JP4632932B2 - アンテナ - Google Patents

アンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP4632932B2
JP4632932B2 JP2005328606A JP2005328606A JP4632932B2 JP 4632932 B2 JP4632932 B2 JP 4632932B2 JP 2005328606 A JP2005328606 A JP 2005328606A JP 2005328606 A JP2005328606 A JP 2005328606A JP 4632932 B2 JP4632932 B2 JP 4632932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film antenna
impedance
vswr
frequency
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005328606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007135141A (ja
Inventor
知久 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2005328606A priority Critical patent/JP4632932B2/ja
Publication of JP2007135141A publication Critical patent/JP2007135141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632932B2 publication Critical patent/JP4632932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、列車や車両等の窓ガラスに固着することのできる平面状のアンテナに関し、特に業務無線用のアンテナに関する。
列車や車両に取り付けられても車体から突出することのないアンテナとして、車両の窓ガラスに貼着することのできるフィルムアンテナが知られている。従来のフィルムアンテナの構成の一例を図42に示す。図42に示すフィルムアンテナ100は、矩形のループアンテナ101を備えており、このループアンテナ101は矩形状の透明のフィルム114上に形成された矩形状のループエレメント110により構成されている。このループエレメント110における短辺の一つから延伸している平行2線からなる給電部111が、フィルムアンテナ100に形成されている。この給電部111は、フィルムアンテナ100から突出されて端子部115が形成されている。この端子部115は給電箱112内に導入されており、給電箱112からは受信機へ導かれる同軸ケーブル等のケーブル113が導出されている。フィルムアンテナ100は窓ガラスに貼着されて固着されることから、視界を妨げないようにフィルム114は透明度の高い樹脂フィルムとされると共に、ループエレメント110の導線の径は極力細くされている。
このような構成のフィルムアンテナ100が窓ガラスに取り付けられた際の構成の一例を示す斜視図を図43に示す。図43において図示しない窓ガラス上にフィルムアンテナ100は貼着されており、給電箱112は窓ガラスが取り付けられている金属フレーム21上に固着される。金属フレーム21は車体の一部である。この場合、フィルムアンテナ100および給電箱112は窓ガラスおよび金属フレーム21の車内側の面に固着される。このように給電箱112は車内側に露出して固着されることから極力小型にすることが求められ、小型化される結果フィルムアンテナ100における端子部115の幅も狭いものとされる。このため、給電部111における平行2線の間隔は数mmの狭い間隔とされる。
特開2004−104696号公報 特開平10−308620号公報
従来のフィルムアンテナ100において、ループエレメント110の給電箱112側の短辺と給電箱112との間隔Dを約30mmとした際のフィルムアンテナ100の単体の電気的特性を図44および図45に示す。この場合、フィルムアンテナ100の使用周波数は374MHzとされる。図44は、電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すグラフであり、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.657の良好な特性が得られている。また、図45はインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートであり、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合したインピーダンスが得られている。
このように、間隔Dを約30mmとして良好な電気的特性を示すフィルムアンテナ100を図43に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラスに固着した際の電気的特性を図46および図47に示す。VSWRの周波数特性を示す図46を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約3.297に劣化していることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図47のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から遠くなり、インピーダンスが不整合状態になっていることがわかる。
次に、従来のフィルムアンテナ100において間隔Dを約60mmとした際のフィルムアンテナ100の単体の電気的特性を図48および図49に示す。VSWRの周波数特性を示す図48を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約4.244の良好でないVSWRとなっている。また、インピーダンスの周波数特性を示す図49のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から遠い位置にあり、インピーダンスは不整合状態になっている。これは、間隔の狭い給電部111が約60mmと長くされたことに起因している。
このように、間隔Dを約60mmとして良好でない電気的特性を示すフィルムアンテナ100を図43に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラスに固着した際の電気的特性を図50および図51に示す。VSWRの周波数特性を示す図50を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約4.404と若干劣化しているに過ぎないことがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図51のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて取り付けられていないフィルムアンテナ単体のインピーダンスとほぼ同様のインピーダンスとなっていることがわかる。
このように、従来のフィルムアンテナ100においては、ループエレメント110の給電箱112側の短辺と給電箱112との間隔Dを約30mmとすると良好な電気的特性が得られるものの、フィルムアンテナ100を取り付けた際に間隔Dが30mmと短くされているため金属フレーム21の影響を受けてフィルムアンテナ100の電気的特性が劣化するという問題点があった。そこで、間隔Dを60mmと長くすると、フィルムアンテナ100を取り付けた際に金属フレーム21の影響が少なくなり電気的特性はあまり劣化しないものの、間隔Dを60mmと長くしたためにフィルムアンテナ100の単体における電気的特性が不良になるという問題点があった。
そこで、本発明は取り付ける前のアンテナ単体の電気的特性が良好であると共に、アンテナを導電体に接している絶縁体上に固着してもアンテナの電気的特性が劣化することを防止することのできるアンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のアンテナは、テーパ部を有する給電部を備えていることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、テーパ部を有する給電部を備えていることから、給電部の長さを長くしてもアンテナ単体の電気的特性が良好になる。また、給電部の長さを長くすることができることからアンテナを固着した際に導電体の影響を受けにくくなりアンテナの電気的特性が劣化することを極力防止することができる。
本発明の実施例のアンテナであるフィルムアンテナの構成を図1に示す。
図1に示すフィルムアンテナ1は列車や車両の窓ガラスに貼着されて固着されるアンテナとされている。フィルムアンテナ1は、矩形のループアンテナ2を備えており、このループアンテナ2は矩形状の透明のフィルム15上に形成された矩形状のループエレメント10により構成されている。ループエレメント10のループ長は、使用周波数の約1波長の長さとされており、このループエレメント10における短辺の一つから次第に幅が狭くされるテーパ部11が延伸されている。テーパ部11に続いて平行2線からなる狭幅部12が形成されている。このテーパ部11と狭幅部12とによりフィルムアンテナ1の給電部が構成されている。狭幅部12の幅は数mm(典型的には約2mm)とされ、フィルムアンテナ1から突出されて端子部16が形成されている。この端子部16は給電箱13内に導入されており、給電箱13からは受信機へ導かれる同軸ケーブル等のケーブル14が導出されている。
給電箱13の内部には基板が設けられ、基板にはケーブル14が同軸ケーブルとされた際に平衡−不平衡変換器が設けられる。フィルムアンテナ1は窓ガラスに貼着されて固着されることから、視界を妨げないようにフィルム15は透明度の高い樹脂フィルムとされると共に、ループエレメント10の径あるいは幅は極力細くされている。さらに視界を良好にするため、ループエレメント10の内側の形状に沿ってフィルム15はくり抜かれている。ループエレメント10は、フィルム15上に細い径の導線を設けたり、導電塗料の塗布や蒸着により幅の狭い導電体を設けることにより形成されている。
ループアンテナ2の構成のみを図2に示す。図2に示すように、ループアンテナ2を構成しているループエレメント10の短辺の一つに形成されているテーパ部11の角度はθとされ、ループエレメント10の給電箱13側の短辺と給電箱13との間隔がL、狭幅部12の長さがLaとされる。代表的には、角度θは約80°、間隔Lは約60mm、長さLaは約25mmとされる。ただし、この値に特定されるものではない。
このような構成のフィルムアンテナ1が金属フレーム21で囲まれた窓ガラス20に貼着されて取り付けられた状態の一例を図3に示し、この構成においてフィルムアンテナ1のほぼ中央で切断した断面図を図4に示し、取り付けられた状態を示す斜視図を図5に示す。ただし、図5においては窓ガラス20および金属フレーム21の一部を省略して示している。
これらの図に示すように金属フレーム21に固着された窓ガラス20にフィルムアンテナ1は貼着されており、給電箱13は窓ガラス20が取り付けられている金属フレーム21上に固着される。なお、金属フレーム21は車体の一部である。この場合、フィルムアンテナ1および給電箱13は窓ガラス20および金属フレーム21の車内側の面に固着される。このように給電箱13は車内側に露出して固着されることから極力小型にすることが求められ、小型化される結果フィルムアンテナ1における狭幅部12の幅も狭いものとされる。このため、狭幅部12における平行2線の間隔は数mmの狭い間隔とされる。また、給電箱13は金属フレーム21と窓ガラス20との境界に固着されて、フィルムアンテナ1が極力金属フレーム21から離隔されてその影響を受けないようにしている。
本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを約25mm、テーパ部11の角度θを約80°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図6および図7に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。図6は電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すグラフであり、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.463の良好な特性が得られている。また、図7はインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートであり、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合したインピーダンスが得られている。このように、本発明のフィルムアンテナ1においては間隔Lを60mmとしても給電部にテーパ部11を設けることにより、フィルムアンテナ1単体の電気的特性を良好にすることができる。
上記したように、間隔Lを約60mm、長さLaを約25mm、テーパ部11の角度θを約80°として良好な電気的特性を示すフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図8および図9に示す。VSWRの周波数特性を示す図8を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.819と良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図9のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合したインピーダンスが得られていることがわかる。このように、本発明のフィルムアンテナ1においては給電部にテーパ部11を設けることにより、電気的特性の劣化を極力防止することができる。
本発明にかかるフィルムアンテナ1において間隔Lを約60mm、長さLaを約25mm、テーパ部11の角度θを約80°とすると、フィルムアンテナ1単体と、フィルムアンテナ1を取り付けた際に良好な電気的特性が得られる。次に、間隔L、長さLa、テーパ部11の角度θを種々の値に設定した際の電気的特性を以下に示す。
まず、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを約30mm、テーパ部11の角度θを約100°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図10および図11に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図10を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.552と良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図11のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合したインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図12および図13に示す。VSWRの周波数特性を示す図12を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約2.192と若干VSWRが劣化していることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図13のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から若干遠くなり、やや不整合となるインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを約30mm、テーパ部11の角度θを約80°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図14および図15に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図14を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.576と良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図15のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合したインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図16および図17に示す。VSWRの周波数特性を示す図16を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.987と若干劣化するが良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図17のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から若干遠くなるがほぼ整合したインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを約30mm、テーパ部11の角度θを約60°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図18および図19に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図18を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.964とやや良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図19のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から若干遠くに位置し、やや不整合となるインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図20および図21に示す。VSWRの周波数特性を示す図20を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約2.563と若干劣化したVSWRとなることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図21のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」からより遠くなりやや不整合となるインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを0mm、テーパ部11の角度θを約100°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図22および図23に示す。長さLaが0mmとは、狭幅部12を設けることなくテーパ部11のみで給電部を構成していることを意味している。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。
VSWRの周波数特性を示す図22を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.378と非常に良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図23のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近い整合しているインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図24および図25に示す。VSWRの周波数特性を示す図24を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.933と若干劣化するが良好なVSWRとなることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図25のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」からやや遠くなるが、ほぼ整合しているインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを0mm、テーパ部11の角度θを約80°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図26および図27に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図26を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.356と非常に良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図27のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近い整合しているインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図28および図29に示す。VSWRの周波数特性を示す図28を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.974と若干劣化するが良好なVSWRとなることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図29のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」からやや遠くなるが、ほぼ整合しているインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを0mm、テーパ部11の角度θを約60°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図30および図31に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図30を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.434と良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図31のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合しているインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図32および図33に示す。VSWRの周波数特性を示す図32を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約2.061と若干劣化してやや良好なVSWRとなることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図33のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」からやや遠くなるが、ほぼ整合しているインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを0mm、テーパ部11の角度θを約40°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図34および図35に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図34を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.561と良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図35のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に近いほぼ整合しているインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図36および図37に示す。VSWRの周波数特性を示す図36を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約2.162と若干劣化したVSWRとなることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図37のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」から若干遠くなりやや不整合のインピーダンスになっていることがわかる。
次に、本発明にかかるフィルムアンテナ1において、間隔Lを約60mm、長さLaを0mm、テーパ部11の角度θを約20°とした際のフィルムアンテナ1の単体の電気的特性を図38および図39に示す。この場合、フィルムアンテナ1の使用周波数は374MHzとされる。VSWRの周波数特性を示す図38を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約1.945とやや良好なVSWRが得られていることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図39のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」に若干近いやや整合しているインピーダンスが得られていることがわかる。
このように間隔、長さおよび角度を設定したフィルムアンテナ1を図3に示すように金属フレーム21に取り付けられている窓ガラス20に貼着して固着した際の電気的特性を図40および図41に示す。VSWRの周波数特性を示す図40を参照すると、使用周波数374MHzにおいてVSWRは約2.488と若干劣化していることがわかる。また、インピーダンスの周波数特性を示す図41のスミスチャートを参照すると、使用周波数374MHzにおいて正規化されたインピーダンスの「1」からより遠くなりやや不整合のインピーダンスになっていることがわかる。
上記に示した図6ないし図41に示すフィルムアンテナ1の電気的特性を参照すると、ループエレメント10の給電箱13側の短辺と給電箱13との間隔Lは約60mmとすれば、金属フレーム21の影響を排除するに十分な間隔であることがわかる。また、給電部は長さLaを短くして典型的には狭幅部12を無くしてテーパ部11のみとした方が良好な電気的特性を得られることがわかる。さらに、テーパ部11の角度θは約40°以上とするのが好適であり、角度θは大きくした方が電気的特性が良好になることがわかる。
また、テーパ部11を設けるようにしてもフィルムアンテナ1の指向特性には影響を与えないことが確認されている。
以上説明したフィルムアンテナにおいて、ループエレメントはフィルム上に銀ペースト等の導電性ペーストを印刷し、導電性ペーストの乾燥および焼結を行い、導電性ペーストを保護するようレジストを導電性ペースト上に印刷することにより形成されている。あるいは、直径が数100μm以下の細い金属細線をフィルム上に設けることによりループエレメントが形成される。この場合の金属細線の素材は真鍮、銅、タングステン、アルミニウム、鉄等とされる。また、フィルムはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリカーボネイト、ポリエチレンナフタレート等の透明樹脂のフィルムとされる。
本発明の実施例のアンテナであるフィルムアンテナの構成を示す図である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナにおけるループアンテナの構成を示す図である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナを窓ガラスに取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナを窓ガラスに取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナを窓ガラスに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの一例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの一例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性の他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性の他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性のさらに他の例を示すグラフである。 本発明の実施例にかかるフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートのさらに他の例である。 従来のフィルムアンテナの構成を示す図である。 従来のフィルムアンテナを取り付けた状態を示す斜視図である。 従来のフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性の一例を示すグラフである。 従来のフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの一例である。 従来のフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性の一例を示すグラフである。 従来のフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの一例である。 従来のフィルムアンテナ単体のVSWRの周波数特性の他の例を示すグラフである。 従来のフィルムアンテナ単体のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの他の例である。 従来のフィルムアンテナ取付時のVSWRの周波数特性の他の例を示すグラフである。 従来のフィルムアンテナ取付時のインピーダンスの周波数特性を示すスミスチャートの他の例である。
符号の説明
1 フィルムアンテナ、2 ループアンテナ、10 ループエレメント、11 テーパ部、12 狭幅部、13 給電箱、14 ケーブル、15 フィルム、16 端子部、20 窓ガラス、21 金属フレーム、100 フィルムアンテナ、101 ループアンテナ、110 ループエレメント、111 給電部、112 給電箱、113 ケーブル、114 フィルム、115 端子部

Claims (3)

  1. 導電体に接している絶縁体上に固着される平面状のアンテナであって、
    透明のフィルム上に形成された線状の矩形のループエレメントと、
    ループエレメントの短辺の一つから次第に幅が狭くされるテーパ部が延伸され、該テーパ部に続く平行2線が前記導体上へ取り付けられている給電手段に導入される給電部を備え、
    前記テーパ部により前記給電手段に向かって前記給電部の幅が狭くなり、前記テーパ部に続く幅が狭くされた前記平行2線が前記給電手段に導入されていることを特徴とするアンテナ。
  2. 前記アンテナエレメントと前記給電手段との間隔とされる前記給電部の長さが約60mm以上とされることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
  3. 前記テーパ部の角度が約40°以上とされることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
JP2005328606A 2005-11-14 2005-11-14 アンテナ Expired - Fee Related JP4632932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328606A JP4632932B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328606A JP4632932B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007135141A JP2007135141A (ja) 2007-05-31
JP4632932B2 true JP4632932B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=38156412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005328606A Expired - Fee Related JP4632932B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632932B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514028A (ja) * 1991-06-28 1993-01-22 Central Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ
JP2005102183A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Fujitsu Ten Ltd 薄型アンテナ、アンテナ装置、及び受信装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514028A (ja) * 1991-06-28 1993-01-22 Central Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ
JP2005102183A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Fujitsu Ten Ltd 薄型アンテナ、アンテナ装置、及び受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007135141A (ja) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5970132B2 (ja) 窓フレーム
US8477069B2 (en) Portable electronic device and antenna thereof
WO2019235297A1 (ja) スプリットリング共振器および基板
CN109301445A (zh) 电子装置
JP2008160411A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JPWO2019208140A5 (ja)
JP2010081567A (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
JP4259460B2 (ja) 発光ダイオード付マイクロストリップアンテナ
JP4992762B2 (ja) 車載統合アンテナ
JP2006217511A (ja) ダイポールアンテナ
JP2019106690A (ja) 無線通信機器
JP4632932B2 (ja) アンテナ
JP2011160236A (ja) ガラスアンテナ及びそれを備える車両用窓ガラス板
US11424536B2 (en) Multiband compatible antenna and radio communication device
JP2011035520A (ja) アンテナ装置
JP2018182556A (ja) 低背型アンテナ装置
JP6973347B2 (ja) アンテナ装置
JP4563959B2 (ja) 車載アンテナ及びその搭載方法
JP6283265B2 (ja) 窓フレーム
JP4181085B2 (ja) 誘電体導波管アンテナ
WO2012105456A1 (ja) ガラスアンテナ及びそれを備える車両用窓ガラス
US10777942B2 (en) Signal transmission cable
JP2005079974A (ja) 平面アンテナ装置
US8471777B2 (en) Antenna apparatus
JP2006166377A (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4632932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees