JP4640243B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4640243B2
JP4640243B2 JP2006115277A JP2006115277A JP4640243B2 JP 4640243 B2 JP4640243 B2 JP 4640243B2 JP 2006115277 A JP2006115277 A JP 2006115277A JP 2006115277 A JP2006115277 A JP 2006115277A JP 4640243 B2 JP4640243 B2 JP 4640243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
fuel
wall surface
temperature
asynchronous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006115277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007285240A (ja
Inventor
晃司 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006115277A priority Critical patent/JP4640243B2/ja
Publication of JP2007285240A publication Critical patent/JP2007285240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4640243B2 publication Critical patent/JP4640243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の1サイクルあたりに噴射すべき燃料を吸気弁の開弁前に終了する非同期噴射と吸気弁の開弁中に終了する同期噴射とに分割して噴射するようにした内燃機関の制御装置に関する。
吸気弁の開弁前に燃料噴射が終了する非同期噴射と、吸気弁の開弁中に燃料噴射が終了する同期噴射とを一つの燃料噴射弁で選択的に実行するとともに、同期噴射から非同期噴射へ切替える過程においてバルブオーバーラップ期間を跨いで同期噴射と非同期噴射とによって二分割した形で燃料噴射が行われるように燃料噴射弁を制御する内燃機関の制御装置がある(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特開2005−009413号公報 特開昭61−247841号公報 特開平7−127514号公報 特開平9−133034号公報
特許文献1の装置は、燃料噴射を同期噴射と非同期噴射とで二分割する際に、同期噴射と非同期噴射との配分を時間経過に従って直線的に変化させることにより、噴射モードの切替えに伴う空燃比の急激な変化を抑制する。
一般に、非同期噴射は吸気通路壁面への壁面付着燃料量を増加させる欠点がある一方で混合気の均質度を向上させる利点がある。また、同期噴射は壁面付着燃料量を減少させる利点がある一方で混合気の均質度を悪化させる欠点がある。これらの噴射モードによる欠点と利点との現れ方は吸気通路の壁面温度に依存して変化する。即ち、壁面温度が高い場合は低い場合に比べて壁面に触れた燃料が気化し易くなるので、壁面付着燃料量が排出未燃燃料の増加に影響する度合いが小さくなる。
しかしながら、特許文献1の装置は、燃料噴射を同期噴射と非同期噴射とで二分割する際に、同期噴射と非同期噴射との配分を壁面温度を考慮して設定しているわけではなく、その配分を時間経過に従って直線的に変化させているだけである。そのため、非同期噴射と同期噴射とが排出未燃燃料低減の観点から適正に配分されず、排出未燃燃料の低減が不十分になるおそれがある。
そこで、本発明は、燃料噴射を同期噴射と非同期噴射とで分割する際に排出未燃燃料を低減することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記内燃機関の吸気弁の開弁前に終了する非同期噴射と前記吸気弁の開弁中に終了する同期噴射とに分割して前記燃料噴射手段が噴射するように前記燃料噴射手段を制御する燃料噴射制御手段と、前記吸気通路の壁面温度又はその温度と相関する物理量を取得する取得手段と、前記非同期噴射と前記同期噴射との噴射配分を設定する噴射配分設定手段と、を備え、前記噴射配分設定手段は、未燃燃料の排出量の最小値を与える前記噴射配分を前記取得手段にて取得された前記壁面温度又は前記物理量に応じて設定することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この制御装置によれば、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を非同期噴射と同期噴射とに分割して噴射する際に、その噴射配分が吸気通路の壁面温度又はその温度と相関する物理量を考慮して設定される。そのため、噴射配分を排出未燃燃料低減の観点から適正に配分することができるようになる。
なお、壁面温度と相関する物理量としては種々の物理量が想定される。例えば、その物理量として、内燃機関の冷却水温、外気温、潤滑油温等を例示することができる。取得手段による壁面温度等の取得方法に制限はなく、温度センサ等の検出手段を利用して取得すべき物理量を直接的に測定して取得する他、取得すべき物理量を他の物理量から所定の推定ロジックに従って推定して取得してもよい。
本発明の制御装置においては、前記噴射配分設定手段は、前記壁面温度又は前記物理量が大なる場合は小なる場合に比べて、前記非同期噴射の占める割合が大きくなるように前記噴射配分を設定してもよい(請求項2)。壁面温度が高い場合は低い場合に比べて壁面付着燃料量が排出未燃燃料の増加に影響する度合いが小さくなる。そのため、同期噴射と非同期噴射とで燃料噴射を分割する際には、壁面温度が高い場合は低い場合よりも非同期噴射の占める割合を大きくし、同期噴射の占める割合を小さくした方が排出未燃燃料低減の観点から有利であり、逆に壁面温度が低い場合は高い場合よりも同期噴射の占める割合を大きくし、非同期噴射の占める割合を小さくした方が排出未燃燃料低減の観点から有利である。この態様によれば、壁面温度が高い場合は低い場合よりも非同期噴射の占める割合が大きくなるように噴射配分が設定されるので、排出未燃燃料を十分に低減できるようになる。
また、本発明の制御装置においては、条件によって非同期噴射又は同期噴射のいずれか一方のみを噴射する場合があってもよい。例えば、前記壁面温度又は前記物理量が所定範囲内にあるか否かを判定する判定手段を備え、前記燃料噴射制御手段は、前記判定手段が前記壁面温度又は前記物理量が前記所定範囲内にあると判定した場合、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記非同期噴射と前記同期噴射とに分割して前記燃料噴射手段が噴射し、かつ前記判定手段が前記壁面温度又は前記物理量が前記所定範囲外にあると判定した場合、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記非同期噴射又は前記同期噴射のいずれか一方にて前記燃料噴射手段が噴射するように前記燃料噴射手段を制御してもよい(請求項3)。この態様によれば、所定範囲を排出未燃燃料量を低減する観点から適宜に設定することにより、壁面温度に適した噴射モードを選択することができるので、トータルとしての未燃燃料の排出量を可能な限り抑えることができる。
以上説明したように、本発明によれば、非同期噴射と同期噴射との噴射配分が吸気通路の壁面温度又はその温度と相関する物理量を考慮して設定されるので、噴射配分を排出未燃燃料低減の観点から適正に配分することができるようになる。そのため、燃料噴射を同期噴射と非同期噴射とで分割して噴射する際に排出未燃燃料を低減することができる。
図1は本発明の制御装置が適用された内燃機関の要部を示している。内燃機関1は4つ(図1では1つのみ示す)の気筒2が一方向に並べられた直列4気筒火花点火内燃機関として構成されている。各気筒2はシリンダブロック3に形成されており、各気筒2の開口部はシリンダヘッド4にて塞がれる。各気筒2にはクランク軸5にコンロッド7を介して連結されたピストン6が往復運動可能な状態で挿入されている。各気筒2には吸気通路8及び排気通路9がそれぞれ接続され、シリンダヘッド4には吸気通路8を開閉する吸気弁10と排気通路9を開閉する排気弁11がそれぞれ設けられている。シリンダブロック3には、各気筒2を取り囲むように冷却水を流通させるウォータージャケット3aが形成され、そのウォータージャケット3aに臨むようにして冷却水温度を検出するための水温センサ21が設けられている。クランク軸5には、その回転速度やクランク角度を検出するためのクランク角センサ22が設けられる。各気筒2にはその天井面から電極部を突出させるようにして点火プラグ12が設けられている。
吸気通路8は気筒2毎に分岐された分岐部8aと、各分岐部8aが接続されたサージタンク部8bとを有している。サージタンク部8bの上流側には空気流量調整用のスロットル弁13が設けられ、その下流には空気流量を検出するためのエアフローメータ23が設けられる。サージタンク部8bの下流側には、分岐部8a内に燃料を噴射するための燃料噴射弁14がその先端部を通路内に臨ませるようにして一つずつ設けられている。燃料噴射弁14には図示しない燃料タンクから燃料が供給される。内燃機関1はエアフィルタ(不図示)にて濾過された空気を吸気通路8に導くとともに、その空気と燃料噴射弁14にて吸気通路8内に噴射された燃料とで燃料混合気を形成し、その燃料混合気を各気筒2に導入して点火プラグ12にて所定時期に着火する。そして、燃焼後の排気ガスは排気通路9へ排出されるとともに、排気通路9に設けられた排気浄化装置(不図示)にて未燃燃料(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の有害成分が浄化された上で大気に放出される。
以上の内燃機関1は制御装置としてのエンジンコントロールユニット(ECU)20にて制御される。ECU20は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要な記憶手段としてのROM、RAM等の周辺装置を備えたコンピュータであり、上述した各種のセンサ21〜23からの信号に基づいて内燃機関1の運転状態を適正に制御する。ECU20が実施する全ての制御の説明は省略するが、ECU20は気筒2毎に設けられた各燃料噴射弁13による燃料噴射を制御するとともに、各気筒2の点火時期を制御する。図2は、ECU20が所定条件下で内燃機関1に実行させる燃料噴射モードを説明する説明図である。この図において、TDCは排気行程上死点を、CAはクランク角をそれぞれ示す。図示の燃料噴射モードは、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を、燃料噴射弁13が非同期噴射と同期噴射とに分割して噴射するものであり、冷却水温が所定範囲内にある場合に実行される。以下、これを分割噴射という場合がある。図2から明らかなように、非同期噴射は吸気弁9の開弁前に燃料噴射が終了し、同期噴射は吸気弁9の開弁中に燃料噴射が終了するようになっている。これらの開始時期に関しては、非同期噴射の開始時期は排気行程中に設定され、同期噴射の開始時期は吸気行程中に設定される。
分割噴射を実行する運転領域は、冷却水温に基づいて設定される。冷却水温は吸気通路8の壁面温度と相関する物理量である。即ち、壁面温度と冷却水温との間には、壁面温度の上昇に伴って冷却水温が上昇し、逆に壁面温度の降下に伴って冷却水温が降下する関係がある。図3は冷却水温Twに対する排出未燃燃料量(HC排出量)の変化を、同一量の燃料を噴射する非同期噴射、同期噴射及び分割噴射のそれぞれについて示した説明図である。図3に示すように、冷却水温Twが高いほど壁面温度が高くなって壁面に触れた燃料が気化し易くなるので、非同期噴射は壁面付着燃料量を増加させる欠点よりも混合気の均質度を向上させる利点が際立つようになるためHC排出量が減少する。そして、同期噴射は壁面付着量を低減させる利点よりも混合気の均質度を悪化させる欠点が際立つようになるためHC排出量が増加する。逆に、冷却水温が低いほど壁面温度が低くなって壁面に触れた燃料が気化し難くなるので、非同期噴射は混合気の均質度を向上させる利点よりも付着燃料量を増加させる欠点が際立つようになるためHC排出量が増加する。そして同期噴射は混合気の均質度を悪化させる欠点よりも壁面付着燃料量を減少させる利点が際立つようになるためHC排出量が減少する。従って、水温Twがある温度範囲AR1の下限より低い温度範囲AR2にある場合は同期噴射を実行し、その温度範囲の上限よりも高い温度範囲AR3にある場合は非同期噴射を実行することがHC排出量を低減させる観点から有利である。
温度範囲AR1においては、後述する噴射配分で分割噴射を実行することにより、非同期噴射又は同期噴射のいずれか一方のみを実行する場合と比べてHC排出量を低減することができる。例えば、温度範囲AR1内の温度Aでは、非同期噴射のHC排出量と同期噴射のHC排出量とがαで一致するが、図示の例では、温度Aの際にその温度に応じた噴射配分で分割噴射を実行することによりHC排出量をβ(α>β)まで低減できる。
次に分割噴射における噴射配分の設定方法を図4〜図6を参照して説明する。これらの図は、噴射配分の変化に対するHC排出量の変化を示した説明図であり、図4は冷却水温Twが温度Aの場合(Tw=A)を、図5は冷却水温TwがAよりもta(ta>0)低い場合(Tw=A−ta)を、図6は冷却水温TwがAよりもtb(tb>0)高い場合(Tw=A+tb)をそれぞれ示している。なお、これらの図において、太い実線はHC排出量(総排出量)を示し、細い2本の実線は総排出量の内訳であり、これらの細い実線は均質度が起因するHC排出量、壁面付着燃料量が起因するHC排出量をそれぞれ示している。
これらの図から明らかなように、噴射配分の変化に対する壁面付着起因のHC排出量の変化の形態と、噴射配分の変化に対する均質度起因のHC排出量の変化の形態とが相違している。壁面付着起因のHC排出量は、非同期噴射の配分が小さくなるに従って直線的に減少するように変化する。これに対して、均質度起因のHC排出量は、非同期噴射の配分が少なくなるに従って増加するが、非同期噴射の配分が小さくなるほど増加の度合いが大きくなるように曲線的に変化する。つまり、均質度起因のHC排出量は、噴射配分の変化に対してリニアに変化しないので、総排出量は下に凸の曲線を示し冷却水温Twの温度毎に総排出量の最小値が存在することになる。従って、総排出量の最小値を与える噴射配分を冷却水温Tw毎に設定すれば、HC排出量を最小にすることができる。
図示の例で言えば、図4の場合(Tw=Aの場合)には、非同期噴射の占める割合がεとなる噴射配分のときにHC排出量の最小値βを与え、図5の場合(Tw=A−taの場合)には、非同期噴射の占める割合がε1となる噴射配分のときにHC排出量の最小値β1を与え、図6の場合(Tw=A+tbの場合)には、非同期噴射の占める割合がε2となる噴射配分のときにHC排出量の最小値β2を与える。なお、各割合ε、ε1及びε2は、次式で定義される。
ε,ε1,ε2=非同期噴射の噴射量/(非同期噴射の噴射量+同期噴射の噴射量)
総排出量の最小値を与える噴射配分は、冷却水温Twが高い場合は低い場合に比べて、非同期噴射の占める割合が大きくなるような噴射配分となる。そこで、最小値を与える噴射配分を冷却水温Tw毎に予め実験的に求めておき、分割噴射の際に冷却水温Twに応じた噴射配分を設定することにより、HC排出量を最小限に食い止めることができる。
以上の考え方に基づいて、ECU20は以下の制御ルーチンを実行する。図7はECU20が実行する制御ルーチンの一例を示したフローチャートであり、このルーチンのプログラムはECU20のROMに予め記憶されており、所定間隔で繰り返し実行される。まず、ECU20はステップS1において、内燃機関の運転状態を取得する。取得するパラメータは以下の処理内容によるが、ここでは、機関回転速度Neをクランク角センサ22の信号に基づいて、空気流量Gaをエアフローメータ23の信号に基づいて、冷却水温Twを水温センサ21の信号に基づいてECU20がそれぞれ取得する。
次に、ステップS2では、1サイクルあたりに噴射すべき燃料噴射量Qを算出する。この燃料噴射量Qは、運転状態に応じて算出される。例えば、機関回転速度Ne及び吸入空気流量Gaを変数として燃料噴射量Qを与えるマップを参照することにより、ステップS1の取得結果に基づいて燃料噴射量Qを算出することができる。次に、ステップS3では、冷却水温Twが分割噴射を実行すべき条件として予め設定された温度範囲AR1内にあるか否かを判定する(図3参照)。温度範囲AR1にあるときはステップS4に進み、そうでない場合はステップS7に進む。
ステップS4では、冷却水温Twに応じた非同期噴射と同期噴射との噴射配分を設定する。この噴射配分は、例えば、図8に示すように、HC排出量を最小にできる噴射配分を冷却水温Tw毎に対応させたマップを参照し、ステップS1で取得した冷却水温Twに基づいて設定することができる。なお、図8では、噴射配分が冷却水温Twに応じて直線的に変化するようになっているが、これはあくまでイメージを示したもので、直線的に変化することに限定する趣旨ではない。
次に、ステップS5では、ステップS4で設定した噴射配分で非同期噴射が実行されるように燃料噴射弁14の動作を制御する。続くステップS6では、ステップS4で設定した噴射配分で非同期噴射が実行されるように燃料噴射弁14の動作を制御する。これにより適正な噴射配分で分割噴射が実現される。そして、今回のルーチンを終了する。
ステップS7では、冷却水温Twが温度範囲AR2の上限値未満か否かを判定し、温度範囲AR2の上限値未満の場合はステップS8に進み、燃料噴射量Qの全量が同期噴射にて噴射されるように燃料噴射弁14の動作を制御して今回のルーチンを終える。一方、温度範囲AR2の上限値未満でない場合は、冷却水温Twが温度範囲AR3の下限値を超えることになるので、ステップS9で燃料噴射量Qの全量が非同期噴射にて噴射されるように燃料噴射弁14の動作を制御して今回のルーチンを終了する。
図7の制御を実行することにより、冷却水温Twに適した噴射モードを選択することができるのでトータルとしてのHC排出量を可能な限り抑えることができる。
以上の形態においては、燃料噴射弁14が本発明に係る燃料噴射手段に、温度範囲AR1が本発明に係る所定範囲に相当する。また、図7のステップS1を実行することにより、ECU20は本発明に係る取得手段として、ステップS3を実行することにより、ECU20は本発明に係る判定手段として、ステップS4を実行することにより、ECU20は本発明に係る噴射配分設定手段として、ステップS5及びステップS6を実行することにより、ECU20は燃料噴射制御手段として、それぞれ機能する。
但し、本発明は以上の形態に限定されず、種々の形態にて実施できる。本発明を適用する内燃機関は火花点火式でなくてもよく、点火プラグを有しないディーゼル機関に本発明を適用することもできる。また、図7の制御ルーチンでは、冷却水温Twが温度範囲AR1内にある場合に、分割噴射を実行し、そうでない場合に、非同期噴射又は同期噴射のいずれか一方のみを実行するようにしているが、温度範囲AR1を設けることは必須ではなく、非同期噴射のみから同期噴射のみまでの噴射配分を冷却水温に対応させることにより、分割噴射と、非同期噴射又は同期噴射のいずれか一方のみとを冷却水温に応じて使い分けるようにしてもよい。
以上の形態では、吸気通路の壁面温度を取得せずに、この温度と相関する物理量としての冷却水温を取得しているが、冷却水温に基づいて壁面温度を所定のロジックで推定して取得してもよい。また、吸気通路に温度センサを設けて壁面温度を直接的に取得してもよい。これらによれば、正確な壁面温度を把握できるので、冷却水温で噴射配分を設定する場合よりも制御精度が向上する。また、壁面温度に相関する物理量としては、冷却水温の他、潤滑油温、外気温等の物理量を取得してもよいし、これらの物理量の少なくとも一つに基づいて壁面温度を推定により取得してもよい。
また、以上の形態では、燃料噴射手段として、一つの気筒に対して非同期噴射と同期噴射とを選択的に実行できる一つの燃料噴射弁14を設けたが、一つの気筒に対して非同期噴射専用の燃料噴射弁と同期噴射専用の燃料噴射弁とを一つずつ設けることにより、本発明に係る燃料噴射手段を実現してもよい。
本発明の制御装置が適用された内燃機関の要部を示した図。 所定条件下で実行する燃料噴射モード(分割噴射)を説明する説明図。 冷却水温Twに対するHC排出量の変化を、同一量の燃料を噴射する非同期噴射、同期噴射及び分割噴射のそれぞれについて示した説明図。 冷却水温Twが温度Aの場合(Tw=A)における、噴射配分の変化に対するHC排出量の変化を示した説明図。 冷却水温TwがAよりもta(ta>0)低い場合(Tw=A−ta)における、噴射配分の変化に対するHC排出量の変化を示した説明図。 図6は冷却水温TwがAよりもtb(tb>0)高い場合(Tw=A+tb)における、噴射配分の変化に対するHC排出量の変化を示した説明図。 本発明の実施形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 冷却水温Twに噴射配分を関連付けたマップの一例を示した説明図。
符号の説明
1 内燃機関
8 吸気通路
10 吸気弁
14 燃料噴射弁(燃料噴射手段)
20 ECU(燃料噴射制御手段、取得手段、噴射配分設定手段、判定手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記内燃機関の吸気弁の開弁前に終了する非同期噴射と前記吸気弁の開弁中に終了する同期噴射とに分割して前記燃料噴射手段が噴射するように前記燃料噴射手段を制御する燃料噴射制御手段と、前記吸気通路の壁面温度又はその温度と相関する物理量を取得する取得手段と、前記非同期噴射と前記同期噴射との噴射配分を設定する噴射配分設定手段と、を備え
    前記噴射配分設定手段は、未燃燃料の排出量の最小値を与える前記噴射配分を前記取得手段にて取得された前記壁面温度又は前記物理量に応じて設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記噴射配分設定手段は、前記壁面温度又は前記物理量が大なる場合は小なる場合に比べて、前記非同期噴射の占める割合が大きくなるように前記噴射配分を設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記壁面温度又は前記物理量が所定範囲内にあるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記判定手段が前記壁面温度又は前記物理量が前記所定範囲内にあると判定した場合、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記非同期噴射と前記同期噴射とに分割して前記燃料噴射手段が噴射し、かつ前記判定手段が前記壁面温度又は前記物理量が前記所定範囲外にあると判定した場合、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記非同期噴射又は前記同期噴射のいずれか一方にて前記燃料噴射手段が噴射するように前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
JP2006115277A 2006-04-19 2006-04-19 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP4640243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006115277A JP4640243B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006115277A JP4640243B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007285240A JP2007285240A (ja) 2007-11-01
JP4640243B2 true JP4640243B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=38757247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006115277A Expired - Fee Related JP4640243B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4640243B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136959A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
DE102016215856A1 (de) * 2016-08-24 2018-03-01 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine mit Saugrohreinspritzung
JP6904310B2 (ja) * 2018-06-22 2021-07-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05202783A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH09133034A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2004084532A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05202783A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH09133034A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2004084532A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007285240A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7599787B2 (en) Fuel injection control device for engine
US7747379B2 (en) Control device of direct injection internal combustion engine
EP1865179B1 (en) Control device and control method for engine
JP5737262B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US8256281B2 (en) Fuel property determination apparatus for internal combustion engine
JP2008031932A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
US10215126B2 (en) Control device for internal combustion engine
JP4640243B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007239638A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007187057A (ja) 内燃機関
JP2008223676A (ja) 筒内噴射式エンジンの燃料噴射制御装置
JP6248408B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009293526A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
US11168640B2 (en) Fuel injection control device
JP5203157B2 (ja) バイフューエル内燃機関の燃料噴射制御方法
JP2004092488A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2010248948A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2016217338A (ja) 内燃機関の制御装置
EP3150830B1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP6244369B2 (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
JP4407442B2 (ja) 筒内噴射式エンジンの燃圧制御装置
JP5505655B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP7111674B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2006132400A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御方法
JP5983910B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4640243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees