JP4629839B2 - 画像変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、実カメラで撮影した画像をあたかも仮想カメラから撮影したかのような画像に変換するための画像変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像変換装置としては、例えば図10及び図11に示すように、実カメラ1で撮像した実画像10を、実カメラ1とは異なる位置に仮想的に配置した仮想カメラ2から撮像したかのような仮想画像20に単に変換する構造のものが知られている。
【0003】
実カメラ1は、その光軸1aが例えば水平に配置されたXZ平面に対して、所定の角度で入射するように設置されている。これに対して、仮想カメラ2は、その光軸2aが実カメラ1の光軸1aよりさらに大きな角度(XZ平面に対して90度により近い角度)でXZ平面に入射するような位置に、仮想的に設置したものを想定している。ただし、実カメラ1の光軸1aと、仮想カメラ2の光軸2aとは、XZ平面におけるX軸とZ軸とが交わる原点0を通るようになっている。また、XZ平面は、X軸、Y軸、Z軸からなる3次元直交座標系のX軸、Z軸を含む平面であり、ここでは水平方向に広がる基準面を意味している。
【0004】
実カメラ1による実画像10は、光軸1aに直交するXrYr平面上に配置された複数の実画素11によって得られるようになっている。各実画素11は、正方形状に形成されたものを縦横に隣接して配置されることによって矩形状に広がるイメージセンサの受光面を構成するようになっている。なお、イメージセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)型、CPD(Charge Priming Device)型等がある。
【0005】
また、図11において、丸印12は実画素11の中心を示すと共に、色情報等の画像情報が存在することを意味している。
【0006】
そして、上記実画像10を仮想画像20に変換する際には、図11に示すような処理をコンピュータ上で行うことになる。すなわち、実カメラ1で撮影したXrYr平面上の実画像10をXZ平面上の撮像対象物99に変換し、さらに仮想カメラ2の光軸2aに直交するXiYi平面に変換することによって、このXiYi平面上に配置された複数の仮想画素21によってあたかも撮像されたかのような仮想画像20をコンピュータ上で生成する。このようにして生成された仮想画像20はCRTや液晶等のモニタによって表示することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の画像変換装置においては、XrYr平面からXZ平面に変換する際に、画像が粗くなる拡大領域Wと、画像がより密になる縮小領域Nとが発生することが分かった。すなわち、原点0を通るX軸に対して実カメラ1から離れる方向に位置する部分については拡大領域Wとなり、原点0を通るX軸に対して実カメラ1に近づく方向に位置する部分については縮小領域Nとなる。このため、XZ平面上の撮像対象物99をXiYi平面上の画像に単に変換した場合には、図11(c)に示すように、上記拡大領域Wにおける仮想画素21の中に、実画素11が対応しない(丸印12(すなわち画像情報)の全くない)空白画素21aが生じることになる。したがって、仮想画像20の画像品質が上記拡大領域Wにおいて落ちるという問題が判明した。
【0008】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、仮想画像の品質の向上を図ることのできる画像変換装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、ある方向から撮像対象物を見るように配設された実カメラの複数の実画素によって撮像された実画像を、別の方向から前記撮像対象物を見るように仮想的に配設された仮想カメラの複数の仮想画素によって撮像された仮想画像に変換するための画像変換装置であって、前記実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が拡大される拡大領域では、仮想画像から実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いて、仮想カメラの各仮想画素を実カメラの各実画素に対応させることにより、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が縮小されるような縮小領域では、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、ある方向から撮像対象物を見るように配設された実カメラの複数の実画素によって撮像された実画像を、別の方向から前記撮像対象物を見るように仮想的に配設された仮想カメラの複数の仮想画素によって撮像された仮想画像に変換するための画像変換装置であって、前記撮像対象物における前記各実画素に対応する微小範囲についての高さ情報が各実画素ごとに存在している際には、前記高さ情報に基づいて、各微小範囲から仮想カメラまでの間の仮想距離を演算し、仮想距離の大きい順に仮想カメラから前記微小範囲に直線を引いて、その直線と高さ0レベルの基準面との交点を求め、かつその直線について、前記微小範囲に対応する実画素と前記交点に対応する実画素が異なるものであるときには、前記微小範囲に対応する実画素の画像情報をもって交点に対応する実画素の画像情報とする処理を前記微小範囲のすべてについて行うことにより、平面的な二次実画像を作成し、前記二次実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が拡大されるような拡大領域では、仮想画像から二次実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いて、二次実画像の各実画素を仮想カメラの各仮想画素に対応させることにより、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記二次実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が縮小されるような縮小領域では、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記拡大領域では、所定の仮想画素の中心と、この仮想画素の中心を囲む第1〜第4の4つの実画素の中心とを抽出し、前記仮想画素の中心と第1実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第1の四角形の面積と、前記仮想画素の中心と第2実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第2の四角形の面積と、前記仮想画素の中心と第3実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第3の四角形の面積と、前記仮想画素の中心と第4実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第4の四角形の面積とを求めて、前記第1〜第4の四角形の面積のそれぞれの逆数を第1〜第4の重み付けとし、前記仮想画素の画像情報は、前記第1〜第4の各重み付けを比率とする前記第1〜第4の各実画素の画像情報からなっていると推定することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記拡大領域では、所定の仮想画素の中心が含まれる実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの仮想画素の中心と各実画素の中心とを結ぶ各線分をそれぞれ対角線とする複数の四角形の面積を求めて、各四角形の面積の逆数をそれぞれ重み付けとし、前記仮想画素の画像情報は、前記各重み付けを比率とする前記各実画素の画像情報からなっていると推定することを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの各実画素の画像情報の単純平均をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの各実画素のうち最も明るい画像情報を有する実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際には各実画素のうち仮想距離の最も小さな実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項2、請求項4〜請求項10のいずれか1項に記載の発明において、前記縮小領域では、所定の仮想画素に1つの実画素の中心が含まれる際にはその1つの実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の発明において、前記実カメラは、自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラであることを特徴とする。
【0021】
そして、上記のように構成された請求項1に記載の発明においては、拡大領域において、仮想画像から実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いているので、各仮想画素を1以上の実画素に必ず対応させることができる。このため、各仮想画素の画像情報を各仮想画素に対応する実画素の画像情報から必ず推定することができる。したがって、拡大領域における仮想画像の品質の向上を図ることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明においては、縮小領域において、実画像から面積の小さな仮想画像に変換されているので、各仮想画素は1以上の実画素に必ず対応することになる。このため、各仮想画素の画像情報を各仮想画素に対応する実画素の画像情報から必ず推定することができる。したがって、縮小領域における仮想画像の品質の向上を図ることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明においては、仮想距離の大きい順に仮想カメラから微小範囲に直線を引いて、その直線と高さ0レベルの基準面との交点を求め、かつその直線について、微小範囲に対応する実画素と交点に対応する実画素とが異なるものであるときには、微小範囲に対応する実画素の画像情報をもって交点に対応する実画素の画像情報とする処理を微小範囲のすべてについて行うことにより、最も高い位置の画像情報を有する実画素からなる二次実画像を作成することができる。したがって、最終的に仮想カメラから俯瞰した状態の画像を正確に得ることができる。
【0024】
請求項4に記載の発明においては、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0025】
請求項5に記載の発明においては、拡大領域における所定の仮想画素の中心を囲むように配置された4つの実画素の画像情報の平均的なものであって、仮想画素の中心により近い実画素の画像情報が強調されたものを、各仮想画像の画像情報として得ることができる。したがって、仮想画像の画像情報として真の画像情報に近いものを得ることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明においては、拡大領域における仮想画素の中心が含まれる実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定しているので、色情報などの画像情報が急激に変化するエッジ領域での映像のシャープさを確保することができる。したがって、仮想画像として、実画像の鮮明さを失うことのない見やすい画像を提供することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明においては、縮小領域における仮想画素の中心と各実画素の中心とを結ぶ線分をそれぞれ対角線とする複数の面積を求めて、各四角形の面積の逆数をそれぞれ重み付けとし、これらの各重み付けを比率とする各実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定しているので、仮想画素の中心により近い実画素の画像情報が強調されたものを、各仮想画像の画像情報として得ることができる。したがって、仮想画像の画像情報として真の画像情報に近いものを得ることができる。
【0028】
請求項8に記載の発明においては、縮小領域において、各実画素の画像情報の単純平均を、これらの実画素の中心が含まれる仮想画素の画像情報としているので、各仮想画素の画像情報を比較的正確に推定することができると共に、演算が簡単なため高速で画像処理をすることができる利点がある。
【0029】
請求項9に記載の発明においては、縮小領域において、最も明る画像情報を有する実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、例えば画像情報の平均化によるボケが生じるのを防止することができる。したがって、鮮明な画像を得ることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明においては、縮小領域において、仮想距離の最も小さな実画素の画像情報、すなわち最も高い位置の実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、仮想カメラから俯瞰した状態の図を正確にかつ鮮明に得ることができる。
【0031】
請求項11に記載の発明においては、縮小領域において、所定の仮想画素に1つの実画素の中心が含まれる際にはその1つの実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、実画像の鮮明さが仮想画像にそのまま現れると共に、画像変換処理が高速になるという利点がある。
【0032】
請求項12に記載の発明においては、実カメラが自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラによって構成されているので、運転者の感覚に合った仮想画像や、運転者が見たい方向からの仮想画像等についての品質の向上を図ることができる。したがって、安全性の向上を図ることができる。
【0033】
なお、請求項5において新たに記載された構成を第1制御手段とし、請求項6において新たに記載された構成を第2制御手段とした場合、これらの第1及び第2の制御手段のいずれか一方を選択可能に構成された第1選択手段を、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0034】
さらに、請求項7において新たに記載された構成を第3制御手段とし、請求項8において新たに記載された構成を第4制御手段とし、請求項9において新たに記載された構成を第5制御手段とした場合、第3、第4及び第5の制御手段のいずれか一つを選択可能に構成された第2選択手段を、請求項2、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0035】
また、請求項10において新たに記載された構成を第6制御手段とした場合、第3、第4、第5及び第6の制御手段のいずれか一つを選択可能に構成された第3選択手段を、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0036】
そしてさらに、上記第1及び第2の選択手段の双方を請求項2又は請求項4に記載の発明に設けたり、第1及び第3の選択手段の双方を請求項4に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
まず、第1の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。ただし、従来例で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0039】
この第1の実施の形態は、実カメラ1で撮像した撮像対象物99の高さ情報が実画像10の各実画素11に対応するメモリに存在していない場合を示している。なお、図1は、画像変換の基本的な考え方を示しており、図中の丸印は仮想画像20における各仮想画素21の中心22を示すと共に、色情報等の画像情報を示している。また、図1(c)は、実カメラ1で撮像した撮像対象物99を仮想カメラ2で見ている図であり、XiYi平面上に、仮想画素21が隣接して密接に配置されている図を示している。仮想画素21は、形状及び大きさが実画素11と同一であるものを想定している。図1(b)は、仮想画像20を水平状のXZ平面(高さ0レベルの基準面)に逆変換することによって、撮像対象物99を表示した状態を示しており、図1(a)は、撮像対象物99をさらに実画像10に逆変換して、仮想カメラ2の各仮想画素21と実カメラ1の実画素11とを対応させた状態を示している。
【0040】
すなわち、この第1の実施の形態は、実画像10から仮想画像20に変換する際に画像面積が拡大されるような拡大領域Wでは、仮想画像20から実画像10に画像面積が縮小される逆変換方法を用いて、仮想カメラ2の各仮想画素21を実カメラ1の各実画素11に対応させることにより、各仮想画素21に対応する実画素11の画像情報から各仮想画素21の画像情報を推定するようになっている。また、実画像10から仮想画像20に変換する際に画像面積が縮小されるような縮小領域Nでは、実画像10から仮想画像20に画像面積が縮小される正変換方法を用いて、各仮想画素21に対応する実画素11の所定の画像情報を各仮想画素21の画像情報として推定するようになっている。
【0041】
なお、上記実カメラ1は、自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラであり、自動車における後面の上部に設置されたものである。
【0042】
次に、拡大領域Wにおいて、実画像10から仮想画像20に変換するためのより具体的な構成について説明する。図2は、図1(a)における拡大領域Wの要部拡大図を示しており、1つの実画素11に2つの仮想画素21の中心22が集積された状態を示している。なお、図2においては、一方の仮想画素21の中心を22aで示し、他方の仮想画素21の中心を22bで示している。
【0043】
中心22aを有する一方の仮想画素21の画像情報を推定するには、その中心22aと、この中心22aを囲む第1〜第4の4つの実画素11a〜11dの各中心12A〜12Dとを抽出する。そして、仮想画素21の中心22aと第1実画素11aの中心12Aとを結ぶ線分を対角線とする第1の四角形の面積Aと、中心22aと第2実画素11bの中心12Bとを結ぶ線分を対角線とする第2の四角形の面積Bと、中心22aと第3実画素11cの中心12Cとを結ぶ線分を対角線とする第3の四角形の面積Cと、中心22aと第4実画素11dの中心12Dとを結ぶ線分を対角線とする第4の四角形の面積Dとを求めて、これらの第1〜第4の四角形の各面積A、B、C、Dのそれぞれの逆数を第1〜第4の各重み付けとし、中心22aを有する仮想画素21の画像情報が上記第1〜第4の各重み付けを比率とする第1〜第4の各実画素11a〜11dの画像情報からなっていると推定するようになっている。すなわち、各実画素11a〜11dの画像情報、例えば色情報のぞれぞれに上記各重み付けを掛けて、足すことにより、中心22aを有する仮想画素21の色情報を得るようになっている。
【0044】
例えば、第1〜第4の各実画素11a〜11dの画像情報をG1a〜G1dとし、中心22aの仮想画素21の推定画像情報をIG2aとすれば、IG2a=G1a×1/A+G1b×1/B+G1c×1/C+G1d×1/Dとなる。ただし、1/A+1/B+1/C+1/D=1である。すなわち、1/A、1/B、1/C、1/Dからなる各重み付けは、その総和が1となるように調整されている。なお、上記第1〜第4の四角形は、それぞれ同一長さの2つの対角線によって特定されるようになっており、長方形または正方形の形状を有している。
【0045】
また、中心22bを有する仮想画素21の画像情報も、上述した中心22aを有する仮想画素21と同様にして推定することが可能である。
【0046】
次に、縮小領域Nにおいて、各実画素11の所定の画像情報を、各仮想画素21の画像情報とするためのより具体的な構成について説明する。図3は、図11(c)における縮小領域Nの要部拡大図を示しており、1つの仮想画素21に2つの実画素11の中心12が集積されている状態を示している。なお、図3においては、一方の実画素11の中心を12Eで示し、他方の実画素11の中心を12Fで示している。
【0047】
すなわち、縮小領域Nにおいては、各実画素11の中心12E、12Fと、この中心12E、12Fに対応する仮想画素21の中心22を抽出することによって、中心12E、12Fを有する各実画素11の画像情報から仮想画素21の画像情報を推定するようになっている。この仮想画素21の画像情報は、仮想画素21の中心22と各実画素11の中心12E、12Fとを結ぶ各線分をそれぞれ対角線とする第1の四角形の面積E及び第2の四角形の面積Fを求めて、各面積E、Fの逆数を重み付けとし、これらの重み付けを比率とする2つの実画素11の画像情報からなっていると推定するようになっている。
【0048】
すなわち、各中心12E、12Fをそれぞれ有する実画素11の画像情報、例えば色情報のぞれぞれに上記各重み付けを掛けて、足すことにより、仮想画素21の色情報を得るようになっている。
【0049】
例えば、2つの各実画素11の画像情報をそれぞれG1e、G1fとし、仮想画素21の推定画像情報をIG2bとすれば、IG2b=G1e×1/E+G1f×1/Fとなる。ただし、1/E+1/F=1である。すなわち、1/E、1/Fからなる各重み付けは、その総和が1となるように調整されている。なお、上記第1、第2の四角形は、それぞれ長さの等しい2つの対角線によって特定されるようになっており、長方形または正方形の形状を有している。
【0050】
また、縮小領域Nでは、所定の仮想画素21に1つの実画素11の中心12が含まれることもある。この際にはその1つの実画素11の画像情報を、仮想画素21の画像情報と推定するようになっている。そして、上記のような実画像10から仮想画像20への変換は、コンピュータによって自動的に行われるようになっている。
【0051】
上記のように構成された画像変換装置においては、拡大領域Wにおいて、仮想画像20から実画像10に画像面積が縮小される逆変換方法を用いているので、各仮想画素21を1以上の実画素11に必ず対応させることができる。このため、各仮想画素21の画像情報を各仮想画素21に対応する実画素11の画像情報から必ず推定することができる。すなわち、拡大領域Wにおける仮想画素21において、画像情報の全くない空白画素画が生じるのを防止することができる。したがって、拡大領域Wにおける仮想画像20の品質の向上を図ることができる。
【0052】
また、縮小領域Nにおいては、実画像10から面積の小さな仮想画像20に変換されるので、各仮想画素21は1以上の実画素11に必ず対応することになる。このため、各仮想画素21は、いずれかの実画素11の画像情報を必ず得ることができるので、縮小領域Nにおいても空白画素画が生じることがない。したがって、縮小領域Nにおける仮想画像20の品質も向上させることができる。
【0053】
さらに、拡大領域Wにおいては、仮想画素21の中心22aを囲むように配置された4つの実画像11a〜11dの画像情報の平均的なものであって、仮想画素21の中心22aに近い実画素の画像情報が強調されたものを、仮想画像20の画像情報として得ることができる。すなわち、第1〜第4の各四角形の面積A〜Dの逆数を、第1〜第4の各実画素11a〜11dの画像情報G1a〜G1dに掛けて、これらを合計することにより、仮想画素21における真の画像情報、例えば真の色情報に近いものを、4つの実画素11a〜11dから推定することができる。
【0054】
一方、縮小領域Nにおいては、仮想画素21の中心22と例えば2つの実画素11の中心12E、12Fとを結ぶ線分を対角線とする面積E、Fを求めて、各面積E、Fの逆数、すなわち1/E、1/Fを重み付けとし、この重み付けを比率とする各実画素11の画像情報によって、仮想画素21の画像情報を得ているので、仮想画素21の中心22により近い実画素11の画像情報が強調されたものを、仮想画素21の画像情報として得ることができる。すなわち、上記各面積E、Fの逆数を、各実画素11の画像情報G1e、G1fに掛けて、これらを合計することにより、仮想画素21における真の画像情報、例えば真の色情報に近いものを実画素11から推定することができる。
【0055】
また、縮小領域Nにおいて、所定の仮想画素21に1つの実画素11の中心12が含まれる際にはその1つの実画素11の画像情報を、仮想画素21の画像情報としているので、実画像10の鮮明さを仮想画像20にもそのまま現すことができると共に、高速での画像変換処理ができるという利点がある。
【0056】
さらに、実カメラ1が自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラによって構成されているので、運転者の感覚に合った方向からの仮想画像20や、運転者が見たい方向からの仮想画像20等について、品質の向上したものを提供することができる。したがって、安全性の向上を図ることができる。
【0057】
次に、この発明の第2の実施の形態について図4〜図9を参照して説明する。ただし、第1の実施の形態と共通する構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、撮像される撮像対象物99の高さ情報が各実画素11に存在している点にある。
【0058】
すなわち、この第2の実施の形態で示す画像変換装置は、撮像対象物99における各実画素11に対応する微小範囲99a(図11(b)参照)についての高さ情報が各実画素11ごとに、図5に示すメモリr11〜rmn内に記録されるようになっている。そして、上記高さ情報に基づいて、各微小範囲99aの中心から仮想カメラ2(又は仮想カメラ2の焦点(仮想画素21の受光面)又は対物レンズの中心等)までの間の仮想距離を演算して、この仮想距離の大きい順に整数の番号を付す。この番号は、図6に示すように、例えば各実画素11に対応するメモリr11〜rmnに追記するようにして記録する。なお、仮想距離のデータも残しておく。
【0059】
次に、仮想距離の大きい順、すなわち上記番号の順に仮想カメラ2から前記微小範囲99aの中心Pに直線Lを引いて、その直線LとXZ平面(高さ0レベルの基準面)との交点Qを求め、かつその直線Lについて、微小範囲99aに対応する実画素11と交点Pに対応する実画素11が異なるものであるときには、微小範囲99aに対応する実画素11の画像情報をもって交点Qに対応する実画素11の画像情報とする処理を微小範囲99aのすべてについて行う。これにより、図4〜図7に示す撮像対象物99における所定の高さの建物Sが図8、図9に示すように、仮想カメラ2から俯瞰した状態の平面的な建物S1になる。すなわち、立体的な実画像10が平面的な二次実画像100になる。なお、これらの処理は、実画像10について、仮想画像20に変換する前に行われる。また、各実画素11に対応するメモリr11〜rmnに残った仮想距離や整数の番号によって、図5、図6に示すように、撮像対象物99の各微小範囲99aについての距離マップ(高さマップ)が生成されるようになっている。なお、実カメラ1の高さ情報をそのまま上記仮想距離として用いてもよい。また、上記のように整数の番号を付すのを省略して、仮想距離の大小を直接判断することにより、直線Lを引く順序を決定するようにしてもよい。また、上記のような実画像10から二次実画像100への変換は、コンピュータによって自動的に行われるようになっている。
【0060】
そして、第1の実施の形態で示した構成と同様の構成も備えており、上記二次実画像100を実画像10とみなすことにより、その二次実画像100から仮想画像20に変換するようになっている。
【0061】
上記のように構成された画像変換装置においては、仮想距離の大きい順に仮想カメラ2から微小範囲99aの中心Pに直線Lを引いて、その直線LとXZ平面との交点Qを求め、かつその直線Lについて、微小範囲99aの中心Pに対応する実画素11と交点Qに対応する実画素11が異なるものであるときには、微小範囲99aの中心Pに対応する実画素11の画像情報をもって交点Qに対応する実画素11の画像情報とする処理を微小範囲99aのすべてについて行うことにより、XZ平面からの高さが最も高い実画素11の画像情報が二次実画像100として残ることになる。すなわち、実カメラ1側において、仮想カメラ2から俯瞰した状態の二次実画像100を作成しているので、この二次実画像100から仮想画像20に変換することにより、仮想カメラ2から俯瞰した状態の画像を正確に得ることができる。
【0062】
なお、上記第1及び第2の実施の形態においては、拡大領域Wにおいて、4つの実画素11a〜11dによって、仮想画素21の画像情報を推定するように構成したが、所定の仮想画素21の中心22が含まれる実画素11の画像情報を、そのまま仮想画素21の画像情報とするように構成してもよい。すなわち、図2において、仮想画素21の中心22aが含まれる実画素11dの画像情報を、中心22aを有する仮想画素21の画像情報としてもよい。また、中心22bを有する仮想画素21も、実画素11dの画像情報によるものとなる。このように構成した場合には、色情報などの画像情報が急激に変化するエッジ領域での映像のシャープさを確保することができる。したがって、実画像10の鮮明さを失うことなく仮想画像20に変換することができ、極めて見やすい仮想画像20を提供することができる。
【0063】
また、縮小領域Nにおいては、面積E、Fの逆数を重み付けとして用いることにより、2つの実画素11の画像情報から仮想画素21の画像情報を推定するように構成したが、2つの実画素11の画像情報の単純平均を、これらの各実画素11が含まれる仮想画素21の画像情報とするように構成してもよい。このように構成した場合には、各仮想画素21の画像情報を比較的正確に推定することができると共に、高速で画像処理を行うことができる利点がある。
【0064】
さらに、縮小領域Nにおいては、2つの実画素11のうち最も明る画像情報を有する実画素11の画像情報を、仮想画素21の画像情報として推定するように構成してもよい。このように構成した場合には、例えば画像情報の平均化によるボケが生じるのを防止することができるので、仮想画像20として鮮明な画像を得ることができる利点がある。
【0065】
また、第2の実施の形態においては、縮小領域Nにおいて、2つの実画素11のうち仮想距離の最も小さな実画素11の画像情報、すなわちXZ平面からの高さが最も高い実画素11の画像情報を、仮想画素21の画像情報とするように構成してもよい。このように構成した場合には、最も高い位置の実画素11の画像情報が仮想画素21の画像情報となるので、仮想カメラから俯瞰した画像として正確かつ鮮明なものを得ることができる。
【0066】
さらに、上述した各説明においては、縮小領域Nにおいて、所定の仮想画素21に最大でも2つの実画素11の中心12が含まれる場合について説明したが、所定の仮想画素21に含まれる実画素11の中心12の数は3つ以上であってもよいことは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、拡大領域において、仮想画像から実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いているので、各仮想画素を1以上の実画素に必ず対応させることができる。このため、各仮想画素の画像情報を各仮想画素に対応する実画素の画像情報から必ず推定することができる。したがって、拡大領域における仮想画像の品質の向上を図ることができる。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、縮小領域において、実画像から面積の小さな仮想画像に変換されているので、各仮想画素は1以上の実画素に必ず対応することになる。このため、各仮想画素の画像情報を各仮想画素に対応する実画素の画像情報から必ず推定することができる。したがって、縮小領域における仮想画像の品質の向上を図ることができる。
【0069】
請求項3に記載の発明によれば、仮想距離の大きい順に仮想カメラから微小範囲に直線を引いて、その直線と高さ0レベルの基準面との交点を求め、かつその直線について、微小範囲に対応する実画素と交点に対応する実画素とが異なるものであるときには、微小範囲に対応する実画素の画像情報をもって交点に対応する実画素の画像情報とする処理を微小範囲のすべてについて行うことにより、最も高い位置の画像情報を有する実画素からなる二次実画像を作成することができる。したがって、最終的に仮想カメラから俯瞰した状態の画像を正確に得ることができる。
【0070】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0071】
請求項5に記載の発明によれば、拡大領域における所定の仮想画素の中心を囲むように配置された4つの実画素の画像情報の平均的なものであって、仮想画素の中心により近い実画素の画像情報が強調されたものを、各仮想画像の画像情報として得ることができる。したがって、仮想画像の画像情報として真の画像情報に近いものを得ることができる。
【0072】
請求項6に記載の発明によれば、拡大領域における仮想画素の中心が含まれる実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定しているので、色情報などの画像情報が急激に変化するエッジ領域での映像のシャープさを確保することができる。したがって、仮想画像として、実画像の鮮明さを失うことのない見やすい画像を提供することができる。
【0073】
請求項7に記載の発明によれば、縮小領域における仮想画素の中心と各実画素の中心とを結ぶ線分をそれぞれ対角線とする複数の面積を求めて、各四角形の面積の逆数をそれぞれ重み付けとし、これらの各重み付けを比率とする各実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定しているので、仮想画素の中心により近い実画素の画像情報が強調されたものを、各仮想画像の画像情報として得ることができる。したがって、仮想画像の画像情報として真の画像情報に近いものを得ることができる。
【0074】
請求項8に記載の発明によれば、縮小領域において、各実画素の画像情報の単純平均を、これらの実画素の中心が含まれる仮想画素の画像情報としているので、各仮想画素の画像情報を比較的正確に推定することができると共に、演算が簡単なため高速で画像処理をすることができる利点がある。
【0075】
請求項9に記載の発明によれば、縮小領域において、最も明る画像情報を有する実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、例えば画像情報の平均化によるボケが生じるのを防止することができる。したがって、鮮明な画像を得ることができる。
【0076】
請求項10に記載の発明によれば、縮小領域において、仮想距離の最も小さな実画素の画像情報、すなわち最も高い位置の実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、仮想カメラから俯瞰した状態の図を正確にかつ鮮明に得ることができる。
【0077】
請求項11に記載の発明によれば、縮小領域において、所定の仮想画素に1つの実画素の中心が含まれる際にはその1つの実画素の画像情報を、仮想画素の画像情報として推定しているので、実画像の鮮明さが仮想画像にそのまま現れると共に、画像変換処理が高速になるという利点がある。
【0078】
請求項12に記載の発明によれば、実カメラが自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラによって構成されているので、運転者の感覚に合った仮想画像や、運転者が見たい方向からの仮想画像等についての品質の向上を図ることができる。したがって、安全性の向上を図ることができる。
【0079】
なお、請求項5において新たに記載された構成を第1制御手段とし、請求項6において新たに記載された構成を第2制御手段とした場合、これらの第1及び第2の制御手段のいずれか一方を選択可能に構成された第1選択手段を、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0080】
さらに、請求項7において新たに記載された構成を第3制御手段とし、請求項8において新たに記載された構成を第4制御手段とし、請求項9において新たに記載された構成を第5制御手段とした場合、第3、第4及び第5の制御手段のいずれか一つを選択可能に構成された第2選択手段を、請求項2、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0081】
また、請求項10において新たに記載された構成を第6制御手段とした場合、第3、第4、第5及び第6の制御手段のいずれか一つを選択可能に構成された第3選択手段を、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【0082】
そしてさらに、上記第1及び第2の選択手段の双方を請求項2又は請求項4に記載の発明に設けたり、第1及び第3の選択手段の双方を請求項4に記載の発明に設けるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態として示した画像変換装置の説明図である。
【図2】同画像変換装置の要部を示す説明図である。
【図3】同画像変換装置の要部を示す説明図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態として示した画像変換装置の斜視図である。
【図5】同画像変換装置における複数の実画素と、各実画素に対応する仮想距離との関係を示す説明図である。
【図6】同画像変換装置における複数の実画素と、各実画素に対応する仮想距離の大きさの順序との関係を示す説明図である。
【図7】同画像変換装置における仮想カメラから撮像対象物の微小範囲に直線を引いた状態を示す実画像の説明図である。
【図8】同画像変換装置における仮想カメラから撮像対象物の微小範囲に直線を引き、この直線とXZ平面との交点の軌跡を示す実画像の説明図である。
【図9】同画像変換装置を示す図であって、撮像対象物を平面化した状態を示す斜視図である。
【図10】従来例として示した画像変換装置の斜視図である。
【図11】同画像変換装置の説明図である。
【符号の説明】
1 実カメラ
2 仮想カメラ
10 実画像
11 実画素
11a 第1実画素
11b 第2実画素
11c 第3実画素
11d 第4実画素
12A 第1実画素の中心
12B 第2実画素の中心
12C 第3実画素の中心
12D 第4実画素の中心
12E、12F 実画素の中心
20 仮想画像
21 仮想画素
22、22a、22b 仮想画素の中心
99 撮像対象物
99a 微小範囲
100 二次実画像
A 第1の四角形の面積
B 第2の四角形の面積
C 第3の四角形の面積
D 第4の四角形の面積
E、F 面積
L 直線
N 縮小領域
P 微小範囲の中点
Q 交点
S 撮像対象物
W 拡大領域

Claims (12)

  1. ある方向から撮像対象物を見るように配設された実カメラの複数の実画素によって撮像された実画像を、別の方向から前記撮像対象物を見るように仮想的に配設された仮想カメラの複数の仮想画素によって撮像された仮想画像に変換するための画像変換装置であって、
    前記実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が拡大される拡大領域では、仮想画像から実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いて、仮想カメラの各仮想画素を実カメラの各実画素に対応させることにより、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする画像変換装置。
  2. 請求項1に記載の画像変換装置において、
    前記実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が縮小されるような縮小領域では、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする画像変換装置。
  3. ある方向から撮像対象物を見るように配設された実カメラの複数の実画素によって撮像された実画像を、別の方向から前記撮像対象物を見るように仮想的に配設された仮想カメラの複数の仮想画素によって撮像された仮想画像に変換するための画像変換装置であって、
    前記撮像対象物における前記各実画素に対応する微小範囲についての高さ情報が各実画素ごとに存在している際には、前記高さ情報に基づいて、各微小範囲から仮想カメラまでの間の仮想距離を演算し、仮想距離の大きい順に仮想カメラから前記微小範囲に直線を引いて、その直線と高さ0レベルの基準面との交点を求め、かつその直線について、前記微小範囲に対応する実画素と前記交点に対応する実画素が異なるものであるときには、前記微小範囲に対応する実画素の画像情報をもって交点に対応する実画素の画像情報とする処理を前記微小範囲のすべてについて行うことにより、平面的な二次実画像を作成し、
    前記二次実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が拡大されるような拡大領域では、仮想画像から二次実画像に画像面積が縮小される逆変換方法を用いて、二次実画像の各実画素を仮想カメラの各仮想画素に対応させることにより、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする画像変換装置。
  4. 請求項3に記載の画像変換装置において、
    前記二次実画像から仮想画像に変換する際に画像面積が縮小されるような縮小領域では、各仮想画素に対応する実画素の画像情報から各仮想画素の画像情報を推定することを特徴とする画像変換装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記拡大領域では、所定の仮想画素の中心と、この仮想画素の中心を囲む第1〜第4の4つの実画素の中心とを抽出し、
    前記仮想画素の中心と第1実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第1の四角形の面積と、
    前記仮想画素の中心と第2実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第2の四角形の面積と、
    前記仮想画素の中心と第3実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第3の四角形の面積と、
    前記仮想画素の中心と第4実画素の中心とを結ぶ線分を対角線とする第4の四角形の面積とを求めて、
    前記第1〜第4の四角形の面積のそれぞれの逆数を第1〜第4の重み付けとし、
    前記仮想画素の画像情報は、前記第1〜第4の各重み付けを比率とする前記第1〜第4の各実画素の画像情報からなっていると推定することを特徴とする画像変換装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記拡大領域では、所定の仮想画素の中心が含まれる実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする画像変換装置。
  7. 請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの仮想画素の中心と各実画素の中心とを結ぶ各線分をそれぞれ対角線とする複数の四角形の面積を求めて、各四角形の面積の逆数をそれぞれ重み付けとし、
    前記仮想画素の画像情報は、前記各重み付けを比率とする前記各実画素の画像情報からなっていると推定することを特徴とする画像変換装置。
  8. 請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの各実画素の画像情報の単純平均をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする画像変換装置。
  9. 請求項2、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際にはこれらの各実画素のうち最も明るい画像情報を有する実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする画像変換装置。
  10. 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記縮小領域では、所定の仮想画素に複数の実画素の中心が含まれる際には各実画素のうち仮想距離の最も小さな実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする画像変換装置。
  11. 請求項2、請求項4〜請求項10のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記縮小領域では、所定の仮想画素に1つの実画素の中心が含まれる際にはその1つの実画素の画像情報をもって仮想画素の画像情報と推定することを特徴とする画像変換装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の画像変換装置において、
    前記実カメラは、自動車の周囲を撮影する周囲モニタ用車載カメラであることを特徴とする画像変換装置。
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