JP4631752B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を抑制する車両制御装置に関する。
車両が停止したときに、ブレーキペダルから足を離してもブレーキ装置による制動状態を保持し、その制動状態の保持をアクセルペダルの操作があったときに解除するブレーキ制御装置が知られている(特許文献1)。
しかし、凍結した坂路や舗装されていない急坂路などで車両が停止したときに、このブレーキ制御装置により制動状態が保持されると、その後に車両が坂路をずり落ち始めた場合に車両の姿勢が不安定となることがあった。
すなわち、車両が坂路をずり落ち始めた場合にブレーキペダルから足を離しても、制動状態が保持されるので車輪は回転しない。そのため、坂路をずり落ちる車両の姿勢が不安定となって車両の向きが変わり始めると、ブレーキペダルから足を離してステアリング操作しても車両の姿勢が変化するのを止めることができず、車両の向きが坂路の傾斜方向と直角になって車両が横転したり、車両が坂路脇の人や建築物に接触するおそれがあった。
そこで、このような事態を回避するため、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化をヨーレートセンサ等で検出し、姿勢変化が検出されたときに制動状態の保持を解除して車輪の回転を許容する車両制御装置が考えられる。
しかし、車両の姿勢変化が生じていないときに、車両の揺れや振動によって車両の姿勢変化を誤検出すると、車両の制動保持が誤って解除され、事故につながるおそれがある。そのため、車両の姿勢変化の検出感度を高く設定することができず、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を精度良く検出するのが難しい。
特開昭59−179439号公報
この発明が解決しようとする課題は、制動状態を保持された車両が坂路をずり落ちながら姿勢変化し始めた場合にその車両の姿勢変化を抑制することが可能で、かつ誤動作しにくい車両制御装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、車両が停止したときにブレーキ装置による制動状態を保持する制御を行なう制動保持制御手段と、前記制動保持制御手段による制動状態の保持が行なわれているときに、ドライバによるステアリング操作を検出するステアリング操作検出手段と、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を検出する姿勢変化検出手段と、その姿勢変化検出手段の検出感度を、前記ステアリング操作検出手段でステアリング操作が検出されたときに高くする検出感度切替え手段と、前記姿勢変化検出手段で車両の姿勢変化が検出されたときに、前記制動保持制御手段による制動状態の保持を解除する制動保持解除手段とを有する構成を車両制御装置に採用した。
この車両制御装置は、前記ステアリング操作検出手段が、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作を検出し、前記検出感度切替え手段が、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作が前記ステアリング操作検出手段で検出されたときに、前記姿勢変化検出手段の検出感度を高めるようにするとより好ましいものとなる。
この場合、前記ステアリング操作検出手段は、たとえば、車両の前後方向の加速度を検知する前後Gセンサの検知信号に基づいて坂路の傾斜方向が上り傾斜か下り傾斜かを判定する傾斜方向判定手段と、車両の角速度を検知するヨーレートセンサの検知信号に基づいて車両の姿勢変化が右方向か左方向かを判定する姿勢変化方向判定手段と、ステアリングホイールの舵角を検知する舵角センサの検知信号に基づいて判定したステアリングの操作方向が、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す操作方向に一致するか否かを、前記傾斜方向判定手段で判定した坂路の傾斜方向と前記姿勢変化方向判定手段で判定した姿勢変化の方向とに基づいて判定する姿勢復帰ステアリング操作判定手段とを有する構成を採用することができる。
また、上記の車両制御装置は、前記制動保持制御手段による制動状態の保持が行なわれているときに坂路の勾配の大きさを検知する勾配検知手段と、その勾配検知手段で検知された坂路の勾配の大きさに応じて前記姿勢変化検出手段の検出感度を低くする検出感度補正手段とをさらに設けるとより好ましいものとなる。
この発明の車両制御装置は、制動保持制御手段によって制動状態を保持された車両が、坂路をずり落ちながら姿勢変化し始めると、その姿勢変化を姿勢変化検出手段で検出して制動状態の保持を解除する。そのため、車輪が回転を始め、車輪の操舵により車両の姿勢変化を抑制することが可能となる。また、坂路をずり落ちる車両の姿勢が変化し始めるとドライバは反射的にステアリング操作を行なうことが多いが、この車両制御装置は、制動保持制御手段による制動状態の保持を行なっているときにドライバのステアリング操作を検出すると、姿勢変化検出手段の検出感度を高くするので、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を精度良く検出することができ、制動保持の誤解除が生じにくい。
また、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作を前記ステアリング操作検出手段で検出したときに、前記検出感度切替え手段が前記姿勢変化検出手段の検出感度を高めるようにしたものは、坂路をずり落ちる車両の姿勢が変化するときのドライバの反射的なステアリング操作を選択的に検出するので、制動保持の誤解除がより生じにくい。
さらに、前記制動保持制御手段による制動状態の保持が行なわれているときに坂路の勾配の大きさを検知する勾配検知手段と、その勾配検知手段で検知された坂路の勾配の大きさに応じて前記姿勢変化検出手段の検出感度を低くする検出感度補正手段とをさらに設けたものは、ずり落ちる車両の姿勢変化を検出しやすい急坂路で制動状態の保持が行なわれたときに姿勢変化検出手段の検出感度が低くなるので、制動保持の誤解除がより生じにくい。
図1に、この発明の実施形態の車両制御装置によって制御する車両のブレーキ装置を示す。このブレーキ装置は、ブレーキペダル1の踏み込み力を液圧に変換するマスターシリンダ2を有し、マスターシリンダ2には、ブレーキ液を溜めるマスターリザーバ3が取り付けられている。マスターリザーバ3は、マスターシリンダ2へのブレーキ液の供給と、マスターシリンダ2からの余剰のブレーキ液の回収とを行なう。
マスターシリンダ2は圧力室2A,2Bを内部に有し、一方の圧力室2Aは、マスターシリンダ側管路4A、マスターカットバルブ5A、増圧管路6A、増圧制御弁7RL、ホイールシリンダ側管路8RLを順に介してホイールシリンダ9RLに接続しており、ホイールシリンダ側管路8RLは、減圧制御弁10RLを介して減圧管路11Aに接続している。同様に、増圧管路6Aは、増圧制御弁7FR、ホイールシリンダ側管路8FRを介してホイールシリンダ9FRに接続しており、ホイールシリンダ側管路8FRは、減圧制御弁10FRを介して減圧管路11Aに接続している。増圧制御弁7RL,7FRは常時開の電磁弁であり、減圧制御弁10RL,10FRは常時閉の電磁弁である。
ホイールシリンダ9RLは、ホイールシリンダ側管路8RLから供給される液圧で作動し、これにより、ホイールシリンダ9RLは、左後輪と一体に回転するディスク12RLにパッド(図示せず)を押さえ付けて左後輪に制動力を加える。同様に、ホイールシリンダ9FRも、ホイールシリンダ側管路8FRから供給される液圧で作動し、右前輪と一体に回転するディスク12FRにパッド(図示せず)を押さえ付ける。
増圧管路6Aと減圧管路11Aはポンプ13Aを介して接続されており、このポンプ13Aをモータ14で駆動すると、減圧管路11Aから増圧管路6Aにブレーキ液が送り出される。ポンプ13Aの吐出側には逆止弁15Aが設けられ、この逆止弁15Aが増圧管路6Aから減圧管路11Aへのブレーキ液の逆流を防止している。
マスターカットバルブ5Aの前後はバイパス管路16Aを介して接続され、バイパス管路16Aには、マスターシリンダ側管路4Aから増圧管路6Aへの流れのみを許容する逆止弁17Aが設けられている。そのため、マスターカットバルブ5Aを閉じた状態でブレーキペダル1を踏み込むと、圧力室2Aに生じた液圧が逆止弁17Aを通じて増圧管路6Aに供給され、その液圧は、ブレーキペダル1から足を離した後も増圧管路6A内に保持される。
また、減圧管路11Aとマスターシリンダ側管路4Aは、補助リザーバ18Aを介して接続されている。
補助リザーバ18Aは、シリンダ19Aと、シリンダ19A内に摺動可能に挿入されたピストン20Aとを有する。また、シリンダ19Aには、シリンダ19Aとピストン20Aとで形成されるリザーバ室21Aの容積を縮小させる方向にピストン20Aを付勢するばね22Aが組み込まれている。
シリンダ19Aには、リザーバ室21Aをマスターシリンダ側管路4Aに連通させる第1ポート23Aと、リザーバ室21Aを減圧管路11Aに連通させる第2ポート24Aとが形成されている。ピストン20Aには、第1ポート23Aに向けて延びるピストンロッド25Aが接続され、第1ポート23Aには、弁座26Aと、ピストンロッド25Aの先端で支持された弁体27Aが設けられている。
この補助リザーバ18Aは、ブレーキペダル1の操作によりマスターシリンダ側管路4Aに液圧が供給されると、リザーバ室21Aの液圧が上昇し、ばね22Aを圧縮する方向にピストン20Aが移動する。そのため、ピストン20Aと一体にピストンロッド25Aが移動して弁体27Aが弁座26Aに着座し、マスターシリンダ側管路4Aからリザーバ室21Aへのブレーキ液の流入が遮断される。
一方、ポンプ13Aを駆動させて減圧管路11Aから増圧管路6Aにブレーキ液を送り出すと、リザーバ室21Aの液圧が低下し、ばね22Aを復元させる方向にピストン20Aが移動し、ピストンロッド25Aが弁体27Aを押し動かして弁座26Aから離反させる。そのため、マスターシリンダ側管路4Aからリザーバ室21Aへのブレーキ液の流入が可能となり、マスターシリンダ側管路4Aのブレーキ液がリザーバ室21Aを介して減圧管路11Aに供給される。
圧力室2Aに接続された液圧系と同様の液圧系がマスターシリンダ2の他方の圧力室2Bにも接続されており、その液圧系を通じてホイールシリンダ9FL,9RRに液圧を供給することができるようになっている。
また、図2に示すように、各車輪の回転速度を検知する車輪速センサ28RL,28FR,28FL,28RR、車両の前後方向の加速度を検知する前後Gセンサ29、ドライバによるアクセル操作を検出するアクセルペダルセンサ30、車両の角速度を検知するヨーレートセンサ31、ステアリングホイールの舵角を検知する舵角センサ32が車両に取り付けられており、これらのセンサの出力信号は、ブレーキ電子制御装置(以下「ブレーキECU」という)33に送られる。
このブレーキ装置は、増圧制御弁7RL,7FR,7FL,7RRを開き、減圧制御弁10RL,10FR,10FL,10RRを閉じた状態で通常の制動を行なうことができる。また、マスターカットバルブ5A,5Bを閉じてホイールシリンダ9RL〜9RRの液圧を保持することにより、各車輪の制動状態を保持することができる。また、ポンプ13A,13Bを駆動してホイールシリンダ9RL〜9RRに液圧を供給することにより、ブレーキペダル1の操作によらずに液圧を発生させて各車輪の制動状態を保持することができる。
このように構成されたブレーキ装置の制御を、図3、図4のフロー図に基づいて説明する。
まず、車輪速センサ28RL〜28RRの検知信号に基づいて各車輪の車輪速がすべてゼロか否かを判定し(ステップS)、各車輪の車輪速がすべてゼロと判定したときは、前後Gセンサ29で検知される路面の勾配が、予め設定した坂路検出しきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS)。路面の勾配が坂路検出しきい値よりも大きいと判定したときは、アクセル操作がされておらず(ステップS)、かつ、ヨーレートセンサ31で検知される車両の角速度が予め設定した姿勢変化検出しきい値よりも小さいことを条件として(ステップS)、各車輪の制動状態を保持する(ステップS)。
制動状態が保持されたときは(ステップS)、舵角センサ32の検知信号に基づいてドライバによるステアリング操作が行なわれているか否かを判定し(ステップS)、ステアリング操作が行なわれていないときは(ステップS)、姿勢変化検出しきい値を通常の大きさに設定する(ステップS)。一方、ステアリング操作が行なわれているときは(ステップS)、姿勢変化検出しきい値を通常よりも小さく設定する(ステップS)。
このように設定した姿勢変化検出しきい値よりも車両の角速度が大きくなったときは(ステップS)、坂路をずり落ちる車両の姿勢が変化していると考えられるので、制動状態の保持を解除する(ステップS10)。また、車輪の回転やアクセル操作が検出されたときや(ステップS,S)、坂路を抜けたときも(ステップS)、制動状態の保持を解除し(ステップS10)、このとき、姿勢変化検出しきい値を通常の大きさにする(ステップS11)。
ドライバによるステアリング操作の検出(ステップS)は、たとえば、図4に示すサブルーチンで行なうことができる。まず、制動状態の保持が開始されたときに舵角センサ32で検知されたステアリングホイールの舵角を基準舵角として記憶し(ステップS21,S22)、つぎに、基準舵角と現在のステアリングホイールの舵角の差の絶対値が、予め設定したステアリング操作検出しきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS23)。舵角の差がステアリング操作検出しきい値よりも大きいときは、ステアリング操作があると判定し(ステップS24)、舵角の差がステアリング操作検出しきい値以下のときは、ステアリング操作がないと判定する(ステップS25)。
この車両制御装置を用いると、制動保持制御によって制動状態が保持されているときに車両の角速度が姿勢変化検出しきい値よりも大きくなると、制動保持制御による制動状態の保持が解除される。そのため、坂路で制動状態を保持された車両が、その坂路をずり落ちながら姿勢変化し始めると、制動状態の保持が解除されて車輪が回転を始め、車輪の操舵により車両の姿勢変化を抑制することが可能となる。
また、坂路をずり落ちる車両の姿勢が変化するときのドライバの反射的なステアリング操作を検出して姿勢変化検出しきい値を小さくするので、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を精度良く検出することができる。そのため、車両の揺れや振動による車両の姿勢変化の誤検出を生じにくく、制動保持の誤解除を生じにくい。
上記実施形態では、ステアリングの操作方向とは関係なくステアリング操作を検出し、そのステアリング操作を検出したときに車両の姿勢変化の検出感度を高くしているが、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作(以下、「姿勢復帰方向のステアリング操作」という)を検出するようにし、そのステアリング操作を検出したときに車両の姿勢変化の検出感度を高くするようにするとより好ましい。この姿勢復帰方向のステアリング操作の検出は、たとえば、図5に示すサブルーチンで行なうことができる。
まず、制動状態の保持が開始されたときのステアリングホイールの舵角を基準舵角として記憶し(ステップS31,S32)、つぎに、基準舵角と現在のステアリングホイールの舵角の差の絶対値が、予め設定したステアリング操作検出しきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS33)。舵角の差がステアリング操作検出しきい値よりも大きいときは、前後Gセンサ29の検知信号に基づいて坂路が上り勾配か否かを判定し(ステップS34)、上り勾配と判定したときは、ヨーレートセンサ31の検知信号に基づいて車両の姿勢変化が右方向か否かを判定する(ステップS35)。
ここで、図6に示すように、上り勾配の坂路をずり落ちる車両の姿勢が右に変化するとき、図7に示すように、右方向にステアリング操作すると、車両を変化前の姿勢に戻すことができる。そのため、車両の姿勢変化が右方向と判定したときは(ステップS35)、舵角センサの検知信号に基づいてステアリングの操作方向が右方向か否かを判定し(ステップS36)、右方向と判定したときは(ステップS36)、姿勢復帰方向のステアリング操作があると判定する(ステップS37)。一方、ステアリングの操作方向が右方向でないと判定したときは(ステップS36)、姿勢復帰方向のステアリング操作がないと判定する(ステップS38)。
同様に、車両の姿勢変化が右方向でないと判定したときは(ステップS35)、ステアリングの操作方向が左方向のときに(ステップS39)、姿勢復帰方向のステアリング操作があると判定し(ステップS37)、一方、ステアリングの操作方向が左方向でないときは(ステップS39)、姿勢復帰方向のステアリング操作がないと判定する(ステップS38)。
また、坂路が上り勾配でないと判定したときも(ステップS34)、車両の姿勢変化の方向に基づいて(ステップS40)、ステアリングの操作方向が車両を変化前の姿勢に戻す方向に一致するか否かを判定し(ステップS41,S42)、一致するときは姿勢復帰方向のステアリング操作があると判定し(ステップS37)、一致しないときは姿勢復帰方向のステアリング操作がないと判定する(ステップS38)。また、基準舵角と現在のステアリングホイールの舵角の差がステアリング操作検出しきい値以下のときも(ステップS33)、姿勢復帰方向のステアリング操作がないと判定する(ステップS38)。
このようにして、姿勢復帰方向のステアリング操作の検出を行なうことができ、姿勢復帰方向のステアリング操作が検出されなかったときは(ステップS)、姿勢変化検出しきい値を通常の大きさに設定し(ステップS)、一方、姿勢復帰方向のステアリング操作が検出されたときは(ステップS)、姿勢変化検出しきい値を通常よりも小さく設定する(ステップS)。
このように、姿勢復帰方向のステアリング操作を検出したときに車両の姿勢変化の検出感度を高めるようにすると、坂路をずり落ちる車両の姿勢が変化するときのドライバの反射的なステアリング操作を選択的に検出するので、制動保持の誤解除がより生じにくい。
また、各車輪の制動状態の保持が行なわれているときに、図8に示すように、前後Gセンサ29で検知される坂路の勾配の大きさに応じて姿勢変化検出しきい値を大きくするようにすると好ましい。このようにすると、ずり落ちる車両の姿勢変化を検出しやすい急坂路で制動状態の保持が行なわれたときに、姿勢変化検出手段の検出感度が低くなるので、制動保持の誤解除がより生じにくい。
上記実施形態では、坂路をずり落ちる車両の姿勢変化は、ヨーレートセンサ31で検知される車両の角速度に基づいて検出しているが、他の方式で検出するようにしてもよい。たとえば、車両の横方向の加速度を検知する横Gセンサを車両に設け、その横Gセンサの検知信号の変化量が予め設定した基準値よりも大きくなったときに、車両が坂路をずり落ちながら姿勢変化していると判定してもよく、同様に、前後Gセンサの検知信号の変化量が予め設定した基準値よりも大きくなったときに、車両が坂路をずり落ちながら姿勢変化していると判定してもよい。また、車両の姿勢角を検知するジャイロセンサを車両に設け、そのジャイロセンサの検知信号の変化量が予め設定した基準値よりも大きくなったときに、車両が坂路をずり落ちながら姿勢変化していると判定してもよい。
この発明の実施形態の車両制御装置で制御する車両のブレーキ装置を示す配管系統図 同上の車両制御装置のブロック図 同上の車両制御装置の制御を示すフロー図 図3のステアリング操作検出のサブルーチンの一例を示すフロー図 図4のサブルーチンの変形例を示すフロー図 後方にずり落ちる車両の姿勢が右に変化し始めた状態を示す図 図6の状態から右方向にステアリング操作した状態を示す図 同上の車両制御装置における、坂路の勾配と姿勢変化検出しきい値の好ましい関係を示す図
符号の説明
29 前後Gセンサ
31 ヨーレートセンサ
32 舵角センサ

Claims (4)

  1. 車両が停止したときにブレーキ装置による制動状態を保持する制御を行なう制動保持制御手段(S,S)と、
    前記制動保持制御手段(S,S)による制動状態の保持が行なわれているときに、ドライバによるステアリング操作を検出するステアリング操作検出手段(S)と、
    坂路をずり落ちる車両の姿勢変化を検出する姿勢変化検出手段(S)と、
    その姿勢変化検出手段(S)の検出感度を、前記ステアリング操作検出手段(S)でステアリング操作が検出されたときに高くする検出感度切替え手段(S,S,S)と、
    前記姿勢変化検出手段(S)で車両の姿勢変化が検出されたときに、前記制動保持制御手段(S,S)による制動状態の保持を解除する制動保持解除手段(S10)と、
    を有する車両制御装置。
  2. 前記ステアリング操作検出手段(S)は、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作を検出し、
    前記検出感度切替え手段(S,S,S)は、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す方向のステアリング操作が前記ステアリング操作検出手段(S)で検出されたときに、前記姿勢変化検出手段の検出感度を高める請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記ステアリング操作検出手段(S)が、
    車両の前後方向の加速度を検知する前後Gセンサ(29)の検知信号に基づいて坂路の傾斜方向が上り傾斜か下り傾斜かを判定する傾斜方向判定手段(S34)と、
    車両の角速度を検知するヨーレートセンサ(31)の検知信号に基づいて車両の姿勢変化が右方向か左方向かを判定する姿勢変化方向判定手段(S35,S40)と、
    ステアリングホイールの舵角を検知する舵角センサ(32)の検知信号に基づいて判定したステアリングの操作方向が、ずり落ちながら姿勢変化する車両を変化前の姿勢に戻す操作方向に一致するか否かを、前記傾斜方向判定手段(S34)で判定した坂路の傾斜方向と前記姿勢変化方向判定手段(S35,S40)で判定した姿勢変化の方向とに基づいて判定する姿勢復帰ステアリング操作判定手段(S36,S39,S41,S42,S37,S38)と、
    を有する請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記制動保持制御手段(S,S)による制動状態の保持が行なわれているときに坂路の勾配の大きさを検知する勾配検知手段と、
    その勾配検知手段で検知された坂路の勾配の大きさに応じて前記姿勢変化検出手段(S)の検出感度を低くする検出感度補正手段と、
    をさらに設けた請求項1から3のいずれかに記載の車両制御装置。
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