JP5827196B2 - 座部昇降可能な椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者が着座する座部の高さを、膝をほぼ90度に曲げた程度の楽な姿勢で腰掛け得る高位置と、座椅子相当の低位置と、の間で昇降可能にした椅子に関する。
座部昇降可能な椅子が、例えば特許文献1に記載されている。この椅子は、使用者が着座する座部と、その座部を昇降可能に支える支台部と、前記座部を前記支台部に対して昇降させ得る昇降駆動手段と、前記座部の下面領域に揺動可能に取り付けられてその揺動動作で座部下面と床面との間に入った使用者自身の足或は他人の足などの被検知物を検知する下降障害検知センサーと、を備えていて、その下降障害検知センサーの検知を受けて前記昇降駆動手段が少なくとも下降停止するようになっている。
特開2003−61775号公報(段落0026)
上記特許文献1の下降障害検知センサーは、主として揺動可能な安全バーで形成されている。この安全バーは、座部の後方位置に揺動中心を設けて小角度に揺動し得るようになっているため、揺動中心に近い座部後方の側面に被検知物が当たっても揺動しない、つまり検知できない可能性があった。したがって、特許文献1の椅子を、例えば危険性について十分認識できない幼い子供がいるような一般家庭で使用した場合、座部の後方と床面との間に誤って子供の身体の一部が挟まれる事故が起こり得る。
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は、座部の前方はもちろん、座部の後方の被検知物をも検知して少なくとも座部の下降を停止させ得る座部昇降可能な椅子を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、
使用者が着座する座部と、
その座部を昇降可能に支える支台部と、
前記座部を前記支台部に対して昇降させ得る昇降駆動手段と、
前記座部の下面領域に揺動可能に取り付けられてその揺動動作で座部下面と床面との間に入った被検知物を検知する下降障害検知センサーと、を備え、
前記下降障害検知センサーの検知を受けて前記昇降駆動手段が少なくとも下降停止するようになっている座部昇降可能な椅子において、
前記座部は、座板と、その座板の下面に固着され且つ前記支台部の昇降部と一体である左右一対の座受けアームと、その座受けアームの下縁に内向き鍔状に突設したセンサー受枠と、を有しており、
前記下降障害検知センサーは、前記座部下面に揺動可能に支持された可動部材と、その可動部材の変位を検知するセンサースイッチと、で形成され、
前記可動部材は、前記座部下面のほぼ全体を覆い得る大きさの仮想四角形を基準にしてその仮想四角形の少なくとも四つの角部に対応位置し且つ上動可能な吊り下げ支点で吊り下げられて前記座部下面に対して少なくとも上動可能且つ前後方向と左右方向に揺動可能になっており、前記吊り下げ支点が、逆さL字状に形成されていてその逆L字部を前記センサー受枠に引っ掛けて上動可能とし、さらに前記センサースイッチに対応する位置にスイッチ操作部材を突設したものであり、
一方、前記センサースイッチは、前記可動部材の前後方向に並ぶ両横の前記吊り下げ支点間のほぼ中央又は可動部材の左右方向に並ぶ前後の前記吊り下げ支点間のほぼ中央に対応させて二個を対向配置し、そうして前記可動部材の上動又は揺動に伴う前記吊り下げ支点間のほぼ中央の変位を検知するものであって、前記座受けアームの前記センサー受枠側の内面に取り付けられていて前記可動部材の前記スイッチ操作部材の変位を受けてON・OFF状態が切り替わり、前記二個の何れか一方又は双方が可動部材の前記変位を検知した場合に、前記昇降駆動手段が少なくとも下降停止するようになっており、
さらに前記座受けアームの前記センサー受枠側の内面に前記センサースイッチを保護するカバー部材を設けると共に、そのカバー部材に前記可動部材の前記スイッチ操作部材を前記センサースイッチに誘導し得るガイド溝を設けた座部昇降可能な椅子を提供する。
請求項1に記載した座部昇降可能な椅子は、
第1に、座部の前方部分に被検知物があった場合に、可動部材が後方の吊り下げ支点を中心に後傾揺動してその揺動をセンサースイッチで検知し、
第2に、座部の後方部分に被検知物があった場合に、可動部材が前方の吊り下げ支点を中心に前傾揺動してその揺動をセンサースイッチで検知し、
第3に、座部の前後の中間部分に被検知物があった場合に、可動部材が前後方向に並ぶ右列又は左列の吊り下げ支点を中心に左右方向に揺動してその揺動を反支点側のセンサースイッチで検知し、
第4に、座部の下面ほぼ中央に被検知物があった場合に、可動部材全体が上動してその上動をセンサースイッチで検知する。
したがって、可動部材がフロートのように移動して座部のほぼ全域について被検知物を検知することができるから、幼い子供が椅子の周囲にいるような一般家庭でも安全に使用することができる。
また、座受けアームのセンサー受枠側の内面にセンサースイッチを保護するカバー部材を設けて、そのカバー部材にスイッチ操作部材をセンサースイッチに誘導し得るガイド溝を設けるようにしたため、センサースイッチにスイッチ操作部材以外の物が触れることによる誤作動のおそれが少なくなることはもちろん、可動部材をフロートのように自由に移動させてもスイッチ操作部材によるセンサスイッチの作動の確実性が維持できる。
座板と背凭れを仮想線で示す椅子の斜視図である。 後側から見た椅子の斜視図である。 座部を下側から見上げた状態を示す斜視図である。 上半部を断面にして示す側面図である。 座椅子の高さにした使用状態を示す側面図である。 可動部材の斜視図である。 正常時の状態を示す座部の断面図である。 座部の前方で被検知物を検知した状態を示す座部の断面図である。 座部の後方側面で被検知物を検知した状態を示す座部の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
実施形態の椅子1は、図1に示したように、使用者が着座する座部2と、その座部2と一体の背凭れ3と、座部2を昇降可能に支える支台部4と、座部2を支台部4に対して昇降させ得る昇降駆動手段5と、座部2の下面領域に揺動可能に取り付けられてその揺動動作で座部2下面と床面Fとの間に入った被検知物を検知する下降障害検知センサー6と、から概略構成される。
[座部]
前記座部2は、上面にクッションを設けた座板7と、その座板7の下面に固着された左右一対の座受けアーム8,8と、を備えている。この座受けアーム8は、断面略コ字状の金属材であって、上部の水平板が前記座板7を固定する座受け片であり、下部の内向き鍔状に突出する水平板が前記下降障害検知センサー6を支持するセンサー受枠8aである。
[支台部]
前記支台部4は、使用する場所の床面Fに置くベース部40と、そのベース部40に上下摺動可能に装着された昇降部41と、からなる。
前記ベース部40は、床面Fに付く台脚40aと、その台脚40aから斜め上向きに伸びる二本の支柱脚40b,40bとから概略構成される。
一方、昇降部41は、前記支柱脚40b,40bに内嵌して上下方向に摺動可能な摺動脚41a,41aと、両摺動脚41a,41aの上端を繋ぐ連結材41bとから概略構成され、その摺動脚41a,41aの下端に図4に示したように座部2の前記座受けアーム8,8の後端が一体に繋がっている。したがって座部2は昇降部41と一体である。なお、図4,図5において符合9は摺動脚41a,41aに設けたローラであり、そのローラ9を支柱脚40bに内接させて転がすことによって、摺動脚41a,41aを軽快に動かすことができる。
[昇降駆動手段]
前記昇降駆動手段5は、例えば電動モータ(図示せず)や油圧等の駆動源によって伸縮可能な伸縮ロッドであり、その下端部が前記支台部4のベース部40の台脚40aに連結され、一方、上端部が前記支台部4の昇降部41の連結材41bに連結されている。したがって、昇降駆動手段5を伸ばすことによってその突張り力で昇降部41が上昇し、逆に昇降駆動手段5を縮めることによって昇降部41が下降する。前記のように昇降部41と座部2は座受けアーム8を介して一体であるから、昇降駆動手段5たる伸縮ロッドを伸縮させることによって昇降部41を介して座部2が昇降する。
[下降障害検知センサー]
前記下降障害検知センサー6は、座部2下面に少なくとも上動と揺動が可能なように支持された可動部材60と、その可動部材60の上動又は揺動による変位を検知するセンサースイッチ61a,61bと、で概略形成されている。
[下降障害検知センサー_可動部材]
前記可動部材60は、座部2下面のほぼ全体を覆い得る大きさ(具体的には、左右の座受けアーム8,8の間隔にほぼ相当する横幅と、その座受けアーム8,8の前後方向の長さにほぼ相当する奥行き)の仮想四角形Q(図6想像線参照)を基準にしてその仮想四角形Qの少なくとも四つの角部に対応位置し且つ上動可能な吊り下げ支点62a〜62dで吊り下げられて前記座部2下面に対して上動可能且つ前後方向と左右方向に揺動可能になっている。
すなわち、可動部材60は、図6に示したように、金属製の線材による骨組み構造であって、前記仮想四角形Qの四つの角部にほぼ対応する位置に、垂直な縦杆60aと、その縦杆60aの上端を水平外向きに屈曲させた横杆60bと、からなる逆L字状の鍵部材を突設し、その鍵部材の横杆60bを前記座受けアーム8のセンサー受枠8aに単純に引っ掛けた状態にして座部2の下面に吊り下げられている。
したがって、可動部材60は、鍵部材の横杆60bが上動(浮き上がり)可能な吊り下げ支点62a〜62dになるため、座部2下面に対して左右方向に並ぶ吊り下げ支点62a−62bを支点として前傾方向に、また、吊り下げ支点62c−62dを支点として後傾方向に、また、座部2下面に対して前後方向に並ぶ左列の吊り下げ支点62a−62d又は右列の吊り下げ支点62b−62cを支点として左右方向に揺動可能であり、さらに全吊り下げ支点62a〜62dが一斉に浮き上がった状態で上動し得る。もちろん、これらの揺動や上動が、同時的・複合的に組み合わさる場合もある。
また、可動部材60には、前後方向に並ぶ左列の吊り下げ支点62a−62dと、同じく右列の吊り下げ支点62b−62cの中間位置に、前記吊り下げ支点62a〜62dと同じく縦杆60cと横杆60dで逆さL字状を呈する鍵型のスイッチ操作部材60eが設けられていて、そのスイッチ操作部材60eの横杆60dが座受けアーム8のセンサー受枠8a上に臨んでいる。
その他、可動部材60には、座受けアーム8より前方に突出する前触枠60fと、座受けアーム8より側方に突出する横触枠60g,60gとが形成されており、主としてこの前触枠60f又は横触枠60gが被検知物に触れる。
なお、左右の横触枠60g,60gは、座受けアーム8,8の下側を横切る状態に連結されており、可動部材60が後傾したとき座受けアーム8,8の下面に当接するようになっている。したがって、横触枠60g,60g同士の前側の連結部が、可動部材60の後傾角度を適正範囲に規制するストッパー的役割をも担っている。
また、可動部材60には、後側の端部に線状のストッパー部材60hが突設されていて、このストッパー部材60hが座受けアーム8のセンサー受枠8aの下面に当たって可動部材60の前傾角度を適正範囲に規制する。
[下降障害検知センサー_センサースイッチ]
前記センサースイッチ61a,61bは、可動部材60の前後方向左列に並ぶ吊り下げ支点62a−62dと、同じく右列に並ぶ吊り下げ支点62b−62cの間のほぼ中央においてその可動部材60の上下方向の変位を検知するべく、左右の座受けアーム8,8のセンサー受枠8a側の内面に一個ずつ合計二個を対向配置したものである。
実施形態のセンサースイッチ61a,61bは、図7に示したようにアクチュエータ63を下側に配置したリーフスプリング形マイクロスイッチであって、そのアクチュエータ63の直下に前記可動部材60のスイッチ操作部材60eが臨んでいる。
また、センサースイッチ61a,61bは、座受けアーム8,8の内面に衝立状に設けたカバー部材10で覆われており、一方、前記スイッチ操作部材60eは、そのカバー部材10に設けたガイド溝11に遊嵌されていて、このガイド溝11に誘導されてセンサースイッチ61a,61bのアクチュエータ63に確実に接触するようになっている。なお、ガイド溝11は、スイッチ操作部材60eの過上昇を規制してアクチュエータ63が過剰に曲がらないように保護する役割をも果たすようになっている。
二個のセンサースイッチ61a,61bは、互いに直列に接続されていて、常態では前記昇降駆動手段5の座部2を昇降させる回路を閉じるON状態に設定されており、何れか一方(当然双方の場合も同じ。)がOFFに状態が切り替わったとき、前記回路を開いて昇降駆動手段5を停止させるようになっている。したがって、もし何れか一方のセンサースイッチ61a又は61bに、OFFに切り替わらない障害が発生したとしても、もう一方のセンサースイッチ61b又は61aによって前記回路を開くことができる。
[その他]
図面中、12,12は座部2の両座受けアーム8,8に固着した左右の肘掛け、13は一方(実施形態では右側)の肘掛け12に取り付けた操作部において昇降駆動手段5を上昇操作するための上昇ボタン、14は同じく昇降駆動手段5を下降操作するための下降ボタン、15は支台部4(昇降部41)の上端に設けた握り部、16は支台部4(ベース部40)の後端下部に設けた移動用のローラ、17は支台部4(ベース部40)の背面側を覆う安全カバーである。
[動作説明]
実施形態の椅子1は、昇降駆動手段5である伸縮ロッドを伸縮させることにより、座部2の高さを、図4に示した一般的な腰掛けレベルの高位置と、図5に示した座椅子レベルの低位置と、に自由に切り換えることができる。
すなわち、座部2が高位置にある図4の状態で、その座部2に腰掛けた者が前記下降ボタン14を押すと、昇降駆動手段5の伸縮ロッドが縮んで支台部4の昇降部41と一緒に座部2が着座者を載せたまま図5の低位置に下降し、一方、座部2が図5の低位置にある状態で着座者が上昇ボタン13を押すと、昇降駆動手段5の伸縮ロッドが伸びて支台部4の昇降部41と一緒に座部2が着座者を載せたまま図4の高位置に上昇する。
したがって、座椅子に座った姿勢から一人では容易に立つことが出来ない、或はその逆に立った姿勢から容易に座椅子に座ることが出来ない、という高齢者等が、介助者の助けを借りずに一人で座椅子に座り、さらにそこから一人で立ち上がる、という自立した日常生活が行えるようになる。
以上は、座部2と床面Fの間に被検知物が無い正常時の状態についての説明であり、その場合可動部材60は、図7に示したように座受けアーム8のセンサー受枠8aに全ての吊り下げ支点62a〜62dが吊り下げられてほぼ水平な姿勢を保っている。したがって可動部材60のスイッチ操作部材60eは、図7拡大図に示したようにセンサースイッチ61a,61bのアクチュエータ63から僅かな間隔を保って静止している。
次に、座部2が高位置にある図4の状態から前記のように下降ボタン14を押して座部2を下降させているとき、座部2と床面Fとの間に他人の足や、自分の足などの被検知物が入り込んだ場合について説明する。
まず、座部2の前方の部分に被検知物がある場合、図8に矢示したように、その被検知物に可動部材60の前触枠60fや横触枠60gの前方が当たって前方の吊り下げ支点62a,62bが浮き上がり、可動部材60が後方の吊り下げ支点62c,62dを支点として後傾揺動する。そして、その揺動に伴うスイッチ操作部材60eの上昇により、図8拡大図に示したようにアクチュエータ63が押されてセンサースイッチ61a,61bが共にOFFに切り替わり、これにより昇降駆動手段5が停止して座部2の下降が停止する。
また、座部2の後方部分に被検知物がある場合は、図9に矢示したように、その被検知物に可動部材60の後方(多くは横触枠60gの後方)が当たって後側の吊り下げ支点62c,62dが浮き上がり、可動部材60が前方の吊り下げ支点62a,62bを支点として前傾揺動する。そして、その揺動に伴うスイッチ操作部材60eの上昇により、図9拡大図に示したようにアクチュエータ63が押されてセンサースイッチ61a,61bが共にOFFに切り替わり、これにより昇降駆動手段5が停止して座部2の下降が停止する。
また、座部2の中央付近に被検知物があって、その被検知物に例えば可動部材60の左側(吊り下げ支点62a,62d側)の横触枠60gの中程付近が当たった場合は、左側の吊り下げ支点62a,62dが浮き上がり、可動部材60が右側の吊り下げ支点62b,62cの軸端を支点として左上がりに揺動する。そして、その揺動に伴う左側のスイッチ操作部材60eの上昇により、左側のセンサースイッチ61aのアクチュエータ63が押されてOFFに切り替わり、これにより昇降駆動手段5が停止して座部2の下降が停止する。
なお、被検知物が可動部材60の右側(吊り下げ支点62b,62c側)の横触枠60gの中程付近に当たった場合は、可動部材60が逆の右上がりに傾いて右側のセンサースイッチ61bがOFFに切り替わる。
また、座部2の中央付近に被検知物が入って、その被検知物が可動部材60の中央付近に当たった場合は、全ての吊り下げ支点62a〜62dが浮き上がるため、可動部材60が被検知物との当たり加減により真っ直ぐか或は斜めに傾いた姿勢で上動する。そして、その上動に伴うスイッチ操作部材60eの上昇により、上記と同様にアクチュエータ63が押されてセンサースイッチ61a,61bが共にOFFに切り替わり、これにより昇降駆動手段5が停止して座部2の下降が停止する。
なお、座部2が停止している状態で被検知物を可動部材60から離せば、可動部材60が元の自由な吊り下げ状態に戻るため、センサースイッチ61a,61bがONに切り替わって通常通りの使用が可能になる。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、センサースイッチ61a,61bを、可動部材60の前後方向左列に並ぶ吊り下げ支点62a,62dと、同じく右列に並ぶ吊り下げ支点62b,62cの間のほぼ中央においてその可動部材60の上下方向の変位を検知すべく、左右の座受けアーム8,8のセンサー受枠8a側の内面に一個ずつ合計二個を対向配置したが、可動部材60の左右方向前列に並ぶ吊り下げ支点62a,62bと、同じく後列に並ぶ吊り下げ支点62c,62dの間のほぼ中央においてその可動部材60の上下方向の変位を検知することもできる。その場合は、例えば左右の座受けアーム8の前後に横アーム(図示せず)を固設してその横アームにセンサー受枠8aを設けるようにすればよい。
また、実施形態では、センサースイッチ61a,61bとしてマイクロスイッチを例示したが、リミットスイッチ等それ以外のスイッチを使用してもよい。
また、実施形態では、可動部材60を線材による骨組み構造で形成したが、パンチングメタル等の金属板をトレー状に形成したものでもよい。その場合、吊り下げ支点62a〜62dの横杆60bはフランジ状にすればよい。
また、実施形態では昇降駆動手段5を伸縮ロッドで形成したが、座部2を昇降させることが可能である限り、どのようなものであってもよい。
また、実施形態では、下降障害検知センサー6による被検知物の検知を受けて昇降駆動手段5が停止するようになっているが、センサースイッチ61a,61bを昇降駆動手段5の座部2を上昇させる回路とは切り離し、そうしてセンサースイッチ61a,61bがOFFの場合でも昇降駆動手段5による座部2の上昇のみ可能となるようにしてもよい。そしてさらに、昇降駆動手段5が下降停止してから自動的に上昇に転じるように設定してもよい。
1 …椅子
2 …座部
4 …支台部
5 …昇降駆動手段
6 …下降障害検知センサー
60 …可動部材
60e …スイッチ操作部材
61a,61b …センサースイッチ
62a〜62d …吊り下げ支点
7 …座板
8 …座受けアーム
8a …センサー受枠
10 …カバー部材
11 …ガイド溝
F …床面
Q …仮想四角形

Claims (1)

  1. 使用者が着座する座部と、
    その座部を昇降可能に支える支台部と、
    前記座部を前記支台部に対して昇降させ得る昇降駆動手段と、
    前記座部の下面領域に揺動可能に取り付けられてその揺動動作で座部下面と床面との間に入った被検知物を検知する下降障害検知センサーと、を備え、
    前記下降障害検知センサーの検知を受けて前記昇降駆動手段が少なくとも下降停止するようになっている座部昇降可能な椅子において、
    前記座部は、座板と、その座板の下面に固着され且つ前記支台部の昇降部と一体である左右一対の座受けアームと、その座受けアームの下縁に内向き鍔状に突設したセンサー受枠と、を有しており、
    前記下降障害検知センサーは、前記座部下面に揺動可能に支持された可動部材と、その可動部材の変位を検知するセンサースイッチと、で形成され、
    前記可動部材は、前記座部下面のほぼ全体を覆い得る大きさの仮想四角形を基準にしてその仮想四角形の少なくとも四つの角部に対応位置し且つ上動可能な吊り下げ支点で吊り下げられて前記座部下面に対して少なくとも上動可能且つ前後方向と左右方向に揺動可能になっており、前記吊り下げ支点が、逆さL字状に形成されていてその逆L字部を前記センサー受枠に引っ掛けて上動可能とし、さらに前記センサースイッチに対応する位置にスイッチ操作部材を突設したものであり、
    一方、前記センサースイッチは、前記可動部材の前後方向に並ぶ両横の前記吊り下げ支点間のほぼ中央又は可動部材の左右方向に並ぶ前後の前記吊り下げ支点間のほぼ中央に対応させて二個を対向配置し、そうして前記可動部材の上動又は揺動に伴う前記吊り下げ支点間のほぼ中央の変位を検知するものであって、前記座受けアームの前記センサー受枠側の内面に取り付けられていて前記可動部材の前記スイッチ操作部材の変位を受けてON・OFF状態が切り替わり、前記二個の何れか一方又は双方が可動部材の前記変位を検知した場合に、前記昇降駆動手段が少なくとも下降停止するようになっており、
    さらに前記座受けアームの前記センサー受枠側の内面に前記センサースイッチを保護するカバー部材を設けると共に、そのカバー部材に前記可動部材の前記スイッチ操作部材を前記センサースイッチに誘導し得るガイド溝を設けたことを特徴とする座部昇降可能な椅子。
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