JP4629083B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷暖房を各室で独立して切り換えることのできる多室型の空気調和装置に関するものである。
冷暖房を各室で独立して切り換えることのできるシステムとして従来知られているものに、例えば、各室ごとに1つの室外機と1つの室内機を設けたパッケージ型のシステム(冷暖房切換システムとも称される)や、1つの室外機に複数の室内機を設けたマルチ型のシステム(冷暖房同時システムとも称される)がある。
前者は、特許文献1にその一例が記載されているように、基本的には、室外機と室内機が吸入と吐出という2本の冷媒流通ラインで結ばれている構成を有する。そして、その2本の冷媒流通ラインに対して、室外機に設けられた圧縮機の吐出ポート及び吸入ポートが四方弁を介して接続されており、四方弁を動作させて2本の冷媒流通ラインの流れの方向を逆転させることで、室内機に対する冷媒の流れを反転させ、冷暖房を切り換えるようにしている。
一方、後者は、特許文献2にその一例が記載されているように、室外機と室内機が、圧縮機の吐出ポート及び吸入ポートに接続された前記2本のラインに加え、室外機における熱交換器の液側に接続されたもう1本のラインの計3本の冷媒流通ラインで結ばれている。この構成では、吸入と吐出の2本の冷媒流通ラインにおける流れの方向は変わらず、各室内機に設けた切換手段によって冷媒の流れを室内機毎に反転させ、冷房室と暖房室とが同時に混在できるように構成されている。
そして、上述したことからも明らかなように、冷暖房切換システムと冷暖房同時システムとでは、室外機における冷媒回路の構成がそもそも異なることから、全く別のシステムである。
特開平10−220923号公報 特許第2682157号公報 再公表2003−87681号公報
しかしながら、冷暖房を各室で独立して切り換えると言う大きな点で共通した機能を有する2つのシステムが、上述したように全く異なる構造を有することから、従来、開発コストや開発期間が別個に行われており、そこに無駄が生じたり、システムの拡張性や空調設計の自由度に悪影響を及ぼしたりしている。
これに対し、特許文献3に示すように、室外機における冷媒回路の構成を共用化できるようにしたものも考えられている。このものは、冷暖房同時室外機のサイクル構成に切換弁(四方弁)を追加することにより、冷暖房同時室外機と冷暖房切換室外機(ヒートポンプ)とを共用化している。ところが、冷暖房同時機種で高圧ガスラインに使用する配管を、冷暖房切換機種の冷房時には、低圧ガスラインとして使用しなければならず、冷房能力を確保するために配管径を太くせざるを得ない。そのために、専用の配管が多種必要になるなどして商品力において劣ったりする場合が生じ得る。
そこで、本発明は、冷暖房切換システムにおける室外機と、冷暖房同時システムにおける室外機の共用化を図り、開発コストの低減化や開発期間の短縮を図るとともに、商品的にも十分な競争力を有する空気調和装置を提供することをその主たる所期課題としたものである。
すなわち、本発明に係る空気調和装置は、室外機、単一又は同一モードで運転される複数の第1室内機、単一又は複数の第2室内機、ライン変換機構及び分配機構を具備したものである。そして上記各部は以下のような構成を有することを特徴とする。
前記室外機は、液状冷媒が流通する液ラインと、ガス状冷媒が流通する第1ガスライン及び第2ガスラインと、吸入したガス状冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、前記圧縮機の吸入ポートの接続先を前記第1又は第2ガスラインのいずれか一方に切り換えるとともに、当該圧縮機の吐出ポートの接続先を前記第1又は第2ガスラインの他方に切り換える高低圧切換機構と、前記液ラインに接続した膨張弁及び当該膨張弁に直列接続した熱交換器を備えた室外熱交換ユニットと、前記室外熱交換ユニットの熱交換器に、前記第1ガスライン又は第2ガスラインのいずれか一方を切換可能に接続する室外熱交換動作切換機構と、を備えたものである。
前記第1室内機は、直列接続した熱交換器及び膨張弁を備え、当該膨張弁が前記液ラインに、また、当該熱交換器が前記第1ガスラインにそれぞれ接続されて、前記高低圧切換機構の動作により冷暖房が切り換わるものである。
前記第2室内機は、直列接続した熱交換器及び膨張弁を備え、当該膨張弁を前記液ラインに接続したものである。
前記ライン変換機構は、前記室外機に接続されたものであって、前記高低圧切換機構の動作で高低圧が切り換わる前記第1及び第2ガスラインを、高低圧が固定された2つの固定ガスラインに変換するものである。
前記分配機構は、前記第2室内機とライン変換機構との間に介在するものであって、前記第2室内機の熱交換器を、前記高圧側固定ガスライン又は低圧側固定ガスラインのいずれかに切換可能に接続するものである。
このような構成であれば、冷暖房切換システムに用いられる室内機(第1室内機)は、高低圧切換機構の設定によって冷暖房を切り換えることができる。また、冷暖房同時システムに用いられる各室内機(第2室内機)は、分配機構の切換動作によってそれぞれ独立して冷暖房を切り換えることができる。
また、冷暖房切換室内機である第1室内機からみたとき、本発明に係る室外機は、従来の冷暖房切換室外機と同様、高圧ガスラインと低圧ガスラインとが切り換わるものであるから、この室外機に、第1室内機を配管等も含め、従来と同じように取りつけることができる。
一方、冷暖房同時室内機である第2室内機からみたとき、本発明に係る室外機は、ライン変換機構を介して、高低圧が固定された高圧側又は低圧側固定ガスラインを形成し、それら各固定ガスラインに分配機構を介して第2室内機を取りつけるようにしている。ところで、冷暖房同時室内機は、従来、高低圧が固定されたガスラインに分配機構を介して取りつけるものであるから、本発明に係る室外機に、ライン変換機構は介在するものの、第2室内機を配管等も含め、従来と同じように取りつけることができる。
したがって、ライン変換機構さえ用意しておけば、配管等も含めて従来の冷暖房切換室内機及び冷暖房同時室内機をそのまま使用することができるため、開発コストや開発期間を低減できるだけでなく、商品力においても低下を招くことがない。また、室外機にしても、従来の冷暖房切換室外機から、第2ガスライン及びそれに係る配管等のわずかな追加・改変で構成できることから、この点においても、開発コストや開発期間の低減に寄与し得る。
さらに、室外機の運転モード、すなわち、高低圧切換機構の動作は、第1室内機の運転モードで決定されるが、室外熱交換動作切換機構による切換動作及び膨張弁の拡縮調整によって、室内機全体としてみたときの総合負荷に応じた、室外熱交換ユニットの最適な熱交換機能の調整が可能となる。
前記ライン変換機構は、例えば分配機構に双方向電磁弁などの能動的なバルブとそれらを制御するコントローラ等を用いることでも構成可能であるが、より簡単で制御の不要な受動バルブのみで構成できれば、構成の簡単化やコストの低減を図ることができる。
その受動バルブのみを用いた具体的態様としては、前記ライン変換機構が、前記第1ガスライン及び第2ガスラインにそれぞれ接続される変換元第1ポート及び変換元第2ポートと、前記高圧側固定ガスライン及び低圧側固定ガスラインにそれぞれ接続される変換先第1ポート及び変換先第2ポートと、前記変換元第1ポート及び前記変換先第1ポートを接続する第1流路と、前記変換元第2ポート及び前記変換先第2ポートを接続する第2流路と、前記変換元第1ポート及び前記変換先第2ポートを接続する第3流路と、前記変換元第2ポート及び前記変換先第1ポートを接続する第4流路と、前記第1流路上に設けられ、前記変換元第1ポートに向かう冷媒のみを流通させる第1逆止弁と、前記第2流路上に設けられ、前記変換先第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第2逆止弁と、前記第3流路上に設けられ、前記変換先第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第3逆止弁と、前記第4流路上に設けられ、前記変換元第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第4逆止弁と、を具備したものを挙げることができる。
室内機全体としてみたときの総合負荷に応じた最適運転をより細やかにかつ広い範囲に亘って行うことができるようにし、またこれによって空調設計の自由度をも拡大できるようにするには、前記室外熱交換ユニットを複数並列に設けるとともに、各室外熱交換ユニットにそれぞれ対応させて室外熱交換動作切換機構を設け、なおかつ、各室外熱交換動作切換機構を互いに独立して動作させ得るように構成しているものが好ましい。
室内機の冷暖房に係る総合負荷が一定以下の場合などでは、各室外熱交換ユニットの機能を独立して停止させることができるように構成しておくことが望ましく、そのためには、例えば、室外熱交換ユニットの膨張弁を閉塞可能にしておけばよい。この場合、停止した熱交換器の内部に冷媒が残存することが考えられるが、この残存冷媒を冷媒循環経路に戻してその利用効率を向上させるためには、機能停止状態の熱交換ユニットに対応する室外熱交換動作切換機構によって、当該熱交換ユニットの熱交換器が、前記第1ガスライン又は第2ガスラインのうちの低圧側に設定されているガスラインに接続されるように構成しておけばよい。このことにより、残存冷媒がガスラインに吸引されるからである。
このように本発明によれば、冷暖房切換システムにおける室外機と、冷暖房同時システムにおける室外機の共用化(共通化)を図り、開発コストの低減化や開発期間の短縮を図ることができる。また、各室内機に対する接続は配管等も含めて既存のものを用いることができるうえ、冷暖房の負荷バランスに応じた最適な制御も可能であるため、商品力等における不利も生じ得ない。さらに、本発明に係る室外機は、従来の冷暖切換室外機に1本の配管とそれに対応するバルブを追加するだけで構成できるので、この点においても、開発コストの低減化や開発期間の短縮に寄与し得る。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
[構成]
本実施形態に係る空気調和装置100は、図1にその主要構成を模式的に示すように、単一の室外機1、単一の第1室内機2、複数の第2室内機3、ライン変換機構4及び分配機構5を具備している。
各部を説明する。
室外機1は、冷媒流出入のための3つのポートP11、P12、P13、圧縮機11、高低圧切換機構たる四方弁12、室外熱交換ユニット13、室外熱交換動作切換手段たる三方弁14を具備している。
前記3つのポートP11、P12、P13のうち、1つは、液状冷媒が流出入する液ポートP13であり、他の2つはガス状冷媒が流出入する第1ガスポートP11及び第2ガスポートP12である。液ポートP13には、内部配管である液ラインL13が接続してあり、第1ガスポートP11及び第2ガスポートP12には、それぞれ内部配管である第1ガスラインL11及び第2ガスラインL12がそれぞれ接続してある。
圧縮機11は、周知のごとく、その吸入ポートから吸入したガス状冷媒を圧縮し、吐出ポートから吐出するものであり、ロータリ式、ピストン式など種々のものを用いることができる。
四方弁12は、4つのポートを有し、そのうちのAポート及びBポートが圧縮機11の吸入ポート及び吐出ポートに内部配管を介して接続されているとともに、Cポート及びDポートが前記第1ガスラインL11及び第2ガスラインL12にそれぞれ接続されている。そして、コントローラ(図示しない)などからの外部指令による内部弁体の移動により、圧縮機11の吸入ポートの接続先を第1ガスラインL11又は第2ガスラインL12のいずれか一方に切り換えるとともに、圧縮機11の吐出ポートの接続先を第1ガスラインL11又は第2ガスラインL12の他方に切り換えることができるように構成してある。
室外熱交換ユニット13は、直列接続した熱交換器131及び開度の拡縮調整可能な電動式膨張弁132を具備したものである。膨張弁132は、さらに前記液ラインL13に接続してあり、熱交換器131は、さらに熱交換動作切換手段である三方弁14の1つのポートに接続してある。この三方弁14の残った2つのポートは、それぞれ第1ガスラインL11及び第2ガスラインL12に連通させてあり、外部指令による内部弁体の移動により、前記熱交換器131が、第1ガスラインL11及び第2ガスラインL12のいずれかに選択的に接続されるように構成してある。なお、この実施形態では、この室外熱交換ユニット13を複数(2つ)並列に設け、それに対応させて三方弁14も同数(2つ)設けている。
次に、前記第1室内機2について説明する。このものは、前記室外熱交換ユニット13同様、直列接続した熱交換器21及び開度の拡縮調整可能な電動式膨張弁22を具備したものである。そして、外部配管によって、膨張弁22が前記室外機1の液ポートP13に、熱交換器21が該室外機1の第1ガスポートP11にそれぞれ接続されて、前記四方弁12の動作により冷暖房が切り換わるように構成されている。より具体的には、この第1室内機2に付帯させた操作手段や温度センサ等(図示しない)からの信号を、図示しないコントローラが受信して、四方弁12を切り換え、冷暖房のいずれかのモードに設定するように構成してある。
前記第2室内機3は、第1室内機2同様、直列接続した熱交換器31及び開度の拡縮調整可能な電動式膨張弁32を備えたものである。そして外部配管によって、当該膨張弁32を前記液ラインL13に接続し、熱交換器31を後述する分配機構5に接続している。
前記ライン変換機構4は、室外機1と第2室内機3との間に介在し、高低圧及び冷媒流通方向が切り替わる室外機1の2つのガスラインL11、L12を、高低圧及び冷媒流通方向が固定された2つの固定ガスラインLL、LHに変換するものである。なお、高圧側固定ガスラインLHとは、圧縮機の吐出側に連通し、高圧のガス状冷媒を分配機構側に向かって流通させる流路である。低圧側固定ガスラインLLとは、圧縮機の吸入側に連通し、低圧のガス状冷媒をライン変換機構側(室外機側)に向かって流通させる流路である。
しかして、変換元第1ポートP41aは、第1ガスラインに外部配管を介して接続されており、変換先第1ポートP41bは、低圧側固定ガスラインLLに接続されている。また、変換元第2ポートP42aは、第2ガスラインに外部配管を介して接続されており、変換先第2ポートP42bは、高圧側固定ガスラインLHに接続されている。
内部流路としては、変換元第1ポートP41a及び変換先第1ポートP41bを接続する第1流路L41、変換元第2ポートP42a及び変換先第2ポートP42bを接続する第2流路L42、変換元第1ポートP41a及び変換先第2ポートP42bを接続する第3流路L43、変換元第2ポートP42a及び変換先第1ポートP41bを接続する第4流路L44の計4本を具備しており、各流路L41〜L44に、冷媒流通方向を一方にのみ規制する逆止弁41〜44をそれぞれ設けている。
第1逆止弁41は、第1流路L41上において変換元第1ポートP41aに向かう冷媒のみを流通させるように設けられている。第2逆止弁42は、第2流路L42上において変換先第2ポートP42bに向かう冷媒のみを流通させるように設けられている。第3逆止弁43は、第3流路L43上において変換先第2ポートP42bに向かう冷媒のみを流通させるように設けられている。第4逆止弁44は、第4流路L44上において変換元第2ポートP42aに向かう冷媒のみを流通させるように設けられている。
なお、本実施形態のライン変換機構4は、液状冷媒を通過させる第5流路L45をさらに有しており、その第5流路L45の各端に外部接続用の中継ポートP43a、P43bをそれぞれ設けている。そして、外部配管を介して、一方の中継ポートP43aを前記液ポートP13に接続し、他方の中継ポートP43bを後述する分配機構5に接続するように構成している。
分配機構5は、第2室内機3とライン変換機構4との間に介在するものであって、前記第2室内機3の熱交換器31を、前記高圧側固定ガスラインLH又は低圧側固定ガスラインLLのいずれかに切換可能に接続するものである。具体的にこのものは、各第2室内機3にそれぞれ対応して設けた切換ユニット53を、複数(ここでは2つ)有している。各切換ユニット53は、2本の分岐流路L51、L52及び1本の液流路L53と、各分岐流路L51、L52にそれぞれ設けた電磁式の開閉弁51、52を具備している。各分岐流路L51、L52の一端は、いずれも室内機側接続ポートP55を介して、第2室内機3の熱交換器31に接続してあり、他端は、ライン変換機構側接続ポートP51、P52を介して、一方が高圧側固定ガスラインLH、他方が低圧側固定ガスラインLLに接続してある。液流路L53は、一端が室内機側接続ポートP54を介して第2室内機3の膨張弁32に、他端がライン変換機構側接続ポートP53を介して、ライン変換機構4の第5流路L45に接続されている。
[動作]
次に、このような構成の空気調和装置100の動作を、図2〜図12を参照しつつ、説明する。なお、図2〜図11中、閉塞状態の弁は黒く塗りつぶし、開放状態のものは白抜きで表現している。
[[冷房モード]]
例えば、第1室内機2を冷房モードにすると、図示しないコントローラがこれを検知して、室外機1の四方弁12を図2〜図6の状態、すなわち第1ガスラインL11が圧縮機11の吸入側に接続された低圧ガスラインとなり、第2ガスラインL12が圧縮機11の吐出側に接続された高圧ガスラインとなる状態に制御する。以下にこの冷房モードでの負荷の状態による冷媒の流れ等を説明する。
[[冷房モード:冷房負荷≫暖房負荷]]
例えば第2室内機3のいずれにも大きな冷房負荷が作用しているなど、室内機全体としてみたときの冷房負荷が暖房負荷に比べて非常に大きい場合(図12、パターン1の場合)は、コントローラが三方弁14を制御して、各室外熱交換器131を、高圧ガスラインである第2ガスラインL12に接続し、それらのいずれもが凝縮器として作用するように設定する。また、コントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して、高圧側固定ガスラインLHに接続されている分岐流路L52を閉塞し、低圧側固定ガスラインLLに接続されている分岐流路L51を開放することで、これら第2室内機3がいずれも冷房作用を営むように設定する。
このときの冷媒の流れを、図2に基づいて説明すると、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、四方弁12、三方弁14を通って、各室外熱交換ユニット13に導入され、そこで液化して液状冷媒となった後、液ラインL13を通って室外機1から導出される。
そして、室外機1から導出された液状冷媒の一部は、第1室内機2に流入し、膨張弁22で減圧された後、熱交換器21で気化して冷房作用を営んだ後、低圧ガス状冷媒となって排出される。この低圧ガス状冷媒は、第1ガスラインL11から四方弁12を経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。
一方、室外機1の液ポートP13から導出された残りの液状冷媒は、ライン変換機構4の第5流路L45、分配機構5の液流路L53を通り、各第2室内機3に導入される。そして、それら各第2室内機3の膨張弁32で減圧された後、熱交換器31で気化して冷房作用を営み、第2室内機3から排出される。排出された低圧ガス状冷媒は、分配機構5における開放状態の分岐流路L51を通って低圧側固定ガスラインLLに流入する。そして、ライン変換機構4の第1流路L41から第1ガスラインL11を通り、第1室内機2からの低圧ガス状冷媒と合流して、圧縮機11の吸入ポートに戻る。
[[冷房モード:冷房負荷>暖房負荷]]
例えば第2室内機3の一方が比較的大きな冷房負荷、他方が小さな暖房負荷の場合のように、室内機全体としてみたときの冷房負荷が暖房負荷よりも少し大きい場合(図12、パターン2の場合)は、コントローラが一方の三方弁14を制御して、高圧ガスラインである第2ガスラインL12に一方の室外熱交換器131を接続し、これを凝縮器とする一方、他方の熱交換器131に対しては、対応する膨張弁132を閉塞するなどして冷媒の流通を阻害し、その熱交換機能を停止させる。さらに、この実施形態では、コントローラが、他方の三方弁14を制御して、機能停止状態にある熱交換器131の一端を低圧ガスラインである第1ガスラインL11に接続するようにしている。これは、熱交換器131内の残存冷媒を吸引し、冷媒利用効率の向上を図るためである。また、コントローラは、図3に示すように、分配機構5の開閉弁51、52を制御し、各切換ユニット53の開閉状態を互いに逆にして、各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が冷房、他方が暖房作用を営むように設定する。
しかして、図3から明らかなように、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、四方弁12を通った後、一部は一方の三方弁14から室外熱交換器131に流入して凝縮・液化され、液ラインL13を通って室外機1から導出される。
この液ポートP13から導出された液状冷媒は、パターン1(図2)と同様、その一部が、第1室内機2に導入されて気化し、冷房作用を営んだ後、低圧ガスラインである第1ガスラインL11から四方弁12を経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。また、残りの液状冷媒は、ライン変換機構4の第5流路L45、分配機構5の液流路L53を通過して、一方の第2室内機3に導入される。そして第2室内機3で気化して冷房作用を営んだ後、分配機構5から低圧側固定ガスラインLL、ライン変換機構4の第1流路L41、室外機1の第1ガスラインL11をこの順に経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。
一方、四方弁12を通った残りの高圧ガス状冷媒は、第2ガスラインL12を通って室外機1から導出され、ライン変換機構4の第2流路L42を経て、高圧側固定ガスラインLHに流入する。そして、分配機構5の分岐流路L52を通過して、他方の第2室内機3に導入され、その熱交換器で暖房作用を営みつつ、凝縮して液化する。この液状冷媒は、分配機構5の液流路L53において、液ポートP13から流れ込んできた液状冷媒と合流し,冷房モードにある前記一方の第2室内機3に流入する。
なお、第1室内機2と第2室内機3の冷暖房負荷バランスによっては、ライン変換機構4における第5流路L45内の液状冷媒の流れが、図3の点線矢印に示すように、前記とは逆転し、他方の第2室内機3から流出した液状冷媒が、ライン変換機構4の第5流路L45を通った後,液ポートP13から導出された液状冷媒と合流して第1室内機2に流入する場合もある。
[[冷房モード:冷房負荷≒暖房負荷]]
室内機の冷房負荷と暖房負荷がほぼ釣り合っている場合(図12、パターン3の場合)、図4に示すように、コントローラが、室外機1の各膨張弁132を閉塞し、全ての室外熱交換器131の機能を停止させるとともに、各三方弁14を制御して、各室外熱交換器131の一端を低圧ガスラインである第1ガスラインL11に接続する。これは、パターン2同様、室外熱交換器131内の残存冷媒を吸引し、冷媒の利用効率を向上するためである。また、コントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御し、各切換ユニット53の開閉状態を互いに逆にして各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が暖房、他方が冷房となるように設定する。
しかして、図4から明らかなように、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、全て四方弁12、第2ガスラインL12を通って室外機1から導出され、ライン変換機構4の第2流路L42を経て、高圧側固定ガスラインLHに流入する。そして、分配機構5の分岐流路L52を通過して、一方の第2室内機3に導入され、その熱交換器31で凝縮して液化し、暖房作用を営む。ここで液化した冷媒は、分配機構5の液流路L53に流入した後、その一部は、他方の第2室内機3の熱交換器31に膨張弁32側から流入し、そこで気化して冷房作用を営む。そして分配機構5から低圧側固定ガスラインLL、ライン変換機構4の第1流路L41、室外機1の第1ガスラインL11、四方弁12をこの順に経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。残りの液状冷媒は、ライン変換機構4の第5流路L45を通って、第1室内機2に導かれ、気化することで冷房作用を営んだ後、低圧ガスラインである第1ガスラインL11から四方弁12を経て、やはり圧縮機11の吸入ポートに戻る。
[[冷房モード:冷房負荷<暖房負荷]]
例えば第2室内機3の一方が大きな暖房負荷、他方が小さな冷房負荷の場合など、室内機全体としてみたときの暖房負荷が冷房負荷よりも少し大きい場合(図12、パターン4の場合)は、図5に示すように、コントローラが一方の三方弁14を制御して、低圧ガスラインである第1ガスラインL11に一方の室外熱交換器131を接続し、これを蒸発器とする。また、パターン2同様、他方の熱交換器131に対しては、対応する膨張弁132を閉塞するなどして冷媒の流通を阻害し、その熱交換機能を停止させるとともに、対応する三方弁14を制御して、前記他方の室外熱交換器131の一端を低圧ガスラインである第1ガスラインL11に接続し、冷媒利用効率の向上を図る。さらにコントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が暖房、他方が冷房となるように設定する。
しかして、図5から明らかなように、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、全て四方弁12、第2ガスラインL12を通って室外機1から導出され、ライン変換機構4の第2流路L42を経て、高圧側固定ガスラインLHに流入する。そして、分配機構5の分岐流路L52を通過して、一方の第2室内機3に導入され、その熱交換器で凝縮して液化し、暖房作用を営む。ここで液化した冷媒は、分配機構5の液流路L53に流入した後、その一部は、他方の第2室内機3における熱交換器31に膨張弁32側から流入し、そこで気化して冷房作用を営む。そして分配機構5から低圧側固定ガスラインLL、ライン変換機構4の第1流路L41、室外機1の第1ガスラインL11、四方弁12をこの順に経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。残りの液状冷媒は、ライン変換機構4の第5流路L45を通った後、さらに分岐して一部は第1室内機2に導かれ、残りは一方の室外熱交換ユニット13に導かれる。そしていずれも気化した後、低圧ガスラインである第1ガスラインL11から四方弁12を経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。
[[冷房モード:冷房負荷≪暖房負荷]]
第2室内機3のいずれもが大きな暖房負荷の場合など、室内機全体としてみたときの暖房負荷が冷房負荷よりも非常に大きい場合(図12、パターン5の場合)は、図6に示すように、コントローラが各三方弁14を制御して、低圧ガスラインである第1ガスラインL11に全ての室外熱交換器131を接続し、これらを蒸発器とするとともに、分配機構5の開閉弁51、52を制御して、低圧側固定ガスラインLLに接続されている分岐流路L51を閉塞し、高圧側固定ガスラインLHに接続されている分岐流路L52を開放する。
しかして、図6から明らかなように、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、全て、四方弁12、第2ガスラインL12を通って室外機1から導出され、その後、ライン変換機構4の第2流路L42を経て、高圧側固定ガスラインLHに流入する。そして、分配機構5の分岐流路L52を通過して、各第2室内機3に導入され、それらの熱交換器31で凝縮して液化し、暖房作用を営む。液化した冷媒は、分配機構5の液流路L53に流入し、ライン変換機構4の第5流路L45を通った後、その一部が第1室内機2、残りが各室外熱交換ユニット13に導かれる。そして気化した後、合流して低圧ガスラインである第1ガスラインL11から四方弁12を経て、圧縮機11の吸入ポートに戻る。
[[暖房モード]]
第1室内機2を暖房モードにすると、コントローラがこれを検知して室外機1の四方弁12を図7〜図11の状態、すなわち第1ガスラインL11が圧縮機11の吐出側に接続された高圧ガスラインとなり、第2ガスラインL12が圧縮機11の吸入側に接続された低圧ガスラインとなる状態に制御する。なお、以下に暖房モードでの負荷の状態による冷媒の流れ等を説明するが、前記冷房モードと動作が共通する部分は説明を簡略化する場合もある。
[[暖房モード:暖房負荷≫冷房負荷]]
例えば第2室内機3のいずれにも大きな暖房負荷が作用しており、室内機全体としてみたときの暖房負荷が冷房負荷に比べて非常に大きい場合(図12、パターン6の場合)は、図7に示すように、コントローラが三方弁14を制御して、各室外熱交換器131を低圧ガスラインである第2ガスラインL12に接続し、それらのいずれもが蒸発器として作用するように設定する。また、コントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して、高圧側固定ガスラインLHに接続されている分岐流路L52を開放し、低圧側固定ガスラインLLに接続されている分岐流路L51を閉塞する。
さて、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、全て四方弁12、第1ガスラインL11を通って、室外機1から流出する。
その後、高圧ガス状冷媒の一部は、第1室内機2に導かれ、凝縮することで暖房作用を営んだ後、液状冷媒となって液ポートP13から室外機1に再度導入される。そして、各室外熱交換ユニット13で蒸発し、低圧ガス状冷媒となって三方弁14、四方弁12を介し圧縮機11の吸入ポートに戻る。
一方、室外機1から導出された高圧ガス状冷媒の残りは、逆止弁41、43の作用によりライン変換機構4の第3流路L43を経て、高圧側固定ガスラインLHに流入する。そして、分配機構5の分岐流路L52を通過して、各第2室内機3に導入され、暖房作用を営んだ後、液状冷媒となって分配機構5の液流路L53から排出される。その後、ライン変換機構4の第5流路L45を経て第1室内機2からの液状冷媒と合流し、室外熱交換ユニット13で蒸発し、低圧ガス状冷媒となって圧縮機11の吸入ポートに戻る。
[[暖房モード:暖房負荷>冷房負荷]]
例えば第2室内機3の一方が大きな暖房負荷、他方が小さな冷房負荷の場合など、室内機全体としてみたときの暖房負荷が冷房負荷よりも少し大きい場合(図12、パターン7の場合)は、図8に示すように、コントローラが一方の三方弁14を制御して、低圧ガスラインである第2ガスラインL12に一方の室外熱交換器131を接続し、これを蒸発器とする。また、他方の熱交換器131に対しては、対応する膨張弁132を閉塞するなどして冷媒の流通を阻害し、その熱交換機能を停止させるとともに、対応する三方弁14を制御して、前記他方の室外熱交換器131の一端を、低圧の第2ガスラインL12に接続し、冷媒利用効率の向上を図る。さらにコントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が暖房、他方が冷房となるように設定する。
さて、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、図8から明らかなように、全て高圧ガスラインである第1ガスラインL11を通って室外機1から流出する。
そしてその一部は、第1室内機2に導入されて凝縮し、暖房作用を営んだ後、液状冷媒となって室外機1の液ポートP13から膨張弁132を経て一方の室外熱交換器131に流入する。そこで蒸発して低圧ガス状冷媒となり、三方弁14、四方弁12を介して圧縮機11の吸入側に戻る。
一方、高圧ガス状冷媒の残りは、ライン変換機構4に流入し、逆止弁41、43の働きで第3流路L43を流れ、高圧側固定ガスラインLHに導かれる。さらにそこから分配機構5の一方の分岐流路L52を経て、一方の第2室内機3に流れ込み、そこで凝縮して暖房作用を営みつつ液化する。液化したこの冷媒は、分配機構5の液流路L53で分岐し、一部はライン変換機構4の第5流路L45に流れ込んで前記第1室内機2からの液状冷媒と合流する。残りの液状冷媒は、他方の第2室内機3に流入し、冷房作用を営んで低圧ガス状冷媒となった後、分配機構5、低圧側固定ガスラインLLを介してライン変換機構4に流れ込む。そして逆止弁41、44の働きにより、第4流路L44から室外機1の第2ガスラインL12に流れ込み、四方弁12を介して圧縮機11の吸入側に戻る。
なお、第2室内機3間の冷暖房の負荷バランスによっては、ライン変換機構4の第5流路L45における液状冷媒の流れが、図8の点線に示すように逆になる場合もある。
[[暖房モード:暖房負荷≒冷房負荷]]
室内機の冷房負荷と暖房負荷がほぼ釣り合っている場合(図12、パターン8の場合)、図9に示すように、コントローラが、室外機1の各膨張弁を閉塞し、全ての室外熱交換器の機能を停止させるとともに、各三方弁14を制御して、各室外熱交換器の一端を低圧ガスラインである第2ガスラインL12に接続し、残存冷媒の吸引による冷媒利用効率の向上を図る。さらに、コントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御し、各切換ユニット53の開閉状態を互いに逆にして各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が暖房、他方が冷房となるように設定する。
さて、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、図9から明らかなように、その全てが高圧ガスラインである第1ガスラインL11を通って室外機1から流出する。
そしてその一部は、第1室内機2に導入されて凝縮し、暖房作用を営んだ後、液状冷媒となってライン変換機構4の第5流路L45を介し、分配機構5の液流路L53に流入する。
残りの高圧ガス状冷媒は、ライン変換機構4に流入し、逆止弁41、43の働きで第3流路L43を流れ、高圧側固定ガスラインLHに導かれる。さらにそこから分配機構5の一方の分岐流路L52を経て、一方の第2室内機3に流れ込み、そこで凝縮して暖房作用を営みつつ液化する。
液化したこの冷媒は、分配機構5の液流路L53に流れ込み、第5流路L45を介して流れ込んできた液状冷媒と合流して、他方の第2室内機3に導入される。そして、そこで冷房作用を営んで低圧ガス状冷媒となった後、分配機構5、低圧側固定ガスラインLLを介してライン変換機構4に戻る。ライン変換機構4に流れ込んだ低圧ガス状冷媒は、逆止弁41、44の働きにより、第4流路L44から室外機1の第2ガスラインL12に流れ込み、四方弁12を介して圧縮機11の吸入側に戻る。
[[暖房モード:暖房負荷<冷房負荷]]
例えば第2室内機3の一方が小さな暖房負荷、他方が大きな冷房負荷の場合など、室内機全体としてみたときの暖房負荷が冷房負荷よりも少し小さい場合(図12、パターン9の場合)は、図10に示すように、コントローラが一方の三方弁14を制御して、高圧ガスラインである第1ガスラインL11に一方の室外熱交換器131を接続し、これを凝縮器とする。また、他方の熱交換器131に対しては、対応する膨張弁132を閉塞するなどして冷媒の流通を阻害し、その熱交換機能を停止させるとともに、対応する三方弁14を制御して、前記他方の室外熱交換器131の一端を前記第2ガスラインL12に接続し、残存冷媒の吸引による冷媒利用効率の向上を図る。さらにコントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して各第2室内機3内の冷媒の流れが互いに逆になるようにし、一方の第2室内機3が暖房、他方が冷房となるように設定する。
さて、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、図10から明らかなように、その一部が、高圧ガスラインである第1ガスラインL11を通って室外機1から流出する一方、残りは、一方の室外熱交換器131で凝縮し、液状冷媒となって液ポートP13を介して室外機1から流出する。
第1ガスラインL11から室外機1を流出した高圧ガス状冷媒は、そのうちの一部が、第1室内機2に導入されて凝縮し、暖房作用を営んだ後、液状冷媒となる。そして、この液状冷媒は、前述した室外熱交換器131で凝縮した液状冷媒と合流し、ライン変換機構4の第5流路L45を介して分配機構5の液流路L53に流入する。
また残りの高圧ガス状冷媒は、ライン変換機構4における逆止弁41、43の働きで第3流路L43を流れ、高圧側固定ガスラインLHに導かれる。そして、分配機構5の一方の分岐流路L52を経て、一方の第2室内機3に流れ込み、そこで凝縮して暖房作用を営みつつ液化する。
液化したこの冷媒は、分配機構5の液流路L53に流れ込み、第5流路L45を介して流れ込んできた液状冷媒と合流して、他方の第2室内機3に導入される。そして、冷房作用を営んで低圧ガス状冷媒となった後、分配機構5、低圧側固定ガスラインLLを介してライン変換機構4に戻る。ライン変換機構4に流れ込んだ低圧ガス状冷媒は、逆止弁41、44の働きにより、第4流路L44から室外機1の第2ガスラインL12に流れ込み、四方弁12を介して圧縮機11の吸入側に戻る。
[[暖房モード:暖房負荷≪冷房負荷大]]
第2室内機3の全てが大きな冷房負荷の場合など、室内機全体としてみたときの冷房負荷が暖房負荷に比べ非常に大きい場合(図12、パターン10の場合)は、図11に示すように、コントローラが各三方弁14を制御して、高圧ガスラインである第1ガスラインL11に各室外熱交換器131を接続し、これらを凝縮器とする。さらにコントローラは、分配機構5の開閉弁51、52を制御して各第2室内機3内の冷媒の流れを制御し、各第2室内機3が冷房となるように設定する。
さて、圧縮機11の吐出ポートから出た高圧ガス状冷媒は、図11から明らかなように、その一部が、高圧ガスラインである第1ガスラインL11を通って第1室内機2に導入されて凝縮し、暖房作用を営んだ後、液状冷媒となる。残りは各室外熱交換ユニット13で凝縮し、液状冷媒となって液ポートP13を介して室外機1から流出する。
これら液状冷媒は、合流してライン変換機構4に流れ込み、第5流路L45を介して分配機構5の液流路L53に導入される。そして、各第2室内機3に膨張弁32側から流入し、気化して冷房作用を営んだ後、低圧ガス状冷媒となって排出される。この低圧ガス状冷媒は、分配機構5の他方の分岐流路L51を介してライン変換機構4に導入され、逆止弁41、44の働きにより第4流路L44を通じて室外機1の第2ガスラインL12に流れ込む。そして四方弁12を介して圧縮機11の吸入側に戻る。
[効果]
したがって、このような構成であれば、冷暖房切換システムに用いられる室内機(第1室内機2)は、四方弁12の設定によって冷暖房を切り換えることができる。また、冷暖房同時システムに用いられる各室内機(第2室内機3)は、分配機構5の切換動作によってそれぞれ独立して冷暖房を切り換えることができる。
また、冷暖房切換室内機である第1室内機2からみたとき、この室外機1は、従来の冷暖房切換室外機と同様、高圧ガスラインと低圧ガスラインとが切り換わるものであるから、この室外機に、第1室内機2を配管等も含め、従来と同じように取りつけることができる。
一方、冷暖房同時室内機である第2室内機3からみたとき、この室外機1は、ライン変換機構4を介して、高低圧が固定された高圧側又は低圧側固定ガスラインLLを形成し、それら各固定ガスラインLL、LHに、分配機構5を介して取りつけられている。ところで、冷暖房同時室内機は、従来、高低圧が固定されたガスラインに分配機構を介して取りつけるものであるから、本室外機1に、ライン変換機構4は介在するものの、第2室内機3を配管等も含め、やはり従来と同じように取りつけることができる。
したがって、ライン変換機構4さえ用意しておけば、配管等も含めて従来の冷暖房切換室内機及び冷暖房同時室内機をそのまま使用することができるため、開発コストや開発期間を低減できるだけでなく、商品力においても低下を招くことがない。また、室外機1にしても、従来の冷暖房切換室外機をもとにして、第2ガスラインL12及びそれに係る配管等のわずかな追加・改変で構成できることから、この点においても、開発コストや開発期間の低減に寄与し得る。
さらに、室外機1の運転モード、すなわち、四方弁12の動作は、第1室内機2の運転モードで決定されるが、三方弁14による切換動作及び膨張弁132の拡縮調整によって、室内機全体としてみたときの総合負荷に応じた、室外熱交換ユニット13の最適な熱交換機能の調整が可能となる。
特にこの実施形態では、室外熱交換ユニット13を複数並列に設けるとともに、各室外熱交換ユニット13にそれぞれ対応させて室外熱交換動作切換機構を設け、なおかつ、各三方弁14を互いに独立して動作させ得るように構成しているため、室内機全体としてみたときの総合負荷に応じた最適運転をより細やかにかつ広い範囲に亘って行うことができる。
そして以上のことにより、冷暖房切換室内機2と冷暖房同時室内機3との混在が可能であり、幅広い空調負荷に対応した運転が可能となるため、空調設計の自由度を拡大することができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限られるものではない。
例えば、ライン変換機構を、分配機構に双方向電磁弁などの能動的なバルブとそれらを制御するコントローラ等を用いることでも構成可能である。また、三方弁や四方弁などの切換機構は、この種のバルブに限られるものではない。第2室内機を3以上設けてもよいし、第1室内機は、複数であっても冷暖房モードが常に同一モードで運転されるものであればよい。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の概要を示す回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン1)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン2)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン3)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン4)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン5)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン6)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン7)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン8)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン9)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の動作(パターン10)を示す冷媒流通方向を表示した回路図。 同実施形態における空気調和装置の各動作パターンにおける熱交換器の機能を表示したパターン表。
符号の説明
100・・・空気調和装置100
1・・・室外機
2・・・第1室内機
3・・・第2室内機
4・・・ライン変換機構
5・・・分配機構
L13・・・液ライン
L11・・・第1ガスライン
L12・・・第2ガスライン
11・・・圧縮機11
12・・・高低圧切換機構(四方弁)
13・・・室外熱交換ユニット
14・・・室外熱交換動作切換機構(三方弁)
LH・・・高圧側固定ガスライン
LL・・・低圧側固定ガスライン
P41a・・・変換元第1ポート
P42a・・・変換元第2ポート
P41b・・・変換先第1ポート
P42b・・・変換先第2ポート
L41〜L45・・・第1流路〜第5流路
41〜44・・・第1逆止弁〜第4逆止弁
P43a、P43b・・・中継ポート

Claims (4)

  1. 室外機と、単一又は同一モードで運転される複数の第1室内機と、単一又は複数の第2室内機と、ライン変換機構と、分配機構とを具備しており、
    前記室外機は、
    液状冷媒が流通する液ラインと、
    ガス状冷媒が流通する第1ガスライン及び第2ガスラインと、
    吸入したガス状冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    前記圧縮機の吸入ポートの接続先を前記第1又は第2ガスラインのいずれか一方に切り換えるとともに、当該圧縮機の吐出ポートの接続先を前記第1又は第2ガスラインの他方に切り換える高低圧切換機構と、
    前記液ラインに接続した流量制御可能な膨張弁及び当該膨張弁に直列接続した熱交換器を備えた室外熱交換ユニットと、
    前記室外熱交換ユニットの熱交換器に、前記第1ガスライン又は第2ガスラインのいずれか一方を切換可能に接続する室外熱交換動作切換機構と、を備えたものであり、
    前記第1室内機は、
    直列接続した熱交換器及び膨張弁を備え、当該膨張弁が前記液ラインに、また、当該熱交換器が前記第1ガスラインにそれぞれ接続されて、前記高低圧切換機構の動作により冷暖房が切り換わるものであり、
    前記第2室内機は、
    直列接続した熱交換器及び膨張弁を備え、当該膨張弁を前記液ラインに接続したものであり、
    前記ライン変換機構は、
    前記室外機に接続されたものであって、前記高低圧切換機構の動作で高低圧が切り換わる前記第1及び第2ガスラインを、高低圧が固定された2つの固定ガスラインに変換するものであり、
    前記分配機構は、
    前記第2室内機とライン変換機構との間に介在するものであって、前記第2室内機の熱交換器を、前記高圧側固定ガスライン又は低圧側固定ガスラインのいずれかに切換可能に接続するものである
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記ライン変換機構が、
    前記第1ガスライン及び第2ガスラインにそれぞれ接続される変換元第1ポート及び変換元第2ポートと、
    前記高圧側固定ガスライン及び低圧側固定ガスラインにそれぞれ接続される変換先第1ポート及び変換先第2ポートと、
    前記変換元第1ポート及び前記変換先第1ポートを接続する第1流路と、
    前記変換元第2ポート及び前記変換先第2ポートを接続する第2流路と、
    前記変換元第1ポート及び前記変換先第2ポートを接続する第3流路と、
    前記変換元第2ポート及び前記変換先第1ポートを接続する第4流路と、
    前記第1流路上に設けられ、前記変換元第1ポートに向かう冷媒のみを流通させる第1逆止弁と、
    前記第2流路上に設けられ、前記変換先第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第2逆止弁と、
    前記第3流路上に設けられ、前記変換先第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第3逆止弁と、
    前記第4流路上に設けられ、前記変換元第2ポートに向かう冷媒のみを流通させる第4逆止弁と、を具備したものである請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記室外熱交換ユニットを複数並列に設けるとともに、互いに独立して動作可能な室外熱交換動作切換機構を、各室外熱交換ユニットにそれぞれ対応させて設けている請求項1又は2記載の空気調和装置。
  4. 前記室外熱交換ユニットの膨張弁が閉塞可能なものであって、
    いずれか又は全ての室外熱交換ユニットの熱交換機能を、膨張弁を閉塞して停止させ得るように構成するとともに、機能停止状態の熱交換ユニットに対応する室外熱交換動作切換機構が、当該熱交換ユニットの熱交換器を、前記第1ガスライン又は第2ガスラインのうちの低圧側に設定されているガスラインに接続するように構成している請求項3記載の空気調和装置。
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