JP4631390B2 - マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4631390B2
JP4631390B2 JP2004311604A JP2004311604A JP4631390B2 JP 4631390 B2 JP4631390 B2 JP 4631390B2 JP 2004311604 A JP2004311604 A JP 2004311604A JP 2004311604 A JP2004311604 A JP 2004311604A JP 4631390 B2 JP4631390 B2 JP 4631390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment
massage
user
treatment element
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004311604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006122156A (ja
Inventor
正樹 長野
司 法上
隆志 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004311604A priority Critical patent/JP4631390B2/ja
Publication of JP2006122156A publication Critical patent/JP2006122156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4631390B2 publication Critical patent/JP4631390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Massaging Devices (AREA)
  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Description

本発明は、施療子を被施療者に押圧させることでマッサージを行うマッサージ装置に関するものである。
従来から、揉み玉と呼ばれる施療子を被施療者側に押し付けながらこれを駆動することで、各種のマッサージを行うことを可能としたマッサージ装置が提供されている。上記揉み玉は図12(b)中に符号50で示すようなものであり、ゴム又は樹脂を用いてローラ型に形成されるとともに、アーム51の先端に遊転自在に取付けられることで、アーム51の駆動形態に応じて叩き、指圧、背筋伸ばし等の各種マッサージが行われるものである。
上記揉み玉50を備えたマッサージ装置は、例えば背筋伸ばしのように揉み玉50を転がす動作を行う場合には被施療者に快適なマッサージ効果を与えることができるが、図12(a)に示すようにマッサージ師が自らの拇指52を用いて行うような指圧マッサージを行う場合には、ローラ型である揉み玉50ではピンポイントの刺激を与えることが困難であり、したがって十分なマッサージ効果を与えることができないという問題があった。
これに対し、施療子の感触を人の指の感触に近付けることを目的として、円柱状であり且つ硬質な内層部分と、該内層部分を覆う形状であり且つ柔軟性に富む外層部分とで施療子を構成することも提案されている(特許文献1参照)。しかし、上記施療子は内層部分及び外層部分の先端部が半球状に形成されたものであり、したがってこの施療子の先端を被施療者に押しつけた場合には円形状の接触面が形成されることとなる。通常、人体の拇指を押し付けた場合には楕円形状の接触面が生じ、この楕円形状を成す接触面の長径方向を筋繊維方向と直交させるようにマッサージを行うことで高いマッサージ効果が得られることが分かっているのだが、これに対して上記の施療子では接触面が円形状となることから、拇指を押しつけた場合のような高いマッサージ効果を得ることができないという問題がある。
特開2003−325626号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、人体の拇指を押しつけた場合と同様の感触及び接触面を得ることができ、高いマッサージ効果を実現することが可能なマッサージ装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、弾性材から成る施療部2内に該施療部2よりも弾性率が大きな芯部3を配設して形成される施療子1と、該施療子1の芯部3と連結される施療子駆動機構とを具備し、施療子駆動機構により被施療者30側に押圧される芯部3を介して施療部2を被施療者30に押圧させることでマッサージを行うマッサージ装置において、上記芯部3が、その被施療者30側を向く部分に、長手方向Yの曲率半径Ryが短手方向Xの曲率半径Rxより大きく形成された凸曲面状の押圧面5を有し、且つ押圧面5の長手方向Y端縁から連続する部分に、押圧面5をその曲率半径Ryで長手方向Yに延長させた面よりも被施療者30と離れる方向に大きく傾斜した端面6を有するものであり、上記施療部2の、少なくとも被施療者30側を向く部分の表面近傍に、短手方向Xよりも長手方向Yにおいて変形が生じやすくなるような変形量の異方性を有する層を設けることを、特徴としたものとする。
このようにすることで、施療子1を被施療者30に或る程度押し込んだ時点で生じる施療部2の接触面は、芯部3の押圧面5形状に影響されて楕円形状に生じることとなる。そして、この楕円形状を成す接触面の長径方向を被施療者30の筋繊維方向と直交させるようにマッサージを行うことで高いマッサージ効果を得ることができる。しかも、芯部3には被施療者30と離れる方向に大きく傾斜した端面6を押圧面5から長手方向Yに連続して形成しているので、曲率半径が一定なローラ型のものを押し込んだ場合よりも人体の拇指に近い形状の接触面形状が得られ、また接触面中央付近に圧力分布が集中する。さらに、施療部2の表面近傍の層においては、短手方向Xより長手方向Yのほうが変形を生じやすい異方性を有しているので、人体の拇指を押付けた場合のようなピンポイントの刺激を与えて高いマッサージ効果を実現することが可能になっている
また、上記課題を解決するために本発明を、弾性材から成る施療部2内に該施療部2よりも弾性率が大きな芯部3を配設して形成される施療子1と、該施療子1の芯部3と連結される施療子駆動機構とを具備し、施療子駆動機構により被施療者30側に押圧される芯部3を介して施療部2を被施療者30に押圧させることでマッサージを行うマッサージ装置において、上記芯部3が、その被施療者30側を向く部分に、長手方向Yの曲率半径Ryが短手方向Xの曲率半径Rxより大きく形成された凸曲面状の押圧面5を有し、且つ押圧面5の長手方向Y端縁から連続する部分に、押圧面5をその曲率半径Ryで長手方向Yに延長させた面よりも被施療者30と離れる方向に大きく傾斜した端面6を有するものであり、上記施療部2の、少なくとも被施療者30側を向く部分の表面近傍に、長手方向Yよりも短手方向Xにおいて変形が生じやすくなるような変形量の異方性を有する層を設けることを、特徴としたものとしてもよい。
また、上記施療部2を、表皮層8と内部層9とから成る二層構造とし、表皮層8を内部層9よりも弾性率の高い材質で形成することで、内部層9により施療部2全体の柔軟性を確保するとともに表皮層8により耐久性を向上させることができる。そして、内部層9が拇指の肉部分のように作用し且つ表皮層8が拇指の皮膚部分のように作用することで、人体の拇指を押付けた場合のようなマッサージ感を被施療者30に与えることができる。
また、上記芯部3の押圧面5と反対側の面を、施療部2から露出させて設けることも好適である。この芯部3の露出部分が人体の爪部分のように施療部2の変形を抑制し、これにより施療部2の接触面形状を人体の拇指による接触面と近い楕円形状となるように調整するとともに、接触面中央付近に圧力分布を集中させ、人体の拇指を押付けた場合のようなマッサージ感を被施療者30に与えることができる。
また、上記芯部3の押圧面5を他の面に対して被施療者30側に突出自在に形成するとともに、該押圧面5の突出量を変更する駆動機構14を備えてもよく、上記駆動機構14により押圧面5の突出量を変化させることで、施療部2の被施療者30と接触する部分の曲率半径を変化させ、被施療者30に対するマッサージ感を自在に変更することができる。
本発明は、人体の拇指を押しつけた場合と同様の感触及び接触面を得ることができ、高いマッサージ効果を実現することが可能であるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。本発明の実施の形態における第1例のマッサージ装置は、前方に突出させた施療子1を指圧マッサージが可能な施療子駆動機構(図示せず)により駆動させることでマッサージを行う構成のマッサージ装置であるが、施療子1以外の構成は周知のマッサージ装置の構成と同様であることから施療子1の構成についてのみ以下に詳述する。
本例のマッサージ装置の施療子1は、図1や図2に示すように凸状であり且つその先端が反るように湾曲させた、人体の拇指のような形状及び寸法を有するものであり、上記のように先端を反らせた施療子1の腹部分1aを被施療者30側に(図中矢印方向に)向けて押当てるものである。上記施療子1は、ゴムやエラストマー等の弾性材料から成る施療部2内に、樹脂、鉄、アルミニウム、ステンレス等の施療部2よりも弾性率が大きな剛性材料から成る芯部3を配設して形成したものである。上記芯部3は、施療子1全体と略相似な形状であって、凸状であり且つその先端が反るように湾曲させた、人体の拇指の指骨のような形状及び寸法を有している。また、上記施療部2は芯部3を覆うように肉付けをするものであり、その厚みtは少なくとも被施療者30側を向く部分において略一定に保持されている。
芯部3の基端部分からは連結部4を突設しており、該連結部4に直接連結される施療子駆動部により、先端を反らせて湾曲形成してある芯部3の外方に凸状に湾曲した腹部分3aを被施療者30側へ向けて押圧することで、施療部2の外方に凸状に湾曲した腹部分2a(即ち施療子1の腹部分1a)が芯部3を介して被施療者30へと直接押圧されるようになっている。上記腹部分3aの表面が本例の芯部3の押圧面5であり、この押圧面5は図2(b)に示すように、その長手方向Yの曲率半径Ryが該長手方向Yと直交する短手方向Xの曲率半径Rxより大きく形成された凸曲面である。なお、上記長手方向Yの曲率半径Ryは28mm程度、上記短手方向Xの曲率半径Rxは12mm程度に設定することが本例の施療子1を用いた指圧マッサージには好適である。
そして、本例の芯部3においては上記腹部分3aから長手方向Yに連続して先端部分3bが形成されており、上記先端部分3bの表面が、押圧面5の長手方向Y端縁から長手方向Yに連続して形成される端面6となっている。端面6の長手方向Yの曲率半径Ry(Ry′)は、押圧面5の長手方向Yの曲率半径Ryよりも小さく形成されており、このように芯部3の被施療者30側を向く部分の長手方向Yの曲率半径Ryを、押圧面5においては略一定に保持し、且つ押圧面5の長手方向Y端縁から連続する部分においては該押圧面5よりも小さく変化させる構成とすることで、押圧面5の長手方向Y端縁から連続する部分に形成される端面6が、押圧面5をその曲率半径Ryで長手方向Yに延長させた場合に形成される面(図1中の点線を参照)よりも被施療者30から離れる方向に大きく傾斜した面として形成されている。
図3には、本例の施療子1を被施療者30に押圧させた場合と、ローラ型に形成された従来の揉み玉50を被施療者30に押圧させた場合とを対比させている。本例の施療子1は弾性材料から成る施療部2と該施療部2内に配される剛性材料から成る芯部3とで形成しているので、押圧開始当初は低い弾性率を保持しながら変形を生じ、押圧力及び変形量が或る閾値を超えたあたりから変形時の弾性率が急激に増大する特性を有する。これは人体の拇指を押当てた場合と同様の特性であり、したがって被施療者30は人体の拇指で押された場合と同様のマッサージ感を得ることができる。また、本例の施療子1とローラ型の揉み玉50とを同一負荷で同一個所に押付けた場合であっても、本例の施療子1を押付けた場合の方がピンポイントの刺激を与えることができる。これは、本例の施療子1の芯部3には、被施療者30から離れる方向に傾斜した端面6を押圧面5の長手方向Y端縁から連続して形成していることから、揉み玉50のようにローラ型のものを押付けるものと比べて接触面中央付近に圧力分布が集中するからである。
加えて、本例の施療子1においては、芯部3の押圧面5をその長手方向Yの曲率半径Ryが短手方向Xの曲率半径Rxより大きな凸曲面に形成し、施療部2の上記押圧面5を略均一の厚みtで覆う部分を被施療者30に押付けているので、施療部2の被施療者30との接触面は、押圧面5の長手方向Yをその長径方向とする楕円形状に生じることとなり、この楕円形状を成す接触面の長径方向を筋繊維方向と直交させるようにマッサージを行うことで高いマッサージ効果を得ることができるようになっている。
次に、本発明の実施の形態における第2例のマッサージ装置について図4に基づいて説明するが、第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1においては、芯部3の周囲を覆う施療部2の、少なくとも被施療者30側を向きマッサージ時に接触する部分の表面近傍に、シート体7を埋設させている。上記シート体7は、直交する二方向に伸びる多数の繊維を交差させて成るビニロンクロス等の網目状繊維であり、隣接する繊維間のピッチPを上記各方向毎に相違させることで、その変形量に直交異方性を有する変形量調整用の層となっている。図示例では、図中縦方向のピッチPと図中横方向のピッチPとをP>Pとなるように設けているが、本例のような網目状繊維においては同一の負荷に対してピッチPの大きな方向(図中縦方向)の変形量がピッチPの小さな方向(図中横方向)の変形量よりも大きくなるという性質を有しているので、この性質を利用して施療部2の変形量を調整し、人体の拇指の接触面に近い接触面を実現することができる。
即ち、例えば多数の繊維を短手方向Xと長手方向Yで交差させるとともに短手方向XのピッチPを長手方向YのピッチPよりも小さく設けて成る網目状繊維をシート体7として埋設し、施療部2の被施療者30との接触面近傍部分において短手方向Xよりも長手方向Yにおいて変形を生じ易く設けることで、接触面形状を更に楕円度が高く人体の拇指の接触面に近いものにすることも可能である。なお、繊維の交差方向は短手方向Xと長手方向Yでなくてもよく、任意の交差方向及び各方向のピッチPを選択することで接触面を自在に調整することが可能である。加えて、上記シート体7は施療部2の接触面近傍に埋設されるので補強用の層としての機能も果たし、施療部2を形成する弾性材料として非常に弾性率の小さな材料を用いた場合であっても破損を防止して耐久性を向上させることができる。
異方性を有する網目状のシート体7としては、上記網目状繊維に限定されず、例えば図5に示すような変形量に異方性を有するハニカム構造体を網目状のシート体7′として埋設してあってもよい。この場合も埋設してあるシート体7′が変形量調整用及び補強用の層として機能するものである。また、施療部2の少なくとも接触面近傍部分の一部又は全体を上記ハニカム構造体で形成し、これを変形量調整用及び補強用の層としても構わない。
次に、本発明の実施の形態における第3例のマッサージ装置について図6、図7に基づいて説明する。なお、本例の構成のうち第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1は、図6(a)に示すように施療部2を表皮層8と内部層9とから成る二層構造とし、更に図6(b)に示すように表皮層8を形成する弾性材料を内部層9を形成する弾性材料よりも弾性率の高い材料としている。図7には、本例の施療子1の製造工程を示している。図示のように、まず剛性材料から成る芯部3の周囲を、空気縮合型のシリコンやエラストマ等の弾性率が低く非常に柔軟性に富む材料で覆うことで内部層9を形成し、その後に、これを金型10内に設置して工業用ゴム等を流し込み、内部層9の周囲に更に薄膜の表皮層8を形成するものである。内部層9としては、その材料自体の弾性率が低いものでなくても、多数の空穴を設けることで全体としての弾性率を低く設定することが可能であり、この場合には選択可能な材料の種類が増えるという利点がある。
表皮層8は内部層9と比して非常に薄く(1mm程度)形成しており、したがって弾性率が比較的大きな表皮層8が人体の拇指の皮膚部分のように作用し、弾性率が比較的小さな内部層9が人体の拇指の肉部分のように作用し、更に表皮層8及び内部層9よりも弾性率の高い芯部3が人体の拇指の指骨部分として作用することで、人体の拇指によるマッサージ感と更に近い良好なマッサージ感を被施療者30に与えることができる。これに対して、例えば上記二層構造を用いずに人体の拇指のような弾力性を得ようとすれば施療部2全体を弾性率の低い材料で形成しなくてはならず、人体の拇指の皮膚部分のような感触を得ることができないばかりか耐久性も低下してしまう。また、上記二層構造を用いずに耐久性を向上させようとすれば今度は施療部2全体を弾性率の高い材料で形成しなくてはならず、人体の拇指のような弾力性を得ることができなくなってしまう。
次に、本発明の実施の形態における第4例のマッサージ装置について図8に基づいて説明する。なお、本例の構成のうち第3例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第3例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1は、施療部2内に配してある芯部3のうち、被施療者30側を向く押圧面5と反対側の面を、施療部2から外部に露出した露出面11として設けている。上記露出面11は人体の拇指の爪部分として作用するものであり、露出面11を形成することで弾性材料から成る施療部2の変形を抑制し、施療部2の被施療者30に対する接触面の形状を人体の拇指による接触面と近い楕円形状となるように調整するとともに、接触面中央付近に圧力分布を集中させ、これにより人体の拇指によるマッサージ感と更に近い良好なマッサージ感を被施療者30に与えるものである。
次に、本発明の実施の形態における第5例のマッサージ装置について図9に基づいて説明する。なお、本例の構成のうち第4例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第4例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1は、芯部3の長手方向Yに所定距離を隔てた複数箇所に、短手方向Xに貫通する貫通穴12をそれぞれ設けている。上記貫通穴12を備えることで、施療部2(本例のような二層構造においては内部層9)の成形時に該施療部2が貫通穴12内にまで回り込んだ状態で成形されるので、芯材3と施療部2との密着性が向上するものである。
次に、本発明の実施の形態における第6例のマッサージ装置について図10に基づいて説明する。なお、本例の構成のうち第5例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第5例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1は、施療部2内に配される芯部3のうち、押圧面5を表面とする押圧部分13を他の部分とは別体に備え、この押圧部分13を、押圧面5が他の部分の表面と面一になる位置を初期位置(図10(a)参照)として、該初期位置から被施療者30側へと突出自在に設けている。
押圧部分13即ち押圧面5の突出量を変更させる為の駆動機構14としては、以下の構成を備える。即ち、芯部3の基端部分にプレート状の支持壁部15を連結させるとともに、該支持壁部15の先端部分であり且つ芯部3の押圧面5の真後ろに位置する部分に、可動ロッド16を被施療者30側に向けて進退自在に備えて成るアクチュエータ17を固定し、施療子1に貫通させてある可動ロッド16の先端に押圧部分13を連結させている。しかして、図10(a)に示す初期状態にあっては可動ロッド16及び押圧部分13が初期位置に保持されるとともに、アクチュエータ17により可動ロッド16を被施療者30側に前進させると、可動ロッド16の前進量に応じて図10(b)、(c)に示すように押圧部分13つまり押圧面5の他の面に対する突出量が変化する。押圧面5の突出量の変化に伴い、施療部2の被施療者30と接触する部分の盛り上がり具合い(曲率半径)も変化し、したがって被施療者30に対するマッサージ感が変更自在となるものである。
次に、本発明の実施の形態における第7例のマッサージ装置について図11に基づいて説明する。なお、本例の構成のうち第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のマッサージ装置の施療子1の芯部3は、その先端部分に、長手方向Yの曲率半径Ryが該長手方向Yと直交する短手方向Xの曲率半径Rxより大きく形成された凸曲面である押圧面5を有するものであり、芯部3の押圧面5の真後ろに位置する基端部分には施療子駆動機構と連結される連結部4を形成している。また、芯部3の押圧面5の長手方向Y両端縁からは、押圧面5をその曲率半径Ryで長手方向Yに延長させた場合に形成される面よりも被施療者30から離れる方向に大きく傾斜した端面6を形成している。施療部2は第1例と同様に芯部3を覆うものであり、その厚みを被施療者30側を向く部分において略一定に保持することで、施療部2の被施療者30側を向く面においても芯部3の押圧面5と同様の凸曲面を形成している。
本例の施療子1を用いた場合にも、第1例と同様に被施療者30は人体の拇指で押された場合と同様のマッサージ感を得ることができる。即ち、本例においても押圧面5の両端から端面6を連続して形成してあることで被施療者30にはピンポイントの刺激を与えることが可能となっている。また、押圧面5を上記凸曲面に形成してあることで、施療部2の被施療者30との接触面は、押圧面5の長手方向Yをその長径方向とする楕円形状に生じることとなり、この楕円形状を成す接触面の長径方向を図11(b)に示すように筋繊維20の筋繊維方向と直交させるようにマッサージを行うことで高いマッサージ効果を得ることが可能になっている。
なお、本例の施療子1においても第2例〜第6例に示した特徴的な構成を具備させることは可能であり、上記構成の具備により第2例〜第6例と同様の効果が得られることは勿論である。
本発明の実施の形態における第1例のマッサージ装置の施療子を示す断面図である。 同上の施療子の斜視図であり、(a)は凹曲面側から見た状態、(b)は凸曲面側から見た状態を示している。 同上の施療子と従来の揉み玉とを対比する説明図である。 本発明の実施の形態における第2例のマッサージ装置の施療子の説明図であり、(a)は施療子全体、(b)は内部のシート体を示している。 同上の施療子の別のシート体を用いた場合を示す説明図である。 本発明の実施の形態における第3例のマッサージ装置の施療子の説明図であり、(a)は施療子の断面形状を示し、(b)は表皮層と内部層の材質を対比させている。 同上の施療子の製造工程を示す説明図である。 本発明の実施の形態における第4例のマッサージ装置の施療子を示しており、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 本発明の実施の形態における第5例のマッサージ装置の施療子を示す断面図である。 本発明の実施の形態における第6例のマッサージ装置の施療子を示す断面図であり、(a)は初期状態、(b)は押圧面を少し突出させた状態、(c)は押圧面を大きく突出させた状態を示している。 本発明の実施の形態における第7例のマッサージ装置の施療子を示しており、(a)は施療子全体の斜視図、(b)は施療子の筋繊維への押圧状態の説明図である。 従来のマッサージを示す説明図であり、(a)は人体の拇指によるマッサージ、(b)は揉み玉によるマッサージを示している。
符号の説明
1 施療子
2 施療部
3 芯部
4 連結部
5 押圧面
6 端面
7 シート体
8 表皮層
9 内部層
11 露出面
30 被施療者
X 短手方向
Y 長手方向
Rx 短手方向の曲率半径
Ry 長手方向の曲率半径

Claims (5)

  1. 弾性材から成る施療部内に該施療部よりも弾性率が大きな芯部を配設して形成される施療子と、該施療子の芯部と連結される施療子駆動機構とを具備し、施療子駆動機構により被施療者側に押圧される芯部を介して施療部を被施療者に押圧させることでマッサージを行うマッサージ装置において、上記芯部が、その被施療者側を向く部分に、長手方向の曲率半径が短手方向の曲率半径より大きく形成された凸曲面状の押圧面を有し、且つ押圧面の長手方向端縁から連続する部分に、押圧面をその曲率半径で長手方向に延長させた面よりも被施療者と離れる方向に大きく傾斜した端面を有するものであり、上記施療部の、少なくとも被施療者側を向く部分の表面近傍に、短手方向よりも長手方向において変形が生じやすくなるような変形量の異方性を有する層を設けることを特徴とするマッサージ装置。
  2. 弾性材から成る施療部内に該施療部よりも弾性率が大きな芯部を配設して形成される施療子と、該施療子の芯部と連結される施療子駆動機構とを具備し、施療子駆動機構により被施療者側に押圧される芯部を介して施療部を被施療者に押圧させることでマッサージを行うマッサージ装置において、上記芯部が、その被施療者側を向く部分に、長手方向の曲率半径が短手方向の曲率半径より大きく形成された凸曲面状の押圧面を有し、且つ押圧面の長手方向端縁から連続する部分に、押圧面をその曲率半径で長手方向に延長させた面よりも被施療者と離れる方向に大きく傾斜した端面を有するものであり、上記施療部の、少なくとも被施療者側を向く部分の表面近傍に、長手方向よりも短手方向において変形が生じやすくなるような変形量の異方性を有する層を設けることを特徴とするマッサージ装置。
  3. 上記施療部を、表皮層と内部層とから成る二層構造とし、表皮層を内部層よりも弾性率の高い材質で形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。
  4. 上記芯部の押圧面と反対側の面を、施療部から露出させて設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ装置。
  5. 上記芯部の押圧面を他の面に対して被施療者側に突出自在に形成するとともに、該押圧面の突出量を変更する駆動機構を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ装置。
JP2004311604A 2004-10-26 2004-10-26 マッサージ装置 Expired - Fee Related JP4631390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004311604A JP4631390B2 (ja) 2004-10-26 2004-10-26 マッサージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004311604A JP4631390B2 (ja) 2004-10-26 2004-10-26 マッサージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006122156A JP2006122156A (ja) 2006-05-18
JP4631390B2 true JP4631390B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=36717443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004311604A Expired - Fee Related JP4631390B2 (ja) 2004-10-26 2004-10-26 マッサージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4631390B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5167192B2 (ja) * 2009-04-24 2013-03-21 パナソニック株式会社 頭皮ケア装置
JP6671111B2 (ja) * 2015-05-21 2020-03-25 株式会社アテックス 指圧具
JP7181638B2 (ja) * 2020-12-17 2022-12-01 株式会社レーベン 施術器具

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5161788U (ja) * 1974-11-09 1976-05-15
JPH01167340A (ja) * 1987-11-24 1989-07-03 Sa Pneum Caoutch Manuf Plastiques 高弾性率の弾性マトリックスを含み、高い異方性を有する複合材料およびその利用
JPH0260652A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JPH0342875U (ja) * 1989-08-31 1991-04-23
JPH05124120A (ja) * 1991-11-06 1993-05-21 Toyota Motor Corp 繊維強化樹脂構造体
JP2000042068A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2000070319A (ja) * 1998-08-26 2000-03-07 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機の施療子
JP2001049509A (ja) * 1999-08-02 2001-02-20 Descente Ltd スポーツ競技用ウェア
JP2001061505A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Ryobi Ltd 釣用靴底
JP2001198183A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Iwamoto Seiki Kk 健康器具
JP2003325626A (ja) * 2002-05-13 2003-11-18 Marutaka Co Ltd マッサージ機用施療子

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5161788U (ja) * 1974-11-09 1976-05-15
JPH01167340A (ja) * 1987-11-24 1989-07-03 Sa Pneum Caoutch Manuf Plastiques 高弾性率の弾性マトリックスを含み、高い異方性を有する複合材料およびその利用
JPH0260652A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JPH0342875U (ja) * 1989-08-31 1991-04-23
JPH05124120A (ja) * 1991-11-06 1993-05-21 Toyota Motor Corp 繊維強化樹脂構造体
JP2000042068A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2000070319A (ja) * 1998-08-26 2000-03-07 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機の施療子
JP2001049509A (ja) * 1999-08-02 2001-02-20 Descente Ltd スポーツ競技用ウェア
JP2001061505A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Ryobi Ltd 釣用靴底
JP2001198183A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Iwamoto Seiki Kk 健康器具
JP2003325626A (ja) * 2002-05-13 2003-11-18 Marutaka Co Ltd マッサージ機用施療子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006122156A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10531999B2 (en) Device for massaging a user
US7211059B2 (en) Hemorrhoid treatment device
EP0416156A1 (en) Roller massaging apparatus
US7223251B1 (en) Massage device
US7156817B1 (en) Massage ball
KR20190028635A (ko) 표정근의 트레이닝 방법 및 마사지 롤러
US20160051438A1 (en) Stimulation device
JP4631390B2 (ja) マッサージ装置
CN114340567A (zh) 包含压力元件的垫子
US9545358B2 (en) Cervical shield sexual aid device and method for use during intercourse
JP4674517B2 (ja) マッサージ装置
KR102172245B1 (ko) 피부 흡인 헤드 및 그것을 구비한 흡인 장치
JP2003325626A (ja) マッサージ機用施療子
CN2662885Y (zh) 一种活性按摩垫体结构
EP3554447B1 (en) Massaging device
JP2008055026A (ja) マッサージ方法及びそのマッサージ方法を行うためのマッサージ用補助具
JP6671111B2 (ja) 指圧具
JPH088680Y2 (ja) 指圧機能を有するマットレス
JP7541490B2 (ja) 胴体伸長器具
KR102584258B1 (ko) 관절봉 마사지기
JP2000233014A (ja) マッサージ装置
JP3143152U (ja) 足踏み式マッサージ器
JP2005144083A (ja) 腹部内臓マッサージボール
JP2001198183A (ja) 健康器具
JP4322149B2 (ja) 指圧具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees