JPS61173907A

JPS61173907A - ゴルフボールの成形金型

Info

Publication number: JPS61173907A
Application number: JP1518785A
Authority: JP
Inventors: Jun Nomura; 野村　純
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1985-01-29
Filing date: 1985-01-29
Publication date: 1986-08-05
Also published as: JPH0536210B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ゴルフボールの周面に設けられるディンプル
を、ほぼ半球状の窪みを有する上型および下型の合せ面
によって何ら影響されることなく形成することができる
ゴルフボールの成形金型およびその製造方法に関するも
のである。

（従来の技術）ゴルフボールの周面へのディンプルの成形は一般に、上
下もしくは左右に二分割された成形金型内へ、合成樹脂
材料を射出成形すること、未成形の外皮を予め形成した
ボールを、同様の構成の金型によって加熱下で加圧成形
することなどによっておこなわれている。

ところで、かかる成形に用いられる通常の成形金型は、
第５図に例示するように、上型１および下型２　（左右
型の場合も含むものとする）からなり、これらの上下１
．２はそれぞれ、半球状の窪み３を有するとともに、窪
み表面に形成されてゴルフボールの周面にディンプルを
もたらす複数の突部４を有する。

ここで、上下型１．２の合せ面１ａ　、　２ａは、成形
されるゴルフボールの赤道面に整列する平坦面形状を有
しており、しかも、それらの合せ面位置は、それらが第
６図に断面図で示すように、成形されるゴルフボール５
のディンプル６に対応して位置する場合には、合せ面１
ａ　、　２ａ間に発生する成形バリアのうち、ディンプ
ル内に存在する部分を十分に研磨除去することができな
いことができないため、一般的には、合せ面１ａ　、　
２ａに沿って窪み３の周方向へ列状に配置される突起列
の間に両合せ面１ａ　、　２ａが位置するよう選択され
ており、このことにて、発生する成形パリの完全なる研
磨除去を可能ならしめている。

（発明が解決しようとする問題点）ところが、かかる従来の成形金型によれば、成形に際し
て上下型１．２の合せ面１ａ　、　２ａ間に発生する成
形パリが、それぞれの合せ面１ａ　、　２ａに隣接させ
て設けた突起列相互の離間距離を大ならしめるため、第
７図に示すように、上下型１．２の合せ面１ａ　、　２
ａと対応する部分において、ゴルフボール５の周面に形
成されるディンプル列の間隔ｄが、パリ厚さに相当する
距離だけ他のディンプル列の間隔より大きくなり、その
間隔ｄが、ゴルフボール５の外観を損ねるとともに、ボ
ールの飛距離の低下およびボールの曲がりの一因となる
という問題があった。

そこで、たとえば第８図に示すように、ボール５の上下
型１．２の合せ面１ａ、　２ａと対応する部分にもたら
されるディンプル列の間隔ｄと同一の間隔でディンプル
列を相互に離間させる複数本の帯状陵部８を規則的に設
けることによってゴルフボール５の見栄えの低下を防止
しようとの提案もなされているが、この提案技術は、一
方において、ディンプル６がゴルフボール５の周面上に
可能な限り均一に設けられることによってもたらされる
ゴルフボール５のすぐれた空気力学的特性を損なうこと
になるという問題を有している。

本発明は、上下型の合せ面と対応する部分によってもた
らせるゴルフボールのディンプル列の間隔を、他の部分
におけるその間隔とほとんどもしくは全く同一ならしめ
て従来技術のかかる問題を有利に解決することができる
ゴルフボールの成形金型およびその製造方法を提供する
ものである。

（問題点を解決するための手段）本発明の成形金型は、ほぼ半球状の窪みを有するととも
に、くぼみ表面に複数の突部を有する上型および下型の
合せ面を、その合せ面に沿って設けられる突部を避けて
凹凸状に成形してなり、かかる金型は、上下型の分割面
の、窪み表面に形成されるべき突部の位置と対応する位
置に、それらの窪みの中心方向へ向く半円状溝をそれぞ
れ対向させて設け、いずれか一方の型の半円状溝の全て
、もしくは上下型の半円状溝にそれぞれ交互に円柱状部
材を嵌め込み固定し、各円柱状部材の、窪み内への突出
部分の寸法を、ゴルフボールに所定のディンプルをもた
らす突部の所要形状に形成することにより構成すること
ができる。

（作用）この成形金型では、上下型の合せ面がそれらの富み表面
に設けられる突部を避けて凹凸状をなすので、ゴルフボ
ールのディンプルの成形に際して上下型の合せ面間に発
生する成形パリもまた、ボールの周面に一定の間隔をお
いて配設されるディンプル列の各ディンプルを避けてデ
ィンプル間の陵部に発生することになり、これがため、
上下型の合せ面に相当する部分において、ボールのディ
ンプル列間に、従来技術におけるような幅の広い帯状陵
部が発生することはない。

すなわちここでは、ゴルフボールの周面に適正なる間隔
をおいて設けられるディンプル列の各ディンプル間に存
在する陵部を有効に利用してそこに成形パリを発生させ
ることにより、型の合せ面に相当する部分のディンプル
列の間隔を、他の部分のそれと全くもしくはほとんど同
一ならしめることができる。

またここにおける成形型の製造方法によれば、上下型の
製造を、半円状溝への円柱状部材の固定に至るまで、上
下型の区別なしに同等に行うことができるので、型の製
造が容易になり、型製造能率の十分なる向上がもたらさ
れる。

（実施例）以下に本発明を図示例に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例を要を拡大して示す部分正面図
であり、ここでは従来技術で述べたとほぼ同様の構成を
有する成形型において、上型１および下型２のそれぞれ
の合せ面１１．１２を、それらの合せ面１１．１２に沿
って設けられる突部列の各突部４を避けて上下に凹凸状
に形成する。

すなわち、第１図（ａ）に示す例では、合せ面１１゜１
２を突部４を避けて上下方向へジグザグ状に形成し、第
１図（ｂ）に示す例では突部４を避けて反問曲線状に形
成し、また、第１図（Ｃ１に示す例では両合せ１面１１
．１２を繰り返し台形状に形成し、さらに、第１図（ｄ
）では、直線状に整列する突部４をその周縁に沿って上
下方向へ交互に粁曲させるとともに、隣接する紅白部分
を直線状部分で相互連結してなる形状に合せ面１１．１
２を形成する。

これらのいずれの例によっても、ゴルフボール５の成形
に際して合せ面１１．１２間に発生する成形パリは、所
定の間隔をおいて配設されるディンプル６．６間に存在
することになり、その成形パリが、ディンプル６．６間
の距離を変化させることがないので、ボール周面のディ
ンプル列ひいてはそれぞれのディンプル６．６の離間距
離は周上のいずれの部分においても、常に所定の一定値
となる。

ここで第１図（ｄ）に示す合せ面１１．１２の形成は、
たとえば、第２図に示すように、半球状の窪み３および
その窪み表面に設けた複数の突部４を有する上型１およ
び下型２（図では下型２のみを示す）に、窪み３の中心
を含む平坦なる分割面１３を設け、この分割面１３の窪
み表面に形成されるべき突部の位置と対応する周方向位
置に、たとえば突部４と同一の半径を有し、窪み３の中
心方向へ向く半縁状溝１４を、図の下型２と図示しない
上型ｌとにおいて、それぞれ対向させて設け、次いで、
いずれか一方の型の半円状溝１４の全て、もしくは図に
示すように、上下型１．２の半円状溝１４にそれぞれ交
互に、円柱状部材１５を限ろう付けその他によって嵌め
込み固定し、また、第３図に断面図で示すように、各円
柱状部材１５の窪み３内への突出部分１５ａの寸法を、
突部４に要求される寸法と同一寸法とすることにより行
われる。

このことにより、合せ面１１．１２は、第３図に示すよ
うに、正面形状が半円形をなす凹部および凸部が順次に
形成され、これらの凹凸は、合せ面１１と合せ面１２と
で逆向きとなる。

ここにおいて、上下型１．２分割面１３および半円状溝
１４の形成は、たとえば第４図に示すように、切削代り
を有する型部材１６の所定位置に、ドリル１７によって
、半円状みぞ１４を構成する貫通孔を設け、しかる後、
型部材工６の切削代りを除去することによっても行うこ
とができ、また円柱状部材１５の窪み３内への突出端部
分１５ａを予め所要の形状に成形することもできる。さ
らに図示例では、円柱状部材１５．１５間に−の半円状
溝１４が存在するが、それらの間に複数の半円状溝１４
を存在させることも可能である。

合せ面１１．１２をこのようにして形成する場合には、
分割°面１３および円柱状部材１５をそれぞれ独立に加
工することができるので、型の製造が容易になるという
効果がもたらされる。

（発明の効果）従って本発明の成形金型によれば、上下型の合せ面と対
応する部分において、ゴルフボールのディンプル列間に
幅の広い帯状陵部が発生するのを確実に防止することが
でき、また、本発明方法によれば、ディンプルが一直線
状に整列する場合においても、ディンプル間隔に影響を
あたえる不都合な成形パリを生じさせることのない成形
金型を簡単に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を要部を拡大して示す部分正面
図、第２図は上下型の合せ面の形成工程を示す斜視図・第３図は上下型の合せ面を示す図、第４図は上下型の分割面および半円状溝の形成例を示す
断面図、第５図は従来の成形金型を例示する斜視図、第６図はデ
ィンプル内への成形パリの発生状態を示す断面図、第７図は従来技術によってもたらされるディンプル列の
間隔を示す部分正面図、第８図は提案技術を示す正面図である。ｌ・・・上型　　　　　　　２・・・下型３・・・窪み
　　　　　　　４・・・突部１１、１２・・・合せ面　
　　　１３・・・分割面１４・・・半円状溝　　　　　
１５・・・円柱状部材１５ａ・・・突出部分第１図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】１、ほぼ半球状の窪みを有するとともに、それぞれの窪
み表面に形成されてゴルフボールの周面にディンプルを
もたらす複数の突部を有する上型および下型からなるゴ
ルフボールの成形金型において、上下型の合せ面を、その合せ面に沿って設けられる前記突部を避けて凹凸状に成形してなるゴルフ
ボールの成形金型。２、ほぼ半球状の窪みを有するとともに、窪み表面に形
成した複数の突部を有する上型および下型の合せ面を凹
凸状に形成するに際し、上下型の分割面の、窪み表面に
形成されるべき突部の位置と対応する位置に、それらの窪みの中心
方向へ向く半円状溝をそれぞれ対向させて設け、いずれ
か一方の型の半円状溝の全て、もしくは上下型の半円状
溝にそれぞれ交互に円柱状部材を嵌め込み固定し、各円
柱状部材の、窪み内への突出部分の寸法を、前記突部の
所要形状としてなるゴルフボールの成形金型の製造方法
。