JP4631284B2 - 動力伝達チェーン及びその製造方法 - Google Patents
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Description
このようなチェーン式無段変速機に用いられる動力伝達チェーンは、リンクプレートがその厚み方向および長手方向に重ね合わされて配置され、当該リンクプレートのピン孔にピンとストリップを圧入することで連結されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような方法では、リンクプレートを一枚づつしか圧入できないので、チェーンの組み立てとして効率が悪く、また、プレス機の圧力やストローク等の調整を行わなければならず、組み立て作業自体を困難なものにしていた。
以上のように、重ね合わされるリンクプレート20同士を、上記のようにしてピン30とストリップ40とを圧入することにより屈曲自在に連結し、これらを積層することで、屈曲可能なチェーン1を構成している。
上記のようにリンクプレート20は、表面の略全体が被覆材22aにより被覆されているので、図2に示すように、隣接するリンクプレート20同士の間(接触面)には、前記被覆材22aが介在する。
また、上記実施形態では、被覆材22aの厚みは約3μmに設定したが、この厚みの範囲としては2μm〜20μmが好ましい。被覆材22aの厚みが上記範囲より厚すぎると、チェーン1としての幅方向寸法の設計値の許容範囲を超えてしまうためである。また、上記範囲よりも薄すぎると、リンクプレート20同士間の接触面圧を十分に低下させることができない恐れがあるからである。
また、上記実施形態では、リンクプレート20表面の略全体に被覆材22aを施したが、厚み方向に重ね合わされて隣接するリンクプレート20同士の接触面の少なくともいずれか一方に被覆材が被覆されていればよい。この場合においても接触面には被覆材22aを介在させることができるので、上記作用を得ることができるからである。
図中、チェーン組み立て用の架台60の上面60aには、複数のリンクプレート20がその厚み方向および長手方向にその側面の一部を重ね合わされるように配置されている。この複数のリンクプレート20表面には、架台60に配置される前に、リン酸亜鉛処理にて被覆した後ステアリン酸塩による潤滑被覆処理を施すことにより得られる被覆材22a(図2参照)により被覆されている。
架台60の上面60aには、リンクプレート20のピン孔21にガイドピン62を挿通することで、リンクプレート20がチェーン1の完成状態と同じ状態で配列されて保持されている。すなわち、これらリンクプレート20は、ピン30とストリップ40とを圧入するのみでチェーン1として完成状態となるように、架台60の上面60aに仮組みされているのである。
図3中、状態X,状態Y1〜Y3,状態Zは、ピン孔21に一組のピン30とストリップ40とを圧入する際におけるピン30,ストリップ40,およびガイドピン62の位置関係の変化を経時的に順次示している。この図3では、前記の経時的な位置関係を説明するために、便宜上、状態X,状態Y1〜Y3,状態Zを同一図面上に併記している。
ピン30とストリップ40とを圧入する前は、状態Xに示すように、ガイドピン62が重ね合わされて配置された複数のリンクプレート20の複数のピン孔21に挿通され、それぞれを鉛直方向に揃えるように位置決めしている。そして、これらリンクプレート20をチェーン1の完成状態と同じ配列で位置決めしつつ仮組み状態に保持している。また、複数のピン孔21は、鉛直方向に揃えられることで、見かけ上チェーン1を幅方向に貫通する1つの貫通孔Aを形成している。
このように一組のピン30とストリップ40とをガイドピン62によって鉛直方向に揃えられた複数のピン孔21(貫通孔A)に対して圧入することで、同時に複数枚のリンクプレート20を連結することができる。そして、同様にして他の貫通孔Aに対してもピン30とストリップ40とを圧入していくことで、チェーン1が組み立てられる。
さらに、上記従来例のようにリンクプレート20間の面圧を調整しながらピン孔21にピン30とストリップ40とを圧入する必要がなくなるので、当該チェーン1の組み立てが容易なものとなる。
また、本発明の動力伝達チェーンの製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、製造されるチェーンの構成やリンクプレートの形状、配列、チェーンの組み立て方法等は、本発明の趣旨に基づいて適宜変更することができる。
20 リンクプレート
21 ピン孔
22 側面
22a 被覆材(リン酸塩皮膜)
30 ピン
Claims (4)
- ピン孔を有するとともに厚み方向にその側面を重ね合わせて配置される複数のリンクプレートと、前記ピン孔内に圧入され前記複数のリンクプレートを連結する複数のピン及び複数のストリップと、を備え、
前記複数のピン及び前記複数のストリップは、1つのピン孔にそれぞれ1本ずつ挿通されており、1つのピン孔に挿通されたピン及びストリップの内、いずれか一方がこのピン孔に対して圧入され、他方が一方側の側面と転がり接触しつつ回動可能に挿通されており、さらに、この他方は、前記1つのピン孔が形成されたリンクプレートとその側面の一部を重ね合わせて隣接している他のリンクプレートのピン孔に対しては圧入されており、前記一方が前記他のリンクプレートのピン孔に対しては回動可能に挿通されていることで、隣接して配置される前記リンクプレート同士は屈曲自在に連結されている動力伝達チェーンにおいて、
前記リンクプレートの前記側面は、隣接するリンクプレートとの接触面圧が適正な面圧よりも高面圧で重ね合わされて前記動力チェーンとして組み立てられた後に、当該チェーンの試運転によってその表面を摩耗させて前記接触面圧を適正な状態に低下させる被覆材により被覆されていることを特徴とする動力伝達チェーン。 - 前記被覆材は、リン酸塩皮膜である請求項1記載の動力伝達チェーン。
- ピン孔を有するとともに厚み方向にその側面を重ね合わせて配置される複数のリンクプレートと、前記ピン孔内に圧入され前記複数のリンクプレートを連結する複数のピン及び複数のストリップと、を備え、
前記複数のピン及び前記複数のストリップは、1つのピン孔にそれぞれ1本ずつ挿通されており、1つのピン孔に挿通されたピン及びストリップの内、いずれか一方がこのピン孔に対して圧入され、他方が一方側の側面と転がり接触しつつ回動可能に挿通されており、さらに、この他方は、前記1つのピン孔が形成されたリンクプレートとその側面の一部を重ね合わせて隣接している他のリンクプレートのピン孔に対しては圧入されており、前記一方が前記他のリンクプレートのピン孔に対しては回動可能に挿通されていることで、隣接して配置される前記リンクプレート同士は屈曲自在に連結されている動力伝達チェーンの製造方法において、
前記リンクプレートの前記側面を、隣接するリンクプレートとの接触面圧が適正な面圧よりも高面圧で重ね合わされて前記動力チェーンとして組み立てられた後に、当該チェーンの試運転によってその表面を摩耗させて前記接触面圧を適正な状態に低下させる被覆材により被覆した後、前記ピン孔に前記ピンを圧入することを特徴とする動力伝達チェーンの製造方法。 - 複数の前記リンクプレートを厚み方向に重ね合わせて配置した後、これら重ね合わされた複数のリンクプレートのピン孔に前記ピン及び前記ストリップを圧入する請求項3記載の動力伝達チェーンの製造方法。
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