JP4641247B2 - 塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建築板等の基材のインクジェット塗装を施す塗装装置に関するものである。
従来、無機質板等で形成される建築板等の基材1に塗装を施すにあたっては、塗装装置として、基材1の塗装面(意匠面)に向かってインクジェット方式にて塗装ヘッド3からインクを噴射するものが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載された塗装装置は、建築板を所定のラインに沿って搬送する搬送手段を備え、搬送手段のラインの途中に塗装ヘッド3を設けることにより、塗装ヘッド3を通過する建築板の塗装面が所望のデザインに塗装されるようにしてある。
このようなインクジェット方式にて基材1の塗装を行うにあたっては、基材1に付与する意匠模様に応じて各塗装ヘッド3における特定のノズルからインクが噴射されるため、長時間インクの噴射を行わないノズルが存在することとなる。このようにインクの噴射を行わないノズルでは、インクの増粘や微細気泡の発生等が生じ、基材1に付与する意匠模様を変更した際にこのノズルからインクを噴射する場合、噴射されるインクの量が減少或いは噴射されなくなったり、噴射方向が偏向したりするなどの噴射不良が生じ、基材1に付与される意匠模様に不良が発生する原因となってしまう。
そこで、一定時間ごとに塗装ヘッド3における全てのインクジェットノズルからインクを噴射(空撃ち)することにより増粘したインクを排出する必要があるが、インクの空撃ちの際に塗装装置における基材1の搬送経路2にインクが付着し、この搬送経路2を搬送される基材1を汚してしまうという問題がある。
ここで、紙等に対してインクジェット方式で記録するインクジェットプリンタ等では、塗装ヘッド3を搬送ベルトとは別個に設けられたインク受けまで移動させてインクの噴射を行ったり、搬送ベルト上の特定位置に移動させてインクを噴射した後、前記特定位置のクリーニングを行うことがなされている(特許文献2参照)。
しかし、建築板等の基材1に対してインクジェット方式で塗装を行う大型の設備では、塗装ヘッド3の位置を移動可能にしたりクリーニングのための設備を設けたりすると設備の大型化を招き、また空撃ちを行うための動作が煩雑化して生産効率も低下してしまうものであり、上記方式をそのまま大型のインクジェット方式の塗装設備に適用することは困難なものである。
特開2005−74686号公報 特開2000−272110号公報
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、塗装ヘッドの空撃ちを行う際に塗装ヘッドを移動させたり基材の搬送経路のクリーニングを行ったりする必要がなく、生産性を低下させたり基材を汚したりすることなく塗装ヘッドの空撃ちを行うことができるインクジェット方式の塗装装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る塗装装置は、基材1を一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による基材1の搬送経路2に向けてインクジェット方式でインクを噴射する塗装ヘッド3とを備え、前記搬送経路2における塗装ヘッド3から噴射されるインクの到達位置よりもインクの噴射方向側に、前記到達位置に基材1が配置されていない状態で塗装ヘッド3から噴射されたインクを受け止める受け部材4を配設して成ることを特徴とする。
これにより、上記搬送経路2を搬送される基材1に対して塗装ヘッド3からインクを噴射することで基材1に対して塗装を施すことができ、また、この搬送経路2におけるインクの到達位置に基材1が配置されていない状態で塗装ヘッド3からインクを噴射することで塗装ヘッド3におけるインクジェットノズルから増粘等したインクを排出し、これをインク受け手段にて受け止めることができる。
この塗装装置においては、上記搬送手段をベルトコンベア11にて構成し、前記ベルトコンベア11を構成する無端ベルト14の移動経路が基材1の搬送経路2よりもインクの噴射方向側に凹入する凹入部分7を、上記受け部材4の配設位置に形成し、前記凹入部分の内側に上記受け部材4を配設することができる。
これにより、基材1の搬送を阻害することなく受け部材4の配置位置を確保することができる。
また、上記受け部材4は、その長手方向が搬送経路2と直交する方向と一致すると共にこの長手方向に沿って下り傾斜する樋状に形成することが好ましい。
これにより、受け部材4にて上記基材1の搬送経路2の幅方向の全長に亘ってインクを受け止めると共に受け部材4の基材1の搬送方向の寸法を小さくしてこの受け部材4を設けることにより基材1の搬送が阻害されることを防ぐことができ、更にこの受け部材4にて受け止めたインクを受け部材4の傾斜により流動させて移送し、再利用に供することができる。
また、上記受け部材4は、塗装ヘッド3に向けて開口する開口部5と、前記開口部5の開口縁から基材1の搬送方向の両側に向けて延出された遮蔽部6とを備えることも好ましい。
これにより、受け部材4内で飛び跳ねたインクを遮蔽部6にて遮蔽し、このインクが受け部材4から飛び出して基材1やその搬送経路2を汚すことを防止することができる。
また、上記受け部材4を、極性基導入のための酸処理又は過酸化物処理が施されたプラスチック製のものとすることも好ましい。
これにより、受け部材4にて受け止められたインクの流動性を向上してその移送性を高め、このインクを容易に再利用に供することができる。
本発明によれば、基材を搬送しながら塗装ヘッドからインクを噴射してインクジェット塗装を行う際に、塗装ヘッドの空撃ちを行うことにより塗装不良の発生を抑制することができ、また、この空撃ちの際には塗装ヘッドを移動させたり基材の搬送経路をクリーニングしたりする必要がなく、且つ基材やその搬送経路を汚したりすることなく、空撃ちされたインクを受け部材にて受けることができて、生産効率を落とすことなく空撃ちを行うことができるものであり、更にこの受け部材にて受け止められたインクを再利用に供することが可能となるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図6に示す塗装装置の一例では、一方向に建築板等の基材1を搬送する搬送手段と、搬送手段にて搬送される基材1の搬送経路2に向けてインクジェット方式でインクを噴射する塗装ヘッド3を有する。
搬送手段は、基材1を導入する部分がロールコンベア10で構成され、ロールコンベア10の終点以降が基材1の位置ずれを生じ難いベルトコンベア11(タイミングベルト)で構成される。図6の搬送手段は基材1を矢印Aの方向に搬送する。基材1は、厚み方向の一面である塗装面を上側にして搬送手段に載置される。ロールコンベア10は、基材1を幅方向の一方(図6(a)の下方)に寄せるように基材1の幅方向に対して傾斜しており、また、ベルトコンベア11において基材1を導入する部分には基材1を幅方向の前記一方に押すプッシャー20が配置されている。これにより、基材1は、塗装手段で塗装されるまでに幅方向の位置が揃えられることになる。
搬送手段による基材1の搬送経路2はロールコンベア10とベルトコンベア11の上面にて構成され、図示の例では2枚の基材1を並行して搬送しながら塗装できるようになっている。また、ロールコンベア10における並列な搬送経路2の各上方に、塗装ヘッド3がそれぞれ配設されている。ここで、二つの搬送経路は近接配置されており、両搬送経路2に跨る形で基材1を載置するようにすれば、幅広の基材1を塗装することも可能である。この場合には、基材1は幅方向の半分ずつが各搬送経路2ごとに設けた各塗装ヘッド3によってそれぞれ塗装されることになる。
本実施形態では塗装ヘッド3としては、搬送経路2に沿ってイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインクをそれぞれ噴射する4台の塗装ヘッド3が設けられ、基材1のカラー塗装が可能となっている(図6では左端から順にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)。各塗装ヘッド3は、それぞれ多数のノズルを有したノズルアレイ(図示せず)を備え、各色のインクをノズルアレイに供給するインクタンク(図示せず)に接続された構成を有する。ノズルアレイとしては、例えばピエゾ素子(図示せず)を使用してインクの液滴を各ノズルから噴射するものが設けられる。また、ノズルアレイにはインクの噴射の制御を行うノズル制御手段(図示せず)が接続されており、ノズル制御手段は、塗装のデザインのデータを有した塗装制御手段(図示せず)からのノズル制御信号を受けてインクを噴射させる。
ベルトコンベア11は、平行並列に設けられた一対のロール支持部12の間に一対の回転ロール13を設け、この回転ロール13間に無端ベルト14を掛架して構成されている。また、二つの回転ロール13間には、必要に応じて無端ベルト14を支持する支持ロール15がロール支持部12の間に設けられる。このベルトコンベア11では、その上面が基材1の搬送経路2となっており、無端ベルト14は二つの搬送経路2にごとにそれぞれ設けられている。塗装ヘッド3はこのベルトコンベア11の各搬送経路2の上方に、基材1の搬送方向に並んで配設されている。
上記搬送経路2の下方には、各塗装ヘッド3から噴射されるインクの到達位置に、それぞれ受け部材4が配設されている。この受け部材2の構成を図1〜5に示す。
図示の例では、無端ベルト14における各塗装ヘッド3からのインクの到達位置(各塗装ヘッド3の下方位置)では、二つの支持ロール15の間の下方に折返しロール16が配設されており、この折返しロール16に掛け支えられることにより、インクの到達位置で無端ベルト14の移動経路が基材1の搬送経路2よりも下方(インクの噴射方向)へ凹入するようになっている。そして、受け部材4は前記無端ベルト14の移動経路が凹入する部分の内側に配設されている。かかる構成の受け部材4が、各塗装ヘッド3からのインクの到達位置にそれぞれ設けられている。
受け部材4は図示の例では搬送経路2における基材1の搬送方向と直交する方向に長い樋状の部材にて構成されている。この受け部材4の開口部5は上方に向けて開放され、受け部材4の上方に配置されている塗装ヘッド3からインクが噴射された際に、このインクが全て前記開口部5を通過して受け部材4にて受け止められるようになっている。
この受け部材4の長手方向の両端は、図3,4に示すように、それぞれロール支持部12の内側面に設けられた支持部17にて支持されている。この支持部17は、図示の例では受け部材4の外形形状に沿った凹入部18を有する板状の部材にて形成され、これがロール支持部12の内側面に添設されている。そして、受け部材4の端部は前記凹入部18に嵌合されて支持されるようになっている。
また、一方のロール支持部12には、上記支持部17の凹入部18と合致する位置にインク取出口19が設けられており、受け部材4にて受け止められたインクがこのインク取出口19を通って排出されるようになっている。また、インク取出口19は受け部材4自体に、その長手方向の一方の端部の下方に開口して設けても良い。このようなインク取出口19から排出されるインクは、適宜の流路を経由して回収槽(図示せず)に貯留し、この回収したインクを再利用可能とすることができる。また、このとき、図3に示すように、受け部材4をその長手方向に沿って、インク取出口19が形成されている側に向けて下り傾斜するように形成すると、受け部材4によって受け止められたインクを前記傾斜に沿って流動させて前記インク取出口19から排出することができる。この受け部材4の水平面からの傾斜角度θは、例えば1°〜45°、好ましくは3°〜20°とすることができる。
上記受け部材4の断面形状は、塗装ヘッド3から噴射されるインクを受け止めることができれば適宜の形状とすることができ、例えば図5(a)に示すような断面U字状、図5(b)に示すような断面V字状、図5(c)に示すような断面半円周状等に形成することができる。
また、この受け部材4には、その開口部5に向けて基材1の搬送方向から延出する遮蔽部6を有する形状とすることもできる。例えば図5(d)に示すように、受け部材4を円筒形の外周面の一部をスリット状に切り欠いて開口部5を形成した形状(断面C字状)とすると、開口部5の、基材1の方向の両側には、開口部5に向けて湾曲しながら延出される遮蔽部6が形成される。このようにすると、受け部材4の内部の空間の上方が、開口部5を形成した部分を除き遮蔽部6にて遮蔽されるため、受け部材4にてインクが受け止められた際にこのインクの飛び跳ねが生じてもこのインクを遮蔽部6にて遮蔽し、開口部5から外部へのインクの飛び出しを抑制することができる。
また、この受け部材4の内面を適宜の凹凸状に形成することも好ましい。この場合、受け部材4の内側に噴射されたインクがその内面に到達して飛び跳ねても、その跳ね方向を種々の方向に拡散させることができ、飛び跳ねたインクが開口部5から外部へ飛び出すことを防止することができるものである。
この受け部材4は適宜の材質にて形成することができるが、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、エチレン−プロピレンゴム、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー等のプラスチック材料にて形成することができ、これらは単独で、或いは複数種を組み合わせて使用することができる。また、これらのプラスチック材料中には、必要に応じて有機又は無機の充填材を含有させることができ、例えばシリカ、カーボンブラック、酸化チタン、黒鉛、硫化モリブデン、フッ素含有樹脂、クレー、タルク、珪酸塩、炭酸塩等を、一種又は二種以上を組み合わせて、含有させることができる。充填材の含有量は特に制限されないが、20〜80重量%の範囲とすることができる。
また、このようにプラスチック材料にて受け部材4を形成する場合、その表面に、酸処理又は過酸化物処理によりその表面に極性基を導入することが好ましい。この場合、受け部材4とインクとの濡れ性を向上して受け部材4におけるインクの流れ性を向上し、この受け部材4からのインクの回収を容易にすることができる。
酸処理を施す場合は、例えばプラスチック製の受け部材4の表面に対して酸処理用の酸を噴射し、或いはこの受け部材4を酸処理用の酸の浴中に浸漬することができる。酸処理用の酸としては適宜のものを用いることができるが、酸化力が強く、プラスチック製の受け部材4の表面処理に使用した際にその表面の分子構造を破壊して極性基を導入することのできるものを用いる。このような酸としては、濃流酸、濃硝酸等を挙げることができるが、特に硫酸と過酸化水素水の混合液(硫過水)を用いることが好ましい。硫過水を調製するための硫酸及び過酸化水素水の濃度は適宜ものとすることができるが、例えば硫酸は濃度96%あるいはその近傍のもの、過酸化水素水は濃度30%あるいはその近傍のものを、それぞれ使用することが好ましい。また、この硫過水中の硫酸と過酸化水素水の混合比(体積比)は、受け部材4に付与すべき親水化の程度、処理対象の受け部材4の材質等の種々の要因に応じて適宜設定されるものであるが、好ましくは前者対後者が2:1〜10:1の範囲となるようにする。
また、過酸化物処理としては、例えば紫外線−オゾン(UV−O3)照射、酸素(O2)プラズマ処理等を挙げることができる。紫外線−オゾン照射は、市販のUVドライプロセッサにプラスチック製の受け部材4を装入して、発生せしめたオゾンガスの存在下、所定の時間にわたって紫外線を照射することによって行うことができる。また、酸素プラズマ処理は、プラズマ処理装置にプラスチック製の受け部材4を装入し、この受け部材4に酸素プラズマを照射することによって行うことができる。これらの各処理条件は、常法に準じて適宜設定することができる。
また、受け部材4には上記表面処理を施した後、更にアルカリを使用した再生処理を施すことで、プラスチック製の受け部材4の親水性をさらに向上させることができる。このアルカリ処理は、好ましくは強アルカリ性のアルカリ溶液を使用して行うことができる。アルカリ溶液としては、水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液、ジエタノールアミン溶液、トリエタノールアミン溶液、トリエチルアミン溶液等の適宜のものを用いることができ、例えば1〜20重量%の水酸化ナトリウム溶液を用いることができる。このアルカリ処理は、受け部材4をアルカリ溶液の浴中に浸漬するなど適宜の手法で行うことができる。
次に、上記のように構成される塗装装置を用いた基材1の塗装工程について説明する。
基材1としては、適宜のものを用いることができるが、例えばセメント、シリカ、補強繊維等を主成分とするセメント系の水性スラリーを抄造法、注型法等で成形した後に、養生高硬化させた無機質板を用いることができる。この無機質板には、必要に応じて適宜の受理層(インク受容層)を形成しておく。受理層の構成は適宜のものとすることができるが、例えば変性ポリビニルアルコールであって、その分子構造中にアセタール化部分と、アセチル基及び水酸基とを有するポリビニルアセタール樹脂成分を少なくとも有するもので形成することができる。
受理層を形成するにあたっては適宜の手法を採ることができる。例えば受理層形成用の樹脂成分が熱可塑性樹脂の場合には、高温で溶融状態にして直接塗布してもよいが、一般的には、塗布する樹脂の構成原料(未反応物)、或いはその溶剤稀釈液、エマルジョン、或いはコロイド状態としたものを、スプレーコート、カーテンコート、浸漬、ワイヤーバーコート、アプリケーターコート、スピンコート、ロールコート、電着コート、刷毛塗り等の方法により塗布した後、溶剤を乾燥除去し、必要に応じて硬化反応を行って受理層を形成する。
このような基材1をまず搬送手段のロールコンベア10に供給する。基材1はロールコンベア10上を搬送された後、ベルトコンベア11で送られる。このとき、複数の基材1を順次間隔をあけて搬送することができる。
このようにベルトコンベア11に送られた基材1は、塗装ヘッド3の下を通過する際に、基材1の搬送速度と同期して前記塗装ヘッド3からインクが噴射されて塗装が施される。この塗装ヘッド3は、基材1が通過した後、次の基材1が通過するまでは待機状態となり、そして次の基材1が通過する際には再びその搬送速度と同期してインクを噴射し、順次基材1に塗装を施す。
このように基材1が各塗装ヘッド3の下方を通過する際には、受け部材4が設けられた箇所を横切ることになるが、上記のように受け部材4を樋状の部材にて形成し、この樋状の部材を無端ベルト14の経路が凹入する位置に配設するようにすれば、この無端ベルト14が凹入する部分の幅寸法(基材1の搬送方向の寸法)を小さくすることができて、この部分を基材1が容易に乗り越えることができるようになり、基材1の搬送が阻害されることがなくなる。
また、この基材1の塗装工程において、塗装ヘッド3が待機状態にあるとき、すなわち塗装ヘッド3の下方に基材1が配置されていない状態で、この塗装ヘッド3における全てのノズルからインクを噴射する空撃ちを行う。この空撃ちは塗装ヘッド3が待機状態となる度に毎回行っても良いし、一定の時間間隔をあけた後に塗装ヘッド3の下方に基材1が配置されていない状態になる度に行うなどして定期的に行っても良い。
この空撃ちを行った際には、塗装ヘッド3から噴射されるインクは、既述のように受け部材4にて受け止められる。このとき受け部材4を上記のような樋状の部材にて形成することで、基材1の搬送経路2の幅方向の全長に亘って、空撃ちされたインクを受け止めることができる。この受け止められたインクは、既述のように受け部材4の傾斜に沿って流動することでインク取出口19から外部に排出され、これを回収して再利用に供することができる。
上記の工程にて、基材1がその搬送経路2の上方に配置された複数の各塗装ヘッド3を通過する際に、これら各塗装ヘッド3から順次インクが噴射された基材1の表面に塗装が施され、塗装後の基材1はベルトコンベア11の終端部へと送られて、次工程に搬出されるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す概略斜視図である。 (a)及び(b)は同上の側面図である。 同上の一部の断面図である。 同上の一部の斜視図である。 (a)乃至(d)は同上の受け部材の例を示す断面図である。 塗装装置の全体構成の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 基材
2 搬送経路
3 塗装ヘッド
4 受け部材
5 開口部
6 遮蔽部
7 凹入部分
11 ベルトコンベア
14 無端ベルト

Claims (5)

  1. 基材を一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による基材の搬送経路に向けてインクジェット方式でインクを噴射する塗装ヘッドとを備え、前記搬送経路における塗装ヘッドから噴射されるインクの到達位置よりもインクの噴射方向側に、前記到達位置に基材が配置されていない状態で塗装ヘッドから噴射されたインクを受け止める受け部材を配設して成り、前記搬送手段をベルトコンベアにて構成し、前記ベルトコンベアを構成する無端ベルトの移動経路が基材の搬送経路よりもインクの噴射方向側に凹入する凹入部分を、上記受け部材の配設位置に形成し、前記凹入部分の内側に上記受け部材を配設して成ることを特徴とする塗装装置。
  2. 上記受け部材が、塗装ヘッドに向けて開口する開口部と、前記開口部の開口縁から基材の搬送方向の両側に向けて延出された遮蔽部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  3. 上記受け部材が、極性基導入のための酸処理又は過酸化物処理が施されたプラスチック製のものであることを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  4. 基材を一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による基材の搬送経路に向けてインクジェット方式でインクを噴射する塗装ヘッドとを備え、前記搬送経路における塗装ヘッドから噴射されるインクの到達位置よりもインクの噴射方向側に、前記到達位置に基材が配置されていない状態で塗装ヘッドから噴射されたインクを受け止める受け部材を配設して成り、前記受け部材が、極性基導入のための酸処理又は過酸化物処理が施されたプラスチック製のものであることを特徴とする塗装装置。
  5. 上記受け部材が、その長手方向が搬送経路と直交する方向と一致すると共にこの長手方向に沿って下り傾斜する樋状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の塗装装置。
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