JP4627053B2 - 空気流路開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃焼室に連通する空気流路を開閉する空気流路開閉装置に関するもので、特に内燃機関の燃焼室に供給する吸入空気を制御する内燃機関用吸気絞り装置に係わる。
[従来の技術]
従来より、空気流路開閉装置の一例として、スロットルボデー内部に形成される吸気通路をスロットルバルブによって開閉することで、内燃機関(エンジン)の燃焼室に供給する吸入空気の流量(吸気量)を制御する内燃機関用吸気絞り装置が公知である。
ここで、内燃機関用吸気絞り装置は、冬季等の寒冷環境下でも使用されることから、エンジン吸気管を経由してエンジンの燃焼室に吸入される吸入空気中に含まれる水分や、スロットルボデーよりも空気流方向の上流側から吸気通路の流路壁面を伝わってくる水分が、スロットルバルブで塞き止められて、スロットルバルブの表面に付着し易い。
そして、エンジン停止後、雰囲気温度が氷点下になった場合、その水分が冷やされ、スロットルボデーのボア内径面(スロットルボア壁面)とスロットルバルブとの間に跨がって凍結すると、スロットルバルブがスロットルボデーのボア内径面に凍結固着し、次にエンジンを始動する時にスロットルバルブが回転不能になる可能性がある。このため、スロットルバルブの凍結固着をどのようにして防止するかが課題となっている。
そこで、上記の課題を解決する目的で、図16に示したように、スロットルバルブ101のバルブ軸102に、バルブ軸102で両側に隔てられたバルブ表面同士を連通させる複数の連通路103を貫通形成した内燃機関用吸気絞り装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、バルブ軸102よりも一方側のバルブ表面に付着した水滴を、スロットルバルブ101の板厚よりも直径の大きいバルブ軸102付近に溜めることなく、スロットルバルブ101とバルブ軸102との間に形成される複数の連通路103を通って他方側のバルブ表面へと流すことができる。これにより、スロットルバルブ101のバルブ表面に付着した水滴をスロットルバルブ101より排除することができる。
また、図17に示したように、スロットルバルブ101のバルブ軸102の両側に、スロットルバルブ101の板厚が薄くなる方向に掘り下げて形成された2つの凹部111、112を設け、2本のビス104の間に、バルブ軸102の下を潜って2つの凹部111、112を繋ぐ、つまりバルブ軸102で両側に隔てられたバルブ表面同士を連通させる連通路103を形成した内燃機関用吸気絞り装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、このスロットルバルブ101には、バルブ軸102よりも一方側の凹部111から連通路103を通ってバルブ軸102よりも他方側の凹部112にスロットルバルブ101のバルブ表面上を流れて集まった水滴を溜める貯留壁105が設けられている。
[従来の技術の不具合]
ここで、特許文献1及び2に記載の内燃機関用吸気絞り装置においては、バルブ軸102よりも一方側のバルブ表面(凹部111)から、バルブ軸102よりも他方側のバルブ表面(凹部112)への排水性能を高める目的で、連通路103の流路方向断面積を拡大して流量を拡大することが考えられる。
ところが、特許文献1及び2に記載の内燃機関用吸気絞り装置においては、スロットルバルブ101の板厚、バルブ軸102の直径等から連通路103の流路方向断面積の拡大量が制限されているため、排水性能の向上には限界があった。
また、内燃機関用吸気絞り装置は、スロットルバルブ101よりも吸気下流側に生じる負圧(大気圧よりも低い吸気管負圧)がスロットルバルブ101に加わったり、エンジンの燃焼室内で正規の燃焼以外に燃える現象(バックファイヤー)を要因とする圧力変動がスロットルバルブ101に加わったりする。そして、連通路103の流路方向断面積を拡大した場合には、連通路103の流路方向断面積を拡大しない場合と比べて強度的に劣る。すなわち、スロットルバルブ101またはバルブ軸102の剛性が低下するため、吸気管負圧やバックファイヤーに耐え得る強度を確保することができない。
また、特許文献2に記載の内燃機関用吸気絞り装置においては、スロットルバルブ101を全開位置にて開弁した時に、吸入空気の一部が連通路103を通過するが、2つの凹部111、112を形成する案内斜面113、114および貯留壁105によって、スロットルボデー内部の吸気通路を流れる吸入空気量(全開流量)に対して大幅な圧力損失を与えることになる。このため、スロットルバルブ101の全開時における吸気通路の吸気抵抗が大きく、スロットルボデー内部を流れる吸入空気量(全開流量)が少なくなることにより、エンジン出力が低下するという問題があった。
実開平4−27131号公報(第1頁、第1図−第4図) 特開2002−004893号公報(第1−6頁、図1−図9)
本発明の目的は、連通路の流路方向断面積の拡大とバルブの剛性の向上とを両立させることのできる空気流路開閉装置を提供することにある。また、バルブの全開時における空気流路の空気抵抗を減少させて、ハウジングの空気流路の内部を流れる空気量を増加させることのできる空気流路開閉装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、シャフトの中心軸線周りを回転してハウジングの空気
流路を開閉するバルブ自体が、板厚方向の両側に表面および裏面を有する板状のバタフラ
イ型バルブを構成している。そして、バルブのバルブ中央付近に構造体を配設している。
この構造体自体が、シャフトの中心軸線に沿って、バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面から板厚方向に突出して配設されており、バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面を2つの分割面に隔てる隔壁体を構成している。そして、このようにバルブ中央付近に配設した構造体に、隔てられた2つの分割面同士を連通する連通路を設けた(貫通させた)ことにより、2つの分割面のうちの一方の分割面、つまり構造体よりも一方側の分割面に付着した水滴が、一方側の分割面を伝って連通路に到達し、この連通路を通り抜ける。そして、連通路を通り抜けた水滴は、2つの分割面のうちの他方の分割面、つまり構造体よりも他方側の分割面に到達し、バルブから排水される。これにより、バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面(2つの分割面)に付着した水滴をバルブより排除することができる。
しかも、バルブのバルブ中央付近において板厚方向に配設された構造体を、シャフトの摺動部の半径よりも大きい肉厚を有するようにした。かかる構造体は、例えばバルブのバルブ中央付近の板厚(肉厚)を、バルブのバルブ周縁部よりも厚くして得ることができ、この構造体を貫通する連通路の流路方向断面積を拡大させることが可能となる。そして、連通路の流路方向断面積を拡大させた場合であっても、バルブのバルブ中央付近にバルブ周縁部よりも厚い構造体を設けることにより、バルブの剛性(強度)を向上させることができる。そのため、バルブの板厚(肉厚)を薄肉化することができ、連通路の流路方向断面積を拡大することが可能となる。したがって、連通路の流路方向断面積の拡大とバルブの剛性(強度)の向上とを両立させることができる。
更に、バルブの摺動部側に位置する両側端部には、軸方向で最も大きい外径を有する最大外径部を備えているので、最大外径部が、バルブを伝わってバルブ軸受部側及びベアリング側へ向かう水滴や水分を塞き止める塞き止め部として機能するため、軸受部に浸みこんだ水滴等の凍結に起因するバルブ固着を防止することができる。したがって、前述の排水機能と相俟って、バルブの凍結固着を確実に防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、バルブのバルブ中央付近に配設される構造体が、連通路の流路方向断面積を大きくするように、構造体(隔壁体)によって2分割されるように隔てられた2つの分割面よりも、少なくとも1段高く盛り上げられている。これによって、連通路の流路方向断面積の拡大とバルブの剛性(強度)の向上とを両立させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、バルブのバルブ中央付近に配設される構造体に、シャフトの中心軸線に対して平行する方向に延びる補強リブを設けたことにより、バルブの剛性(強度)を向上させることが可能となる。これにより、連通路の流路方向断面積を拡大させた場合であっても、吸気管負圧やバックファイヤーによる発生応力にも耐え得る強度を有するバルブ剛性が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、バルブのバルブ中央付近に配設される構造体に、シャフトの中心軸線に対して略直交する方向に延びる補強リブを設けたことにより、バルブの剛性(強度)を向上させることが可能となる。これにより、連通路の流路方向断面積を拡大させた場合であっても、吸気管負圧やバックファイヤーによる発生応力にも耐え得る強度を有するバルブ剛性が得られる。
なお、シャフトの中心軸線に対して平行する方向に延びる補強リブと、シャフトの中心軸線に対して略直交する方向に延びる補強リブとを交差するように設けても良い。
請求項5に記載の発明によれば、バルブのバルブ中央付近に配設される構造体に、バルブが全開位置にて開弁している際(バルブ全開時)に、ハウジングの流路方向に対して平行する方向に延びる整流リブを設けたことにより、ハウジングの空気流路の内部を流れる空気が整流リブに沿って流れる。これにより、空気は、整流されてハウジングの流路方向に対して平行する方向に流れる。したがって、バルブ全開時における空気流路の空気抵抗を減少させることが可能となり、空気流路の内部を流れる空気量を増加させることが可能となる。
なお、整流リブを、構造体(隔壁体)によって2分割されるように隔てられた2つの分割面同士を連通する連通路を複数の連通路に区画形成するように設けても良い。
請求項6に記載の発明によれば、構造体(隔壁体)によって2分割されるように隔てられた2つの分割面同士を連通する連通路が、シャフトの中心軸線に対して略直交する方向に貫通している。
請求項7に記載の発明によれば、バルブが全開位置にて開弁している際(バルブ全開時)に、構造体(隔壁体)によって2分割されるように隔てられた2つの分割面同士を連通する連通路が、ハウジングの流路方向に対して平行する方向に貫通している。これによって、バルブ全開時における空気流路の空気抵抗の増大を抑えることが可能となり、バルブ全開時に、ハウジングの空気流路の内部を流れる空気量(全開流量)を増加させることが可能となる。したがって、全開流量の確保とバルブの剛性(強度)の向上とを両立させることが可能となり、シャフトの小径化およびバルブの薄肉化を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、少なくとも構造体が、樹脂材料によって一体的に形成されている。これによって、樹脂成形による形状自由度を活かして、全開流量の確保とバルブの剛性(強度)の向上とを両立させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、バルブのバルブ中央付近に配設される構造体が、バルブの軸方向部の頂面との間に連通路を形成するように、バルブの軸方向部の頂面から、少なくとも1段高く盛り上げられている。これによって、連通路の流路方向断面積の拡大とバルブの剛性(強度)の向上とを両立させることが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、バルブの内部にシャフトをインサート成形または圧入固定(嵌合保持)することにより、シャフト一体型のバルブを構成することが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態は、連通路の流路方向断面積の拡大とバルブの剛性の向上とを両立させるという目的を、バルブ中央付近にシャフトの中心軸線に沿って板厚方向に突出して配設された構造体の肉厚を、シャフトの摺動部の半径よりも大きくし、更に、この構造体によって隔てられた2つのバルブ表面同士を連通する連通路を、構造体を貫通させて設けることで実現した。
また、バルブの全開時における空気流路の空気抵抗を減少させて、ハウジングの空気流路の内部を流れる空気量を増加させるという目的を、構造体によって隔てられた2つのバルブ表面同士を連通する連通路を、ハウジングの流路方向に対して平行する方向に貫通させることで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図6は本発明の実施例1を示したもので、図1はスロットルバルブの主要構造を示した図で、図2ないし図5は内燃機関用吸気量制御装置を示した図である。
本実施例の内燃機関用吸気量制御装置は、自動車等の車両に搭載される内燃機関(例えばガソリンエンジン:以下エンジンと言う)の吸気系統、つまり内部をエンジンの吸気ポートおよび気筒(シリンダ)の燃焼室内に向かう吸入空気が流れる吸気管の途中に組み込まれている。この内燃機関用吸気量制御装置は、本発明の空気流路開閉装置(吸気通路開閉装置)に相当するものであって、エンジンの各気筒の燃焼室内に吸入空気(吸気)を供給するためのスロットルボデー1と、このスロットルボデー1の円筒部2の内部において、スロットルボデー1に対して相対回転してスロットルボア(吸入空気流路、吸気通路)3を開閉するスロットルバルブ(バタフライ型バルブ)4とを備えている。
そして、内燃機関用吸気量制御装置は、運転者のアクセル操作量に応じて電動モータを駆動して、スロットルバルブ4のバルブ角度に相当するスロットル開度を変更し、エンジンの各気筒の燃焼室内に供給する吸入空気量(吸入空気の流量、吸気量)を可変制御することで、エンジン回転速度またはエンジン出力軸トルクをコントロールする内燃機関用吸気絞り装置(内燃機関用スロットル装置)である。なお、アクセル操作量とは、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に相当する。ここで、エンジンは、吸入空気と燃料との混合気を燃焼室内で燃焼させて得る熱エネルギーによりエンジン出力(例えばエンジン出力軸トルク=エンジントルク)を得るものである。
また、内燃機関用吸気量制御装置は、スロットルボデー1およびスロットルバルブ4の他に、スロットルバルブ4と一体的に回転動作を行うスロットルシャフト5と、スロットルバルブ4を開弁駆動(または閉弁駆動)するバルブ駆動装置と、スロットルバルブ4を閉弁作動方向(バルブ全閉位置に戻す方向)に付勢するリターンスプリング(バルブ付勢手段、弾性体)7と、スロットルシャフト5の軸線方向の両端部を回転方向に摺動自在に軸支するベアリング8、9とを備えている。ここで、本実施例では、リターンスプリング7としてコイルスプリングが使用されている。また、ベアリング8としてブッシングが使用され、また、ベアリング9としてボールベアリングが使用されている。
本実施例のスロットルボデー1は、本発明のハウジングに相当するもので、内部にスロットルバルブ4を全閉位置から全開位置に至るまで回動方向に回転自在に保持する装置であり、エンジンのインテークマニホールドにボルト等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定されている。なお、本実施例では、エアクリーナで濾過された吸入空気が、吸気管を経て図示左側の入口部からスロットルボア3内に流入し、スロットルボデー1の図示右側の出口部に接続されるインテークマニホールドを経てエンジンの各気筒の燃焼室内に吸入されるように構成されている。
このスロットルボデー1は、内部に断面円形状のスロットルボア3が形成された円筒部(スロットルボア壁部)2を有している。そして、スロットルボデー1、特に円筒部2は、例えば樹脂材料(または金属材料)によって所定の略円管形状となるように一体的に形成されている。また、スロットルボア3は、本発明の空気流路に相当するものであって、入口部から出口部に向けて、スロットルバルブ4の回転中心軸線およびスロットルシャフト5の中心軸線に直交する軸線方向(円筒部2の流路方向)に真っ直ぐに延びている。
そして、スロットルボア3は、エンジンの各気筒の燃焼室および吸気ポートに連通して、内部を、エンジンの各気筒の燃焼室に向かう吸入空気(エア)が円筒部2の流路方向に流れる。また、円筒部2には、ベアリング8、9等の軸受け部材(軸受け部品)を介して、スロットルシャフト5を回転方向に摺動自在に軸支する2つのバルブ軸受け部10が設けられている。これらのバルブ軸受け部10の内部には、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向およびスロットルシャフト5の中心軸線方向に延びる断面円形状のシャフト収容孔がそれぞれ設けられている。
本実施例のスロットルバルブ4は、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向に対して略直交する鉛直方向に回転中心軸線を有するバタフライ型の回転弁であって、耐熱性樹脂(樹脂材料)によって円板形状に一体的に形成されている。ここで、スロットルバルブ4は、ペレット状の樹脂素材を加熱して溶融し、この溶融樹脂に圧力を加えて射出成形用金型のキャビティ内に射出注入し、冷却して固化(硬化)した後に射出成形用金型の中から取り出す射出成形方法を用いて製造(樹脂一体成形)される熱可塑性樹脂製品(樹脂成形品)である。ここで、スロットルボデー1およびスロットルバルブ4に用いられる熱可塑性樹脂としては、耐熱性や強度上の観点から、ポリアミド樹脂(PA)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン(PP)、ポリエーテルイミド(PEI)等が好ましい。
このスロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の中心軸線周りを回転してスロットルボア3を開閉する円板状のバタフライ型バルブ(吸入空気量制御弁の弁体:バルブ体)であって、エンジン運転時にエンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)からの制御信号に基づいて、バルブ全閉位置からバルブ全開位置に至るまでの作動範囲で回転動作することで、スロットルボア3の開口面積(吸入空気流通面積)を変更して吸入空気量を可変制御する。そして、スロットルバルブ4は、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向の中心軸線とスロットルシャフト5の中心軸線との交点を中心にして半径方向の外径側に放射状に延びる円板状部を有している。この円板状部は、スロットルシャフト5の中心軸線方向に対して略直交する鉛直方向の両側に2つの第1、第2バルブ端縁部11、12を有している。これらの第1、第2バルブ端縁部11、12は、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の一端側(軸受け部材側)の一端部から、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の他端側(軸受け部材側)の他端部に向けて円弧状に設けられている。
ここで、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置においては、スロットルバルブ4を全閉した全閉開度の状態、すなわち、電動モータ29への電力の供給を停止した際にリターンスプリング7の付勢力(スプリング力)によってスロットルバルブ4が付勢されるバルブ停止位置をバルブ全閉位置として規定している。このバルブ全閉位置とは、スロットルボデー1の円筒部2とスロットルバルブ4との間の隙間が最小となるバルブ位置で、且つスロットルボア3の内部を流れる吸入空気の流量が最小となるバルブ開度のことである。そして、スロットルバルブ4は、バルブ全閉位置にセット(設定)されると、図5に一点鎖線で示したように、スロットルバルブ4のバルブ表裏面(またはスロットルバルブ4の板厚方向の中心を通る軸線またはスロットルバルブ4の回転中心軸線に垂直な軸線)が、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に垂直な垂線に対して開弁作動方向に所定の回転角度だけ若干傾くように配置される。
また、内燃機関用吸気量制御装置においては、電動モータ29に電力を供給してスロットルバルブ4を開弁駆動して、スロットルバルブ4を全開した全開開度の状態をバルブ全開位置として規定している。このバルブ全開位置とは、スロットルボデー1の円筒部2とスロットルバルブ4との間の隙間が最大となるバルブ位置で、且つスロットルボア3の内部を流れる吸入空気の流量が最大となるバルブ開度のことである。そして、スロットルバルブ4は、バルブ全開位置にセット(設定)されると、図5に実線で示したように、スロットルバルブ4のバルブ表裏面(またはスロットルバルブ4の板厚方向の中心を通る軸線またはスロットルバルブ4の回転中心軸線に垂直な軸線)が、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に対して平行する方向に配置される。
そして、スロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の中心軸線に対して平行する方向(円板状部の直径方向)に延びる軸方向部(バルブ軸部)を有している。この軸方向部は、スロットルボデー1の円筒部2の下流側の開口端寄りに配設されて、スロットルバルブ4の回転中心軸線の中央部近傍に設けられる最小外径部13を有している。そして、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の両端部には、2つの嵌合筒部(バルブ筒部)14が設けられている。これらの嵌合筒部14は、少なくとも2つの嵌合筒部14の両端部分が、スロットルバルブ4の外周端面よりも回転中心軸線方向の両側に向けて突出するように設けられている。なお、図4においては、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の一部のみが図示されている。また、スロットルバルブ4の詳細は後述する。
本実施例のスロットルシャフト5は、金属材料、例えば真鍮、ステンレス鋼等によって形成されており、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10に設けられたシャフト収容孔の内部に回転自在または摺動自在に収容されている。このスロットルシャフト5は、図6に示したように、円形状の断面を有する分割型の金属補強部材(金属シャフト、回転軸:以下2つのバルブ軸と言う)15によって構成されている。そして、スロットルシャフト5は、スロットルボデー1の円筒部2のスロットルボア3内を流れる吸入空気の流れ方向に略直交する方向に中心軸線方向(回転軸方向)が設定されている。
そして、図4において図示左側のバルブ軸15の一部(図示左端部)は、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の外周端面(図示左側端面)、更にはスロットルバルブ4の嵌合筒部14の環状端面よりもスロットルシャフト5の中心軸線方向の一端側(図示左側)に向けて突出(露出)しており、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10のシャフト収容孔の内部に差し込まれている。このバルブ軸15の突出(露出)部分の外径面は、ベアリング8によって回転方向に摺動自在に軸支される軸受け摺動部16を構成している。この軸受け摺動部16は、ベアリング8を介して、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10のシャフト収容孔の内部に回転自在に支持されている。また、そのバルブ軸15の中心軸線方向のバルブ中央寄りの部分は、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の内部にインサート成形または圧入固定されることで、スロットルバルブ4の軸方向部、特に嵌合筒部14を保持固定するためのバルブ保持部17として機能している。
そして、図4において図示右側のバルブ軸15の一部(図示右端部)は、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の外周端面(図示右側端面)、更にはスロットルバルブ4の嵌合筒部14の環状端面よりもスロットルシャフト5の中心軸線方向の他端側(図示右側)に向けて突出(露出)しており、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10のシャフト収容孔の内部に差し込まれている。このバルブ軸15の突出(露出)部分の外径面は、ベアリング9によって回転方向に摺動自在に軸支される軸受け摺動部16を構成している。この軸受け摺動部16は、ベアリング9を介して、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10のシャフト収容孔の内部に回転自在に支持されている。また、そのバルブ軸15の中心軸線方向のバルブ中央寄りの部分は、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の内部にインサート成形または圧入固定されることで、スロットルバルブ4の軸方向部、特に嵌合筒部14を保持固定するためのバルブ保持部17として機能している。
これにより、本実施例のスロットルバルブ4は、2分割型のスロットルシャフト5を一体化したシャフト一体型スロットルバルブとなる。ここで、図4において図示右側のバルブ軸15の軸受け摺動部16よりも、スロットルシャフト5の中心軸線方向の他方側(図示右側)には、後述するバルブギヤの内周部にインサート成形されたバルブギヤプレート18をかしめ等の固定手段を用いて固定するためのかしめ固定部19が一体的に形成されている。なお、図1においては、スロットルシャフト5の中心軸線方向の他方側、特にかしめ固定部19の図示が省略されている。
そして、スロットルシャフト5を介して、スロットルバルブ4を開弁駆動(または閉弁駆動)するバルブ駆動装置(モータアクチュエータ)は、動力源としての電動モータ29と、この電動モータ29のモータシャフト(モータ軸)の回転運動をスロットルシャフト5に伝達するための動力伝達機構と、スロットルボデー1の円筒部2の外壁部との間に、動力伝達機構を収容するセンサカバー20とによって構成されている。ここで、バルブ駆動装置、特に電動モータ29は、ECUによって通電制御されるように構成されている。本実施例では、電動モータ29として、ECUによって通電制御される直流(DC)モータまたは交流(AC)モータが採用されている。この電動モータ29は、ECUにより電子制御されるモータ駆動回路を介して車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。なお、動力源として、モータの代わりにロータリーソレノイドを用いても良い。
動力伝達機構は、電動モータ29のモータシャフトの回転速度を所定の減速比となるように減速すると共に、電動モータ29のモータシャフトの駆動力(モータ出力軸トルク、モータトルク)を増大させる歯車減速機構によって構成されている。この歯車減速機構は、電動モータ29のモータシャフトの外周に固定されたピニオンギヤ21と、このピニオンギヤ21と噛み合って回転する中間減速ギヤ22と、この中間減速ギヤ22と噛み合って回転するバルブギヤ(最終ギヤ、出力ギヤ)23とによって構成されている。
また、ECUには、運転者のアクセル操作量(アクセルペダルの踏み込み量)に相当するアクセル開度を検出するアクセル開度センサ(図示せず)、およびスロットルバルブ4のバルブ角度に相当するスロットル開度を検出するスロットル開度センサ(スロットルポジションセンサ:図示せず)が接続されている。そして、ECUは、スロットル開度センサより出力されるスロットル開度信号とアクセル開度センサより出力されるアクセル開度信号との偏差がなくなるように電動モータ29への制御信号をフィードバック制御している。ここで、スロットル開度センサは、スロットルバルブ4の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置であって、バルブギヤ23の内周側に固着された分割型の永久磁石(マグネット)24、このマグネット24によって磁化される分割型のヨーク(図示せず)、およびセンサカバー20のセンサ搭載部25に保持固定された非接触式の磁気検出素子等によって構成されている。なお、非接触式の磁気検出素子としては、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗素子等のいずれかを使用する。
次に、本実施例のスロットルバルブ4の詳細を図1ないし図6に基づいて説明する。
ここで、本実施例の円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向:図5において図示左右方向)とは、内燃機関用吸気量制御装置を自動車等の車両に搭載した時の水平方向のことである。また、円筒部2の流路方向に対して垂直な垂線、つまり円筒部2の流路方向に対して直交する鉛直方向(図5において図示上下方向)とは、内燃機関用吸気量制御装置を自動車等の車両に搭載した時の天地方向のことである。なお、図示上下方向と天地方向とが若干傾いていても構わない。
また、スロットルバルブ4の円板状部の表面(バルブ表面)とは、スロットルバルブ4をバルブ全閉位置にセットした際(スロットルバルブ4の全閉時、バルブ全閉時)に、吸気流方向の上流側に配置されるバルブ端面(図1において図示下端面)のことである。また、スロットルバルブ4の円板状部の裏面(バルブ裏面)とは、スロットルバルブ4の全閉時に、吸気流方向の下流側に配置されるバルブ端面(図1において図示上端面)のことである。なお、図5において図示上端面をバルブ表面とし、また、図5において図示下端面をバルブ裏面としても構わない。
スロットルバルブ4の円板状部は、軸方向部を境にして、円板状部の板厚方向に段違いに配置された2つの第1、第2円板状部(以下2つの第1、第2ディスク部と言う)31、32を有している。これらの第1、第2ディスク部31、32は、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向の中心軸線とスロットルシャフト5の中心軸線との交点近傍を中心にした半円板状部である。なお、本実施例では、スロットルバルブ4の全開時に、図5に示したように、第1ディスク部31の方が第2ディスク部32よりも図示下方側(天地方向の地側)に配置されているが、スロットルバルブ4の全開時に、第2ディスク部32の方が第1ディスク部31よりも図示下方側(天地方向の地側)に配置されるようにしても良い。
第1ディスク部31は、図5に示したように、スロットルバルブ4をバルブ全開位置にセットした際(スロットルバルブ4の全開時、バルブ全開時)に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)の一方側(例えば吸気流方向の上流側)に配置されるように、軸方向部よりも半径方向の一方側に形成されている。また、第2ディスク部32は、図5に示したように、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向の他方側(例えば吸気流方向の下流側)に配置されるように、軸方向部よりも半径方向の他方側に形成されている。そして、スロットルバルブ4の円板状部の外径側には、円環状の外周端縁部が一体的に設けられている。すなわち、第1ディスク部31の半径方向の外径側には、半円環状の第1バルブ端縁部(第1バルブ外周端縁部、第1バルブ周縁部)11が一体的に設けられている。さらに、第2ディスク部32の半径方向の外径側には、半円環状の第2バルブ端縁部(第2バルブ外周端縁部、第2バルブ周縁部)12が一体的に設けられている。
そして、2つの第1、第2バルブ端縁部11、12は、円周方向の中央部が最も板厚が薄く、円周方向の軸受け部材側が最も板厚が厚くなるように、バルブ外周端面の幅が、円周方向の中央部から円周方向の軸受け部材側に向けて次第に大きくなっている。そして、スロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13は、2つの第1、第2バルブ端縁部11、12の板厚よりも厚い肉厚部を構成している。そして、スロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13の両側には、図1および図6に示したように、内部にスロットルシャフト5をインサート成形または圧入固定(嵌合保持)するための2つの嵌合筒部14が設けられている。これらの嵌合筒部14は、円筒形状の断面を有している。
また、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向のバルブ中央部よりもベアリング側のバルブ両側端部には、軸方向部のうちで最も外径の大きい最大外径部(フランジ部)33が一体的に形成されている。軸方向部の最大外径部33は、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の周囲を周方向に取り囲むように配設されており、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10に設けられたシャフト収容孔の最小内径(スロットルボア側開口端の内径)よりも大きい外径を有している。これにより、最大外径部33は、スロットルバルブ4の嵌合筒部14を伝ってスロットルボデー1の円筒部2のバルブ軸受け部側およびベアリング側へ向かう水滴や水分を塞き止める塞き止め部として機能する。これらの最大外径部33は設けられていなくても良い。この場合には、軸方向部の最小外径部13の両側に設けられる嵌合筒部14(または肉厚部35)が、軸方向部のうちで最も外径の大きい最大外径部となる。なお、嵌合筒部14および肉厚部35の表裏面には、それらの各頂面を最頂部とする傾斜面(湾曲面)が形成されている。
そして、スロットルバルブ4のバルブ中央付近には、スロットルシャフト5の中心軸線に沿って、しかもスロットルバルブ4の表裏面から板厚方向に突出して、スロットルシャフト5の2つのバルブ軸15の各軸受け摺動部16の外径(直径)よりも大きく、しかもスロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13および軸受け側部(ベアリング側部:嵌合筒部14、最大外径部33、肉厚部35)よりも大きい板厚(肉厚)を有する構造体が配設されている。
本実施例の構造体は、スロットルバルブ4の円板状部(2つの第1、第2ディスク部31、32)の表裏面にそれぞれ一体的に形成(樹脂一体成形)された一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42によって構成されている。これらの第1、第2ブリッジ構造体41、42は、スロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に複数の第1、第2連通路51、52がそれぞれ貫通している。そして、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42は、軸方向部の最小外径部13の板厚方向の頂面(最頂部)から、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積(特に高さ方向断面積)を従来の技術と比べて拡大化するように、板厚方向の両側に向けてそれぞれ1段高く盛り上げられている。
ここで、第1ブリッジ構造体41は、これ自体が、スロットルバルブ4の円板状部のバルブ表面が2分割されるように、スロットルバルブ4の円板状部のバルブ表面を2つの第1、第2分割面31a、32aに隔てる第1隔壁体を構成している。また、第2ブリッジ構造体42は、これ自体が、スロットルバルブ4の円板状部(2つの第1、第2ディスク部31、32)のバルブ裏面が2分割されるように、スロットルバルブ4の円板状部のバルブ裏面を2つの第1、第2分割面31b、32bに隔てる第2隔壁体を構成している。なお、本実施例では、スロットルバルブ4の第1ディスク部31のバルブ表面に第1分割面31aが形成され、また、スロットルバルブ4の第1ディスク部31のバルブ裏面に第1分割面31bが形成される。さらに、本実施例では、スロットルバルブ4の第2ディスク部32のバルブ表面に第2分割面32aが形成され、また、スロットルバルブ4の第2ディスク部32のバルブ裏面に第2分割面32bが形成される。
一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42は、スロットルバルブ4の回転中心軸線を通過する垂直面を中心にして面対称形状に設けられており、平板状の補強リブ43〜45をそれぞれ有している。これらの第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43は、長方形状(または矩形状)に形成されて、それぞれバルブ中央付近で、スロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13および複数の第1、第2連通路51、52を跨ぐように配設されている。また、各補強リブ43は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して平行する方向に延びている。
そして、各補強リブ43は、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の中で最も高い位置に設けられる最頂部(天板部)を構成しており、他の補強リブ44、45の最頂部同士を繋ぐように、補強リブ44、45に架橋され(掛け渡され)ている。また、各補強リブ43は、2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表裏面との間に複数の第1、第2連通路51、52を形成するブリッジ部材を構成している。また、各補強リブ43は、2つの第1、第2ディスク部31、32の表裏面の一部(軸方向部の最小外径部側)を覆い隠すように、スロットルシャフト5の中心軸線方向に対して略直交する鉛直方向の両側に庇状に張り出している。
一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44は、台形状に形成されて、バルブ中央付近で、軸方向部の最小外径部13を跨ぐように配設されている。各補強リブ44は、軸方向部の最小外径部13と肉厚部35との間のバルブ表裏面から、スロットルバルブ4の板厚方向の両側に向けて突出するように設けられて、各補強リブ44の方形状部の最頂部(上辺)で各補強リブ43の両端部に接続している。また、各補強リブ44は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に延びている。また、各補強リブ44は、第1、第2ブリッジ構造体41、42毎に2つずつ設けられており、2つの補強リブ44は、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積(特に幅方向断面積)を従来の技術と比べて拡大化するように、設置間隔が決められている。
また、各補強リブ44の方形状部よりも両側に設けられる三角板部は、各補強リブ43から第1、第2バルブ端縁部近傍のバルブ表裏面に近づく程、板厚(肉厚)が次第に薄くなり、各補強リブ43側よりも第1、第2バルブ端縁部近傍側の方が勾配が緩やかになっている。なお、各補強リブ44は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に延びる整流リブとしても機能する。また、各補強リブ44は、第1ディスク部31のバルブ表裏面に付着した水滴を第2ディスク部側に排水する際に、水滴が軸受け側(ベアリング側)に向かわないように水滴を第2ディスク部側に導く排水ガイドとしても機能する。
一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ45は、一対の補強リブ44よりも軸線方向の長さが短く、一対の補強リブ44間の略中間位置(バルブ中心を通る軸線上)に設けられている。各補強リブ45は、軸方向部の最小外径部13の中間位置近傍のバルブ表裏面から、スロットルバルブ4の板厚方向の両側に向けて突出するように設けられて、各補強リブ45の方形状部の最頂部(上辺)で各補強リブ43の中間部に接続している。また、各補強リブ45は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に延びている。
また、各補強リブ45の方形状部よりも両側に設けられる三角板部は、各補強リブ43から第1、第2バルブ端縁部近傍のバルブ表裏面に近づく程、板厚(肉厚)が次第に薄くなっている。なお、各補強リブ45は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に延びる整流リブとしても機能する。また、各補強リブ45は、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を貫通する連通路を複数の第1、第2連通路51、52に区画形成する区画板としても機能する。また、各補強リブ45は、第1ディスク部31のバルブ表裏面に付着した水滴を第2ディスク部側に排水する際に、水滴が軸受け側(ベアリング側)に向かわないように水滴を第2ディスク部側に導く排水ガイドとしても機能する。ここで、各補強リブ43は、平板状の天板を構成し、各補強リブ44、45は、平板状の垂直板(仕切り板、側壁板)を構成している。
複数の第1、第2連通路51、52は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に貫通している。また、複数の第1、第2連通路51、52は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に貫通している。
第1ブリッジ構造体側に設けられる第1連通路51は、スロットルバルブ4のバルブ表面と第1ブリッジ構造体41の補強リブ43、44とで囲まれた方形状の空間を、第1ブリッジ構造体41の補強リブ45によって2つの方形状の空間に区画することで、第1ブリッジ構造体41の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。これらの第1連通路51は、第1ディスク部31のバルブ表面側から、第1ブリッジ構造体41の下方を通り抜けて、第2ディスク部32のバルブ表面側に到達する表面側流体流路であって、第1ブリッジ構造体41によって2分割されるように隔てられた2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表面(2つの第1、第2分割面31a、32a)同士を連通している。
第2ブリッジ構造体側に設けられる第2連通路52は、スロットルバルブ4のバルブ裏面と第2ブリッジ構造体42の補強リブ43、44とで囲まれた方形状の空間を、第2ブリッジ構造体42の補強リブ45によって2つの方形状の空間に区画することで、第2ブリッジ構造体42の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。これらの第2連通路52は、第1ディスク部31のバルブ裏面側から、第2ブリッジ構造体42の下方を通り抜けて、第2ディスク部32のバルブ裏面側に到達する裏面側流体流路であって、第2ブリッジ構造体42によって2分割されるように隔てられた2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ裏面(2つの第1、第2分割面31b、32b)同士を連通している。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置の作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
運転者がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がECUに入力される。そして、ECUによってスロットルバルブ4が所定のスロットル開度(回転角度)となるように電動モータ29への電力の供給が成されて、電動モータ29のモータシャフトが回転する。そして、電動モータ29のトルクが、ピニオンギヤ21、中間減速ギヤ22およびバルブギヤ23に伝達される。これにより、バルブギヤ23が、リターンスプリングの付勢力に抗してアクセルペダルの踏み込み量(アクセル操作量)に対応した回転角度分だけ回転する。したがって、バルブギヤ23が回転するので、スロットルシャフト5がバルブギヤ23と同じ回転角度で回転し、スロットルバルブ4がバルブ全閉位置よりバルブ全開位置側へ開く方向(全開方向)に回転駆動される。この結果、スロットルボデー1の円筒部2の内部に形成されたスロットルボア3が所定の回転角度だけ開かれるので、エンジンの回転速度がアクセルペダルの踏み込み量(アクセル操作量)に対応した速度に変更される。
そして、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込むと、スロットルボデー1の円筒部2のボア内径内、つまりスロットルボア3の内部においてスロットルバルブ4がバルブ全開位置に保持される。これにより、スロットルボデー1の円筒部2の内部に形成されたスロットルボア3を経てエンジンの各気筒の燃焼室内に吸入される吸入空気量が最大となる。 このスロットルバルブ4の全開時には、スロットルバルブ4に設けられた一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を貫通する複数の第1、第2連通路51、52が、図5に示したように、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に開通(貫通)するため、スロットルボア3の内部を流れる吸入空気量(全開流量)に大きな圧力損失を与えることはなく、スロットルバルブ4の全開時における吸気抵抗を下げることができる。これによって、スロットルバルブ4の全開時に、エンジンの各気筒の燃焼室内に吸入される吸入空気量を増加させることができる。これにより、エンジン出力が増大してエンジン回転速度が上がる。
また、運転者がアクセルペダルより足を離すと、電動モータ29への電力の供給が遮断されて、リターンスプリング7の付勢力によってバルブギヤ23、スロットルシャフト5が初期位置(アイドル位置)まで戻される。これにより、スロットルボデー1の円筒部2のボア内径内、つまりスロットルボア3の内部においてスロットルバルブ4がバルブ全閉位置に保持される。スロットルボデー1の円筒部2の内部に形成されたスロットルボア3を経てエンジンの各気筒の燃焼室内に吸入される吸入空気量が最小となり、エンジン回転速度がアイドル回転速度となる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置においては、スロットルバルブ4のバルブ中央付近のバルブ表裏面上に、スロットルシャフト5の2つのバルブ軸15の各軸受け摺動部16の外径(直径)よりも大きく、しかもスロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13および軸受け側部(嵌合筒部14、最大外径部33、肉厚部35)よりも大きい板厚(肉厚)を有する一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を一体的に形成している。すなわち、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42は、スロットルバルブ4の軸受け側部(嵌合筒部14、最大外径部33、肉厚部35)の板厚(肉厚)よりも、バルブ中央付近の板厚(肉厚)を大きくし、且つスロットルシャフト5の2つのバルブ軸15の各軸受け摺動部16の外径(直径:少なくとも半径)よりも、バルブ中央付近の板厚(肉厚)を大きくした構造を備えている。
そして、スロットルバルブ4の円板状部のバルブ表裏面と一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43との間には、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42によって2分割されるように隔てられた2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表裏面同士を連通する複数の第1、第2連通路51、52が、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43の下方を潜り抜けるように貫通形成されている。これらの第1、第2連通路51、52は、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に貫通形成しており、しかもスロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に開通している。
そして、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43〜45は、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積(特に高さ方向断面積)を大きくするように、2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表裏面、特にスロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13の頂面から、スロットルバルブ4の板厚方向の両側に向けて1段高く盛り上げられている。また、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44、45は、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積(特に幅方向断面積)を大きくするように、設置間隔が決められている。
したがって、スロットルバルブ4の全閉時に天地方向の天側に配置される第1ディスク部31のバルブ表面(第1分割面31a)に付着した水滴は、第1バルブ端縁部側から、第1ブリッジ構造体41の補強リブ44、45の垂直面間に形成されるバルブ表面を流れ落ち、複数の第1連通路51を通り抜けて、スロットルバルブ4の全閉時に天地方向の地側に配置される第2ディスク部32のバルブ表面、つまり第1ブリッジ構造体41の補強リブ44、45の垂直面間に形成される、第2ディスク部32のバルブ表面を流れ落ち、第2ディスク部32のバルブ表面(第2分割面32a)を経て、第2バルブ端縁部12から円筒部2のボア内径面に滴下する。
また、スロットルバルブ4の全閉時に天地方向の天側に配置される第1ディスク部31のバルブ裏面に付着した水滴は、第1バルブ端縁部側から、第2ブリッジ構造体42の補強リブ44、45の垂直面間に形成されるバルブ裏面を流れ落ち、複数の第2連通路52を通り抜けて、スロットルバルブ4の全閉時に天地方向の地側に配置される第2ディスク部32のバルブ裏面、つまり第2ブリッジ構造体42の補強リブ44、45の垂直面間に形成されるバルブ裏面を流れ落ち、第2バルブ端縁部12から円筒部2のボア内径面に滴下する。
ここで、スロットルバルブ4の全閉時に天地方向の天側に配置される第1ディスク部31のバルブ表裏面から、スロットルバルブ4の軸方向部の肉厚部側に回り込んだ水滴は、最大外径部33に塞き止められて、スロットルボデー1の円筒部2のバルブ軸受け部10のシャフト収容孔側(ベアリング側)への浸入が阻止され、肉厚部35の第1ディスク部側の傾斜面から肉厚部35の頂面を乗り越えて肉厚部35の第2ディスク部側の傾斜面を流れ落ち、第2バルブ端縁部12から円筒部2のボア内径面に滴下する。
したがって、スロットルバルブ4のバルブ表面上(またはバルブ裏面上)に水滴が滞留することがなくなり、ベアリング側への水滴の浸入も阻止できるので、雰囲気温度が氷点下になっても、スロットルバルブ4およびスロットルシャフト5が例えばバルブ全閉位置にて凍結固着するという不具合を防止することができる。この結果、スロットルバルブ4およびスロットルシャフト5の凍結固着を防止できるので、次にエンジンを始動する時にスロットルバルブ4およびスロットルシャフト5が回転可能となる。
また、スロットルバルブ4の剛性(強度)を高めるための補強リブ43〜45を有する一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42よりなる構造体は、スロットルシャフト5の2つのバルブ軸15の各軸受け摺動部16の外径(直径)よりも大きい肉厚を有している。すなわち、バルブ中央付近の板厚(肉厚)を、軸受け側部(嵌合筒部14、最大外径部33、肉厚部35)を除く2つの第1、第2バルブ端縁部11、12の肉厚よりも大きくしたことにより、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を拡大させることが可能となる。
そして、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を拡大させた場合であっても、バルブ中央付近に構造体(一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42)を設けることにより、スロットルバルブ4のバルブ中央付近の板厚(肉厚)を厚肉化することができるので、スロットルバルブ4の剛性(強度)を向上させることができる。これにより、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を拡大させた場合であっても、吸気管負圧やバックファイヤーによる発生応力にも耐え得る強度を有するバルブ剛性を得ることができる。
したがって、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積の拡大とスロットルバルブ4の剛性(強度)の向上とを両立させることができる。また、スロットルバルブ4のバルブ中央付近に構造体(一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42)を設けることで、バルブ中央付近の板厚(肉厚)を厚肉化した場合であっても、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を貫通する複数の第1、第2連通路51、52を形成し、且つ複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を大きくとっているので、軽量化を図ることができる。
また、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44、45は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に延びる整流リブとしても機能する。これによって、スロットルバルブ4の全開時には、スロットルボデー1の円筒部2のスロットルボア3の内部を流れる吸入空気が、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44、45の垂直面に沿って流れる。これにより、吸入空気は、整流されてスロットルボデー1の円筒部2の流路方向に対して平行する方向に流れる。したがって、スロットルバルブ4の全開時におけるスロットルボア3の吸気抵抗を減少させることが可能となり、スロットルボア3の内部を流れる吸入空気量(全開流量)を増加させることが可能となる。
また、スロットルバルブ4の全開時に、複数の第1、第2連通路51、52が、スロットルボデー1の円筒部2の流路方向に対して平行する方向に開通(貫通)している。これによって、スロットルバルブ4の全開時におけるスロットルボア3の吸気抵抗の増大を抑えることが可能となり、スロットルバルブ4の全開時に、スロットルボデー1の円筒部2のスロットルボア3の内部を流れる吸入空気量(全開流量)を増加させることが可能となる。
したがって、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置においては、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を拡大させることが可能となり、スロットルボア3の内部を流れる吸入空気を整流でき、更にスロットルバルブ4の剛性を向上することができる。また、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を、スロットルバルブ4のバルブ表裏面に射出成形によって一体的に形成しているので、樹脂バルブによる形状自由度を活かして、全開流量とバルブ強度とを両立させることができる。これにより、スロットルシャフト5の小径化、特にスロットルシャフト5の中心軸線方向の中央寄り部分の小径化とスロットルバルブ4の薄肉化、特に軸受け側部を除く2つの第1、第2バルブ端縁部11、12の薄肉化が可能となる。
図7は本発明の実施例2を示したもので、スロットルシャフトを示した図である。
本実施例のスロットルシャフト6は、実施例1のスロットルシャフト5と同様に、スロットルボデー1の円筒部2の内部に回転自在に収容されている。このスロットルシャフト6の中心軸線方向の両端側には、円形状の断面を有する円柱形状の最大外径部26がそれぞれ設けられている。2つの最大外径部26の外径面の一部は、ベアリング8、9を介して、スロットルボデー1のバルブ軸受け部10に回転自在に摺動する軸受け摺動部として機能している。また、2つの最大外径部26の中心軸線方向のバルブ中央寄りの部分は、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の内部にインサート成形または圧入固定されることで、スロットルバルブ4の軸方向部、特に嵌合筒部14を保持固定するためのバルブ保持部として機能している。
また、スロットルシャフト6の2つの最大外径部26よりも中心軸線方向の中央寄りには、2つの最大外径部26の外径(直径)よりも外径が小さく、しかも円形状の断面を有する円柱形状の最小外径部27が設けられている。この最小外径部27は、スロットルバルブ4の軸方向部の最小外径部13の内部にインサート成形または圧入固定(嵌合保持)されることで、スロットルバルブ4の軸方向部を保持固定するためのバルブ保持部として機能している。
以上のように、2分割型のスロットルシャフト5の代わりに、1本(一体型)のスロットルシャフト6を用いて、シャフト一体型スロットルバルブを構成しても良い。
図8は本発明の実施例3を示したもので、図8(a)、(b)はスロットルバルブを示した図である。
本実施例の一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44、45間には、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に延びる平板状の補強リブ46が設けられている。
一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ46は、各補強リブ44よりも軸線方向の長さが短く、各補強リブ45と略同一の長さを有し、それらの方形状部の最頂部(上辺)で各補強リブ43に接続している。また、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ46の方形状部よりも両側に設けられる三角板部は、各補強リブ45と同様に、各補強リブ43から第1、第2バルブ端縁部近傍のバルブ表裏面に近づく程、板厚(肉厚)が次第に薄くなっている。そして、各補強リブ46は、各補強リブ45と同様に、整流リブおよび排水ガイドとしても機能する。
そして、第1ブリッジ構造体側の第1連通路51は、スロットルバルブ4のバルブ表面と第1ブリッジ構造体41の補強リブ43、44とで囲まれた方形状の空間を、1つの補強リブ45および2つの補強リブ46によって4つの方形状の空間に区画することで、第1ブリッジ構造体41の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。
また、第2ブリッジ構造体側の第2連通路52は、スロットルバルブ4のバルブ裏面と第2ブリッジ構造体42の補強リブ43、44とで囲まれた方形状の空間を、1つの補強リブ45および2つの補強リブ46によって4つの方形状の空間に区画することで、第2ブリッジ構造体42の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。
本実施例のスロットルバルブ4は、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42に2つの補強リブ46をそれぞれ追加しているので、実施例1よりも更にスロットルバルブ4の剛性(強度)を向上することができる。
図9は本発明の実施例4を示したもので、スロットルバルブを示した図である。
本実施例の一対の第1、第2ブリッジ構造体(第1、第2アーチ構造体)41、42は、スロットルバルブ4の回転中心軸線の一端部(図示左側の軸方向端部:最大外径部)33から、バルブ中心を経て、スロットルバルブ4の回転中心軸線の他端部(図示右側の軸方向端部:最大外径部)33に向けて、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向およびスロットルシャフト5の中心軸線方向に延びる補強リブ43を有している。一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43は、スロットルバルブ4の回転中心軸線の両端側が湾曲している。また、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42には、3つの補強リブ45および4つの補強リブ46が設けられている。
そして、第1ブリッジ構造体側の第1連通路51は、スロットルバルブ4のバルブ表面と最大外径部33とで囲まれた方形状の空間を、3つの補強リブ45および4つの補強リブ46によって8つの方形状の空間に区画することで、第1ブリッジ構造体41の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。
また、第2ブリッジ構造体側の第2連通路52は、スロットルバルブ4のバルブ裏面と最大外径部33とで囲まれた方形状の空間を、3つの補強リブ45および4つの補強リブ46によって8つの方形状の空間に区画することで、第2ブリッジ構造体42の補強リブ43の下方を潜り抜けるように設けられている。
本実施例のスロットルバルブ4は、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ43を、スロットルバルブ4の両軸方向端部まで延長しているので、実施例1よりも更にスロットルバルブ4の剛性(強度)を向上することができる。
図10は本発明の実施例5を示したもので、スロットルバルブを示した図である。
本実施例では、スロットルバルブ4のバルブ裏面側にのみ、実施例4の第2ブリッジ構造体42を設けている。なお、実施例4の第2ブリッジ構造体42の代わりに、実施例1および実施例3の第2ブリッジ構造体42を用いても良く、また、スロットルバルブ4のバルブ表面側にのみ、実施例1、実施例3および実施例4の第1ブリッジ構造体41を設けても良い。
図11は本発明の実施例6を示したもので、図11(a)、(b)はスロットルバルブを示した図である。
本実施例のスロットルバルブ4は、一対の第1、第2トラス構造体61、62を有している。これらの第1、第2トラス構造体61、62は、スロットルバルブ4の回転中心軸線を通過する垂直面を中心にして面対称形状に設けられており、各補強リブ63〜65に加えて、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向およびスロットルシャフト5の中心軸線方向に対して所定の傾斜角度(例えば30°〜60°)だけ傾斜して設けられた傾斜壁66を有している。ここで、各補強リブ63は、補強リブ43と同様に、平板状の天板を構成し、各補強リブ64、65は、補強リブ44、45と同様に、平板状の垂直板(仕切り板、側壁板)を構成している。
そして、第1トラス構造体側の第1連通路51は、スロットルバルブ4のバルブ表面と第1トラス構造体61の補強リブ63、64とで囲まれた方形状の空間を、1つの補強リブ65および2つの傾斜壁66によって4つの三角形状の空間に区画することで、第1トラス構造体61の補強リブ63の下方を潜り抜けるように設けられている。
また、第2トラス構造体側の第2連通路52は、スロットルバルブ4のバルブ裏面と第2トラス構造体62の補強リブ63、64とで囲まれた方形状の空間を、1つの補強リブ65および2つの傾斜壁66によって4つの三角形状の空間に区画することで、第2トラス構造体62の補強リブ63の下方を潜り抜けるように設けられている。
本実施例のスロットルバルブ4は、バルブ中央付近に一対の第1、第2トラス構造体61、62を配設しているので、実施例1よりも更にスロットルバルブ4の剛性(強度)を向上することができる。なお、スロットルバルブ4のバルブ表面側にのみ、第1トラス構造体61を設けても良く、また、スロットルバルブ4のバルブ裏面側にのみ、第2トラス構造体62を設けても良い。
図12および図13は本発明の実施例7を示したもので、図12および図13はスロットルバルブを示した図である。
本実施例のスロットルバルブ4は、一対の第1、第2ハニカム構造体71、72を有している。これらの第1、第2ハニカム構造体71、72は、スロットルバルブ4の回転中心軸線を通過する垂直面を中心にして面対称形状に設けられており、スロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に多数の第1、第2貫通孔(連通路)91、92がそれぞれ開通(貫通)している。そして、一対の第1、第2ハニカム構造体71、72は、スロットルバルブ4の回転中心軸線の一端部(図示左側の軸方向端部:最大外径部)33から、バルブ中心を経て、スロットルバルブ4の回転中心軸線の他端部(図示右側の軸方向端部:最大外径部)33に向けて、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向およびスロットルシャフト5の中心軸線方向に延びる補強リブ73を有している。
また、スロットルバルブ4は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に延びる凸状の補強リブ74を有している。2つの補強リブ74間に形成される2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表面は、2つの第1、第2バルブ端縁部11、12からスロットルバルブ4の軸方向部(バルブ中心部)に向けて次第に高くなるように傾斜している。また、2つの補強リブ74間に形成される2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ裏面は、2つの第1、第2バルブ端縁部11、12からスロットルバルブ4の軸方向部(バルブ中心部)に向けて次第に高くなるように傾斜している。すなわち、スロットルバルブ4の軸方向部の両側には、軸方向部を頂面(最頂部)とする2つの傾斜面36、37がそれぞれ設けられている。一対の第1、第2ハニカム構造体71、72は、多数の第1、第2貫通孔91、92を区画形成する隔壁部75を有している。
そして、第1ハニカム構造体側の多数の第1貫通孔91は、第1ハニカム構造体71の隔壁部75を、第1ハニカム構造体71の両端面を連通するように多数の六角穴によって貫通させることで設けられている。なお、多数の第1貫通孔91によって第1連通路51が構成される。
また、第2ハニカム構造体側の多数の第2貫通孔92は、第2ハニカム構造体72の隔壁部75を、第2ハニカム構造体72の両端面を連通するように多数の六角穴によって貫通させることで設けられている。なお、多数の第2貫通孔92によって第2連通路52が構成される。
そして、多数の第1、第2貫通孔91、92は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に開通(貫通)している。また、多数の第1、第2貫通孔91、92は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に開通(貫通)している。
本実施例のスロットルバルブ4は、バルブ中央付近に一対の第1、第2ハニカム構造体71、72を配設しているので、実施例1よりも更にスロットルバルブ4の剛性(強度)を向上することができる。なお、スロットルバルブ4のバルブ表面側にのみ、第1ハニカム構造体71を設けても良く、また、スロットルバルブ4のバルブ裏面側にのみ、第2ハニカム構造体72を設けても良い。
図14は本発明の実施例8を示したもので、スロットルボデーの円筒部およびスロットルバルブを示した図である。
本実施例のスロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16およびバルブ保持部17の外径(直径)よりも小さい板厚の円板状部を有している。この円板状部は、半円板形状の第1、第2ディスク部31、32によって構成されている。そして、スロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の中心軸線に対して平行する方向(円板状部の直径方向)に延びる軸方向部(バルブ軸部)を有している。この軸方向部は、円板状部の回転中心軸線方向の中央寄りに、2つの第1、第2バルブ端縁部11、12よりも板厚(肉厚)が厚い肉厚部39を有している。この肉厚部39は、円形状の断面(または円筒形状の断面)を有している。
ここで、本実施例では、実施例1〜実施例7とは異なり、第1、第2ディスク部31、32のバルブ表面同士が同一平面上に位置するように、しかも第1、第2ディスク部31、32のバルブ裏面同士が同一平面上に位置するように、肉厚部39よりも半径方向の両側に2つの第1、第2ディスク部31、32が一体的に形成(樹脂一体成形)されている。また、バルブ中央付近には、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16およびバルブ保持部17の外径(直径)よりも大きい肉厚を有する構造体が一体的に形成(樹脂一体成形)されている。なお、この構造体としては、実施例1、実施例3および実施例4の第1、第2ブリッジ構造体41、42を用いているが、実施例6の第1、第2トラス構造体61、62、あるいは実施例7の第1、第2ハニカム構造体71、72を用いても良い。
そして、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42は、バルブ中央付近で、スロットルバルブ4の円板状部(2つの第1、第2ディスク部31、32)のバルブ表裏面との間に複数の第1、第2連通路51、52を形成している。また、これらの第1、第2ブリッジ構造体41、42は、スロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して平行する方向に延びる平板状の補強リブ43、およびスロットルバルブ4の回転中心軸線またはスロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向に延びる平板状の補強リブ44、45を有している。なお、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42の各補強リブ44、45は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に延びる整流リブとしての機能を有している。なお、図14においては、補強リブ45(または補強リブ46)の図示が省略されている。
以上のように、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置においては、バルブ中央付近に一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42を設けて、バルブ中央付近の板厚(肉厚)を、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16の外径(直径)よりも大きく、2つの第1、2バルブ端縁部11、12の肉厚よりも大きくしている。また、バルブ中央付近は、スロットルバルブ4の軸方向部の肉厚部39の板厚方向の頂面(最頂部)から、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積(特に高さ方向断面積)を拡大化するように、板厚方向の両側に向けてそれぞれ1段高く盛り上げられている。
そして、一対の第1、第2ブリッジ構造体41、42によって2分割されるように隔てられた、特に肉厚部39によって2分割されるように隔てられた2つの第1、第2ディスク部31、32のバルブ表裏面同士を連通する第1、第2連通路51、52は、スロットルシャフト5の中心軸線に対して略直交する鉛直方向にそれぞれ開通(貫通)している。また、全ての第1、第2連通路51、52は、スロットルバルブ4の全開時に、円筒部2の流路方向(スロットルボア3の軸線方向)に平行する方向に開通(貫通)している。
したがって、本実施例の内燃機関用吸気量制御装置においては、実施例1〜7と同様に、複数の第1、第2連通路51、52の流路方向断面積を拡大させることが可能となり、スロットルボア3の内部を流れる吸入空気を整流でき、更にスロットルバルブ4の剛性を向上することができる。また、樹脂バルブによる形状自由度を活かして、全開流量とバルブ強度とを両立させることができるので、スロットルシャフト5の小径化、特にスロットルシャフト5の中心軸線方向の中央寄り部分の小径化とスロットルバルブ4の薄肉化、特に2つの第1、第2バルブ端縁部11、12の薄肉化が可能となる。
図15は本発明の実施例9を示したもので、スロットルボデーの円筒部およびスロットルバルブを示した図である。
本実施例のスロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16およびバルブ保持部17の外径(直径)よりも小さい板厚の円板状部を有している。この円板状部は、半円板形状の第1、第2ディスク部31、32によって構成されている。そして、スロットルバルブ4は、2つの第1、第2ディスク部31、32の各第1、第2バルブ端縁部11、12に第1、第2肉薄部93、94を有している。また、スロットルバルブ4は、スロットルシャフト5の中心軸線に対して平行する方向(円板状部の直径方向)に延びる軸方向部(バルブ軸部)を有している。この軸方向部は、円板状部の回転中心軸線方向の中央寄りに、2つの第1、第2肉薄部93、94よりも板厚(肉厚)が厚い肉厚部95を有している。なお、肉厚部95は、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16およびバルブ保持部17の外径(直径)よりも板厚が小さい。
ここで、本実施例のスロットルバルブ4は、実施例1〜実施例8とは異なり、第1ディスク部31の断面形状が、第1肉薄部93から肉厚部95に向けて次第に板厚が増加するスロープ形状で、第1ディスク部31のバルブ表裏面に第1肉薄部93の頂面と肉厚部95の頂面とを滑らかに段差なく繋ぐ第1傾斜面96を有している。また、スロットルバルブ4は、第2ディスク部32の断面形状が、第2肉薄部94から肉厚部95に向けて次第に板厚が増加するスロープ形状で、第2ディスク部32のバルブ表裏面に第2肉薄部94の頂面と肉厚部95の頂面とを滑らかに段差なく繋ぐ第2傾斜面97を有している。
また、バルブ中央付近には、スロットルシャフト5の軸受け摺動部16およびバルブ保持部17の外径(直径)よりも太い構造体が一体的に形成(樹脂一体成形)されている。なお、この構造体としては、実施例1、実施例3および実施例4の第1、第2ブリッジ構造体41、42を用いているが、実施例5の第1、第2トラス構造体61、62、あるいは実施例7の第1、第2ハニカム構造体71、72を用いても良い。そして、第1ブリッジ構造体41は、実施例8と同様に、スロットルバルブ4のバルブ表面との間に複数の第1連通路51を形成する平板状の補強リブ43〜45を有している。また、第2ブリッジ構造体42は、実施例8と同様に、スロットルバルブ4のバルブ裏面との間に複数の第2連通路52を形成する平板状の補強リブ43〜45を有している。なお、図15においては、補強リブ45(または補強リブ46)の図示が省略されている。
以上のように、本実施例のスロットルバルブ4においては、2つの第1、第2ディスク部31、32に、2つの第1、第2肉薄部93、94の頂面から肉厚部95の頂面に向けて次第に板厚が増加するようにスロープ状の板厚漸増部を設け、この板厚漸増部の第1、第2傾斜面96、97の傾斜角度を、2つの第1、第2肉薄部93、94の頂面と肉厚部95の頂面とを滑らかに段差なく繋ぐように所定の上り勾配(または下り勾配)で形成している。これにより、実施例1よりも更に吸入空気の吸気抵抗を小さくでき、且つスロットルバルブ4に付着した水滴の排水性能を高めることが可能となる。なお、本実施例の第1、第2傾斜面96、97を、実施例1〜実施例6、実施例8のスロットルバルブ4に採用しても良い。
[変形例]
本実施例では、本発明を、電動モータ29の回転動力を、歯車減速機構等の動力伝達機構を経てシャフト(本例ではスロットルシャフト5、6)に伝達して、スロットルバルブ4のバルブ角度(スロットル開度)を運転者のアクセル操作量に応じて制御する内燃機関用吸気量制御装置に適用した例を説明したが、本発明を、電動モータ等の動力ユニットを有しない内燃機関用スロットル装置に適用しても良い。この場合には、スロットルシャフト5、6の軸線方向の一端部(または他端部)に一体的に設けたバルブギヤ23の代わりに、アクセルペダルまたはスロットルレバーにワイヤーケーブルを介して機械的に連結されるアクセルレバーを設ける。このようにしても、運転者のアクセル操作量をスロットルバルブ4およびスロットルシャフト5、6に伝えることができる。また、本実施例では、スロットルバルブ4を円板状に形成したが、バルブを方形板状(または矩形板状)等の多角形板状に形成しても良い。
本実施例では、スロットルバルブ4を樹脂材料によって一体的に形成し、且つスロットルシャフト5、6を金属材料または樹脂材料によって一体的に形成した例を説明したが、スロットルシャフト5、6の軸線方向の中央部付近に樹脂シャフト部(円筒状部)を形成し、スロットルバルブ4の回転中心軸線方向の中央部付近に樹脂シャフト部(円筒状部)を形成し、スロットルシャフト5、6の樹脂シャフト部とスロットルバルブ4の樹脂シャフト部とを熱溶着して結合するようにしても良い。
なお、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の内周とスロットルシャフト5、6の外周との間の食い付き性(結合性能)を向上し、且つスロットルバルブ4のスロットルシャフト5、6に対する軸線方向の相対運動を防止する目的で、つまりスロットルシャフト5、6からの嵌合筒部14の抜けを防止する目的で、スロットルシャフト5、6の外周面の一部または全部にローレット加工等を施しても良い。例えばスロットルシャフト5、6の外周面の一部または全部に刻み目または凹凸部を形成しても良い。あるいはスロットルシャフト5、6の断面形状を2面幅を有する略円形状とし、また、スロットルバルブ4の嵌合筒部14の断面形状を2面幅を有する略円環形状としても良い。これにより、スロットルバルブ4とスロットルシャフト5、6との回転方向の相対回転運動を防止できる。
本実施例では、本発明の空気流路開閉装置を、内燃機関用吸気量制御装置に適用した例を説明したが、本発明の空気流路開閉装置を、アイドル回転速度制御弁装置(ISCV)や排気ガス再循環装置に使用される排気還流量制御弁装置等の内燃機関用流量制御弁に適用しても良い。また、本発明の空気流路開閉装置を、可変吸気システムに使用される吸気通路開閉装置に適用しても良い。また、本発明の空気流路開閉装置を、内燃機関の吸気ポートから燃焼室内に流入する空気に渦流を生起させるスワール流制御弁装置やタンブル流制御弁装置に適用しても良い。
(a)、(b)はスロットルバルブの主要構造を示した斜視図および正面図である(実施例1)。 内燃機関用吸気量制御装置を示した正面図である(実施例1)。 内燃機関用吸気量制御装置を示した側面図である(実施例1)。 図3のA−A断面図である(実施例1)。 図4のB−B断面図である(実施例1)。 スロットルシャフトを示した正面図である(実施例1)。 スロットルシャフトを示した正面図である(実施例2)。 (a)、(b)はスロットルバルブを示した斜視図および正面図である(実施例3)。 スロットルバルブを示した正面図である(実施例4)。 スロットルバルブを示した正面図である(実施例5)。 (a)、(b)はスロットルバルブを示した斜視図および正面図である(実施例6)。 スロットルバルブを示した斜視図である(実施例7)。 スロットルバルブを示した正面図である(実施例7)。 スロットルボデーの円筒部およびスロットルバルブを示した断面図である(実施例8)。 スロットルボデーの円筒部およびスロットルバルブを示した断面図である(実施例9)。 (a)、(b)はバルブ軸を示した斜視図で、(c)はスロットルバルブを示した斜視図である(従来例1)。 (a)はスロットルバルブを示した平面図で、(b)は(a)のC−C断面図で、(c)は(a)のD−D断面図である(従来例2)。
符号の説明
1 スロットルボデー(ハウジング)
2 円筒部(ハウジング)
3 スロットルボア(空気流路、吸気通路)
4 スロットルバルブ(バタフライ型バルブ)
5 スロットルシャフト
6 スロットルシャフト(バルブ軸)
8 ベアリング(軸受け部材)
9 ベアリング(軸受け部材)
10 スロットルボデーのバルブ軸受け部
11 スロットルバルブの第1バルブ端縁部(バルブ周縁部)
12 スロットルバルブの第2バルブ端縁部(バルブ周縁部)
13 スロットルバルブの最小外径部(軸方向部)
14 スロットルバルブの嵌合筒部(筒部、軸方向部)
15 スロットルシャフトのバルブ軸
16 スロットルシャフトの軸受け摺動部(摺動部)
17 スロットルシャフトのバルブ保持部(保持部)
31 スロットルバルブの第1ディスク部(半円板状部)
32 スロットルバルブの第2ディスク部(半円板状部)
41 第1ブリッジ構造体(構造体)
42 第2ブリッジ構造体(構造体)
43 補強リブ
44 補強リブ(整流リブ)
45 補強リブ(整流リブ)
46 補強リブ(整流リブ)
51 第1連通路
52 第2連通路
61 第1トラス構造体(構造体)
62 第2トラス構造体(構造体)
63 補強リブ
64 補強リブ(整流リブ)
65 補強リブ(整流リブ)
66 傾斜壁(整流リブ)
71 第1ハニカム構造体(構造体)
72 第2ハニカム構造体(構造体)
73 補強リブ
74 補強リブ
75 隔壁部
91 第1貫通孔(連通路)
92 第2貫通孔(連通路)
93 スロットルバルブの第1肉薄部(第1バルブ端縁部、バルブ周縁部)
94 スロットルバルブの第2肉薄部(第2バルブ端縁部、バルブ周縁部)
95 スロットルバルブの肉厚部(軸方向部)
31a スロットルバルブの第1分割面(第1ディスク部のバルブ表面)
31b スロットルバルブの第1分割面(第1ディスク部のバルブ裏面)
32a スロットルバルブの第2分割面(第2ディスク部のバルブ表面)
32b スロットルバルブの第2分割面(第2ディスク部のバルブ裏面)

Claims (10)

  1. (a)内燃機関の燃焼室に連通する空気流路を形成するハウジングと、
    (b)このハウジングの内部に回転自在に収容されて、前記ハウジングに摺動自在に軸支される摺動部を有するシャフトと、
    (c)前記ハウジングの内部で前記シャフトに固定されて、前記シャフトの中心軸線周りを回転して前記空気流路を開閉するバルブと
    を備えた空気流路開閉装置において、
    前記バルブは、板厚方向の両側に表面および裏面をそれぞれ有する板状のバタフライ型バルブであって、
    前記バルブのバルブ中央付近において前記シャフトの中心軸線に沿って前記バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面から板厚方向に突出して配設され、前記摺動部の半径よりも大きい肉厚を有する構造体と、
    前記バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面が前記構造体によって2分割されるように隔てられた2つの分割面と、
    前記バルブの表面もしくは裏面の何れか一方の面側において前記構造体を貫通して前記2つの分割面同士を連通する連通路と
    を有しており、
    前記バルブの前記摺動部側に位置する両側端部には、軸方向で最も大きい外径を有する最大外径部を備えていることを特徴とする空気流路開閉装置。
  2. 請求項1に記載の空気流路開閉装置において、
    前記構造体は、前記連通路の流路方向断面積を大きくするように、前記2つの分割面よりも、少なくとも1段高く盛り上げられていることを特徴とする空気流路開閉装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気流路開閉装置において、
    前記構造体は、前記シャフトの中心軸線に対して平行する方向に延びる補強リブを有していることを特徴とする空気流路開閉装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記構造体は、前記シャフトの中心軸線に対して略直交する方向に延びる補強リブを有していることを特徴とする空気流路開閉装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、 前記構造体は、前記バルブが前記全開位置にて開弁している際に、前記ハウジングの流路方向に対して平行する方向に延びる整流リブを有していることを特徴とする空気流路開閉装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記構造体は、前記連通路が、前記シャフトの中心軸線に対して略直交する方向に貫通していることを特徴とする空気流路開閉装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、 前記構造体は、前記バルブが前記全開位置にて開弁している際に、前記連通路が、前記ハウジングの流路方向に対して平行する方向に貫通していることを特徴とする空気流路開閉装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記バルブは、少なくとも前記構造体が、樹脂材料によって一体的に形成されていることを特徴とする空気流路開閉装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記バルブは、前記摺動部の外径よりも板厚が薄く、前記シャフトの中心軸線に対して平行する方向に延びる軸方向部を有し、
    前記構造体は、前記軸方向部の頂面との間に前記連通路を形成するように、前記軸方向部の頂面から、少なくとも1段高く盛り上げられていることを特徴とする空気流路開閉装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の空気流路開閉装置において、
    前記シャフトは、前記バルブの内部にインサート成形または圧入固定されていることを特徴とする空気流路開閉装置。
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