JP2005305921A - 成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピューやバリ状のはみ出し部の発生を伴うことなく、排気不足による製品不良の発生をより確実に抑制する。
【解決手段】 成形金型の成形面Sに、この成形面Sと空気吐出部6とで開口することにより、被成形物Jと前記成形面Sとの間の空気溜まりを前記空気吐出部6をへて排気でき、しかもワイヤWを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベント9を含むベント手段を設ける。成形金型がゴムタイヤ加硫用及びゴムプレス用の場合には、前記ワイヤWの直径を0.1mm以下とすることにより放電加工スリットベント9のスリット巾を0.12mm以下に形成する。成形金型が射出成形用の場合には、前記ワイヤWの直径を0.05mm以下とすることによりスリット巾を0.06mm以下に形成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、被成形物と成形面との間の空気溜まりを、スピューやバリ状のはみ出し部の発生を伴うことなく効率よく排気しうる成形金型に関する。
ゴムタイヤ加硫用、ゴムプレス用、射出成形用などの成型金型では、被成形物と成形面との間に空気溜まりが発生することにより、製品表面にベア(凹み部分)が形成されて外形形状を損ねるなど製品不良を生じさせることが知られている。このことから従来より、前記空気溜まりを排気する種々なベント手段が採用されており、例えばゴムタイヤ加硫用、及びゴムプレス用の成型金型では、一般に、ベントホールタイプ、及びスリットベントタイプ(所謂ノンスピュータイプ)のものが使用されている。又射出成形用、特にゴルフボール用の射出成形金型では、環状のスリットベントタイプのものが使用されている。
なお前記ベントホールタイプは、成形面に直径1〜2mmの小径なベントホールを設けるもので、構造簡易かつ形成容易であるため金型製造コストを安価とするが、その反面、排気に伴って被成形物であるゴムがベントホール中に流出するため、製品表面にスピュー(ひげ状の突起)が形成されるなど、外観を損ねる、或いはスピューを切除するための処理に労力を要するという問題がある。
又前記スリットベントタイプは、特許文献1などに示すように、成型金型を多数個のセグメントに分割し、このセグメント間に形成される細いスリット状の隙間(スリットベント)を利用して排気するものであり、スピューやバリ状のはみ出し部の発生がなく優れた外観を確保しうる。しかし、排気位置が金型の分割位置に限定されるため、タイヤなどトレッドパターンごとに空気溜まりが発生しやすくなる部位の位置が変化する場合に充分に対応することが難しく、前記部位での排気が不十分となったり、或いは前記部位にベントホールが別途必要になるなどスピュー等の発生を確実になくすことは困難であった。
又ゴルフボール用の射出成形金型などで採用する前記環状のスリットベントタイプでは、特許文献2などに示すように、金型にその成形面で開口する孔部を設け、この孔部に挿入するピンと孔部との間に形成される細いスリット状の環状の隙間(環状のスリットベント)を利用して排気している。しかしこの環状のスリットベントも、ディンプル間やディンプルの輪郭形状に沿って形成されるなど、その形成位置やサイズが制約されるため、スリットベントの長さを充分に確保することが難しく、排気不良の恐れを招いている。
又何れのスリットベントも部材間の隙間(セグメント間の隙間、及び孔部と挿入ピンとの隙間)によって形成されるため、双方の部材に高い寸法精度が要求されるため、その加工を難しいものとしていた。
特開2003−311742号公報 特開平10−175219号公報
そこで本発明は、所定の直径の細いワイヤを用いたワイヤ放電加工によって、成形面にスリットベントを直接に形成することを基本として、スリットベントを所望の位置、所望の長さで自在にかつ容易に形成することができ、ベントホール等を併用することなく排気性能を充分に確保することが可能となり、スピューやバリ状のはみ出し部の発生を伴うことなく、排気不足による製品不良の発生をより確実に抑制しうる成形金型を提供することを目的としている。
本願請求項1の発明は、被成形物を成形面の形状に合わせて成形するゴムタイヤ加硫用の成形金型であって、
前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.1mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.12mm以下としたことを特徴としている。
又請求項2の発明は、ゴムプレス用の成形金型であって、
前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.1mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.12mm以下としたことを特徴としている。
又請求項3の発明は、射出成形用の成型金型であって、
前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.05mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.06mm以下としたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、スリットベントを所望の位置、所望の長さで自在にかつ容易に形成することができ、ベントホール等を併用することなく排気性能を充分に確保することが可能となり、スピューやバリ状のはみ出し部の発生を伴うことなく、排気不足による製品不良の発生をより確実に抑制できる。
以下、本発明がゴムタイヤ加硫用の成形金型(第1本実施形態)、ゴムプレス用の成形金型(第2本実施形態)、射出成形用の成型金型(第3本実施形態)である場合を、順を追って図示例とともに説明する。
第1本実施形態の成形金型は、図1に示すように、被成形物Jである生タイヤの未加硫ゴムを、成形面Sの形状に合わせて加硫成形することによりタイヤTを形成するゴムタイヤ加硫用の成形金型1A(以下タイヤ加硫成形金型1Aという)であって、タイヤTのトレッド面taを成形するトレッド成形面Saを有するトレッド金型2と、サイドウォール面tbを成形するサイドウォール成形面Sbを有する上下一対のサイドウォール金型3と、ビード面tcを成形するビード成形面Scを有する上下一対のビード金型4とを具える周知構成をなす。そして各金型2,3,4が互いに接合する金型閉状態において、各成形面Sa,Sb、Scが協働して閉じたタイヤ成形面を形成する。
又前記タイヤ加硫成形金型1Aは、前記トレッド金型2がタイヤ周方向の複数個のセグメント5(図2に示す)に分割された所謂セクショナルモールド構造をなす。そして各セグメント5のトレッド成形面Saには、このトレッド成形面Saと空気吐出部6とで開口し、該トレッド成形面Saと被成形物Jとの間の空気溜まりを空気吐出部6を経て外部に排気するベント手段7を設けている。
なおトレッド成形面Saは、トレッドパターン形成用の突条部8を具え、本例では、該突条部8がタイヤ周方向にのびる例えば2本のリブ状の縦の突条部8aと、この縦の突条部8aからタイヤ軸方向外側にのびる横の突条部8bとからなる場合を例示している。
又前記ベント手段7は、ワイヤ放電加工により形成される放電加工スリットベント9を少なくとも含み、これによって本例では、従来的なベントホールを排除している。具体的には、前記放電加工スリットベント9は、図2に示すように、セグメント5のタイヤ周方向の端部5Eに形成される第1の放電加工スリットベント9aと、前記端部5E、5E間をのびる浅い第2の放電加工スリットベント9bと、前記突条部8a、8bを横切る第3の放電加工スリットベント9cとを具える。本例では、各放電加工スリットベント9a〜9cは、トレッド成形面Sa上を直線でのびる直線状の放電加工スリットベントとして形成される。
なお前記第1の放電加工スリットベント9aは、トレッド成形面Saからセグメント5の外面5Sまで貫通してのびる深いスリットベントであって、この場合、前記外面5Sが前記空気吐出部6を構成している。なお第1の放電加工スリットベント9aは、図3(A)に概念的に示すように、ワイヤ放電加工機の結線されたワイヤWに対してトレッド成形面Saを略直角に向けたセグメント5を、その端部5Eの側から送り込むことにより形成できる。
又第2の放電加工スリットベント9bは、前記端部5E、5E間の全巾に亘って形成される浅いスリットベントであって、本例では、前記外面5Sからのびる通気孔10(図1に示す)に導通している。従って、第2の放電加工スリットベント9bでは、この通気孔10が前記空気吐出部6を構成している。なお第2の放電加工スリットベント9bは、図3(B)に概念的に示すように、前記ワイヤWに対して、トレッド成形面Saを略平行に向け、セグメント5をトレッド成形面Saの側から送り込むことにより形成できる。
又第3の放電加工スリットベント9cは、前記突条部8を横切るクロススリットベントであって、本例では、横の突条部8bを横切る第3の放電加工スリットベント9c1は、この横の突条部8bを横切った後にトレッド成形面Sa上をのびることから、第2の放電加工スリットベント9bを併設している。この第3の放電加工スリットベント9bも、図3(C)に概念的に示すように、前記ワイヤWに対して、トレッド成形面Saを略平行に向け、セグメント5をトレッド成形面Saの側から送り込むことにより形成できる。
ここで、タイヤ加硫成形金型1Aでは、図4に示すように、成型時、前記突条部8が先に被成形物Jに埋入する結果、突条部8に遮られて空気が移動できなくなり、空気溜まりが発生しやすくなる。しかし、第3の放電加工スリットベント9c(クロススリットベント)を設けることにより、空気の移動が自在となる。又移動した空気は、第1、第2の放電加工スリットベント9a、9bから外部に排気されるが、このスリットベント9a、9bのスリット長さを長く確保しうること、及び前述の空気の移動が自在となることの相乗作用により、従来的なベントホールを用いることなく、優れた排気性能を発揮することが可能となる。
又各放電加工スリットベント9a〜9cは、ワイヤ放電加工によってセグメント5に直接形成するものであり、従来的なスリットベントの如く部材間の隙間によって形成するものでないため、高い加工精度が不要となるなど加工効率や加工コストなどを改善しうる。又自在な位置に形成しうるため自由度が高く、種々なトレッドパターンに対応しうる。
ここで、前記放電加工スリットベント9a〜9cでは、空気だけを通して被成形物Jである未加硫ゴムは通さないことが必要であり、そのために、そのスリット巾を、少なくとも0.12mm以下、好ましくは0.04mm以下に設定する。なおスリット巾の下限値は、特に規制しないが0.01mm以上が排気効率の観点から好ましい。なおこのような細いスリット巾のスリットベントは、放電電極として直径0.1mm以下、好ましくは0.03mm以下のワイヤWを使用することにより形成できるが、この形成は、近年のワイヤ放電加工技術の進歩により可能となった。
次に、第2本実施形態の成形金型は、ゴムプレス用の成形金型1B(以下ゴムプレス成形金型1Bという)であって、図5、6には、プリキュア方式のタイヤ更生に際して使用される長尺帯状のプリキュアトレッドゴムUをプレス成形する場合を例示している。
このゴムプレス成形金型1Bは、プリキュアトレッドゴムUのトレッド面を成形するトレッド成形面Seを有する下金型21と、プリキュアトレッドゴムUのベース面を成形するベース成形面Sdを有する上金型22とからなる割金型であって、金型閉状態において前記成形面Sd、Se間にプレス成形用のキャビティを形成している。
なお下金型21の前記トレッド成形面Seには、前記第1本実施形態と同様、縦の突条部23aと、該縦の突条部23aからタイヤ軸方向外側にのびる横の突条部23bとからなるトレッドパターン形成用の突条部23を突設するとともに、このトレッド成形面Seと被成形物Jとの間の空気溜まりを排気するベント手段24を設けている。このベント手段24も前記ベント手段7と同様、ワイヤ放電加工により形成される放電加工スリットベント9を少なくとも含み、これによって本例では、従来的なベントホールを排除している。
なお本例では、前記放電加工スリットベント9は、図6に示すように、下金型21の長手方向両端部21E、21E間の全巾に亘って形成される浅い第2の放電加工スリットベント9bと、前記突条部23を横切るクロススリットベントである第3の放電加工スリットベント9cとで形成される。又この放電加工スリットベント9b、9cも、放電電極として直径0.1mm以下、好ましくは0.03mm以下のワイヤWを使用することにより、そのスリット巾を、少なくとも0.12mm以下、好ましくは0.04mm以下として形成される。
次に、第3本実施形態の成形金型は、射出成形用の成型金型1C(以下射出成型金型1Cという)であって、本例では図7に示す如く、コアB1の周囲を、被成形物Jである例えばアイオノマー樹脂などの合成樹脂からなる外層B2で被覆したゴルフボールを射出成形にて形成する場合を例示している。
このゴルフボール用の射出成型金型1Cは、上金型31と下金型32とからなる割金型であって、接合面33を合わせた金型閉状態において、ゴルフボール成形面Sfで囲む中空球状のキャビティを形成する。なおゴルフボール成形面Sfには、半球状の複数のディンプル形成用突起39(図8に示す)を突出している。又前記接合面33の部分には、被成形物Jをキャビティ内に注入する複数の小孔状のゲート34が形成されるとともに、各ゲート34は前記キャビティの廻りを周回する環状のランナー35を介して射出装置(図示しない)に導通している。
又前記上下金型31、32には、キャビティ内でコアB1を同芯に支持するコア支持手段36と、ベント手段30とを設けている。
前記コア支持手段36は、前記上下金型31、32の上下の極PU、PLの周囲で夫々開口する複数のピン挿入孔37と、このピン挿入孔37に挿入されかつ先端でコアB1を支持するコア支持ピン38とから形成される。なおゴルフボール成形面Sfを接合面33側から見た図8(A)、(B)に示すように、前記ピン挿入孔37は、ディンプルの位置でかつその輪郭形状に合わせて、即ち前記ディンプル形成用突起39をその輪郭形状に合わせて刳り抜いて形成される。又前記コア支持ピン38の先端は、ディンプル形成用突起39と同形状の半球状をなす。
ここで、ゴルフボールを成形する場合には、コア支持ピン38の先端間でコアB1を支持した状態(図7)でゲート34から被成形物Jを注入する。そして射出完了直前、或いは射出完了直後に、コア支持ピン38の先端がゴルフボール成形面Sfと合う位置までコア支持ピン38を後退させ、この状態で被成形物Jを固化させる。
又前記ベント手段30は、放電加工スリットベント9を少なくとも含み、本例では、さらに前記コア支持手段36によって形成される環状のスリットベント40と、前記極PU、PLの位置に形成される環状のスリットベント41とを設けたものを例示している。
前記環状のスリットベント40は、従来と同様、前記ピン挿入孔37とコア支持ピン38との間に形成される環状の隙間からなる。又前記環状のスリットベント41は、各極PU、PLの位置に穿設される排気孔42と、この排気孔42に挿入される排気ピン43との間に形成される環状の隙間からなる。本例では、上の排気孔42は、ディンプル形成用突起39に囲まれた領域に形成される小孔をなし、又下の排気孔42は、ディンプル形成用突起39をその輪郭形状に合わせて刳り抜いた大径孔をなす場合を例示している。なお本明細書では、前記ピン挿入孔37及び排気孔42を総称するとき成形孔44と呼び、又コア支持ピン38及び排気ピン43を総称するときピン45と呼ぶ。
又前記放電加工スリットベント9は、前記成形孔44を中心として放射状に直線でのびる複数本の直線状の放電加工スリットベントとして形成される。本例では、上金型31には、前記排気孔42を中心として例えば4本の放電加工スリットベント9が形成され、又下金型32には、前記各ピン挿入孔37を中心として例えば5本の放電加工スリットベント9が形成されるものを例示している。前記放電加工スリットベント9は、前記成形孔44を下孔としてこの成形孔44を通してワイヤWを結線するとともに、該ワイヤWを放射方向に相対移動させることにより形成できる。
なお射出成型金型1Cでは、被成形物Jが合成樹脂であることから、放電加工スリットベント9のスリット巾を、少なくとも0.06mm以下、好ましくは0.03mm以下に設定する。なおスリット巾の下限値は、特に規制しないが0.005mm以上が排気効率の観点から好ましい。またこのスリット巾のスリットベントは、放電電極として直径0.05mm以下、好ましくは0.02mm以下のワイヤWを使用することにより形成できる。なお環状のスリットベント40、41のスリット巾も前記放電加工スリットベント9に準じて設定される。
なお放電加工スリットベント9では、図9に示すように、予めワイヤ放電加工によって所望のスリット巾K1よりも大な巾Kで放電加工スリットベント9を形成し、その後、例えばハンマーによる直接の打撃や、硬質の投射材を高速で衝突させるショットブラストなどの衝撃処理Mを前記成形面Sに施し、この成形面Sにおける放電加工スリットベント9の開口部50を狭く変形させることにより、該開口部50のみを所望のスリット巾K1に形成しても良い。これは、現在の放電加工の技術では、放電加工スリットベント9の長さによっては、直径0.03mm以下の細いワイヤで加工することが難しくなる場合があり、スリット巾Kが0.04mm以下の放電加工スリットベント9を形成することに制限を受ける恐れがある。従って、放電加工スリットベント9が長い場合には、例えば、0.05mmのスリット巾Kの放電加工スリットベント9をワイヤ放電加工で形成し、しかる後ショットブラスト等により、その開口部50のみを、例えば0.01mm程度の巾まで減少させることが好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の加硫金型の第1実施形態(ゴムタイヤ加硫用の加硫金型)を示す断面図である。 それを構成するセグメントを、放電加工スリットベントとともに示す斜視図である。 (A)〜(C)は、第1〜第3の放電加工スリットベントの形成方法を説明する概念図である。 放電加工スリットベントの作用効果を説明する線図である。 本発明の加硫金型の第2実施形態(ゴムプレス用の加硫金型)を示す断面図である。 その下金型を、放電加工スリットベントとともに示す斜視図である。 本発明の加硫金型の第3実施形態(射出成形用の加硫金型)を示す断面図である。 (A)、(B)は上金型、下金型の成形面を接合面側から見た線図である。 放電加工スリットベントの形成方法の他の例を説明する線図である。
符号の説明
6 空気吐出部
7、24、30 ベント手段
8 突条部
9 放電加工スリットベント
10 通気孔
41、42 環状のスリットベント
43 ピン
44 成形孔
J 被成形物
S、Sa、Se、Sf 成形面
W ワイヤ

Claims (8)

  1. 被成形物を成形面の形状に合わせて成形する成形金型であって、
    前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.1mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.12mm以下としたことを特徴とするゴムタイヤ加硫用の成形金型。
  2. 被成形物を成形面の形状に合わせて成形する成形金型であって、
    前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.1mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.12mm以下としたことを特徴とするゴムプレス用の成形金型。
  3. 被成形物を成形面の形状に合わせて成形する成形金型であって、
    前記成形面に、該成形面と空気吐出部とで開口し被成形物と前記成形面との間の空気溜まりを前記空気吐出部をへて排気でき、しかも直径が0.05mm以下のワイヤを用いたワイヤ放電加工により形成した放電加工スリットベントを含むベント手段を有するとともに、前記放電加工スリットベントのスリット巾を0.06mm以下としたことを特徴とする射出成形用の成型金型。
  4. 前記成形金型は、ゴルフボール用であることを特徴とする請求項3記載の射出成形用の成型金型。
  5. 前記ベント手段は、開口状態のベントホールを含むことなく、しかも前記成形面を直線でのびる直線状の放電加工スリットベントを具えるとともに、前記空気吐出部は、この成形金型の外面、又は外面と成形面との間で途切れる通気孔であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成形金型。
  6. 前記ベント手段は、前記成形面が隆起する突条部を横切る直線状の放電加工クロススリットベントを具えることを特徴とする請求項1〜3、5のいずれかに記載の成形金型。
  7. 前記ベント手段は、前記成形面で開口する成形孔を中心として放射状に直線でのびる複数本の直線状の放電加工スリットベントを具えるとともに、前記成形孔にピンを挿入することにより該成形孔とピンとの間に形成されかつ前記放電加工スリットベントに連通する環状のスリットベントを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の成形金型。
  8. 前記成形孔は、ゴルフボールのディンプルの位置でかつその輪郭形状に合わせて形成されたことを特徴とする請求項7記載のゴルフボール用の射出成形用の成型金型。
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