JP4627857B2 - 冷陰極管の点灯回路およびカメラ - Google Patents

冷陰極管の点灯回路およびカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4627857B2
JP4627857B2 JP2000292419A JP2000292419A JP4627857B2 JP 4627857 B2 JP4627857 B2 JP 4627857B2 JP 2000292419 A JP2000292419 A JP 2000292419A JP 2000292419 A JP2000292419 A JP 2000292419A JP 4627857 B2 JP4627857 B2 JP 4627857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode tube
circuit
lighting
cold cathode
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000292419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002100494A (ja
Inventor
晴巳 小川
克徳 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Optical Co Ltd filed Critical Nitto Optical Co Ltd
Priority to JP2000292419A priority Critical patent/JP4627857B2/ja
Publication of JP2002100494A publication Critical patent/JP2002100494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4627857B2 publication Critical patent/JP4627857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの液晶表示部のバックライトに用いられる冷陰極管の点灯回路およびカメラに関し、特にストロボ回路と兼用可能な冷陰極管の点灯回路およびカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ等のファインダーやモニタなどに使用される液晶表示装置においては、液晶表示装置のバックライトの光源として冷陰極管が一般的に使用されている。そして、この冷陰極管の駆動には、一般に専用のインバータ回路を設けて、冷陰極管を点灯させるための高電圧を発生させるようにしていた。
【0003】
冷陰極管駆動用のインバータ回路は、例えば図3に示すように、昇圧トランスTと、この昇圧トランスTの一次側主コイルの端子間に接続されたコンデンサCと、各々コレクタがこのコンデンサCの両端子に接続されエミッタがグランド端子に接続された2個のトランジスタTr1,Tr2等により構成されている。そして、トランジスタTr1,Tr2によるコンデンサCの充放電動作と昇圧トランスTの電磁誘導作用によって300V程度に昇圧された交流高電圧を2次側コイルに発生させ、2次側コイルに接続された冷陰極管CFLに交流高電圧を印加して放電発光させるようになっている。
【0004】
そして、図3のインバータ回路においては、冷陰極管の点灯輝度を変えることでファインダーやモニタの明るさを調整できるようにするために、上記インバータ回路への入力電力を変化させる入力電力変更回路300を別途設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、カメラには光量不足を補うためにストロボライトが設けられることが多い。そして、このストロボライトの発光光量を大きくするためには昇圧回路(ストロボ回路)が必要である。しかしながら、従来のカメラにおいては、冷陰極管駆動用のインバータ回路とは別個にストロボライトを発光させる高電圧を発生するストロボ回路が設けられていた。
【0006】
ところで、カメラ等の携帯用機器は一層の小型軽量化が求められているとともに、コスト面でも一層の低廉化が要求されている。かかる要求を満たすためには、できるだけ部品点数を減らすことが望ましい。本発明者等は、上記冷陰極管駆動用のインバータ回路もストロボ回路も昇圧回路を有しており、しかも冷陰極管の駆動電圧はストロボ回路の昇圧電圧に近いので、これらの回路を兼用することができれば、回路のスペース効率が高まり、コストダウンを図ることができることに気づいた。
【0007】
本発明は上述したような課題を解決すべく案出されたもので、ストロボ回路の昇圧回路と冷陰極管の点灯駆動回路の昇圧回路とを兼用させることにより、回路のスペース効率を高め小型化および低消費電力化を図ることができる冷陰極管の点灯回路を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、専用の制御端子を設けることなく、容易に冷陰極管の点灯輝度を変更できる冷陰極管の点灯回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、次側コイルに高電圧を発生するトランスと、コンデンサを有し上記トランスの2次側コイルの出力電圧を受けて上記コンデンサが充電されることによりストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを備え、上記トランスの2次側コイルの出力電圧によりカメラの表示部のバックライトに用いられる冷陰極管を点灯駆動可能に構成された冷陰極管の点灯回路であって、
上記冷陰極管への印加電圧をオン、オフ制御可能な第1のスイッチ手段と、
上記昇圧回路における上記コンデンサへの充電動作をオン、オフ制御可能な第2のスイッチ手段と、
を備え、上記第2のスイッチ手段がオンされることで上記コンデンサの充電が開始され、充電電位が所定のレベルに達するまでは、上記第2のスイッチ手段が所定の周期で間欠的にオフされるとともに、そのオフの期間に上記第1のスイッチ手段がオンされ、上記所定の周期は上記冷陰極管の点滅を感じない程度の低周期に設定され、上記第1のスイッチ手段のオン期間は、上記冷陰極管において表示に支障のない最低限の点灯輝度が得られるように設定されている
【0010】
上記した手段によれば、冷陰極管を点灯駆動するための高電圧を発生する昇圧回路とストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを兼用することができるため、回路のスペース効率を高め小型化および低消費電力化を図ることができる。
【0011】
また、ストロボ用昇圧回路における昇圧が高速に行なえるとともに、ストロボ回路における充電動作中においても冷陰極管を点灯でき、これをバックライトとする液晶表示パネルにおける最低限の表示が可能になる
【0012】
請求項の発明は、上記所定のレベルはフル充電レベルよりも低くストロボが発光可能なレベルであり、上記コンデンサの充電期間において、充電電位が上記所定のレベルに達した後、フル充電レベルに達するまでは、上記第2のスイッチ手段のオン、オフ周期は上記所定の周期よりも短い周期に設定され、上記第1のスイッチ手段のオン期間は、上記冷陰極管が上記最低限の点灯輝度よりも高い所定の点灯輝度を維持できるように設定され、上記第1のスイッチ手段のオフ中に上記第2のスイッチ手段がオンされて上記コンデンサの充電を行うように構成したものである。これにより、専用の制御端子を設けることなく、容易に冷陰極管の点灯輝度を変更できるようになる。
【0013】
請求項の発明は、2次側コイルに高電圧を発生するトランスと、コンデンサを有し上記トランスの2次側コイルの出力電圧を受けて上記コンデンサが充電されることによりストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを備え、上記トランスの2次側コイルの出力電圧によりカメラの表示部のバックライトに用いられる冷陰極管を点灯駆動可能に構成された冷陰極管の点灯回路であって、
上記冷陰極管への印加電圧をオン、オフ制御可能な第1のスイッチ手段と、
上記昇圧回路における上記コンデンサへの充電動作をオン、オフ制御可能な第2のスイッチ手段と、
を備え、上記第1のスイッチ手段および上記第2のスイッチ手段は互いに逆相の制御パルスでそれぞれオン、オフされることで上記コンデンサへの充電と上記冷陰極管の点灯とが交互になされるように構成され、
上記コンデンサの充電期間において、充電電位がフル充電レベルよりも低くストロボが発光可能な所定のレベルに達するまでは、上記制御パルスは、上記冷陰極管の表示に支障のない最低限の点灯輝度を保証しつつ上記コンデンサへの充電を優先した第1のパルスデューティ比に設定され、充電電位が上記所定のレベルに達した後、フル充電レベルに達するまでは、上記冷陰極管の表示に十分な点灯輝度の維持を優先した第2のパルスデューティ比に設定されるように構成したものである。これにより、充電電位がストロボが発光可能な所定のレベルに達するまでは、ストロボ用昇圧回路における昇圧が高速に行なえる。また、その後は、冷陰極管の表示に十分な点灯輝度を維持することができる。
【0015】
請求項の発明は、上記トランスの1次側コイルに印加する電圧を発生する発振回路と、該発振回路の発振動作をオン、オフ制御可能な第3のスイッチ手段を備え、上記コンデンサの充電が行われない表示期間においては、上記第1のスイッチ手段が連続して導通状態にされた状態で上記第3のスイッチ手段が一定周期でオンオフ制御され、そのオン時間の幅もしくはオン、オフ周期が変化されることにより冷陰極管の点灯輝度が変化可能に構成したものである。このようにしても、専用の制御端子を設けることなく、容易に冷陰極管の点灯輝度を変更できる。
【0016】
請求項の発明は、冷陰極管の点灯を制御する上記第1のスイッチ手段は、双方向サイリスタとしたものである。これにより、容易かつ確実に冷陰極管の点灯回路のオン、オフ制御を行なえる。
【0017】
請求項の発明は、請求項1、2、3、4または5に記載の点灯回路と、該点灯回路を制御する制御回路と、上記点灯回路に接続された冷陰極管およびストロボ放電管とを備えたカメラとしたものである。これにより、冷陰極管の点灯駆動するための高電圧を発生する昇圧回路とストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを兼用することができるため、小型かつ低消費電力のカメラを実現することができる。
【0018】
請求項の発明は、電源電圧または周囲温度を検出する検出回路を備え、上記制御回路は上記検出回路からの検出信号に応じて上記第1のスイッチ手段をオン/オフ駆動する周期またはオン時間の幅を変化させることにより上記冷陰極管の点灯輝度を変更するように構成したものである。これにより、電源電圧が低下したり、周囲温度が変化しても自動的に冷陰極管の点灯輝度を一定に保つことができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
先ず、本発明に係る冷陰極管の点灯回路を用いたカメラの表示系のシステムの概略構成を、図4を用いて簡単に説明する。図4において、符号100はカメラの表示部やファインダなどとして用いられる液晶表示パネル(LCD)、CFLは液晶表示パネルのバックライトとしての冷陰極管、XELはキセノンランプなどからなるストロボ放電管、200は冷陰極管CFLおよびストロボ放電管XELを点灯駆動するための冷陰極管点灯回路、110は冷陰極管の点灯回路200や液晶表示パネル100を制御するマイクロコンピュータ(CPU)である。
【0021】
特に限定されるものではないが、マイクロコンピュータ110には電池VBの電圧を検出する電圧検出回路120と周囲温度を検出する温度検出回路130が設けられ、マイクロコンピュータ110はこれらの検出回路120や130からの検出信号に基づいて冷陰極管の点灯回路200の制御を補正するように構成されている。なお、図4においては、充電後にストロボ放電管XELを発光させるタイミングを与えるトリガー回路は冷陰極管の点灯回路200に含まれているものとする。
【0022】
図1は、本発明に係る冷陰極管の点灯回路の一実施例を示す回路図である。
【0023】
図1において、符号T1は昇圧用のトランス、CFLは冷陰極管、XELはストロボ放電管、110は回路を制御するマイクロコンピュータ(CPU)である。
【0024】
この実施例においては、昇圧トランスT1の2次側出力端子と接地点GNDとの間に、上記冷陰極管CFLとトライアック(双方向サイリスタ)TRCが直列形態に接続されている。そして、このトライアックTRCの制御ゲートGと接地点GNDとの間にコンデンサC2が接続されるとともに、マイクロコンピュータ110の制御出力端子Bと接地点GNDとの間に直列に接続された抵抗R6,R7の結合ノードN3がトライアックTRCの制御ゲートGに接続されて、冷陰極管CFLの点灯制御回路が構成されており、上記トライアックTRCのゲート端子Gに、抵抗R6を介してマイクロコンピュータ(CPU)の制御出力端子Bから、オン、オフ制御信号が送られることによって、冷陰極管CFLが点灯/消灯制御されるようになっている。
【0025】
一方、上記昇圧トランスT1の1次側主コイルCL1の一方の端子は直流電源VBの正極(+)に接続され、他方の端子はトランジスタQ3を介して接地点GNDに接続されている。また、昇圧トランスT1の1次側副コイルCL2の一方の端子はコンデンサC1を介して直流電源VBの正極(以下、電源端子VCCと称する)接続され、他方の端子は抵抗R5を介して接地点GNDに接続されている。
【0026】
さらに、電源端子VCCと接地点GNDとの間には、PNPトランジスタQ1,NPNトランジスタQ2および抵抗R3,R4が直列に接続されてなるバイアス回路が設けられている。そして、このバイアス回路のトランジスタQ2のベース端子に上記コンデンサC1の一方の端子が接続され、トランジスタQ3のベースに抵抗R3,R4の結合ノードN2が接続されることにより、公知のブロッキング発振回路が構成されている。
【0027】
そして、電源端子VCCとマイクロコンピュータ110の制御出力端子Aとの間に直列接続された抵抗R1,R2の結合ノードN1が上記トランジスタQ1のベース端子に接続されて、ブロッキング発振回路のオン、オフ制御回路が構成されており、上記トランジスタQ1のベース端子に、抵抗R2を介してマイクロコンピュータ(CPU)の制御出力端子Aから、オン、オフ制御信号が送られることによって、ブロッキング発振回路が発振/停止制御されるようになっている。
【0028】
さらに、この実施例においては、上記昇圧トランスT1の2次側出力端子と接地点GNDとの間に、整流ダイオードD1とPNPトランジスタQ4と主コンデンサMCとが直列形態に接続され、トランジスタQ4のオン、オフにより昇圧トランスT1の2次側出力電圧による主コンデンサMCへの充電、非充電が制御されるようになっており、この主コンデンサMCと並列にストロボ放電管XELが接続されている。また、トランジスタQ4のベース・エミッタ間には抵抗R8が接続されているとともに、トランジスタQ4のベース端子と接地点GNDとの間には抵抗R9とトランジスタQ5とが直列に接続されて、ストロボ放電管XELを発光させる電圧を発生するストロボ回路が構成されている。
【0029】
そして、上記トランジスタQ5のベース端子に、マイクロコンピュータ110の制御出力端子Cと接地点GNDとの間に直列接続された抵抗R10,R11の結合ノードN4が接続されてストロボ回路のオン、オフ制御回路が構成されており、上記トランジスタQ5のベース端子に、抵抗R2を介してマイクロコンピュータ(CPU)110の制御出力端子Cから制御信号が送られると、トランジスタQ5を介して上記主コンデンサの充電/非充電制御用のトランジスタQ4がオン、オフ制御される。
【0030】
また、ストロボ放電管XELのトリガー端子には、マイクロコンピュータ110によって制御されるトリガー回路140が接続されており、上記ストロボ回路により主コンデンサMCが充電された後にマイクロコンピュータ110からトリガー回路140に発光トリガー信号Dが出力されるとストロボ放電管XELが放電発光するようになっている。
【0031】
次に、本実施例の点灯回路における通常のストロボ回路としての動作を説明する。
【0032】
まず、マイクロコンピュータ110が制御出力端子Aをロウレベル出力(タイミングt1)にすることにより、トランジスタQ1がオンとなり、トランジスタQ2,Q8,抵抗R3,R5,コンデンサC1よりなるブロッキング発振回路が発振動作して昇圧トランスT1の1次側コイルを交流駆動することにより、昇圧トランスT1の2次側コイルに高電圧が発生する。
【0033】
この時、マイクロコンピュータ110の制御出力端子Cから制御信号を送ってトランジスタQ5をオンさせると、整流ダイオードD1と直列に接続されているトランジスタQ4がオンされて、整流ダイオードD1を介して電流が上記主コンデンサMCに供給されて主コンデンサMCが充電される。
【0034】
主コンデンサMCの充電状態は、図示しない公知の充電電圧検出回路により検出し規定電圧を検出した時点で、マイクロコンピュータ110が制御出力端子Aをハイレベル出力にする。すると、トランジスタQ1がオフして、昇圧トランスT1の2次側コイルに高電圧が発生しなくなり主コンデンサMCへの充電動作が停止する。また、この時同時にマイクロコンピュータ110の制御出力端子Cから制御信号を送ってトランジスタQ5のベースをロウレベルに変化させてQ5さらにはQ4をオフさせ、主コンデンサMCに充電されている電荷の放電を阻止する。その後、図示しないカメラの露出動作に伴い、マイクロコンピュータ110が制御出力端子Dにハイレベルの信号を出す。これにより、ストロボ放電管XELにトリガ電圧が印加され、放電発光される。
【0035】
次に、本実施例の回路における冷陰極管の点灯動作を説明する。
【0036】
昇圧動作は、ストロボ発光のときと同一である。すなわち、まず、マイクロコンピュータ110が制御出力端子Aをロウレベル出力にすることにより、トランジスタQ1がオンとなり、ブロッキング発振回路が発振動作して昇圧トランスT1の1次側コイルを交流駆動することにより、昇圧トランスT1の2次側コイルに高電圧が発生する。
【0037】
この時、昇圧トランスT1の2次側の整流ダイオードD1のアノード端子と接地点GNDとの間には、交流高電圧が発生する。この高電圧は、トライアックTRCを介して冷陰極管CFLに印加されるが、通常はトライアックTRCの制御ゲートGには、マイクロコンピュータ110の制御端子Bよりロウレベルの制御信号が出力されており、トライアックTRCはオフしているので、冷陰極管CFLは消灯している。
【0038】
冷陰極管CFLの点灯動作時には、トライアックTRCの制御ゲートGに抵抗R6を介してマイクロコンピュータ110の制御端子Bよりハイレベルの制御信号を出力する。これにより、トライアックTRCがオンし、交流高電圧が冷陰極管CFLに印加され点灯する。この時、同時にマイクロコンピュータ110の制御端子Cよりロウレベルの制御信号を出力することにより、ストロボ回路側では、トランジスタQ5をオフ状態にすることにより、整流ダイオードD1と主コンデンサMCの間のトランジスタQ4をオフし、非充電状態にする。このように、冷陰極管の点灯時には、主コンデンサMCへの充電を禁止することにより、昇圧トランスT1の2次側電圧の変動を防止して冷陰極管CFLの点灯を安定化できる。
【0039】
次に、冷陰極管CFLの点灯輝度を変化させる方法について説明する。
【0040】
冷陰極管の点灯輝度の調整は、一般的には印加電力を変化させることで行なう。本実施例の回路では、以下、2通りの方法で行うことが出来る。
【0041】
第1の方法は、前述した様に、マイクロコンピュータ110の制御端子Aの出力によりトランジスタQ1をオン/オフ制御することにより、ブロッキング発振回路の動作をオン/オフすることで行なう方法である。
【0042】
すなわち、マイクロコンピュータ110の制御端子Aの出力によりトランジスタQ1をオン/オフ制御する信号の周期とパルス幅を変更してブロッキング発振回路のオン時間を変更するパルスデューティ比制御で行う。具体的には、この制御パルスの周期を、所望する輝度の可変範囲幅に応じて決定すれば良い。例えば、ブロッキング発振回路の発振周波数が50kHzであり、制御パルスの周期を1kHzに設定すると、50kHzを1kHzで変調した交流高電圧が冷陰極管CFLに印加される。そして、周期1kHzのパルスによるオン時間とオフ時間を等しくする5O%デューティ比制御では、冷陰極管CFLには0.5msec間交流高電圧が印加されて点灯し、0.5msec間は消灯することになり、連続印加時の50%の電力で点灯することになる。従って、この場合、冷陰極管の点灯輝度は最大時のおよそ半分になる。同様にして、パルス幅を75%デューティ比に設定すればほぼ3/4の輝度が、またパルス幅を75%デューティ比に設定すればほぼ1/4の輝度がそれぞれ得られることとなる。
【0043】
第2の方法は、ブロッキング発振回路の動作を発振状態に維持し、トライアックTRCの制御ゲートGへの制御信号Bのパルス幅のデューティ比を制御する方法である。第1の方法と同様に、トライアックTRCの制御信号Bのパルスの周期を1kHzとし、パルスデューティ比を50%とすれば、トライアックTRCは0.5msec間交流高電圧を冷陰極管CFLに印加することにより点灯させ、0.5msec間は消灯させることになり、連続印加時の50%の電力で点灯することになる。従って、この場合にも、冷陰極管CFLの点灯輝度は最大時のおよそ半分になる。同様にして、トライアックTRCの制御信号Bのパルスデューティ比を変化させることで、冷陰極管CFLの点灯輝度を調整することができる。
【0044】
ところで、上述したようにパルスデューティ比制御で冷陰極管CFLの点灯輝度を変更できるが、冷陰極管の特性として、印加電圧が低い時あるいは周囲温度が低い時には点灯輝度が暗くなる。しかしながら、印加電圧や周囲温度の変化に応じてその都度、使用者が冷陰極管の点灯輝度を調整するようにしたのでは極めて頻雑である。
【0045】
その解決策として、電池電圧を検出する電圧検出回路120と周囲温度を検出する温度検出回路130とを設け、マイクロコンピュータ110の入力端子E,Fに電源電圧と温度の情報をリアルタイムで入力する方法が考えられる。この場合、CPUには、予め電圧と温度に対して最適輝度を与えるパルスデューティ比のデータとの関係を、テーブルとして用意してメモリに記憶させておいて、このテーブルデータの中から選択したパルスデューティ比でパルス制御を行うようにすればよい。本実施例の回路では、電源として電池を使用しており、電池からの電源電圧は一定していないので、この方法は有効である。
【0046】
次に、冷陰極管CFLの点灯と、ストロボ昇圧用の主コンデンサMCの充電を同時に行う方法を説明する。
【0047】
図示しないカメラの露出制御動作に伴いストロボ放電管を発光させた後、ストロボ充電動作を行うと、昇圧トランスTlの1次側コイルには大電流が流れ、電源VBの電圧が大きく降下するので、この状態では冷陰極管CFLを点灯させることが出来ない。その解決策として、冷陰極管CFLの点灯と、ストロボ回路の充電を交互に行う方法が考えられる。以下に、その動作を図2のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0048】
ストロボ充電は、先ずマイクロコンピュータ110が制御出力端子Aをロウレベル出力(タイミングt1)にし、これと同時に制御出力端子Cをハイレベルにすることにより主コンデンサMCへの充電を可能にすることにより開始される。ただし、このとき制御出力端子Bは、制御出力端子Cと逆極性となるように制御され、ブロッキング発振回路の発振とそれによる主コンデンサMCへの充電時は、冷陰極管CFLの連続点灯を禁止するように働く。
【0049】
なお、ストロボ充電の初期期間では、制御信号Cの周期をtaして行う。ここでtaは冷陰極管CFLの点滅を感じない、例えば100Hz程度の低周期に設定される。また、ストロボ充電期間のパルスデューティ比は、表示に支障の無い最低限の点灯輝度が得られるように設定する。これにより、主コンデンサMCへの充電を優先させるとともに、液晶パネルのバックライトとして最低輝度を保証し、使用者が認知可能な画像表示が可能となる。
【0050】
次に、撮影可能な発光量を保証できる最低充電レベルまで主コンデンサMCへの充電が行われたことを、図示しない公知のネオン管等を使用した充電電圧検出回路で検出した時は、制御信号Cの周期をtbに切り替える。この時のtbは、前記充電開始初期の周期taよりも高い周波数の例えば1kHz程度に設定し、パルスデューティ比は冷陰極管CFLが表示に十分な点灯輝度を維持できるように設定する。これにより、主コンデンサMCへの充電が継続される。
【0051】
そして、主コンデンサMCがフル充電レベルに達した時点(図2のタイミングt2)で、CPUの制御出力端子Cをロウレベルに固定することにより主コンデンサMCへの充電を禁止する。これと同時に、制御出力端子Bをハイレベルに変化させて冷陰極管CFLを連続点灯状態にする。また、これ以降、制御出力端子Aから出力される制御信号を周期tcとする交流駆動に切り替えるとともに、パルスデューティ制御を行なう。これによって、冷陰極管CFLを所望の輝度で点灯させることができる。
【0052】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々変更可能である。例えば、例陰極管のオン、オフを制御するスイッチとしてトライアックの代わりにトランジスタを用いたり、電圧検出回路120と温度検出回路130のいずれか一方のみ設けたりあるいはその両方を省略したりすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冷陰極管の点灯駆動するための高電圧を発生する昇圧回路とストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを兼用することができるため、回路のスペース効率を高め小型化および低消費電力化を図ることができるという効果がある。
【0054】
また、本発明によると、スイッチのオン、オフ周期もしくはオン時間の幅を変化させるだけで冷陰極管の点灯輝度を変化させることができ、これによって、何ら専用の制御端子を設けることなく、容易に冷陰極管の点灯輝度を変更できる。
【0055】
さらに、本発明によると、ストロボ回路における充電動作中においても冷陰極管を点灯でき、これをバックライトとする液晶表示パネルにおける表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷陰極管の点灯回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】実施例の冷陰極管の点灯回路における冷陰極管の点灯とストロボ回路の充電を交互に行う場合の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】従来の液晶表示装置のバックライトに使用されている冷陰極管を点灯駆動するインバータ回路の一例を示す回路図である。
【図4】本発明に係る冷陰極管の点灯回路を用いたカメラの表示系のシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
T1 昇圧トランス
XEL ストロボ放電管
CFL 冷陰極管(バックライト)
CPU マイクロコンピュータ
120 電圧検出回路
130 温度検出回路
LCD 液晶表示パネル
100 冷陰極管点灯回路
300 インバータ回路

Claims (7)

  1. 次側コイルに高電圧を発生するトランスと、コンデンサを有し上記トランスの2次側コイルの出力電圧を受けて上記コンデンサが充電されることによりストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを備え、上記トランスの2次側コイルの出力電圧によりカメラの表示部のバックライトに用いられる冷陰極管を点灯駆動可能に構成された冷陰極管の点灯回路であって、
    上記冷陰極管への印加電圧をオン、オフ制御可能な第1のスイッチ手段と、
    上記昇圧回路における上記コンデンサへの充電動作をオン、オフ制御可能な第2のスイッチ手段と、
    を備え、上記第2のスイッチ手段がオンされることで上記コンデンサの充電が開始され、充電電位が所定のレベルに達するまでは、上記第2のスイッチ手段が所定の周期で間欠的にオフされるとともに、そのオフの期間に上記第1のスイッチ手段がオンされ、上記所定の周期は上記冷陰極管の点滅を感じない程度の低周期に設定され、上記第1のスイッチ手段のオン期間は、上記冷陰極管において表示に支障のない最低限の点灯輝度が得られるように設定されていることを特徴とする冷陰極管の点灯回路。
  2. 上記所定のレベルはフル充電レベルよりも低くストロボが発光可能なレベルであり、上記コンデンサの充電期間において、充電電位が上記所定のレベルに達した後、フル充電レベルに達するまでは、上記第2のスイッチ手段のオン、オフ周期は上記所定の周期よりも短い周期に設定され、上記第1のスイッチ手段のオン期間は、上記冷陰極管が上記最低限の点灯輝度よりも高い所定の点灯輝度を維持できるように設定され、上記第1のスイッチ手段のオフ中に上記第2のスイッチ手段がオンされて上記コンデンサの充電を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷陰極管の点灯回路。
  3. 2次側コイルに高電圧を発生するトランスと、コンデンサを有し上記トランスの2次側コイルの出力電圧を受けて上記コンデンサが充電されることによりストロボ用の昇圧電圧を発生する昇圧回路とを備え、上記トランスの2次側コイルの出力電圧によりカメラの表示部のバックライトに用いられる冷陰極管を点灯駆動可能に構成された冷陰極管の点灯回路であって、
    上記冷陰極管への印加電圧をオン、オフ制御可能な第1のスイッチ手段と、
    上記昇圧回路における上記コンデンサへの充電動作をオン、オフ制御可能な第2のスイッチ手段と、
    を備え、上記第1のスイッチ手段および上記第2のスイッチ手段は互いに逆相の制御パルスでそれぞれオン、オフされることで上記コンデンサへの充電と上記冷陰極管の点灯とが交互になされるように構成され、
    上記コンデンサの充電期間において、充電電位がフル充電レベルよりも低くストロボが発光可能な所定のレベルに達するまでは、上記制御パルスは、上記冷陰極管の表示に支障のない最低限の点灯輝度を保証しつつ上記コンデンサへの充電を優先した第1のパルスデューティ比に設定され、充電電位が上記所定のレベルに達した後、フル充電レベルに達するまでは、上記冷陰極管の表示に十分な点灯輝度の維持を優先した第2のパルスデューティ比に設定されることを特徴とする冷陰極管の点灯回路。
  4. 上記トランスの1次側コイルに印加する電圧を発生する発振回路と、該発振回路の発振動作をオン、オフ制御可能な第3のスイッチ手段を備え、上記コンデンサの充電が行われない表示期間においては、上記第1のスイッチ手段が連続して導通状態にされた状態で上記第3のスイッチ手段が一定周期でオンオフ制御され、そのオン時間の幅もしくはオン、オフ周期が変化されることにより冷陰極管の点灯輝度が変化可能に構成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の冷陰極管の点灯回路。
  5. 冷陰極管の点灯を制御する上記第1のスイッチ手段は、双方向サイリスタであることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の冷陰極管の点灯回路。
  6. 請求項1、2、3、4または5に記載の点灯回路と、該点灯回路を制御する制御回路と、上記点灯回路に接続された冷陰極管およびストロボ放電管とを備えていることを特徴とするカメラ。
  7. 電源電圧または周囲温度を検出する検出回路を備え、上記制御回路は上記検出回路からの検出信号に応じて上記第1のスイッチ手段をオンオフ駆動する周期またはオン時間の幅を変化させることにより上記冷陰極管の点灯輝度を変更するように構成されていることを特徴とする請求項に記載のカメラ。
JP2000292419A 2000-09-26 2000-09-26 冷陰極管の点灯回路およびカメラ Expired - Fee Related JP4627857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292419A JP4627857B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 冷陰極管の点灯回路およびカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292419A JP4627857B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 冷陰極管の点灯回路およびカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002100494A JP2002100494A (ja) 2002-04-05
JP4627857B2 true JP4627857B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=18775362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292419A Expired - Fee Related JP4627857B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 冷陰極管の点灯回路およびカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4627857B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927498A (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 三菱電機株式会社 調光装置
JPH0329297A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置
JPH10268392A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Minolta Co Ltd カメラのフラッシュ充電装置
JPH10333225A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Kijima:Kk カメラのモニタとフラッシュの給電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927498A (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 三菱電機株式会社 調光装置
JPH0329297A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置
JPH10268392A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Minolta Co Ltd カメラのフラッシュ充電装置
JPH10333225A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Kijima:Kk カメラのモニタとフラッシュの給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002100494A (ja) 2002-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4249900B2 (ja) 液晶ディスプレイ装置のバックライトのランプを減光する方法と装置
TW200405765A (en) Inverter for liquid crystal display
JPH0660986A (ja) 蛍光ランプ用電源回路
TW200901831A (en) Discharge lamp lighting apparatus and projector
CN101022692B (zh) 放电灯点灯装置
JP2004020975A5 (ja)
CN100482029C (zh) 放电灯点灯装置
CN101730354A (zh) 高压放电灯点灯装置及使用它的图像显示装置
US6774579B2 (en) Electric discharge lamp and electric discharge lamp drive apparatus
KR100704357B1 (ko) 방전 램프 조명기기
JPH09180880A (ja) El素子駆動回路およびこれを用いるel素子照明装置
JP4627857B2 (ja) 冷陰極管の点灯回路およびカメラ
JPH08250288A (ja) 高圧放電ランプの駆動方法及び回路装置
JPH05113604A (ja) プロジエクタ装置
JPH11316364A (ja) Lcd表示における自動調光装置
JP3691752B2 (ja) ストロボ装置
JP3817838B2 (ja) カメラのモニタとフラッシュの給電装置
JP4154706B2 (ja) カメラに備えるモニタとフラッシュの給電装置
KR200211853Y1 (ko) 액정표시기 백 라이트 인버터 구동 장치
JP2007173025A (ja) 高圧放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP2005011681A (ja) 冷陰極管の駆動装置
JP2004192869A (ja) 放電灯点灯装置
JP2006013014A (ja) 発光素子駆動回路
JPH06118381A (ja) 冷陰極螢光管駆動回路
JP2614221B2 (ja) 冷陰極放電管の可変色制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees