JP4634179B2 - 画像診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の計測情報を映像化し、診断を行うための画像診断装置に関し、より詳細には、心臓などの撮像対象の周期的運動の同一時相の画像を取得することができるX線CT装置またはMRI装置等の画像診断装置に関するものである。
心臓のCT検査またはMRI検査では、心臓の拍動によるモーションアーチファクトを低減するため、スキャンデータに心電波形を付加してデータを収集し、得られた心電情報を用いて心臓の動きが最も少ない心時相(以下、「静止心時相」と称す。)で撮影された投影データを画像再構成して心臓断層像を得ることが行われている。
しかし、心臓の部位あるいは心臓周辺の部位毎に心拍動の影響の少ない心時相が異なり、部位によってはモーションアーチファクトを生じる可能性がある。また、静止心時相は撮影対象の患者や患者の健康状態によっても変動するものであり、装置によって決定された静止心時相では、モーションアーチファクトの少ない心臓断層像を得ることができない場合がある。
この場合、静止心時相を決定する手段として同じ測定位置で心時相の異なる断層像を複数作成し、その内からモーションアーチファクトの少ない画像を選択することが考えられるが、複数枚の断層像を作成することは膨大な時間を要し、また操作者が複数枚の断層像からモーションアーチファクトの少ない画像を選択する手間が生じてしまう。
これに対して撮影中に得られた被検者の心電情報に基づいて任意の部位を撮影した時刻のR波の間隔から被検者の心拍数を算出し、この心拍数から任意の身体部位でのモーションアーチファクトが少ない静止心時相を算出するX線CT装置が提案されている(たとえば、[特許文献1]参照。)。
特開2003-204961号公報
しかしながら、上記従来技術は着目する部位が決定済みの場合にそれに適した静止心時相を決定することはできるものの、着目する部位の決定や複数の着目部位に対する優先順位付け、また心臓の診断でよく用いられる3次元表示における視線方向の決定において、操作者もしくは診断者を支援する機能が欠けているため、実際には診断目的に適する画像を短時間に得ることができないという問題点があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、着目すべき部位について心臓の拍動によるモーションアーチファクトが少ない心臓断層像を着目部位の優先順位に従って短時間で得ることができ、さらに心臓の3次元表示において着目すべき部位を観察しやすい視線方向を予め決定することのできる画像診断装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために本発明は、心電情報から得られる疾患の判断基準、前記判断基準に対応する着目部位、及び、前記着目部位でのモーションアーチファクトが少ない画像が得られる静止心時相決定の順序を示す静止心時相決定式の優先順位が記録されている静止心時相データベースを保持する保持手段と、被検体から取得した心電情報に基づいて、前記静止心時相データベースを参照して疾患に関わる部位を前記着目部位として推定し、推定された前記着目部位に基づいて前記静止心時相決定式の優先順位を設定する設定手段と、設定された前記静止心時相決定式の優先順位に基づいて、前記被検体を走査して取得した計測情報の一部を抽出する抽出手段と、抽出された前記計測情報の一部に基づいて前記被検体の着目部位の画像を再構成する画像再構成手段と、再構成された画像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする画像診断装置である。
画像診断装置は、被検体を走査して取得した計測情報を画像に再構成して診断するための装置であり、例えばX線CT装置やMRI装置、電子計算機等である。計測情報は電磁波(X線、ガンマ線を含む)、磁気、超音波等の透過データ、計測データである。心電情報は、心電計によって計測される情報であり、例えば心拍数や心電波形等である。
画像診断装置は、心電情報を読み込み、読み込んだ心電情報に基づいて静止心時相データベースより着目部位(疾患を有すると想定される部位)と静止心時相決定式リストを選択し、選択した静止心時相決定式リストの優先順位に従って画像再構成を行い、再構成像(断層画像)を得る。
さらに、画像診断装置は、読み込んだ心電情報に基づいて視線方向データベースより3次元表示における初期視線方向の優先順位を決定する。決定した初期視線方向の優先順位に従って3次元像を作成する。
また、画像診断装置は、心電計が判定した着目部位を読み込み、読み込んだ着目部位から静止心時相決定式リストを選択したり、3次元像の初期視線方向リストを選択することもある。
静止心時相データベースは、心電情報から得られる判断基準、得られた判断基準に対応する着目部位、着目部位によって決定される静止心時相の優先順位等を保持するデータベースである。画像診断装置は、心電情報をもとに着目部位と静止心時相の優先順位を決定する。
視線方向データベースは、心電情報から得られる判断基準、得られた判断基準に対応する着目部位、着目部位を3次元表示の正面に捉える初期視線方向のリスト等を保持するデータベースである。画像診断装置は、心電情報をもとに3次元表示初期視線方向を決定する。
尚、画像診断装置は、データベースの作成手順(フロー等)を保持し、この作成手順に従って上記のデータベースを作成することができる。また、上記データベース、作成手順については必要に応じて更新することもできる。
画像診断装置は、心電波形とデータベースから疾患に関わる冠動脈を推定してそれを着目する部位とし、着目する部位が複数である場合にはそれらに優先順位付けを行い、優先順位に従って着目する各部位に対して適した心時相についての画像再構成を行うとともに、着目する各部位を3次元表示の初期視線方向の正面等、観察に適した角度に位置させるように視線方向を設定して心電同期再構成手段を行う。
また、着目する部位を事前に操作者に示し、必要に応じて操作者が着目部位の変更等を行う手段を備える。
本発明によれば、着目すべき部位について心臓の拍動によるモーションアーチファクトが少ない心臓断層像を着目部位の優先順位に従って短時間で得ることができ、さらに心臓の3次元表示において着目すべき部位を観察しやすい視線方向を予め決定することのできる画像診断装置を実現することができる。
以下添付図面に基づいて、本発明に係る画像診断装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複説明を省略することにする。
画像診断装置として、ここではX線CT装置をとりあげて説明を行う。
最初に、図1を参照しながらX線CT装置1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るX線CT装置1の全体構成図である。このX線CT装置1は、X線照射および検出を行なうスキャナガントリ部102と、このスキャナガントリ部102で検出された計測データから投影データを作成して投影データをCT画像信号に変換する画像処理部107と、CT画像を出力する表示装置105とを備えている。スキャナガントリ部102は、測定制御装置111によって制御される回転駆動装置110によって回転駆動される回転円盤108と、この回転円盤108に搭載されたX線管101と、このX線管101に取り付けられてX線束の方向を制御するコリメータ109と、回転円盤108に搭載されたX線検出器104とを備えている。またX線管101から発生するX線強度は測定制御装置111によって制御され、この測定制御装置111は入力装置113を有する画像処理部107内のCPUによって操作される。一方、画像処理部107は被検者の心電波形を取得するために心電計106に接続されている。
画像処理部107は、種々の機能を有して構成しているが、撮影前または撮影中に得られた被検者の心電情報と静止心時相データベース200(後述する)や視線方向データベース300(後述する)等に従ってたとえば閉塞の可能性のある冠動脈枝を推定し、それらをたとえば「着目する冠動脈枝」として優先順位付けを行うような優先順位決定手段107aを有する。また、撮影中に得られた被検者の心電情報に基づいて、撮影した時刻のR波の間隔から被検者の心拍数を算出し、この心拍数から着目部位でのモーションアーチファクトが少ない静止心時相を優先順位に従って算出する心拍・静止心時相算出手段107bと、この心拍・静止心時相算出手段107bで算出した静止心時相に相当すると共に画像再構成に必要な投影角度範囲の投影データを優先順位に従って形成する投影データ形成手段107cと、この投影データ形成手段107cで得られた投影データから任意の撮影位置における断層像を優先順位に従って画像再構成によって作成する断層像作成手段107dと、各心時相に属する複数の断層像から優先順位決定時に決定された初期視線方向に即した3次元表示像を作成する3次元表示像作成手段107eとを有している。さらに優先順位決定手段107aで使用するデータベースを必要に応じて編集するためのデータベース編集手段107fをも有する。
また、画像処理部107は、記憶部114を備える。記憶部114は心電情報115、静止心時相データベース200、視線方向データベース300、実行プログラム、OS等を保持する。尚、心電情報115、静止心時相データベース200、視線方向データベース300については後述する。
図1に示すように患者テーブル103に被検者を寝かせた状態で、X線管101からX線を照射すると、このX線はコリメータ109により指向性を得てX線検出器104によって検出される。この際、回転円盤108を被検者の周りに回転させることにより、X線を照射する方向を変えながらX線検出器104を用いてX線を検出する。このようにして検出した計測データは画像処理部107に転送されて、心電計106により計測される被検者の心電情報と、測定制御装置111から得られる撮影条件からモーションアーチファクトの少ない投影データを形成し、CT画像に再構成して表示装置105に出力する。
次に、図2、図3を参照しながら、X線CT装置1の記憶部114が保持するデータベースについて説明する。
図2は、記憶部114が保持する静止心時相データベース200の一態様を示す図である。
図2に示すように、静止心時相データベース200は、レコード番号201、判断基準リスト202、着目部位203、冠動脈枝リスト204、静止心時相決定式リスト205等の各フィールドを有する。
レコード番号201は、静止心時相データベース200における固有の番号(キー)である。レコード番号201は、例えば、「1」等である。
判断基準リスト202は、心電計106から得られる心電情報を事象ごとに分類し、疾患等の判断基準となるものについてまとめたものである。判断基準リスト202は、例えば、「心電波形の標準12誘導のうち、V1〜V4において異常Q波を認める。」である。判定のための基準値が格納されており、実際に取り込まれる心電情報115は、この判断基準リスト202をもとに分析されて静止心時相が決定される。
着目部位203は、疾患等の可能性のある心臓内の位置を示しており、判断基準リスト202の該当の心電情報に関連する可能性のある部分を示している。着目部位203は、例えば、「前壁と中隔」等である。
冠動脈枝リスト204は、着目部位203を支配する冠動脈枝の種類を示している。冠動脈枝リスト204は、例えば、「前下行枝」等である。
静止心時相決定式リスト205は、判断基準リスト202より決定される静止心時相の優先順位を示したものである。静止心時相決定式リスト205は、例えば「静止心時相決定式(a)→静止心時相決定式(b)→静止心時相決定式(c)→静止心時相決定式(d)」等である。
尚、静止心時相決定式リストについては、図4〜図6を用いて後述する。
図3は、記憶部114が保持する視線方向データベース300の一態様を示す図である。
図3に示すように、視線方向データベース300は、レコード番号301、判断基準リスト302、着目部位303、冠動脈枝リスト304、3次元表示初期視線方向リスト305等の各フィールドを有する。
レコード番号301は、視線方向データベース300における固有の番号(キー)である。レコード番号301は、静止心時相データベース200のレコード番号201に相当する。
判断基準リスト302は、心電計106から得られる心電情報を事象ごとに分類し、疾患等の判断基準となるものについてまとめたものである。判断基準リスト302は、静止心時相データベース200の判断基準リスト202に相当する。
着目部位303は、疾患等の可能性のある心臓内の位置を示しており、判断基準リスト302の該当の心電情報に関連する可能性のある部分を示している。着目部位303は、静止心時相データベース200の着目部位203に相当する。
冠動脈枝リスト304は、着目部位303を支配する冠動脈枝の種類を示している。冠動脈枝リスト304は、静止心時相データベース200の冠動脈枝リスト204に相当する。
3次元表示初期視線方向決定式リスト305は、判断基準リスト302より決定される3次元表示をする際の視線方向の優先順位を示したものである。
尚、3次元表示初期視線方向リスト305については、図7及び図8を用いて後述する。
次に、図4〜図6を参照しながら、図2の静止心時相データベース200の静止心時相決定式リスト205に保持される静止心時相決定式について説明する。
図4は、心電計106から得られる心電情報401を示す特性図である。
図4に示すように、静止心時相は、R波402の位置を基準にして、隣接するR波間隔404を100%としたときの相対位置405によって表される。
図5は、心拍数と静止心時相との関係を示す静止心時相特性図である。図5に示すように、心拍数と静止心時相との関係に関して、直線407(前下行枝)、直線408(回旋枝)、直線409(右冠動脈)と表すことができる。静止心時相は、心臓の部位、あるいは心臓周辺の部位によって異なることが知られている。また静止心時相は被検者の心拍数の影響を受けることが知られており、図5のような関係がある。横軸は被検者の心拍数406(n(回/分))、縦軸は隣接するR波間の相対位置405(y(%))をパーセンテージで表している。図5に示すように前下行枝、回旋枝および右冠動脈などの各部位は、心拍数が増えるにつれて静止心時相のパーセンテージが増加する傾向があり、また各部位毎に静止心時相の増加率が異なることが分かる。
以上のような傾向から、撮影時に心電計106にて測定した被検者の心拍数が分かれば、操作者が着目する心臓の部位、あるいは心臓周辺の部位における静止心時相が求められ、その静止心時相にて撮影された投影データを画像再構成することによって、操作者の着目部位において最もモーションアーチファクトの少ない断層像を得ることができる。ここで着目すべき部位は1箇所とはかぎらず、また慎重を期するために着目の必要性が低いと思われる部位についても画像再構成を行って確認することが望ましい。したがって、優先順位決定手段107aで部位に優先順位付けを行い、該優先順位に従って該当部位に適した静止心時相を適用した画像再構成を行い、更に3次元表示を行う場合も優先順位に従って該当部位に適した静止心時相の画像を用いかつ該当部位を観察しやすい視線方向での3次元表示を行うことが診断上有益である。
図6は、静止心時相の決定式と当該決定式の内容との対応図である。静止心時相データベース205における静止心時相決定式リスト205の優先順位は、例えば、図6に示すような4つの静止心時相の順位付けで示される。図5等のデータを参照して、各々の冠動脈枝について心電情報から得られた心拍数に対応する相対位置を求められる様に設定する。例えば優先順位の最初が(a)であれば、直線407(前下行枝)により定まる静止心時相であるので、直線407における該当の心拍数に相当する相対位置405を最も優先する静止心時相とする。
そして、上述の図4及び図5が示す内容に基づいて、図6に示すように、静止心時相の決定式(a)を「直線407(前下行枝)により定まる静止心時相」と定め、静止心時相の決定式(b)を「直線409(右冠動脈)により定まる静止心時相」と定め、静止心時相の決定式(c)を「R波間隔404の相対位置45%が示す静止心時相」と定め、静止心時相の決定式(d)を「直線408(回旋枝)により定まる静止心時相」、等と定めることができる。
次に、図7及び図8を参照しながら、図3の視線方向データベース300の3次元表示初期視線方向リスト305に保持される視線方向について説明する。
図7は、同一心時相の複数再構成画像を用いた3次元表示における初期視線方向を示す図である。図7に示すように、心筋を養う血管は左右に左冠動脈701と右冠動脈704、さらに左冠動脈701は本管から前に下りてくる前下行枝703と後ろに回っていく回旋枝702に分かれている。同一の心時相で複数の再構成画像(断面画像)を用いて3次元表示を行う場合には、その心時相がどの冠動脈枝の部位の静止心時相であるかによって画像の正面にとらえる部位を決定することが望ましい。また、疾患の可能性のある箇所を画像の正面にとらえる必要もある。そこで、着目部位の優先順位に対応して、視線方向についても優先順位を定めて表示を行うことが望ましい。
着目する部位を正面にとらえる視線方向として、いくつかの視線方向を設定し、視線方向データベース300の判断基準リスト302の内容に応じて、3次元表示初期視線方向リスト305に優先順位を定める。
図7が示す内容に基づいて、図8に示すように、視線方向(α)を「前下行枝が正面となる方向」と定め、視線方向(β)を「右冠動脈が正面となる方向」と定め、視線方向(γ)を「回旋枝が正面となる方向」、等と定めることができる。例えば3次元表示初期視線方向リスト305のデータが視線方向(α)であれば、3次元表示で最も優先される初期視線方向は「前下行枝が正面となる方向」となる。
次に、図9を参照しながら、X線CT装置1(画像処理部107)の動作について説明する。
図9は、X線CT装置1(画像処理部107)の動作を示すフローチャートである。
尚、X線CT装置1は、画像処理部107のCPU(図示しない。)が記憶部114等に保持する実行プログラム及び必要な各種データをメモリ(図示しない)のワークエリアに読み出して実行し、以下の各ステップに示す処理を行う。
はじめに、画像処理部107は、心電計106によって測定される心電情報を読み込む(ステップ901)。尚、読み込んだ情報を記憶部114の心電情報115に保存しておくこともできる。
画像処理部107の優先順位決定手段107aは読み込んだ心電情報と静止心時相データベース200の判断基準リスト202、視線方向データベース300の判断基準リスト302から適切なレコード番号を選択し、着目部位、静止心時相決定式リスト205、初期視線方向リスト305を選択する(ステップ902)。
表示装置105においてたとえばデータベース表の中で選択したレコードを強調表示する等の方法で操作者に対して優先順位決定結果を表示する(ステップ903)。
操作者はステップ903での表示結果を見て、選択結果を修正する必要があれば(ステップ904のYes)、入力装置113を介して選択結果を修正し(他のレコードに選択変更する等)(ステップ905)、その後、ステップ906に進む。心拍・静止心時相算出手段107bがすでに読み込まれている心電情報115から被検者の心拍数を算出する(ステップ906)。
心拍・静止心時相算出手段107bが被検者の心拍数とステップ902もしくはステップ905で決定された静止心時相決定式リスト205の優先順位に従って各静止心時相を算出する(ステップ907)。
投影データ形成手段107cが優先順位に従って各静止心時相における画像再構成に必要な投影角度範囲の投影データを形成する(ステップ908)。
形成された投影データは、断層像作成手段107dにより静止心時相決定式リスト205の優先順位に従って画像再構成され(ステップ909)、再構成画像が表示装置105に表示される(ステップ910)。さらに操作者が3次元像表示を指示した場合(ステップ911のYes)、3次元表示像作成手段107eが既に決定されている初期視線方向リスト305の優先順位に従って3次元像を作成し(ステップ912)、3次元像を表示装置105に表示する(ステップ913)。
なお、再構成順位を決定するためのデータベースに対し、操作者は必要に応じて入力装置113と表示装置105を対話的に使用してデータベース編集手段107fに指示を与えることにより、新規レコードの追加、既存レコードの内容変更・順序変更・削除等のデータベース編集作業を行うことができる。
以上の過程を経て、X線CT装置1は、心電情報を読み込み、読み込んだ心電情報に基づいて静止心時相データベース200より着目部位203と静止心時相決定式リスト205を選択し、選択した静止心時相決定式リスト205の優先順位に従って画像再構成を行い、断層画像を得る。さらに、X線CT装置1は、視線方向データベース300より3次元表示初期視線リスト305を選択し、選択した3次元表示初期視線方向リスト305の優先順位に従って3次元の画像を得る。
このように、X線CT装置1は、着目部位に適合した静止心時相の優先順位を自動的に決定し、また初期視線方向についても同様に自動的に決定するので、心臓の拍動によるモーションアーチファクトが少ない心臓の断層像を着目部位の優先順位に従って短時間で得ることができ、さらに3次元表示において着目すべき部位を観察しやすい視線方向を予め決定することができる。
尚、心電計106において、着目部位および該当の冠動脈枝を判定し、その判定結果のデータを画像処理部107に直接読み込むこともできる。この場合、ステップ902では、静止心時相データベース200の着目部位203や着目部位を支配する冠動脈のリスト204からレコード番号201を選択し、静止心時相決定式リスト205を抽出する。同様に視線方向データベース300の着目部位303や着目部位を支配する冠動脈枝のリスト304からレコード番号301を選択し、初期視線方向リスト305を抽出する。
次に、図10を参照しながら、X線CT装置1の記憶部114が保持するデータベースの作成例について説明する。
図10は、記憶部114の静止心時相データベース200の作成処理手順の一態様を示す図である。
ここでは、着目する部位以外は冠動脈枝の支配領域の広さに従って優先順位を決定する方法で静止心時相決定式リスト205の優先順位を定める場合を例にして説明を行う。尚、各冠動脈枝の支配領域の広さは前下行枝>右冠動脈>回旋枝である。
まず心電情報をもとに、着目すべき冠動脈枝があるかどうかを判定する(ステップ1001)。着目すべき冠動脈枝がない場合(ステップ1001のNo)、心時相優先順位は支配領域の広さに基づき、(a)→(b)→(c)→(d)とする。また着目すべき冠動脈枝が左右双方である場合(ステップ1001でYes、かつステップ1002でYes)、同様に支配領域の広さに基づき、心時相優先順位は(a)→(b)→(c)→(d)とする。
左右冠動脈のうちいずれかに着目する場合(ステップ1002のNo)、まずは前下行枝に着目するかどうかを判定する(ステップ1004)。前下行枝、回旋枝いずれにも着目する場合(ステップ1004でYes、かつステップ1005でYes)、心時相優先順位は(a)→(d)→(b)→(c)とする。前下行枝に着目するが回旋枝には着目しない場合(ステップ1004でYes、かつステップ1005でNo)、心時相優先順位は(a)→(b)→(c)→(d)とする。
右冠動脈枝のみに着目する場合(ステップ1004でNo、かつステップ1008でYes)、心時相優先順位を(b)→(c)→(a)→(d)とする。前下行枝、右冠動脈枝に着目せず、回旋枝のみ着目する場合(ステップ1004でNo、かつステップ1008でNo)、心時相優先順位は(d)→(a)→(b)→(c)とする。
以上の手順で着目部位と静止心時相の優先順位の相関を決定し、静止心時相データベース200のデータを作成する。作成された静止心時相データベース200は判断基準リスト202、判断基準と対応する着目部位203、静止心時相決定式リスト205を保持し、X線CT装置1は、読み取った心電情報と判断基準リスト202とを照合して該当のレコードを検索する。
ここでは、あらかじめデータベースを作成しておいて、読み取った心電情報をデータベースの情報を照合して優先順位等を決定していく方法を説明したが、X線CT装置1は、記憶部114にデータベース作成手順を保持し、当該作成手順に基づき必要に応じて、データベースを作成することもできる。
また、記憶部114のデータベースのレコードを更新することにより、X線CT装置1の動作をカスタマイズすることができる。さらに、記憶部114が保持するデータベース作成手順を更新することにより、X線CT装置1の動作をカスタマイズすることも可能である。
以上説明した如く、本発明の画像診断装置では、着目すべき部位について心臓の拍動によるモーションアーチファクトが少ない心臓断層像を着目部位の優先順位に従って短時間で得ることができ、さらに心臓の3次元表示において着目すべき部位を観察しやすい視線方向を予め決定することができる。
尚、上述の実施の形態では、画像診断装置としてX線CT装置について説明したが、X線CT装置のみならず、MRI装置等他の画像診断装置にも適用可能であることは言うまでもない。また、独立した画像処理装置や画像処理を行えるコンピュータを用いることも可能である。さらに優先順位を決定するために用いる心電情報はCT検査時またはMRI検査時に得られるものだけでなく、事前の診断結果を記録したICカード等の媒体からX線CT装置またはMRI装置に読み取り装置を備えて読み取ったり、電子カルテ等からネットワーク経由等で入力してもよい。ただし、心拍数の算出にはCT検査時またはMRI検査時に測定した情報を用いることが望ましい。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像診断装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の本実施の形態に係るX線CT装置の全体構成図 静止心時相データベースの一態様を示す図 視線方向データベースの一態様を示す図 心電計から得られる心電情報を示す特性図 静止心時相と心拍数との関係を示す静止心時相特性図 静止心時相の優先順位決定式の内容を示すテーブル 同一心時相の複数再構成画像を用いた3次元表示における初期視線方向を示す図 3次元表示における初期視線方向の内容を示すテーブル 本発明の実施の形態に係るX線CT装置により断層像および3次元像を得るための処理手順を示すフローチャート 再構成に用いる静止心時相の優先順位決定方法を示すフローチャート
符号の説明
1………X線CT装置
101………X線管
102………スキャナガントリ
103………患者テーブル
104………X線検出器
105………表示装置
106………心電計
107………画像処理部
107a………優先順位決定手段
107b………心拍・静止心時相算出手段
107c………投影データ形成手段
107d………断層像作成手段
107e………3次元表示像作成手段
107f………データベース編集手段
108………回転板
109………コリメータ
110………回転板駆動装置
111………測定制御装置
112………被検者
113………入力部
114………記憶部
115………心電情報
200………静止心時相データベース
300………視線方向データベース

Claims (3)

  1. 心電情報から得られる疾患の判断基準、前記判断基準に対応する着目部位、及び、前記着目部位でのモーションアーチファクトが少ない画像が得られる静止心時相決定の順序を示す静止心時相決定式の優先順位が記録されている静止心時相データベースを保持する保持手段と、
    被検体から取得した心電情報に基づいて、前記静止心時相データベースを参照して疾患に関わる部位を前記着目部位として推定し、推定された前記着目部位に基づいて前記静止心時相決定式の優先順位を設定する設定手段と、
    設定された前記静止心時相決定式の優先順位に基づいて、前記被検体を走査して取得した計測情報の一部を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記計測情報の一部に基づいて前記被検体の着目部位の画像を再構成する画像再構成手段と、
    再構成された画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記保持手段は、さらに、前記着目部位3次元画像表示において前記着目部位の観察に適した視線方向が記録されている視線方向データベースを保持し、
    前記視線方向データベースを参照することにより、前記着目部位の3次元画像表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記静止心時相データベースには、前記心電情報の事象ごとに分類される疾患の判断基準のリストであって、前記着目部位が対応付けられている判断基準リスト、及び、前記静止心時相決定式のリストであって、前記判断基準リストと対応付けられている静止心時相決定式リストが記録され、
    前記被検体から取得した心電情報に基づいて、前記静止心時相データベースから、前記判断基準リストを選択する第一の選択手段と、
    前記第一の選択手段により選択された前記判断基準リストに基づいて、前記着目部位及び前記静止心時相決定式リストを選択する第二の選択手段と、
    前記被検体から取得した心電情報から心拍数を算出する算出手段と、
    を更に備え、
    前記抽出手段は、前記第二の選択手段により選択された前記静止心時相決定式リストを参照して、前記算出手段により算出された心拍数に従って抽出対象の静止心時相を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像診断装置。
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