JP4630726B2 - ブラスト用材料の製造方法 - Google Patents
ブラスト用材料の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4630726B2 JP4630726B2 JP2005146133A JP2005146133A JP4630726B2 JP 4630726 B2 JP4630726 B2 JP 4630726B2 JP 2005146133 A JP2005146133 A JP 2005146133A JP 2005146133 A JP2005146133 A JP 2005146133A JP 4630726 B2 JP4630726 B2 JP 4630726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc
- nucleus
- core
- blasting material
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
また、近年においては、クロメート処理に使用するクロメート液が劇毒物に該当するクロム酸、重クロム酸、クロム酸塩等のクロム化合物を含み、種々の法規制を受けることから、それに代替する技術として、環境問題が発生しにくく、安全性の高い防錆技術が提案されている。例えば、亜鉛含有多孔質被覆層に対して、クロメート処理の代わりに、シリコーン化合物/熱硬化性樹脂からなる中間層と、表面合成樹脂層としてのシリコーン化合物層と、を順次に形成した被覆金属成形品が開示されている。
かかる防錆技術は、亜鉛含有多孔質被覆層と金属成形品表面との密着力が大きく、多孔質被覆層の厚さの均一化が容易であって、さらには比較的安価であることから、工業的に広く実施されている。
かかる問題に対処するために、鉄粉を亜鉛浴に投入する前に、鉄粉を加熱処理することも考えられるが、通常、鉄や鉄合金を大気中で加熱処理した場合には、鉄等の表面が大気中の酸素と反応して酸化被膜が形成されるため、鉄粉と亜鉛材料との密着性がばらつくという問題が考えられる。このように、鉄粉と亜鉛材料との密着性がばらついてしまうと、例えば、金属成形品に投射した場合に、金属成形品の表面に形成される亜鉛含有多孔質被覆層の厚さがばらついてしまうという問題がある。
すなわち、本発明は、核としての鉄粉と亜鉛材料との密着性を均一にできるとともに、鉄粉の周囲に亜鉛材料を積層する作業を効率的に行うことができるブラスト用材料の製造方法を提供することを目的とする。
なお、真球度とは、電子顕微鏡で観察される断面における、長径に対する短径の割合を意味するものとする。
したがって、金属成形品に対して、亜鉛含有多孔質被覆層を均一に形成することができるブラスト用材料を効率よく製造することができる。
また、本発明のブラスト用材料の製造方法によれば、核を攪拌しながら加熱処理するため、ミキサ内の酸素を確実に追い出しつつ、均一に加熱処理することができる。
なお、かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
(1)鉄粉の準備(S1工程)
まず、ブラスト用材料の核となる鉄粉を準備する(S1)。かかる鉄粉は、鉄や、鉄に炭素や珪酸、マンガン等を混合した鉄合金などの、実質的に鉄からなる粉体であって、当該鉄や鉄合金を粉砕加工したり、エアーアトマイズ法を用いたりして製造することができる。
このとき、鉄粉からなる核として、図2(a)〜(b)に示すように、真球度が80%以上の第1の核11aと、真球度が80%未満の第2の核11bとを混合して使用することが好ましい。
この理由は、真球度が高い核は、工程数が多くコストが高いために、真球度が低い核を混合することにより、経済的に実施することができるためである。また、このように実施した場合であっても、得られたブラスト用材料を使用するにつれて、周囲に亜鉛材料が積層するなどして、ブラスト用材料自体の真球度が高くなっていくためである。
また、使用する核の径に関し、第1の核及び第2の核の長径を100〜450μmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、核の大きさが過度に大きくなることがないため、加熱処理した核を亜鉛浴に投入する際に、核の温度が著しく低下することを防止することができるためである。また、核の大きさが均一化されるために、核と亜鉛の反応がばらついて、核の表面に積層される亜鉛の層の積層状態がばらつくことを防ぐことができるためである。
なお、真球度とは、図2(a)に示すように、核11a、11bの断面図を電子顕微鏡で観察した場合における、長径に対する短径の割合を意味するものとする。
次いで、準備した核の表面に酸化被膜が付着している場合には、当該酸化被膜を剥離する(S2)ことが好ましい。
この理由は、すでに核の表面に酸化被膜が形成されている場合であっても、当該酸化被膜を除去することにより、核の周囲に亜鉛材料を積層してブラスト用材料を形成した際に、酸化被膜が残存することを有効に防止することができるためである。したがって、核としての鉄粉と亜鉛材料との密着性を均一にして、例えば、得られたブラスト用材料を金属成形品に対して投射した際に、亜鉛含有多孔質被覆層を均一に形成することができる。また、金属成形品の表面に亜鉛含有多孔質被覆層が形成された際に、核に形成されていた錆が、亜鉛とともに付着することがなくなるため、被覆金属成形品の防錆効果をより向上させることができる。
この理由は、対象物の表面を研磨しつつ、核の表面の酸化被膜を効率的かつ確実に剥離することができるためである。
したがって、後に亜鉛を積層する前の核の状態で、錆の発生を有効に防止し、亜鉛と核との密着性を向上させることができる。
次いで、核を窒素中で加熱処理する(S3及びS4)。すなわち、本発明のブラスト用材料の製造方法は、核としての鉄粉を窒素中で加熱処理した後、当該鉄粉を亜鉛浴に投入することにより、鉄粉の周囲に亜鉛材料を積層することを特徴とする。これによって、高温状態の鉄粉を亜鉛浴に投入することができ、亜鉛浴の温度の低下を効果的に防止することができる。また、当該加熱処理を窒素中で行うことにより、核の周囲に錆が発生する原因となり得る酸素の存在をなくして、酸化被膜が形成されることを確実に防止することができる。
したがって、鉄粉の表面に亜鉛材料を均一に密着させたブラスト用材料を、効率的に製造することができる。
この理由は、当該加熱処理の温度が200℃未満の値であると、後工程で、核を亜鉛浴に投入した際に、亜鉛の温度を著しく低下させてしまい、亜鉛浴が硬化してしまう場合があるためである。一方、加熱処理の温度が450℃を超えると、核の温度が過度に高温状態となって、亜鉛浴に投入する際等に危険な場合があるとともに、作業効率が低下する場合があるためである。
したがって、加熱処理温度を250〜420℃の範囲内の値とすることがより好ましく、300〜400℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
この理由は、攪拌しながら加熱処理することにより、核を効率よく均一に加熱処理することができるとともに、核の周囲に存在する酸素を確実に追い出すことができるためである。また、上述したように、核として、真球度の異なる複数の核を使用した場合に、それらを効率的に攪拌することができるためである。
より具体的には、例えば、図4に示すように、アジテータ20の中に核11を投入した後、内部に窒素21を導入して、内部の酸素23を追い出しつつ(S3)、下方からバーナ25等で加熱する(S4)ことにより、効率的に攪拌しながら加熱処理することができる。
ただし、上述のように、窒素パージ(S3)と加熱処理(S4)とを必ずしも同時に行う必要はなく、窒素パージ(S3)して、アジテータ等の内部の酸素を追い出した後に、バーナ等により加熱処理(S4)しても構わない。
次いで、図5に示すように、加熱処理した核11を亜鉛浴27に投入することにより、核11の表面に、亜鉛や、亜鉛に鉄又はニッケル、アルミニウム、すず、マグネシウム等を混合した亜鉛合金等を積層し、核11の周囲に実質的に亜鉛からなる層13を形成する(S5)。より具体的には、例えば、400〜500℃程度に加熱した亜鉛浴の中に、加熱処理した核を投入するとともに、20分程度攪拌することにより、核の周囲に亜鉛の層を形成することができる。
このとき、本発明においては、前工程で、核を加熱処理しているため、投入される核自体が比較的高温状態にあり、亜鉛浴に投入した際に、亜鉛の温度を低下させることがなく、核の周囲に亜鉛の層を効率的に形成することができる。また、窒素中で加熱処理しているために、核の周囲に酸化被膜が形成されることがなく、核としての鉄粉と亜鉛材料との密着性を均一化することができる。
この理由は、加熱処理した核を亜鉛浴に投入後、迅速に攪拌することができるために、亜鉛浴の温度を高温に保ち、効率的に核の表面に亜鉛からなる層を形成することができるためである。
したがって、加熱処理した核11を、この攪拌装置26中の亜鉛浴27に投入するとともに、攪拌翼29を所望の方向に自転及び公転させながら効率的に攪拌させることができる。よって、核の表面において、亜鉛材料と鉄とが反応することによる亜鉛合金の層の形成を促進させることができ、効率的に核の表面に亜鉛からなる層を形成することができる。
なお、図5(a)は、攪拌装置26の構成を理解容易に示した側面図であり、図5(b)は、図5(a)の攪拌装置26を上方から見た平面図である。
以下、本発明のブラスト用材料の製造方法により製造されたブラスト用材料の使用方法の一例として、被覆金属成形品の製造方法について説明する。
まず、得られたブラスト用材料を金属成形品の表面に対して投射する。すなわち、図6(a)〜(b)に示すように、核11の表面に亜鉛又は亜鉛合金13を積層したブラスト用材料10を用いて、金属成形品17に対してブラスト処理することにより、亜鉛又は亜鉛合金の圧着片の集合体からなる多孔質構造の被覆層31が形成される。
ここで、金属成形品の表面に形成される亜鉛又は亜鉛合金を含有する多孔質被覆層は、単なる亜鉛被膜に比べて、鉄系の被処理物に対する密着性に優れており、さらに、表面のエネルギーが大きく濡れ性及び浸透性に優れているという特徴を有している。したがって、その後の塑性加工や塗装処理の前処理用被膜として優れた特性を発揮することができる。すなわち、このような亜鉛含有多孔質被覆層を形成することにより、当該多孔質構造の内部に後述する複合材や合成樹脂を効率的に浸透させることができるために、金属成形品に対して優れた防錆性、耐食性を付与することができる。
なお、ブラスト用材料を金属成形品の表面に投射するにあたり、溶射装置100を用いて、例えば、直径100〜500μmのブラスト材料を、1〜10分間の条件で、ブラスト処理することができる。また、亜鉛含有多孔質被覆層は、さらに複合材層が積層されて、精密機械部等に施すことにより、バランスの取れた機械的物性を得るためには、その層厚を3.0〜50.0μmの範囲内の値とすることが好ましく、8.0〜30.0μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
また、このような材質からなる金属成形品は、圧延、鋳造、引抜き等の各種の方法により、板状や棒状等の所望の形状に加工されたものでもよく、あるいは、各種機械装置の部品や部材であってもよい。したがって、例えば、輸送車両、建材、化学品、医薬品、食品、水産加工品、半導体等の機械装置の部材及び部品を対象物とすることができる。より具体的には、かすがい、釘、ボルト、ナット、ねじ、座金、クランプ、ピン、ジベル、コイル、スプリング等の固着手段や、各種の車両用部品(代表的には、自動車部品)、あるいは建築用部材(例えば、建具用金具)等が挙げられる。
なお、かかるショットブラストを行う際に投射するブラスト材として、上述した核を用いることにより、金属成形品の表面をあらかじめ清浄化するとともに、核としての鉄粉の表面に形成された酸化被膜を剥離することができる。
次いで、図6(c)に示すように、亜鉛含有多孔質被覆層31が形成された金属成形品17の表面に対して、ポリシロキサンと熱硬化性樹脂とを混合した複合材層33をさらに積層することが好ましい。この理由は、金属成形品に対して、優れた防錆性、耐食性、及び硬度や脆さ等の機械的特性、耐薬品性等の化学的物性を付与することができるためである。また、かかる構成の複合材被覆層とすることにより、無公害な手段により、クロメ−ト処理と等価若しくはそれ以上に耐食化、防錆化を実現することができるためである。
ここで、かかる複合材層は、二次元的又は三次元的につながったポリシロキサンと熱硬化性樹脂とが複合化した層で、亜鉛含有多孔質被覆層との界面は、熱硬化性樹脂が亜鉛含有多孔質被覆層に進入して重合する等して一体化して密着した構造となっている。また、複合材層は、ポリシロキサン又は熱硬化性樹脂の低分子物(例えば、単量体、オリゴマ−等)を出発原料として重合及び複合化を行う方法、ポリシロキサン又は熱硬化性樹脂のオリゴマ−若しくは重合体が共存する低分子物(ポリシロキサン又は熱硬化性樹脂の低分子物)を出発原料として重合及び複合化を行う方法等の各種の形成方法によることが可能であって、複合材の特性の制御には、低分子物から重合して複合化することが好ましい。
エポキシ樹脂は、多様な結合様式(反応性)を有して、例えば、グリシジルエ−テル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型及び連合型等を含む多くの結合様式のものを使用することができる。原料としては、例えば、プロピレングリコ−ル、テトラフェニロ−ルエタン、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ビスフェノ−ルA、水添ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルF、水添ビスフェノ−ルF、テトラブロモビスフェノ−ルA、ダイマ−酸、ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸、p−アミノフェノ−ル及びp−オキシ安息香酸等を使用することができる。硬化剤は、エポキシ樹脂と反応可能な官能基を有する化合物が使用されて、例えば、脂肪族アミン(例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペラジン、イソホロジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、メンタンジアミン等)、芳香族アミン(例えば、m−フェニレンジアミン、4,4, −ジアミノジフェニルメタン、4,4, −ジアミノジフェニルスルホン、m−キシレンジアミン等)、ルイス酸、ルイス塩基、酸無水物(例えば、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノン無水テトラカルボン酸、無水クロレンド酸、ドデシニル無水コハク酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸及びメチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等)等を使用することができる。
アルコ−ル溶媒は、例えば、エチルアルコ−ル、メチルアルコ−ル、プロピルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル、イソブチルアルコ−ル、2−エチルブチルアルコ−ル、ペンチルアルコ−ル、2−エチルヘキシルアルコ−ル、メチルアミルアルコ−ル、ベンジルアルコ−ル、アリルアルコ−ル、n−ステアリルアルコ−ル、フェノ−ル、クレゾ−ル、キシレノ−ル、イソプロピルフェノ−ル等が挙げられる。
次いで、図6(d)に示すように、金属成形品17の最表面を形成する複合材層33上に特定の機能性(例えば、撥水性、耐薬品性、耐摩耗性、平滑性等)を付与し得る合成樹脂層35をさらに積層することが好ましい。かかる合成樹脂層は、複合材層表面の特性を利用して積層することができる。
ここで、合成樹脂としては、撥水性、耐薬品性、耐摩耗性若しくは平滑性等の特有の機能性を有する樹脂等、例えば、フッ素樹脂含有材料を用いることができる。また、当該合成樹脂を積層する方法としては、例えば、溶媒に溶解して塗布する等の手段によることが可能である。
より具体的には、例えば、フッ素樹脂及び有機樹脂等の混合物を収容した浴に、亜鉛含有多孔質被覆層及び複合材層が順次に積層された金属成形品を浸漬する。次いで、例えば、50〜200℃の温度で、1〜60分加熱することにより、所定厚さのフッ素樹脂含有層を形成することができる。
なお、金属成形品を浸漬したり、加熱処理したりする際に、複数の被覆金属成形品が固着しないように、タンブラ−装置等を用いて、所定の振動や回転動作を与えながら実施することが好ましい。その他、複数の被覆金属成形品を穴あき袋等に収容した状態で、穴あき袋等を上下方向に繰り返し動かしたり、超音波振動を与えたりすることも好ましい。
また、フッ素樹脂含有層を構成する有機樹脂は、ポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂の少なくとも一つの有機樹脂とすることができる。このような有機樹脂であれば、所定量のフッ素樹脂を均一に分散することができるとともに、透明性が高く、着色剤による着色や、潤滑剤による表面改質が容易なためである。
特に、これらの有機樹脂のうち、ポリエステル樹脂を用いると、フッ素樹脂の分散が容易になるばかりか、カルボキシル基を一部含んでいるため、フェノール変性シリコーン化合物層との間で、一部反応することができ、強固な界面を形成することができるため、好ましい態様である。
特に、潤滑剤として、例えば、グラファイト、二硫化モリブテン、窒化ホウ素、流動パラフィン、シリコーンオイル、フッ素オイル、機械オイル、ヒマシ油、オレイン酸等を含むとともに、当該潤滑剤の添加量を、フッ素樹脂100重量部あたり、1〜30重量部の範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、フッ素樹脂含有層がこのような潤滑剤を所定量含むことにより、フェノール変性シリコーン化合物層との間の密着性をより向上させることができるためである。また、このような潤滑剤を所定量含むことにより、フェノール変性シリコーン化合物層における撥水性や機械的特性の調整も容易になるためである。
したがって、かかる潤滑剤の添加量を、フッ素樹脂100重量部あたり、2〜25重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
11:核(鉄粉)
11a:第1の核
11b:第2の核
13:亜鉛材料
15:酸化被膜
17:金属成形品
19:ハンドル
20:アジテータ
21:窒素
22:モータ
23:酸素
24:ユニバーサルモータ
25:バーナ
26:攪拌装置
27:亜鉛浴
28a:自転軸
28b:公転軸
29:攪拌翼
30:被覆金属成形品
31:亜鉛含有多孔質被覆層
33:複合材層
35:合成樹脂層
Claims (7)
- 鉄又は鉄合金からなる核の周囲に、亜鉛又は亜鉛合金を積層したブラスト用材料の製造方法において、
前記核を窒素中で加熱処理した後、当該核を亜鉛浴に投入することにより、前記核の周囲に、亜鉛又は亜鉛合金を積層するとともに、
前記加熱処理を、前記核を攪拌しながら行うことを特徴とするブラスト用材料の製造方法。 - 前記加熱処理を、200〜450℃の範囲内の温度条件で行うことを特徴とする請求項1に記載のブラスト用材料の製造方法。
- 前記核の周囲に前記亜鉛又は亜鉛合金を積層する際に、公転及び自転する攪拌翼を備えた攪拌装置を用いて行うことを特徴とする請求項1または2に記載のブラスト用材料の製造方法。
- 前記加熱処理の前工程として、前記核の表面に付着した酸化被膜を剥離する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラスト用材料の製造方法。
- 前記酸化被膜を剥離する工程において、金属成形品の表面を研磨処理するためのブラスト処理を、前記核を用いて行うことにより、当該核の表面に付着した酸化被膜を剥離することを特徴とする請求項4に記載のブラスト用材料の製造方法。
- 前記核として、真球度が80%以上の鉄又は鉄合金からなる第1の核と、真球度が80%未満の鉄又は鉄合金からなる第2の核と、を混合して使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラスト用材料の製造方法。
- 前記第1の核及び第2の核の長径を100〜450μmの範囲内の値とすることを特徴とする請求項6に記載のブラスト用材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005146133A JP4630726B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | ブラスト用材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005146133A JP4630726B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | ブラスト用材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006322041A JP2006322041A (ja) | 2006-11-30 |
JP4630726B2 true JP4630726B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=37541930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005146133A Expired - Fee Related JP4630726B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | ブラスト用材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4630726B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000190227A (ja) * | 1998-12-25 | 2000-07-11 | Dowa Iron Powder Co Ltd | 表面処理用投射材 |
JP2001107209A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-17 | Riken Electric Wire Co Ltd | 錫めっき線の熱酸化黄変防止法 |
JP2001353661A (ja) * | 2000-06-15 | 2001-12-25 | Sinto Brator Co Ltd | ブラスト処理用投射材 |
JP2002294421A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Nippon Steel Corp | 摺動性の良好な合金化溶融金属メッキ鋼板の製造方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4627363Y1 (ja) * | 1970-01-13 | 1971-09-21 | ||
JPS599312B2 (ja) * | 1979-09-13 | 1984-03-01 | 同和鉄粉工業株式会社 | ブラスト用材料およびこの材料を使用した表面処理法 |
JPS63238253A (ja) * | 1987-03-26 | 1988-10-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融亜鉛メツキ合金化処理鋼板の製造方法 |
JPH0822504B2 (ja) * | 1987-06-10 | 1996-03-06 | 日鉱金属株式会社 | アルミダイカスト製品のシヨツトブラスト方法 |
JPH01230756A (ja) * | 1987-11-25 | 1989-09-14 | Nippon Steel Corp | ブラシロールを用いた溶融メッキ装置 |
JPH05222483A (ja) * | 1990-12-19 | 1993-08-31 | Nkk Corp | 窒化鉄系高密度焼結体の製造方法 |
JPH0726304A (ja) * | 1993-07-08 | 1995-01-27 | Dowa Iron Powder Co Ltd | 金属粉末射出成形用鉄粉の製造方法 |
JPH0748662A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-02-21 | Nippon Steel Corp | めっき密着性、外観性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 |
JPH11246959A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-09-14 | Nittetsu Steel Pipe Co Ltd | 鋼管の溶融亜鉛めっき方法 |
-
2005
- 2005-05-19 JP JP2005146133A patent/JP4630726B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000190227A (ja) * | 1998-12-25 | 2000-07-11 | Dowa Iron Powder Co Ltd | 表面処理用投射材 |
JP2001107209A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-17 | Riken Electric Wire Co Ltd | 錫めっき線の熱酸化黄変防止法 |
JP2001353661A (ja) * | 2000-06-15 | 2001-12-25 | Sinto Brator Co Ltd | ブラスト処理用投射材 |
JP2002294421A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Nippon Steel Corp | 摺動性の良好な合金化溶融金属メッキ鋼板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006322041A (ja) | 2006-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7547477B2 (en) | Coated metal formed article and method for producing coated metal formed material | |
TWI445757B (zh) | 纖維強化複合材料用環氧樹脂組成物 | |
EP3377550B1 (en) | Coated substrates prepared with waterborne sealer and primer compositions | |
JP6008958B2 (ja) | アミン硬化剤の混合物及び過剰のエポキシ基を含む硬化性エポキシ樹脂系 | |
CN103476578B (zh) | 强化界面相及其接合结构物 | |
JP5576789B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物を用いるコンポジット製造方法 | |
TWI491683B (zh) | 石墨烯複合塗層 | |
CN109563357B (zh) | 水性组合物和在基材上形成多组分复合涂层组合物的紧凑工艺 | |
JP6367817B2 (ja) | 樹脂移送成形プロセスのためのポリエチレンテトラアミン含有エポキシ樹脂系 | |
JP3872998B2 (ja) | 塗装金属板及びそれを用いた絞りしごき缶 | |
JP2005537338A (ja) | 自己析出性エポキシ樹脂の製造方法 | |
Jouyandeh et al. | Epoxy coatings physically cured with hydroxyl-contained silica nanospheres and halloysite nanotubes | |
CN103788829A (zh) | 低等级底材处理重防腐环氧底漆 | |
TW200408684A (en) | Epoxy resin powder coating material | |
JPH0494773A (ja) | 塗膜形成法 | |
TW200932823A (en) | Liquid resin composition for abrasive articles | |
JP4630726B2 (ja) | ブラスト用材料の製造方法 | |
Xiong et al. | A new strategy for improvement of interface and mechanical properties of carbon fiber/epoxy composites by grafting graphene oxide onto carbon fiber with hyperbranched polymers via thiol‐ene click chemistry | |
Xiong et al. | Facile grafting hyperbranched poly (thiol ether‐ester) onto multiwalled carbon nanotubes (MWCNTs) via thiol‐yne click chemistry to enhance the thermal conductivity, mechanical, and thermal properties of MWCNTs/epoxy composites | |
CN108559361A (zh) | 一种改性石墨烯水性环氧复合涂料的制备方法及应用 | |
KR100675049B1 (ko) | 다층 페인트 필름 형성 방법 | |
JPS582968B2 (ja) | 水性デスパ−ジヨン被覆組成物及びモ−ルド製品に対する塗布方法 | |
JP2000143940A (ja) | 固形エポキシ樹脂組成物 | |
JP4947823B2 (ja) | 被覆金属成形品および被覆金属成形品の製造方法 | |
JP2002292792A (ja) | 鋼 材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071119 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20081007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4630726 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |