JP4637639B2 - ミキサドラム後端部の製造方法、治具およびミキサドラム後端部の製造装置 - Google Patents

ミキサドラム後端部の製造方法、治具およびミキサドラム後端部の製造装置 Download PDF

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この発明は、ミキサ車に搭載されるミキサドラムの後端部の製造方法、該製造方法に適する治具、およびミキサドラム後端部の製造装置に関する。
従来、ミキサ車に搭載されるミキサドラムの後端部を製造するには、まず、図6に示すように、ミキサドラムの後端部の外壁となるリヤシェル100を軸が略水平となるような姿勢に支持しておくとともに、リヤシェル100の内壁にブレード101,102が取り付けられる位置にマーキングをしてから、リヤシェル100の内壁に一対の螺旋状のブレード101,102を溶接する。
この各ブレードは、円周方向に分割された複数枚の鉄板aを一枚ずつリヤシェル100の内壁に所定の取り付け角度で螺旋状に連なるように溶接接合するとともに、隣り合う鉄板a同士を溶接接合して、おのおの螺旋状に形成される。
そして、この各ブレード101,102におけるリヤシェル100の最後端に位置する部位の内周に円筒状に形成しておいたシールパイプ103を溶接して固定し、さらに、このシールパイプ103の端部と一方のブレード101の内縁に略三角形状の延長シール104を溶接するとともに、このシールパイプ103の端部と他方のブレード102の内縁に略三角形状の延長シール105を溶接することで、ミキサドラム後端部を完成させていた。
なお、特許庁ホームページの電子図書館にて調査したが上述のミキサドラム後端部の製造方法についての先行技術文献情報は見出せなかった。
さて、上述のような製造工程を経てミキサドラムの後端部を製造する場合、複数に小さく分割された鉄板aを一枚ずつリヤシェル100の内壁に溶接する方法を採用していることから作業員は鉄板aの裏面側の溶接を行う必要があるので、鉄板aの裏面側を覗き込むようにしながらの溶接作業を強い、さらに、各ブレード101,102をリヤシェル100に溶接した後にシールパイプ103および延長シール104,105を溶接しているので、この溶接作業においても作業員に無理な作業体勢を強いる結果となることから、作業員の作業負担が大きく、また、上記リヤシェル100に各ブレード101,102を溶接する工程では、常に鉄板aの位置決めを行いつつブレードを形成していくことから、製造に非常に時間がかかり、生産効率が悪かった。
さらに、上記のように一対のブレード101,102をリヤシェル100の内壁に溶接接合した後に、シールパイプ103および延長シール104,105を溶接するようにしていたので、シールパイプ103の軸心がリヤシェル100の軸心から偏心してしまう場合があり、均一なミキサドラム後端部の製造が難しい。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、作業員の作業負担を軽減し、製造時間を短縮可能であって、均一なミキサドラム後端部の製造を可能とするミキサドラム後端部の製造方法、該製造方法に適する治具および製造装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明のミキサドラム後端部の製造方法は、略円錐台形筒状のリヤシェルと、該リヤシェルの内周側に結合される一対の螺旋状のブレードと、ブレードの内縁に外周側が結合される円筒状のシールパイプと、略三角形状に形成され一つの辺がシールパイプの端部に結合され他の一つの辺が一方の螺旋状ブレードの内縁に結合される延長シールと、略三角形状に形成され一つの辺がシールパイプの端部に結合され他の一つの辺が他方の螺旋状ブレードの内縁に結合される延長シールとを備えたミキサドラム後端部の製造方法において、シールパイプと各延長シールを溶接してシールを製造するシール製造工程と、シールに各ブレードを溶接して一体化するブレード溶接工程と、この一体化されたシールおよび各ブレードをリヤシェル内に圧入する圧入工程と、一体化されたシールおよび各ブレードをリヤシェルに溶接するリヤシェル溶接工程とを備えてなる
また、該製造方法に適する治具は、円盤状の基部と、基部の軸心部から立ち上がりシールを位置決める筒部と、筒部の外周側であって基部の半分に放射状に立設され一方のブレードあるいは一方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第1の支持板と、筒部の外周側であって基部の反対側の半分に放射状に立設され他方のブレードあるいは他方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第2の支持板とを備え、各第1の支持板および各第2の支持板における筒部に沿う方向の長さは、各ブレードあるいは鉄板のシールへの取り付け位置に位置決め可能となるように設定されてなる
さらに、該製造方法に適するミキサドラム後端部の製造装置は、上記治具と、治具を上下方向に移動させる移動手段とを備える。
本発明のミキサドラム後端部の製造方法によれば、シールに各ブレードを一体化してからリヤシェル内に圧入して一体化されたシールと各ブレードをリヤシェルに仮止めしておくことができるので、わざわざブレードあるいはブレードを構成する円周方向に分割された鉄板を都度位置決めして溶接するような煩わしい作業が不必要となるので、ミキサドラム後端部の製造にかかる時間を短縮するとともに、作業員の負担を軽減することができる。
さらに、あらかじめ、シールに各ブレードを一体化するので、一体化する溶接作業において作業員に無理な姿勢で溶接させることがないので、この点でも作業員の負担を軽減することが可能である。
また、あらかじめ、シールに各ブレードを一体化してあるので、各ブレードに対しシールの軸心が偏心することがなく、さらに、この状態でリヤシェル内に圧入されることからリヤシェルに対してもシールの偏心が防止され、均一なミキサドラム後端部を製造することができる。
本発明の治具によれば、シールの外周に鉄板を一枚ずつ位置合わせしたり各ブレードを位置合わせしたりして溶接するような煩わしさがないばかりでなく、連続して溶接作業を行えるので作業時間の短縮が可能となり、作業効率および生産性が向上する。
さらに、作業員は、シールへの各ブレードの溶接作業に辺り、各ブレードあるいは鉄板の裏面を覗き込んで溶接するような無理な体勢での作業を強いられることがなくなるので、作業員の作業負担が軽減される。
さらに、本発明のミキサドラム後端部の製造装置によれば、治具を上下させる移動手段を備えているので、リヤシェルへのシールおよび各ブレードの圧入が容易であって、また、治具がシールおよび各ブレードを位置決めるとともに、シールの端部となる延長シールの他の一辺と各ブレードを各第1および第2の支持板で押圧することになるので、シールおよび各ブレードの変形が防止されることになる。
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、シールパイプに延長シールを溶接接合した状態を示す斜視図である。図2は、治具の斜視図である。図3は、治具に位置決められたシールと各ブレードの斜視図である。図4は、リヤシェル内にシールと各ブレードを圧入する圧入工程を示す図である。図5は、リヤシェルの姿勢を熔接ポジションに維持した状態を示す図である。図6は、ミキサドラム後端部の斜視図である。
一実施の形態におけるミキサドラム後端部の製造方法にあっては、円筒状のシールパイプ1と略三角形状に形成された各延長シール2,3を溶接してシールSを製造するシール製造工程と、シールSに螺旋状の一対のブレード4,5を溶接して一体化するブレード溶接工程と、この一体化されたシールSおよび各ブレード4,5を略円錐台形筒状のリヤシェル10内に圧入する圧入工程と、一体化されたシールSおよび各ブレード4,5をリヤシェル10に溶接するリヤシェル溶接工程とを備えている。
以下、詳細に説明すると、まず、図1に示すように、シール製造工程においては、シールパイプ1の端部に略三角形状の延長シール2,3をシールパイプ1の弧に沿うように彎曲させて溶接して、シールSを製造する。
各延長シール2,3のシールパイプ1の端部に溶接されて結合される一つの辺cの長さは、それぞれシールパイプ1の弧の半分の長さより短くなるように設定されており、シールパイプ1の円周方向に同じ向きでシールパイプ1の軸心を中心点として点対称となる位置となるように、それぞれシールパイプ1の端部に溶接される。
この延長シール2のブレード4が溶接される他の一辺dは、該辺dに沿ってブレード4が溶接されると、ブレード4が螺旋状となるようにシールパイプ1に対して傾斜しており、また、ブレード5が溶接される延長シール3の他の一辺についても同様である。
つづいて、ブレード溶接工程では、上記シールSに一対のブレード4,5を溶接する。この一対のブレード4,5は、従来と同様に、それぞれ複数に分割された鉄板aをシールSの外周に螺旋状に連なるように溶接し、また、隣り合う鉄板a同士を溶接接合することによって、シールSの外周に形成される。
そして、このブレード溶接工程では、上記シールSと各ブレード4,5との一体化にあたり、シールパイプ1を各延長シール2,3より上方に配置した状態でシールを位置決めるとともに、該シールの外周側に各ブレードを位置決める治具20を用いている。
この治具20は、図2に示すように、円盤状の基部21と、基部21の軸心部から立ち上がりシールSを位置決める筒部22と、筒部22の外周側であって基部21の半分に放射状に立設され一方のブレード4が載置される6枚の第1の支持板23と、筒部22の外周側であって基部21の反対側の半分に放射状に立設され他方のブレード5が載置される6枚の第2の支持板24とを備えて構成されている。なお、この場合、第1の支持板23および第2の支持板24の枚数は、6枚とされているが、たとえば、8枚等として枚数を増やすようにしてもよく、その枚数を増やしていく程精度の良い位置決めができる。
上記各第1の支持板23および各第2の支持板24にあっては、その筒部22に沿う方向の長さは基部21の円周方向に向けて一つ隣りの支持板に移るごとに叙々に長くなるように設定されており、この第1の支持板23および第2の支持板24の上端を結ぶ仮想線の傾きは、それぞれ延長シール2,3の他の一辺dのシールパイプ1に対する傾きと同じになるように設定されている。
すなわち、上記第1の支持板23および第2の支持板24の上端を結ぶ仮想線の傾きは、シールパイプ1に対するブレード4,5の螺旋の軌跡と同じになるように設定されていることになる。
さらに、それぞれの第1の支持板23の上端における基部21の半径方向の傾斜角度は、シールパイプ1および延長シール2の外周に対してブレード4がなすべきである所定の取り付け角度になっており、また、それぞれの第2の支持板24の上端における基部21の半径方向の傾斜角度も、また、第1の支持板23と同様に、シールパイプ1および延長シール3の外周に対してブレード5がなすべきである所定の取り付け角度となっている。
そして、図3に示しように、この治具20の筒部22に上記したシールSを被せることによってシールSが治具20に対して位置決められ、また、シールSの延長シール2の一辺dが各第1の支持板23上に載置され、延長シール3の一辺dが各第2の支持板24の上に載置され、シールSのがたつきが防止される。
このように、治具20にシールSを位置決めておいてから、上記第1の支持板23および第2の支持板24の上端に、それぞれブレード4,5を形成する鉄板aを載置する。
すると、この治具20により、各鉄板aは、上記第1の支持板23および第2の支持板24によって、シールSに対して螺旋状に連なるとともにシールSの外周に対する各ブレード4,5の所定の取り付け角度をなすように位置決められた状態となって、この状態で、各鉄板aをいっぺんに連続してシールSに溶接接合することが可能となり、鉄板a同士を溶接接合すると、シールSの外周にブレード4,5が形成され、この各ブレード4,5は、それぞれシールSに螺旋を描いて半周するように取り付けられることになる。
したがって、わざわざ、シールSの外周に鉄板aを一枚ずつ位置合わせしたり各ブレードを位置合わせしたりして溶接するような煩わしさがないばかりでなく、連続して溶接作業を行えるので作業時間の短縮が可能となり、作業効率および生産性が向上する。
さらに、作業員は、シールSへの各ブレード4,5の溶接作業に辺り、各ブレード4,5あるいは鉄板aの裏面を覗き込んで溶接するような無理な体勢での作業を強いられることがなくなるので、作業員の作業負担が軽減される。
そして、このブレード溶接工程終了後、あらかじめ円錐台筒状の形状に形成しておいたリヤシェル10内に上記一体化されたシールSおよび各ブレード4,5を圧入する圧入工程に移行する。
なお、本治具20は、各鉄板aを溶接してあらかじめブレード4,5を形成しておいて、シールSの外周に各ブレード4,5を溶接する場合にも使用可能である。また、第1の支持板23および第2の支持板24の枚数は、上記したように鉄板aあるいはあらかじめ各ブレード4,5が形成される場合には各ブレード4,5を位置決めることができれば、何枚でもよいが、後述するように、圧入工程時に治具20を移動手段で上昇させてリヤシェル10にシールSおよび各ブレード4,5を圧入するのであれば、なるべくその枚数を多くしておいたほうがシールSおよび各ブレード4,5の変形防止を確実にする点で有利となる。
さらに、各ブレード4,5あるいは各ブレード4,5を構成する鉄板aを位置決めることができるような構成を採用する限りにおいて、第1の支持板23および第2の支持板24以外の構成を採用してもよく、たとえば、筒部22の外周に螺旋状の板を設けるようにしてもよい。ただし、第1の支持板23および第2の支持板24と採用する場合には、後述するように、この治具20でリヤシェル10内にシールSおよび各ブレード4,5を圧入する際にブレード4,5をしっかり押圧することができ、また、治具20の重量を軽量なものとすることが可能である。
圧入工程では、図4に示すように、ブレード溶接工程で一体化されたシールSおよびブレード4,5にリヤシェル10を被せ、その状態で治具20を移動手段である油圧ジャッキ30によって上昇させてリヤシェル10内にシールSおよび各ブレード4,5を圧入する。
したがって、この圧入工程では、各ブレード4,5の外周がリヤシェル10の内壁に当接することになり、この当接部分に圧力が生じてリヤシェル10にシールSおよび各ブレード4,5が仮止めされることになる。
上記圧入の際には、ミキサドラム後端部の製造装置Wが使用される。この製造装置Wは、図4および図5に示すように、治具20と、該治具20を上下方向に移動させる移動手段である油圧ジャッキ30と、リヤシェル支持手段40とを備えて構成されている。
詳しく説明すると、油圧ジャッキ30は、ベース31と治具20の基部21との間に介装されており、油圧ジャッキ30を伸縮させることで、ベース31に対して治具20を上昇および下降させることができる。なお、油圧ジャッキ30自体は、公知であるので特に説明はしないが、省スペースを図る場合には多段型のものを使用してもよい。
他方、リヤシェル支持手段40は、リヤシェル10の大きい方の開口端部が着座される環状シート部材41と、環状シート部材41にリヤシェル10を着座させた状態でリヤシェル10の外周側に配した外枠45の下端外周を把持する複数の把持部42と、環状シート部材41とベース31との間に介装された油圧アクチュエータ43とを備えて構成されており、環状シート部材41の一端がベース31に揺動可能に連結されている。
したがって、上記油圧アクチュエータ43を伸縮させることによって、図4に示すように、治具20にリヤシェル10を被せる圧入ポジションと、図5に示すようにリヤシェル10を軸が略水平となるような姿勢に維持する溶接ポジションとにリヤシェル10の姿勢を変化させることが可能となっている。リヤシェル10の姿勢を維持するときには、別途、環状シート部材41を固定する適宜の固定手段を追加するとしてもよく、特に、溶接ポジションにリヤシェル10の姿勢を維持する場合には、リヤシェル10の小さい開口端側の側部を下方から支持する支持台を追加するようにしてもよい。
そして、把持部42は、環状シート部材41の外周側に揺動可能に取り付けられた腕(符示せず)と該腕を駆動するシリンダ(符示せず)とで構成され、この場合、リヤシェル10は、上記把持部42と環状シート部材41とで外枠45を挟持することで、リヤシェル10が環状シート部材41と外枠45とで挟持されてリヤシェル支持手段40に保持されることになる。
なお、移動手段は、上記油圧ジャッキ30に限られず、リヤシェル10内にシールSおよび各ブレード4,5を圧入することが可能であれば、他の機器を使用してもよく、リヤシェル10の姿勢を変更するのに油圧アクチュエータ43以外の機器を使用してもよい。
また、リヤシェル10の保持に関しても他の手段を用いても構わないが、上述したようにリヤシェル10の外周を外枠45で覆っておくことで、この圧入作業の際、リヤシェル10における上記当接部分の変形を防止することができる。
そして、上記のごとく圧入工程が終了すると、上記溶接ポジションにリヤシェル10の姿勢を維持しておいて、各ブレード4,5の外周とリヤシェル10の内壁とを溶接する。このように、圧入工程後には、リヤシェル10を軸が垂直な状態から軸が略水平となる姿勢に維持されるから、その後のブレード溶接工程における溶接作業が容易となる。
この各ブレード4,5の外周とリヤシェル10の内壁との溶接接合は、作業員の手作業にて行うことも可能であるが、溶接ロボットを用いて溶接させることも可能である。
このようにして、ミキサドラム後端部が完成するのであるが、このミキサドラム後端部の製造方法にあっては、シールSに各ブレード4,5を一体化してからリヤシェル10内に圧入して一体化されたシールSと各ブレード4,5をリヤシェル10に仮止めしておくことができるので、わざわざブレード4,5あるいはブレード4,5を構成する円周方向に分割された鉄板aを都度位置決めして溶接するような煩わしい作業が不必要となるので、ミキサドラム後端部の製造にかかる時間を短縮するとともに、作業員の負担を軽減することができる。
さらに、あらかじめ、シールSに各ブレード4,5を一体化するので、一体化する溶接作業において作業員に無理な姿勢で溶接させることがないので、この点でも作業員の負担を軽減することが可能である。
また、あらかじめ、シールSに各ブレード4,5を一体化してあるので、ブレード4,5に対しシールSの軸心が偏心することがなく、さらに、この状態でリヤシェル10内に圧入されることからリヤシェル10に対してもシールSの偏心が防止され、均一なミキサドラム後端部を製造することができる。
そして、上記した製造装置では、治具20を上下させる移動手段を備えているので、リヤシェル10へのシールSおよび各ブレード4,5の圧入が容易であって、また、治具20がシールSおよび各ブレード4,5を位置決めるとともに、シールSの端部となる延長シール2,3の他の一辺と各ブレード4,5を各第1および第2の支持板23,24で押圧することになるので、シールSおよび各ブレード4,5の変形が防止されることになる。
さらに、上記した製造装置では、リヤシェル10を保持可能であって溶接および圧入ポジションにリヤシェル10の姿勢を維持することが可能であるので、圧入工程後にすみやかにブレード溶接工程に移行することができ、ミキサドラム後端部の製造時間をさらに短縮することができる。
そして、リヤシェル支持手段40における環状シート部材41の一端がベース31に揺動可能に連結されているので、圧入工程からブレード溶接工程への移行を簡単かつ速やかに行うことが可能である。
また、リヤシェル支持手段40における環状シート部材41の一端がベース31に揺動可能に連結され、さらには、治具20がベース31に対して水平方向に位置決められているので、リヤシェル10をシールSおよび各ブレード4,5に被せる圧入ポジションでは、リヤシェル10は常に治具20に位置決められたシールSおよび各ブレード4,5に対して同じ位置に位置決められることになり、これにより、リヤシェル10とシールSおよび各ブレード4,5との面倒な位置合わせも不要となる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
シールパイプに延長シールを溶接接合した状態を示す斜視図である。 治具の斜視図である。 治具に位置決められたシールと各ブレードの斜視図である。 リヤシェル内にシールと各ブレードを圧入する圧入工程を示す図である。 リヤシェルの姿勢を熔接ポジションに維持した状態を示す図である。 ミキサドラム後端部の斜視図である。
符号の説明
1 シールパイプ
2,3 延長シール
4,5 ブレード
10 リヤシェル
20 治具
21 基部
22 筒部
23 第1の支持板
24 第2の支持板
30 移動手段たる油圧ジャッキ
31 ベース
40 リヤシェル支持手段
41 環状シート部材
42 把持部
43 油圧アクチュエータ
45 外枠
a 鉄板
S シール
W 製造装置

Claims (9)

  1. 略円錐台形筒状のリヤシェルと、該リヤシェルの内周側に結合される一対の螺旋状のブレードと、ブレードの内縁に外周側が結合される円筒状のシールパイプと、略三角形状に形成され一つの辺がシールパイプの端部に結合され他の一つの辺が一方のブレードの内縁に結合される延長シールと、略三角形状に形成され一つの辺がシールパイプの端部に結合され他の一つの辺が他方のブレードの内縁に結合される延長シールと、を備えたミキサドラム後端部の製造方法において、シールパイプと各延長シールを溶接してシールを製造するシール製造工程と、シールに各ブレードを溶接して一体化するブレード溶接工程と、この一体化されたシールおよび各ブレードをリヤシェル内に圧入する圧入工程と、一体化されたシールおよび各ブレードをリヤシェルに溶接するリヤシェル溶接工程とを備えたことを特徴とするミキサドラム後端部の製造方法。
  2. 各ブレードは、円周方向で分割された複数の鉄板からなり、ブレード溶接工程では、シールの外周に上記鉄板を溶接することで各ブレードが形成されることを特徴とする請求項1に記載のミキサドラム後端部の製造方法。
  3. ブレード溶接工程では、シールパイプを各延長シールより上方に配置した状態でシールを位置決めるとともに、該シールの外周側に各ブレードあるいは各ブレードを構成する鉄板を位置決める治具を用い、該治具で位置決められたシールと各ブレードを溶接することを特徴とする請求項1または2に記載のミキサドラム後端部の製造方法。
  4. 治具は、円盤状の基部と、基部の軸心部から立ち上がりシールを位置決める筒部と、筒部の外周側であって基部の半分に放射状に立設され一方のブレードあるいは一方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第1の支持板と、筒部の外周側であって基部の反対側の半分に放射状に立設され他方のブレードあるいは他方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第2の支持板とを備え、各第1の支持板および各第2の支持板における筒部に沿う方向の長さは、各ブレードあるいは鉄板のシールへの取り付け位置に位置決め可能となるように設定されてなることを特徴とする請求項3に記載のミキサドラム後端部の製造方法。
  5. 圧入工程において、治具で一体化されたシールおよび各ブレードをリヤシェル内に下方から圧入することを特徴とする請求項3または4に記載のミキサドラム後端部の製造方法。
  6. リヤシェル溶接工程において、リヤシェルを軸が略水平となるような姿勢に維持することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のミキサドラム後端部の製造方法。
  7. 円盤状の基部と、基部の軸心部から立ち上がりシールを位置決める筒部と、筒部の外周側であって基部の半分に放射状に立設され一方のブレードあるいは一方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第1の支持板と、筒部の外周側であって基部の反対側の半分に放射状に立設され他方のブレードあるいは他方のブレードを構成する各鉄板が載置される複数の第2の支持板とを備え、各第1の支持板および各第2の支持板における筒部に沿う方向の長さは、各ブレードあるいは鉄板のシールへの取り付け位置に位置決め可能となるように設定されてなることを特徴とする治具。
  8. 請求項7に記載の治具と、該治具を上下方向に移動させる移動手段とを備えたミキサドラム後端部の製造装置。
  9. 少なくともリヤシェルを保持するとともに治具にリヤシェルを被せる圧入ポジションとリヤシェルを軸が略水平となるような姿勢に維持する溶接ポジションとにリヤシェルの姿勢を変化させるリヤシェル支持手段を備え、リヤシェル支持手段は、リヤシェルを着座させる環状シート部材と、環状シート部材にリヤシェルを着座させた状態でリヤシェルの外周側に配した外枠の下端外周を把持する複数の把持部と、環状シート部材と移動手段を治具との間に保持するベースとの間に介装されて伸縮時にベースに対して環状シート部材を揺動可能にする油圧アクチュエータとを備えたことを特徴とする請求項8に記載のミキサドラム後端部の製造装置。
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