JP4630956B2 - ハウリング周波数成分強調方法およびその装置、ハウリング検出方法およびその装置、ハウリング抑圧方法およびその装置、ピーク周波数成分強調方法およびその装置 - Google Patents

ハウリング周波数成分強調方法およびその装置、ハウリング検出方法およびその装置、ハウリング抑圧方法およびその装置、ピーク周波数成分強調方法およびその装置 Download PDF

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Description

この発明は、複数のピーク周波数を含む音声信号から、相対的にレベルの高いピーク周波数を強調する信号処理手法に関する。また、ハウリングを生じる周波数成分(以下「ハウリング周波数成分」)を強調した周波数特性を得る方法およびその装置に関し、音声とハウリングの識別精度の向上に寄与するものである。また、この発明は、該ハウリング周波数成分強調方法を利用してハウリングを検出する方法およびその装置に関する。さらに、この発明は、該ハウリング検出方法を利用してハウリングを抑圧する方法およびその装置に関する。
ホール等の空間内にマイクとスピーカを配置し、マイクで収音した音声をスピーカで拡声するように構成した拡声システムにおいては、スピーカで拡声された音が再びマイクで収音される、いわゆる音響帰還系が構成され、ハウリングを生じることがある。音響帰還系におけるハウリングを抑圧する従来の手法として、マイク収音信号を常時周波数分析して、振幅値が最大となる周波数(ピーク周波数)を検出し、該検出されたピーク周波数のゲインを下げる方法があった。
音響帰還系においてハウリング周波数を検出し、該検出されたピーク周波数のゲインを下げることによりハウリングを抑圧するようにした従来技術として、下記特許文献に記載されたものがある。
特許第3134557号公報 特開平8−223683号公報
単純なピーク検出に基づきハウリングを抑圧する前記従来の手法によれば、ハウリングによるピーク周波数の振幅が十分に成長しないと、音声(楽音等)自体のピークかハウリングによるピークかを明確に識別することができず、ハウリングを速やかに検出することができなかった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、音声とハウリングの識別精度の向上に寄与するハウリング周波数成分強調方法およびその装置を提供しようとするものである。また、この発明は、該ハウリング周波数成分強調方法を利用してハウリングを検出する方法およびその装置を提供しようとするものである。さらに、この発明は、該ハウリング検出方法を利用してハウリングを抑圧する方法およびその装置を提供しようとするものである。さらに、この発明は、複数のピーク周波数を含む音声信号から、相対的にレベルの高いピーク周波数を強調するピーク周波数成分強調方法およびその装置を提供しようとするものである。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが観測される毎に該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、前記算出された周波数特性を実数部と虚数部に分け、前記累算を実数部と虚数部とで個別に行い、実数部の累算値と虚数部の累算値を合成して、周波数特性の累算値を得るようにすることができる。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが観測される毎に該観測区間の音声信号サンプルを時間軸を合わせて累算し、該累算値の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間について、三角窓関数により、古い音声信号サンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しい音声信号サンプルに相対的に小さい重みを付与して該観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間について、信号分析窓関数により音声信号サンプルに適宜の重みを付与して、該観測区間全体の周波数特性を算出するようにすることができる。信号分析窓関数は、例えば逆指数窓関数とすることができる。また、観測される音声信号と同じ信号を信号分析窓関数として用いることもできる。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、前記観測区間の未観測の音声信号サンプルのデータ値を0に設定して前記演算を行うようにすることができる。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、前記観測区間内の適宜の時間間隔毎に前記ハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るようにすることができる。
この発明のハウリング周波数成分強調方法は、前記観測区間の全音声信号サンプルの観測を終了する毎に次の観測区間が開始されるようにすることができる。
この発明のハウリング検出方法は、この発明のハウリング周波数成分強調方法でハウリング周波数成分を強調した周波数特性に基づきハウリングを検出するものである。
この発明のハウリング抑圧方法は、この発明のハウリング検出方法によるハウリング検出に基づき、前記音響帰還系のハウリングを生じた周波数のゲインを低下させるものである。
この発明のハウリング周波数成分強調装置(20)は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(30)と、該サンプル格納手段(30)に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段(30)の格納データに基づき前記観測区間全体の周波数特性を算出する第1の周波数特性算出手段(32)と、該算出された周波数特性の実数部を周波数軸を合わせて累算する実数部累算手段(38)と、該算出された周波数特性の虚数部を周波数軸を合わせて累算する虚数部累算手段(40)と、該累算で求められた実数部累算値と虚数部累算値を合成して周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する第2の周波数特性算出手段(42)とを具備してなるものである。
この発明のハウリング周波数成分強調装置(20)は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(46)と、該サンプル格納手段(46)に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段(46)の格納データに基づき、前記観測区間全体の同一時刻のサンプルデータどうしを累算するサンプルデータ累算手段(48)と、該累算されたサンプルデータについて前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段(50,52)とを具備してなるものである。
この発明のハウリング周波数成分強調装置(20)は、音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(56)と、該サンプル格納手段(56)に格納された音声信号サンプルについて、三角窓関数により、古いサンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しいサンプルに相対的に小さい重みを付与する重み付け手段(58)と、該重み付けされたサンプルデータについて前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段(60,62)とを具備してなるものである。
この発明のハウリング周波数成分強調装置は、前記サンプル格納手段(30,46,56)と前記(第1の)周波数特性算出手段(32,50,60)との間に配置され、信号分析窓関数により音声信号サンプルに適宜の重みを付与する信号分析窓関数付与手段(31,35,37)をさらに具備することができる。信号分析窓関数は、例えば逆指数窓関数とすることができる。また、観測される音声信号と同じ信号を信号分析窓関数として用いることもできる。
この発明のハウリング検出装置は、この発明のハウリング周波数成分強調装置(20)と、該ハウリング周波数成分強調装置(20)で得られるハウリング周波数成分を強調した周波数特性データに基づきハウリングを検出するハウリング検出手段(24)とを具備してなるものである。
この発明のハウリング抑圧装置は、この発明のハウリング検出装置と、該ハウリング検出装置によるハウリング検出に基づき、前記音響帰還系のハウリングを生じた周波数のゲインを低下させるフィルタ手段(16)とを具備してなるものである。
この発明のピーク周波数成分強調方法は、外部から入力される音声信号について、所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが入力される毎に該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のピーク周波数成分強調方法は、外部から入力される音声信号について、所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが入力される毎に該観測区間の音声信号サンプルを時間軸を合わせて累算し、該累算値の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のピーク周波数成分強調方法は、外部から入力される音声信号について、所定長の観測区間について、三角窓関数により、古い音声信号サンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しい音声信号サンプルに相対的に小さい重みを付与して該観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るものである。
この発明のピーク周波数成分強調方法は、例えば音声信号分析の用途として、フォルマント周波数強調による話者認識・音声認識、ピッチ検出等に適用できる。また、音響特性分析の用途として、測定した部屋のインパルス応答における部屋の固有振動数(モード周波数)の強調等に適用できる。
この発明のピーク周波数成分強調装置(66)は、外部からの入力される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される入力信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(30)と、該サンプル格納手段(30)に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段(30)の格納データに基づき前記観測区間全体の周波数特性を算出する第1の周波数特性算出手段(32)と、該算出された周波数特性の実数部を周波数軸を合わせて累算する実数部累算手段(38)と、該算出された周波数特性の虚数部を周波数軸を合わせて累算する虚数部累算手段(40)と、該累算で求められた実数部累算値と虚数部累算値を合成して周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する第2の周波数特性算出手段(42)とを具備してなるものである。
この発明のピーク周波数成分強調装置(66)は、外部から入力される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(46)と、該サンプル格納手段(46)に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段(46)の格納データに基づき、前記観測区間全体の同一時刻のサンプルデータどうしを累算するサンプルデータ累算手段(48)と、該累算されたサンプルデータについて前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段(50,52)とを具備してなるものである。
この発明のピーク周波数成分強調装置(66)は、外部から入力される音声信号について、所定長の観測区間の音声信号サンプルを格納する容量を有し、観測される音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段(56)と、該サンプル格納手段(56)に格納された音声信号サンプルについて、三角窓関数により、古いサンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しいサンプルに相対的に小さい重みを付与する重み付け手段(58)と、該重み付けされたサンプルデータについて前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号のピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段(60,62)とを具備してなるものである。
この発明のハウリング周波数成分強調方法によれば、ハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得ることができる。したがって、音声とハウリングの識別精度が向上し、ハウリングを速やかに検出して、ハウリングを抑圧することができる。
音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間で新たな音声信号サンプルが観測される毎に該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算することにより、ハウリング周波数成分を強調した周波数特性が得られるのは、ハウリング周波数成分が同相で推移するためである。すなわち、ハウリング周波数成分は同相で推移するため、周波数特性を周波数軸を合わせて累算すると、単純増加していく。これに対し、ハウリング周波数以外の周波数成分は位相が変動するため、周波数特性を周波数軸を合わせて累算しても、単純増加しない。したがって、周波数特性を周波数軸を合わせて累算することにより、ハウリング周波数成分を強調した周波数特性が得られる。また、音声信号サンプル自体を時間軸を合わせて累算した場合も、ハウリング周波数成分は単純増加し、ハウリング周波数以外の周波数成分は単純増加しないので、音声信号サンプル自体を時間軸を合わせて累算した後に周波数特性を求めても、ハウリング周波数成分を強調した周波数特性が得られる。
音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間で新たな音声信号サンプルが観測される毎に該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算することにより、ハウリング周波数成分を強調した周波数特性が得られる理論的根拠をより詳細に説明する。所定長の観測区間で新たな音声信号サンプルが観測される毎に該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を累算することをARS(Accumulated Running Spectrum)と定義するものとする。
〔1〕ARSのz変換表現
数列h(n)のz変換を
Figure 0004630956
とすると、ARSのz変換表現は
Figure 0004630956
となる。すなわち、三角窓関数重み付けz変換として定義することができる。例えば
Figure 0004630956
と表すことができる。
〔2〕ARSによる極の表現
ハウリングの原因となる伝達関数の極のARS表現を、等比級数となる伝達関数の例
Figure 0004630956
を用いて記述する。極z=aにおけるARSは
Figure 0004630956
すなわち、nに比例して増大する増加数列となって極を強調することができる。
〔3〕信号分析窓関数
上記の例では、ARSを原理的に説明するために、観測信号を矩形窓関数で切り取った後にそのz変換を累積(累算)する方式を記述した。しかし、累積方法はこれに限るものではなく、矩形窓関数に代えて、従来から信号分析に用いられているハニング、ハミングを含む任意の窓関数を用いた分析結果を、上記の累積原理に従って累積することができる。また、極をさらに強調するために、観測信号に任意の信号分析窓関数をかけて分析することもできる。各種信号分析窓関数の中でも特に逆指数窓関数を用いると、伝達系の特性をより強調することができる。また、この信号分析窓関数のひとつとして、観測信号自身を用いることもできる。
以上、ARSでは所定の信号サンプルごとに累積された周波数分析結果を用いて、伝達関数の極による応答の成長を観測する。伝達関数に複数の極が分布するとき、最も成長の早い極を強調する。その結果、ARSは音声・音楽のような変動する入力信号に対する応答信号から、伝達系の特徴を抽出するために有効な手段となる。
(実施の形態1)
この発明の実施の形態を以下説明する。図1は、この発明のハウリング抑圧装置の実施の形態を示す。マイクロフォン(以下「マイク」)10とラウドスピーカ(以下「スピーカ」)12は、ホール等の同一空間内に配置されている。マイク10は拡声音源(楽器、歌唱者、話者等)14から発生する音声を収音する。マイク10で収音された音声は、適応帯域フィルタ16に入力される。適応帯域フィルタ16は中心周波数が連続可変のノッチフィルタ等で構成され、マイク収音信号に含まれるハウリング周波数成分を抑圧する(減衰あるいは除去する)。ハウリング周波数成分が抑圧されたマイク収音信号は、増幅器18で増幅されて、スピーカ12で拡声される。スピーカ12で拡声された音声の一部は、マイク10に帰還されて再び収音される。
ハウリング周波数成分強調手段20はマイク収音信号を周波数分析し、ハウリング周波数成分を強調する処理を行う。表示手段22はCRT、液晶ディスプレイ等の画像表示装置で構成され、ハウリング周波数成分が強調された周波数特性または周波数そのものやそのレベルを表示する。この周波数特性の表示は時間とともに順次更新され、または、周波数特性の時間変化特性が三次元的に表示され、この表示により、ハウリングの有無およびハウリング周波数成分の成長の様子を観測することができる。ハウリング検出手段24は、ハウリング周波数成分が強調された周波数特性に基づき、ハウリング発生の有無、ハウリング周波数、ハウリング周波数成分のレベル等を検出する。制御手段26は、ハウリング検出手段24によるハウリング検出に基づき、適応帯域フィルタ16の中心周波数を、検出されたハウリング周波数に自動調整する。これにより、マイク収音信号に含まれるハウリング周波数成分が抑圧され、ハウリングが抑圧される。
ハウリング周波数成分強調手段20の構成例を図2に示す。入力信号(マイク収音信号)は、A/D変換器28において、所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換される。A/D変換器28から出力されるサンプルデータは、フレームバッファ30(メモリ)に順次格納される。フレームバッファ30は観測区間を構成する1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータを格納する領域を有している。フレームバッファ30は、リセットされた当初は全格納領域にデータ値0が埋め込まれ、その後入力されるサンプルデータによって該当する領域が順次書き換えられる。フレームバッファ30からは、サンプリング周期毎に、すでにサンプルが格納された領域からは該格納されたサンプルデータが読み出され、未だサンプルが格納されていない領域からはデータ値0が読み出される。そして、フレームバッファ30は1フレーム(Nサンプル)毎にリセットされ、以後、以上の格納動作を繰り返す。
フーリエ変換手段32は、サンプリング周期毎もしくは実用上有効な周波数分析を行える周期毎に、フレームバッファ30に格納されている1フレーム(Nサンプル)分のデータをフーリエ変換する。入力サンプルデータをx(n)とすると、x(n)のフーリエ変換X(m,k)は(5)式で表される。
Figure 0004630956
但し、Xre(m,k):X(m,k)の実数部データ
im(m,k):X(m,k)の虚数部データ
j:虚数単位
実数部抽出手段34は、サンプリング周期毎に、フーリエ変換されたデータX(m,k)からその実数部データXre(m,k)を抽出する。虚数部抽出手段36は、サンプリング周期毎に、フーリエ変換されたデータX(m,k)からその虚数部データXim(m,k)を抽出する。
累算手段38,40はサンプリング周期毎にフーリエ変換結果を累算する。すなわち、累算手段38,40は、原理的には全体として、(6)式によりフーリエ変換結果の累算値ARS[n,k]を求める。
Figure 0004630956
ここで、初期条件は
ARS[n,k]=0 n<0
すなわち、入力データが無い状態ではARSの値は0である(0にクリアされる)。また、
w(m,n)=(n−m+1)
である。これは、前述した三角窓関数を意味する。
累算手段38,40は、具体的には、フーリエ変換結果の実数部および虚数部毎に累算を行う。すなわち、実数部累算手段38はサンプリング周期毎に、周波数軸を合わせて実数部データXre(m,k)を累算して、
Figure 0004630956
を求める。また、虚数部累算手段40はサンプリング周期毎に、周波数軸を合わせて虚数部データXim(m,k)を累算して、
Figure 0004630956
を求める。
周波数振幅特性算出手段42は、所定サンプリング周期毎に、累算された実数部データと虚数部データとに基づき、(7)式によりフーリエ変換結果の累算値ARS[n,k]を求める。
Figure 0004630956
ここで、初期条件は
ARS[n,k]=0 n<0
すなわち、入力データが無い状態ではARSの値は0である(0にクリアされる)。周波数振幅特性算出手段42は、さらに、(8)式によりARSの絶対値を求める。このARSの絶対値がハウリング周波数成分強調手段20の出力信号となる。
Figure 0004630956
表示手段22(図1)には、該所定サンプリング周期毎に求められる、ハウリング成分が強調された周波数振幅特性が順次表示され、該表示によりハウリングの有無、ハウリング周波数、ハウリング周波数成分の成長の様子を観測することができる。また、ハウリング検出手段24(図1)は、該所定サンプリング周期毎に求められる周波数振幅特性に基づき、ハウリング発生の有無、ハウリング周波数、ハウリング周波数成分のレベル等を検出する。
ハウリング周波数成分強調手段20における信号処理の内容を図3、図4を参照して説明する。マイク収音信号の観測開始が指示されると、サンプル数nを計数するカウンタが0にリセットされ(図3ステップS1)、フレームバッファ30の1フレーム(Nサンプル)分の全格納領域にデータ値0が埋め込まれる(S2)。また、累算手段38,40の累算値が0にリセットされる(S3)。この状態で、最初のサンプルデータが入力されると、該サンプルデータを、フレームバッファ30の1番目の格納領域に格納する(S4、図4工程P1)。これにより、1番目の格納領域のデータは、当初のデータ値0から、該最初のサンプルデータの値に更新される。
最初のサンプルデータがフレームバッファ30に格納されると、フレームバッファ30に格納されている全Nサンプル分のデータ(最初のサンプルデータ以外はすべてデータ値0)について、フーリエ変換手段32でフーリエ変換される(S5、P2)。フーリエ変換されたデータは、実数部抽出手段34で実数部データが抽出され(S6、P3)、虚数部抽出手段36で虚数部データが抽出される(S7、P4)。抽出された実数部データは実数部累算手段38に格納され(S8)、抽出された虚数部データは虚数部累算手段40に格納される(S9)。これで最初のサンプリング周期での処理が終了し、サンプル数を計数するカウンタのカウント値が1カウントアップされて「1」となる(S11)。
次いで、2サンプル目のデータが入力されると、該サンプルデータはフレームバッファ30の2番目の格納領域に格納される(S4、P5)。これにより、2番目の格納領域のデータは、当初のデータ値0から、該2番目のサンプルデータの値に更新される。2番目のサンプルデータがフレームバッファ30に格納されると、フレームバッファ30に格納されている全Nサンプル分のデータ(最初と2番目のサンプルデータ以外はすべてデータ値0)について、フーリエ変換手段32でフーリエ変換される(S5、P6)。フーリエ変換されたデータは、実数部抽出手段34で実数部データが抽出され(S6、P7)、虚数部抽出手段36で虚数部データが抽出される(S7、P8)。抽出された実数部データは実数部累算手段38に格納されている最初の実数部データと累算され(S10、P9)、抽出された虚数部データは虚数部累算手段40に格納されている最初の虚数部データと累算される(S10、P10)。そして、実数部累算手段38のデータは、累算された実数部データに更新され(S8、P11)、虚数部累算手段40のデータは、累算された虚数部データに更新される(S9、P12)。これで2番目のサンプリング周期での処理が終了し、サンプル数を計数するカウンタのカウント値が1カウントアップされて「2」となる(S11)。
以上の動作がサンプリング周期毎に繰り返され、MOD関数(S12)が

n mod K=0

すなわちサンプル数nを、予め設定された値K(Kは、フレームバッファ30の全サンプル数Nの約数)で割った余りが0となるごとに(つまり、サンプル数nが設定値Kの倍数となるごとに)、周波数振幅特性算出手段42は累算された実数部データと虚数部データとに基づき、前記(8)式により、累算値の周波数振幅特性の絶対値|ARS(n,k)|を求める(S13、P13)。求められた周波数振幅特性は表示手段22に表示される(S14)。また、ハウリング検出のためにハウリング検出手段24(図1)に送出される(S15)。そして、サンプル数nがフレームバッファ30の全サンプル数Nに達すると(S16)、初期状態にリセットされ(S1〜S3)、次のフレームの最初のサンプルデータから、以上の処理が繰り返される。
以上説明した実施の形態1によるハウリング周波数成分強調処理のシミュレーション結果を図5に示す。このシミュレーション条件は、入力信号のサンプリング周波数Fs=8kHz、1フレーム長N=1000サンプル、K=100サンプル毎に累算値の周波数振幅特性を表示するというものである。図5上段は、ある時刻でのフーリエ変換(フーリエ変換手段32の出力)の絶対値|X(m,k)|である。同中段は、同時刻でのARS(周波数振幅特性算出手段42の出力)の絶対値|ARS[n,k]|である。同下段は、入力信号x(n)である。図5によれば、フーリエ変換の絶対値|X(m,k)|では、ハウリング周波数のピークが観測できるが、ハウリング以外のピークも同時に観察されている。これに対し、ARSでは、ハウリング周波数が明確にピークとして強調されている。
ここで、信号分析窓関数について説明する。フレームバッファ30内のデータは、古いデータほど過去の情報を持っている。フレームバッファ30に取り込む入力信号成分には、一度スピーカ12から出力され、マイク10に戻るループ信号成分が含まれている。このループ信号成分はループの伝達特性、すなわちインパルス応答が含まれている。ハウリングは系の伝達特性(インパルス応答)に依存して生じるが、インパルス応答波形の時間軸上古い方に、より多く伝達特性の情報が含まれている。このため、フレームバッファ30に取り込む入力信号成分の古いデータにより大きな重みを与える係数で重み付けを付与することで、伝達特性を強調し、よってハウリングの成長を強調することができる。信号分析窓関数としては例えば逆指数窓関数を用いることができる。
図6を参照して、信号分析窓関数をかける手法を説明する。フレームバッファ30からは、前述のように、サンプリング周期毎に、1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータとして、すでにサンプルが格納された領域からは該格納されたサンプルデータが読み出され、未だサンプルが格納されていない領域からはデータ値0が読み出される。信号分析窓関数付与手段31には任意の信号分析窓関数が設定されており、フレームバッファ30から読み出される各サンプルデータに、該窓関数によって個々に定められる係数(重み)がそれぞれ付与される。図6では信号分析窓関数として逆指数窓関数を用いる場合を示しており、古いサンプルデータほど大きな係数値が付与される。逆指数窓関数を用いることにより、伝達系の特性を特に強調することができる。フーリエ変換手段32は、サンプリング周期毎もしくは実用上有効な周波数分析を行える周期毎に、信号分析窓関数付与手段31で係数が付与された1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータをフーリエ変換する。なお、信号分析窓関数付与手段31で使用する信号分析窓関数は、逆指数窓関数に限らず、強調しようとする周波数帯域に応じて適切な任意の関数を用いることができる。
なお、以上の説明では、サンプリング周期毎(すなわち1つの新たなサンプルデータが観測される毎)にフレームバッファ30に格納されているサンプルデータの周波数特性を算出したが、複数サンプリング周期毎に(すなわち複数の新たなサンプルデータが観測される飛び飛びのタイミングで)該周波数特性の算出を行うこともできる。
また、信号分析窓関数として観測信号自身を用いることもできる。その場合の構成例を図7に示す。フレームバッファ30からは、前述のように、サンプリング周期毎に、1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータとして、すでにサンプルが格納された領域からは該格納されたサンプルデータが読み出され、未だサンプルが格納されていない領域からはデータ値0が読み出される。窓関数バッファ33は、フレームバッファ30と同一のサンプルデータを格納し、かつ、フレームバッファ30と同一のサンプルデータを読み出す。信号分析窓関数付与手段35は、フレームバッファ30と窓関数バッファ33から読み出されるサンプルデータどうしを掛け合わせて出力する。これは、自己相関関数を窓関数として使用することに相当し、結果的に、サンプルデータの自己相関を求めることに等しくなる。したがって、サンプルデータの位相情報は失われるが、周波数スペクトル成分が強調され、安定状態からハウリング現象の発生に至る間に、ハウリングを生じやすい周波数成分が強調されて(すなわち、カラレーション状態が強調されて)、同周波数成分が観測しやすくなる。フーリエ変換手段32は、サンプリング周期毎もしくは実用上有効な周波数分析を行える周期毎に、信号分析窓関数付与手段35で係数が付与された1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータをフーリエ変換する。
信号分析窓関数として観測信号自身を用いる場合の別の構成例を図8に示す。フレームバッファ30からは、前述のように、サンプリング周期毎に、1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータとして、すでにサンプルが格納された領域からは該格納されたサンプルデータが読み出され、未だサンプルが格納されていない領域からはデータ値0が読み出される。信号分析窓関数付与手段37は、フレームバッファ30から読み出されるサンプルデータの自乗値を求める。これは、図7の構成例と同様に、自己相関関数を窓関数として使用することに相当し、結果的に、サンプルデータの自己相関を求めることに等しくなる。したがって、サンプルデータの位相情報は失われるが、周波数スペクトル成分が強調され、安定状態からハウリング現象の発生に至る間に、ハウリングを生じやすい周波数成分が強調されて(すなわち、カラレーション状態が強調されて)、同周波数成分が観測しやすくなる。フーリエ変換手段32は、サンプリング周期毎もしくは実用上有効な周波数分析を行える周期毎に、信号分析窓関数付与手段37で係数が付与された1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータをフーリエ変換する。
(実施の形態2)
図1のハウリング周波数成分強調手段20の他の構成例を図9に示す。入力信号(マイク収音信号)は、A/D変換器44において、所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換される。A/D変換器44から出力されるサンプルデータは、フレームバッファ46(メモリ)に順次格納される。フレームバッファ46は観測区間を構成する1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータを格納する領域を有している。フレームバッファ46は、リセットされた当初は全格納領域にデータ値0が埋め込まれ、その後入力されるサンプルデータによって該当する領域が順次書き換えられる。フレームバッファ46からは、サンプリング周期毎に、すでにサンプルが格納された領域からは該格納されたサンプルデータが読み出され、未だサンプルが格納されていない領域からはデータ値0が読み出される。そして、フレームバッファ46は1フレーム(Nサンプル)毎にリセットされ、以後、以上の格納動作を繰り返す。
累算手段48は、サンプリング周期毎に、フレームバッファ46に格納されているサンプルデータを時間軸を合わせて、同一時刻のサンプルデータどうしを累算する。フーリエ変換手段50は、サンプル数nが設定値Kに達する毎に、累算手段48の累算値をフーリエ変換する。周波数振幅特性算出手段52は、フーリエ変換毎に、フーリエ変換値から、周波数振幅特性を算出する。算出された振幅周波数特性は図1の表示手段22および検出手段24に送出される。
なお、以上の説明では、サンプリング周期毎(すなわち1つの新たなサンプルデータが観測される毎)にフレームバッファ46に格納されているサンプルデータの累算を行ったが、複数サンプリング周期毎に(すなわち複数の新たなサンプルデータが観測される飛び飛びのタイミングで)に該サンプルデータの累算を行うこともできる。
また、以上の説明では、サンプリング周期毎にフレームバッファ46に格納されているサンプルデータを累算し、サンプル数nが設定値に達する毎に累算値をフーリエ変換し、該フーリエ変換結果に基づき表示およびハウリング検出を行うようにしたが、実施の形態1,2を組み合わせて、サンプリング周期毎にフレームバッファ46に格納されているサンプルデータを累算し、サンプル数nが設定値に達する毎に累算値をフーリエ変換し、さらにフーリエ変換結果を所定数累算した結果に基づき表示およびハウリング検出を行うようにすることもできる。
また、フレームバッファ46と累算手段48の間(または、累算手段48とフーリエ変換手段50の間)に、前記実施の形態1で説明した信号分析窓関数付与手段を配置して、サンプルデータ毎に任意の信号分析窓関数(例えば逆指数窓関数)による係数(重み)を付与することができる。
(実施の形態3)
図1のハウリング周波数成分強調手段20のさらに別の構成例を図10に示す。入力信号(マイク収音信号)は、A/D変換器54において、所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換される。A/D変換器54から出力されるサンプルデータは、フレームバッファ56(メモリ)に順次格納される。フレームバッファ56は観測区間を構成する1フレーム(Nサンプル)分のサンプルデータを格納する領域を有している。フレームバッファ56は、リセットされた当初は全格納領域にデータ値0が埋め込まれ、その後入力されるサンプルデータによって該当する領域が順次書き換えられる。
重み付け手段58は、サンプル数nが設定値Kに達する毎に、フレームバッファ56に格納されている各サンプルデータを読み出して、古い順から大きい重みを付与する(三角窓関数を付与することに相当する。)。各サンプルデータに付する重みの値は、例えば、各サンプルデータがフレームバッファ56に留まっているサンプリング周期分とすることができる。すなわち、サンプル数nが最初に設定値Kに達したときには、

最初のサンプルデータにK
2番目のサンプルデータにK−1
3番目のサンプルデータにK−2

K番目のサンプルに1

の各重みを付与する。また、サンプル数nが2回目に設定値Kに達したとき(総サンプル数2K)には、

最初のサンプルデータに2K
2番目のサンプルデータに2K−1
3番目のサンプルデータに2K−2

K番目のサンプルデータにK+1
K+1番目のサンプルデータにK

2K番目のサンプルデータに1

の各重み付けをする。
フーリエ変換手段60は、サンプル数nが設定値Kに達する毎に、重み付け手段58から出力される重み付けされたサンプルデータをフーリエ変換する。周波数振幅特性算出手段62は、フーリエ変換毎に、フーリエ変換値から、周波数振幅特性を算出する。算出された振幅周波数特性は図1の表示手段22および検出手段24に送出される。
なお、フレームバッファ56と重み付け手段58の間に、前記実施の形態1で説明した信号分析窓関数付与手段を配置して、サンプルデータ毎に任意の信号分析窓関数(例えば逆指数窓関数)による係数(重み)を付与することができる。重み付け手段58と信号分析窓関数付与手段を統合して、重み付け手段58による三角窓関数と信号分析窓関数付与手段による信号分析窓関数を合成した関数を用いることもできる。
(変更例)
前記実施の形態では、マイク10の収音信号に基づいて、ハウリング周波数成分を強調しハウリング検出を行うようにしたが、マイク10→スピーカ12→マイク10で構成される音響帰還系のいずれの箇所からの信号に基づいても、ハウリング周波数成分を強調してハウリング検出を行うことができる。
(実施の形態4)
前記実施の形態では、音響帰還系が構成される拡声システムにおけるハウリング周波数の強調および検出にこの発明のピーク周波数成分強調手法を用いた場合について示した。この場合、拡声音源14(図1)のピーク周波数に比べて、スピーカ・マイク間の伝達関数に起因するピーク周波数(ハウリング周波数成分)の成長の方がはるかに速いため、音源信号自身のピークかハウリング周波数のピークかを識別することができた。また、この発明のピーク周波数成分強調手法は、音響帰還系を構成しない場合の一般的な音声信号の分析(話者認識、音声認識、音響特性分析等)にも適用することができる。この発明をこれらの用途に適用した場合の実施の形態を図11を参照して説明する。
図11のピーク周波数成分強調装置は、例えば、話者認識・音声認識技術において、フォルマント周波数成分(声道特性の共振周波数)を強調したり、ピッチ周波数(有声音の繰り返しの基本周波数成分)を強調するのに利用することができ、これにより、認識率を高めることができる。また、音響特性分析技術において、測定した部屋のインパルス応答における部屋の固有振動数(モード周波数)を強調するのに利用することができる。マイク64は、話者認識・音声認識においては、話者の音声を収音する。また、部屋の音響特性分析においては、インパルス音を収音する。ピーク周波数成分強調手段66は、マイク64で収音した音声信号のピーク周波数成分を、この発明の手法により、強調する処理を行う。表示手段68はCRT、液晶ディスプレイ等の画像表示装置で構成され、ピーク周波数成分が強調された周波数特性等を表示する。分析手段70は、ピーク周波数成分が強調された音声信号に基づき、話者認識・音声認識の用途であれば、話者認識・音声認識のための分析処理を行い、音響特性分析の用途であれば、部屋の固有振動数を求めるための分析処理を行う。
ピーク周波数成分強調手段66は、前記図2に示したハウリング周波数強調手段20と同様に構成することができる。すなわち、図2のA/D変換器28にマイク64からの収音信号を入力すれば、周波数振幅特性算出手段42からは、ピーク周波数成分が強調された周波数特性振幅データが得られる。この場合、ピーク周波数成分強調手段66の処理内容は、前記図3、図4で示したのと同じ内容とすることができる。また、前記図6、図7、図8と同様に、フレームバッファ30とフーリエ変換手段32との間に、信号分析窓関数付与手段31,35(窓関数バッファ33とも),37を配置することもできる。
ピーク周波数成分強調手段66は、また、前記図9、図10に示したハウリング周波数強調手段20と同様に構成することができる。すなわち、図9(図10)のA/D変換器44(54)にマイク64からの収音信号を入力すれば、周波数振幅特性算出手段52(62)からは、ピーク周波数成分が強調された周波数特性振幅データが得られる。
この発明は、例えば、ホール等の空間内にマイクとスピーカを配置し、マイクで収音した音声をスピーカで拡声するように構成した拡声システムにおいて、ハウリングを検出し、抑圧する技術として利用することができる。また、この発明は、音声信号分析技術において、フォルマント周波数強調による話者認識・音声認識、ピッチ検出等に利用することができる。また、音響特性分析技術において、測定した部屋のインパルス応答における部屋の固有振動数の強調等に利用することができる。
この発明のハウリング抑圧装置の実施の形態を示すブロック図である。 図1のハウリング周波数成分強調手段20の構成例を示すブロック図である。 図1のハウリング周波数成分強調手段20の信号処理内容を示すフローチャートである。 図3の信号処理による動作を示す模式図である。 実施の形態1によるハウリング周波数成分強調処理のシミュレーション結果を示す周波数特性図および波形図である。 実施の形態1において重み付け係数をかける手法を説明するブロック図である。 実施の形態1において重み付け係数をかける別の手法を説明するブロック図である。 実施の形態1において重み付け係数をかけるさらに別の手法を説明するブロック図である。 図1のハウリング周波数成分強調手段20の他の構成例を示すブロック図である。 図1のハウリング周波数成分強調手段20のさらに別の構成例を示すブロック図である。 この発明のピーク周波数成分強調装置の実施の形態を示すブロック図である。
符号の説明
16…適応帯域フィルタ(フィルタ手段)、20…ハウリング周波数成分強調手段(ハウリング周波数成分強調装置)、24…ハウリング検出手段、30,46,56…フレームバッファ(サンプル格納手段)、31,35,37…信号分析窓関数付与手段、32…フーリエ変換手段(第1の周波数特性算出手段)、38…実数部累算手段、40…虚数部累算手段、42…周波数振幅特性算出手段(第2の周波数特性算出手段)、48…累算手段(サンプルデータ累算手段)、50,60…フーリエ変換手段(周波数特性算出手段)、52,62…周波数振幅特性算出手段(周波数特性算出手段)、58…重み付け手段、66…ピーク周波数成分強調手段(ピーク周波数成分強調装置)。

Claims (24)

  1. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを得、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが得られる毎に、該観測区間の音声信号サンプルを時間軸/周波数軸変換して該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るハウリング周波数成分強調方法。
  2. 前記算出された周波数特性を実数部と虚数部に分け、前記累算を実数部と虚数部とで個別に行い、実数部の累算値と虚数部の累算値を合成して、周波数特性の累算値を得る請求項1記載のハウリング周波数成分強調方法。
  3. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを得、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが得られる毎に該観測区間の音声信号サンプルを時間軸を合わせて累算し、該観測区間の音声信号サンプルの該累算値を時間軸/周波数軸変換して該累算値の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るハウリング周波数成分強調方法。
  4. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを得、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間について、三角窓関数により、古い音声信号サンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しい音声信号サンプルに相対的に小さい重みを付与して、該重み付けされた該観測区間の音声信号サンプルを時間軸/周波数軸変換して該観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性を得るハウリング周波数成分強調方法。
  5. 音響帰還系で観測される音声信号について、所定長の観測区間について、前記周波数特性を算出する前に信号分析窓関数により音声信号サンプルに適宜の重みを付与して、該重み付けされた該観測区間の音声信号サンプルについて該観測区間全体の周波数特性を算出する請求項1から4のいずれかに記載のハウリング周波数成分強調方法。
  6. 前記信号分析窓関数が逆指数窓関数である請求項5記載のハウリング周波数成分強調方法。
  7. 前記信号分析窓関数として、前記観測される音声信号と同じ信号を用いることを特徴とする請求項5記載のハウリング周波数成分強調方法。
  8. 請求項1から7のいずれかの方法でハウリング周波数成分を強調した周波数特性に基づきハウリングを検出するハウリング検出方法。
  9. 請求項8の方法によるハウリング検出に基づき、前記マイクから前記スピーカに至る信号路において、該信号路に供給される信号の該ハウリングを生じた周波数のゲインを低下させることにより前記音響帰還系でのハウリングを抑圧するハウリング抑圧方法。
  10. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段の格納データを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出する第1の周波数特性算出手段と、
    該算出された周波数特性の実数部を周波数軸を合わせて累算する実数部累算手段と、
    該算出された周波数特性の虚数部を周波数軸を合わせて累算する虚数部累算手段と、
    該累算で求められた実数部累算値と虚数部累算値を合成して周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する第2の周波数特性算出手段と
    を具備してなるハウリング周波数成分強調装置。
  11. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段に格納されている音声信号サンプルの同一時刻のサンプルデータどうしを累算するサンプルデータ累算手段と、
    該累算されたサンプルデータを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段と
    を具備してなるハウリング周波数成分強調装置。
  12. 前記サンプル格納手段は前記観測区間の全音声信号サンプルを格納するごとにリセットされる請求項10または11に記載のハウリング周波数成分強調装置。
  13. 空間内にマイクとスピーカを配置し、該マイクで収音した音声を該スピーカで拡声し、該スピーカで拡声された音が再び該マイクで収音されて音響帰還系を構成する拡声システムにおいて、前記マイクから前記スピーカを経て前記マイクに至る前記音響帰還系のいずれかの箇所で観測される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に格納された音声信号サンプルについて、三角窓関数により、古いサンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しいサンプルに相対的に小さい重みを付与する重み付け手段と、
    該重み付けされたサンプルデータを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もってハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段と
    を具備してなるハウリング周波数成分強調装置。
  14. 前記観測区間の全サンプル数の約数に相当する所定のサンプリング周期ごとに前記ハウリング周波数成分を強調した周波数特性データを出力する請求項10から13のいずれか1つに記載のハウリング周波数成分強調装置。
  15. 請求項10から14のいずれかに記載のハウリング周波数成分強調装置と、
    該ハウリング周波数成分強調装置で得られるハウリング周波数成分を強調した周波数特性データに基づきハウリングを検出するハウリング検出手段と
    を具備してなるハウリング検出装置。
  16. 請求項15記載のハウリング検出装置と、
    前記マイクから前記スピーカに至る信号路に配置され、該ハウリング検出装置によるハウリング検出に基づき、該信号路に供給される信号の該ハウリングを生じた周波数のゲインを低下させるフィルタ手段と
    を具備してなるハウリング抑圧装置。
  17. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、
    該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが入力される毎に、該観測区間の音声信号サンプルを時間軸/周波数軸変換して該観測区間全体の周波数特性を算出し、該算出された周波数特性を周波数軸を合わせて累算し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るピーク周波数成分強調方法。
  18. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、
    該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で1または複数の新たな音声信号サンプルが入力される毎に該観測区間の音声信号サンプルを時間軸を合わせて累算し、該観測区間の音声信号サンプルの該累算値を時間軸/周波数軸変換して該累算値の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るピーク周波数成分強調方法。
  19. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、
    該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間について、三角窓関数により、古い音声信号サンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しい音声信号サンプルに相対的に小さい重みを付与して、該重み付けされた該観測区間の音声信号サンプルを時間軸/周波数軸変換して該観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性を得るピーク周波数成分強調方法。
  20. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段の格納データを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出する第1の周波数特性算出手段と、
    該算出された周波数特性の実数部を周波数軸を合わせて累算する実数部累算手段と、
    該算出された周波数特性の虚数部を周波数軸を合わせて累算する虚数部累算手段と、
    該累算で求められた実数部累算値と虚数部累算値を合成して周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する第2の周波数特性算出手段と
    を具備してなるピーク周波数成分強調装置。
  21. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に1または複数の新たな音声信号サンプルが格納される毎に、該サンプル格納手段に格納されている音声信号サンプルの同一時刻のサンプルデータどうしを累算するサンプルデータ累算手段と、
    該累算されたサンプルデータを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段と
    を具備してなるピーク周波数成分強調装置。
  22. 前記サンプル格納手段は前記観測区間の全音声信号サンプルを格納するごとにリセットされる請求項20または21に記載のピーク周波数成分強調装置。
  23. 外部から入力される音声信号について、該音声信号を所定のサンプリング周波数でディジタルデータに変換した信号である音声信号サンプルを順次入力し、該音声信号サンプルの所定サンプリング周期分の時間である所定長の観測区間で入力される該音声信号サンプルを順次格納するサンプル格納手段と、
    該サンプル格納手段に格納された音声信号サンプルについて、三角窓関数により、古いサンプルに相対的に大きい重みを付与し、新しいサンプルに相対的に小さい重みを付与する重み付け手段と、
    該重み付けされたサンプルデータを時間軸/周波数軸変換して前記観測区間全体の周波数特性を算出し、もって前記入力音声信号の振幅値が最大となる周波数成分であるピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する周波数特性算出手段と
    を具備してなるピーク周波数成分強調装置。
  24. 前記観測区間の全サンプル数の約数に相当する所定のサンプリング周期ごとに前記ピーク周波数成分を強調した周波数特性データを出力する請求項20から22のいずれか1つに記載のピーク周波数成分強調装置。
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