JP4631679B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4631679B2
JP4631679B2 JP2005347911A JP2005347911A JP4631679B2 JP 4631679 B2 JP4631679 B2 JP 4631679B2 JP 2005347911 A JP2005347911 A JP 2005347911A JP 2005347911 A JP2005347911 A JP 2005347911A JP 4631679 B2 JP4631679 B2 JP 4631679B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
unevenness
head device
optical head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005347911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007157205A (ja
Inventor
光生 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2005347911A priority Critical patent/JP4631679B2/ja
Publication of JP2007157205A publication Critical patent/JP2007157205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4631679B2 publication Critical patent/JP4631679B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は、例えば光ディスクの記録再生に用いられる光ヘッド装置に関する。
従来の液晶レンズ素子としては、図4及び図5に示されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図4及び図5において、従来の液晶レンズ素子1は、互いに対向配置された透明基板2及び3と、透明基板2及び3上にそれぞれ形成された透明電極4及び5と、透明電極4上に形成された凹凸部6と、透明電極4と透明電極5とに挟持された液晶7と、液晶7を封止するシール8とを備え、透明電極4及び5は、それぞれ、外部信号源9に接続される電極取出部4a及び5aを備えている。凹凸部6は、同心円状に形成されており、同心円のピッチは、内周部から外周部に向かうに従って細かくなっている。
従来の液晶レンズ素子1は、前述のように構成されているので、非球面レンズと組み合わせることにより、液晶7に電圧を印加したときは、液晶7の常光屈折率と透明基板2及び3の屈折率とが等しいため、入射された全ての光をそのまま透過させて光ディスクの遠いところに焦点を結び、液晶7に電圧を印加しないときは、液晶7の異常光屈折率と透明基板2及び3の屈折率とが異なるためフレネルレンズ効果により、入射光が回折し収束して光ディスクの近いところに焦点を結ぶことができるようになっている。
特開平9−230300号公報
しかしながら、従来の液晶レンズ素子1では、凹凸部6に一方向に液晶7を配向させる配向処理として例えばラビング処理を行う際、ラビング布の毛先が同心円状の凹凸部6により乱れたり、毛先が凹凸部6の溝の最深部に届かなかったりするので、凹凸部6に一様に配向処理を施すのが困難となり、入射光の利用効率が低下するという問題があった。特に、液晶7は微細な溝形状に沿って配向しようとする性質があるため、従来の液晶レンズ素子1では、凹凸部6の溝ピッチが細かくなるに従って液晶7の配向が同心円状になりやすく、液晶7の均一な配向を得ることが困難であった。
本発明は、従来問題を解決するためになされたものであり、入射光の利用効率を向上させることができる光ヘッド装置を提供することを目的とする。
本発明の光ヘッド装置は、光源と、前記光源から出射する光を記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する光検出手段と、を備えた光ヘッド装置において、前記光源と前記光検出手段との間の光路中に液晶レンズ素子を備え、前記液晶レンズ素子は、互いに対向配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び前記第2の透明基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の透明電極と、前記第1及び前記第2の透明電極上にそれぞれ形成された第1及び第2の凹凸と、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸とに挟持された液晶とを備え、前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、所定のピッチで形成された山部及び谷部からなる鋸歯状の断面を有し、前記第1の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向がy軸方向であり、前記第2の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向が前記y軸方向と直交するx軸方向であり、前記第1及び前記第2の凹凸の形状は、それぞれ、(式1)及び(式2)に基づいて決定されたものであり、
φ(x)=a +a +a +a +・・・ (式1)
φ(y)=a +a +a +a +・・・ (式2)
ここで、φ(x)及びφ(y)は、前記第1及び前記第2の透明基板の対向方向に入射する入射光の光軸中心の光線に対してそれぞれ距離x及び距離y離れた位置を通過する光線の位相差を示し、a 、a 、a 、a は定数を示し、前記液晶の分子の配向方向は、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸との間で90度ねじれている構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置に用いる液晶レンズ素子は、第1及び第2の凹凸が有する山部及び谷部の延在方向に沿って一方向に液晶の分子を配向させる配向処理を施すことができるので、液晶分子の均一な配向を容易に得ることができ、入射光の利用効率を向上させることができる。
また、この構成により、本発明の光ヘッド装置は、液晶レンズ素子に備えられた第1及び第2の凹凸が有する山部及び谷部の延在方向に沿って一方向に液晶の分子を配向させる配向処理を施すことができるので、液晶の均一な配向を容易に得ることができ、入射光の利用効率を向上させることができる。
また、本発明の光ヘッド装置は、光源と、前記光源から出射する光を記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する光検出手段と、を備えた光ヘッド装置において、前記光源と前記光検出手段との間の光路中に液晶レンズ素子を備え、前記液晶レンズ素子は、互いに対向配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び前記第2の透明基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の凹凸と、前記第1及び前記第2の凹凸上にそれぞれ形成された第1及び第2の透明電極と、前記第1の透明電極と前記第2の透明電極とに挟持された液晶とを備え、前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、所定のピッチで形成された山部及び谷部からなる鋸歯状の断面を有し、前記第1の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向がy軸方向であり、前記第2の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向が前記y軸方向と直交するx軸方向であり、前記第1及び前記第2の凹凸の形状は、それぞれ、(式3)及び(式4)に基づいて決定されたものであり、
φ(x)=a +a +a +a +・・・ (式3)
φ(y)=a +a +a +a +・・・ (式4)
ここで、φ(x)及びφ(y)は、前記第1及び前記第2の透明基板の対向方向に入射する入射光の光軸中心の光線に対してそれぞれ距離x及び距離y離れた位置を通過する光線の位相差を示し、a 、a 、a 、a は定数を示し、前記液晶の分子の配向方向は、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸との間で90度ねじれている構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置に用いる液晶レンズ素子は、第1及び第2の凹凸が有する山部及び谷部の延在方向に沿って一方向に液晶の分子を配向させる配向処理を施すことができるので、液晶分子の均一な配向を容易に得ることができ、入射光の利用効率を向上させることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、前記液晶の常光屈折率及び異常光屈折率のいずれか一方と一致する屈折率を有する構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置に用いる液晶レンズ素子は、入射される直線偏光の振動成分の方向及び液晶に印加される電圧に応じて、第1及び第2の凹凸による屈折の影響を入射される直線偏光に与えることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、液晶レンズ素子は、直線偏光を円偏光に変換するとともに円偏光を直線偏光に変換する位相板を備え、前記位相板は、前記第1及び前記第2の透明基板上の少なくとも一方に設けられる構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置に用いる液晶レンズ素子は、第1及び第2の透明基板上の少なくとも一方に位相板が設けられるので、調整の容易化及び省スペース化を図ることができる。
また、本発明の光ヘッド装置は、前記光源から出射される光は、前記第1及び前記第2の透明基板のうち前記光源側に位置する透明基板側における前記液晶の常光屈折率及び異常光屈折率のいずれか一方が与えられる方向と等しい方向に偏光している構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、液晶に印加される電圧に基づき、異なるカバー厚を有する2つの記録層に対して記録再生を行うことができる。
本発明は、入射光の利用効率を向上させることができるという効果を有する光ヘッド装置を提供することができるものである。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る光ヘッド装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る光ヘッド装置10の構成例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る光ヘッド装置10は、直線偏光のレーザ光を出射する半導体レーザ11と、特定方向に偏光した直線偏光を透過する偏光ビームスプリッタ12と、直線偏光を平行化するコリメータレンズ13と、正又は負のパワー成分が付与された透過波面を生成する液晶レンズ素子20と、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板14と、光ディスク30に集光する対物レンズ15と、光ディスク30からの反射光を検出する光検出器16とを備えている。
ここで、光ディスク30は、第1記録層31及び第2記録層32からなる2層の記録層を有し、第1記録層31は第2記録層32よりも対物レンズ15側に設けられている。2層の記録層を有する光ディスク30としては、例えばDVDや高密度光ディスク等がある。
半導体レーザ11は、光ディスク30の種類に応じて、所定波長を有するレーザの直線偏光を生成し、偏光ビームスプリッタ12に出射するようになっている。生成される直線偏光は、例えば780nm帯、660nm帯又は405nm帯の波長のレーザ光である。なお、半導体レーザ11は、本発明の光源を構成している。また、半導体レーザ11を複数備え、互いに異なる波長のレーザ光を偏光ビームスプリッタ12に出射する構成としてもよい。
偏光ビームスプリッタ12は、透光性を有する材料、例えばガラスやプラスチック等で構成され、光ディスク30からの反射光を反射する反射面を備えている。
コリメータレンズ13は、透光性を有する材料、例えばガラスやプラスチック等で構成され、入射された直線偏光を平行化するようになっている。
1/4波長板14は、例えば複屈折性を有する樹脂フィルムや水晶、高分子液晶等で構成され、液晶レンズ素子20から入射された直線偏光を円偏光に変換するようになっている。なお、1/4波長板14は、本発明の位相板を構成している。ここで、位相板としては1/4波長に限定されるものではなく、入射光の波長に対する位相差がπ/の奇数倍であるものを用いることができる。また、1/4波長板14と液晶レンズ素子20とを一体化することは調整の容易さ及び省スペース化に対してメリットが得られる。
対物レンズ15は、所定のNA(開口数)を有し、1/4波長板14から入射された円偏光を光ディスク30の第1記録層31又は第2記録層32に集光し、第1記録層31又は第2記録層32からの反射光を捕捉するようになっている。
光検出器16は、例えばレンズやフォトダイオード等を含み、偏光ビームスプリッタ12の反射面によって反射された光ディスク30からの反射光を電気信号に変換するようになっている。なお、光検出器16は、本発明の光検出手段を構成している。
液晶レンズ素子20は、図2に示すように、互いに対向配置された透明基板21及び22と、透明基板21及び22上にそれぞれ形成された透明電極23及び24と、透明電極23及び24上にそれぞれ形成された第1の凹凸25及び第2の凹凸26と、第1の凹凸25と第2の凹凸26とに挟持された液晶27とを備えている。
透明基板21及び22は、それぞれ、透光性を有する材料、例えばガラスやプラスチック等で構成されている。なお、透明基板21及び22は、それぞれ、本発明の第1及び第2の透明基板を構成している。また、図示を省略したが、透明基板21と透明基板22との間にはシール材が設けられている。シール材は、例えばエポキシやアクリル等の樹脂系接着剤で構成される。このシール材に例えばガラスファイバやガラスビーズ等のギャップ形成材を含ませ、透明基板21と透明基板22とのギャップ間隔を設定する構成としてもよい。また、透明基板21及び22の外側の面に反射防止膜を設けてもよい。
透明電極23及び24は、それぞれ、例えばITOやSnO、ZnO等の金属酸化物で構成されている。透明電極23及び24は、外部信号源40に接続され、液晶27に所定の電圧を印加することができるようになっている。なお、透明電極23及び24は、それぞれ、本発明の第1及び第2の透明電極を構成している。
第1の凹凸25及び第2の凹凸26は、それぞれ、透光性を有する材料で一様な屈折率を有する有機材料又は無機材料で構成されている。有機材料としては、例えば紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂、感熱性樹脂等があり、無機材料としては、例えばSiOやAl、SiOxNy(x及びyはO及びNの元素比を表す。)等が挙げられる。
また、第1の凹凸25及び第2の凹凸26は、それぞれ、所定のピッチで形成された山部及び谷部からなる鋸歯状の断面を有しており、光軸方向から見ると山部及び谷部はストライプ状に見えるように形成されている。そして、第1の凹凸25及び第2の凹凸26における山部及び谷部の延在方向(以下「ストライプ方向」という。)が互いに直交するよう第1の凹凸25と第2の凹凸26とが対向配置された構成となっている。なお、第1の凹凸25及び第2の凹凸26は、それぞれ、本発明の第1及び第2の凹凸を構成している。
液晶27は、例えばネマチック液晶の液晶分子を含み、透明基板21及び22と、シール材(図示省略)とによって挟持されている。第1の凹凸25及び第2の凹凸26の表面にそれぞれ例えばポリイミドの配向膜(図示省略)を設け、この配向膜に例えばラビング処理による配向処理を施すことによって、液晶27の液晶分子の配向を安定化させることができる。
なお、液晶27の配向処理は、ラビング処理のみに限定されるものではなく、例えば、配向膜に紫外線を照射することによって液晶分子を非接触で配向させる光配向法や、SiOの斜め蒸着法、ダイヤモンドライクカーボンへのイオンビーム照射による液晶配向の制御法等を用いてもよい。
また、液晶27は、ストライプ方向が互いに直交する第1の凹凸25及び第2の凹凸26に挟持されて前述のように配向されるので、液晶27の液晶分子の配向方向は、第1の凹凸25と第2の凹凸26との間で90度ねじれることとなる。このねじれ方向は、図2に示された光軸方向から見て、時計回りでも反時計回りでもよい。また、ねじれ方向を一定に揃えるため、液晶27にカイラル材を添加することが好ましい。
また、液晶27は、誘電異方性が正のものでも負のものでもよい。誘電異方性が正のものを液晶27として用いる場合は、液晶27に電圧を印加しない状態において透明電極23及び24の対向面に対する液晶分子の長軸方向の角度(以下「プレチルト角度」という。)を0度に近づけることが好ましく、特に6度以下が好ましい。一方、誘電異方性が負のものを液晶27として用いる場合は、プレチルト角度を90度に近づけることが好ましく、特に84度以上が好ましい。
ここで、第1の凹凸25及び第2の凹凸26の凹凸形状について詳細に説明する。
液晶レンズ素子20を用いて正又は負のパワー成分が付与された透過波面を生成するためには、液晶レンズ素子20に入射する透過波面において、光軸中心(座標原点:x=y=0)の光線に対して半径rだけ離れた位置を通過する光線の位相差φが、式(1)に示すようなベキ級数で記述されるようにする。なお、式(1)において、r=x+yであり、a、a、a等は定数を表している。
φ(r)=a+a+a+a+・・・ (1)
ここで、横軸を半径rとし、位相差φを入射光の波長λの単位で表記した曲線の具体例を図3に符号P1及びP2で示す。
位相が揃ったコヒーレントな波長λの入射光が入射された場合、λの整数倍の位相差を持つ透過波面は同等と見なせる。したがって、図3においてP1及びP2で示されたグラフを、波長λ間隔で分割して位相差ゼロの面に移動した位相差を示すグラフF1及びF2は、グラフP1及びP2とは実質的に同等である。グラフF1及びF2によって示される位相差分布は、全てλ以内であり、鋸歯状の形状となっている。
液晶レンズ素子20により、グラフF1及びF2に相当する位相差を得るには、第1の凹凸25及び第2の凹凸26の形状が、グラフF1及びF2と相似な形状となるよう加工すればよい。
この鋸歯状の形状は、階段状に近似した形状にすることが可能であり、光の利用効率から、階段のステップ数は4ステップ(3段)以上が好ましく、特に8ステップ(7段)以上が好ましい。
本発明では、第1の凹凸25の鋸歯状の形状を下記の式(2)で、第2の凹凸26の鋸歯状の形状を下記の式(3)で決定し、第1の凹凸25と第2の凹凸26とを互いに直交させることにより、対向する2つのストライプ状の凹凸により、実質的に式(1)の位相差を与えることとしている。
φ(x)=a+a+a+a+・・・ (2)
φ(y)=a+a+a+a+・・・ (3)
なお、本実施の形態のおいては、第1の凹凸25及び第2の凹凸26が、それぞれ、透明電極23及び24上に形成される例を挙げているが、これに限定されるものではなく、透明基板21と透明電極23との間に第1の凹凸25を設け、第2の凹凸26と透明電極24との間に第2の凹凸26を設けるよう、透明基板21及び透明電極23の表面を加工する構成としてもよい。
次に、カバー厚(光ディスクの表面から記録層までの層厚)の異なる第1記録層31及び第2記録層32に情報を記録再生する場合について説明する。ただし、以下の記載において、対物レンズ15は、第1記録層31でのカバー厚において収差が最小となるよう設計されているものとする。また、本明細書で用いる「記録再生」という文言は、記録媒体に対する記録、再生、記録及び再生を総称するものである。
例えば、第2記録層32に集光する際、第2記録層32のカバー厚から第1記録層31のカバー厚及び記録層の厚さを差し引いたカバー厚差に比例した球面収差が発生し、情報の読み書きが困難となる。この球面収差は、対物レンズ15に入射する光を、正又は負のパワー成分を平面波に付加した収束光又は発散光とすることにより、補正することができる。例えば、カバー厚差が正(第1記録層31よりもカバー厚が大きい)である第2記録層32では、負のパワー成分(凹レンズ効果)を付加することで発散光に変換する。その後、対物レンズ15で発散光を集光すれば、球面収差が補正され第2記録層32に対して正常に情報を読み書きすることができる。具体的には、液晶レンズ素子20を以下のように駆動する。
(1)第1記録層31に対する記録再生の場合:第1記録層31に対する記録再生においては、液晶レンズ素子20により透過波面が変化せずに進むように印加電圧を設定して駆動する。又は、液晶レンズ素子20に電圧を印加しない状態で透過波面が変化せずに進むようにする。
(2)第2記録層32(カバー厚差が正)に対する記録再生の場合:第2記録層32に対する記録再生においては、液晶レンズ素子20により透過波面が若干発散する球面波となるように印加電圧を設定して駆動する。又は、液晶レンズ素子20に電圧を印加しない状態で透過波面が若干発散する球面波となるようにする。その結果、液晶レンズ素子20は、第2記録層32に集光する光の球面収差を補正することができる。
以上のように、液晶レンズ素子20は、液晶27に印加する電圧を変化させることによって、異なるカバー層を有する複数の記録層に対して記録再生を行うことができるようになっている。
なお、本実施の形態に係る光ヘッド装置10の構成は、図1に示されたものに限定されるものではなく、例えば、回折格子、ホログラム素子、偏光依存性選択素子、波長選択性素子、波面変換手段等の光部品や機構部品を適宜組み合わせて適用することができる。また、それらを液晶レンズ素子20と一体化することは調整の容易さから好ましい。
次に、本実施の形態に係る光ヘッド装置10の動作について図1を用いて説明する。
光源である半導体レーザ11から出射されたX軸方向に振動成分を有する直線偏光は、偏光ビームスプリッタ12を透過した後、コリメータレンズ13、液晶レンズ素子20、1/4波長板14を透過した後に円偏光に変換され、対物レンズ15によって、光ディスク30が有する第1記録層31又は第2記録層32に集光される。その後、光ディスク30から反射された光は、再度、対物レンズ15、1/4波長板14を透過した後、振動方向を90度回転した直線偏光に変換され、液晶レンズ素子20、コリメータレンズ13を透過し、Y軸方向に振動成分を有する直線偏光となっていることにより、偏光ビームスプリッタ12の反射面で反射し、光検出器16に入射する。
次に、液晶レンズ素子20の動作について図2を用いて説明する。
なお、以下の動作説明において、液晶27は、誘電異方性が正のもので構成され、第1の凹凸25及び第2の凹凸26は、液晶27の常光屈折率nと同じ屈折率を有する光学的等方性の材料(屈折率:n)で構成されているものとする。
最初に、透明電極23と透明電極24との間に電圧が印加されていない場合の動作について説明する。
まず、入射する光が、異常光屈折率nが与えられる方向と平行な方向に振動成分を有する直線偏光、すなわち図2におけるY軸方向の偏光(以下「P偏光」という。)の光である場合は、入射側である第1の凹凸25において、第1の凹凸25の屈折率nと液晶27の異常光屈折率nとの屈折率差の影響を受ける。
その後、P偏光の光は、液晶27内を通過するが、液晶27の液晶分子の配向が90度ねじれているため、旋光されX軸方向の振動成分に変換されて第2の凹凸26に入射する。ここで、旋光された光は、第2の凹凸26の屈折率nと液晶27の異常光屈折率nとの屈折率差の影響を受けることとなる。
一方、入射する光が、常光屈折率nが与えられる方向と平行な方向に振動成分を有する直線偏光、すなわち図2におけるX軸方向の偏光(以下「S偏光」という。)の光である場合は、入射側である第1の凹凸25において、第1の凹凸25の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第1の凹凸25の凹凸の影響は受けない。
その後、S偏光の光は、液晶27内を通過するが、液晶27の液晶分子の配向が90度ねじれているため、旋光されY軸方向の振動成分に変換されて第2の凹凸26に入射する。ここで、旋光された光は、第2の凹凸26の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第1の凹凸25の凹凸の影響を受けない。
次に、透明電極23と透明電極24との間に電圧が印加された場合の動作について説明する。
まず、入射する光が、異常光屈折率nが与えられる方向と平行な方向に振動成分を有するP偏光の光である場合は、入射側である第1の凹凸25において、第1の凹凸25の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第1の凹凸25の凹凸の影響は受けない。
その後、P偏光の光は、液晶27内を通過するが、液晶27の液晶分子が電界により立ち上がっているため、旋光されず第2の凹凸26に入射する。ここで、第2の凹凸26に入射したP偏光の光は、第2の凹凸26の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第2の凹凸26の凹凸の影響を受けない。
一方、入射する光が、常光屈折率nが与えられる方向と平行な方向に振動成分を有するS偏光の光である場合は、入射側である第1の凹凸25において、第1の凹凸25の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第1の凹凸25の凹凸の影響は受けない。
その後、S偏光の光は、液晶27内を通過するが、液晶27の液晶分子が電界により立ち上がっているため、旋光されず第2の凹凸26に入射する。ここで、第2の凹凸26に入射したS偏光の光は、第2の凹凸26の屈折率nと液晶27の常光屈折率nとが一致しているため屈折率差が無いので第2の凹凸26の凹凸の影響は受けない。
したがって、本実施の形態に係る液晶レンズ素子20は、P偏光に対しては、電圧オフの状態において、第1の凹凸25及び第2の凹凸26の凹凸形状と、屈折率差に応じた屈折率分布との影響を受け、電圧オンの状態において、第1の凹凸25及び第2の凹凸26の凹凸形状と、屈折率差に応じた屈折率分布との影響を受けない状況を作ることができる。
また、本実施の形態に係る液晶レンズ素子20は、S偏光に対しては、電圧オフ、オンにかかわらず第1の凹凸25及び第2の凹凸26の凹凸形状と、屈折率差に応じた屈折率分布との影響を受けない状況を作ることができる。
なお、P偏光及びS偏光の両方に作用するようにするには、各偏光に作用する1対の液晶素子を2枚重ねることにより達成できる。
まず、透明基板21及び22として厚さが0.5mmの石英基板を用意し、スパッタリング法を用いて、シート抵抗が300Ω/□のITOを材料とした透明電極23及び24を透明基板21及び22上に成膜し、外部から電圧印加できるようにパタニングする。
次いで、波長405nmにおいて屈折率n=1.51である厚さ2.2μmのSiON膜をスパッタリング法によって透明基板21及び22上にそれぞれ成膜し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて加工し、断面が鋸歯状の第1の凹凸25及び第2の凹凸26を形成する。
さらに、透明基板21の透明電極23が設けられた面とは反対側の面と、透明基板22の透明電極24が設けられた面と反対側の面とに、波長405nmの光に対する反射防止膜を蒸着法により成膜する。
次いで、厚さ50nmのポリイミド膜を第1の凹凸25及び第2の凹凸26上にそれぞれ成膜し、ラビングにより配向処理を行い液晶27の液晶分子をストライプ方向に配向させる。
続いて、直径40μmのガラス柱を混合した接着剤を印刷パタニングし、シールを形成する。そして、第1の凹凸25と第2の凹凸26とを対向させ、第1の凹凸25及び第2の凹凸26のストライプ方向が互いに直交するよう重ね合わせた後に基板同士を圧着し、透明電極23と透明電極24との間が40μmの液晶セルを作製する。
次いで、異常光屈折率n=1.71、常光屈折率n=1.51を有する液晶27にカイラル材を微量添加した後、液晶セルに注入し、紫外線硬化樹脂により注入口を封止して液晶レンズ素子20を得る。
そして、液晶レンズ素子20の透明電極23及び24に外部信号源40を電気的に接続し、液晶層に1kHzの矩形交流波電圧を印加できる状態とする。
次いで、入射面側の第1の凹凸25のストライプ長手方向に振動する直線偏光の光を入射させる。
印加する電圧が0Vの場合、入射光は、液晶レンズ素子20により収束光に変換される。この結果、図1に示された光ヘッド装置10の構成において、対物レンズ15は、光ディスク30の第1記録層31に焦点を結ぶことができる。
印加する電圧が10Vの場合、入射光は、液晶レンズ素子20により波面を変換されることなく直進する。この結果、図1に示された光ヘッド装置10の構成において、対物レンズ15は、光ディスク30の第2記録層32に焦点を結ぶことができる。
以上のように、本実施の形態に係る光ヘッド装置10によれば、液晶レンズ素子20が有する第1の凹凸25及び第2の凹凸26のストライプ方向に沿って一方向に液晶27の液晶分子を配向させる配向処理を施すことができるので、液晶27の均一な配向を容易に得ることができ、入射光の利用効率を向上させることができる。
以上のように、本発明に係る光ヘッド装置は、入射光の利用効率を向上させることができるという効果を有し、光ディスクの記録再生に用いる光ヘッド装置等として有用である。
本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の構成例を示す模式図 本発明の一実施の形態に係る液晶レンズ素子の構成例を示す模式図 本発明の一実施の形態に係る液晶レンズ素子において、光軸中心から半径rだけ離れた位置を通過する光線の位相差φを入射光の波長λの単位で表記した図 従来の液晶レンズ素子の断面図 従来の液晶レンズ素子の平面図
符号の説明
10 光ヘッド装置
11 半導体レーザ(光源)
12 偏光ビームスプリッタ
13 コリメータレンズ
14 1/4波長板(位相板)
15 対物レンズ
16 光検出器(光検出手段)
20 液晶レンズ素子
21 透明基板(第1の透明基板)
22 透明基板(第2の透明基板)
23 透明電極(第1の透明電極)
24 透明電極(第2の透明電極)
25 第1の凹凸
26 第2の凹凸
27 液晶
30 光ディスク
31 第1記録層
32 第2記録層
40 外部信号源

Claims (5)

  1. 光源と、前記光源から出射する光を記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する光検出手段と、を備えた光ヘッド装置において、
    前記光源と前記光検出手段との間の光路中に液晶レンズ素子を備え、
    前記液晶レンズ素子は、互いに対向配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び前記第2の透明基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の透明電極と、前記第1及び前記第2の透明電極上にそれぞれ形成された第1及び第2の凹凸と、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸とに挟持された液晶とを備え、
    前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、所定のピッチで形成された山部及び谷部からなる鋸歯状の断面を有し、前記第1の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向がy軸方向であり、前記第2の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向が前記y軸方向と直交するx軸方向であり、
    前記第1及び前記第2の凹凸の形状は、それぞれ、(式1)及び(式2)に基づいて決定されたものであり、
    φ(x)=a +a +a +a +・・・ (式1)
    φ(y)=a +a +a +a +・・・ (式2)
    ここで、φ(x)及びφ(y)は、前記第1及び前記第2の透明基板の対向方向に入射する入射光の光軸中心の光線に対してそれぞれ距離x及び距離y離れた位置を通過する光線の位相差を示し、a 、a 、a 、a は定数を示し、
    前記液晶の分子の配向方向は、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸との間で90度ねじれていることを特徴とする光ヘッド装置
  2. 光源と、前記光源から出射する光を記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの反射光を検出する光検出手段と、を備えた光ヘッド装置において、
    前記光源と前記光検出手段との間の光路中に液晶レンズ素子を備え、
    前記液晶レンズ素子は、互いに対向配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び前記第2の透明基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の凹凸と、前記第1及び前記第2の凹凸上にそれぞれ形成された第1及び第2の透明電極と、前記第1の透明電極と前記第2の透明電極とに挟持された液晶とを備え、
    前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、所定のピッチで形成された山部及び谷部からなる鋸歯状の断面を有し、前記第1の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向がy軸方向であり、前記第2の凹凸における前記山部及び谷部の延在方向が前記y軸方向と直交するx軸方向であり、
    前記第1及び前記第2の凹凸の形状は、それぞれ、(式3)及び(式4)に基づいて決定されたものであり、
    φ(x)=a +a +a +a +・・・ (式3)
    φ(y)=a +a +a +a +・・・ (式4)
    ここで、φ(x)及びφ(y)は、前記第1及び前記第2の透明基板の対向方向に入射する入射光の光軸中心の光線に対してそれぞれ距離x及び距離y離れた位置を通過する光線の位相差を示し、a 、a 、a 、a は定数を示し、
    前記液晶の分子の配向方向は、前記第1の凹凸と前記第2の凹凸との間で90度ねじれていることを特徴とする光ヘッド装置
  3. 前記第1及び前記第2の凹凸は、それぞれ、前記液晶の常光屈折率及び異常光屈折率のいずれか一方と一致する屈折率を有する請求項1又は2に記載の光ヘッド装置
  4. 前記液晶レンズ素子は、直線偏光を円偏光に変換するとともに円偏光を直線偏光に変換する位相板を備え、
    前記位相板は、前記第1及び前記第2の透明基板上の少なくとも一方に設けられる請求項1から3までのいずれか1項に記載の光ヘッド装置
  5. 前記光源から出射される光は、前記第1及び前記第2の透明基板のうち前記光源側に位置する透明基板側における前記液晶の常光屈折率及び異常光屈折率のいずれか一方が与えられる方向と等しい方向に偏光している請求項1から4までのいずれか1項に記載の光ヘッド装置。
JP2005347911A 2005-12-01 2005-12-01 光ヘッド装置 Expired - Fee Related JP4631679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347911A JP4631679B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 光ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347911A JP4631679B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 光ヘッド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007157205A JP2007157205A (ja) 2007-06-21
JP4631679B2 true JP4631679B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=38241377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005347911A Expired - Fee Related JP4631679B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 光ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4631679B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0194318A (ja) * 1987-10-07 1989-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示素子
JPH09512356A (ja) * 1995-02-28 1997-12-09 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 電気光学装置
WO2005076265A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Asahi Glass Company, Limited 液晶レンズ素子および光ヘッド装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0194318A (ja) * 1987-10-07 1989-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示素子
JPH09512356A (ja) * 1995-02-28 1997-12-09 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 電気光学装置
WO2005076265A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Asahi Glass Company, Limited 液晶レンズ素子および光ヘッド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007157205A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4479726B2 (ja) 液晶レンズ素子および光ヘッド装置
JP4692489B2 (ja) 液晶回折レンズ素子および光ヘッド装置
JP4720507B2 (ja) 液晶レンズ素子および光ヘッド装置
JP4752763B2 (ja) 液晶レンズ素子および光ヘッド装置
JP4501611B2 (ja) 液晶レンズ素子および光ヘッド装置
KR20070035043A (ko) 액정 렌즈 소자 및 광헤드 장치
JPH09304748A (ja) 液晶レンズ及びそれを用いた光ヘッド装置
US7564504B2 (en) Phase plate and an optical data recording/reproducing device
JP4508048B2 (ja) 液晶レンズおよび光ヘッド装置
JP2007025143A (ja) 液晶光学素子および装置
JP4300784B2 (ja) 光ヘッド装置
US7835252B2 (en) Optical head apparatus
JP4631679B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3885251B2 (ja) 光学異方性回折格子、その駆動方法及びそれを用いた光ヘッド装置
JP4380477B2 (ja) 液晶レンズ素子および光ヘッド装置
JP2002357715A (ja) 回折格子一体型旋光子および光ヘッド装置
JPH1069673A (ja) 光ヘッド装置及びそれに用いる複合異方性回折素子
JP2004145255A (ja) 偏光光学素子、光学素子ユニット、光ヘッド装置及び光ディスクドライブ装置
JP4696883B2 (ja) 位相補正素子および光ヘッド装置
JP4179645B2 (ja) 光ヘッド装置及びその駆動法
JP3713778B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2007250168A (ja) 光ヘッド装置
JP2006099946A (ja) 光ヘッド装置
JP2010238350A (ja) 光ヘッド装置
JPH10199004A (ja) 液晶位相制御素子、光ヘッド装置及び光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees