JP4627854B2 - 付着性粉体輸送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体の空気輸送の技術分野に属し、詳しくは、ホエーパウダーのような高い付着性を有する粉体を、安定して空気輸送することができる付着性粉体の輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小麦粉、家畜の飼料、工業用粉体等の各種の粉体の輸送に、空気流を利用する、いわゆる空気輸送装置が用いられている。図5に、その一部である分散室の概略断面図を示す。
このような空気輸送装置において、輸送される粉体は、例えば、スクリューフィーダ80によってホッパー等の貯留部から搬送され、スクリューフィーダ80の終端に配置される分散羽根82によって分散されて、分散室84に供給される。分散室84内は、略気密に構成されており、例えば、上方の輸送空気導入口86から、圧縮空気が供給される。
【0003】
分散室84に供給された粉体は、輸送空気導入口86から供給された圧縮空気によって、分散されつつ分散室84内を移動して、絞り部材88を経て、排出口90から図示しない輸送管に供給され、例えば、定量袋詰装置に供給される。
ここで、絞り部材88は、分散室84内における輸送経路を漸次縮径することにより、輸送経路を円滑に下流の輸送管に対応する径にすると共に、輸送する粉体を十分に分散し、かつ、空気流を粉体の輸送に十分な流速にする。
【0004】
このような空気輸送装置においては、輸送する粉体が小麦粉のように良好な流動性を有する場合には、安定した粉体の輸送を行うことができる。
ところが、家畜飼料に用いられるホエーパウダーのような、高い付着性を有する粉体を輸送する際には、特に絞り部材88の内壁88aに粉体が付着し、さらに、次第に堆積してしまう場合がある。このような粉体の付着が生じると、単位時間当たりの輸送量が不安定になると共に、甚だしい場合には、絞り部材88が完全に閉塞してしまうこともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、ホエーパウダーのような高い付着性を有する粉体を輸送する場合であっても、輸送経路が縮径する縮径部の内壁に粉体が付着することを防止でき、従って、安定した付着性粉体の空気輸送を確実に行うことができる、付着性粉体輸送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、粉体の移送方向に向かって漸次縮径する内壁を持つ縮径部を有する、気密な分散室と、前記分散室に付着性を有する粉体を供給する粉体供給装置と、前記縮径部に空気を噴射して、前記縮径部の内壁面に沿って粉体の移送方向に向かう空気流を生成する第1の空気供給手段と、粉体の移送方向の前記縮径部よりも上流側から、前記分散室内に輸送空気を供給する第2の空気供給手段と、前記分散室に連結する、粉体の空気輸送経路とを有し、かつ、前記第1の空気供給手段および第2の空気供給手段は、互いに独立して空気流の生成を制御可能であることを特徴とする付着性粉体輸送装置を提供する。
【0007】
また、前記第1の空気供給手段は、前記縮径部の内壁面に沿ったリング状のノズルを利用するものであるのが好ましく、また、前記縮径部の内壁面の少なくとも一部が、粉体の移送方向に向かう楕円曲線状の形状を有するのが好ましく、さらに、粉体の定量袋詰装置へ、前記付着性粉体を輸送する付着性粉体輸送装置であり、前記定量袋詰装置は、粉体を包装袋に充填する大出しと、前記大出しよりも低い充填速度で粉体を包装袋に充填する小出しとによって、所定量の粉体を包装袋に充填するものであり、前記大出しの際には、前記第1の空気供給手段からの空気流によって前記定量袋詰装置に付着性粉体を輸送し、前記小出しの際には、第2の空気供給手段からの空気流によって前記定量袋詰装置に付着性粉体を輸送するのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の付着性粉体輸送装置について、添付の図面に示される好適実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0009】
図1に、本発明の付着性粉体輸送装置を利用する定量袋詰装置の一例を概念的に示す。
図1に示される定量袋詰装置は、図中左側の袋詰装置本体10と、同右側の微量添加装置40とから構成される。後に詳述するが、この微量添加装置40は、本発明の付着性粉体輸送装置を利用するものである。
【0010】
図1に示す定量袋詰装置において、袋詰装置本体10は、上部に粉体、例えば家畜の飼料や小麦粉等の包装袋33に充填される製品の母体となる粉体(以下、主粉体とする)をストックして順次供給する粉体貯留部11が配置されており、その下部に粉体貯留部11から供給された主粉体を定量移送して包装袋33に充填する移送袋詰部12が設けられている。粉体貯留部11と移送袋詰部12とは連結部13によって相互に連結されて脚部14の上に載置されている。
【0011】
粉体貯留部11の最上部には、主粉体をストックするホッパー20が設けられており、このホッパー20の下方に主粉体を攪拌してブリッジの発生を防止する複数の攪拌翼21が装着された攪拌軸22が配置される。また、攪拌軸22の下方には、主粉体を移送袋詰部12に供給するスクリューコンベア23が設けられている。
攪拌軸22とスクリューコンベア23とは、Vベルト等の伝達手段24で連結されており、脚部14の下端に設けられた駆動モーター25によって伝達手段26を介して回転駆動される。
【0012】
一方、粉体貯留部11の下方には、連結部13によって粉体貯留部11に連結されて移送袋詰部12が設けられる。
移送袋詰部12には、スクリューフィーダ30が設けられており、このスクリューフィーダ30によって主粉体は充填口31に移送され、充填口31から押し出されて計量装置32上に載置された包装袋33に所定量(一例として、25kg)の主粉体が充填される。スクリューフィーダ30は、脚部14の内部に設けられた回転数が制御可能な可変速モーター34によって伝達手段35を介して回転駆動される。この回転数は、検出手段36によって検出されて、スクリューフィーダ30が所定の回転数で回転するように制御される。
【0013】
スクリューフィーダ30による主粉体の輸送(充填)は、高速で回転して短時間に大量の主粉体を包装袋33に充填する大出しと、低速で回転して主粉体の充填量を制御しながら充填する小出しとがある。
最初に、大出しによって、包装袋33に充填する主粉体のほとんどを充填してから、充填した主粉体の重量を計量装置32で計量しながら小出しで不足する主粉体を充填することにより、短時間、例えば全体で10秒間程度で25kgの粉体(主粉体と、後述する付着性添加粉体)を正確に計量して包装袋33に充填することを可能にする。
【0014】
図1に示される定量袋詰装置において、袋詰装置本体10の右側には、微量添加装置40が配置される。
微量添加装置40は、本発明の付着性粉体輸送装置(以下、輸送装置とする)を利用するものであり、袋詰装置本体10が袋詰する主粉体に、付着性を有する粉体を添加する際に(以下、添加される付着性粉体を付着性添加粉体とする)、付着性添加粉体を袋詰装置本体10の連結部13に定量供給するものである。
これにより、例えば、総量で25kgの粉体が充填される包装袋33中に、25gの付着性添加粉体が分散されて添加される。
【0015】
なお、本発明が対象とする付着性粉体は、全ての付着性を有する粉体であり、例えば、ホエーパウダー、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤等が好適に例示される。
また、本発明の輸送装置は、図示例のような微量添加装置に利用されるのに限定はされず、付着性粉体の空気輸送であれば、各種の装置や設備に利用可能である。
【0016】
微量添加装置40は、全体が気密な圧力容器になっており、上端部に気密ホッパー42が設けられ、その下部に、複数の攪拌翼43が装着された攪拌軸44が配置され、その下方には、スクリューフィーダ46を用いる添加物移送部45が設けられ、さらに、添加物移送部45の排出端には、本発明の特徴的な部位である分散室48が形成される。
付着性添加粉体は、攪拌翼43で攪拌されつつ気密ホッパー42から添加物移送部45に供給され、スクリューフィーダ46によって搬送されて、スクリューフィーダ46の終端に配置される、円板に放射状の隙間が形成された分散羽根47によって分散されつつ、分散室48に排出される。スクリューフィーダ46と攪拌軸44は、伝達ベルト等を用いる駆動手段で回転駆動される。
【0017】
図2に、分散室48の概略断面図を示す。
図示例において、分散室48は、添加物移送部45における分散羽根47とスクリューフィーダ46の軸受60との間の空間45a、スクリューフィーダ46によって搬送された付着性添加粉体を添加物移送部45から下方に案内する円筒状の直胴部62、直胴部62の下方に連結される絞り部材64、および、絞り部材64と共に後述するリングノズルを形成する冠状部材66によって形成され、気密に保たれている。
なお、直胴部62への付着性添加粉体の付着を防ぐために、直胴部62は、装置構成等に応じて可能な限り短くするのが好ましい。
【0018】
図1に示されるように、分散室48には、バルブ51aを有する添加ライン51、バルブ52aを有する加圧ライン52ならびにバルブ53aを有するリングノズルライン53、および調整バルブ54aを有するバイパスライン54が接続されている。
図示例においては、添加ライン51は絞り部材64の下端に配置される継手51bに、リングノズルライン53は冠状部材66に配置される継手53bに、バイパスライン54は前記空間45aの天井に配置される継手54bに、それぞれ接続されて、分散室48に連結される。また、加圧ライン52は、前記空間45aを形成する側壁面に配置される継手(図示省略)に接続されて、分散室48(その内部に空気を噴射するノズル)に連結される。
【0019】
添加ライン51は、付着性添加粉体の空気輸送経路となるラインで、継手56によって、前述の袋詰装置本体10の連結部13に接続されている。
加圧ライン52およびリングノズルライン53は、付着性添加粉体の空気輸送を行う空気を分散室48に供給するラインで、圧縮空気の発生源であるコンプレッサ55に接続されている。なお、加圧ライン52に接続される前記ノズルは、好ましくは、直胴部62の内面に沿って空気を吐出するように、設定する。
気密ホッパー40の内部と連結するバイパスライン54は、全体が気密な圧力容器である微量添加装置40において、付着性添加粉体の排出部となる分散室48と気密ホッパー40内部との圧力バランスを調節するためのラインである。
【0020】
直胴部62の下方には、絞り部材64が配置される。
絞り部材64は、略円筒状の形状を有すると共に、縮径部として、上方の大径部64aから下方の小径部64bに向かって、漸次縮径する内壁面64cを有する。この絞り部材64は、前記図5に示される絞り部材88と同様、分散室48内における輸送経路を円滑に添加ライン51に接続する継手51bに対応する径にすると共に、輸送する付着性添加粉体を十分に分散し、かつ、空気流を付着性添加粉体の輸送に十分な流速にするものである。
【0021】
ここで、図示例の分散室48は、直胴部62に固定されるリング状の冠状部材66を有する。絞り部材64は、冠状部材66が上方から覆い被さった状態で、この冠状部材66に固定されることにより、分散室48の一部を構成する。
この冠状部材66は、絞り部材64の大径部64aの内壁面64cに所定の間隙を持って全周にわたって対面する凸部66aを有している。図2に示されるように、両者によって形成される間隙には、リングノズルライン53が接続される継手53bが連通している。なお、必要に応じて、公知の手段で、この間隙の大きさを調整可能にしてもよい。
【0022】
すなわち、図示例においては、この絞り部材64と冠状部材66との間隙によって、大径部64aの内壁面64c全周に沿ったリング状の空気ノズル(リングノズル)が形成され、リングノズルライン53から吐出された空気によって、図中矢印Aに示されるように、内壁面64cに沿って、大径部64aから小径部64bに向かう空気流を形成する。
【0023】
前述のように、粉体の空気輸送装置では、付着性粉体を輸送する際には、このような縮径部において、内壁面に付着性粉体が付着し、輸送量が安定せず、甚だしい場合には、流路が閉塞してしまう場合もある。
これに対し、本発明は、このリングノズルのように、絞り部材(縮径部)の内壁面に沿った空気流を形成するので、絞り部材64に供給された付着製粉体は、この空気流によって、内壁面64cに付着することなく流動化されて、安定して分散室48から吐出して、空気流に乗せて輸送することができる。
【0024】
なお、本発明の輸送装置において、絞り部材64の内壁面64c(縮径部)に沿って空気を供給するのは、図示例のようなリングノズルに限定はされず、例えば、90°等の間隔でノズルが途切れるリング型のノズルであってもよく、円周上に配置され、内壁面64cに沿った方向に圧縮空気を吐出する複数のノズルであってもよく、各種の方法が利用可能である。
しかしながら、縮径部における付着性粉体の付着をより好適に防止するには、内壁面64cの全周にわたって空気流を供給できるのが好ましく、リングノズル等が好ましい。
【0025】
図示例において、絞り部材64の内壁面64cは、好ましい態様として、大径部64aから小径部64bに向かって、漸次縮径する楕円状の形状(断面形状)を有する。これにより、内壁面64cにより密着した空気流を形成できる等の点で好ましい。
なお、本発明は、これに限定はされず、絞り部材は、直線状(円錐内面状)の内壁面を有してもよいのは、もちろんである。
【0026】
内壁面64cに沿った空気流を発生させるための、リングノズル等からの空気の吐出方向は、内壁面64cの形状や長さ等に応じて、適宜設定すればよい。本発明者らの検討によれば、絞り部材64の中心軸に対して、30°〜60°の角度で、リングノズルから空気を吐出するのが好ましい。
【0027】
前述のように、付着性添加粉体は、スクリューフィーダ46によって搬送され、分散羽根47によって分散されて分散室48に供給される。
分散室48に供給された付着性添加粉体は、自由落下あるいはさらに加圧ライン52やリングノズルライン53から吐出された空気による空気流によって、前記空間45aから、直胴部62、絞り部材64と移動して、添加ライン51が接続される継手51bに至る。付着性粉体は、さらに、前記空気流によって添加ライン51を輸送されて、継手56から袋詰装置本体10の連結部13内に供給され、連結部13内を落下する主粉体に添加/分散される。
【0028】
ここで、前述のように、図示例の定量袋詰装置(袋詰装置本体10)においては、スクリューフィーダ30を高速回転して大量の主粉体を包装袋33に充填する大出しと、低速回転して主粉体の量を制御しながら充填する小出しを行う。
微量添加装置40は、大出しの際には、バルブ53aを開放、バルブ52aを閉塞して、リングノズルライン53から供給されリングノズルから吐出される空気のみで付着性添加粉体を輸送する。他方、小出しの際には、バルブ53aを閉塞、バルブ52aを開放して、前記空間45aに接続される加圧ライン52から供給される、図2中矢印Bに示される空気のみで付着性添加粉体を輸送する。
図示例においては、好ましい態様として、このような操作を行うことにより、主たる輸送となる大出しの際にはリングノズルを用いた安定供給を実現し、小出しの際は、残輸送を兼ねて、直胴部62に付着した付着性添加粉体を吹き飛ばす輸送を実現している。
【0029】
なお、本発明の輸送装置において、輸送方法(輸送に使用するノズル)はこの例に限定されないのは、もちろんである。
例えば、リングノズルからの空気供給のみでは付着性添加粉体の輸送のための空気流が不十分である場合には、大出し時にも加圧ラインから空気を供給してもよく、あるいは、加圧ラインから供給する空気で主たる輸送を行い、リングノズルから吐出する空気は、主に付着防止のために作用させてもよい。
【0030】
また、図示例においては、好ましい態様として、分散室48からの付着性添加粉体の排出方向を鉛直方向としたが、本発明はこれに限定はされず、例えば、この排出方向を水平方向としてもよい。
さらに、図示例においては、分散室48には継手51bを介して輸送配管である添加ライン51が接続されたが、本発明は、これに限定はされず、図3に示されるように、分散室48にエゼクタ68の導入口を接続し、このエゼクタ68の吐出口に添加ライン51を接続してもよい。
【0031】
以上、本発明の付着性粉体輸送装置について詳細に説明したが、本発明は、上述の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明の(付着性粉体)輸送装置について、より詳細に説明する。
【0033】
[実施例]
図1および図2に示される微量添加装置40を用いて、付着性粉体であるホエーパウダーを輸送した。
添加ライン51は、外径8mm(内径6mm)で長さは約5mとし、スクリューフィーダ46の回転数は71rpm、さらに、リングノズルライン53(リングノズル)への空気供給量は42L(リットル)/分、加圧ライン52への空気供給量は60L/分、とした。
ホエーパウダーの輸送は、リングノズルのみからの空気供給による輸送を8秒間行った後(前記大出しに対応)、バルブ53aとバルブ52aとを切り換えて、加圧ライン52のみからの空気供給による輸送を2秒間行う(前記小出しに対応)、合計で10秒間の輸送を1回とした。
【0034】
このような10秒間のホエーパウダーの輸送を100回行った結果を、図4に示す。なお、平均輸送量は23.6gで標準偏差は0.55gであった。
図4および標準偏差に示されるように、本発明の輸送装置によれば、ホエーパウダーのように高い付着性を有する粉体を、10秒間で二十数g程度の微量輸送する場合であっても、安定して輸送を行うことができる。
【0035】
なお、リングノズルを用いず、輸送のための空気供給を加圧ライン52からのみの10秒間にした以外は、前述の例と全く同様にしてホエーパウダーの輸送を行った場合には、何度実験を行っても、数回輸送を行った時点で絞り部材64が閉塞してしまい、比較対象となるデータを残すことができなかった。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
【0036】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の付着性粉体輸送装置によれば、ホエーパウダーのような高い付着性を有する粉体を、10秒間に数十gのように微量輸送する場合であっても、空気輸送装置に配置される絞り部材などの縮径部の内壁面に粉体が付着するのを防止することができ、長期にわたって安定した空気輸送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の付着性粉体輸送装置を利用する定量袋詰装置の一例の概念図である。
【図2】 本発明の付着性粉体輸送装置の一例の部分概略断面図である。
【図3】 本発明の付着性粉体輸送装置の別の例の部分概略断面図である。
【図4】 本発明の付着性粉体輸送装置の一例でホエーパウダーを輸送した際の結果を示すグラフである。
【図5】 従来の付着性粉体輸送装置の部分概略断面図である。
【符号の説明】
10 袋詰装置本体
11 粉体貯留部
12 移送袋詰部
13 連結部
14 脚部
20 ホッパー
21,43 攪拌翼
22,44 攪拌軸
23 スクリューコンベア
24,26,35 伝達手段
25 駆動モーター
30,46 スクリューフィーダ
31 充填口
32 計量装置
33 包装袋
34 可変速モーター
36 検出手段
40 添加装置
41 駆動手段
42 気密ホッパー
45 添加物移送部
45a 空間
47 分散羽根
48 分散室
51 添加ライン
52 加圧ライン
53 リングノズルライン
54 バイパスライン
55 コンプレッサ
60 軸受
62 直胴部
64 絞り部材
64a 大径部
64b 小径部
64c 内壁面
66 冠状部材
68 エゼクタ

Claims (4)

  1. 粉体の移送方向に向かって漸次縮径する内壁を持つ縮径部を有する、気密な分散室と、
    前記分散室に付着性を有する粉体を供給する粉体供給装置と、
    前記縮径部に空気を噴射して、前記縮径部の内壁面に沿って粉体の移送方向に向かう空気流を生成する第1の空気供給手段と、
    粉体の移送方向の前記縮径部よりも上流側から、前記分散室内に輸送空気を供給する第2の空気供給手段と、
    前記分散室に連結する、粉体の空気輸送経路とを有し、
    かつ、前記第1の空気供給手段および第2の空気供給手段は、互いに独立して空気流の生成を制御可能であることを特徴とする付着性粉体輸送装置。
  2. 前記第1の空気供給手段は、前記縮径部の内壁面に沿ったリング状のノズルを利用するものである請求項1に記載の付着性粉体輸送装置。
  3. 前記縮径部の内壁面の少なくとも一部が、粉体の移送方向に向かう楕円曲線状の形状を有する請求項1または2に記載の付着性粉体輸送装置。
  4. 粉体の定量袋詰装置へ、前記付着性粉体を輸送する付着性粉体輸送装置であり、
    前記定量袋詰装置は、粉体を包装袋に充填する大出しと、前記大出しよりも低い充填速度で粉体を包装袋に充填する小出しとによって、所定量の粉体を包装袋に充填するものであり、
    前記大出しの際には、前記第1の空気供給手段からの空気流によって前記定量袋詰装置に付着性粉体を輸送し、前記小出しの際には、第2の空気供給手段からの空気流によって前記定量袋詰装置に付着性粉体を輸送する請求項1〜3のいずれかに記載の付着性粉体輸送装置。
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