JP4639740B2 - 熱線センサー - Google Patents

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Description

本発明は、人体検知に用いる熱線センサーに関するものである。
人体が発生する熱線(赤外線)を受光することにより、所定のエリアでの人体を検知する熱線センサーは防犯、照明制御等の用途に広く普及している。この熱線センサーは、人体の動きにより背景と、人体の温度差に起因する熱線(赤外線)受光量の変化により人体の有無を判定するのが一般的であり、赤外線受光量の変化を確実に捉えるために、集光光学系によって受光素子である焦電素子の視野を限定している。また使用用途に対応した検知エリアを設けるために、集光光学系は複数の集光光学手段により構成されるのが一般的であって、所定のエリア内に広く複数の検知視野(検知エリア)を設けるために、マルチミラー若しくはマルチレンズが集光光学系として用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2004−205835号公報(段落番号0022〜0024)
ところで、上記の特許文献1に開示されている集光ミラー構造は所謂トーリックミラー面に近い形状の反射鏡面を有する複数の集光ミラーを放射状に隣接配置して一方を遠距離用、他方を近距離用としたものであるが、人体を検知するエリアは精々10数m先程度であり、街路灯など20m以上の広い範囲を対象とする照明装置の制御のような用途に使用する場合には3つ以上の距離範囲に対応する検知エリアを確保する必要があるが、焦点距離の短い集光ミラーによる他の集光ミラーの検知ビームのけられ発生を考慮する必要があるため遠、中、近の各距離に対応するように使用する集光ミラーが3種類以上となるような集光ミラー構造を従来の構造では難しく、そのため更なる遠距離には複数ブロック組み合わせて感度を高める等の工夫が必要であった。
本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、最も焦点距離が短い近距離用集光ミラーを他の集光ミラーの検知ビームに影響を与えることなく、検知感度の確保が図れ、他の集光ミラーの検知感度の確保をも可能とした熱線センサーを提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、人体を検知する検知エリアを俯瞰するように設定し、集光ミラーで焦電素子の受光面に集光させた人体が発する熱線を前記焦電素子で受光して人体を検知する熱線センサーにおいて、焦点距離が夫々異なり、各焦点位置を前記焦電素子の受光面に対応させた3つ以上の集光ミラーを備えるとともに、前記焦電素子の中心を通って前記受光面に垂直な軸線より下方に、前記集光ミラーの内、最も焦点距離の短い集光ミラーを配置するとともに、前記軸線より上方位置に、前記集光ミラーの内、最も焦点距離の長い集光ミラーを配置し、前記焦電素子は、前記軸線より上方に配置された支持体により支持され、前記熱線センサーの取り付け位置が人体検知に必要なエリアの角部若しくは角部近傍であって、各集光ミラーにおいて線対称に反射鏡面を左右に二分する中心線と前記焦電素子の中心を通り焦電素子の受光面に垂直な軸線とを同一面に含むように、前記各集光ミラーと焦電素子とを配置し、前記人体検知に必要なエリアの設定面が略矩形状であって、焦点距離が最も短い集光ミラーの検知エリアと、焦点距離が2番目に近い集光ミラーの検知エリアとの間の中心同士を結ぶ線と、前記熱線センサーの取り付け位置から前記設定面上に正射影した点を含み且つ前記結ぶ線に並行する前記設定面の一辺とを略平行としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、最も俯角が大きくなる、焦点距離の最も短い集光ミラーによる検知ビームが焦電素子やその支持手段によってけられるのを防ぐことが可能となって、その結果当該集光ミラーによる検知感度の確保が容易となり、しかも他の遠距離用、中距離用等の焦点距離の長い他の集光ミラーの検知ビームが、焦点距離の最も短い集光ミラーによってけられないように配置することも可能となる。
また、最も俯角が小さくなる、焦点距離の最も長い集光ミラーによる検知ビームが焦電素子やその支持手段などによるけられを防ぐことが可能となり、その結果当該集光ミラーによる検知感度の確保が容易となる。
また、熱線センサーの取り付け位置が人体検知に必要なエリアの角部若しくは角部近傍に取り付けられる熱線センサーをこのエリアの設定面に対して垂直な軸に回転させるだけで、熱線センサーの取り付けられている反対側の位置から熱線センサーを見て右側に検知エリアを設けることも、また逆に左側に検知エリアを設けることもできる。
さらに、焦点距離の最も短い集光ミラーの検知エリアと2番目に短い集光ミラーの検知エリアの間の距離が一定にできるため、人体検知ができないエリアを小さくすることが可能である。
請求項の発明では、請求項の発明において、最も焦点距離が短い集光ミラーの配置位置より下方に、2番目に焦点距離が短く且つ最も焦点距離が短い集光ミラーの反射鏡面より反射鏡面の面積を大きくした集光ミラーを配置していることを特徴とする。
請求項の発明によれば、集光ミラーと焦電素子との間を結ぶ線と焦電素子の受光面に垂直な軸線との角度が小さく焦点距離の最も短い集光ミラーを配置することで、当該集光ミラーの収差を発生しにくくし、また焦点距離の最も短い集光ミラーと比較して反射鏡面の面積が大きく、前記角度が大きくても収差増大による検知感度への影響が小さい焦点距離が2番目に短い集光ミラーを、焦点距離の最も短い集光ミラーの外側に配置することで検知感度を確保することができる。
請求項の発明では、人体が発する熱線を焦電素子で受光して人体を検知する熱線センサーにおいて、焦点距離が夫々異なり、各焦点位置を焦電素子の受光面に対応させた3つ以上の集光ミラーを備えるとともに、最も焦点距離の短い集光ミラーの反射鏡面の面積を最も小さく形成するとともに、前記焦電素子に対して最も近距離で且つ集光ミラー群の中央に配置し、最も焦点距離の長い集光ミラーを、最も焦点距離の短い前記集光ミラーの配置位置より上方に配置するとともに、焦点距離が2番目に短い集光ミラーを最も焦点距離の短い前記集光ミラーの配置位置より下方位置に配置し、前記焦電素子は、前記軸線より上方に配置された支持体により支持されていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、最も面積の小さい集光ミラーを中央に配置しているので、焦点距離が2番目以上に長い他の集光ミラーの検知ビームの光路を塞ぐことがない。また集光ミラーの反射鏡面の面積を小さくすることによって収差の影響を受け易くなるが、最も面積の小さい集光ミラーを中央に配置することによって、収差の影響を最小限に抑えて、当該集光ミラーの検知感度を確保している。
また、最も焦点距離が短く、検知エリアに対する俯角も大きな集光ミラーに対して焦点距離が長く検知エリアに対する俯角が小さい集光ミラーをその小さな俯角によって検知ビームがけられることない配置が実現できる。
請求項の発明では、請求項1又はの発明において、焦点距離が最も長い集光ミラーの反射鏡面の面積を、他の集光ミラーの反射鏡面の面積よりも大きな面積に形成し、当該集光ミラーを前記焦電素子の中心を通り前記受光面に垂直な軸線に対して、前記焦電素子を保持する支持部材の配置側としたことを特徴とする。
請求項の発明によれば、支持部材と同一側に配置する集光ミラーの反射鏡面の面積を大きくしているので、支持部材により当該ミラーの検知ビームのけられに対する検知感度の低下の影響を最小限にすることが可能となる。
請求項の発明では、請求項1乃至の何れかの発明において、前記焦電素子が、少なくとも左右両側に配置され、互いに接続する極性が逆向きとなるように接続された一対のエレメントを有する焦電素子であって、エレメント間の距離をdc、センサー取り付け位置の高さ寸法のh、センサー取り付け位置から人体検知が必要なエリア設定面に正射影した位置から前記エリア設定面内に設定される各集光ミラーに対応する検知エリアまでの距離をLnとしたときに各集光ミラーの焦点距離fnを、{[dc(h+Ln1/2]/800}ミリ〜{[dc(h+Ln1/2]/200}ミリの範囲に設定したことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、焦電素子の一対のエレメントの一方に対応する検知エリアと他方の検知エリアとの間で形成される検知感度が0となるエリアの幅200ミリ〜800mmの範囲、つまり人体の幅と同程度にすることが可能となり、そのため人体を確実に検知することが可能となる。
本発明によれば、焦点距離の最も短い集光ミラーによる検知感度の確保が容易となり、他の遠距離用、中距離用等の焦点距離の長い他の集光ミラーへの検知ビームにけられを生じさせない配置位置の確保により、他の集光ミラーの検知感度を充分に確保することができるようにすることが可能となるという効果がある。
以下、本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態の熱線センサーAは図1(a)、(b)に示すように略L状の支持体(支持部材)1の横辺部1aの先端に設けた焦電素子2と、この焦電素子2の受光面に焦点を合わせた集光ミラー群とから構成される。
ここで本実施形態の熱線センサーAは、設置位置に対応する道路上の所定の高さ位置においてセンサー本体(図示せず)を路面に平行するように設置した場合に路面を見下ろし、受光方向が所定の俯角で路面に対向するようにセンサー本体内に取り付けた遠距離用集光ミラー3,中距離用集光ミラー4,近距離用集光ミラー5を備えている。集光ミラー3は4つの放物面鏡部3a…を左右方向に並べて形成されたもので、線対称に反射鏡面を左右に分割する中心線を、焦電素子2の受光面の中心に対して垂直な軸線、つまり光軸αと同一面上に配して最も遠方の位置に図2に示すように4つの検知エリア20A〜20Dを設定してある。また集光ミラー4は5つの放物面鏡部4aを左右方向に並べて形成されたもので、線対称に反射鏡面を左右に分割する中心線を、前記集光ミラー3の中心線及び光軸αを含む同一面に配するとともに、集光ミラー3の場合に比べて設置位置側に近い位置で5つの検知エリア12A〜12Eを設定している。また集光ミラー5も同様に5つの放物面鏡部5aを左右方向に並べて形成されたもので、線対称に反射鏡面を左右に分割する中心線を上記各中心線及び光軸αを含む同一面に配するとともに、集光ミラー4の場合に比べて更に設置位置側に近い位置で5つの検知エリア6A〜6Eを設定している。
ここで本実施形態では熱線センサーAを路面から4mの高さ位置に取り付けた場合に、集光ミラー3、4,5で夫々得られる検知エリア位置を図2に示すように熱線センサーAの設置位置の路面投影位置から凡そ20m、12m、6mの位置となるように想定し、各集光ミラー3〜5(各放物面鏡部3a〜5a)の焦点距離fnを、下記の式(1)を満足するように設定している。
{[dc(h+Ln1/2]/800}ミリ≦fn≦{[dc(h+Ln1/2]/200}ミリ…(1)
ここでhは熱線センサーAの設置高さ、Lnは設置位置から人体検知が必要なエリア設定面内での各集光ミラー3〜5により設定される検知エリアまでの距離であり、dcは使用焦電素子2のエレメント2a,2a間の距離である。ここで本実施形態で使用する焦電素子2は図3に示すように4つのエレメント2aを備えたクワッド型のものを使用したもので、互い接続する極性が逆となるように並列若しくは直列に接続された左右の対のエレメント2a、2a間の距離が上記dcに対応する。勿論2つのエレメントからなるデュアルタイプの焦電素子でも良い。
図4(a)、(b)は上記の式(1)の原理を示すもので、同図(a)に示すようにhの高さ位置に熱線センサーAを設置した状態で設置に対応する路面から焦点距離を設定したい集光ミラーによって設定される位置における焦電素子2の4つのエレメント2aに対応する検知エリアX1〜X4の中心位置Ceまでの距離Lnとした場合において、高さ位置hを集光ミラーの焦点の高かさ位置とみなすと、焦電素子2の中心を通り受光面に垂直な光軸αの、集光ミラーの焦点と中心位置Ceとの間の距離は(h+Ln1/2で求まる。
ここで図4(b)に示すように検知感度0のエリアYとエレメント2aの検知エリア(例えばX1)から光軸αに平行に集光ミラー(ここではMRと示す)に入射して焦点βを通り集光素子2のエレメント2aに入射する場合において、平面に投影した集光ミラーの焦点βと集光ミラーMRまでの焦点距離fと、焦点βから前記中心位置Ceまでの距離(h+Ln1/2との比はエレメント2a,2a間の距離dcと、エレメント2a,2cに対応する検知エリアX1,X2間の距離、つまり検知感度0のエリアYの幅yとの比に等しい。従って幅yを人の幅と同程度200mm〜800mmとした場合に、上記(1)を満足する焦点距離fnに集光ミラーMRの焦点距離を定めると、検知感度0の幅を人の幅と同程度とし、人の検知を確実なものとすることができるのである。
尚800mmより大きくする設定すると人体を検知できないエリアが発生し、また200mmより小さくすると逆極性に接続される対のエレメント2aの感度を打ち消してしまい、この場合も人体を検知することができなくなるので、200mmは焦点距離の上限を決める値として用いている。
また本実施形態に用いる焦電素子2は4つのエレメント2aを用いたクワッド型のものであるので、図5(図4(a))に示すように一つの検知エリア(破線で記した枠内に)は、焦電素子2の各エレメント2aに対応する4つの検知エリアX1〜X4から構成され、左右に配置された各対のエレメント2a,2aに対応する検知エリアX1,X2及びX3,X4の間には検知感度0のエリアYが存在するが、上記(1)式を満足させる形で焦点距離fnを設定していることで、エリアYの幅y(図5では上下方向)が路面において丁度人体の幅(200mm〜800mm)と同程度以下となり、結果検知エリアでの確実に人体を検知できるのである。
図5において各検知エリアX1,X2,X3、X4の4隅部は△、□、●、◆のマークにより示し、図2(及び後記の図7、図8)の検知エリア20A〜20D、12A〜12E、6A〜6B内で示すマークで囲まれる範囲は夫々のエレメント2aの検知エリアX1〜X4に対応する。
また本実施形態の焦電素子2は図3に示すように金属パッケージ10の正面に設けた光学フィルター11を介して夫々のエレメント2a…で人体からの熱線(赤外線)を受光し、内蔵せるアンプ(図示せず)によってエレメント2a…からの検出信号を増幅してその増幅出力レベルとコンパレータ(図示せず)によって閾値と比較され、増幅出力レベルが閾値が超えていると人体検知信号を出力するようになっている。
而して本実施形態では熱線センサーAの位置から検知エリアまでの距離が上述のように略20m、略12m、略6mとし、センサー取り付け位置の高さを4mとし、焦電素子2のエレメント間距離dcを0.5mmを条件として、上記式(1)を満足させるように集光ミラー3の焦点距離f20を42mm、集光ミラー4の焦点距離f12を26mm、集光ミラー5の焦点距離f06を15mmとしている。
勿論検知エリアの距離Lnや設置高さh、更に使用する焦電素子2のエレメント間距離dcが変われば、それに適した焦点距離fnの集光ミラーが用いられるのは言うまでもない。
また本実施形態では各集光ミラー3,4,5の配置を次のように行っている。つまり遠距離用の集光ミラー3を図1(a)に示すように焦電素子2の中心を通り受光面に垂直な光軸αより上方(支持体1の存在側)に配置し、短距離用の集光ミラー5を上記光軸αより下方に配置し、更に中距離用の集光ミラー4を集光ミラー5の下方に配置している。つまり最も感度が必要な遠距離用の集光ミラー3に対しては反射鏡面の面積を最大限まで広げることを可能とし、且つ焦電素子2及び焦電素子2の支持体1によるけられによって起きる検知感度の低下を最小限にし、更に反射鏡面の面積を小さくしても充分な検知感度を得ることができる短距離用の集光ミラー5を光軸α近くに設ける一方、感度が近距離用よりも要求される中距離用集光ミラー4を最も下方に配置して反射鏡面の面積を大きくとることを可能とし、それにより焦電素子2の光軸αから離れる、つまり当該集光ミラー4と焦電素子2との間を結ぶ線と焦電素子2の受光面に垂直な軸線との角度が大きくなることによる収差増大によって起きる感度低下を相殺する形で所定の検知角度を確保するようにしている。また短距離用の集光ミラー5は反射鏡面積を小さくすることで、中距離用の集光ミラー5から焦電素子2に向かう熱線のけられを最小限にできる。
更にまた本実施形態では各集光ミラー5〜3において、夫々を構成する放物面鏡部5a〜3aの面積は外側に位置するものほど面積を大きくすることで、各集光ミラー5〜3において放物面鏡部5a〜3aの位置における検知感度のムラを低減している。
以上のように構成された熱線センサーAを図6に示すように道路(街路)の片側に設けられた電柱のようなポールPに4mの高さ位置に所定の状態で取り付けると、取り付け位置を角部若しくは近傍として、幅と長さの比が1:2以上(具体的には短辺(幅)が5m、長辺(長手方向)の長さが20mの矩形状のエリアを人体の熱線(赤外線)を確実に検知できる人体検知に必要なエリアとして設定できる。
そして図7(a)に示すように当該エリアのセンサー設置位置から距離20mの位置に4つの検知エリア(20A、20B、20C、20D)が道路幅方向に、距離12mの位置にも4つの検知エリア(12A、12B、12C、12D)が道路幅方向に、更に距離6mの位置に3つの検知エリア(6A、6B、6C)が道路幅方向に夫々設けられることになる。
ここで焦点距離の最も短い集光ミラー5に対応する検知エリア6A〜6Cと、2番目に短い集光ミラー4に対応する検知エリア12A〜12Dとの中心が、センサー取り付け位置を路面に正射影した点から人体検知が必要なエリアの長手方向側の辺の内センサー取り付け位置から遠い方の辺に下ろした垂線から略等距離にあるように熱線センサーAの設置を行うことで、焦点距離の最も短い集光ミラー3の検知エリア6A〜6Cと2番目に短い集光ミラー4の検知エリア12A〜12Cの間の距離が一定にできるため、人体検知ができるないエリアを小さくすることができる。
図7(b)は熱線センサーAを側方から見た場合の各集光ミラー3,4,5の検知エリア20,12,6に対応する集光状態を示す。そして図7のような検知エリアが設定される場合の他に、道路の形状等の関係より、左側にも検知エリアが必要な場合があることが考えられるため、このような場合にも対応できるように上述したように中距離、近距離では図2で示すように夫々5つの検知エリア12A〜12E,6A〜6Eが得られる構造としているのである。図6、図7の設置例では図2に示す中距離の検知エリア12E、近距離6D,6Dが完全に道路範囲外に位置することになる。
尚道路の左側に検知エリアを設定した場合には上記のように右側に検知エリアを設定した場合とは略165度回転させて逆方向に熱線センサーAの受光方向を向ければ良く、この場合各集光ミラー3〜5では放物面鏡部3a…、4a…、5a…を光軸αに対して線対称として設けているため、道路側に設定される検知エリアは、図8のようになり集光ミラー4の検知エリア12A及び集光ミラー5の検知エリア6A,6Bは共に道路側から外れることになる。
ところで本実施形態では焦電素子2の支持体1の形状をL状としているが、この形状に特に限定されるものではなく、その他の形状でも良いのは勿論である。
(実施形態2)
図9は本実施形態の熱線センサーAの具体構成例を示しており、上述のポールPの周面に取り付けることで路面に対して略垂直に取り付けられるセンサー本体30は本体ボディ31とこの本体ボディ31の前面開口部に防水パッキン32を介して被着される本体カバー33とで構成されている。
本体ボディ31は上側内部に本体ボディ31の背面に対してやや下向き方向に反射鏡面を向けた遠距離用の集光ミラー3を取り付けねじ(図示せず)取り付けてある。この集光ミラー3は樹脂成形品からなり反射鏡面はメッキにより形成されている。
また遠距離用集光ミラー3の下方の本体ボディ31内には中距離用ミラー4及び短距離用ミラー5を一体に形成したミラー体34を取り付けねじ(図示せず)により取り付けてある。このミラー体34は樹脂成形品からなるもので、メッキにより各集光ミラー4,5の反射鏡面を形成しているもので、短距離用集光ミラー5の中心線と中距離用集光ミラー4の中心線とを一致させて夫々を中心線に対して左右対称となる形状に形成し、また本体ボディ31内に取り付けられたときに短距離用集光ミラー5が中距離用集光ミラー4よりも上方に位置するように形成している。そして短距離用集光ミラー5の両側より前方へ突出させた脚片35,35の先端間に焦電素子2を中心の後面に実装した基板36を橋絡させて固定しており、ミラー体33が本体ボディ31に取り付けられたときに焦電素子2の受光面の中心に対して各集光ミラー3〜5の焦点が位置するようになっている。また受光面の中心に垂直に通る上述の光軸αに対して遠距離用集光ミラー3の反射鏡面は上方に位置して、焦電素子2の支持部材となる基板35によるけられを防いでいる。また近距離用集光ミラー5,中距離用集光ミラー4は光軸よりも順次下方に位置するようになっている。
一方本体カバー33は下面から前面に開口した開口窓37を有し、この開口窓37に赤外線(熱線)を透過させる透過カバー38を、透過カバー38の周縁を開口窓37の開口内縁に係止することで装着している。
この透過カバー37の下面部位から入射する赤外線(熱線)は集光ミラー5,4へ、前面部位から入射する赤外線(熱線)は集光ミラー3へ夫々入光するようになっている。
尚開口窓36の前面部位には逆T字状の補強体39が本体カバー33に一体化設けてあって、開口窓36に装着する透過カバー37を機械的に補強するようになっている。この補強体39の横片39aは丁度基板36の前方に位置するため、この横片36aによるけられはなく、また縦片39bは遠距離用集光ミラー3の中央前方に位置するが、集光ミラー3の反射鏡面の面積は充分に大きくしているためけられによる感度低下の影響も殆どないようになっている。
また図中40は本体ボディ31と本体カバー33を固定するための固定ねじ、41は銘板、42は防水パッキン32を嵌める溝、43は基板36の回路と接続すためのコネクタ、44はケーブル、45はセンサー本体30をポールPへ取り付ける部材(図示せず)側とねじ固定するためのナットで、本体ボディ31と本体カバー33を固定してセンサー本体30を組み立てときにセンサー本体30の上端部に形成される筒部46内に収納される。
更に本実施形態での各集光ミラー3〜5の放物鏡面部3a〜5aの数は実施形態1に準ずるものであり、また各焦点距離も、検知距離Ln、設置高さh及び焦電素子2のエレメント間距離に基づいて設定されているのは言うまでもない。
(a)は実施形態1の熱線センサーの集光ミラーと焦電素子の配置構成を側方から見た概略斜視図、(b)は実施形態1の集光ミラーの配置構成を正面方向から見た概略斜視図である。 実施形態1の検知エリアの設定説明図である。 (a)は実施形態1に用いる焦電素子の正面図、(b)は(a)のイ−イ’断面図である。 実施形態1の集光ミラーの焦点距離の設定原理の説明図である。 実施形態1の焦電素子の各エレメントに対応する検知エリアの説明図である。 実施形態1の一設置例における検知エリアの俯瞰図である。 実施形態1の一設置例における検知エリアと道路面との関係を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 実施形態1の別の設置例における検知エリアと道路面との関係を示す平面図である。 実施形態2を示し、(a)は分解斜視図、(b)は側断面図である。
符号の説明
1 支持体
2 焦電素子
3 遠距離用集光ミラー
3a 放物面鏡部
4 中距離用集光ミラー
4a 放物面鏡部
5 近距離用集光ミラー
5a 放物面鏡部
α 光軸

Claims (5)

  1. 人体を検知する検知エリアを俯瞰するように設定し、集光ミラーで焦電素子の受光面に集光させた人体が発する熱線を前記焦電素子で受光して人体を検知する熱線センサーにおいて、
    焦点距離が夫々異なり、各焦点位置を前記焦電素子の受光面に対応させた3つ以上の集光ミラーを備え、前記焦電素子の中心を通って前記受光面に垂直な軸線より下方に、前記集光ミラーの内、最も焦点距離の短い集光ミラーを配置するとともに、前記軸線より上方位置に、前記集光ミラーの内、最も焦点距離の長い集光ミラーを配置し、
    前記焦電素子は、前記軸線より上方に配置された支持体により支持され
    前記熱線センサーの取り付け位置が人体検知に必要なエリアの角部若しくは角部近傍であって、各集光ミラーにおいて線対称に反射鏡面を左右に二分する中心線と前記焦電素子の中心を通り焦電素子の受光面に垂直な軸線とを同一面に含むように、前記各集光ミラーと焦電素子とを配置し、
    前記人体検知に必要なエリアの設定面が略矩形状であって、焦点距離が最も短い集光ミラーの検知エリアと、焦点距離が2番目に近い集光ミラーの検知エリアとの間の中心同士を結ぶ線と、前記熱線センサーの取り付け位置から前記設定面上に正射影した点を含み且つ前記結ぶ線に並行する前記設定面の一辺とを略平行としたことを特徴とする熱線センサー。
  2. 最も焦点距離の長い集光ミラーの配置位置より下方に、2番目に焦点距離が短く且つ最も焦点距離が短い集光ミラーの反射鏡面より反射鏡面の面積を大きくした集光ミラーを配置していることを特徴とする請求項1記載の熱線センサー。
  3. 人体が発する熱線を焦電素子で受光して人体を検知する熱線センサーにおいて、焦点距離が夫々異なり、各焦点位置を焦電素子の受光面に対応させた3つ以上の集光ミラーを備えるとともに、最も焦点距離の短い集光ミラーの反射鏡面の面積を最も小さく形成するとともに、前記焦電素子に対して最も近距離で且つ集光ミラー群の中央に配置し、
    最も焦点距離の長い集光ミラーを、最も焦点距離の短い前記集光ミラーの配置位置より上方に配置するとともに、焦点距離が2番目に短い集光ミラーを最も焦点距離の短い前記集光ミラーの配置位置より下方位置に配置し、
    前記焦電素子は、焦電素子の中心を通って前記受光面に垂直な軸線より上方に配置された支持体により支持されていることを特徴とする熱線センサー。
  4. 焦点距離が最も長い集光ミラーの反射鏡面の面積を、他の集光ミラーの反射鏡面の面積よりも大きな面積に形成し、当該集光ミラーを前記焦電素子の中心を通り前記受光面に垂直な軸線に対して、前記焦電素子を保持する支持部材の配置側としたことを特徴とする請求項1又は3記載の熱線センサー。
  5. 前記焦電素子が、少なくとも左右両側に配置され、互いに接続する極性が逆向きとなるように接続された一対のエレメントを有する焦電素子であって、エレメント間の距離をdc、センサー取り付け位置の高さ寸法のh、センサー取り付け位置から人体検知が必要なエリア設定面に正射影した位置から前記エリア設定面内に設定される各集光ミラーに対応する検知エリアまでの距離をLnとしたときに各集光ミラーの焦点距離fnを、{[dc(h +Ln 1/2 ]/800}ミリ〜{[dc(h +Ln 1/2 ]/200}ミリの範囲に設定したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の熱線センサー
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