JP4628431B2 - 直接メタノール燃料電池用co2セパレータ - Google Patents

直接メタノール燃料電池用co2セパレータ Download PDF

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Description

本発明は、COセパレータ及びこれを具備した直接メタノール燃料電池に関する。
燃料電池は、連続的に注入される燃料と酸化剤とによって生成される化学反応エネルギーを電気エネルギーに変換するガルバニ電池である。一般的に燃料電池は、膜(membrane)または電解質によって分離された2つの電極から構成されている。アノードは、燃料、例えば水素、メタンまたはメタノールの流れによって囲まれており、該燃料は、アノードで酸化される。カソードは、酸化剤、例えば酸素、過酸化水素またはチオシアン酸カリウムの流れによって囲まれており、この酸化剤は、カソード電極で還元される。燃料電池のタイプに依存して、使われる部品の物質は、互いに異なるように選択する必要がある。
直接メタノール燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)は、約60−120℃程度の低い温度範囲で作動する低温燃料電池である。このようなタイプの燃料電池は、電解質としてポリマー膜を使用する。事前に改質(reforming)されていないメタノール(CHOH)が、アノードで酸化される水と共にアノードに直接供給される。そして、二酸化炭素(CO)が廃ガスとしてアノードから排出される。酸化剤としてカソードに供給される大気中の酸素は、水素イオン(H)及び電子と反応して水を形成する。DMFCの長所は、プラスチックカートリッジに保存可能な液状になっており、保存しやすく、非常に安価のエネルギー源を使用できるというところにある。さらに、メタノールのための巨大に拡張された基盤施設がすでに多くの分野で存在している。例えば車両の前面ガラスウォッシャ溶液に添加される不凍液添加剤への使用などである。このタイプの燃料電池は、燃料電池の設計に応じて数mWから100kWまでの電力範囲を提供できる。具体的に、DMFCは、電気装置における従来の蓄電池の代替物または補充材として携帯用に使用するために適している。DMFCの典型的な使用分野は、通信及びノート型パソコンの電力供給である。
アノードの触媒によるメタノールの酸化は、段階的に進められるが、多様な中間生成物を有するさまざまな反応経路が議論されている。燃料電池の高効率を維持するためには、電極の周辺領域で反応物を迅速に除去する必要がある。所定温度に達して基本となる化学反応の結果として、CO、水、水蒸気及び非反応メタノールの液体/気体混合物が形成される。
従って、COセパレータは、主に水の管理と、平衡状態からCOを除去するために使われている。一般的に、COセパレータは付加的な装置として実装され、液体と気体を混合するための一般的な供給ラインを通じて燃料電池に連結されている。また、空間的距離は、温度勾配を引き起こすとともに、徐々に冷却された液体/気体混合物から水の凝縮をもたらすことになる。従来のCOセパレータは、気体あるいは蒸気成分を周辺環境に排出することによって、液体成分と気体あるいは蒸気成分との相混合物を分離していた。本発明もまた、相分離に関するものである。
従来のCOセパレータは、液体/気体混合物を分離するために、多孔性膜を具備している。多孔性膜の内面は、液体/気体混合物に面しており、外面は周囲環境に接触している。さらに、多孔性膜は、普通、疎水性物質でコーティングされているか、またはかかる物質によって構成されている。多孔性膜の内面から外面まで拡散チャンネルが延びており、そのチャンネルの大きさは、多孔性膜の内面に位置した液状の水は浸透できないが、COは多孔性膜の外面まで拡散することができる程度の大きさである。
従来技術の問題点の一つは、液体/気体混合物がCOセパレータに入っていくときに、その混合物の温度が大体60℃ないし80℃の範囲にあるので、高レベルの水蒸気が液体/気体混合物の気相に現れるということである。しかし、このような液体/気体混合物の気体成分は、多孔性膜を通過する間にさらに冷却され、水に凝縮する。これにより、拡散チャンネル/穴を塞いでしまうという結果を招くので、多孔性膜を介したCOの通過を減少させたり、最悪の場合には通過を完全に不可能にしたりすることになる。
本発明の目的は、前述の従来技術の問題点を解決するためのものであり、これは、単一層または多重層の膜を有するDMFC用COセパレータによって達成される。
本発明は、単一層または多重層の膜を具備したDMFC用COセパレータであって、(i)前記膜は、膜の内面からこれに対向するように位置する膜の外面まで延びる複数個の拡散チャンネルを具備し、前記膜の外面における前記拡散チャンネルの平均直径は、前記膜の内面における前記拡散チャンネルの平均直径より少なくとも3倍大きく、(ii)前記膜の内面と外面の表面及び前記拡散チャンネルの内側表面は、疎水性であるDMFC用COセパレータを開示する。
このようなCOセパレータを使用することによって、60℃ないし80℃の温度範囲で起こるような高レベルの水蒸気を有する液体/気体相の混合物であっても、経時的な膜の透過性を十分に得られるようにできる。
本発明では、膜の拡散チャンネルを、膜の内面から膜の外面に拡張させなければならないということに基づいている。これによって、膜の内面で凝縮した水が外面に向かうような力を受けるようにすることができる。膜の内面における拡散チャンネルの直径と膜の外面における拡散チャンネルの直径との比率は、3倍以上の範囲で決定される。特に、膜の外面における拡散チャンネルの直径は、特定の燃料電池システムで現れる作用圧力、温度及び混合物成分によって変更する。
拡散チャンネルの直径は、膜の内面及び外面で測定され、その値を決定するために使用される表面に隣接した膜の領域は、膜の粗度によって、膜の内部に数μm延ばすことができる。外側から見える拡散チャンネルの孔は、例えば光学的方法によって測定することができる。一般的に、孔の入口は球形なので、個別の孔の大体の直径を決定することができる。平均値を決定するために、統計的な平均法を利用して孔の直径の算術平均が決定され、これは前述した倍数を決定するための膜の内面及び外面における拡散チャンネルの平均直径として使用される。膜の外面における拡散チャンネルの平均直径は、内面における拡散チャンネルの平均直径より3倍ないし300倍程度に大きいことが望ましい。
さらに、本発明によれば、液体/気体混合物と接触するような膜のあらゆる表面は、静止した水滴の接触角が90゜以上を示すような疎水性になるように構成されている。結果として、水滴は膜の疎水性表面との相互作用よりもさらに強くそれ自体の相互作用によって影響を受け、それによってファンデルワールス結合を形成させるほどに、膜の表面エネルギーは低下する。膜の疎水性は、水の接触角を130゜以上にすることが望ましい。
接触角は、液滴と固体表面との間に形成された角度をいう。液体と固体との接触角の大きさは、接触領域における物質間の相互作用に依存する。この相互作用が小さいほど、接触角は大きくなる。特に、ヤングの方程式(Young equation)を使用する静止液滴法(resting-drop method)が接触角を決定するために利用することができる。
本発明の望ましい一実施形態によれば、膜の外面は内面よりもさらに疎水性である。このように構成することによって、膜の外面に凝縮される液滴と膜の表面との接触角を最小化し、これによって膜の表面領域が液滴によって塞がることを最小化する。特に、膜の内面における接触角は、少なくとも130゜であり、膜の外面における接触角は、少なくとも135゜であることが望ましい。膜の外面における接触角が内面における接触角より1゜ないし10゜ほどさらに大きいことが望ましい。
本発明の望ましい他の実施例によれば、膜は二層から構成されており、二層のそれぞれは、互いに異なる平均直径を有する拡散チャンネルを有する。膜の内面を規定する第1層の拡散チャンネルは、膜の外面を規定する第2層の拡散チャンネルよりさらに小さな平均直径を有するように構成されている。特に、膜の第1層は、第2層よりさらに大きい疎水性を有することが可能である。このような多重層膜の技術的実行は、例えば互いに異なる気孔率と疎水性とを有する膜をラミネートすることによって非常に容易に実現できる。二層よりもさらに多くの層を有する膜も、その生産は複雑であっても十分に可能であることは明確である。
本発明のさらに他の実施例によれば、膜は、表面が疎水性のフレームで装着されている。フレームの代わりに網状であったり、格子状である支持構造によって、膜が装着される場合もある。しかし、膜をフレームで装着することが生産技術的な側面からはるかに容易であり、膜の全体活性領域に膜の透過性を低下させるようないかなる支持要素も現れない点で有利である。フレームの片側は周辺環境に接触しており、一般的に液体/気体混合物に接触する側よりもさらに冷却される。従って、フレームの内部表面で水の凝縮が起こるのである。フレーム用の物質として疎水性物質を選択することによって、フレームで凝縮される水によって膜の余分領域が湿ることを最小化し、この余分領域でも膜の透過性を高く維持する。望ましくは、フレームは、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフルオロを含有するポリマー物質から形成されているようにする。
本発明のさらに他の実施例によれば、フレームは、スポンジのような効果を有する多孔性親水性物質から形成されている。このように構成することによって、凝縮した水がフレームを介して外側に拡散することができ、膜が湿ってしまう危険性をさらに低下させることができ、フレーム自体も液体/気体混合物の分離を促進する。最終的に、本実施例によれば、疎水性物質のコーティングや境界層を、膜とフレームとの間に配列させることができる。このように構成することも、膜の余分領域が湿ってしまうことを防止するためである。
本発明によれば、DMFC用COセパレータにおいて、液体/気体混合物の気体成分が多孔性膜を通過する間にさらに冷却されて水に凝縮することを抑制し、これによって拡散チャンネル/穴が塞がれることを最小化して膜の湿りを防止することができる。
本発明について、添付した図面とともに、以下の実施形態に基づいてさらに詳細に説明する。
図1は、本発明に係るCOセパレータを備えた直接メタノール燃料電池(DMFC)の構造を概略的に示す図である。DMFCの電気化学的工程は、本発明の目的に照らして詳細に説明する必要はないので、その記載を省略する。DMFCの電気化学的工程は、燃料電池スタック10で進められるが、アノード側の反応物は、COと水とを含有する液体/気体混合物である。
空気ポンプ12によって取り込まれた空気は、カソード側にある空気流入口11を介して燃料電池スタック10に供給される。供給された空気は、燃料電池スタック10のカソード側にある空気排出口13に排出され、ファン55及び熱交換器50によって冷却される。冷却された空気とそこで凝縮した液体は、熱交換器50の排出口52を介して熱交換器50を出てウォータセパレータ60に供給される。ウォータセパレータ60は、対応するラインを介してウォータバルブ61に連結されるとともに、ウォータポンプ70に連結されたラインを介して混合器22に連結される。
混合器22の混合物は、混合ポンプ23によってアノード側にある混合物流入口15から燃料電池スタック10に供給される。
さらに、燃料、すなわちメタノールは、燃料タンク30から燃料バルブ31によって混合器22に供給される。
最後に、燃料電池スタック10は、アノード側にある混合物排出口16を有するが、これは、ラインを介してCOセパレータ20に連結されている。COセパレータ20は、液体/気体混合物を分離するために使われるもので、本発明に係る膜100を備えている。
図2は、本発明の一実施形態に係るCOセパレータが具備している膜100を拡大して表した図である。膜100の左側は、膜100の内部を向いた面、すなわち、液体/気体混合物に向いた面を示している。以下では、このように膜100の左側を内面200とし、これに対向して周辺環境に接する膜100の右側を外面300とする。
膜100の外面300にある外側孔301と拡散チャンネル120を介して連結された多数の内側孔201が、膜100の内面200に確認することができる。拡散チャンネル120の内側孔201の平均直径は、外側孔301の平均直径より3分の1程度小さい。
膜100の表面は、拡散チャンネル120の内側表面だけではなく、膜100の内面200及び外面300の表面も疎水性である。
拡散チャンネル120が内面200から外面300の側へ行くにしたがって広くなることと、拡散チャンネル120の内側表面が疎水性であることとを結びつけたことにより、負の温度勾配によって膜100内で凝縮する水滴を外面300へ移送する駆動力を達成することができる。なぜならば、水滴と拡散チャンネル120の疎水性内側表面との間の相互反発作用は、拡散チャンネル120の孔サイズが増大するほど減少するためである。外面300に向かう駆動力は、気体が拡散チャンネル120を介して外面300に流れるように促進する。これにより、膜100内で凝縮して残った水滴によって拡散チャンネル120が塞がれて、気体分離効果が低下することを防止する。
図2には液滴と膜との接触角204、304を示している。この接触角は、液滴と固体表面との間に形成された角度をいう。液体と固体との接触角の大きさは、接触領域における物質間の相互作用に依存する。この相互作用が小さいほど、接触角は大きくなる。特に、ヤングの方程式(Young equation)を使用する静止液滴法(resting-drop method)が接触角を決定するために利用することができる。
図2に示した膜100の内面200における接触角204は、液滴205を十分に捉えることができるように130゜より大きく、膜100の外面300における接触角304は、135゜よりさらに大きくなるようにする。膜100の外面300における接触角304をさらに大きくすることにより、外面300で凝縮する水滴305をほぼ理想的な球形に収縮させ、水滴305と外面300との接触面積を最小化する。このような方法により、水滴によって塞がる拡散チャンネル120の数を最小化し、水滴の再蒸発のためにその表面積を最大化する。
図3は、本発明の一実施形態に係るCOセパレータが具備している他の形態の膜100を示す図である。図3に示した膜100は、互いに連結されている第1層102と第2層103とを具備している。
第1層102は、広がったポリテトラフルオロエチレン(PTFE)層から形成され、0.2μmないし2μmの直径を有する孔を具備している。第2層103は、孔を有するPTFEか、ポリエチレンまたはポリエステルの生地(fabric)、あるいはフェルトから形成することができる。このような二層は、例えば加熱工程を利用して結合することができる。
図3に示した膜100によって達成される本発明の効果は、第2層103の孔径を第1層102の孔径より3倍以上大きくすることによって達成することができる。望ましくは、第1層102、第2層103における液滴との接触角は少なくとも130゜である。第2層103は、外面300における液滴との接触角を少なくとも135゜にすることが望ましい。
図4は、本発明の一実施形態に係るCOセパレータを示す図である。図4に示した実施形態において、膜100は、フレーム310によってCOセパレータ20上に装着されている。フレーム310は、PTFEから形成されている。
図5は、本発明の他の実施形態に係るCOセパレータの一部を示す図である。図5に示した実施形態において、フレーム310は、多孔性親水性物質から形成されている。フレーム310が周辺環境と接触しており、燃料電池システムの内部と接触しているので、フレーム310は、膜100を介して排出されるCOと水蒸気との気体混合物よりもさらに低い温度になる。特に、これによって、フレーム310の領域では、水の凝縮と関連した気体混合物の冷却を招くことになる。従って、このようなフレーム310の領域では、水滴305による膜100の孔の塞がりはさらに強くなるのである。
多孔性親水性物質からなるフレーム310のスポンジのような効果によって、水滴305は、矢印で示したように、膜100の外面300から吸収されてフレーム310の大きい表面積で蒸発させることができる。
膜100がフレーム310との境界面でさらに湿ることを防止するために、例えばPTFEからなる疎水性境界層、またはコーティング311をフレーム310と膜100との間に配列することができる。
選択的に、COセパレータ20は、膜100の上とフレーム310の上とに空気流の通過が可能なように設けられる場合もある。このように構成することによって、水とCOの除去を促進することができる。
本発明は、図面に示した実施形態を参考にして説明したが、それは例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野の当業者であれば、このような実施形態から多様な変形及び均等な他の実施形態を実現することが可能であることを理解できるであろう。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決まるものである。
本発明のDMFC用CO2セパレータは、例えば、燃料電池関連の技術分野に効果的に適用可能である。
本発明に係るCOセパレータを備えたDMFCの構造を概略的に示す図面である。 本発明の一実施形態に係るCOセパレータが具備している膜を拡大して示す図面である。 本発明の一実施形態に係るCOセパレータが具備している他の形態の膜を示す図面である。 本発明の一実施形態に係るCOセパレータを示す図面である。 本発明の他の実施形態に係るCOセパレータの一部を示す図面である。
符号の説明
10 燃料電池スタック
11 空気流入口
12 空気ポンプ
13 空気排出口
15 混合物流入口
16 混合物排出口
20 COセパレータ
22 混合器
23 混合ポンプ
30 燃料タンク
31 燃料バルブ
50 熱交換器
52 熱交換器の排出口
55 ファン
60 ウォータセパレータ
61 ウォータバルブ
70 ウォータポンプ
100 膜
102 第1層
103 第2層
120 拡散チャネル
200 膜の内側
201 内側孔
204,304 接触角
205 液滴
300 膜の外側
301 外側孔
305 水滴
310 フレーム
311 コーティング

Claims (7)

  1. 単一層または多重層の膜を具備した直接メタノール燃料電池用COセパレータであって、
    (i)前記膜は、膜の内面からこれに対向するように位置する膜の外面まで延びる複数個の拡散チャンネルを具備し、前記膜の外面における前記拡散チャンネルの平均直径は、前記膜の内面における前記拡散チャンネルの平均直径より少なくとも3倍大きく、
    (ii)前記膜の内面と外面の表面及び前記拡散チャンネルの内側表面は、疎水性であり、
    (iii)前記膜の外面は内面よりさらに疎水性であることを特徴とする直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  2. 前記膜の外面における水滴との接触角は、前記膜の内面における水滴との接触角よりさらに大きいことを特徴とする請求項1に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  3. 前記膜の外面における水滴との接触角は、前記膜の内面における水滴との接触角より1゜ないし10゜大きいことを特徴とする請求項に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  4. 前記膜の内面における水滴との接触角は、少なくとも130゜であり、前記膜の外面における水滴との接触角は、少なくとも135゜であることを特徴とする請求項に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  5. 前記膜は、疎水性表面を有するフレームに装着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  6. 前記フレームは、多孔性親水性物質から形成されていることを特徴とする請求項に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
  7. 前記膜と前記フレームとの間にコーティングまたは境界層を具備し、前記コーティングまたは境界層は、疎水性物質から形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の直接メタノール燃料電池用COセパレータ。
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