JP4641906B2 - 板厚制御方法及び圧延機 - Google Patents

板厚制御方法及び圧延機 Download PDF

Info

Publication number
JP4641906B2
JP4641906B2 JP2005258133A JP2005258133A JP4641906B2 JP 4641906 B2 JP4641906 B2 JP 4641906B2 JP 2005258133 A JP2005258133 A JP 2005258133A JP 2005258133 A JP2005258133 A JP 2005258133A JP 4641906 B2 JP4641906 B2 JP 4641906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
tension
rolling stand
amount
rolled material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005258133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007069233A (ja
Inventor
知幸 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2005258133A priority Critical patent/JP4641906B2/ja
Publication of JP2007069233A publication Critical patent/JP2007069233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641906B2 publication Critical patent/JP4641906B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、圧延材の先端部の板厚を制御する板厚制御方法及び圧延機に関する。
従来より、圧延材は圧延スタンドを有する圧延機(タンデム圧延機)に導入され、当該圧延材は所定の厚みに圧延される。タンデム圧延機では、圧延材の板厚を所定のものにするために、圧延スタンドにおける圧下荷重や圧延スタンドの圧下量(ロールギャップ)などを制御している。
圧延材を圧延する際、圧延スタンド間で張力変化が発生すると、板厚に様々な影響を及ぼすことから、圧延スタンド間での張力を考慮した上で板厚を制御する様々な制御方法が考えられている。
例えば、特許文献1の板厚制御方法は、圧延する圧延材の入側板厚(出側板厚)を測定して、その入側板厚と目標板厚との板厚偏差を求め、この板厚偏差に基づいて圧延する圧下制御装置を操作して圧延を行うと共に、当該圧下制御装置の操作することによって発生する圧延スタンド間での張力変動を求めて、この張力変動によって他の圧下制御装置での出側板厚が変化しないように、他の圧下制御装置を操作するものである。
また、スタンド間における張力を抑制するものとして、特許文献2に開示されているものがある。特許文献2のスタンド間張力制御方法は、不特定の原因により発生する圧延スタンドの入側での入側板厚変動を板厚計で検出し、前記入側板厚変動に起因する後方張力変動(圧延スタンドの後進率)を演算し、後方張力変動を抑制するための出側板厚変動を演算して、前記出側板厚変動に基づいて入側板厚変動に起因する張力発生を抑制するものである。
特公平6−28764号公報 特許第3451919号
圧延材の板厚を制御するにあたって、圧延材の先端部を目標となる厚みに制御したいという要望がある。
そこで、特許文献1の板厚制御方法を適用して圧延材の先端部を制御することを考える。この板厚制御方法では圧延材の板厚を制御するために圧延材の板厚を測定する板厚計(板厚偏差装置)が用いられている。板厚計は、通常、γ線を圧延材に当てることにより当該圧延材の板厚を測定するもので、圧延材の温度が変化すると、測定値も変動するという特性がある。一方で、圧延材の先端部ではその温度が激しく変化することが実績から分かっている。ゆえに、特許文献1のような板厚計を用いた板厚制御方法では、圧延材の先端部での厚みを正確に測定することが困難であり、このような技術を用いて圧延材の先端部での板厚制御をすることができない。
特許文献2のものは、張力発生を抑制するのみであって、張力発生に起因して発生する圧延材の板厚の変動を直接的に制御するものではないため、この技術によって、圧延材の先端部における板厚を制御することはできない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、圧延材の先端部での板厚制御を行うことができる板厚制御方法とその装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、圧延スタンドを複数備えた圧延機で圧延材を圧延する際に、前記圧延スタンドの圧下量を制御することにより前記圧延材の板厚を制御する板厚制御方法において、前記圧延材の先端部の板厚を制御するに際し、先端部における板厚制御対象部分が最終圧延スタンドに到達する前に、前記圧延スタンド間を通過する圧延材の張力変化量を算出し、この張力変化量に基づいて最終圧延スタンドの修正圧下量を求めておき、この修正圧下量に基づいて最終圧延スタンドを操作することで、前記先端部の板厚制御対象部分の板厚制御をする点にある。
発明者は、圧延材の先端部での板厚制御をするにあたって、当該先端部の板厚を直接実測せずに行う方法について様々な観点から検証したところ、圧延スタンド間での圧延材の張力変化量を算出し、この張力変化量に基づいて最終圧延スタンドにおける修正圧下量を求めるようにすれば、圧延材の先端部を制御できることを見出した。これによって、先端部における板厚制御を行うことができるようになった。
また、先端部の板厚制御対象部分が最終圧延スタンドに到達する前に、修正圧下量を求めるようにしているため、最終圧延スタンドにおける圧下操作に時間的余裕ができ、確実に板厚制御対象部分の板厚を制御することができる。
これに加え、最終圧延スタンドよりも1つ上流に位置する前圧延スタンドと、この前圧延スタンドよりも1つ上流に位置する前々圧延スタンドとの間の張力を測定することで張力変化量を求めている。
これによれば、最終圧延スタンドに最も近い圧延スタンド間での圧延材張力変化量を用いて修正圧下量を求めているために、板厚制御の精度を向上させることができると共に、1つ上流に位置する前圧延スタンドでの張力変化量を求めてから最終圧延スタンドを操作するようになるので時間的な余裕ができ、高速に圧延を行う場合でも、先端部の板厚制御を正確に行うことができる。
張力変化量から前々圧延スタンドでの圧延荷重の変化量を求め、この圧延荷重の変化量から前記最終圧延スタンドの修正圧下量を求めることが好ましい。
また、修正圧下量の算出の際には、前記張力変化量の最大値を用いている。
圧延している状態を考えると、圧延スタンド間における圧延材の張力は逐次変化するため張力変化量を基に求めた修正圧下量も逐次と変化することとなる。逐次変化している修正圧下量に応じて最終圧延スタンドをその都度操作することも可能であるが、最終圧延スタンドの修正圧下量を求める際は、張力変化量の絶対値の値が最大となる時点をみて、そこでの張力変化量の実際の値を用いることで、先端部を制御する前に予め修正圧下量を1つに決定し、この修正圧下量に基づいて圧延材の先端部を制御するのがよい。
本発明の他の技術的手段は、複数の圧延スタンドを有する圧延機において、最終圧延スタンドを除く圧延スタンドで圧延スタンド間での圧延材の時間的な張力変化量を算出する張力算出手段と、この張力変化量に基づいて最終圧延スタンドにおける修正圧下量を求める修正圧下量算出手段と、この修正圧下量に基づいて最終圧延スタンドでの圧下量を制御する圧下量制御手段とを有している点にある。
これによれば、圧延材の先端部の板厚制御を行うことができる。
本発明によれば、圧延材の先端部の板厚制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は本発明の圧延機を示している。この圧延機1は圧延材2(例えば、スラブ)を薄板に圧延するもので、圧延機1に搬入された圧延材2は当該圧延機1で圧延され、圧延機1よりも下流側に配置された巻き取り機3で巻き取られるようになっている。この実施の形態では、圧延機1は鉄やアルミニウム等を薄板に圧延するものである。
前記圧延機1は、多段圧延機(タンデム圧延機)であって、複数の圧延スタンド4と、各圧延スタンド4を制御する制御装置5と、圧延スタンド4間の張力を測定すると共に、圧延スタンド間の張力を調整可能なルーパ装置6と、圧延材2の板厚を測定する厚み計7とを有している。
前記各圧延スタンド4は、一対のワークロール11と、このワークロール11をバックアップするバックアップロール12と、圧延荷重を測定するロードセル13とを有したものとなっている。
各圧延スタンド4間、即ち、隣り合うワークロール11間には、それぞれルーパ装置6が配置され、このルーパ装置6によって隣り合う圧延スタンド4間を通過する圧延材2の張力を測定することができるようになっている。ルーパ装置6は測定した張力を制御装置5に出力するようになっている。
前記厚み計7は、γ線を圧延材2に当てることにより圧延材2の板厚を測定するもので、圧延機1の出側、即ち、圧延機1と巻き取り機3との間に配置されている。
前記制御装置5はプロセスコンピュータにより構成されている。このプロセスコンピュータ5はルーパ装置6から送られてきた張力に基づき、圧延スタンド4間の時間的な張力変化量を算出する張力算出手段8と、この張力算出手段8で算出された張力変化量から修正圧下量を求める修正圧下量算出手段9とを有している。プロセスコンピュータ5では、前記修正圧下量を最終圧延スタンド4に設けられた圧下装置10(圧下量変更手段)に出力するようになっている。
圧下装置10は、プロセスコンピュータ5から送られてきた修正圧下量に基づいて最終圧延スタンド4の圧下量を変更し、これによって、圧延材2の板厚を目標の板厚に制御するようになっている。
以下、圧延スタンド4,ルーパ装置6,プロセスコンピュータ5で行われる板厚制御方法の詳細について、図1,2に基づき説明する。
なお、説明の便宜上、図1に示すように最終圧延スタンドiを基準として、最終圧延スタンドiよりも1つ前の上流に位置(i−1番目)する圧延スタンド4を、前段圧延スタンドi−1とし、前段圧延スタンドi−1よりも1つ前の上流に位置(i−2番目)する圧延スタンド4を、前々段圧延スタンドi−2とする。
また、最終圧延スタンドiの入側板厚変動量をΔHi,前段圧延スタンドi−1の入側板厚変動量をΔHi-1,前々段圧延スタンドi−2の入側板厚変動量をΔHi-2とする。また、最終圧延スタンドiの出側板厚変動量をΔhi,前段圧延スタンドi−1の出側板厚変動量をΔhi-1,前々段圧延スタンドi−2の出側板厚変動量をΔhi-2とする。前段圧延スタンドi−1と前々段圧延スタンドi−2との間に配置されたルーパ装置6で圧延スタンド4間での張力を測定するものとする。
まず、圧延材2が圧延機1に搬入されて、圧延材2の先端部2aが前段圧延スタンドi−1に達する(言い換えれば、前段圧延スタンドi−1の一対のワークロール11間に先端部2aが導入される)と、ルーパ装置6は、前段圧延スタンドi−1と前々段圧延スタンドi−2との間を通過する先端部2aの張力tfi-2の測定を開始し、開始時の張力tfi-2をプロセスコンピュータ5が記憶する(S1)。
そして、プロセスコンピュータ5は、ルーパ装置6が張力を開始してから所定時間(例えば、数十msec)毎に、張力算出手段8で、式(1)により時間的な張力変化量Δtfi-2を算出する(S2)。
なお、S2で張力を測定した時に前段圧延スタンドi−1に達した先端部2aの部分が、最終圧延スタンドiで板厚を制御する板厚制御対象部分2bとなる。
Figure 0004641906
次に、プロセスコンピュータ5は、式(1)で算出された張力変化量Δtfi-2を式(2)に代入し、張力変化によって変化する前々段圧延スタンドi−2の圧延荷重の変化量ΔPi-2を算出する(S3)
Figure 0004641906
プロセスコンピュータ5の修正圧下量算出手段9によって、式(2)で求めた前記張力変化量Δtfi-2に基づいて最終圧延スタンドiの修正圧下量ΔSiを式(3)により求める(S4)。式(3)の導出については後述する。
Figure 0004641906
なお、式(3)において、修正圧下量ΔSiを算出するにあたっては、塑性係数Qi-1,ミル定数Mi-1,Mi-2が用いられる。式(3)での、∂Pi-1/∂Hi-1,∂Pi/∂Hiは、予め計算されておりプロセスコンピュータ5等から与えられる。
そして、プロセスコンピュータ5で、前段圧延スタンドi−1に到達した先端部2aの板厚制御対象部分2bが最終圧延スタンドiに達するまでのむだ時間ΔTを式(4)に基づき算出する(S5)。
Figure 0004641906
プロセスコンピュータ5は、むだ時間ΔT経過後に、修正圧下量ΔSiとを圧下装置10に出力する。圧下装置10は、修正圧下量ΔSiに基づいて板厚制御対象部分2bでの板厚が目標値になるように作動し、当該板厚制御対象部分2bの板厚を制御する(S6)。
次に、圧延材2の先端部2aの全体が最終圧延スタンドiを通過したか否かを判断する(S7)。具体的には、圧延材2の張力変動を最初に測定してから圧延材2の通板速度が一定になった時点で、先端部2aの全体が最終圧延スタンドiを通過したと見なし、先端部2aにおける板厚制御を完了する。即ち、圧延材2の圧延においては、通常、圧延を開始してから圧延材2の通材速度を徐々に上げていき、通材速度が所定の速度まで上昇すると加速を終了して一定の速度で圧延する。そのため、この実施形態では、圧延材2の通材速度の加速を終了した時点(非定常状態から定常状態に変化した時点)で、圧延材2の先端部2aの全体が最終圧延スタンドiを通過したとし、先端部2aの板厚制御を終了する。
なお、前記S7において、最終圧延スタンドiを通過した圧延材1の長さを実際に測定しておき、測定した長さが予め設定した先端部2aの長さと一致したときに、先端部2aの全体が最終圧延スタンドiを通過したと見なしてもよい。
さて、式(3)で表される修正圧下量ΔSiは、次のように求めることができる。
まず、前段圧延スタンドi−1と前々段圧延スタンドi−2の張力が変化したときの最終圧延スタンドiの入側板厚変化量ΔHiは、式(5)で示すことができる。
Figure 0004641906
式(5)から分かるように、最終圧延スタンドiの入側板厚変化量ΔHiは、張力変化における前段圧延スタンドi−1での圧延荷重の変化量ΔPi-1を前段圧延スタンドi−1におけるミル定数Mi-1で割ったものとして表すことができる。これを変形すると式(5)で示す右辺となる。
ここで、前段圧延スタンドi−1での塑性係数Qi-1は式(6)で表され、前段圧延スタンドi−1における入側板厚変化量ΔHi-1は式(7)で表すことができるので、これらの式を用いて式(5)を変形し、前段圧延スタンドi−1の出側板厚変化量Δhi-1を求めると式(8)になる。
Figure 0004641906
ここで、式(8)を用いると、最終圧延スタンドiでの出側板厚変化量Δhiは式(9)で表すことができる。
Figure 0004641906
式(7)の添え字iを1つ増すと、ΔPi-1/Mi-1=Δhi-1となる。この式を(9)に代入すると、式(9)は式(10)に変形できる。
Figure 0004641906
そして、式(10)に式(8)を代入すると、最終圧延スタンドiの出側板厚変化量Δhiは式(11)で表すことができる。
Figure 0004641906
一方で、圧下操作による最終圧延スタンドiでの出側板厚変化量Δhiは式(12)で示すこともできる。
Figure 0004641906
ここで、式(11)と式(12)とを用いて、修正圧下量ΔSiを解くと、式(3)のようになる。
図3は、本発明の板厚制御方法を適用した制御結果を示している。図3において横軸は時間を示しており、縦軸は張力又は各圧延スタンドでの板厚の変動量を示している。図3の実線に示すように、本発明の制御を適用した場合、最終圧延スタンドiにおける出側板厚変化量Δhiは、図3の点線に示す適用していない従来と比べ、その変動が少ないことが分かる。
以上、本発明によれば、圧延スタンド4間の張力変化を用いているために、圧延材2の先端部2aでの板厚制御ができるようになった。また、最終圧延スタンドiよりも上流側に位置する前々段圧延スタンドi−2と前段圧延スタンドi−1との張力変化量に基づいて圧延材2の先端部2aの板厚制御を行うようにしているので、最終圧延スタンドiを操作する時間的な余裕ができ、高速に圧延を行う場合でも対応することができる。
さて、図4に示すように、圧延スタンド4間における圧延材2の張力は、逐次変化することから張力変化量Δtfi-2を基に求めた修正圧下量も逐次変化する。逐次に変化する修正圧下量ΔSiに応じて最終圧延スタンドiをその都度操作することも可能であるが、好ましくは、予め張力変化量Δtfi-2を1つに決定して、その値を基に修正圧下量ΔSiを決定するのがよい。この場合には、張力変化量Δtfi-2の絶対値の値が最大になるときの当該張力変化量Δtfi-2を用いて修正圧下量ΔSiを決定するのがよい。
具体的には、圧延材2の先端部2aが前段圧延スタンドi−1に到達した後の張力変化量Δtfi-2を見ると図4のように変化する。そこで、前記S2で張力変化量Δtfi-2を逐次算出しておき、張力変化量Δtfi-2の絶対値の値が最大になったとき、そのときの
張力変化量Δtfi-2の値を、式(2)や式(3)に代入して、修正圧下量ΔSiを決定する。張力変化量Δtfi-2の値が最大であるか否かは、当該張力変化量Δtfi-2を逐次見ておき、その値が減少に変わったとき、言い換えれば、張力変化量Δtfi-2の変化を図4のようにラインで示したときの変曲点Pで判断する。
したがって、上記のように張力変化量Δtfi-2を1つに決定する場合には、図2で示した前記S7はなくなり、圧下装置10による補正操作は1回だけとなる。
本発明は上記の実施形態に限定されない。即ち、上記実施形態では、前圧延スタンドi−1と、前々圧延スタンドi−2との間の張力変化量に基づいて先端部2aの板厚制御を行っているが、これに限らず、最終圧延スタンドiを除く各圧延スタンド4間での張力変化量を基に先端部2aの板厚制御を行っても良い。
また、先端部2aの板厚制御において、上記の実施の形態では、張力を図2のフローチャートのS2で測定した時点で前圧延スタンドiに通過する部分を板厚制御対象部分2bとしていたが、張力をS2で測定した時点で前々段圧延スタンドi−1に通過する部分を板厚制御対象部分2bとしてもよい。この場合、S5では、式(13)に基づき、前々圧延スタンドi−1に到達した板厚制御対象部分2bが最終圧延スタンドiに達するまでのむだ時間ΔTを算出する。
Figure 0004641906
そして、圧下装置10を、S6では式(13)で求めたむだ時間ΔT後に、修正圧下量ΔSiに基づいて板厚制御対象部分2bでの板厚が目標値になるように作動させる。
本発明の圧延機の概略構成図である。 本発明の圧延機の動作を示すフローチャート図である。 本発明を適用した場合の時間変化による板厚変化図である。 張力変化量の時間的変化を示す図である。
符号の説明
1 圧延機
2 圧延材
4 圧延スタンド
i 最終圧延スタンド
i−1 前段圧延スタンド
i−2 前々段圧延スタンド

Claims (5)

  1. 圧延スタンドを複数備えた圧延機で圧延材を圧延する際に、前記圧延スタンドの圧下量を制御することにより前記圧延材の板厚を制御する板厚制御方法において、
    前記圧延材の先端部の板厚を制御するに際し、先端部における板厚制御対象部分が最終圧延スタンドに到達する前に、前記圧延スタンド間を通過する圧延材の張力変化量を算出し、この張力変化量に基づいて最終圧延スタンドの修正圧下量を求めておき、この修正圧下量に基づいて最終圧延スタンドを操作することで、前記先端部の板厚制御対象部分の板厚制御をすることを特徴とする板厚制御方法。
  2. 前記最終圧延スタンドよりも1つ上流に位置する前圧延スタンドと、この前圧延スタンドよりも1つ上流に位置する前々圧延スタンドとの間の張力を測定することで前記張力変化量を求めていることを特徴とする請求項1に記載の板厚制御方法。
  3. 前記張力変化量から前々圧延スタンドでの圧延荷重の変化量を求め、この圧延荷重の変化量から前記最終圧延スタンドの修正圧下量を求めていることを特徴とする請求項2に記載の板厚制御方法。
  4. 前記修正圧下量の算出の際に、前記張力変化量の最大値を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の板厚制御方法。
  5. 複数の圧延スタンドを有する圧延機において、
    前記圧延スタンド間を通過する圧延材の張力変化量を算出する張力算出手段と、この張力変化量に基づいて最終圧延スタンドの修正圧下量を求める修正圧下量算出手段と、この修正圧下量に基づいて最終圧延スタンドでの圧下量を変更する圧下量変更手段とを有していることを特徴とする圧延機。
JP2005258133A 2005-09-06 2005-09-06 板厚制御方法及び圧延機 Active JP4641906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005258133A JP4641906B2 (ja) 2005-09-06 2005-09-06 板厚制御方法及び圧延機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005258133A JP4641906B2 (ja) 2005-09-06 2005-09-06 板厚制御方法及び圧延機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007069233A JP2007069233A (ja) 2007-03-22
JP4641906B2 true JP4641906B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=37931145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005258133A Active JP4641906B2 (ja) 2005-09-06 2005-09-06 板厚制御方法及び圧延機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641906B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01317612A (ja) * 1988-06-16 1989-12-22 Nippon Steel Corp タンデム圧延機の板厚制御方法
JPH06218411A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Kobe Steel Ltd 連続熱間圧延機の先端通板方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01317612A (ja) * 1988-06-16 1989-12-22 Nippon Steel Corp タンデム圧延機の板厚制御方法
JPH06218411A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Kobe Steel Ltd 連続熱間圧延機の先端通板方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007069233A (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4425978B2 (ja) 熱間圧延機の温度制御装置
JP2012086252A (ja) リバース圧延機における板厚制御方法
KR100685038B1 (ko) 압연두께 제어장치
JP2008126307A (ja) タンデム式圧延機の板厚制御装置
JP4641906B2 (ja) 板厚制御方法及び圧延機
JP4788349B2 (ja) 圧延制御方法及び熱間仕上圧延機
JPH05154524A (ja) 鋼線列および/または鋼棒列に圧延された圧延製品の形態安定性および寸法安定性に対する許容誤差を狭くする方法および装置
JP4869126B2 (ja) 圧延方向に板厚がテーパ状に変化するテーパ鋼板の製造方法
JP4268582B2 (ja) 板厚制御方法及び板厚・形状非干渉制御方法
JP4641904B2 (ja) 圧延機の制御方法
JP5705083B2 (ja) 圧延機の板厚制御方法
JP5557464B2 (ja) 多段圧延機の張力制御方法及び多段圧延機の張力制御装置
JP4869127B2 (ja) 圧延方向に板厚がテーパ状に変化するテーパ鋼板の板厚制御方法
JP5610734B2 (ja) 圧延方向に板厚がテーパ状に変化するテーパ鋼板の板厚制御方法
JP2803573B2 (ja) テーパー鋼板の製造方法
JP3610338B2 (ja) 金属帯の調質圧延方法および調質圧延装置
JP2006082118A (ja) 金属板材の圧延方法および圧延装置
JP2950182B2 (ja) テーパー鋼板の製造方法
JP5631233B2 (ja) 圧延機の板厚制御方法
JP2953334B2 (ja) テーパ厚鋼板の製造方法
KR100660215B1 (ko) 연속 압연기의 압연롤 속도 제어 장치
JP6091411B2 (ja) 圧延機の板厚制御方法
JP2004066263A (ja) 条鋼の圧延方法
JP2003112213A (ja) 圧延機の制御装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5700404B2 (ja) 板厚制御方法及び板厚制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641906

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3