JP4632248B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工装置に関するものである。
従来、レーザ光を加工対象物に照射して該加工対象物を加工するレーザ加工装置には、レーザ光源から出射されるレーザ光の強度を検出するモニタ機能を有し、検出したレーザ光の強度に基づいてレーザ光源における発振を制御して、出射するレーザ光の強度を調整するものが知られている(例えば特許文献1)。このレーザ加工装置は、例えば、加工用のレーザ光を分割するハーフミラーと、該ハーフミラーにて分割されたレーザ光を受光し該レーザ光の強度に応じた検出信号を制御回路に出力する受光素子とを備えて構成されている。そして、制御回路は、レーザ光源から出射されているレーザ光の強度を検出信号に基づいて検出し、検出したレーザ光の強度に基づいて、加工対象物に照射されるレーザ光のパワーを一定にするようにレーザ光源における発振を制御する。
また、レーザ加工装置には、加工対象物に対して加工用のレーザ光が照射される位置と同一位置に可視光であるガイド光を照射するガイド光機能を有するものが知られている(例えば特許文献2)。一般的に、加工用のレーザ光は不可視光であるため、作業者は、加工対象物におけるレーザ光の照射位置を決定したり、照射位置の調整を行ったりすることが困難である。しかしながら、ガイド光機能を有するレーザ加工装置においては、作業者は、ガイド光を見ながら照射位置の調整等を容易に行うことができる。このようなレーザ加工装置は、例えば、ガイド光を出射する可視光源と、ガイド光の光軸と加工用のレーザ光の光軸とを同軸とするための反射ミラーとを備えて構成されている。
そして、近年、レーザ加工装置には、モニタ機能を有するレーザ加工装置に、ガイド光機能を付帯させることが望まれている。
特開平5−136510号公報 特開2005−14035号公報 (第1図及び第2図)
モニタ機能を有するレーザ加工装置にガイドレーザ機能を付帯する場合、ハーフミラーの後段に単純に反射ミラーを配設すると、レーザ加工装置を構成する光学素子が1つ増えてしまう。そこで、加工用のレーザ光を分岐させて受光素子に導く役割と、ガイド光の光軸と加工用のレーザ光の光軸とを一致させる役割とを、1つの光学素子(例えばミキシングミラー)に果たさせることが考えられる。
モニタ機能のためのハーフミラーとガイド光機能のための反射ミラーとが1つの光学素子にて構成されたレーザ加工装置において、ガイド光機能を使用する場合には、加工用のレーザ光が加工対象物に照射されないようにしておきたい。この場合、制御回路により加工用のレーザ光が出射されないように電気的に制御することは可能であるが、何らかの電気的なノイズにより加工用のレーザ光が出射される虞がある。従って、レーザ光源から出射される加工用のレーザ光は、シャッタ等を設けることにより機械的に遮断されることが望ましい。
ここで、シャッタの配置位置についてモニタ機能という観点に立つと、シャッタは、加工用のレーザ光を分岐させる光学素子よりも後段側に配置されることになる。しかしながら、この位置にシャッタを配置すると、加工用のレーザ光がシャッタにより遮断されて加工対象物には照射されないのはもちろんのこと、ガイド光までもが遮断されてしまい、ガイド光のみを加工対象物に照射することができなくなってしまう。即ち、ガイド光機能が損なわれてしまう。
一方、シャッタの配置位置についてガイド光機能という観点に立つと、シャッタは、ガイド光の光軸と加工用のレーザ光の光軸とを一致させるための光学素子よりも前段側、即ちレーザ光源と当該光学素子との間に配置されることになる。しかしながら、この位置にシャッタを配置すると、受光素子による加工用のレーザ光の受光は、加工中しか行うことができなくなってしまう。短時間のレーザ光の照射で加工されてしまう加工対象物もあることから、受光素子による加工用のレーザ光の受光を加工中しか行うことができないと、モニタ機能を損なわないために受光素子に高い応答性が要求されることになってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物へ加工用のレーザ光が照射されることを防止することができるレーザ加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、不可視光であるレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を第1分岐光と第2分岐光とに分岐する光合流・分岐手段と、可視光であるガイド光を出射し、前記光合流・分岐手段によって該ガイド光の光軸が前記第1分岐光の光軸と同軸とされる可視光源と、前記第1分岐光及び前記ガイド光の少なくとも一方の光の方向を変更する光走査手段と、前記光走査手段により方向を変更された前記少なくとも一方の光を集束して加工対象物に照射する集光レンズと、前記第2分岐光を受光し該第2分岐光の強度に応じた検出信号を出力する受光手段と、前記レーザ光源と前記光合流・分岐手段との間で前記レーザ光を遮断する第1の遮断位置と前記レーザ光を通過させる第1の通過位置とに切替え配置される第1の遮断手段と、前記光合流・分岐手段と前記加工対象物との間で前記第1分岐光を遮断する第2の遮断位置と前記第1分岐光を通過させる第2の通過位置とに切替え配置される第2の遮断手段と、前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の通過位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の通過位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の遮断位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の通過位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を調整する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の通過位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の遮断位置に配置する制御手段と、を備えたことを特徴とするレーザ加工装置とした。
同構成によれば、第1分岐光を光走査手段により加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、第1の遮断手段が第1の通過位置に配置されると共に、第2の遮断手段が第2の通過位置に配置されることにより、第1分岐光は、第1の遮断手段及び第2の遮断手段の何れの遮断手段によっても遮断されることなく加工対象物に照射される。従って、第1分岐光によって加工対象物を加工することができる。
また、ガイド光を光走査手段により加工対象物に照射する場合、即ちガイド光機能を使用する場合には、第1の遮断手段が第1の遮断位置に配置されることにより、レーザ光から出射されたレーザ光は、光合流・分岐手段に到達する前に第1の遮断手段によって遮断される。よって、第1分岐光が加工対象物に照射されることはない。また、同場合において、第2の遮断手段が第2の通過位置に配置されることにより、ガイド光は、光合流・分岐手段及び光走査手段を経由して加工対象物に照射される。従って、作業者は、加工対象物の表面に照射されたガイド光により、加工対象物の表面におけるレーザ光の照射位置を視認することができる。
更に、受光手段が出力する検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を調整する場合、即ちモニタ機能が使用される場合には、第1の遮断手段が第1の通過位置に配置されることにより、レーザ光源から出射されたレーザ光は、第1の遮断手段によって遮断されることなく光合流・分岐手段に到達し、第1分岐光と第2分岐光とに分岐される。また、同場合において、第2の遮断手段が第2の射遮断位置に配置されることにより、第1分岐光は、加工対象物に到達する前に第2の遮断手段によって遮断され、当該第1分岐光が加工対象物に照射されることはない。そして、第2分岐光は、受光手段によって受光される。従って、加工対象物への加工中以外の時に受光手段による第2分岐光の受光が可能となることから、受光手段は、高い応答性を有しなくてもよい。
これらのことから、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物へ加工用のレーザ光が照射されることを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記第1の遮断手段及び前記第2の遮断手段の相対位置を維持するように保持し、前記第1の遮断手段が前記第1の通過位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の通過位置に配置される第1の保持位置と、前記第1の遮断手段が前記第1の遮断位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の通過位置に配置される第2の保持位置と、前記第1の遮断手段が前記第1の通過位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の遮断位置に配置される第3の保持位置とに切替え配置される保持手段を備え、前記制御手段は、前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記保持手段を第1の保持位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記保持手段を前記第2の保持位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を調整する場合には、前記保持手段を前記第3の保持位置に配置することをその要旨としている。
同構成によれば、第1の遮断手段及び第2の遮断手段は、互いの相対位置を維持するように保持手段にて保持されている。従って、保持手段を移動させると、第1の遮断手段及び第2の遮断手段は共に移動されることから、制御手段は、保持手段の配置位置の制御を行うことにより、第1の遮断手段及び第2の遮断手段の配置位置を制御することができる。従って、制御手段における制御が簡略化される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレーザ加工装置において、前記第1の遮断手段と、前記第2の遮断手段と、前記保持手段とは、一体的に形成されてなることをその要旨としている。
同構成によれば、第1の遮断手段と第2の遮断手段との相対位置を容易に維持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記第1の遮断手段は、前記第2の遮断手段を兼ねており、前記制御手段は、前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記第1の遮断手段を前記第2の通過位置を兼ねる前記第1の通過位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の遮断位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を制御する場合には、前記第1の遮断手段を前記第2の遮断位置に配置することをその要旨としている。
同構成によれば、第1の遮断手段が第2の遮断手段を兼ねるため、レーザ光を遮断するための遮断手段は1つとなる。従って、遮断手段の配置位置を制御する制御手段における制御が簡略化される。また、遮断手段を2つ備える場合よりも、レーザ加工装置の小型化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のレーザ加工装置において、前記第1の遮断手段は、前記第1の遮断位置からの距離と前記第2の遮断位置からの距離とが等しい位置を回動中心として回動されることをその要旨としている。
同構成によれば、第1の遮断位置からの距離と第2の遮断位置からの距離とが等しい位置を回動中心として第1の遮断手段を回動させるだけの簡単な動作で、当該第1の遮断手段を、第1の遮断位置、第2の遮断位置、及び第2の通過位置を兼ねる第1の通過位置に容易に切替え配置することができる。
本発明によれば、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物へ加工用のレーザ光が照射されることが防止されるレーザ加工装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に、本第1実施形態のレーザ加工装置10の構成ブロック図を示す。本第1実施形態のレーザ加工装置10は、加工対象物Wの表面に文字・記号・図形等をマーキング加工するものである。
レーザ加工装置10は、加工用のレーザ光Lを出射するレーザ光源11を備えている。レーザ光源11は、レーザ発振器(例えばYAGレーザ)からなり、制御手段を構成する制御回路12によってその発振が制御される。
レーザ光源11の後段には、ビームエキスパンダ13が配設されている。ビームエキスパンダ13は、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lのビーム径を拡大する。
ビームエキスパンダ13の後段には、光合流・分岐手段としてのミキシングミラー14が配設されている。ミキシングミラー14は、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lの光軸に対して45°傾斜するように配置されている。このミキシングミラー14は、レーザ光Lの反射率が95%(透過率が5%)のミラーにて構成されており、レーザ光Lをミキシングミラー14にて反射されるレーザ光L1とミキシングミラー14を透過するレーザ光L2とに分岐させる。また、ミキシングミラー14は、後述するガイド光Lgを全透過(100%透過)させるように構成されている。
ミキシングミラー14の後段には、光走査手段としての光走査機構15が配設されている。光走査機構15は、例えば対をなすX軸ミラーとY軸ミラーとからなるガルバノミラーにより構成され、ミキシングミラー14にて反射されたレーザ光L1を反射してその照射方向を変更する。この光走査機構15は、制御回路12の制御に基づく駆動装置16の駆動により各ミラーの回動角度が制御される。各ミラーが回動されることにより、マーキングする文字や記号、図形などに基づいてレーザ光L1(L)が2次元走査される。
光走査機構15の後段には、集光レンズ(fθレンズ)17が配設されている。集光レンズ17は、ビームエキスパンダ13にて一旦ビーム径が拡大されたレーザ光L1(L)を加工対象物Wの表面において所定のスポット径となるまで集束させ、マーキング加工に適したエネルギ密度まで高める。そして、このレーザ光L1により、加工対象物Wの表面に、マーキング加工が施される。
ミキシングミラー14にて反射されたレーザ光L1の光軸の延長線上において、光走査機構15との間にミキシングミラー14が介在される位置に、可視光源21が配置されている。可視光源21は、レーザダイオード(LD)若しくはLEDにて構成され、ガイド光Lgを出射する。ガイド光Lgは、可視領域の波長を有する可視光であり、ガイド用レンズ22を介してミキシングミラー14に入射する。可視光源21及びガイド用レンズ22は、ガイド光Lgがミキシングミラー14に45°の入射角で入射するように配置されている。これにより、ガイド光Lgの光軸は、ミキシングミラー14にて反射されたレーザ光L1の光軸と一致する。そして、ガイド光Lgは、光走査機構15及び集光レンズ17を経由して加工対象物Wを照射する。尚、可視光源21は、制御回路12により、その点灯・消灯が制御される。
ミキシングミラー14に入射するレーザ光Lの光軸の延長線上において、ビームエキスパンダ13との間にミキシングミラー14が介在される位置に、受光手段としての受光素子23が配置されている。受光素子23は、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lのうち、ミキシングミラー14を透過したレーザ光L2(本実施形態ではレーザ光源11から出射されたレーザ光Lの5%)を受光する。そして、受光素子23は、受光したレーザ光L2の強度に応じた検出信号を制御回路12に出力する。
また、レーザ加工装置10は、2枚のシャッタ部材32,33と、シャッタ部材32,33を駆動する駆動装置34,35(制御手段)とを備えて構成されたシャッタ機構31を有している。駆動装置34,35は、例えば、モータを駆動源とするアクチュエータである。また、駆動装置34,35は、電磁ソレノイドにて駆動されるものであってもよい。これらの駆動装置34,35は、制御回路12によりその動作が制御される。
シャッタ部材32,33は、金属板材よりなる。第1の遮断手段としてのシャッタ部材32は、駆動装置34により駆動されて、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路中となる第1の遮断位置と、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路外でレーザ光Lを通過させる第1の通過位置とに切替え配置される。尚、図1においては、第1の遮断位置に配置されたシャッタ部材32を実線にて図示し、第1の通過位置に配置されたシャッタ部材32を二点鎖線にて図示している。シャッタ部材32が第1の遮断位置に配置されると、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lはシャッタ部材32により遮断されてミキシングミラー14には到達しない。一方、シャッタ部材32が第1の通過位置に配置されると、ビームエキスパンダ13からのレーザ光Lは、ミキシングミラー14に入射可能となる。
第2の遮断手段としてのシャッタ部材33は、駆動装置35により駆動されて、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路中となる第2の遮断位置と、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路外でレーザ光L1を通過させる第2の通過位置とに切替え配置される。尚、図1においては、第2の遮断位置に配置されたシャッタ部材33を実線にて図示し、第2の通過位置に配置されたシャッタ部材33を二点鎖線にて図示している。シャッタ部材33が第2の遮断位置に配置されると、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1はシャッタ部材33により遮断されて光走査機構15には到達しない。一方、シャッタ部材33が第2の通過位置に配置されると、ミキシングミラー14にて反射されたレーザ光L1は、光走査機構15に到達可能となる。
尚、レーザ加工装置10は、制御回路12に電気的に接続された設定部41を備えている。設定部41は、加工対象物Wに対する加工情報(例えばマーキングすべき文字、図形等の情報)を制御回路12に出力する。また、設定部41は、作業者によってガイド光機能を使用するべく操作されると、ガイド光Lgを加工対象物Wに照射させる旨の照射信号を制御回路12に出力する。
上記のように構成されたレーザ加工装置10において、制御回路12は、加工対象物Wへのマーキング加工を実施する場合には、駆動装置34を駆動してシャッタ部材32を第1の通過位置に配置すると共に、駆動装置35を駆動してシャッタ部材33を第2の通過位置に配置する。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。そして、制御回路12は、駆動装置16を駆動して光走査機構15を構成する2つのミラーの角度制御を行う。即ち、制御回路12は、設定部41が出力する加工情報に応じて、2次元でレーザ光L1を走査し、加工対象物Wの表面に所定形状のマーキングを実施する。この時、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lは、2枚のシャッタ部材32,33の何れにも遮断されることなく、加工対象物Wに到達する。
また、制御回路12は、設定部41から照射信号が入力された場合、即ちガイド光機能が使用される場合には、駆動装置34を駆動してシャッタ部材32を第1の遮断位置に配置すると共に、駆動装置35を駆動してシャッタ部材33を第2の通過位置に配置する。また、制御回路12は、可視光源21を点灯させる。この時、制御回路12は、レーザ光Lの出射が停止されるようにレーザ光源11を制御している。すると、可視光源21から出射されたガイド光Lgは、ミキシングミラー14を透過してレーザ光L1と同じ光路を進み、シャッタ部材33により遮断されることなく光走査機構15及び集光レンズ17を通過して加工対象物Wの表面に照射される。これにより、作業者は、加工対象物Wの表面におけるレーザ光L1の照射位置を視認することができる。また、前記加工情報に基づいて制御回路12が駆動装置16を駆動し、マーキング加工を実施する際と同様に光走査機構15をマーキング形状に応じて駆動させると、ガイド光Lgが加工対象物Wの表面をそのマーキング形状に応じて移動することから、作業者は、マーキング形状を視認することができる。
尚、ガイド光機能を使用している場合において、何らかの電気的なノイズによってレーザ光源11からレーザ光Lが出射されたとしても、そのレーザ光Lは、第1の遮断位置に配置されたシャッタ部材32により遮断される。従って、当該レーザ光Lが加工対象物Wに到達することが防止されている。
また、制御回路12は、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度の調整を行う場合、即ちモニタ機能が使用される場合には、駆動装置34を駆動してシャッタ部材32を第1の通過位置に配置すると共に、駆動装置35を駆動してシャッタ部材33を第2の遮断位置に配置する。また、制御回路12は、レーザ光源11にレーザ光Lを出射させる。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。すると、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lは、シャッタ部材32により遮断されることなくミキシングミラー14に入射する。
本実施形態では、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち95%のレーザ光L1は、ミキシングミラー14にて反射され、光走査機構15側に進む途中でシャッタ部材33にて遮断される。従って、ミキシングミラー14にて反射されたレーザ光L1は、加工対象物Wに到達しない。一方、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち5%のレーザ光L2は、ミキシングミラー14を透過して受光素子23にて受光される。受光素子23は、受光したレーザ光L2の強度に応じた検出信号を制御回路12に出力する。制御回路12は、検出信号に基づいてレーザ光Lの強度を検出する。そして、制御回路12は、加工対象物Wに照射されるレーザ光L1のパワーを一定とすべく、検出したレーザ光L2の強度に基づいてレーザ光源11の発振を制御し、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度を調整する。
尚、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、複数の加工対象物Wに連続して加工を行う場合には、各加工対象物Wへのマーキング加工が終了する度に行われる。このように、本第1実施形態では、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、加工対象物Wへの加工中に行われるものではない。従って、受光素子は、高い応答性を有しなくても良い。制御回路12は、マーキング加工の実施中では、受光素子23から入力される検出信号を無効とする。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)ガイド光機能が使用される場合、モニタ機能が使用される場合、及びマーキング加工を行う場合のそれぞれの場合において、制御回路12は、駆動装置34,35を駆動することにより、シャッタ部材32,33の配置位置を制御する。これにより、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物Wへ加工用のレーザ光L1(L)が照射されることを防止することができる。
(2)ミキシングミラー14は、レーザ光Lの反射率が95%(透過率が5%)のミラーにて構成されている。また、ミキシングミラー14は、ガイド光Lgを全透過させるように構成されている。このように構成されたミキシングミラー14を使用することにより、モニタ機能のための光学素子(例えばハーフミラー)と、ガイド光機能のための光学素子(例えば反射ミラー)とをそれぞれ設けなくてもよい。従って、レーザ加工装置10に備えられる光学素子数の増加を抑えることができる。
(3)シャッタ部材32,33は、金属板材よるなる。従って、シャッタ部材32,33によってレーザ光L若しくはレーザ光L1を確実に遮断することができる。また、シャッタ部材32,33を容易に形成することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に、本第2実施形態のレーザ加工装置50の構成ブロック図を示す。本第2実施形態のレーザ加工装置50は、上記第1実施形態のシャッタ機構31に換えて、シャッタ機構51を備えている。
シャッタ機構51に備えられる2枚のシャッタ部材32,33は、保持手段としての保持部材52により保持されている。保持部材52は、レーザ光Lの光路外で、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路及びミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路を含む平面と平行に配置された2本の固定部材53,54から構成されている。2本の固定部材53,54は、互いに鋭角となる所定角度を形成するようにその基端部が一体に形成されている。そして、保持部材52は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路及びミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路を含む平面と直交する方向から見ると、略V字状をなしている。また、固定部材53の先端には、レーザ光Lの光路側に向かってシャッタ部材32が立設されており、固定部材54の先端には、レーザ光L1の光路に向かってシャッタ部材33が立設されている。シャッタ部材32,33は、例えば、螺子止めや溶接等の方法で固定部材53,54の先端に固定されることにより、各固定部材53,54に対して立設されている。
上記の保持部材52は、制御回路12によりその動作が制御される駆動装置55(制御手段)によって、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路とミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路との交点を通ると共に前記平面と直交する直線を回動中心として回動される。保持部材52が回動されると、2枚のシャッタ部材32,33は、互いの相対的な位置関係を維持したまま、保持部材52の回動中心をその回動中心として回動されることになる。詳しくは、保持部材52は、駆動装置55によって回動されることにより、第1乃至第3の回動位置(第1乃至第3の保持位置)に切替え配置される。尚、図2においては、第1の回動位置に配置された保持部材52を破線にて図示し、第2の回動位置に配置された保持部材52を実線にて図示し、第3の回動位置に配置された保持部材52を二点鎖線にて図示している。
保持部材52が第1の回動位置に配置されると、シャッタ部材32は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路外となる第1の通過位置に配置され、シャッタ部材33は、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路外となる第2の通過位置に配置される。即ち、2枚のシャッタ部材32,33は、何れもレーザ光L(L1)の光路外となる通過位置に配置される。従って、保持部材52が第3の回動位置に配置されると、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lは、シャッタ部材32,33の何れにも遮断されず、ビームエキスパンダ13、ミキシングミラー14、光走査機構15、集光レンズ17を経由して加工対象物Wに照射される。
保持部材52が第2の回動位置に配置されると、シャッタ部材32は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路中となる第1の遮断位置に配置され、シャッタ部材33は、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路外となる第2の通過位置に配置される。従って、保持部材52が第1の回動位置に配置されると、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lはシャッタ部材32により遮断されてミキシングミラー14には到達しない。
保持部材52が第3の回動位置に配置されると、シャッタ部材32は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路外となる第1の通過位置に配置され、シャッタ部材33は、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路中となる第2の遮断位置に配置される。従って、保持部材52が第2の回動位置に配置されると、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1はシャッタ部材33により遮断されて光走査機構15には到達しない。
上記のように構成されたレーザ加工装置50において、制御回路12は、加工対象物Wへのマーキング加工を実施する場合には、駆動装置55を駆動して保持部材52を第1の回動位置に配置する。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。そして、制御回路12は、設定部41が出力する加工情報に応じて、2次元でレーザ光L(L1)を走査し、加工対象物Wの表面に所定形状のマーキングを実施する。この時、レーザ光源11から出射されるレーザ光L(L1)は、2枚のシャッタ部材32,33の何れにも遮断されることなく、加工対象物Wに到達する。
また、制御回路12は、設定部41から照射信号が入力された場合、即ちガイド光機能が使用される場合には、駆動装置55を駆動して保持部材52を第2の回動位置に配置する。また、制御回路12は、可視光源21を点灯させる。この時、制御回路12は、レーザ光Lの出射が停止されるようにレーザ光源11を制御している。すると、可視光源21から出射されたガイド光Lgは、ミキシングミラー14を透過してレーザ光L1と同じ光路を進み、シャッタ部材33により遮断されることなく光走査機構15及び集光レンズ17を通過して加工対象物Wの表面に照射される。
また、制御回路12は、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度の調整を行う場合、即ちモニタ機能が使用される場合には、駆動装置55を駆動して保持部材52を第3の回動位置に配置する。また、制御回路12は、レーザ光源11にレーザ光Lを出射させる。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。すると、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lは、シャッタ部材32により遮断されることなくミキシングミラー14に入射する。そして、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち95%のレーザ光L1は、ミキシングミラー14にて反射されるが、光走査機構15側に進む途中でシャッタ部材33にて遮断されて加工対象物Wに到達しない。一方、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち5%のレーザ光L2は、ミキシングミラー14を透過して受光素子23にて受光される。制御回路12は、受光素子23から入力されたレーザ光L2の強度に応じた検出信号に基づいてレーザ光Lの強度を検出し、検出したレーザ光Lの強度に基づいてレーザ光源11の発振を制御することによりレーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度を調整する。尚、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、上記第1実施形態と同様に、各加工対象物Wへのマーキング加工が終了する度に行われる。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(2)及び(3)の作用・効果と同様の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を有する。
(1)ガイド光機能が使用される場合、モニタ機能が使用される場合、及びマーキング加工を行う場合のそれぞれの場合において、制御回路12は、駆動装置55を駆動することにより、シャッタ部材32,33の配置位置を制御する。これにより、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物Wへ加工用のレーザ光L1(L)が照射されることを防止することができる。
(2)2枚のシャッタ部材32,33は、互いの相対位置を維持するように保持部材52にて保持されている。従って、保持部材52を移動させれば、2枚のシャッタ部材32,33は共に移動されることから、2枚のシャッタ部材32,33を移動させるための駆動装置は、1つの駆動装置55のみで済む。その結果、各シャッタ部材32,33に対してそれぞれ駆動装置を設けた場合よりも、駆動装置の動作を制御する制御回路12における制御が簡略化される。また、シャッタ部材を駆動するための駆動装置の数が減少されるため、レーザ加工装置50の小型化を図ることができる。
(3)シャッタ部材32,33は、それぞれ固定部材53,54に固定されることにより、保持部材52と一体的に構成されている。よって、シャッタ部材32とシャッタ部材33との相対位置を容易に維持することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図面に従って説明する。尚、本第3実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に、本第3実施形態のレーザ加工装置60の構成ブロック図を示す。本第3実施形態のレーザ加工装置60は、上記第1実施形態のシャッタ機構31に換えて、シャッタ機構61を備えている。
このシャッタ機構61は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路とミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路との交点を通ると共にミキシングミラー14と垂直な直線mに沿って延びる回動軸62を備えている。この回動軸62には、回動軸62の径方向に沿って延びる棒状の保持部材63の基端が固定されている。そして、保持部材63の先端には、上記第1実施形態のシャッタ部材32,33と同様の金属板材よりなる1枚のシャッタ部材64が立設されている。
上記の回動軸62は、制御回路12によりその動作が制御される駆動装置65(制御手段)によって回動される。そして、回動軸62の回動に伴って、保持部材63が回動され、シャッタ部材64が回動される。詳しくは、回動軸62が回動されることにより、シャッタ部材64は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路中となる第1の遮断位置と、ミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路中となる第2の遮断位置との間で回動される。即ち、回動軸62は、第1の遮断位置からの距離と、第2の遮断位置からの距離とが等しい位置に配置されている。そして、シャッタ部材64は、駆動装置65により、第1の遮断位置、第2の遮断位置、及び第1の遮断位置と第2の遮断位置との間でビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路外且つミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路外となる通過位置の何れかの位置に切替え配置される。この通過位置(第2の通過位置を兼ねる第1の通過位置)は、例えば、第1の遮断位置から第2の遮断位置へ向かうシャッタ部材64の軌跡の中間である。尚、図3においては、第1の遮断位置に配置されたシャッタ部材64を実線にて図示し、第2の遮断位置に配置されたシャッタ部材64を二点鎖線にて図示している。
上記のように構成されたレーザ加工装置60において、制御回路12は、加工対象物Wへのマーキング加工を実施する場合には、駆動装置65を駆動してシャッタ部材64を通過位置に配置する。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。そして、制御回路12は、設定部41が出力する加工情報に応じて、2次元でレーザ光L1を走査し、加工対象物Wの表面に所定形状のマーキングを実施する。この時、レーザ光源11から出射されるレーザ光L(L1)は、シャッタ部材64によって遮断されることなく、加工対象物Wに到達する。
また、制御回路12は、設定部41から照射信号が入力された場合、即ちガイド光機能が使用される場合には、駆動装置65を駆動してシャッタ部材64を第1の遮断位置に配置する。また、制御回路12は、可視光源21を点灯させる。この時、制御回路12は、レーザ光Lの出射が停止されるようにレーザ光源11を制御している。すると、可視光源21から出射されたガイド光Lgは、ミキシングミラー14を透過してレーザ光L1と同じ光路を進み、シャッタ部材64により遮断されることなく光走査機構15及び集光レンズ17を通過して加工対象物Wの表面に照射される。
また、制御回路12は、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度の調整を行う場合、即ちモニタ機能が使用される場合には、駆動装置65を駆動してシャッタ部材64を第2の遮断位置に配置する。また、制御回路12は、レーザ光源11にレーザ光Lを出射させる。この時、制御回路12は、可視光源21を消灯させている。すると、レーザ光源11から出射されたレーザ光Lは、シャッタ部材64により遮断されることなくミキシングミラー14に入射する。そして、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち95%のレーザ光L1は、ミキシングミラー14にて反射されるが、光走査機構15側に進む途中でシャッタ部材33にて遮断されて加工対象物Wに到達しない。一方、ミキシングミラー14に入射したレーザ光Lのうち5%のレーザ光L2は、ミキシングミラー14を透過して受光素子23にて受光される。制御回路12は、受光素子23から入力されたレーザ光L2の強度に応じた検出信号に基づいてレーザ光Lの強度を検出し、検出したレーザ光Lの強度に基づいてレーザ光源11の発振を制御することによりレーザ光源11から出射されるレーザ光Lの強度を調整する。尚、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、上記第1実施形態と同様に、各加工対象物Wへのマーキング加工が終了する度に行われる。
上記したように、本第3実施形態によれば、上記第1実施形態の(2)及び(3)の作用・効果と同様の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を有する。
(1)ガイド光機能が使用される場合、モニタ機能が使用される場合、及びマーキング加工を行う場合のそれぞれの場合において、制御回路12は、駆動装置65を駆動することにより、シャッタ部材64の配置位置を制御する。これにより、モニタ機能及びガイド光機能が損なわれることを防止しつつ、モニタ機能及びガイド光機能の使用時に加工対象物Wへ加工用のレーザ光L1(L)が照射されることを防止することができる。
(2)シャッタ部材64が1枚であるため、シャッタ部材64を移動させるための駆動装置は、1つの駆動装置65のみで済む。そのため、シャッタ部材を駆動するための駆動装置が2つ設けられる場合よりも、駆動装置の動作を制御する制御回路12における制御が簡略化される。また、シャッタ部材及び該シャッタ部材を駆動するための駆動装置がそれぞれ2つ設けられた場合よりも、レーザ加工装置60の小型化を図ることができる。
(3)第1の遮断位置からの距離と第2の遮断位置からの距離とが等しい位置に配置された回動軸62を回動させるだけの簡単な動作で、駆動装置65は、シャッタ部材64を第1の遮断位置、第2の遮断位置、及び通過位置の何れかの位置に容易に配置することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態において、シャッタ部材32,33と、保持部材52とは、一体形成されてなるものであってもよい。このようにすると、レーザ加工装置50を構成する部品の数を減少させることができる。また、シャッタ部材32,33及び保持部材52を容易に形成することができる。
・上記第2実施形態では、保持部材52の回動中心は、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路とミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1との交点を通ると共に同レーザ光Lの光路及び同レーザ光L1の光路を含む平面と直交する直線である。しかしながら、保持部材52の回動中心は、ガイド光機能が使用される場合、モニタ機能が使用される場合、及びマーキング加工を行う場合のそれぞれの場合において、シャッタ部材32,33が上記第2実施形態と同様の位置に配置されるのであれば、他の位置に設定されてもよい。
・上記第2実施形態では、保持部材52を構成する2つの固定部材53,54は、互いに鋭角となる所定角度を形成するようにその基端部が一体に形成されている。しかしながら、所定角度は鈍角であってもよい。このように構成しても、駆動装置55によって保持部材52が回動されると、第2実施形態と同様にシャッタ部材32,33によって適宜レーザ光L(L1)を遮断することができる。即ち、加工対象物Wへのマーキング加工を実施する場合には、制御回路12は、保持部材52を第1の回動位置に配置し、シャッタ部材32を第1の遮断位置に配置すると共にシャッタ部材33をレーザ光L1の光路外となる第2の通過位置に配置する。また、ガイド光機能が使用される場合には、制御回路12は、保持部材52を第2の回動位置に配置し、シャッタ部材32をレーザ光Lの光路外となる第1の通過位置に配置すると共にシャッタ部材33を第2の遮断位置に配置する。更に、モニタ機能が使用される場合には、制御回路12は、保持部材52を第3の回動位置に配置し、シャッタ部材32をレーザ光Lの光路外となる第1の通過位置に配置すると共にシャッタ部材33をレーザ光L1の光路外となる第2の通過位置に配置する。
・上記第2実施形態では、保持部材52を回動させることにより、シャッタ部材32,33の配置位置が切替えられる。しかしながら、シャッタ部材32,33は、リンク機構等によってスライド移動されることにより、その配置位置が切替えられてもよい。
・上記第3実施形態において、回動軸62は、第1の遮断位置からの距離と、第2の遮断位置からの距離とが等しい位置に配置されるのであれば、ビームエキスパンダ13からミキシングミラー14に向かうレーザ光Lの光路及びミキシングミラー14から光走査機構15に向かうレーザ光L1の光路を含む平面と直交するように配置されてもよい。尚、保持部材63の長さは、シャッタ部材64が第1の遮断位置及び第2の遮断位置に配置されるように回動軸62の配置位置に応じて適宜変更すればよい。
・上記第3実施形態では、シャッタ部材64は、回動軸62の回動に伴って、第1の遮断位置、第2の遮断位置、及び通過位置の何れかの位置に配置される。しかしながら、シャッタ部材64は、駆動装置65によってスライド移動されることにより、第1の遮断位置、第2の遮断位置、及び通過位置の何れかの位置に配置されるものであってもよい。
・上記各実施形態では、ミキシングミラー14は、その反射率が95%であるが、ミキシングミラー14の反射率はこの数値に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、各加工対象物Wへのマーキング加工が終了する度に行われる。しかしながら、モニタ機能におけるレーザ光Lの強度の検出は、複数個の加工対象物Wへのマーキング加工が終了する毎に行われてもよい。
・上記各実施形態において、第1の遮断位置は、レーザ光源11とビームエキスパンダ13との間のレーザ光Lの光路中であってもよい。また、第2の遮断位置は、光走査機構15と集光レンズ17との間のレーザ光L1の光路中、若しくは集光レンズ17と加工対象物Wとの間のレーザ光L1の光路中であってもよい。
・上記各実施形態では、シャッタ部材32,33,64は、金属板材よりなるが、これに限らず、レーザ光Lを遮断可能な材料により形成されるものであればよい。
・上記各実施形態では、加工対象物Wの表面に文字・記号・図形等をマーキング加工するレーザ加工装置10,50,60を例に本発明を説明したが、加工対象物Wの切断や溶接等、レーザ光を用いたその他の加工を行うレーザ加工装置に本発明を適用してもよい。
上記各実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のレーザ加工装置において、前記第1の遮断手段及び前記第2の遮断手段の少なくとも一方は、金属製であることを特徴とするレーザ加工装置。同構成によれば、金属製のシャッタ部材によりレーザ光を確実に遮断することができる。また、シャッタ部材を容易に形成することができる。
第1実施形態のレーザ加工装置の構成ブロック図。 第2実施形態のレーザ加工装置の構成ブロック図。 第3実施形態のレーザ加工装置の構成ブロック図。
符号の説明
10,50,60…レーザ加工装置、11…レーザ光源、12…制御手段を構成する制御回路、14…光合流・分岐手段としてのミキシングミラー、15…光走査手段としての光走査機構、17…集光レンズ、21…可視光源、23…受光手段としての受光素子、32,64…第1の遮断手段としてのシャッタ部材、33…第2の遮断手段としてのシャッタ部材、34,35,55,65…制御手段を構成する駆動装置、52…保持手段としての保持部材、L…レーザ光、L1…第1分岐光としてのレーザ光、L2…第2分岐光としてのレーザ光、Lg…ガイド光、W…加工対象物。

Claims (5)

  1. 不可視光であるレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を第1分岐光と第2分岐光とに分岐する光合流・分岐手段と、
    可視光であるガイド光を出射し、前記光合流・分岐手段によって該ガイド光の光軸が前記第1分岐光の光軸と同軸とされる可視光源と、
    前記第1分岐光及び前記ガイド光の少なくとも一方の光の方向を変更する光走査手段と、
    前記光走査手段により方向を変更された前記少なくとも一方の光を集束して加工対象物に照射する集光レンズと、
    前記第2分岐光を受光し該第2分岐光の強度に応じた検出信号を出力する受光手段と、
    前記レーザ光源と前記光合流・分岐手段との間で前記レーザ光を遮断する第1の遮断位置と前記レーザ光を通過させる第1の通過位置とに切替え配置される第1の遮断手段と、
    前記光合流・分岐手段と前記加工対象物との間で前記第1分岐光を遮断する第2の遮断位置と前記第1分岐光を通過させる第2の通過位置とに切替え配置される第2の遮断手段と、
    前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の通過位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の通過位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の遮断位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の通過位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を調整する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の通過位置に配置すると共に前記第2の遮断手段を前記第2の遮断位置に配置する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
    前記第1の遮断手段及び前記第2の遮断手段の相対位置を維持するように保持し、前記第1の遮断手段が前記第1の通過位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の通過位置に配置される第1の保持位置と、前記第1の遮断手段が前記第1の遮断位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の通過位置に配置される第2の保持位置と、前記第1の遮断手段が前記第1の通過位置に配置されると共に前記第2の遮断手段が前記第2の遮断位置に配置される第3の保持位置とに切替え配置される保持手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記保持手段を第1の保持位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記保持手段を前記第2の保持位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を調整する場合には、前記保持手段を前記第3の保持位置に配置することを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
    前記第1の遮断手段と、前記第2の遮断手段と、前記保持手段とは、一体的に形成されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
    前記第1の遮断手段は、前記第2の遮断手段を兼ねており、
    前記制御手段は、前記第1分岐光を前記光走査手段により前記加工対象物上で走査して当該加工対象物を加工する場合には、前記第1の遮断手段を前記第2の通過位置を兼ねる前記第1の通過位置に配置し、前記ガイド光を前記光走査手段により前記加工対象物に照射する場合には、前記第1の遮断手段を前記第1の遮断位置に配置し、前記検出信号に基づいて前記レーザ光の強度を制御する場合には、前記第1の遮断手段を前記第2の遮断位置に配置することを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項4に記載のレーザ加工装置において、
    前記第1の遮断手段は、前記第1の遮断位置からの距離と前記第2の遮断位置からの距離とが等しい位置を回動中心として回動されることを特徴とするレーザ加工装置。
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