JP4633340B2 - ばね荷重修正方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ばね荷重修正方法及び装置に関するものである。例えば、コンピュータや各種の再生・記録装置の磁気記録装置であるハードディスクドライブ(HDD)等の磁気ヘッドを支持する板ばね(サスペンション)等を高精度に製造することに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来一般より、ばねの荷重の測定が広く行われている。以下では、ばねの一例として、ハードディスクドライブの磁気ヘッドを支持するサスペンションを例にとり説明する。
【0003】
ハードディスクドライブの記録密度の飛躍的な向上に伴い、磁気ヘッドを支持するサスペンションの製造精度が相当に厳しくなってきている。磁気ヘッドの情報の記録再生時の浮上量は、静止状態での荷重値の影響を受ける。このことから、サスペンションのヘッド荷重が磁気ヘッドの浮上姿勢や浮上り特性に大きな影響を及ぼす。そのため、各サスペンション毎に製造工程中にて、上記ヘッド荷重の測定及び修正を行うようにしている。
【0004】
図18は、磁気ディスク21の回転が停止しているときのサスペンション200の状態を示している。サスペンション200は、支持体24によって支持されるベースプレート201に板ばね部202を介してロードビーム203が設けられてなるものである。ロードビーム203には、フレキシャ209が取り付けられており、その先端部に磁気ヘッドを含むスライダ210が設けられている。フレキシャ209の先端部には、ロードビーム203に設けられたディンプル208aが接している。
【0005】
フレキシャ209の上面には、磁気ヘッドを構成するスライダ210が貼り付けられる。スライダ210は、磁気ディスク21の表面とスライドするものである。スライダ210の内部に、磁気読み書きヘッド(図示せず)が含まれる。磁気ヘッドのうち、磁気ディスク21に相対する滑走面がスライダ210である。フレキシャ209には、ロードビーム203の先端に設けられたディンプル208aが接している。ディンプル208aは、スライダ210の回転支点となる。
【0006】
フレキシャ209は、板ばね部202によって弾性的に支持される。よって、磁気ディスク21の回転が停止しているときには、フレキシャ209は、ロードビーム203の板ばね部202の撓みによる力を受けて、スライダ210を磁気ディスク21に押し当てる。このように、回転停止時の磁気ディスク21にスライダ210が接しているときの接触荷重を上記ヘッド荷重と称する。
【0007】
スライダ210は、磁気ディスク21が高速回転すると、磁気ディスク21の表面に発生する空気流の影響を受ける。即ち、スライダ210は、空気流からの浮力を受けて浮上し、これによりスライダ210が磁気ディスク21に対する情報の記録再生を行う。この浮上量は、浮力とサスペンションの撓みによる力とのバランスに影響を受ける。この浮上量は、一般に数nm〜数十nmである。
【0008】
ヘッド荷重は、従来より次のような方法で測定されている。
【0009】
なお、以下の例では、ヘッド荷重の測定対象は、スライダ210が搭載される前のサスペンション200である。スライダ210が搭載されたサスペンション200を測定対象とする場合には、スライダ210の高さ(図19のZ210)を考慮するだけでよく、同様の方法で測定可能である。
【0010】
図19において、符号200aは、自由時(無負荷状態)のサスペンション200を示している。符号200bは、回転停止時の磁気ディスク21にスライダ210が接しているときのサスペンション200を示している(図18と同じ状態)。即ち、サスペンション200bがスライダ210を介して磁気ディスク21に与える荷重がヘッド荷重である。
【0011】
符号Zfは、固定された支持体24の基準面25aからの、自由時のサスペンション200aのフレキシャ209aの高さを示している。符号Z21は、基準面25aからの磁気ディスク21の下面(磁気ディスク21との接触面)の高さを示している。符号Zhは、回転停止時の磁気ディスク21にスライダ210を押し当てているサスペンション200bのフレキシャ209bの、基準面25aからの高さを示している。即ち、磁気ディスク21の下面の高さZ21は、(Zh+Z210)である。
【0012】
以上のことから、サスペンション200のヘッド荷重の測定に際しては、図19及び図20に示すように、フレキシャ209にロードセル300の荷重測定子310を接触させた状態で、フレキシャ209を高さZhの位置まで押し下げ、その状態でのフレキシャ209からの荷重(反力)をロードセル300で測定すればよいことになる。以下では、図21を参照して、より具体的なヘッド荷重の測定方法について説明する。
【0013】
(1)まず、予めヘッド荷重が分かっているサスペンション200M(マスターワーク)を用意する。
(2)次に、そのマスターワーク200Mをワーククランプ400に挟み、上方に押し付けて基準面401に固定する。
(3)次いで、エアーシリンダ等の上下移動手段410でロードセル420を上方に移動させて、ロードセル420の荷重測定子425をマスターワーク200Mに接触させる。
【0014】
(4)次に、ロードセル420により出力される荷重をモニタしつつ、上昇端ストッパ430を上下させてロードセル420の高さを調整し、ロードセル420により出力された荷重が、マスターワーク200Mの既知の荷重と一致する位置で上昇端ストッパ430の位置を固定する(ロードセル420の高さの調整完了)。
(5)次いで、ロードセル420を下降させるともに、ワーククランプ400を下降させて、マスターワーク200Mを外す。
【0015】
(6)その後、測定対象のサスペンション200をワーククランプ400で基準面401に固定する。
(7)次に、ロードセル420を上昇させ、上記(4)で調整済の上昇端ストッパ430に当てる。
(8)上記(7)の状態でロードセル420により出力される荷重が、測定対象のサスペンション200のヘッド荷重として得られる。
【0016】
上記のように、サスペンション200の荷重が測定されると、その測定結果と適正な荷重とを比較して、適正な荷重となるようにサスペンション200が修正される。近年では、レーザ光線をサスペンション200に照射し、当該部位の熱変形を利用して荷重修正を行う技術が提案されている。
【0017】
このような修正技術としては、特公平7−77063号公報(特許文献1)に開示された以下の技術が知られている。即ち、スプリングアームの幅方向にレーザ光を照射することで荷重修正を行い、規定の接触圧を得るようにしている。
【0018】
【特許文献1】
特開平6−44760号公報
【特許文献2】
特公平7−77063号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
より高精度にばねの荷重を測定した上で修正することが望まれている。
また、ばねの荷重の修正量を高精度に求めることが望まれている。
更に、ばね荷重の必要修正量の分だけ高精度に修正することが望まれている。
特に、磁気ヘッドを支持するサスペンションには、ヘッド荷重に要求される精度が極めて高い。そのサスペンションに求められる荷重は、従来、例えば3±1.5(gf)や2.5±0.4(gf)の程度であったのに対し、近時では例えば0.4±0.04(gf)のレベルまで高精度になってきている。
【0020】
上記のような要請に対して、従来のばねの荷重の修正方法では、十分に応えることができない。
本発明の目的は、より高精度にばねの荷重を修正することのできる、ばね荷重修正方法及び装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ばね定数を測定してばねの自由高さのずれを個々に計算し、その自由高さを合わせ込むことにより、荷重を精度良く合わせ込む修正方法に関する。
【0022】
本発明のばね荷重修正方法は、測定対象のばねが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正する方法であって、(a) 前記ばねのばね定数を求めるステップと、(b) 前記ばね定数を用いて、前記ばねの修正量を求めるステップと、(c) 前記ばねを前記ばねの修正量だけ修正するステップとを備えている。上記において、ばねの高さとは、ばねが基準面に固定された場合のばねの基準面からの高さである。本発明によれば、ばねのばね定数を計測した上で、そのばね定数に基づいて、所定の高さでの荷重を求めるため、より高精度な測定を行うことができる。
【0023】
本発明のばね荷重修正方法は、セッチング対象のばねの残留応力が一定となるようにセッチングするばね荷重修正方法であって、(l) 前記ばねのばね定数を求めるステップと、(m) 前記ばねの自由高さを測定するステップと、(n) 前記ばね定数と前記自由高さに基づいて、前記ばねのばねとして機能するばね部の厚さを算出するステップと、(o) 前記ばね部の厚さに基づいて、前記ばねの残留応力が一定となるようにセッチングするステップとを備えたことを特徴としている。
【0024】
本発明のばね荷重修正方法は、セッチング対象のばねの締め付け応力が一定となるようにセッチングするばね荷重修正方法であって、(p) 前記ばねのばね定数を求めるステップと、(q) 前記ばねの自由高さを測定するステップと、(r) 前記ばね定数と前記自由高さに基づいて、前記ばねのばねとして機能するばね部の厚さを算出するステップと、(s) 前記ばね部の厚さに基づいて、前記ばねの締め付け応力が一定となるようにセッチングするステップとを備えたことを特徴としている。
【0025】
本発明のばね荷重修正方法は、磁気ヘッドが設けられるサスペンション本体とサスペンション本体に段差を有するように形成されるチップタブ部とを備えたサスペンションのばね荷重修正方法であって、(t) 前記ばねのばね定数を求めるステップと、(u) 前記チップタブ部に荷重測定子を接触させて前記チップタブ部の荷重を測定するステップと、(v) 前記(u)が実行されたときの前記磁気ヘッドの高さを測定するステップと、(w) 前記(u)で測定された荷重値に前記荷重測定子とディンプル位置とのレバー比を掛けて前記磁気ヘッドの位置での荷重を算出するステップと、(x) 前記サスペンションのばね定数に基づいて、前記(v)の高さ誤差分の荷重を修正するステップとを備えたことを特徴としている。
【0026】
本発明のばね荷重修正方法は、測定対象のばねが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正する方法であって、(bf) 前記ばねに直接的又は間接的に荷重測定装置を接触させるステップと、(bg) 前記荷重測定装置の前記ばねに直接的又は間接的に接触している部分の高さを測定するステップと、(bh) 前記高さの測定結果を用いて、前記ばねが前記所定の高さにあるときの前記荷重を測定するステップと、(bi) 前記荷重の測定結果を用いて、前記ばねを修正するステップとを備えたことを特徴としている。
【0027】
本発明のばね荷重修正方法は、測定対象のばねが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正する方法であって、(bj) 前記ばねに荷重測定装置を接触させるステップと、(bk) 前記荷重測定装置に接触している前記ばねの高さを測定するステップと、(bl) 前記高さの測定結果を用いて、前記ばねが前記所定の高さにあるときの前記荷重を測定するステップと、(bm)前記荷重の測定結果を用いて、前記ばねを修正するステップとを備えたことを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0029】
本実施形態は、本発明のばねの荷重の修正方法の一実施形態として、サスペンションの荷重の修正方法について説明する。本実施形態では、まず、測定対象のサスペンションの荷重を測定し、次に、設定された適切な荷重値となるようにサスペンションの荷重を修正する。その修正の際しては、まず、測定対象のサスペンションの荷重を高精度に測定することが最低条件となる。
【0030】
まず、本実施形態に至る前提から説明する。
【0031】
図20に示した従来のばね荷重測定方法では、高精度な測定ができないことを図1を用いて説明する。
【0032】
従来は、図3に示したように、サスペンション200のヘッド荷重の測定に際しては、フレキシャ209にロードセル300の荷重測定子310を接触させた状態で、ロードセル300を下降させることで、フレキシャ209を高さZhの位置まで押し下げ、その状態でのフレキシャ209からの荷重をロードセル300で測定していた。
【0033】
ところが実際の測定では、図1に示すように、フレキシャ209からの荷重を受けてロードセル300の先端部(荷重測定子310の部分)が撓み、その撓みの分だけ、フレキシャ209は、基準面25aから更にαだけ離間する。上記において、フレキシャ209を高さZhの位置まで押し下げるときには、従来は、ロードセル300の筐体320の高さに基づいて、フレキシャ209の押し下げ量(ロードセル300の高さ)を決めていた。
【0034】
このように、ロードセル300の筐体320の高さに基づいて、押し下げ量を決定していたため、ロードセル300の先端部の撓みが考慮されなかった。これにより、実際には、ロードセル300は、基準面25aから(Zh+α)の高さでの荷重を計測することになり、真に測定したい高さZhでの実荷重よりも小さな荷重が出力される。
【0035】
また、サスペンション200には、自由時の高さZfの公差や長手方向の長さの公差等があることから、各サスペンション200によって、ロードセル300の先端部の撓み量αも異なり、フレキシャ209の高さへの影響も異なる。
以上のことから、従来の方法では、正確な測定ができない。
【0036】
以下に具体的数値を用いて検証する。
【0037】
定格容量10gf、定格変位量±0.4mmのロードセルを用いて、2.5gfのサスペンションを測定する。なお、サスペンションのばね定数は、2.3gf/mmとする。この設定で2.7gfのサスペンションを測ると、
0.4:10=X:(2.7−2.5)
X=0.008(ロードセルの先端は、0.008mm逃げるように撓む)
これは、荷重値に換算すると、
P=0.008×2.3=0.018gf
ロードセルの出力する荷重は、実荷重よりおよそ0.02gf小さなものとなる。
サスペンションでは、荷重公差が±0.04gfのものもある。この場合、実用的な測定はできない。
【0038】
以上のように、ばねの荷重を受けてロードセル300の先端部が撓むことによって、ばねの高精度な測定が妨げられる。そこで、ロードセルの先端部が撓み難い(撓みが少ない)ロードセルを用いて、ばねの荷重を正確に測定することが考えられる。
【0039】
ところが、撓みが少ない特性のロードセルと撓みが大きな特性のロードセルを用いて、それぞれ同じサスペンション200を測定すると、撓みが少ない特性のロードセルの出力レベルは、撓みが大きな特性のロードセルの出力レベルと比べて小さい。撓みが少ない特性のロードセルでは、出力レベルが小さいため、その分、荷重ゼロ(無負荷)の時と負荷がある時との差がでにくい。無負荷時と負荷時との出力レベルの差が小さいと、ノイズの影響を受け易く(SN比が悪く)、高精度に測定できない。
【0040】
上記のように、撓み量とSN比はトレードオフの関係にある。このことから、撓み量が大きなロードセルであっても、高精度に測定することができるばね荷重の測定方法が必要である。
【0041】
(第1の実施形態)
図2は、本実施形態のばね荷重修正方法の一工程としての、ばね荷重測定方法を示す図である。
【0042】
図2に示すように、測定対象のサスペンション200をクランプするワーククランプ部10と、支柱22に沿って上下に移動可能なロードセル300と、ロードセル300の先端部(荷重測定子310の部分)の高さを計測する計測手段30とが設けられている。なお、本実施形態では、荷重測定装置の一例としてロードセル300を用いるが、本発明の荷重測定装置は、ロードセル300に限定されない。
【0043】
この計測手段30は、測定自体が高さや荷重に影響を及ぼさないレーザなどの非接触型変位計30であることが好ましい。この計測手段30の位置は固定であり、ロードセル300の先端部の高さが変わると、例えばレーザ変位計30からレーザを照射してその反射を受光する位置(戻り位置、戻り角度など)が変化することにより、ロードセル300の先端部の高さを検出するものである。
【0044】
本実施形態のばね荷重測定工程では、ロードセル300の先端部の高さを計測することで、撓み分(α)も含めたフレキシャ209の高さ(Zh+α)を求める。この場合、計測位置は、フレキシャ209によるロードセル300への加圧点Fである。
【0045】
荷重測定子310とロードセル本体300aの高さは一定であるから、ロードセル本体300aの上面(フレキシャ209によるロードセル300への加圧点Fの真上)にレーザを照射してその反射を受光する位置に基づいて、フレキシャ209の高さ(Zh+α)を求めることができる。
【0046】
次に、レーザ変位計30により検出されたロードセル300の先端部の高さに基づいて、ロードセル300の高さを調整して(この場合、下降させて)、フレキシャ209(フレキシャ209によるロードセル300への加圧点F)の高さをZhにする。そのときのロードセル300の出力(荷重)を求めれば、そのサスペンション200のヘッド荷重を求めることができる。
【0047】
なお、レーザ変位計30により高さを検出する部位は、ロードセル300の先端部の高さに代えて、サスペンション200自体であってもよい。この場合、フレキシャ209の荷重測定子310が接触する部位の近傍の高さをレーザ変位計30により求めることができる。レーザ変位計30により検出されたフレキシャ209の高さに基づいて、ロードセル300の高さを調整して(この場合、下降させて)、フレキシャ209(フレキシャ209によるロードセル300への加圧点F)の高さをZhにする。そのときのロードセル300の出力(荷重)を求めれば、そのサスペンション200のヘッド荷重を求めることができる。
【0048】
従来の測定方法では、ロードセル300の先端部の撓み(逃げ量)を小さくして測定誤差を抑える必要があるために、撓みが極力小さな特性のロードセルを使用する必要があった。そのため、微小荷重の測定では、出力電圧が小さくなりノイズに対して弱かった。
【0049】
これに対して、本実施形態のばね荷重測定工程では、フレキシャ209によるロードセル300への加圧点の高さF(ロードセル300の先端部が撓んだときの高さF)を計測することにより、撓みの大きな特性のロードセルを使用することが可能となり、ロードセルの設計又は選択の自由度が広がった。その結果、ノイズに強い精度の高い測定が可能となった。
【0050】
次に、本実施形態では、上記のように、高精度に測定されたサスペンション200の荷重に基づいて、目標値として設定された荷重値となるようにレーザ(図示せず)を用いてサスペンション200を修正する。
【0051】
本実施形態では、修正対象のサスペンション200の修正前の(又は修正途中段階での)荷重を高精度に測定することができるため、その測定結果と設定値(目標値)との比較(差分)から得られる修正量を正確に求めることができ、結果として高精度な修正を行うことができる。
【0052】
(第2の実施形態)
図3から図6を参照して、第2実施形態について説明する。
【0053】
(第2実施形態のばね荷重修正方法の一工程としてのばね荷重測定方法の概略)ヘッド荷重を測定すべき高さに対応する製品設計上の目標高さ(δT)をはさんだ2点の高さ(δH,δL)で荷重(PH,PL)を測定する。その際、荷重の反力でロードセル300の先端部が逃げるために、その先端部の高さを測定する。測定した2点から測定対象のサスペンション200の荷重−高さ(撓み)線図を作成する(図6)。この線図に目標高さ(δT)をインプットして、その高さ(δT)における荷重(PA)を算出して、測定値とする。これにより、ロードセル300の先端部の撓み(変形)による誤差が生じないように、変形する部分の変位を直接測ることで変形が影響しない。以下、具体的に説明する。
【0054】
第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、レーザ変位計30を用いて、ロードセル300の先端部の高さを測定する。
第2実施形態においては、荷重と、フレキシャ209によるロードセル300への加圧点の高さの組(セット)を、高さの異なる2点で測定し、その測定結果に基づいて、荷重−高さ(撓み)線図を作成する。この荷重−高さ線図に基づいて、所定の高さ(ヘッド荷重測定用の高さZh)における荷重値(ヘッド荷重)を計算により求める。この算出した所定の高さでの荷重値は、ロードセル300の先端部の撓み(逃げ)がキャンセルされた正確な値である。
【0055】
以下、その手順を具体的に説明する。
【0056】
(原点合わせ工程)
図3に示すように、ゼロ合わせ用ゲージ50を支持体24にセットする。ゼロ合わせ用ゲージ50は、支持体24にセットされたときに、基準面25aと同じ高さの面51を持つように構成されている。
次に、ロードセル300の高さを調整して、ゼロ合わせ用ゲージ50の面51にロードセル300の荷重測定子310を軽く接触させる。
【0057】
次に、ゼロ合わせ用ゲージ50の面51にロードセル300の荷重測定子310が軽く接触した状態で、レーザ変位計30からロードセル300のレーザ被照射部330にレーザを照射し、その反射から得られたレーザ被照射部330とレーザ被照射部330との距離をレーザ変位計30内でゼロにリセットする。
【0058】
ここで、レーザ被照射部330は、ロードセル300の荷重測定子310に対応する真上位置に設けられて、レーザー照射のターゲットとされることで、フレキシャ209によるロードセル300(荷重測定子310)への加圧点Fの高さを計測するためのものである。なお、荷重測定子310の高さと、ロードセル本体300aの高さと、レーザ被照射部330の高さは、一定である。レーザ変位計30で得られたレーザ被照射部330の高さから、それらの荷重測定子310の高さと、ロードセル本体300aの高さと、レーザ被照射部330の高さの合計を引くことにより、フレキシャ209によるロードセル300への加圧点Fの高さを求めることができる。
【0059】
(荷重測定工程)
次に、図4及び図5に示すように、高さの異なる2点でそれぞれ、レーザ被照射部330の高さと、サスペンション200の荷重を測定する。図4に示すレーザ被照射部330の高さは、図5のケースよりも高い。図4のケースでのレーザ被照射部330の高さをδH、サスペンション200の荷重をPLとし、図5のケースでのレーザ被照射部330の高さをδL、サスペンション200の荷重をPHとして、図6に示すように、荷重−高さ線図にプロットする。
【0060】
図6に示すように、図4のケースの測定結果を示すプロットP2と、図5のケースの測定結果を示すプロットP1とを直線で結んでなるグラフLaを求める。このグラフLaは、今、測定した当該サスペンション200のばね定数に対応している。ここで、2点のプロットを直線で結ぶことにより、ばね定数に対応したグラフが得られる点については、実験で確証が取れている。
【0061】
次に、当該サスペンション200の所定の高さでの荷重を得たい場合には、図6に示すグラフLaにおいて、その所定の高さに応じたδに対応した荷重Pを求めればよい。また逆に、当該サスペンション200の所定の荷重での高さを得たい場合には、図6に示すグラフLaにおいて、その所定の荷重に応じたPに対応した高さδを求めればよい。
【0062】
当該サスペンション200のヘッド荷重を得るに際しては、高さδは、δT=(Zh+荷重測定子310の高さ+ロードセル本体300aの高さ+レーザ被照射部330の高さ)に設定した上で、グラフLaからヘッド荷重PAを算出することができる。
【0063】
次に、測定対象を別のサスペンション200に代えるときには、その代わったサスペンション200に関して、改めて、上記と同様に、高さの異なる2点でそれぞれ、レーザ被照射部330の高さとサスペンション200の荷重を測定し、それらの2点の測定結果を図6と同様に荷重−高さ線図にプロットし、両プロットを結んでばね定数に対応したグラフを求める。そのグラフに基づいて、その測定対象のサスペンション200についての、所定の高さでの荷重、又は所定の荷重での高さを求めることができる。
【0064】
なお、レーザ変位計30により高さを検出する部位は、レーザ被照射部330の高さに代えて、サスペンション200自体であってもよい。この場合、フレキシャ209の荷重測定子310が接触する部位の近傍の高さをレーザ変位計30により求めることができる。高さが異なる2点でそれぞれ、サスペンション200自体の高さと、サスペンション200の荷重を測定する。サスペンション200自体の高さをδH,δLとして、荷重−高さ線図を作成する。その荷重−高さ線図に基づいて、サスペンション200が所定の高さにあるときの荷重を求めることができる。
【0065】
次に、本実施形態では、上記のように、高精度に測定されたサスペンション200の荷重に基づいて、目標値として設定された荷重値となるようにレーザ(図示せず)を用いてサスペンション200を修正する。
【0066】
第2実施形態の荷重修正方法によれば、ロードセル300の先端部の撓み分をキャンセルした正確な荷重値を求めることができる。
また、個々のばね(サスペンション200)のばね定数を計測した上で、そのばね定数に基づいて、所定の高さでの荷重を求めるため、より高精度な測定を行うことができる。
【0067】
例えば、HDD用サスペンション(サスペンション)200の修正について述べる。HDDは、容量の高密度化が進み、それに伴い信号の読み書きに大きく影響する荷重精度が厳しくなってきた。このサスペンション200の板ばね部202(図1参照)は、圧延やハーフエッチングで形成されており、その板厚(図1のt参照)は、圧延の場合で数%、ハーフエッチングの場合には数十%ばらつくため、荷重公差に入れ込む(収める)ことは困難であった。これに対して、本実施形態では、測定対象のサスペンション200の1つずつにばね定数を測定した上で、個々のサスペンション200毎の所定の高さでの荷重、又は所定の荷重での高さを求めれば、この板厚のバラツキの問題の解決に有効である。
本実施形態では、サスペンション200を例にとり説明したが、それに限定されずに、広くばね一般に対して、上記の効果を奏することができる。
【0068】
従来は、図4に示すように、ロードセル420の先端をワーク200の被測定部に当て、ワーク200又はロードセル420を荷重発生方向に所定の高さまで動かして荷重を測定していた。このとき、ばね200の反力でロードセル420は逆方向に曲がる。例として、荷重が30gfのときにロードセル420は0.012mm撓む。図4を用いて説明したように、通常は、この撓み分を見越して所定の高さを予め決めておく。従って、ばね定数が異なる場合や、荷重値が異なる場合には正確な測定ができなかった。
【0069】
更に、第2実施形態によれば、微小荷重を高速に測定することができる。以下、この効果について説明する。ばねの微小荷重を測定する際、測定系の上下方向の振動が収まるまでに数秒かかる。これは、測定系の固有振動数が低いために、振幅が減衰し難いことによる。これに対し、本実施形態では、ある時点での高さと荷重値がセットで測定できさえすればよいため、上下に振動が残っていてもよい。また、高さが大きく異なる2点を測定するために、正確なばね定数を示したグラフを得ることができ、より高精度な測定を行える点でも有利である。
なお、電子天秤方式を用いる場合にも、ばねが平衡状態になるまで数秒かかるため、高速測定には適さない。
【0070】
本実施形態では、修正対象のサスペンション200の修正前の(又は修正途中段階での)荷重を高精度に測定することができるため、その測定結果と設定値(目標値)との比較(差分)から得られる修正量を正確に求めることができ、結果として高精度な修正を行うことができる。
【0071】
また、異なる2点での高さと荷重をそれぞれ求めて、高さ−荷重線図からばね定数を求める第2実施形態では、高さを測定する対象をロードセル300の先端部の高さとしたが、従来と同様に、ロードセル300の筐体320であってもよい。この場合であっても、複数点での筐体320の高さと荷重を測定して高さ−荷重線図を作成するため、従来に比べれば、より正確な荷重測定を行うことができる。
【0072】
(第3実施形態)
次に、図7を参照して、第3実施形態について説明する。
【0073】
上記第1及び第2実施形態では、測定対象のサスペンション200の荷重を高精度に測定できる点に特徴があった。第3実施形態は、サスペンション200の荷重を目標値に修正するための修正量を高精度に求めることができる方法である。
【0074】
第3実施形態では、第2実施形態の荷重−高さ線図を利用する。第2実施形態の荷重−高さ線図の作成方法は、第2実施形態で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。以下では、図6に示した荷重−高さ線図(グラフLa)が作成された後の手順から説明する。
【0075】
測定対象の各サスペンション200には、荷重修正後の目標値が設定されている。その目標値は、所定の高さ(通常は、回転が停止された磁気ディスク21にスライダ210が接している状態に対応する高さ)δTと、その高さδTで発生されるべき荷重値(設定値)PTの、2つの値δT,PTの組(セット)として設定されている。
【0076】
図7に示すように、図6に示す荷重(P)−高さ(δ)座標において、上記目標値(δT,PT)をプロットする。
次に、図8に示すように、上記グラフLa上において目標荷重値PTを代入して、その荷重PTにおける高さδAを求める。δAとδTの差分δcが修正量である。
【0077】
次に、その測定対象のサスペンション200を固定して自由高さを測定しながら、その高さを、δcの量だけ修正する。このδcは、荷重PA(図6参照)を目標荷重値PTに合わせるための自由高さの修正量である。
【0078】
その後、ばねの自由高さをその修正量δcまで合わせ込む。この修正には、レーザ照射によるベンディングや加熱によるへたりなどが有効である。
【0079】
以上の作業を、測定対象のサスペンション200(ばね)、一個ずつに対して行う。これにより、ばね定数のバラツキに左右されない高精度な荷重修正が可能になる。
【0080】
より詳細に説明すれば、サスペンション200は、荷重を修正したとしても修正の前後で、ばね定数が変化しないことが分かっている。即ち、ばね荷重に対応する、荷重(P)−高さ(δ)座標におけるグラフLaの傾きは、修正後も変わらず、修正後のサスペンション200の荷重(P)と高さ(δ)の関係は、グラフLaと平行な直線となる。したがって、上記目標値(δT,PT)を通り、グラフLaと平行な直線に対応するように、サスペンション200を修正すればよいことになる。
【0081】
このとき、例えば、10mg以下の分解能で微小荷重を測定する際に、出力信号が小さいために高速で精度良く測定するのは困難である。一方で、高さδをマイクロメータオーダーで測定するのは容易である。従って、高さを合わせ込む作業は、荷重を直接合わせ込む作業よりも安価でかつ高速に行える。
【0082】
次に、図9を参照して、具体的な手順について説明する。
以下では、上記δTをセット高さ、上記PTを目標荷重と称する。
【0083】
荷重−高さ線図(グラフ)を、y=ax+bとする。
▲1▼ まず、P1とP2の2点を通る直線の傾きaを求める(図9の▲1▼参照)。
a=(δH−δL)/(PL−PH)
▲2▼ 次に、P1点を代入してY切片bを求める(図9の▲2▼参照)。
b=δL−a×PH
【0084】
▲3▼ 次に、求めた式に修正前のセット高さδTを代入し、その高さにおける荷重PAを求める(図9の▲3▼参照)。
PA=(δT×1000−b)/a
▲4▼ また、求めた式に目標荷重PTを代入して高さδAを求める(図9の▲4▼参照)。
δA=a×PT+b
【0085】
▲5▼ 求めた直線が目標点P3(PT、δT)を通過させるためのY方向の移動量δcを求める(図9の▲5▼参照)。このδcが自由高さの修正量に相当する。
δc=δT×1000−δA
【0086】
▲6▼ 修正後の荷重測定値(P’、δ’)を使って、高さ修正後の新Y切片b’を求める(図9の▲6▼参照)。傾きがaでP3点を通る直線を求める。
b’=δ’−a×P’
▲7▼ 修正後の新荷重−高さ線図にセット高さδTを代入し、荷重値PA’を求める(図9の▲7▼参照)。
【0087】
上記において、サスペンション200の荷重修正は、以下のように行う。
測定対象のサスペンション200をクランプし、自由時の高さをゼロにリセットする。リセット後にサスペンション200の自由時の高さ(自由高さ)を修正する。その修正量は、上記δcである。この修正には、レーザベンディングや加熱修正、冷間セッチングなどが有効である。
【0088】
なお、上記において、サスペンション200の自由時の高さの計測及びゼロへのリセット方法は、上記第2実施形態の(原点合わせ工程)において、「ゼロ合わせ用ゲージ50」を「サスペンション200」と読み替えればよい。
【0089】
本実施形態の荷重修正方法によれば、以下の効果を奏することができる。
荷重を高精度に測定することに比べて、高さを高精度に測定することは容易であり、また短時間に処理できる。このことから、上記の手順で高さ修正量(δc)を算出し、リアルタイムでばねの高さを測定(モニタ)しながら、自由高さを修正すれば、高精度な荷重修正を行うことができる。本実施形態では、サスペンション200を例にとり説明したが、それに限定されずに、広くばね一般に対して、上記の効果を奏することができる。
【0090】
上記と同様に、例えば、HDD用サスペンション(サスペンション)200の修正について述べる。上述したように、サスペンション200の板ばね部202(図1参照)は、圧延やハーフエッチングで形成されており、その板厚(図1のt参照)は、圧延やハーフエッチングの場合にそれぞればらつくため、荷重公差に入れ込むことは困難であった。
【0091】
これに対して、本実施形態では、測定対象のサスペンション200の1つずつにばね定数を測定した上で、個々のサスペンション200毎の修正量δcを求めて修正すれば、この板厚のバラツキをキャンセルすることができ、高精度な荷重修正を行うことができる。
【0092】
次に、第3実施形態の効果を実験結果に基づいて検証する。
【0093】
図10は、10個のサスペンション200のそれぞれについて、2点で測定してばね定数を求めて荷重修正を行ったときの修正結果を示す図である。
図10の実験の条件は、セット高さδTが0.48mmであり、そのときの目標荷重PTが2.5gfである。ポジ番号は、測定対象の10個のサスペンション200のそれぞれの番号である。図10は、上述した図9と対応している。
【0094】
図10の「修正結果」の項は、「修正目標」δcの分だけ修正しようとして修正を行った結果である。例えば、ポジ番号1では、−150μmだけ修正しようとしたが、実際の修正結果は−155μmであったことを示している。
10個のサスペンション200について、修正前の荷重の平均は、2.824gf、標準偏差σは0.045であったのに対し、修正後の荷重の平均は2.510gf、標準偏差σは0.014となった。
【0095】
図11は、図10に示したものとは異なるサスペンション200について、図10と同じ実験の条件で修正を行った結果を示している。図11の10個のサスペンション200について、修正前の荷重の平均は、2.731gf、標準偏差σは0.055であったのに対し、修正後の荷重の平均は2.514gf、標準偏差σは0.012となった。
【0096】
図12は、図10又は図11に示したものとは異なるサスペンション200について、図10と同じ実験の条件で修正を行った結果を示している。図12の10個のサスペンション200について、修正前の荷重の平均は、2.782gf、標準偏差σは0.037であったのに対し、修正後の荷重の平均は2.510gf、標準偏差σは0.006となった。
【0097】
図12の最下欄は、図10〜図12の合計30個のサスペンション200についての実験結果を示している。修正前の荷重の平均は、2.779gf、標準偏差σは0.059であったのに対し、修正後の荷重の平均は2.511gf、標準偏差σは0.011となった。
【0098】
図10〜図12に示したように、目標荷重2.5gfを狙って30個のワークを個々に修正したときの結果として、バラツキを示す標準偏差σで0.011gを得た。2002年末のサスペンション製造業界のトップレベルは、σで0.02gf程度であり、本実施形態の有利さが表れている。今回の実験では、高さ変位計の分解能が±2μmのものを使用したが、更に高精度なセンサを使えば、より良い修正が可能となる。
【0099】
図10〜図12で30個のワークに対して行った実験結果では、修正後の平均値が2.510gfであり、目標荷重PTの2.5gfよりも0.01gf上回っていた。そこで、その分、見かけ上の目標荷重を0.01gf下げて修正を行った。図13は、そのときの修正結果を示している。図13に示すように、結果として、真の目標荷重PTの2.5gfよりも0.013gf低くなり行き過ぎたが、更なるデータの積み上げで精度の向上は可能である。
【0100】
図14は、図10〜図13での実験結果を、修正前荷重と修正後荷重のプロットという形で示している。図15は、図14のプロット群周辺を拡大して示す図である。これらの図において、四角印の点は、図13に示した見かけ上の目標時荷重を0.01gf下げて修正を行ったときの結果を示し、白抜き丸印、黒丸印、三角印の3つの点は、それぞれ、図10〜図12の3回の実験結果を示している。
【0101】
図14及び図15に示すように、修正前荷重は2.7gfを下回るものから2.8gfを超えるものまでX軸方向に幅広く分布しているのに対し、Y軸方向の修正後荷重は、目標荷重の2.5gfの近傍に集中して分布している。よって、本実施形態での修正が高精度に行われたことが分かる。
【0102】
従来の修正方法では、荷重値を都度確認していたが、本実施形態では、高さを管理することで、目標荷重PTを任意に精度良くコントロールできることを立証することができた。
【0103】
(第4実施形態)
第4実施形態では、第3実施形態の構成を用いて、ばね(例えばサスペンション200)のセッチングを行うものである。
【0104】
ばねのへたり性アップのためにセッチングは有効な手段である。セッチングとは、ばねに荷重をかけておくとばね部にマイナス方向の残留応力が付加され、耐へたり性能が向上するものである。
【0105】
従来は、ばねの個体差(図1のばね部の厚さtなど)によらず、均一に一定の高さまで荷重をかけることとしたり、均一に一定の荷重をかけていた。しかし、この方法では、ばねによって残留応力が違う結果となっていた。
【0106】
本実施形態では、ばねの自由高さとばね定数が既知であるので、材料力学からばね部の厚さを計算により求めることができる。その結果、残留応力が一定となるようなセッチングが可能となる。即ち、セッチング後の残留応力を精度良く設定することができるので、経時変化や耐へたり性能が向上する。
【0107】
(第5実施形態)
第5実施形態では、第3実施形態の構成を用いて、ばね(例えばサスペンション200)を一定応力で荷重修正するものである。
【0108】
冷間又は熱間でばね(例えばサスペンション200)を締め付けてへたらせ、荷重を目標値に合わせ込むことがある。従来は、ばねの個体差に関わらず、均一に一定の高さまで荷重をかけることとしたり、均一に一定の荷重をかけていた。
しかし、この方法では、ばねによって締め付け応力が一定ではないため、修正精度に難があった。
【0109】
本実施形態では、ばねの自由高さとばね定数が既知であるので、ばね部の厚さを計算により求めることができる。その結果、締め付け応力が一定となるようなセッチングが可能となる。これにより、精度の良い荷重修正が可能となる。
【0110】
上記の第1〜第5の各実施形態では、スライダ210が搭載される前のサスペンション200に対して、ヘッド荷重を測定した。これに対して、上記の各実施形態において、スライダ210が搭載されたサスペンション200に対して、ヘッド荷重を測定することも可能である。その場合の測定方法は、上記の各実施形態で説明した内容において、ロードセル300の荷重測定子310を当てる対象を、フレキシャ209ではなく、フレキシャ209に搭載されたスライダ210に代えるとともに、レーザ変位計30の測定結果の利用に際しては、スライダ210の高さ分を加味するだけでよい。
【0111】
スライダ210を取り付けた状態で、ロードセル300の先端部の高さを求めた方が、個々のスライダ210の取り付けに伴う高さ(接着剤の厚さなど)をも考慮に入れることができ、実際にスライダ210が磁気ディスク21に接するときのヘッド荷重をより正確に測定することができる。
【0112】
(第6実施形態)
図16及び図17を参照して、第6実施形態について説明する。第6実施形態では、第3実施形態の構成を用いて、各サスペンション200のばね定数が分かっているとする。
【0113】
HDDの高精度化に伴い、スライダ210の姿勢と荷重は重要である。
従来、フレキシャ209にスライダ210を貼り付けた後に、スライダ210にロードセル300の荷重測定子310を当てて荷重を測定していた。その際、荷重測定子310の影響でスライダ210の静姿勢が微妙に変化する。
【0114】
そこで、スライダ210の静姿勢の変化を回避するために、チップタブ600に荷重測定子310を当てて荷重を測る場合がある。このチップタブ600とは、図17に示すように、停止時にスライダ210を磁気ディスク21の上から磁気ディスク21の外縁の更に外側に退避させるときに、チップタブ600を持ち上げてサスペンション200を機械的に動かすためのものである。荷重測定子310による加圧点をチップタブ600とするのは、スライダ210の静姿勢に影響が無いからである。
【0115】
しかるに、チップタブ600とスライダ210の間には、段差があり、加工上、その段差の高さ方向バラツキをゼロにすることはできない。例えば、±20〜25μmの変動がある。このチップタブ600の段差のバラツキが誤差となる。またスライダ210を貼り付ける接着剤の厚みも誤差となる。そこで、本実施形態では、以下の方法により、スライダ210の荷重を推定することができる。
【0116】
(1)スライダ210(ヘッド)の上面の高さをレーザ変位計30で計測しながらロードセル300を下げていき、正確なセット高さにおける荷重値を求める。
(2)上記(1)の方法で、異なる2点を測定し、ばね定数を求めることで、測定精度を上げる。
(3)ばね定数を求めた上で修正高さを計算し、精度良く荷重修正を行う。
以上により、スライダ210に接触することなく、スライダ210の荷重を推定することができる。
【0117】
以上の本実施形態の概要は以下の通りである。
【0118】
HDDの高容量化に伴い、サスペンション200の荷重は小さく且つ高精度になっていている。従来、この荷重は、ロードセル300により測定してきたが、ロードセル300の逃げによる測定誤差も無視できなくなってきた。本実施形態では、荷重と同時にロードセル300の変位も測定し、演算処理により荷重−撓み線図を作成し、線図から所定の高さにおける荷重を推定するものである。これにより、板厚のばらつきを考慮した精度の良いばねの製造が可能となる。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、より高精度にばねの荷重を修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のばね荷重修正方法の一実施形態の利点を説明するための図である。
【図2】図2は、本発明のばね荷重修正方法の一実施形態を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明のばね荷重修正方法の他の実施形態の一工程を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明のばね荷重修正方法の他の実施形態の他の工程を示す側面図である。
【図5】図5は、本発明のばね荷重修正方法の他の実施形態の更に他の工程を示す側面図である。
【図6】図6は、本発明のばね荷重修正方法の他の実施形態で使用する荷重−高さ線図を示すグラフ図である。
【図7】図7は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態で使用する荷重−高さ線図を示すグラフ図においてセット高さにおける荷重値を示す図である。
【図8】図8は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態で使用する荷重−高さ線図を示すグラフ図において修正量を示す図である。
【図9】図9は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の具体的手順を説明するための図である。
【図10】図10は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための図である。
【図11】図11は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための他の図である。
【図12】図12は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための更に他の図である。
【図13】図13は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための更に他の図である。
【図14】図14は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための更に他のグラフ図である。
【図15】図15は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態の効果を説明するための更に他のグラフ図である。
【図16】図16は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態を示す側面図である。
【図17】図17は、本発明のばね荷重修正方法の更に他の実施形態を説明するための平面図である。
【図18】図18は、従来一般のサスペンションの使用形態を示す側面図である。
【図19】図19は、従来一般のサスペンションの自由時の高さを示す図である。
【図20】図20は、従来のサスペンションのヘッド荷重の一測定方法を示す図である。
【図21】図21は、従来のサスペンションのヘッド荷重の他の測定方法を示す図である。
【符号の説明】
10 ワーククランプ部
21 磁気ディスク
24 支持体
25a 基準面
30 レーザ変位計
50 ゼロ合わせ用ゲージ
51 面
200 サスペンション
200a 自由時のサスペンション
200b 磁気ディスクにスライダーが接しているときのサスペンション
201 ベースプレート
202 板ばね部
203 ロードビーム
208a ディンプル
209 フレキシャ
210 スライダ
300 ロードセル
300a ロードセル本体
310 荷重測定子
320 筐体
330 レーザ被照射部
400 ワーククランプ
401 基準面
410 上下移動手段
420 ロードセル
425 荷重測定子
430 上昇端ストッパ
600 チップタブ
F フレキシャーによるロードセルへの加圧点
Z21 基準面からの磁気ディスクの下面の高さ
Z210 スライダーの高さ
Zf 基準面からの、自由時のサスペンションのフレキシャーの高さ
Zh 磁気ディスクにスライダーを押し当てているサスペンションのフレキシャーの、基準面からの高さ
α 撓み量
δT 目標高さ

Claims (10)

  1. 測定対象のばねが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正するばね荷重修正方法であって、
    前記ばねにカンチレバー型ロードセルの先端部分を接触させ、該カンチレバー型ロードセルの非接触面側から非接触型変位計を用い異なる2点以上の前記ばねの高さを測定するとともに、このときの前記カンチレバー型ロードセルの荷重を測定して前記ばねの荷重−高さ線図を作成する線図作成ステップと、
    前記所定の荷重と、前記所定の高さにおいて前記荷重−高さ線図から求められる前記ばねの荷重との差である前記ばねの修正量を求める修正量算出ステップと、
    前記ばねの修正量となるように前記ばねをレーザベンディングによって修正する修正ステップと
    を備えたことを特徴とするばね荷重修正方法。
  2. 測定対象のばねが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正するばね荷重修正方法であって、
    前記ばねにカンチレバー型ロードセルの先端部分を接触させ、該カンチレバー型ロードセルの非接触面側から非接触型変位計を用い異なる2点以上の前記ばねの高さを測定するとともに、このときの前記カンチレバー型ロードセルの荷重を測定して前記ばねの荷重−高さ線図を作成する線図作成ステップと、
    前記所定の高さと前記所定の荷重において前記荷重−高さ線図から求められる前記ばねの実際の高さとの差である前記ばねの修正量を求める修正量算出ステップと、
    前記ばねの修正量となるように前記ばねをレーザベンディングによって修正する修正ステップと
    を備えたことを特徴とするばね荷重修正方法。
  3. 磁気ヘッドが設けられるサスペンション本体とサスペンション本体に段差を有するように形成されるチップタブ部とを備えたサスペンションの前記磁気ヘッドが所定の高さにあるときに所定の荷重を発生するように修正するばね荷重修正方法であって、
    前記チップタブ部にカンチレバー型ロードセルの荷重測定子を接触させ、該カンチレバー型ロードセルの非接触面側から非接触型変位計を用い異なる2点以上の前記磁気ヘッドの高さを測定するとともに、このときの前記カンチレバー型ロードセルの荷重を測定して前記ばねの荷重−高さ線図を作成する線図作成ステップと、
    前記所定の高さと前記所定の荷重において前記荷重−高さ線図から求められる前記磁気ヘッドの実際の高さとの差である前記ばねの修正量を求める修正量算出ステップと、
    前記ばねの修正量となるように前記ばねをレーザベンディングによって修正する修正ステップと
    を備えたことを特徴とするばね荷重修正方法。
  4. 前記線図作成ステップは、
    前記ばねにカンチレバー型ロードセルの先端部分を接触させる接触ステップと、
    前記ばねに接触した前記カンチレバー型ロードセルの先端部分を第1の高さに設定する第1高さ設定ステップと、
    前記第1の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触している前記ばねの荷重を第1の荷重値として測定する第1荷重測定ステップと、
    前記ばねに接触した前記カンチレバー型ロードセルの先端部分を前記第1の高さとは異なる第2の高さに設定する第2高さ設定ステップと、
    前記第2の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触している前記ばねの荷重を第2の荷重値として求める第2荷重測定ステップと、
    前記第1及び第2の高さ並びに前記第1及び第2の荷重値に基づいて、前記ばねの荷重−高さ線図を作成するステップと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のばね荷重修正方法。
  5. 前記線図作成ステップは、
    前記ばねにカンチレバー型ロードセルの先端部分を接触させる接触ステップと、
    前記ばねに接触した前記カンチレバー型ロードセルの先端部分を第1の高さに設定する第1高さ設定ステップと、
    前記第1の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分の前記ばねに直接的又は間接的に接触している部分の高さを第2の高さとして測定する第2高さ測定ステップと、
    前記第1の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触している前記ばねの荷重を第1の荷重値として測定する第1荷重測定ステップと、
    前記ばねに接触した前記カンチレバー型ロードセルの先端部分を前記第1の高さとは異なる第3の高さに設定する第3高さ設定ステップと、
    前記第の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分の前記ばねに直接的又は間接的に接触している部分の高さを第4の高さとして測定する第4高さ測定ステップと、
    前記第3の高さに設定された前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触している前記ばねの荷重を第2の荷重値として求める第2荷重測定ステップと、
    前記第2及び第4の高さ並びに前記第1及び第2の荷重値に基づいて、前記ばねの荷重−高さ線図を作成するステップと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のばね荷重修正方法。
  6. 前記第1の高さは、前記ばねが前記所定の高さにあるときの前記カンチレバー型ロードセルの先端部分の高さよりも高く設定され、
    前記第2の高さは、前記ばねが前記所定の高さにあるときの前記カンチレバー型ロードセルの先端部分の高さよりも低く設定される
    ことを特徴とする請求項またはに記載のばね荷重修正方法。
  7. 前記線図作成ステップは、
    前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触した前記ばねを第1の高さに設定する第1高さ設定ステップと、
    前記第1の高さに設定された前記ばねの荷重を第1の荷重値として測定する第1荷重測定ステップと、
    前記カンチレバー型ロードセルの先端部分に接触した前記ばねを前記第1の高さとは異なる第2の高さに設定する第2高さ設定ステップと、
    前記第2の高さに設定された前記ばねの荷重を第2の荷重値として求める第2荷重測定ステップと、
    前記第1及び第2の高さ並びに前記第1及び第2の荷重値に基づいて、前記ばねの荷重−高さ線図を作成するステップと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のばね荷重修正方法。
  8. 前記第1の高さは、前記所定の高さよりも高く設定され、
    前記第2の高さは、前記所定の高さよりも低く設定される
    ことを特徴とする請求項に記載のばね荷重修正方法。
  9. 前記ばねは、ハードディスクドライブの磁気ヘッドを支持するサスペンションであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のばね荷重修正方法。
  10. 前記ばねの荷重を測定するカンチレバー型ロードセルは、前記サスペンションに取り付けられた前記磁気ヘッドを介して前記サスペンションに接触することを特徴とする請求項に記載のばね荷重修正方法。
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