JP4641028B2 - 2モード光発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミリ波帯やマイクロ波帯の無線周波数信号を発生させるための、波長(光周波数)の異なる2つの光を複数組、発生させる技術に関する。
現在、ミリ波帯やマイクロ波帯の無線周波数信号を発生させる方式として、波長(光周波数)の異なる2つの光を光受信機に受信させた際に発生する、ビート信号を利用する方式が注目されつつある。
この方式は、波長(光周波数)の異なる2つの光、例えば光周波数がf1及びf2(f1≠f2)の光を光受信機に受信させると、前述した波長の差、ここでは光周波数f1及びf2の差Δf=f1−f2に等しい周波数の電気信号(ビート信号)が、前記光受信機から出力されるという原理を利用するものであり、前記波長(光周波数)の異なる2つの光(以下、2モード光と呼ぶ。)間の波長間隔(光周波数間隔)を設定するだけで、簡単にミリ波帯やマイクロ波帯のような非常に高い周波数帯の電気信号、即ち無線周波数信号を発生させることができる。
そのため、前述した無線周波数信号を必要とする場所、例えば無線基地局まで光ファイバなどを介して前記2モード光を伝送すれば、当該無線基地局には無線周波数信号を発生させるための発振器を設置する必要がなくなり、小型化、低コスト化が期待できる。また、光信号の波長(光周波数)差を利用して高周波の無線信号を発生させる方式であるため、高周波の無線信号で直接変調した光信号を伝送する方式に比べ、光ファイバなどで光伝送する場合でも分散の影響を受け難い。
しかし、前述した2モード光からビート信号を発生する場合、各モード光間の波長(光周波数)の揺らぎが出力周波数に変動を及ぼすため、波長(光周波数)の安定した光源を用いる必要がある。
安定した2モード光を出力する方式として、光変調を用いた光搬送波抑圧両側波帯変調(DSB−SC:Double Side Band Suppressed Carrier)方式がある。この方式は、図2に示すように、光周波数f1の1つの光を光変調手段10に入力し、周波数fRF/2で変調することにより、光周波数f1−fRF/2,f1+fRF/2の2つの光を得る方式である。1つの波長の光から2モード光を発生させるため、各モード光の光周波数変動は極めて少なく、安定した2モード光を得ることができる。また、2モード光間の波長間隔は光変調手段10に入力した電気周波数の2倍の波長間隔(ここではfRF)を得ることができるため、入力変調周波数の利用効率が高い。
また、ミリ波を用いたビームフォーミングシステムでは、ビーム方向を制御するために複数組の2モード光を用い、さらにこれらの波長間隔を制御する方式がある(例えば、非特許文献1参照)。ビーム方向の制御はアレイアンテナに入力する信号の位相制御を、隣り合う2モード光間の波長間隔をそれぞれ制御することで行う。
図3は従来の可変波長光源を複数配置して2モード光を複数組発生する光源の構成を示している。複数の可変波長光源201〜2s1(sは任意の自然数)を配置し、各可変波長光源201〜2s1からの光を光合波手段202で合波し、それを光変調手段203によって2モード光に変調する。そのため、個々の光源の波長を制御する必要があり、制御構造の複雑化や波長制御の誤差などが課題となる。さらに、波長の高速制御を行う場合、特殊な光源を多数並べる必要があり、経済的観点から効率的とは言えない。
図4は非線形光学効果の一種である四光波混合を用いて多波長化を行う従来の多波長光源であり、少ない部品構成で、入力する光の波長の数に対しより数多くの波長の光を出力できる構成となっている(特許文献1参照)。
光源301,311は可変波長光源であり、互いに偏波状態が同一で異なる波長、例えばλ1,λ2(λ1≠λ2)の光を出力する。出力された光はそれぞれ偏波保持ファイバ302,312を介して合波器303に入力され、合波される。合波された光は光増幅器304によって増幅され、非線形光学効果発生手段である分散シフトファイバ305に入力される。このとき、四光波混合が発生し、入力光の波長差に等しい間隔、即ちΔλ=λ1−λ2で複数の光が出力される。
特開平9−152638号公報 田所,谷□,桜井,雲崎「60GHz−ROFシステムにおける光制御型ビームフォーミング」2005ソサイエティ大会講演論文集C−14−4,電子情報通信学会,2005年9月20〜23日
このため、図3に示した光源を多数並べる方式に比べ、少ない光源構成で複数の波長の光を出力できる構成となっている。また、非線形光学効果を用いるため、光源波長の高速制御に対しても柔軟に対応する。しかしながら、この構成では2モード光を発生させることはできないという問題がある。
このような背景から、シンプルな構成で複数組の2モード光を出力でき、隣り合う2モード光間の波長間隔を制御でき、さらにモード光間の波長揺らぎの少ない光発生装置が必要とされている。
本発明の目的は、少ない部品構成で、モード間の光周波数揺らぎの少ない2モード光を複数組発生し、隣り合う2モード光間の波長間隔を制御可能な、2モード光発生装置を提供することにある。
上記の目標を達成するために、本発明では、光源からの出力光を四光波混合によって多波長化し、さらに多波長光の2モード光化を行う。四光波混合は非線形光学効果の一種であり、高光強度でかつ波長(光周波数)の異なる2つの光を、光学結晶、光ファイバ、半導体光増幅器などの非線形光学効果発生手段中に入力した場合に発生する。ここでは非線形光学効果発生手段に入力される波長数が最小である2波長の場合について説明を行うが、入力波長数が3波以上でも四光波混合は発生する。
高非線形ファイバなどの非線形光学効果発生手段にf-1,f1の光周波数を有する混合光を入力すると、周波数差Δf=|f1−f-1|の成分を持つアイドラ光(f-1±Δf,f1±Δf)が発生する。さらにこれらのアイドラ光と入力光、アイドラ光同士の四光波混合も発生する。このときのアイドラ光はf2n-1=f1+nΔf,f2n=f1−nΔf(n=1,2,…)の光周波数の場所に発生する。これは入力光の差周波数に等しい周波数間隔に並んだ光が多数発生することを意味している。
本発明では、非線形光学効果発生手段を用いることにより四光波混合を発生させ、入力光の多波長化を行うため、図3のように光源を複数用意する必要がなくなり、構成がシンプルとなる。
具体的には、請求項1の構成では、第1の光源からの第1の光(光周波数f-1)、第2の光源からの第2の光(光周波数f1)を光合波手段によって合波し、非線形光学効果発生手段に入力することで、四光波混合を発生させ、多波長化を行う。非線形光学効果発生手段から出力された多波長光は光変調手段に入力され、DSB−SC変調(電気変調信号の周波数fRF/2)されることで複数組の2モード光(f2n-1±fRF/2,f2n±fRF/2)が発生する。このとき、第1及び第2の光の光周波数f-1,f1を制御することによって隣り合う2モード光間の波長間隔を任意に制御することができる。
また、請求項2の構成では、第1の光源として可変波長光源を用いることで、隣接する2モード光間の波長間隔を制御することができる。また、この場合、第2の光源は固定波長光源で良いため、経済的な光源構成となる。
また、請求項3の構成では、第1及び第2の光源として可変波長光源を用いることで、隣接する2モード光間の波長間隔を制御することができ、かつ2モード光の中心波長も制御可能となる。
また、請求項4の構成では、請求項1乃至3のいずれかの構成において、光源からの出力光の偏波状態を制御する偏波制御手段を備えることで、四光波混合の発生効率を制御し、出力光の強度を制御することが可能である。これは2つの入力光の偏波状態が互いに一致した状態で非線形光学効果発生手段に入力されたときに、四光波混合の発生効率が最大になり、2つの入力光の偏波状態が互いに90°ずれた状態で非線形光学効果発生手段に入力されたとき、四光波混合の発生効率が最低になる現象を利用している。このように出力される複数組の2モード光の出力を制御可能な構成にすることで、ビームフォーミングの際、ビームの出力特性(無線信号の指向性)を偏波制御手段で制御することができる。
さらに、マッハツエンダー光変調器のように偏波依存性のある光変調手段を用いる場合、使用する偏波制御手段を共用化できる特徴がある。これはそれぞれ独立した非線形光学効果発生手段、光変調手段に2つ以上の光を入力する場合、入力光の偏波状態をそれぞれの適した状態に制御して入力する必要があるが、請求項4に記載された構成である、第1及び第2の光源と非線形光学効果発生手段との間に偏波制御手段を配置することで、非線形光学効果発生手段用への入力光の偏波状態を維持しつつ、光変調手段への入力光の偏波状態も制御できる。つまり、従来は非線形光学効果発生手段及び光変調手段、それぞれに必要であった偏波状態手段が、本発明の構成とすることで、共用化することができ、構成部品を減らすことができる。
請求項5の構成では、請求項1乃至4のいずれかの構成において、非線形光学効果発生手段及び光変調手段の共用化を行うものである。第1及び第2の光源からなる光源部(請求項4の場合は偏波制御手段も含む)を複数配置し、それぞれ異なる波長の光を出力させる。出力された光は光合波手段で全て合波され、非線形光学効果発生手段に入力され、入力光間で四光波混合が発生し、多波長化が行われる。このとき、ある光源部からの光によって発生した四光波混合光と他の光源部からの光によって発生した四光波混合光の波長が干渉しないように、各光源部の出力光間の波長間隔を広げて設定する必要がある。また、各光源部からの光によって発生した四光波光間からも不要な四光波混合が発生する。この不要な四光波混合光が有用な四光波混合光に干渉しないように各光源部の出力光の波長を配置する必要がある。
また、請求項6の構成では、請求項1の構成において、単数の光源でも複数組の2モード光を発生できる方法である。単数の光源からの出力される光を、第2の光変調手段によってDSB−SC変調することで2モード光を発生させる。この2モード光を非線形光学効果発生手段に入力することで四光波混合を発生させ、多波長化し、さらに出力光を請求項1の構成でも用いていた光変調手段に入力し、DSB−SC変調することにより、複数組の2モード光を発生させる。このとき、第2の光変調手段に入力する変調周波数を制御することで隣接する2モード光間の波長間隔を制御する。
また、請求項7の構成では、請求項6の構成において、第2の光変調手段に偏波依存性がある場合、光源からの出力光の偏波状態を制御できる偏波制御手段を備えることで効率的な2モード光を発生させることができる。
また、請求項8の構成では、請求項6または7の構成において、光変調手段に偏波依存性がある場合、第2の光変調手段からの出力光の偏波状態を制御できる偏波制御手段を備えることで効率的な2モード光を発生させることができる。
また、請求項9の構成では、請求項6乃至8のいずれかの構成において、非線形光学効果発生手段及び光変調手段の共用化を行うものである。光源と第2の光変変調手段とからなる(請求項7の場合は偏波制御手段も含む)光源部を複数配置し、光合波手段で全ての出力光を合波する。全て合波された光は非線形光学効果発生手段に入力され、入力光間で四光波混合が発生し、多波長化が行われる。このとき、ある光源部からの光によって発生した四光波混合光と他の光源部からの光によって発生した四光波混合光の波長が干渉しないように、各光源部の出力光間の波長間隔を広げて設定する必要がある。また、各光源部からの光によって発生した四光波光間からも不要な四光波混合が発生する。この不要な四光波混合光が有用な四光波混合光に干渉しないように各光源部の出力光の波長を配置する必要がある。
以上述べたように本発明によれば、非線形光学効果発生手段と光変調手段を用いることにより、少ない部品構成で、安定した2モード光を複数組発生でき、かつ隣り合う2モード光間の波長間隔を任意に設定することができる装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の2モード光発生装置について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の2モード光発生装置の第1の実施の形態を示すものであり、第1及び第2の光源101,111、偏波制御手段102,112、光合波手段103、光増幅手段104、非線形光学効果発生手段105及び偏波依存性のある光変調手段106から構成される。
光源101,111でそれぞれ発生した、図5に示す波長λ-1,λ1(λ-1≠λ1)の光は効率良く四光波混合を行うため、偏波制御手段102,112によってその偏波状態が同一に設定され、さらに光変調手段106の偏波特性に一致するよう制御される。
偏波制御手段102,112によって偏波を制御された光は光合波手段103により合波される。光合波手段103で合波された光は、光増幅手段104によって増幅され、高非線形ファイバからなる非線形光学効果発生手段105に入力され、四光波混合により、図6に示すような波長差Δλ=|λ1−λ-1|の成分を持つアイドラ光が発生し、多波長化が行われる。非線形光学効果発生手段105から出力された光は全て光変調手段106に入力され、一括してDSB−SC変調されることで、図7に示すような複数組の2モード光が発生する。
図8は図1の構成で実験を行い、得られた複数組の2モード光の波長分布を示すものである。光源101,111からのそれぞれの出力光(波長1550nm,1552nm)、光増幅手段104(実験ではエルビウムドープファイバ光増幅器を使用)によって強度23dBm(各波長20dBm)に増幅した。増幅された光を非線形光学効果発生手段105(実験では500mの高非線形ファイバを使用)によって多波長化し、光変調手段106(実験ではマッハツエンダー光変調器を使用)によって、DSB−SC変調(入力周波数30GHz)された。
このような構造とすることで、より部品の少ない構成で複数組の2モード光を出力し、隣り合う2モード光間の波長間隔もでき、さらにモード光間の波長揺らぎの少ない光を得ることができる。
また、上記実施の形態において、第1及び第2の光源の出力光の波長間隔を狭くしてゆき、ある一定以上の波長間隔以下にすると、隣り合う2モード光間で干渉が生じ、不要なビート信号が発生する。このため、第1及び第2の光源の出力光の波長間隔を狭くするには限界が存在する。変調光が完全な2モード光のみの成分であり、理想の光波長フィルタでそれぞれの2モード光を抽出する場合、上記のような干渉信号の問題は発生しない。
しかし、実際のDSB−SC変調では2モード光の他に複数のサイドバンド(サイドバンド間の波長間隔は入力したRF周波数fRF/2に等しい間隔になる)を発生するため、2モード光自体が他の2モード光に近づくことで発生する干渉よりも早い段階で、サイドバンド同士の干渉が発生する。隣り合う2モード光の持つサイドバンド間の干渉を避けるためには、第1及び第2の光源の出力光の波長間隔を広く設定し、図8のようにサイドバンド間でビート信号が発生しないように設定がある。
一方、光制御型ビームフォーミング(非特許文献1)などでは、出来るだけ狭い間隔で2モード光を複数発生させなければならない場合も存在する。隣り合う2モード光の波長間隔を狭める場合、DSB−SC変調により発生する複数サイドバンドが、隣の2モード光やサイドバンドに接近し、光周波数差に応じた周波数で複数の干渉ビート信号を発生させてしまう。干渉ビート信号数を減らしつつ、2モード光間の波長間隔を狭める波長配置法が必要になる。
図9は隣り合う2モード光間の波長間隔を狭めつつ、発生する干渉ビート信号数を最小にする波長配置法である。これは隣り合う2モード光に付随する2次のサイドバンド同士が重なる位置に波長を配置することで、他のサイドバンドとの干渉ビート信号や2モード光との干渉ビート信号の数を最小にする。この波長配置位置より波長間隔を近づけても、あるいは遠ざけても干渉信号の数は増加する(遠ざける場合は十分に波長間隔を離すことでこの問題は避けられる)。このような波長配置手法を用いることで、不要な干渉ビート信号の数を最小化できる。
また、それぞれの2モード光を光フィルタで抽出し、ビート信号による無線周波数発生される場合、2次のサイドバンドを隣り合う2モード光の中間付近に配置することで、図9に示すように光フィルタなどで取り除くことも出来る。この場合、2次のサイドバンドが必ずしも重なる必要はない。
なお、上記の第1の実施の形態において、光源101を可変波長光源、光源111を固定波長光源構成とすることで、1つの可変光源の波長制御により、隣接する2モード光間の波長間隔を制御するようにしても良い。この構成では波長可変に要する光源が1つで済むため、経済的な構成とすることができる。
また、上記の第1の実施の形態において、光源101,111の両者を可変波長光源とすることで、隣接する2モード光間の波長間隔を制御することができ、かつ2モード光の中心波長も制御可能として良く、波長設定の矛軟性を高くすることができる。
さらにまた、上記の第1の実施の形態において、偏波制御手段102,112の両方もしくはどちらか一方を制御することで、四光波混合の発生効率を制御し、最終的に発生する複数組の2モード光の強度を制御することが可能である。このように出力される複数組の2モード光の出力を制御が可能な構成にすることで、ビームフォーミングの際、ビームの出力特性(無線信号の指向性)を偏波制御手段で制御することができる。
(第2の実施の形態)
図10は本発明の2モード光発生装置の第2の実施の形態を示すものであり、光源401、偏波制御手段402、偏波依存性のある光変調手段(甲)(但し、請求項では「第2の光変調手段」と表記)403、偏波制御手段404、光増幅手段405、非線形光学効果発生手段406及び偏波依存性のある光変調手段(乙)407から構成される。
光源401で発生した所定の波長(光周波数f)の光は偏波制御手段402によって光変調手段(甲)403の偏波特性に一致するように偏波状態を制御される。その後、光変調手段(甲)403に入力されてDSB−SC変調(変調周波数f0)され、2モード光(光周波数f±f0)が発生する。発生した2モード光は偏波制御手段404によって光変調手段(乙)407の偏波特性に一致するように偏波状態を制御され、光増幅手段405にて増幅され、非線形光学効果発生手段406に入力されて多波長化される。このとき、隣り合う波長の間隔は光周波数に換算すると2f0となる。
この多波長光を光変調手段(乙)407に入力し、さらにDSB−SC変調(変調周波数fRF/2)することにより、複数組の2モード光を発生できる。最終的に出力される2モード光のモード間の波長間隔は光周波数に換算するとfRF/2となる。
このような構成にすることで、光源の数を1つに減らすことができる。また、上記の第2の実施の形態において隣り合う2モード光間の波長間隔は、光変調手段(甲)403に入力する電気変調信号の周波数を制御することで制御できる。
(第3の実施の形態)
図11は本発明の2モード光発生装置の第3の実施の形態を示すものであり、この実施の形態は第1の実施の形態における光源部(第1、第2の光源及び2つの偏波制御手段)を複数配置した形態である。配置される光源部50,51,…,5m(mは任意の自然数)は第1の実施の形態における第1、第2の光源及び2つの偏波制御手段を1つの単位の光源部として複数集合させたものである。構成は光源501・502,511・512,…,5m1・5m2(合計2m+2個、出力波長f01・f02,f11・f12,…,fm1・fm2)、各光源からの出力光の偏波状態をそれぞれ制御する偏波制御手段503・504,513・514,…,5m3・5m4(合計2m+2個)、光合波手段505、光増幅手段506、非線形光学効果発生手段507及び光変調手段508から成り立つ。
図12は光源501〜5m1,502〜5m2から出力される光の波長配置を示すもので、各光源部に対応する形で波長の重複がないよう配置される。これらの出力光は光合波手段505によって全て合波され、光増幅手段506で増幅され、非線形光学効果発生手段507により各光源部の波長毎に多波長化が行われ、多波長光群を形成する。また、非線形光学効果発生手段507中では多波長光群の間でも四光波混合が発生し、隣り合う光源部の波長間隔が近い場合、これらが出力光への干渉光となるため、図13に示すように各光源部間の波長間隔を十分広く配置し、干渉光が入り込まないようにする必要がある。このような構成とすることで光増幅器や非線光学形効果発生手段を複数の光源部で有効に共用化できる。
また、第2の実施の形態における光源、偏波制御手段及び光変調手段(甲)を1つの単位とする複数の光源部を、第3の実施の形態の各光源部と同様に配置しても良い。
本発明によれば、少ない部品構成で安定した2モード光を複数組発生でき、かつ隣り合う2モード光間の波長間隔を任意に設定することができるため、通信、電波測量、分析などに利用できる。
本発明の2モード光発生装置の第1の実施の形態を示す構成図 光搬送波抑圧両側波帯変調(DSB−SC)方式を説明する図 可変波長光源を多数配列した従来の2モード光発生装置を示す構成図 四光波混合を用いた従来の多波長光源を示す構成図 第1の実施の形態における第1及び第2の光源からの出力光の波長を示す図 四光波混合によって発生した多波長光の波長分布を示す図 四光波混合によって発生した多波長光を光変調手段によって2モード光に変調した状態の波長分布を示す図 第1の実施の形態において実験により得られた光の波長分布の一例を示す図 第1の実施の形態において実験により得られた光の波長分布の他の例(2モード光から所定の周波数を得られる、最小の波長間隔となる設定方法)を示す図 本発明の2モード光発生装置の第2の実施の形態を示す構成図 本発明の2モード光発生装置の第3の実施の形態を示す構成図 第3の実施の形態において全ての光源から出力される光の波長分布を示す図 第3の実施の形態において非線形光学効果発生手段からの出力光の波長分布を示す図
符号の説明
101,111:光源、102,112:偏波制御手段、103:光合波手段、104:光増幅手段、105:非線形光学効果発生手段、106:光変調手段、401:光源、402,404:偏波制御手段、403:光変調手段(甲)、405:光増幅手段、406:非線形光学効果発生手段、407:光変調手段(乙)、50〜5m:光源部、501〜5m1,502〜5m2:光源、503〜5m3,504〜5m4:偏波制御手段、505:光合波手段、506:光増幅手段、507:非線形光学効果発生手段、508:光変調手段。

Claims (9)

  1. ミリ波帯やマイクロ波帯の無線周波数信号を発生させるための、波長(光周波数)の異なる2つの光である2モード光を複数組発生する2モード光発生装置であって、
    波長の異なる第1及び第2の光をそれぞれ発生する第1及び第2の光源と、
    前記第1及び第2の光を合波する光合波手段と、
    前記光合波手段で合波された第1及び第2の光を入力光とし、四光波混合により該入力光の波長差に等しい間隔で複数の光を出力する非線形光学効果発生手段と、
    前記非線形光学効果発生手段からの複数の光を入力光として光搬送波抑圧両側波帯変調を行い、複数組の2モード光を出力する光変調手段とを備えた
    ことを特徴とする2モード光発生装置。
  2. 前記第1の光源として可変波長光源を用いた
    ことを特徴とする請求項1に記載の2モード光発生装置。
  3. 前記第1及び第2の光源として可変波長光源を用いた
    ことを特徴とする請求項1に記載の2モード光発生装置。
  4. 前記第1及び第2の光源と前記非線形光学効果発生手段との間に、該第1及び第2の光源からの光の偏波状態を制御する偏波制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の2モード光発生装置。
  5. 前記第1及び第2の光源からなる光源部を複数備えるとともに、前記各光源部に含まれる全ての前記第1及び第2の光源からの光を合波する光合波手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の2モード光発生装置。
  6. 前記第1及び第2の光源並びに前記光合波手段に代えて、
    所定の波長の光を発生する光源と、
    前記光源からの光を入力光として光搬送波抑圧両側波帯変調を行い、波長の異なる2つの光を出力する第2の光変調手段とを用いた
    ことを特徴とする請求項1に記載の2モード光発生装置。
  7. 前記光源と前記第2の光変調手段との間に、該光源からの光の偏波状態を制御する偏波制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の2モード光発生装置。
  8. 前記第2の光変調手段と前記光変調手段との間に、該第2の光変調手段からの光の偏波状態を制御する偏波制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の2モード光発生装置。
  9. 前記光源と、前記第2の光変調手段とからなる光源部を複数備えるとともに、前記各光源部に含まれる全ての前記第2の光変調手段からの光を合波する光合波手段を備えた
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の2モード光発生装置。
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