JP4640779B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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この発明は、携帯無線機に関し、特にたとえば、複数のアンテナを備える、携帯無線機に関する。
従来この種の携帯無線機としては、特許文献1に開示されたものが知られている。この従来技術は、本体および本体にヒンジを介して開閉可能に連結されたカバーで形成される。本体およびカバーの各々にアンテナが設けられており、ヒンジの開閉状態に応じて2つのアンテナのどちらか一方を選択する。具体的には、ヒンジが閉状態または全開状態であればカバーのアンテナを選択し、ヒンジが中間状態であれば本体のアンテナを選択する。なお、通話はヒンジを全開にして行い、中間状態ではデータ通信が行われる。
特開2003−101623号公報〔H04M 1/02,H04Q 1/24,3/24,H04B 7/26〕
しかし、従来技術では、選択されるアンテナはヒンジの開閉状態毎に固定的に決められており、たとえばヒンジが全開状態のときにはカバーのアンテナしか選択されないので、良好な通信品質が常に得られるとは限らない。アンテナ近傍の電波状態が、手や頭部などの障害物の位置によって絶えず変化するからである。
そこで、その時々で電波状態のよい方のアンテナを選択する制御を行うことが考えられるが、こうすると処理負荷が増大し、バッテリの持続時間が短くなる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小さな処理負荷で良好な通信品質が得られる、携帯無線機を提供することである。
1の発明に従う携帯無線機(10)は、本体(MB)の一方端に回動可能に結合された第1カバー(CV1)、本体の他方端に回動可能に結合された第2カバー(CV2)、第1カバーに設けられた第1アンテナ(12b)、第2カバーに設けられた第2アンテナ(12c)、本体に設けられた第3アンテナ(12a)、第1アンテナ,第2アンテナおよび第3アンテナの1つを選択する選択手段(SW1)、選択手段によって選択されたアンテナによって受信された信号を処理する処理手段(14)、第1カバーおよび第2カバーの姿勢が所定条件を満足するか否かを判別する判別手段(S3,S7)、判別手段の判別結果が否定的であるとき第1アンテナ,第2アンテナおよび第3アンテナの各々の受信レベルに基づいて選択手段の選択の切り換えを要求する第1要求手段(S25)、および判別手段の判別結果が肯定的であるとき特定アンテナの選択を選択手段に要求する第2要求手段(S1)を備える。
本体の一方端には第1カバーが回動可能に連結され、本体の他方端には第2カバーが回動可能に連結される。第1カバーには第1アンテナが設けられ、第2カバーには第2アンテナが設けられ、本体には第3アンテナが設けられる。これら第1アンテナ,第2アンテナおよび第3アンテナの1つが選択手段によって選択され、処理手段は、選択手段によって選択されたアンテナで受信された信号を処理する。第1要求手段は、第1アンテナ,第2アンテナおよび第3アンテナの各々の受信レベルに基づいて選択手段の選択の切り換えを要求する。第2要求手段は、判別手段の判別結果が肯定的であるとき特定アンテナの選択を選択手段に要求する。
各々姿勢が変化する第1カバーおよび第2カバーに第1アンテナおよび第2アンテナがそれぞれ設けられ、本体には第3アンテナが設けられる。これら第1〜第3アンテナのうちいずれか1つが選択手段によって選択され、こうして選択されたアンテナで受信された信号が処理手段によって処理される。かかる選択手段に対し、第1要求手段が第1アンテナ,第2アンテナおよび第3アンテナの各々の受信レベルに基づいて選択の切り換えを要求するので、極力良好な通信品質が得られる。また、判別手段の判別結果が肯定的であるときには、第2要求手段が特定アンテナの選択を要求するので、アンテナ切り換えのための処理負荷が軽減され、その結果、消費電力を抑制できる。
ここで所定条件として、第1カバーおよび第2カバーのとり得る姿勢のうち、第1アンテナ〜第3アンテナのいずれか1つの受信レベルが他の2つの各々の受信レベルよりも十分高い確率で大きくなるような姿勢を選び、かつ特定アンテナとして、かかる姿勢で最も高い受信レベルを示すアンテナを選べば、アンテナ切り換え制御を常時実行する場合と同等の通話品質が得られる。
2の発明に従う携帯無線機は、の発明に従属し、所定条件は第1カバーの主軸(X1)が本体の主軸(X0)に対して第1角度(α)をなしかつ第2カバーの主軸(X2)が本体の主軸に対して第1角度とは異なる第2角度(β)をなすという条件を含む。
第3の発明に従う携帯無線機は、の発明に従属し、第1アンテナは第1カバーの本体に結合された側とは反対の端部に設けられ、第2アンテナは第2カバーの本体に連結された側とは反対の端部に設けられ、第3アンテナは本体の第1カバーが結合された側の端部に設けられ、第1角度は270度ないし360度の範囲にあり、第2角度は90度ないし180度の範囲にあり、特定アンテナは第3アンテナである。
かかる携帯無線機を台上に、第1カバーの一方端および第2カバーの一方面が床面に接するように載置すれば、本体の一方端が第1カバーによって床面から極力高く持ち上げられる。この状態では、第1アンテナおよび第2アンテナは共に台と接触ないしは十分接近し、第3アンテナは台から極力離れるので、第3アンテナの受信レベルが第1アンテナおよび第2アンテナの各々の受信レベルよりも十分高い確率で大きくなる。
4の発明に従う携帯無線機は、1ないし3のいずれかの発明に従属し、処理手段は本体に設けられ、選択手段は第1アンテナおよび第2アンテナを優先的に選択する。
処理手段が本体に設けられている場合、選択手段が処理手段から離れた第1アンテナおよび第2アンテナを優先的に選択するので、処理手段で発生するノイズ成分の信号への混入量を減らすことができ、その結果、通信品質が高まる。
5の発明に従う携帯無線機は、の発明に従属し、選択手段は第1アンテナの受信レベルおよび第2アンテナの受信レベルが共に閾値を下回ったとき第3アンテナを選択する。
第1アンテナ近傍の電波状態および第2アンテナ近傍の電波状態が共に悪化するような状況下で、第3アンテナによって通信を維持できる。
6の発明に従う携帯無線機は、1ないし5のいずれかの発明に従属し、信号は電話信号である。
この発明によれば、小さな処理負荷で良好な通信品質が得られる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例の携帯端末10は、3つのアンテナ12a〜12cと、スイッチSW1と、電話処理回路14とを含む。アンテナ12a〜12cには端子T1〜T3がそれぞれ設けられており、スイッチSW1は、電話処理回路14を端子T1〜T3のいずれか1つに接続する。なお、現時点では、電話処理回路14は端子T1に接続されているものとする。
電話処理回路14は、移動通信システムと協働して通話機能を実現する。なお、通話機能は、電源がオンされている限り、常に動作状態にある。
主操作パネル30によってダイヤル操作が行われると、CPU42は電話処理回路14に発呼処理を命令する。電話処理回路14は発呼処理を実行し、この結果、発呼信号がアンテナ12aから射出される。発呼処理の開始によって、携帯端末10の状態は非通話状態から通話試行状態に移行する。
また、アンテナ12aを通して着信信号を受信すると、電話処理回路14は着信信号をCPU42に与える。CPU42は、着信を通知するべく、音声メッセージの発生をサウンドジェネレータ18に命令し、スイッチSW2を端子T4に接続する。このような着信通知処理の開始によって、携帯端末10の状態は非通話状態から通話試行状態に移行する。サウンドジェネレータ18から出力された音声信号は、スイッチSW2を介してアンプ20に与えられ、これによりスピーカ22から音声メッセージが出力される。
着信通知に対してオフフック操作が行われなければ、通話接続は失敗に終わる。携帯端末10の状態は、通話試行状態から非通話状態に戻る。一方、着信通知に対してオフフック操作が行われれば、通話接続は成功する。携帯端末10の状態は、通話試行状態から通話可能状態に移行する。
通話可能状態に移行すると、マイクロフォン16によって捉えられた発話音声が、電話処理回路14による変調処理を経て、アンテナ12aから射出される。射出された発話音声は、移動通信システムによって通話相手の通信端末へと伝送される。
通話相手から送られてきた受話音声は、アンテナ12aによって受信され、電話処理回路14によって復調される。スイッチSW2は端子T5に接続され、このため、復調された音声信号はアンプ20に入力される。そして、スピーカ22から受話音声が出力される。
主操作パネル30によって画面起動操作が行われると、CPU42は、キャラクタジェネレータ24にキャラクタ画像の生成を命令する。これにより、LCDモニタ26にキャラクタ画像が表示される。
LCDモニタ26にキャラクタ画像が表示された状態で、主操作パネル30および副操作パネル32のいずれか一方または両方によって文字入力,カーソル移動等の操作が受け付けられると、CPU42は、キャラクタジェネレータ24にキャラクタ画像の更新を命令し、これにより表示画像が更新される。このときサウンドジェネレータ18からは、操作音,効果音等が出力される。
ここで、図2(A),図2(B),図3(A),図3(B)および図4を参照して、携帯端末10は、本体MBと2つのカバーCV1およびCV2とによって形成される。カバーCV1は、図示しないヒンジを介して本体MBの一方端と、軸Y1の周りを回転可能に接続される。カバーCV2は、図示しない別のヒンジを介して本体MBの他方端と、軸Y2の周りを回転可能に接続される。
主操作パネル30はカバーCV2の表面に設けられ、副操作パネル32はカバーCV1の表面に設けられる。アンテナ12aは本体MB裏面の右上端に設けられ、アンテナ12bはカバーCV1裏面の右上端に設けられ、アンテナ12cはカバーCV2裏面の右下端に設けられる。
図2(A)および図2(B)では、カバーCV1の裏面およびカバーCV2の裏面が共に本体MBの表面と接している。つまり、本体MBの表面全体がカバーCV1およびCV2により覆われており、この状態を“カバー閉状態”と呼ぶ。
これに対して、図3(A)および図3(B)、または図4では、カバーCV1の裏面およびカバーCV2の裏面の少なくとも一方は本体MBの表面から離れており、このような状態を“カバー開状態”と呼ぶ。なお、点線は本体MBの主軸X0を示し、一点鎖線はカバーCV1の主軸X1を示し、二点鎖線はカバーCV2の主軸X2を示している。
カバー開状態のうち特に図3(A)および図3(B)に示す状態、すなわち主軸X1の主軸X0に対する角度αが180°であり、かつ主軸X2の主軸X0に対する角度βが180°である状態を“カバー全開状態”と呼ぶ。
また、特に図4に示す状態、すなわち主軸X1の主軸X0に対する角度αが300°であり、かつ主軸X2の主軸X0に対する角度βが150°である状態を“カバー特定状態”と呼ぶ。この表記法に従えば、前述のカバー閉状態は、α=β=0である状態と定義される。
上記のように形成された携帯端末10では、通話は、上記のどの状態でも行うことができる。図2(A)および図2(B)に示すカバー閉状態で通話を行う場合、スピーカ22およびマイク16がカバーCV1およびCV2の下に隠れているため、携帯端末10は、例えばカバーCV1およびCV2の一部が手で把持され、かつ本体MBが頭部に押し当てられる。
図3(A)および図3(B)に示すカバー開状態で通話を行う場合、携帯端末10は、本体MB,カバーCV1およびCV2の一部が手で把持される。スピーカ22およびマイク16が露見しているので、本体MBを頭部に押し当てる必要はない。
図4に示すカバー特定状態で通話を行う場合、携帯端末10は、カバーCV2の裏面が床面と接し、かつカバーCV2の本体MBと連結される側とは反対の端面が床面と接するように、台上に載置される。本体MBを頭部に押し当てる必要はなく、本体MB,カバーCV1およびCV2の一部を手で把持する必要もない。
このように、携帯端末10で手,頭部,台などの障害物が接触ないしは接近する位置は、カバーCV1およびCV2の開閉状態によって異なる。
図1に戻って、カバー状態検知回路38は、カバーCV1およびCV2の開閉状態を検知する。具体的には、主軸X1の主軸X0に対する角度αと、主軸X2の主軸X0に対する角度β(図3(A),図3(B)および図4参照)とが検知される。受信レベル測定回路28は、アンテナ12a〜12cにそれぞれ対応する受信レベルL1〜L3を出力する。
フラッシュメモリ36には、図5に示すようなテーブルTblが記憶される。テーブルTblには、カバー閉状態を示す角度情報(α=β=0)と、カバー特定状態に対応する角度情報(α=300,β=150)とが記述される。
CPU42は、カバー状態検知回路38の検知結果と、テーブルTblに記述された角度情報と、受信レベル測定回路28からの受信レベルL1〜L3とに基づいて、スイッチSW1を制御する。
具体的には、検知結果がカバー閉状態(α=β=0)またはカバー特定状態(α=300かつβ=150)を示せば、スイッチSW1の接続先を端子T1に固定する。そうでなければ、受信レベルL1〜L3を取得し、取得された受信レベルL1〜L3のうち最大のものを選択し、そしてスイッチSW1を端子T1〜T3のうち選択結果に対応する端子に接続する一連の制御動作を周期的に実行する。
これにより、アンテナ切り換えのための制御量をできるだけ抑制しつつ、高い通話品質を実現することができる。
CPU42は、μITRONなどのマルチタスクOSの制御下で、図6に示すメインタスクと図7に示す切り換えタスクとを並列的に実行する。メインタスクは、電源がオンされたとき起動され、以降電源がオフされるまで常に起動状態に置かれる。切り換えタスクは、メインタスクによって起動/停止される。なお、これらのフロー図に対応するプログラムは、フラッシュメモリ36に記憶される。
図6を参照して、ステップS1では、スイッチSW1を端子T1に接続する。次のステップS3では、カバー状態検知回路38の出力と、フラッシュメモリ36内のテーブルTblに基づいて、カバーCV1およびCV2の状態が閉状態(図2(A)および図2(B)参照)または特定状態(図4参照)であるか否かを判別し、判別結果が肯定的であれば待機する。ステップS3の判別結果が否定的つまり閉状態でも特定状態でもなければ、ステップS5に移って切り換え制御タスクを起動し、そしてステップS7に移る。
ステップS7では、再びカバーCV1およびCV2の状態が閉状態または特定状態であるか否かを判別し、判別結果が否定的であれば待機する。ステップS7の判別結果が肯定的つまり閉状態および特定状態のいずれかであれば、ステップS9に移って切り換え制御タスクを終了し、そしてステップS1に戻る。
図7を参照して、ステップS21では、このタスクが起動されてからまたは前回ステップS23〜S27が実行されてから所定時間が経過したか否かを判別し、判別結果が否定的であれば待機する。ステップS21の判別結果が肯定的であれば、ステップS23に移って、受信レベル測定回路28からアンテナ12a〜12cにそれぞれ対応する受信レベルL1〜L3を取得する。
ステップS25では、取得された受信レベルL1〜L3のうち最大のものを選択する。ステップS27では、スイッチSW1を選択結果に対応する端子に接続する。このため、例えば受信レベルL2が最大であれば、スイッチSW1は端子T2に接続される。
以上から明らかなように、この実施例の携帯端末10は、本体MB,本体MBの一方端に回転可能に連結されたカバーCV1,および本体MBの他方端に回転可能に連結されたカバーCV2で形成される。本体MB,カバーCV1およびカバーCV2にアンテナ12a,アンテナ12bおよびアンテナ12cがそれぞれ設けられ、アンテナ12a〜12cのうち任意の1つがスイッチSW1で電話処理回路14と接続される。
CPU42は、アンテナ12a〜12cに対応する受信レベルL1〜L3を周期的に検出し、検出結果に応じてスイッチSW1の接続を切り換える。カバーCV1およびCV2の開閉状態が閉状態(図2(A)および図2(B)参照)または特定状態(図4参照)を示すときには、かかる切り換え制御を停止して、スイッチSW1の接続先をアンテナ12aに固定する。閉状態および特定状態では、受信レベルL1が受信レベルL2およびL3よりも十分高い確率で大きくなるので、閉状態または特定状態でスイッチSW1の接続先をアンテナ12aに固定しても、受信レベルに基づくアンテナ切り換え制御を常時行う場合と同程度の高い通話品質が得られる。
これにより、少ない消費電力で高い通話品質を実現することができる。
以下、他の実施例を説明する。この実施例の構成は、図8に示されている。この実施例が前実施例(図1参照)と異なるのは、受信レベルに関する閾値THsおよび時間に関する閾値THtがフラッシュメモリ36にさらに記憶されている点、およびCPU42が閾値THsおよびTHtを利用してアンテナ切り換え制御を行う点である。
アンテナ12a〜12cの配置,カバーCV1およびCV2の状態などは前実施例と同様なので、図2〜図4を援用する。メインタスクも前実施例と同様であり、図7を援用する。切り換え制御タスクは、図9に示されている。
前実施例の切り換え制御では、アンテナ12a〜12cのうち最も受信レベルの高いアンテナを選択した。この実施例の切り換え制御では、同様に受信レベルの高いアンテナを選択するものの、選択の際にアンテナ12bおよび12cをアンテナ12aより優先する。アンテナ12aは、アンテナ12bおよび12cの受信レベルが共に閾値THsを下回ったとき選択され、アンテナ12bおよび12cのいずれか一方の受信レベルが閾値THt以上持続的に閾値THsを上回ると、再び選択肢から除外される。
このような切り換え制御を行うとき、CPU42は、詳しくは図9のフロー図に従う処理を実行する。図9を参照して、まずステップTHtで初期設定を行う。具体的には、変数imaxに“3”をセットする。続いて、ステップS33で変数iに“2”をセットし、ステップS35ではタイマ40をリセットおよびスタートする。そして、ステップS37に進む。
ステップS37では、スイッチSW1を端子Tiに接続する。このため初回起動時には、スイッチSW1は端子T2と接続される。次のステップS39では、受信レベルTiが閾値THsを下回るか否かを判別し、判別結果が否定的であれば待機する。ステップS39の判別結果が肯定的であれば、ステップS41に移って変数iをインクリメントし、その後ステップS43に移る。
ステップS43では、変数iが変数imaxより大きいか否かを判別し、判別結果が否定的であればステップS37に戻る。ステップS43の判別結果が肯定的であれば、ステップS45に移って、タイマ値が閾値THtを下回るか否かを判別し、判別結果が否定的であればステップS33に戻る。ステップS45の判別結果が肯定的であれば、ステップS47に移る。
ステップS47では、スイッチSW1を端子T1に接続する。続いて、ステップS49で変数iに2をセットし、ステップS51では、受信レベルLiが閾値THsを下回るか否かを判別する。この判別結果が肯定的であればステップS53に移り、否定的であればステップS57に移る。
ステップS53では、変数iをインクリメントし、次のステップS55では、変数iが変数imaxを上回るか否かを判別する。この判別結果が否定的であればステップS51に戻り、肯定的であればステップS49に戻る。
ステップS57では、タイマ40をリセットおよびスタートする。続くステップS59では、タイマ値が閾値THtに等しいか否かを超えたか否かを判別し、判別結果が否定的であれば待機する。ステップS59の判別結果が肯定的となると、ステップS61に移って、受信レベルLiが閾値THsを上回るか否かを判別する。この判別結果が否定的であればステップS53に戻り、肯定的であればステップS33に戻る。
以上から明らかなように、この実施例の携帯端末10によれば、図1実施例と同様、少ない消費電力で高い通話品質を実現することができる。図1実施例と比べると、アンテナ選択の際に本体MBの中心から遠いアンテナ12bおよび12cを優先するので、本体MB内の回路群で発生するノイズの通話信号への混入が極力抑制され、これにより通話品質が向上する。
また、アンテナ12bおよび12cの受信レベルが共に閾値THsを下回ったときアンテナ12aを選択するので、たとえばカバーCV1およびCV2が共に手で把持され、その結果アンテナ12b近傍の電波状態およびアンテナ12c近傍の電波状態が共に悪化するような状況下で、アンテナ12aによって通話を維持できる。
以下、その他の実施例を説明する。この実施例は、カバー形状およびカバー特定状態を除き、図1実施例または図8実施例と同様である。この実施例に適用されるカバー特定状態を図10に示す。図10を参照して、この実施例の携帯端末10は、カバーCV1の本体MBに連結される側とは反対の端部と、カバーCV2の本体MBに連結される側とは反対の端部とに傾斜が付けられており、α=270°かつβ=155°の状態で台上に載置される。このため、図6のステップS3およびステップS7では、α=270°かつβ=155°のときカバー特定状態と判別される。
以下、さらにその他の実施例を説明する。この実施例は、カバー形状およびカバー特定状態を除き、図1実施例または図8実施例と同様である。この実施例に適用されるカバー特定状態を図11に示す。図11を参照して、この実施例の携帯端末10は、カバーCV1の主軸X1方向の長さと、カバーCV2の主軸X2方向の長さとの比が1:3であり、α=320°かつβ=130°の状態で台上に載置される。このため、図6のステップS3およびステップS7では、α=320°かつβ=130°のときカバー特定状態と判別される。
なお、図4,図10および図11からわかるように、カバー特定状態はカバー形状で決まるが、一般的には、本体MBの一端を極力高く持ち上げるために、角度αは概ね270°ないし360°の範囲で設定され、角度βは90°ないし180°の範囲で設定される。
なお、各実施例では、特定状態に対応する角度αおよびβの値を1組だけ記憶したが、これを複数組記憶してもよい。また、特定状態に対応する角度αおよびβの各々は、たとえば290<α<310,140<β<160のように、上限値および下限値で記述されてもよい。
以上では、携帯端末10で通話を行う場合について説明したが、通話以外の無線通信たとえばデータ通信を行う場合にも、少ない消費電力で高い通信品質が実現される。
また、アンテナ12a〜12cの設置位置は、図3(A)および図3(B)に示されたものに限らない。設置位置がどこであれ、アンテナ12a〜12cに対応する受信レベルL1〜L3のいずれか1つが他の2つよりも十分高い確率で大きくなるような位置関係があれば、そのような位置関係を示す情報をテーブルTbl(図5参照)に記述しておくことで同様の効果が得られる。アンテナの数が4つ以上あっても構わない。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 (A)は図1実施例のカバー閉状態を示す正面図であり、(B)は図1実施例のカバー閉状態を示す側面図である。 (A)は図1実施例のカバー全開状態を示す正面図であり、(B)は図1実施例のカバー全開状態を示す側面図である。 図1実施例のカバー特定状態を示す側面図である。 図1実施例に適用されるテーブルを示す図解図である。 図1実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPU動作の他の一部を示すフロー図である。 この発明の他の実施例の構成を示すブロック図である。 図8実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。 その他の実施例のカバー特定状態を示す側面図である。 さらに他の実施例のカバー特定状態を示す側面図である。
符号の説明
10…携帯端末
12a〜12c…アンテナ
14…電話処理回路
16…マイク
22…スピーカ
26…LCDモニタ
28…受信レベル測定回路
38…カバー状態検知回路
42…CPU
CV1,CV2…カバー
MB…本体
X0〜X2…主軸

Claims (5)

  1. 本体の一方端に回動可能に結合された第1カバー、
    前記本体の他方端に回動可能に結合された第2カバー、
    前記第1カバーに設けられた第1アンテナ、
    前記第2カバーに設けられた第2アンテナ、
    前記本体に設けられた第3アンテナ、
    前記第1アンテナ,前記第2アンテナおよび前記第3アンテナの1つを選択する選択手段、
    前記選択手段によって選択されたアンテナによって受信された信号を処理する処理手段、
    前記第1カバーおよび前記第2カバーの姿勢が所定条件を満足するか否かを判別する判別手段、
    前記判別手段の判別結果が否定的であるとき前記第1アンテナ,前記第2アンテナおよび前記第3アンテナの各々の受信レベルに基づいて前記選択手段の選択の切り換えを要求する第1要求手段、および
    前記判別手段の判別結果が肯定的であるとき特定アンテナの選択を前記選択手段に要求する第2要求手段を備え
    前記所定条件は前記第1カバーの主軸が前記本体の主軸に対して第1角度をなすという条件を含み、
    前記第1アンテナは前記第1カバーの前記本体に結合された側とは反対の端部に設けられ、
    前記第3アンテナは前記本体の前記第1カバーが結合された側の端部に設けられ、
    前記第1角度は270度ないし360度の範囲にあり、そして
    前記特定アンテナは前記第3アンテナである、携帯無線機。
  2. 前記所定条件は前記第2カバーの主軸が前記本体の主軸に対して前記第1角度とは異なる第2角度をなすという条件をさらにみ、
    前記第2アンテナは前記第2カバーの前記本体に連結された側とは反対の端部に設けられ、
    前記第2角度は90度ないし180度の範囲にある、請求項1記載の携帯無線機。
  3. 前記処理手段は前記本体に設けられ、
    前記選択手段は前記第1アンテナおよび前記第2アンテナを優先的に選択する、請求項1または2に記載の携帯無線機。
  4. 前記選択手段は前記第1アンテナの受信レベルおよび前記第2アンテナの受信レベルが共に閾値を下回ったとき前記第3アンテナを選択する、請求項記載の携帯無線機。
  5. 前記信号は電話信号である、請求項1ないしのいずれかに記載の携帯無線機。
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