、パリレン膜を気相成長法で成膜して、厚さ1μmの誘電体層42を形成した。さらに、誘電体層42の表面にフロロテクノロジー製の撥水膜43をディッピング法により成膜した。その成膜後、80℃で30分間焼成した。この撥水膜43の膜厚は20nmとした。
反射シート10の貫通孔15周囲に下部電極32Bを形成するため、斜め蒸着法を用いた。斜め蒸着法により、アルミニウムやタンタル等の金属電極材料を所望の厚さで蒸着した。
上部電極基板12は、透明なPET樹脂を用いて構成しており、上部空間11に対向する表面に、反射シート10と同様に、SiO2膜、ITO膜からなる上部電極30A、パリレン膜からなる誘電体層40、撥水膜41を順に形成した。また、下部電極基板14は、透明なPET樹脂を用いて構成しており、SiO2膜、ITO膜からなる下部電極32Aを貫通孔15の下端開口の位置に形成した。
その後、下部電極基板14と反射シート10とをUV硬化性接着剤によって接着した。そして、上部電極基板12と反射シート10との間に間隔寸法(Gap)10μmの上部空間11を形成するために、幅10μm、高さ10μmの樹脂スペーサを形成した。続いて、インクジェット法もしくは印刷法により、白色UV硬化樹脂を各画素の周辺部に塗布した後、紫外線硬化させて、白色の仕切壁Wを形成して、RGBのいずれかの所定色に着色される導電性液体21が互いに混じらないように構成した。
次に、マイクロキャピラリー滴下法を用いて、貫通孔15の内部に、脂肪族アミンからなる常温溶融塩で非水の導電性液体(広栄化学工業株式会社製 商品名:IL−A4)21と、オイル(キシダ化学製 n−ドデカン)22を充填した。導電性液体21に所定の顔料を添加してRGBのいずれかに着色した。
上部電極基板12を仕切壁Wの上面に張り合わせた後、UV硬化性接着剤で接着して、表示セルを作製した。
次に、上部電極30及び下部電極32をスイッチ35を介在させて交流電源36と接続することにより、表示素子を完成させた。印加する電圧は、周波数10kHzで交流電圧40〜100Vとした。そして、高速カメラを接続した光学顕微鏡下に、表示素子をセットして、上記駆動部のスイッチ35の開閉動作させたときに表示素子の動作状態を確認した。つまり、貫通孔15及び上部空間11の内部に導電性液体21及びオイルオイル22がそれぞれ導入された状態で、スイッチ35をオン状態にすると、導電性液体21が貫通孔15から噴出して、上部空間11に広がった。一方、スイッチ35をオフ状態とすると、導電性液体21が貫通孔15の内部側に戻り、導電性液体21とオイル22とが置換される動作を確認することができた。
以下、上記のように構成された本実施形態の表示素子の動作について、具体的に説明する。
表示素子では、図2に示すように、スイッチ35がオフ状態のとき、導電性液体21が貫通孔15の内部に存在し、表示面側は反射シート10により白色表示されている。
そして、図1に示すように、スイッチ35がオン状態とされると、導電性液体21が貫通孔15側から上部空間11側に移動して、表示面側は導電性液体21によって着色表示される。
詳細には、スイッチ35がオン状態にされると、電圧が印加された上部電極30の上部空間11側の撥水膜41、43の表面に対する導電性液体21の濡れ性が変化し、導電性液体21と当該表面との界面張力、及び接触角を減少させる。このため、導電性液体21は相対的に大きくなった外部張力で引っ張られ、貫通孔15側から上部空間11側に移動され、導電性液体21を上部空間11内に広がる。
一方、スイッチ35がオフ状態にされると、上部電極30の電圧が取り去られて、導電性液体21に対する外部張力は、導電性液体21自身が有する固有の界面張力に戻され、貫通孔15側に移動する方向に引っ張られ、導電性液体21は貫通孔15内に戻る。
上部空間11と貫通孔15の間で、導電性液体21を上記のように電圧の印加と除電とにより切り換えで電圧制御して移動させる際、オイル22は導電性液体21と置換された位置に移動される。
即ち、上部空間11内の導電性液体21が貫通孔15側へと移動するとき、貫通孔15内のオイル22は貫通孔15内から上昇して上部空間11側へと流入する。逆に、貫通孔15内の導電性液体21が上部空間11側へと移動するときは、上部空間11内のオイル22は上部空間11から下降して貫通孔15側に戻る。
このようにスイッチ35のオン動作により、上部電極30に電圧が印加されている状態では、導電性液体21を上部空間11に存在させ、表示面側を当該導電性液体21による着色表示とする。一方、スイッチ35のオフ動作により、上部電極30に電圧が印加されていない状態では、導電性液体21が上部空間11から貫通孔15側に戻って、上部空間11の内部は透明のオイル22と置き換わる。このため、反射シート10の上面(光散乱面)が表示面側に露出して、白色表示となる。また、反射シート10には、外光を反射する上記光散乱構造体が使用されており、当該反射シート10に含まれた複数種類の微粒子での屈折率の相違によって光散乱を確実に生じさせて、白色表示の表示品位をより容易に向上させることができる。
また、表示素子では、上述したように、仕切壁Wにより画素毎に仕切られており、上記駆動部が、各画素毎に導電性液体21を上部空間11側または貫通孔15側に移動可能になっている。それ故、表示素子では、RGBの各色表示は、対応する色に着色された導電性液体21を上部空間11側に流入させることで行われる。さらに、隣接するRGBの画素において、導電性液体21を全て対応する上部空間11内に流入させることにより、外光を全て吸収させることができ、表示面側を黒色表示とすることができる。
以上のように構成された本実施形態では、上部電極基板(透明シート)12と反射シート(中間シート)10との間に上部空間(表示用空間)11を形成している。また、上部空間11に連通する貫通孔(液溜空間)15を反射シート10に設けて、これら上部空間11と貫通孔15とにより形成された断面T形状の流体流通部の内部に導電性液体21を封入している。また、スイッチ(駆動部)35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更している。これにより、上記従来例と異なり、素子構造が複雑化するのを防ぐことができるとともに、厚さ寸法を低減してコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態では、上部電極(第1電極)30が上部電極基板12及び反射シート10の上部空間11側の各表面側に設けられ、下部電極(第2電極)32が反射シート10側に設置されているので、導電性液体21に電界を迅速に印加することが可能となり、導電性液体の移動速度の高速化を図ることができる。また、このように導電性液体21の移動速度の高速化を図ることができるので、動画表示を実現することができ、優れた表示性能をもつコンパクトな表示部を備えた画像表示装置を容易に構成することができる。
また、本実施形態では、上側の上部電極30Aが上部空間11の表示面側を覆うように、設けられているので、導電性液体21に印加する電界を簡単に大きくすることができ、当該導電性流体21の移動速度を容易に向上することができる。
また、本実施形態では、反射シート10において、下部電極32が貫通孔15に対向する全ての表面上に設けられているので、導電性液体21に印加する電界を簡単に大きくすることができ、当該導電性流体21の移動速度を容易に向上することができる。
また、本実施形態では、貫通孔15の上端開口(一端側)が、上部空間11の中心部に連通しているので、貫通孔15から上部空間11の周辺部側への導電性液体21の移動、及び上部空間11の周辺部から貫通孔15側への導電性液体21の移動を均一な速度で行わせることができる。
また、本実施形態では、反射シート10と下部電極基板(基板シート)14とを含んで背面シートが構成されているので、表示素子の構造強度を容易に高めることができる。また、液溜空間が貫通孔15によって構成されているので、当該液溜空間をより高精度に形成することが可能となる。
また、本実施形態では、下部電極基板14には、下側の下部電極32Aが貫通孔15の下端開口(他端側)を閉塞するように設けられているので、導電性液体21に印加する電界をより簡単に大きくすることができ、当該導電性流体21の移動速度をより容易に向上することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、上側の上部電極及び円筒状の下部電極だけを設けた点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図3に示すように、上部空間11側では、上部電極基板12の下側のみに、上側の上部電極30Aが設けられている。一方、貫通孔15側では、円筒状の下部電極32Bだけが反射シート10に設けられている。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、貫通孔の一端側が、上部空間の一端部に連通している点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図4に示すように、反射シート10において、貫通孔15は反射シート10の左右方向の一端側、例えば図の右端側に設け、上部空間11の図の右端部に連通させており、断面L形状の流体流通部を形成している。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、上部空間11の一端部に貫通孔15を連通させているので、上部空間11側への導電性液体21の流入時には、貫通孔15側から流入する導電性液体21が上部空間11の図の左端部側へと図の左右方向の一方向に流れて流入する。同様に、上部空間11からの流出時には、導電性液体21は上部空間11側から貫通孔15内への図の左右方向の逆方向に流通して貫通孔15側に戻される。この結果、上部空間11側または貫通孔15側への導電性液体21の移動をスムーズに行わせることができる。
[第4の実施形態]
図5は、本発明の第4の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、反射シートの代わりに、透明な透明シートを設けるとともに、下部電極基板の下側にバックライトを設けた点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図5に示すように、本実施形態では、透明な透明シート70が上記背面シートに含まれた中間シートとして用いられている。透明シート70は、下部電極基板14と同様に、透明なPET樹脂を用いて構成されている。また、本実施形態では、下部電極基板14の下側(背面側)に、白色の照明光を発光するバックライト71が設けられており、スイッチ35の開閉動作にかかわらず、バックライト71は点灯動作を必要に応じて行えるようになっている。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、バックライト71を設けて、透過型の表示素子を構成しているので、バックライト71からの照明光により白色表示を行うことができ、外光が不十分な場合や夜間などでも、適切な表示動作を行うことができる。これにより、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。また、導電性液体21による着色表示を行うときに、バックライト71からの照明光を照射することにより、当該着色表示の表示品位を容易に向上させることができる。
なお、上記の説明以外に、バックライト71の発光色を変更することにより、表示面側の表示色を当該発光色に応じて変更することができる。また、バックライト71を用いることにより、表示素子の輝度を容易に変更することができ、調光範囲が大きく、かつ、高精度な階調制御を行える表示素子を簡単に構成することができる。
[第5の実施形態]
図6は、本発明の第5の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、反射シートと透明シートとを並設するとともに、下部電極基板の下側にバックライトを設けた点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図6に示すように、本実施形態では、反射シート10及び透明な透明シート70が上記背面シートに含まれた中間シートとして用いられており、図の左右方向で互いに並設されている。具体的には、図6に示すように、反射シート10は、画素領域の中心部に配置されており、透明なPET樹脂を用いて構成された透明シート70は、上記左右方向で反射シート10を挟むように、当該画素領域の周辺部に配置されている。また、本実施形態では、下部電極基板14の下側(背面側)に、白色の照明光を発光するバックライト71が設けられており、スイッチ35の開閉動作にかかわらず、バックライト71は点灯動作を必要に応じて行えるようになっている。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、反射シート10及び透明シート70と、バックライト71とを設けて、半透過型の表示素子を構成しているので、反射シート10による外光の反射光及びバックライト71からの照明光にて白色表示を行うことができ、適切な表示動作を行うことができる。これにより、白色表示の表示品位を容易に向上させることができる。また、外光を併用できるので、バックライト71の消費電力を低減することができる。尚、上記の説明以外に、画素領域の中心部及び周辺部に透明シート70及び反射シート10をそれぞれ配置する構成でもよい。
[第6の実施形態]
図7(A)は本発明の第6の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図であり、図7(B)は図7(A)に示したスイッチをオフ状態とした場合における、本実施形態の表示素子、及び画像表示装置の動作状態を説明する図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、導電性液体には、光散乱粒子を配合するとともに、反射シートに代えて、透明シートを設置し、かつ、所定色の着色層を透明シートの上部空間側の表面側に設けた点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図7に示すように、本実施形態では、導電性液体21’は、所定色に着色された着色液体ではなく、光散乱液体である。つまり、導電性液体21’には、顔料等が添加されておらず、酸化チタン粒子、中空粒子等の光散乱粒子が混入され、導電性液体21’が外光を散乱反射する光散乱液体とされている。また、本実施形態では、透明な透明シート70が上記背面シートに含まれた中間シートとして用いられている。透明シート70は、下部電極基板14と同様に、透明なPET樹脂を用いて構成されている。さらには、透明シート70の表示面側の表面には、所定色の着色層80が上部空間11に接するように設けられている。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21’を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、表示面側の着色表示時と白色表示時とが第1の実施形態と異なる。すなわち、白色表示時は、スイッチ35をオン状態として導電性液体21’を上部空間11側に流入させることにより、当該導電性液体21’の光散乱作用による高品位な白色表示が行われる。一方、着色表示時は、スイッチ35をオフ状態にして導電性液体21’を貫通孔15側に戻すとともに、オイル22を上部空間11側に流入させ、着色層80による着色表示が行われる。
尚、着色層80の代わりに、所定色に着色されたオイルを使用することもできる。また、透明シートの表示面側の上面を塗料にて着色する構成でもよい。
[第7の実施形態]
図8は、本発明の第7の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置の要部構成を示す断面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、貫通孔の代わりに、凹部を反射シートに設けるとともに、下部電極基板の設置を省略した点である。尚、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図8に示すように、本実施形態では、反射シート10の中心部に、一端側が上部空間11の中心部に連通した凹部25が形成されている。具体的には、凹部25は、有底状の上記液溜空間を構成しており、上端開口25bが上部空間11に連通している。また、凹部25では、下端25a側は反射シート10の表面によって構成されている。これにより、本実施形態では、上記の各実施形態と異なり、下部電極基板14を設けることなく、表示素子を構成することができる。尚、上記の説明以外に、下端25a側の反射シート10の表面上に第2電極を設けてもよい。
以上の構成により、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スイッチ35の開閉動作に応じて、上部空間11側または貫通孔15側に導電性液体21を移動させることにより、表示面側の表示色を変更することができ、第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、下部電極基板14を設けることなく、表示素子を構成しているので、部品点数の少ない構造簡単な表示素子及び画像表示装置をより容易に構成することができる。
尚、上記の実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記の説明では、カラー画像表示を表示可能な表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部が設けられた電気機器であれば何等限定されるものではなく、例えば電子手帳等のPDAなどの携帯情報端末、パソコンやテレビなどに付随する表示装置、あるいは電子ペーパーその他、各種表示部を備えた電気機器に好適に用いることができる。
また、上記の説明では、RGBの各色の表示用空間を含んだ表示面を構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の表示用空間が、表示面側でフルカラー表示が可能な複数の原色に応じてそれぞれ設けられているものであればよい。具体的には、上記RGBの表示用空間に代えて、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のCMYの色にそれぞれ着色された導電性液体が封入された表示用空間を設け、CMYの各色の表示用空間を構成してもよい。但し、CMYの表示用空間を構成する場合には、RGBの場合に比べて、黒色表示の表示品位が低下するおそれがあるため、黒色に着色された導電性液体を有する黒色表示用空間を設置する場合の方が好ましい。さらに、RGB、CMY以外の表示面においてカラー画像表示が可能な複数の原色、例えば、RGBYC(五色)、RGBC(四色)、RGBY(四色)、GM(二色)等の組合せに対応した所定色に着色された着色(導電性)液体を使用することもできる。
また、上記の説明では、導電性液体にイオン性液体を用いた場合について説明したが、本発明の導電性液体はこれに限定されるものではなく、例えばアルコール、アセトン、ホルムアミド、エチレングリコール、水、それらの混合物からなる導電性液体を使用することもできる。
また、上記の説明では、無極性のオイルを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性液体と混じり合わない絶縁性流体であればよく、例えばオイル22に代えて、空気を使用してもよい。また、オイルとして、シリコンオイル、脂肪系炭化水素などを使用することができる。但し、上記実施形態のように、イオン性液体と相溶性がない無極性のオイルを用いた場合、空気とイオン性液体とを用いる場合よりは、無極性のオイル中でイオン性液体の液滴がより移動しやすくなり、イオン性液体(導電性液体)を高速移動させることが可能となり、表示色を高速に切り換えられる点で好ましい。
また、上記の説明では、上部電極(第1電極)を上部電極基板などのシートの表面上に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、絶縁材料からなる上記シートの内部に埋設した第1電極を用いることもできる。このように構成した場合には、誘電体層の設置を省略することも可能となる。また、第1電極は、透明シート及び背面シートの少なくとも一方において、表示用空間側の表面側に設ければよく、例えば反射シート側にのみ第1電極を設置する構成でもよい。
また、上記の説明以外に、貫通孔に代えて、断面矩形状で、直方体状の液溜空間を使用することもできる。また、2つ以上の貫通孔により、液溜空間を構成することもできる。
また、上記の説明では、交流電源を用いた場合について説明したが、図9に示した従来例と同様に、交流電源に代えて直流電源を駆動部に含めて使用することができる。
本発明にかかる表示素子及びこれを用いた電気機器は、エレクトロウェッティング現象によって移動される導電性液体の移動速度を簡単な構成で高速化しつつ、素子構造をコンパクト化することができるので、動画像を表示可能な表示素子に対して有効である。

Claims (14)

  1. 表示面側に設けられた透明シートと、
    所定の表示用空間が前記透明シートとの間に形成されるように、当該透明シートの背面側に設けられるとともに、一端側が前記表示用空間に連通する液溜空間が形成された背面シートと、
    前記透明シート及び前記背面シートの少なくとも一方において、前記表示用空間側の表面側に設けられた透明な第1電極と、
    前記液溜空間を囲むように、前記背面シートに設けられた第2電極と、
    前記表示用空間と前記液溜空間とによって形成された流体流通部の内部に、前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入された導電性液体と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に接続されたスイッチ及び電源を有するとともに、前記スイッチの開閉動作に応じて、前記表示用空間側または前記液溜空間側に前記導電性液体を移動させることにより、前記表示面側の表示色を変更する駆動部とを備え、
    前記背面シートには、一方の表面が前記表示用空間側に設けられ、かつ一端側が前記表示用空間に連通して、前記液溜空間を構成する貫通孔が形成された中間シートと、
    前記貫通孔の他端側を密封するように、前記中間シートの背面側に設けられた基板シートが含まれていることを特徴とする表示素子。
  2. 前記第1電極は、前記表示用空間の前記表示面側を覆うように、設けられている請求項1に記載の表示素子。
  3. 前記背面シートにおいて、前記第2電極は前記液溜空間に対向する全ての表面上に設けられている請求項1または2に記載の表示素子。
  4. 前記液溜空間の一端側が、前記表示用空間の中心部に連通している請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示素子。
  5. 前記液溜空間の一端側が、前記表示用空間の一端部に連通している請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示素子。
  6. 前記第1電極または前記第2電極の前記表示用空間側の表面上には、誘電体層が積層されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示素子。
  7. 前記基板シートには、前記第2電極が前記貫通孔の他端側を閉塞するように設けられている請求項に記載の表示素子。
  8. 前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
    前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
    前記中間シートは、反射シートを用いて構成され、
    前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色とする請求項1または7に記載の表示素子。
  9. 前記反射シートは、透明な高分子樹脂と、前記高分子樹脂の内部に添加されるとともに、屈折率が互いに異なる複数種類の微粒子とを含んでいる請求項に記載の表示素子。
  10. 前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
    前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
    前記中間シート及び前記基板シートは、透明な透明シートを用いて構成され、
    前記基板シートの背面側には、バックライトが設けられ、
    前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色とする請求項1または7に記載の表示素子。
  11. 前記導電性液体が、所定色に着色された着色液体により構成され、
    前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
    前記中間シートには、並設された反射シート及び透明な透明シートが含まれ、
    前記基板シートは、透明な透明シートを用いて構成され、
    前記基板シートの背面側には、バックライトが設けられ、
    前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色とする請求項1または7に記載の表示素子。
  12. 前記導電性液体には、光散乱粒子が配合され、
    前記流体流通部の内部には、前記導電性液体と混じり合わない透明な絶縁性流体が前記表示用空間側または前記液溜空間側に移動可能に封入され、
    前記中間シートの前記表示用空間側の表面側には、所定色の着色層が設けられ、
    前記駆動部は、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記導電性液体及び前記絶縁性流体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を白色とし、かつ、前記表示用空間側及び前記貫通孔側に前記絶縁性流体及び前記導電性液体をそれぞれ移動させることにより、前記表示面側の表示色を前記所定色とする請求項1または7に記載の表示素子。
  13. 複数の前記表示用空間が、前記表示面側でフルカラー表示が可能な複数の原色に応じてそれぞれ設けられている請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示素子。
  14. 文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部を備えた電気機器であって、
    前記表示部に、請求項1〜13のいずれか1項に記載の表示素子を用いたことを特徴とする電気機器。
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