JP4638304B2 - 傾斜検知機構及びその傾斜検知機構を装備した階段昇降機 - Google Patents
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Description
いずれも転動体や錘の動きを利用して2接点間を導通させる特殊なスイッチ構造が採用されている。
又、内部機構がケース内に封じ込められているので、検知角度の変更、調整、チューニング等は一切受け付けないし、わずかな振動や揺れにより誤作動してしまう虞れもある。
本発明は、市販のスイッチを利用して、検知角度の変更、調整、チューニング等を容易に行えると共に、誤作動を防止した傾斜検知機構、及びその傾斜検知機構を装備した階段昇降機の提供にある。
又、本発明は、前記傾斜検知機構を装備した階段昇降機にもある。
尚上記リミットスイッチのON作動とは、常開スイッチにあっては回路の接続を意味し、常閉スイッチの場合は回路の遮断を意味する。
従って傾斜していなければ、振動や揺れがあっても錘は動きが制限されていて、傾斜しない限りリミットスイッチのON作動は起こらないので誤動作はありえない。
又、定姿勢カムは、重量配分を左右均等にするためのバランサを備え、常時水平姿勢を維持可能としているので、定姿勢カムの構造を単純化でき、左右対称で左右両方にスイッチを設けることによって左右いずれの傾き方向にも対応できる。
更に、それらの機構を採用した階段昇降機は、信頼性に富む。
図1及び図2は、傾斜検知機構を示したもので、1はベースプレート、2は定姿勢カムであり、前記ベースプレート1は、本機構を例えば階段昇降機の昇降体などに取り付け、その昇降体が傾斜した場合に素早く検知する必要性の高い機器に固定される。
前記定姿勢カム2は、角張った逆U字形のプレートの上部中央を支点Pとして前記ベースプレートに対して揺動可能に枢着され、左右両下端に備えたバランサ2a,2aによって左右均等の重量配分に調整されている。
従って定姿勢カム2の上縁の直線部は、鉛直方向に対して常時直角、即ち水平姿勢に維持されるようになっている。
前記アーム3の基端はリミットスイッチ4の端に枢着され、その枢着部を支点Oにして振り子運動し、基端側の側面にてリミットスイッチ4の作動ボタン4aを押圧することによりON作動する。
この実施例では、錘5と定姿勢カム2との間には若干の遊びが設けられているが、その遊びによって許容されるアーム3の動きは、リミットスイッチ4における作動ボタン4aのストロークの範囲内に抑えられている。
又、定姿勢カム2の両肩部(カム面)と、錘5の下面周縁とがそれぞれR状に面取りされていて、互いに面取り部と直線部との境目同士が互いに接触するよう設定されている。
ベースプレート1が傾斜すると、図2に示すように、ベースプレート1に固定されているリミットスイッチ4はベースプレート1と一体に動いて傾斜するが、定姿勢カム2は水平姿勢を維持し続けるため、錘5の下面周縁の面取り部と定姿勢カム2の肩部に形成されている面取り部との相互間で位置ずれが生じ、定姿勢カム2との接触が外れるので、アーム3は振り子の原理に従って傾斜方向へ作用する重力により、Oを支点に傾斜し、リミットスイッチ4をON作動させる。
又、定姿勢カム2と接触する錘5の動きにより、アーム3を介してリミットスイッチ4を作動させる構造であるため、リミットスイッチ4のわずかな傾きに敏感に反応した錘5が、定姿勢カム2に対して大きくずれるため、高い検知精度が発揮され、作動ボタン4aがアーム3のてこ作用で押圧されるから、確実な作動も約束される。
更に、スイッチに汎用のリミットスイッチを採用したので、スイッチ機能の信頼性は高く、検知角度は、定姿勢カムと錘の形状や相対的な位置関係により容易に調整できる。
昇降体7には座部9と背もたれ10とが取り付けられており、背もたれの10の両サイドに突設されたアームレスト11の手元スイッチ12を利用して、着座姿勢で運転操作が可能となっている。
このON作動信号に基づいて、昇降体7を緊急停止させたり、アラームを鳴らすなどして異常を知らせることができる。
昇降体7が傾かなければ、定姿勢カム2によって錘5は動きが規制されているので、昇降体の動き始めや停止の際のショック、動作中に体位を変えるなどすることによって発生する揺れ等の影響はない。
又、定姿勢カム2の両肩部(カム面)と錘5の下面周縁とをR状に面取りされているが、R状の面取りでなくとも単なる面取り(C面取り)でも良い。
又、錘(接触子)と接触する定姿勢カムのカム面は、両肩部分に限らず側面や左右下面など適宜変更可能であるし、敢えて振り子式のアームを介してリミットスイッチをON作動させる必要もなく、要は、傾斜していない状態でスイッチの作動を規制し、傾斜したら規制が自動的に外れる構造であれば、スイッチの種類やその作動機構は自由に変更して差し支えない。
又、本発明の傾斜検知機構は、スイッチをON作動させるばかりでなくOFF作動させたり、傾斜方向に対して一方のみを検知するようにしたり、例えばアームの下端に取り付けた錘の位置を、ねじ込み深さの変更でスイッチが作動するように傾斜角度を変更可能な調整手段を設けることができる。
更に、定姿勢カムが枢着されるベースはプレート状でなくともかまわないし、産業機械の壁面を利用し、各部材を機械に直接組み付けて構成することもでき、その場合も特殊な構造のスイッチは必要ない。
Claims (2)
- 重量配分を左右均等にするためのバランサを備え、鉛直方向に対して常時一定角度を維持する定姿勢カムと、下端に錘を備えた振り子式のレバーを介して作動し、前記錘が前記定姿勢カムのカム面に向かって移動することによりON作動するリミットスイッチとを備え、常態においては、前記錘の移動が前記定姿勢カムのカム面との接触により阻まれてOFF状態にあり、前記リミットスイッチが傾斜すると、定姿勢カムのカム面と錘との相対的な位置関係のずれにより、定姿勢カムとの接触が外れて前記リミットスイッチがON作動することを特徴とする傾斜検知機構。
- 請求項1に記載の傾斜検知機構を装備した階段昇降機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005252404A JP4638304B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 傾斜検知機構及びその傾斜検知機構を装備した階段昇降機 |
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JP2005252404A JP4638304B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 傾斜検知機構及びその傾斜検知機構を装備した階段昇降機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007066751A JP2007066751A (ja) | 2007-03-15 |
JP4638304B2 true JP4638304B2 (ja) | 2011-02-23 |
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ID=37928700
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JP (1) | JP4638304B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0433240U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-18 | ||
JPH04272082A (ja) * | 1991-02-27 | 1992-09-28 | Saita Kogyo Kk | 階段昇降装置における昇降体の安全装置 |
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2005
- 2005-08-31 JP JP2005252404A patent/JP4638304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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JPH0433240U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-18 | ||
JPH04272082A (ja) * | 1991-02-27 | 1992-09-28 | Saita Kogyo Kk | 階段昇降装置における昇降体の安全装置 |
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JP2007066751A (ja) | 2007-03-15 |
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