JP4878358B2 - 光ssb変調器 - Google Patents

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本発明は、電気信号によって変調された光信号を得る光変調器に関し、特に、片側の側波帯を抑圧して出力する光SSB変調器に関する。
光変調器には、光の強度を変調する強度変調方式が広く知られている。この強度変調方式には、両側の側波帯を出力する方式、いわゆる光Double Sideband(光両側側波帯:本明細書中、「Double Sideband」を「DSB」と略記する。)変調方式と、片側の側波帯を抑圧して出力する光Single Sideband(光片側側波帯:本明細書中、「Single Sideband」を「SSB」と略記する。)変調方式とがある(非特許文献1及び非特許文献2参照)。
光DSB変調方式では、光信号伝送を行うと、光ファイバの分散(Chomatic Dispersion)によって、波形が歪み、また、その振幅が増減してしまい、伝送距離に制限を受けてしまうという欠点がある。しかし、光SSB変調方式では、光信号伝送を行っても、光ファイバの分散によっては、波形は変形せず、また、その振幅が一定となり、伝送距離に制限を受けないという利点がある。
これまでに、光SSB変調を得るには、移相器を用いる方法と、光フィルタを用いる方法とが知られている。図1は従来の移相器を用いた光SSB変調器のブロック構成図である。光SSB変調器10は、Distributed Feedback(分布帰還型「Distributed Feedback」を「DFB」と略記する。)レーザ11と、マルチキャリア信号発生器12と、90度移相器13と、lithium niobate Mach−Zehndar(「lithium niobate Mach−Zehndar」を「LN−MZ」と略記する。)光変調器14とを備えて構成されている。
DFBレーザ11は、図2の光スペクトル図に示す波長1559nmの光キャリアのレーザ光LをLN−MZ光変調器14へ出力する。マルチキャリア信号発生器12は、周波数fs=11.727GHz〜11.996GHzの衛星(BS:Broadcast Satellite)信号キャリアである電気信号としてのBS−RF(Radio Frequency)マルチキャリア信号RFを90度移相器13へ出力する。
マルチキャリア信号発生器12は、図3に示すように、BS−IFマルチキャリア信号発生器12aと、ミキサ12b、信号発生器12c及びBPF(バンドパスフィルタ)12dを有するアップコンバータ12eとを備えて構成されている。
この構成によって、BS−IFマルチキャリア信号発生器12aから発生される低周波の中間周波数信号であるBS−IF(lntermediate Frequency)マルチキャリア信号IFを、アップコンバータ12eにおいて、信号発生器12cから発生される一定周波数f=10.678GHzの高周波信号HSとミキサ12bで混合する。この混合信号のうち所定周波数の信号をBPF12dを通過させることで、高周波の高周波信号であるBS−RFマルチキャリア信号Cに変換して出力している。但し、BS−IFマルチキャリア信号IF及びBS−RFマルチキャリア信号RFは、8つのキャリア信号であるとする。
90度移相器13は、BS−RFマルチキャリア信号RFに90度の位相差をつけて分岐し、この分岐されたBS−RFマルチキャリア信号RF0とBS−RFマルチキャリア信号RF90とをLN−MZ光変調器14へ入力する。なお、LN−MZ光変調器14への入力の際、BS−RFマルチキャリア信号RF0とBS−RFマルチキャリア信号RF90との電力の位相の調整が行われているとする。
LN−MZ光変調器14は、レーザ光Lの光強度を変調するためにレーザ光Lが通過する分岐導波路の各々にBS−RFマルチキャリア信号RF0,RF90が印加される電極14a,14bが配置されると共に、バイアス電圧Vbが印加される電極14cが、電極14aが配置された導波路に配置されて構成されている。
このような構成において、電極14a,14bにBS−RFマルチキャリア信号RF0,RF90が印加されることにより、図2に符号La1で示すように、レーザ光Lの片側の側波帯がサイドバンド抑圧度(SSR:Sideband Suppression Ratio)で抑圧されて必要な側波帯Lbが残る。
このように、入力レーザ光Lの光強度が変調され、この変調により図2に示す光スペクトルの変調信号光L1が出力されるが、この変調信号光L1を得る際、90度移相器13の移相度及びLN−MZ光変調器14の変調度を調整することによって、最大のSSRを得ることが可能となっている。また、電極14cに印加されるバイアス電圧VbもSSRが最大となる電圧が好ましい。
図4は従来の光フィルタを用いた光SSB変調器のブロック構成図である。光SSB変調器20は、DFBレーザ11と、マルチキャリア信号発生器12と、外部変調器21と、光フィルタ22とを備えて構成されている。但し、外部変調器21には、EA変調器(Electro−Absorption Modulator)や、LN−MZ変調器を用いることができる。
この構成において、外部変調器21で、DFBレーザ11からレーザ光Lを、マルチキャリア信号発生器12から発生されるBS−RFマルチキャリア信号RFにより強度変調することによって光DSB変調を行い、光DSB変調信号光L2を光フィルタ22へ出力する。
光フィルタ22は、図5に示す透過特性を有し、この透過特性により図6の光スペクトル図に示す光DSB変調信号光L2の片側の側波帯Laを、図2に符号La1で示したように抑圧して光SSB変調信号光L3を出力する。つまり、光フィルタ22の入力側では、光DSB変調信号光L2は図6に光スペクトルを示すように光DSB変調がかかっている。しかし、光フィルタ22を通過するとこの透過特性によって片側側波帯Laが、図2に示すLa1のように抑圧されるので光SSB変調された光SSB変調信号光L3となる。
D.Fonseca,A.V.T.Cartaxo and P.Monteiro,"Optical single−sideband transmitter for variouse electrical signaling formats、"J.Lightwave Tech.,vol.24,no.5,pp.2059−2069,May2006. J.Park,W.V.Sorin and K.Y.Lau,"Elimination of the fibre chromatic dispersion penalty on 1550nm milimetre−wave optical transmission,"Electron.Lett.,vo1.33,no.6,pp.512−513,Mar.1997.
ところで、90度移相器13を用いた光SSB変調器10においては、サイドバンド抑圧度(SSR)の程度が、LN−MZ光変調器14の2つの電極14a,14bに入力される電気信号であるマルチキャリア信号C0,C90の振幅と位相の精度に依存するため、高いSSR値を得るのが困難となるという課題があった。
また、光フィルタ22を用いた光SSB変調器20においては、マルチキャリア信号RFの変調周波数が高いと高いSSR値を得ることができるが、変調周波数が低いと高いSSR値を得ることができないという課題があった。
高いSSR値を光SSB変調器10,20によって得ることができれば、光信号伝送を行っても、光ファイバの分散(Chromatic Dispersion)によっては、波形は変形せず、また、その振幅が一定となり、伝送距離に制限を受けないという理想的な伝送ができる。
しかし、高いSSR値を光SSB変調器10,20によって得ることができなければ、光信号伝送を行った際に、光ファイバの分散によっては波形が若干変形し、また、その振幅が一定とならずに増減し、この振幅の増減の程度によっては伝送距離に制限を受けてしまう。
また、光SSB化対象のBS−RFマルチキャリア信号RFである高周波信号は、マルチキャリア信号発生器12において、低周波の中間周波数信号であるBS−IFマルチキャリア信号IFから生成される。つまり、BS−IFマルチキャリア信号発生器12aから発生される低周波の中間周波数信号であるBS−IFマルチキャリア信号IFを、アップコンバータ12eにより高周波信号であるBS−RFマルチキャリア信号RFに変換している。
このため、90度移相器13を用いる光SSB変調器10及び光フィルタ22を用いる光SSB変調器20の何れの構成においても、光SSB変調信号光L1又はL3を生成するための、電気信号であるBS−RFマルチキャリア信号RFを得るためには、高周波の装置が複数必要となる。このため、光SSB変調器10又は20の回路構成が複雑且つ高コストとなってしまうという課題があった。
前記課題を解決するために、本発明は、簡易且つ低コストな回路構成で、高いサイドバンド抑圧度の値を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、マッハツェンダ型の分岐導波路に入射されたレーザ光を当該レーザ光の変調用の電気信号で変調し、この変調信号光の両側の側波帯のうち片側の側波帯が抑圧された光SSB変調信号光を出力する光SSB変調器において、
一定周波数の高周波信号と、所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号とを重畳した第1の電気信号と、前記高周波信号をヒルベルト変換した信号と、前記所定周波数の信号とを重畳した第2の電気信号とを、前記レーザ光の変調用の電気信号として用いることを特徴とする光SSB変調器とした。
更に、マッハツェンダ型の分岐導波路に入射されたレーザ光を当該レーザ光の変調用の電気信号で変調し、この変調信号光の両側の側波帯のうち片側の側波帯が抑圧された光SSB変調信号光を出力する光SSB変調器において、所定周波数の信号と、当該所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号とを出力する第1の移相手段と、一定周波数の高周波信号と、当該高周波信号をヒルベルト変換した信号とを出力する第2の移相手段と、前記第1の移相手段から出力される所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号と、前記第2の移相手段から出力される高周波信号とを重畳して第1の電気信号とする第1の重畳手段と、前記第1の移相手段から出力される所定周波数の信号と、前記第2の移相手段から出力される高周波信号をヒルベルト変換した信号とを重畳して第2の電気信号とする第2の重畳手段と、を備え、前記第1の重畳手段から出力される第1の電気信号と前記第2の重畳手段から出力される第2の電気信号とを、前記レーザ光の変調用の電気信号として用いることを特徴とする光SSB変調器である。
上記何れかの構成によれば、例えば第1の電気信号での変調信号光の側波帯が抑圧されるとする。この場合、元のレーザ光である光キャリアを中心として左右対称に生成される変調信号光の両側の側波帯のうち、第2の電気信号での変調信号光では、第1の電気信号での変調信号光における抑圧側波帯と逆側の側波帯が残る。即ち、第2の電気信号のヒルベルト変換された高周波信号での変調による上側側波帯と、所定周波数の信号での変調による下側側波帯とが必要な光強度で残る。この残った内の上側側波帯を新しい光キャリアとすると、下側側波帯が新しい光キャリアに対する必要な側波帯となる。この反対側には変調された信号は全く存在しないので、無限大のSSR値を得ることができる。
本発明の光SSB変調器は、前記第1の移相手段、前記第2の移相手段、前記第1の重畳手段及び前記第2の重畳手段に代え、前記一定周波数の高周波信号及び前記所定周波数の信号の双方が入力され、これら入力された高周波信号及び所定周波数の信号を個別にヒルベルト変換し、このヒルベルト変換された所定周波数の信号と、ヒルベルト変換されない高周波信号とを重畳して第1の電気信号として出力し、また、ヒルベルト変換された高周波信号と、ヒルベルト変換されない所定周波数の信号とを重畳して第2の電気信号として出力する第3の移相手段、を備えたことが望ましい。
この構成によれば、移相手段が1つで済むので、前述の光SSB変調器よりも更に、回路構成を簡単で且つ低コストとすることができる。
本発明の光SSB変調器は、光SSB変調器として、マッハツェンダ型の分岐導波路の各々に更に分岐導波路を組み込んだキャリア抑圧型の光変調器を備え、この光変調器のマッハツェンダ型の分岐導波路の各々に更に組み込まれた分岐導波路を導波するレーザ光を、前記第1の電気信号及び前記第2の電気信号で変調するようにしたことが望ましい。
この構成によれば、上述と同様に、簡単で且つ低コストな回路構成で、高いSSR値を得ることができる。
本発明の光SSB変調器は、前記所定周波数の信号が、中間周波数信号であることが望ましい。
この構成によれば、レーザ光の光強度の変調に中間周波数信号をそのまま用いるので、従来のような複数の高周波の装置が不要となり、その分、光SSB変調器の回路構成を簡易で且つ低コストとすることができる。
本発明の光SSB変調器は、前記第1の電気信号での変調信号光及び前記第2の電気信号での変調信号光の光強度をバイアス電圧で調整することが望ましい。
この構成によれば、バイアス電圧で変調信号光の光強度を調整して、より光強度を正確な値とすることができる。
本発明によれば、簡易且つ低コストな回路構成で、高いサイドバンド抑圧度の値を得ることができる光SSB変調器を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1の実施形態)
図7は、本発明の第1の実施形態に係る光SSB変調器の構成を示すブロック図である。
この図7に示す光SSB変調器30は、DFBレーザ11と、BS−IFマルチキャリア信号発生器12aと、信号発生器12cと、第1の移相手段としての90度移相器13aと、第2の移相手段としての90度移相器13bと、ネスト型MZ光変調器31とを備えて構成されている。
DFBレーザ11は、図2に示した波長1559nmの光キャリアのレーザ光Lをネスト型MZ光変調器31へ出力するものである。
BS−IFマルチキャリア信号発生器12aは、周波数が1.049GHz〜1.318GHzの衛星(BS)信号中間周波数(IF)キャリアであるBS−IFマルチキャリア信号IFを90度移相器13aへ出力するものである。但し、BS−IFマルチキャリア信号IFは、8つのキャリア信号であるとする。
信号発生器12cは、一定周波数f=10.678GHzの高周波信号HSを90度移相器13bへ出力するものである。
90度移相器13aは、高周波信号HSをヒルベルト変換することにより、元の0°の高周波信号HSに対して90°の位相差をつけて分岐し、この分岐された90°の高周波信号HS90と0°の高周波信号HS0とを出力するものである。
90度移相器13bは、BS−IFマルチキャリア信号IFをヒルベルト変換(90度移相)することにより、元の0°のBS−IFマルチキャリア信号IFに対して90°の位相差をつけて分岐し、この分岐された90°のBS−RFマルチキャリア信号RF90と0°のBS−RFマルチキャリア信号RF0とを出力するものである。
但し、90度移相器13aの高周波信号HS0の出力側と90度移相器13bのBS−RFマルチキャリア信号RF90の出力側とは、第1の重畳手段として電気的に接続されてネスト型MZ光変調器31の第1の電極31gに接続されている。また、90度移相器13aの高周波信号HS90の出力側と90度移相器13bのBS−RFマルチキャリア信号RF0の出力側とは、第2の重畳手段として電気的に接続されてネスト型MZ光変調器31の第2の電極31hに接続されている。
ネスト型MZ光変調器31は、レーザ光Lが通過する2分岐導波路31a,31bの各々の途中にMZ型に第1の2分岐導波路31c,31dと第2の2分岐導波路31e,31fとが形成された入れ子型を成している。また、第1の2分岐導波路31c,31dの内側に第1の電極31gが配置され、第2の2分岐導波路31e,31fの内側に第2の電極31hが配置され、外側の2分岐導波路31a,31bの内側で且つ出力側に第3の電極31iが配置されている。
更に、第1の電極31gには90度移相器13aから出力される高周波信号HS0と90度移相器13bから出力されるBS−IFマルチキャリア信号IF90とが重畳されて第1の電気信号として印加される。第2の電極31hには90度移相器13aから出力される高周波信号HS90と90度移相器13bから出力されるBS−IFマルチキャリア信号IF0とが重畳されて第2の電気信号として印加される。第3の電極31iには図示せぬ電源からバイアス電圧Vbが印加されるように構成されている。なお、第1の電気信号及び第2の電気信号をネスト型MZ光変調器31へ印加する際、各々の電気信号毎の2つの重畳信号の電力の位相調整を行ってもよい。
つまり、一方の分岐導波路31aの電極31gに、無変換の高周波信号HS0とヒルベルト変換されたBS−IFマルチキャリア信号IF90とを組にして印加し、他方の分岐導波路31bの電極31hに、ヒルベルト変換された高周波信号HS90と無変換のBS−IFマルチキャリア信号IF90とを組にして印加する構成となっている。言い換えれば、無変換の信号とヒルベルト変換された信号とを互い違いの組み合わせで、マッハツェンダ型の2分岐導波路の電極へ印加する構成となっている。
次に、このような構成の光SSB変調器30の動作を説明する。
信号発生器12cからは、一定周波数f=10.678GHzの高周波信号HSが出力され、これが90度移相器13aで0°と90°とに移相される。90度移相器13aから出力される0°の高周波信号HS0と、他方の90度移相器13bから出力される90°のBS−IFマルチキャリア信号IF90とは、重畳されて第1の電気信号として第1の電極31gに印加される。
BS−IFマルチキャリア信号発生器12aからは、1.049GHz〜1.318GHzのBS−IFマルチキャリア信号IFが出力され、これが90度移相器13bで0°と90°とに移相される。90度移相器13aから出力される90°の高周波信号HS90と、他方の90度移相器13bから出力される0°のBS−IFマルチキャリア信号IF0とは、重畳されて第2の電気信号として第2の電極31hに印加される。
この際、DFBレーザ11から出射されたレーザ光Lは、ネスト型MZ光変調器31に入射されたのち2分岐導波路31a,31bで分岐され、この分岐された一方のレーザ光が更に第1の2分岐導波路31c,31dで分岐され、他方のレーザ光が更に第2の2分岐導波路31e,31fで分岐される。
第1の2分岐導波路31c,31dで分岐されたレーザ光は、第1の2分岐導波路31c,31dの通過時に第1の電極31gに印加される第1の電気信号中の0°の高周波信号HS0と90°のBS−IFマルチキャリア信号IF90とに応じて光強度が変調される。
第2の2分岐導波路31e,31fで分岐されたレーザ光は、第2の2分岐導波路31e,31fの通過時に第2の電極31hに印加される第2の電気信号中の90°の高周波信号HS90と0°のBS−IFマルチキャリア信号IF0とに応じて光強度が変調される。
これら変調信号光は、第1の2分岐導波路31c,31d及び第2の2分岐導波路31e,31fの出力側で合波された後、第3の電極31iに印加されるバイアス電圧Vbで光強度が必要に応じて調整されて2分岐導波路31a,31bの出力で合波され、光SSB変調信号光L4として出力される。
この光SSB変調信号光L4の光スペクトルを図8に示す。
第1の電極31gに印加される第1の電気信号は、互いに周波数が異なり位相が90°ずれた2つの信号である高周波信号HS0及びBS−IFマルチキャリア信号IF90の重畳信号である。第2の電極31hに印加される第2の電気信号は、互いに周波数が異なり位相が90°ずれ、第1の電気信号と同じ周波数の信号が第1の電気信号と逆位相となった2つの信号である高周波信号HS90及びBS−IFマルチキャリア信号IF0の重畳信号である。
ここで、第1の電気信号での変調信号光の側波帯が抑圧されるとする。この場合、第1の電気信号及び第2の電気信号の各々でレーザ光Lを変調した際に、元の光キャリア(レーザ光)Lを中心として左右対称に生成される変調信号光の両側の側波帯のうち、第1の電気信号での変調信号光の側波帯が抑圧される。即ち、高周波信号HS0での変調による下側側波帯Lhs0と、BS−IFマルチキャリア信号IF90での変調による上側側波帯Lif90とが抑圧される。同時に元の光キャリアLも抑圧される。
この結果、第2の電気信号における高周波信号HS90での変調による上側側波帯Lhs90と、BS−IFマルチキャリア信号IF0の変調による下側側波帯Lif0とが必要な光強度で残る。上側側波帯Lhs90を新しい光キャリアとすると、下側側波帯Lif0が必要な側波帯となる。この反対側には変調された信号は全く存在しない。この結果、新しい光キャリアLhs90を中心に、11.727GHz〜11.996GHzの衛星信号キャリアを片側側波帯Lif0とする光SSB変調信号光L4を得ることができる。
このように、第1の実施形態の光SSB変調器30によれば、新しい光キャリアLhs90を中心とする片側側波帯Lif0の反対側には、変調された信号が全く存在しないよにすることができるので、無限大のSSR値を得ることができる。
また、従来例のようにレーザ光Lの光強度の変調に、中間周波数信号(BS−IFマルチキャリア信号IF)をアップコンバートした高周波信号(BS−RFマルチキャリア信号RF)を用いず、中間周波数信号をそのまま用いるようにした。従って、従来のような、複数の高周波の装置が不要となり、その分、光SSB変調器30の回路構成を簡易で且つ低コストとすることができる。なお、BS−IFマルチキャリア信号IFは、中間周波数信号としたが、中間周波数信号以外の信号でもよい。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る光SSB変調器の構成を示すブロック図である。
この図9に示す光SSB変調器40が第1の実施形態の光SSB変調器30と異なる点は、2つの90度移相器13a,13bに代え、1つの90度移相器41を備えたことにある。
90度移相器41は、第1の入力ポートP1及び第2の入力ポートP2を備えると共に、第1の出力ポートP3及び第2の出力ポートP4を備え、第1の入力ポートP1から入力された高周波信号HSを0°と90°とに移相し、この内、0°の高周波信号HS0を第1の出力ポートP3へ、90°の高周波信号HS90を第2の出力ポートP4へ出力する。また、第2の入力ポートP2から入力されたBS−IFマルチキャリア信号IFを0°と90°とに移相し、この内、0°のBS−IFマルチキャリア信号IF0を第2の出力ポートP4へ出力し、90°のBS−IFマルチキャリア信号IF90を第1の出力ポートP3へ出力する。
更に、第1の出力ポートP3において、0°の高周波信号HS0と90°のBS−IFマルチキャリア信号IF90とを重畳し、これを第1の電気信号としてネスト型MZ光変調器31の第1の電極31gへ出力する。第2の出力ポートP4において、90°の高周波信号HS90と0°のBS−IFマルチキャリア信号IF0とを重畳し、これを第2の電気信号として第2の電極31hへ出力する。
従って、光SSB変調器40においても、第1の実施形態の光SSB変調器30と同様に、DFBレーザ11から出射されたレーザ光Lの光強度が、第1の2分岐導波路31c,31dの通過時に第1の電極31gに印加される第1の電気信号中の0°の高周波信号HS0と90°のBS−IFマルチキャリア信号IF90とに応じて変調される。同時に、レーザ光Lの光強度が、第2の2分岐導波路31e,31fの通過時に第2の電極31hに印加される第2の電気信号中の90°の高周波信号HS90と0°のBS−IFマルチキャリア信号IF0とに応じて変調される。
これら変調されたレーザ光は、第1の2分岐導波路31c,31d及び第2の2分岐導波路31e,31fの出力側で合波された後、第3の電極31iに印加されるバイアス電圧Vbで光強度が調整されて2分岐導波路31a,31bの出力で合波され、光SSB変調信号光L4として出力される。
従って、第2の実施形態の光SSB変調器40においても、第1の実施形態の光SSB変調器30と同様の効果を得ることができ、更に、90度移相器41が1つで済むので、光SSB変調器30よりも更に、回路構成を簡易で且つ低コストとすることができる。
また、上記のヒルベルト変換には90度移相器以外にもトランスバーサルフィルタを使用してもよい。即ち、トランスバーサルフィルタをヒルベルト変換に相当する係数を付与することによってヒルベルト変換を行う。
本発明の光SSB変調器は、インターネットのアクセス系の一部をワイヤレスとする超高速無線アクセス系や、現在の携帯電話をブロードバンド化した次世代の移動通信、或いは高度道路交通システムなどに適用される。
従来の移相器を用いた光SSB変調器のブロック構成図である。 従来の移相器を用いた光SSB変調器又は光フィルタを用いた光SSB変調器から出力される光SSB変調信号光の光スペクトル図である。 従来のマルチキャリア信号発生器の構成を示すブロック図である。 従来の光フィルタを用いた光SSB変調器のブロック構成図である。 従来の光フィルタの透過特性図である。 従来の光フィルタを用いた光SSB変調器において光フィルタの入力側で得られる光DSB変調信号光の光スペクトル図である。 本発明の第1の実施形態に係る光SSB変調器の構成を示すブロック図である。 第1又は第2の実施形態に係る光SSB変調器から出力される光SSB変調信号光の光スペクトル図である。 本発明の第2の実施形態に係る光SSB変調器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10,20,30,40:光SSB変調器
11:DFBレーザ
12:マルチキャリア信号発生器
12a:BS−IFマルチキャリア信号発生器
12b:ミキサ
12c:信号発生器
12d:BPF
13,13a,13b,41:90度移相器
14:LN−MZ光変調器
14a,14b,14c,31a,31b,31c,:電極
21:外部変調器
22:光フィルタ
31:ネスト型MZ光変調器
31a,31b,31c,31d,31e,31f:2分岐導波路
L:レーザ光
L1,L3,L4:光SSB変調信号光
L2:光DSB変調信号光
RF:BS−RFマルチキャリア信号
RF0:0°のBS−RFマルチキャリア信号
RF90:90°のBS−RFマルチキャリア信号
IF:BS−IFマルチキャリア信号
IF0:0°のBS−IFマルチキャリア信号
IF90:90°のBS−IFマルチキャリア信号
HS:高周波信号
HS:0°の高周波信号
HS90:90°の高周波信号
Vb:バイアス電圧
P1:第1の入力ポート
P2:第2の入力ポート
P3:第1の出力ポート
P4:第2の出力ポート

Claims (6)

  1. マッハツェンダ型の分岐導波路に入射されたレーザ光を当該レーザ光の変調用の電気信号で変調し、この変調信号光の両側の側波帯のうち片側の側波帯が抑圧された光SSB変調信号光を出力する光SSB変調器において、
    一定周波数の高周波信号と、所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号とを重畳した第1の電気信号と、前記高周波信号をヒルベルト変換した信号と、前記所定周波数の信号とを重畳した第2の電気信号とを、前記レーザ光の変調用の電気信号として用いることを特徴とする光SSB変調器。
  2. マッハツェンダ型の分岐導波路に入射されたレーザ光を当該レーザ光の変調用の電気信号で変調し、この変調信号光の両側の側波帯のうち片側の側波帯が抑圧された光SSB変調信号光を出力する光SSB変調器において、
    所定周波数の信号と、当該所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号とを出力する第1の移相手段と、
    一定周波数の高周波信号と、当該高周波信号をヒルベルト変換した信号とを出力する第2の移相手段と、
    前記第1の移相手段から出力される所定周波数の信号をヒルベルト変換した信号と、前記第2の移相手段から出力される高周波信号とを重畳して第1の電気信号とする第1の重畳手段と、
    前記第1の移相手段から出力される所定周波数の信号と、前記第2の移相手段から出力される高周波信号をヒルベルト変換した信号とを重畳して第2の電気信号とする第2の重畳手段と、
    を備え、
    前記第1の重畳手段から出力される第1の電気信号と前記第2の重畳手段から出力される第2の電気信号とを、前記レーザ光の変調用の電気信号として用いることを特徴とする光SSB変調器。
  3. 前記第1の移相手段、前記第2の移相手段、前記第1の重畳手段及び前記第2の重畳手段に代え、
    前記一定周波数の高周波信号及び前記所定周波数の信号の双方が入力され、これら入力された高周波信号及び所定周波数の信号を個別にヒルベルト変換し、このヒルベルト変換された所定周波数の信号と、ヒルベルト変換されない高周波信号とを重畳して第1の電気信号として出力し、また、ヒルベルト変換された高周波信号と、ヒルベルト変換されない所定周波数の信号とを重畳して第2の電気信号として出力する第3の移相手段、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の光SSB変調器。
  4. 光SSB変調器として、マッハツェンダ型の分岐導波路の各々に更に分岐導波路を組み込んだキャリア抑圧型の光変調器を備え、
    この光変調器のマッハツェンダ型の分岐導波路の各々に更に組み込まれた分岐導波路を導波するレーザ光を、前記第1の電気信号及び前記第2の電気信号で変調するようにしたことを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光SSB変調器。
  5. 前記所定周波数の信号が、中間周波数信号であることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかの光SSB変調器。
  6. 前記第1の電気信号での変調信号光及び前記第2の電気信号での変調信号光の光強度をバイアス電圧で調整することを特徴とする請求項1から5に記載のいずれかの光SSB変調器。
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