JP4626321B2 - ゴルフボール成形用金型、およびゴルフボールの製造方法 - Google Patents
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Description
また、ゴルフボールの回転軸依存性を減らして、ゴルフボールの飛翔性を向上させるためには、表面の全面にディンプルを密に形成することが望まれている。
図6に示すように、従来のゴルフボール成形用金型100(以下、金型100という)は、上型102と、下型104とを有し、この上型102および下型104には、これらが型合わせされたときに球状になるキャビティ106が形成されている。
また、このキャビティ106に溶融樹脂を供給するゲート108が、上型102に形成されている。さらに、キャビティ106には、キャビティ106内に収納されるコア112を、キャビティ106に接触しないようにするサポートピン110が設けられている。
また、本発明の他の目的は、製造コストが低いゴルフボール、ならびに低い製造コストで製造することができるゴルフボール成形用金型およびゴルフボールの製造方法を提供することにある。
また、本発明のゴルフボールによれば、ディンプルを1対の型が合わせられる部分、すなわち、パーティングライン上にディンプルを有するものとすることもできるため、表面全面にディンプルを形成することができる。これにより、ディンプルの配置パターンの対称性を高めることができ、回転軸によって弾道曲がってしまうなどの飛翔方向の回転軸依存性が抑制され、飛翔性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施例に係るゴルフボール成形用金型を示す模式的斜視図である。
本実施例のゴルフボール成形用金型10は、例えば、コア50(図5(a)参照)と、このコア50の表面に形成されたカバー52(図5(a)参照)とを有し、カバー52の表面にディンプル42、44(図5(b)参照)が形成されているゴルフボール40(図5(a)参照)を成形するものであり、予め形成されたコア50の表面にカバー52を成形するものである。
ゲート24は、キャビティ20b内に、例えば、カバーを形成するための溶融樹脂を供給するための供給路である。このゲート24は、例えば、断面形状が半円形状である。ゲート24は、上型12と下型16とを型合せすることにより、例えば、断面形状が円形になるものである。
図2(a)に示すように、ゲート24は、例えば、キャビティに接続された直線部(第1の直線部)24aと、この直線部24aに屈曲(分岐)して接続された分岐部(第2の直線部)24bとを有する。直線部24aがキャビティ20bに連通されている。また、ゲート24の分岐部24bには、例えば、カバーを形成するための溶融樹脂を供給する溶融樹脂供給源(図示せず)が接続されており、この溶融供給源から供給されたカバーを形成するための溶融樹脂がゲート24内を流れ、キャビティ20内に供給される。
下型16には、可動ロッド34が収納される収納部38が設けられており、この収納部38は、退避溝部26に連通されている。これにより、可動ロッド34は、上型12の溝部14の底部まで移動することができる。
また、退避溝部26の端部26aは、斜面に形成されている。この端部26aと可動ピン30の斜面30bとが当接し、ストッパとして作用する。
なお、本実施例においては、移動機構32を上述のクランク機構としたが、可動ピン30を、移動路αを自在に移動させることができるものであれば、特に限定されるものではない。
また、コア50は、例えば、ポリブタジエン等を主成分とする基材ゴム、不飽和カルボン酸金属塩、有機過酸化物、酸化亜鉛、または硫酸バリウムなどを含むゴム組成物により形成されるものである。特に、コア50は、シス−1,4結合を40%以上有するポリブタジエンを含有するゴムにより形成されることが好ましい。
また、カバー52を形成する材料は、一般的にゴルフボールに用いられるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン(登録商標)、アイオノマー樹脂、ウレタン樹脂、またはポリウレタン樹脂などが挙げられる。
ここで、図4(a)は、本実施例のゴルフボール成形用金型におけるカバー成形時の状態を示す模式的平面図であり、(b)は、本実施例のゴルフボール成形用金型におけるカバー成形時の状態を示す模式的側断面図である。図5(a)は、本発明の実施例に係るゴルフボールを示す断面図であり、(b)は、本実施例のゴルフボールのディンプルパターンを示す模式図である。
次に、溶融樹脂供給源から、カバーを成形するための溶融樹脂を図3(a)に示す各ゲート24の分岐部24bに供給し、直線部24aを経て、溶融樹脂を所定の射出圧力でキャビティ内に射出させる。このとき、サポートピン28を、上型12または下型16内に収納させる。また、可動ピン30は退避溝部26に退避しており、ゲート24を流れる溶融樹脂の流れを妨げない。
このようにして、図5(a)に示すようなコア50と、コア50の表面に形成されたカバー52とを有するゴルフボール40を成形することができる。
また、本実施例のゴルフボール40の製造方法においては、射出成形方法により成形されるものであるため、プレス成形に比して設備コストが低くでき、製造コストを低くすることができる。
また、本実施例のゴルフボール40は、パーティングラインPL上にもディンプルが形成されるものであるため、ゴルフボール40のディンプル42、44の配置パターンを更に増やして、ゴルフボール40のディンプルデザインを多様にすることができる。
12 上型
12a、16a 合せ面
14、14a 溝部
16 下型
20、20a、20b キャビティ
22 凸部
24 ゲート
26 退避溝部(退避部)
30 可動ピン
30a 先端部
26a、30b 斜面
32 直線移動機構
34 可動ロッド
36 連結部材
38 収納部
40 ゴルフボール
42、44 ディンプル
50 コア
52 カバー
100 ゴルフボール成形用金型(金型)
102 上型
104 下型
106 キャビティ
106a 極部
108 ゲート
110 サポートピン
112 コア
120 ゴルフボール
122 ディンプル
PL パーティングライン
Claims (3)
- コアの表面に形成されたカバーを有し、前記カバーの表面にディンプルが形成されているゴルフボールを成形するものであり、前記ディンプルに対応した凸部が形成された半球状のキャビティが設けられた、ゴルフボールを2分割して成形する1対の型を有するゴルフボール成形用金型であって、
前記1対の型が合わせられる部分に設けられ、前記キャビティに連通されて前記キャビティ内に前記カバーを成形するための溶融樹脂を供給する少なくとも3つのゲートと、
前記各ゲートにおける前記溶融樹脂の供給を妨げない位置に前記ゲートに接続するように設けられた退避部と、
前記退避部および前記ゲート内を移動可能に設けられ、その端部が前記キャビティ内に進入する可動ピンとを有し、
前記可動ピンは、前記端部が前記ディンプルの形状に対応した凸部の形状を有するものであり、
前記可動ピンは、前記キャビティ内に前記溶融樹脂が供給される場合、前記退避部に退避され、前記キャビティ内に前記溶融樹脂を供給した後、前記キャビティに向けて移動され、前記可動ピンの前記端部が前記キャビティ内に進入することによりディンプルを形成することを特徴とするゴルフボール成形用金型。 - 前記ゲートは、前記キャビティに連通された第1の直線路と、前記第1の直線路に対して屈曲して接続された第2の直線路とを有し、
前記退避部は、前記第1の直線路と前記第2の直線路との屈曲部に前記第1の直線路を伸張するように設けられ、前記退避部と前記第1の直線路とにより略直線状の移動路が形成され、前記移動路を前記可動ピンが移動する前記請求項1に記載のゴルフボール成形用金型。 - コアの表面に形成されたカバーを有し、前記カバーの表面にディンプルが形成されているゴルフボールを、前記ディンプルに対応した凸部が形成された半球状のキャビティが設けられた、ゴルフボールを2分割して成形する1対の型を有するゴルフボール成形用金型を用いて製造する製造方法であって、
前記ゴルフボール成形用金型は、前記1対の型が合わせられる部分に設けられ、前記キャビティに連通されて前記キャビティ内に前記カバーを成形するための溶融樹脂を供給する少なくとも3つのゲートと、前記各ゲートにおける前記溶融樹脂の供給を妨げない位置に前記ゲートに接続するように設けられた退避部と、前記退避部および前記ゲート内を移動可能に設けられ、その端部が前記キャビティ内に進入する可動ピンとを備えており、前記可動ピンが、前記端部が前記ディンプルの形状に対応した凸部の形状を有するものであって、
金型のキャビティ内に前記コアを収納し、前記キャビティ内にカバーを成形するための溶融樹脂をゲートから供給する工程と、
前記溶融樹脂の供給後、前記ゲート内における前記溶融樹脂の供給を妨げない位置から前記キャビティに向けて、端部がディンプルの形状に対応した凸部の形状を有する可動ピンを移動して、前記端部が前記キャビティ内に進入することによりディンプルを形成する工程とを有することを特徴とするゴルフボールの製造方法。
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