JP4625420B2 - 光回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光回路に関し、より詳細には、基板上に構成されたコアおよびクラッドからなる光導波路を含み、入力ポートからの入射光を所望の出力ポートに集光させて所望の出射光とする光回路に関する。
低コストで大容量の通信インフラを構築するために、PON(Passive Optical Network)システムをベースとするアクセスネットワークの導入が始まっている。PONシステムとは、光ファイバにより伝送された信号光を、光パワースプリッタを介して複数に分岐することにより、アクセスネットワークの経済化を実現する通信網構成である。PONシステムのさらなる経済化および通信可能距離の増大を考えると、小型、低損失で、偏波依存性の低い光パワースプリッタの実現が必要不可欠となる。
図16に、従来のマルチファネル型光パワースプリッタの構成を示す。マルチファネル型光パワースプリッタは、入力光ファイバ16に接続される入力光導波路11と、スラブ光導波路12と、複数のファネル型光導波路13と、出力光ファイバ17に接続される出力光導波路14とが、順に光学的に接続された構成を有している(例えば、非特許文献1参照)。ファネル型光導波路13は、光導波路の幅が漏斗(funnel)のように、スラブ光導波路12との接続端から出力導波路14との接続端に向かって狭くなっている。
入力光導波路11から入力された信号光は、スラブ光導波路12へ出射されると、基板に対して水平方向の光の閉じ込めがなくなるので、回折光15として広がる。回折光15は、複数のファネル型光導波路13で受光され、出力光導波路14へと結合する。このように、マルチファネル型光パワースプリッタは、分岐数によらず信号光を一括して分岐する。1×2Y分岐型導波路をツリー状に構成する光パワースプリッタ(例えば、特許文献1参照)と比較すると、マルチファネル型光パワースプリッタは、小型で偏波依存性の低いという特徴を有している。
特開平5−11130号公報 H. Takahashi, K. Okamoto and Y. Ohmori, "Integrated-Optic 1×128 Power Splitter with Multifunnel Waveguide", IEEE Photonics Tech. Lett., Vol.5, No.1, January 1993
しかしながら、従来のマルチファネル型光パワースプリッタは、スラブ光導波路12において広がった回折光15を複数のファネル型光導波路13で受光するので、1×2Y分岐型導波路をツリー状に構成する光パワースプリッタと比較して、損失が大きいという問題があった。
図17に、従来のマルチファネル型光パワースプリッタにおける光強度分布を示す。横軸は、スラブ光導波路12とファネル型光導波路13の接続面におけるファネル型光導波路13の位置を示す座標であり、縦軸は、ファネル型光導波路13に結合する回折光15の光の強度を示す。Wは、第i番目(1≦i≦N)のファネル型光導波路13の開口幅(XaiからXbiまでの距離)を表している。回折光15の強度分布は、スラブ光導波路12の中央付近で最も強く外側に行くに従って弱くなるガウス分布である。回折光15のパワーを損失なく100%ファネル型光導波路13に結合させるためには、外側に位置するファネル型光導波路13の開口幅を無限に大きくする必要があり、現実的ではない。
そこで、従来のマルチファネル型光パワースプリッタにおいては、回折光15の全強度のうち、ガウス分布の外側に分布する光強度21a,21bに相当する回折光成分を使用せず、ガウス分布の中央部に分布する光強度22a,22b,22cに相当する回折光成分を使用する。すなわち、比較的強度分布のばらつきが小さい回折光成分を、ファネル型光導波路13に結合させている。従って、回折光15の全てのパワーをファネル型光導波路13に結合させていないので、損失が大きいという問題があった。
また、現実の光回路作製技術では、隣接するファネル型光導波路13間のギャップを無限小にすることができない。図17に示したように、ファネル型光導波路13間に分布する光強度23a,23bに相当する回折光成分も、ファネル型光導波路13に結合させていないので、損失が増大してしまう。
さらに、図17に示したように、ファネル型光導波路13に対して光強度分布は左右非対称な分布となる。すなわち、ファネル型光導波路13に結合する光強度22a,22b,22cに相当する回折光成分は、結合するファネル型光導波路13の中心軸(XaiとXbiとの間の中心)に対して非対称である。この非対称となっている部分の回折光成分は、損失となってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、回折光のうちファネル型光導波路に結合しない回折光成分を低減し、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、信号光を入力する1本の入力光導波路と、該入力光導波路に光学的に接続されたスラブ光導波路と、該スラブ光導波路に光学的に接続された複数(N個)のファネル型光導波路と、該ファネル型光導波路の各々に光学的に接続された出力光導波路とを備え、前記入力光導波路のコア幅は、導波路の長手方向に沿って非単調に変調されており、前記信号光の伝搬方向の座標をz、前記信号光の伝搬方向に対して垂直な前記コア幅方向の座標をx、屈折率分布を{n}、前記入力光導波路の入射面のz座標を0、前記入力光導波路と前記スラブ光導波路との接続部のz座標をz1、前記スラブ光導波路と前記ファネル型光導波路との接続部のz座標をz2とし、z=0における前記信号光のj番目の入射フィールドをΨ(x)、z=z2において第1番目のファネル型光導波路から第N番目のファネル型光導波路の開口部が位置するx座標にわたって光強度が一定となり、他のx座標においては光強度が0となる矩形の光強度分布を与える、z=z1における前記信号光のj番目の出射フィールドをΦ(x)、前記j番目の入射フィールドΨ(x)を前記屈折率分布{n}中をzまで順伝搬させたときの場所(z、x)における順伝搬光フィールドの値をΨ(z,x,{n})、前記j番目の出射フィールドΦ(x)を前記屈折率分布{n}中をzまで逆伝搬させたときの場所(z、x)における逆伝搬光フィールドの値をΦ(z,x,{n})としたとき、前記入力光導波路のコア幅は、z=z1における前記順伝搬光フィールドΨ (z1,x,{n})の値とz=z1における前記出射フィールドΦ (x)との差の絶対値が所定の誤差以下となるまで前記屈折率分布{n}を変えて繰り返し計算を行うことにより決定され、この計算は、(q−1)番目の計算によって得られた屈折率分布{nq−1}をもとにしたときの前記座標zの各々の位置でのコアとクラッドとの境界面における、前記順伝搬光フィールドΨ(z,x,{nq−1})と前記逆伝搬光フィールドΦ(z,x,{nq−1})との間の位相差に対応する値として、前記位相差とは符号が反転した値である
Im[Φ j (z,x,{n q−1 }) ・Ψ j (z,x,{n q−1 })]
を求め、ここで、記号「*」は複素共役であり、記号「・」は内積演算であり、Im[]は[]内のフィールド内積演算結果の虚数成分であり、当該位相差に対応する値である場合に前記コア幅をx軸方向に拡大し、前記位相差に対応する値である場合に前記コア幅をx軸方向に縮小することにより、前記境界面において少なくとも1つの節状の箇所を有する屈折率分布{n}を決定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記入力光導波路のコア幅の変化量は、前記信号光の光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の光回路において、前記基板はシリコン基板であり、前記光導波路は石英系ガラス光導波路であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、入力光導波路または出力光導波路のコア幅は、導波路の長手方向に沿って非単調に変調されているので、回折光のうちファネル型光導波路に結合しない回折光成分を低減し、信号光の分岐に伴う損失を小さくすることが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態において、光回路は、シリコン基板上に形成された石英系ガラス光導波路とする。このような組み合わせにすることにより、安定で加工性に優れた光回路を提供できるからである。しかしながら、本発明はこのような組み合わせに限定されるものではなく、基板として石英基板、サファイア基板、ポリマー基板などを用いることができる。また、基板上に形成する光導波路として半導体、誘電体、ポリマーなどの材料を用いることもできる。以下の実施形態では、コアはクラッドに埋設された例を示しているが、リッジ(ridge)型の光導波路であっても構わない。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板30上に、入力光ファイバ36に接続される入力光導波路31と、スラブ光導波路32と、複数のファネル型光導波路33と、出力光ファイバ37に接続される出力光導波路34とが、順に光学的に接続された構成を有している。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路31とスラブ光導波路32との接続部分のz座標をz、スラブ光導波路32とファネル型光導波路33との接続部分のz座標をzとする。
信号光の分岐に伴う損失を小さくするためには、回折光のうちファネル型光導波路に結合しない回折光成分を低減し、回折光の全てのパワーをファネル型光導波路に結合させることができればよい。図2に、本発明の第1の実施形態にかかる光回路の光強度分布を示す。横軸は、スラブ光導波路32とファネル型光導波路33の接続面z=zにおけるファネル型光導波路33の位置を示す座標であり、縦軸は、ファネル型光導波路33に結合する回折光35の光の強度を示す。Wは、第i番目(1≦i≦N)のファネル型光導波路33の開口幅(XaiからXbiまでの距離)を表している。第1の実施形態では、N=32である。図2に示したように、回折光35の光強度分布の理想的な形状は、ファネル型光導波路33の位置に拠らず光強度が一定となる矩形形状となる。
図2に示す矩形の光強度分布をΦideal(z)と表記する。ここで、Φideal(z)をz=zからz=zまで仮想的に逆伝搬させた場合のz=zにおける電磁界分布をΦideal(z)とする。Φideal(z)は、公知のビーム伝搬法、フーリエ変換法等を用いて容易に計算することができる。光回路の相反性から、Φideal(z)をz=zからz=zまで伝搬させた場合、z=zにおける光強度分布はΦideal(z)と一致する。従って、入力光導波路31に入力した信号光を、z=zにおいてΦideal(z)となるように変換すれば、z=zにおける回折光35の光強度分布は、Φideal(z)となる。従って、回折光35のうちファネル型光導波路33に結合しない回折光成分を低減することになり、光回路の低損失化を実現することができる。
第1の実施形態の光回路では、入力光導波路31のコア幅を導波路の長手方向(z方向)に沿って少なくとも1つの節状の箇所を有するように変調させることにより、入力した信号光をΦideal(z)に変換する。以下、図1に示す入力光導波路31の設計法について説明する。
入力光導波路31の形状は、波動伝達媒体の基本概念を適用して決定する。ここでは、光回路へ適用することから、波動伝達媒体中を伝搬する「波動」は「光」である。波動伝達媒体にかかる理論は、一般の波動方程式に基づいて媒質の特性を指定するものであり、一般の波動においても原理的に成り立ち得るものである。入力光導波路31の設計を説明するためには、記号を用いるほうが見通しがよいので、各量を表すために以下のような記号を用いることとする。尚、対象とされる光(フィールド)は、単一状態の光には限定されないので、複数の状態の光が重畳された光を対象とされ得るべく、個々の状態の光にインデックスjを充てて一般的に表記する。以下の説明において、光の伝搬方向の座標軸をz軸(z=0が入射面、z=zが出射面)、光の伝搬方向に対する横方向(直角方向)の座標軸をx軸とする。
・Ψ(x):j番目の入射フィールド(複素ベクトル値関数であり、入射面において設定する強度分布および位相の分布、ならびに、波長および偏波により規定される。)
・Φ(x):j番目の出射フィールド(複素ベクトル値関数であり、出射面において設定する強度分布および位相の分布、ならびに、波長および偏波により規定される。)
ここで、「フィールド」とは、一般に電位場(電磁界)または電磁界のベクトルポテンシャル場を意味している。なお、Ψ(x)およびΦ(x)は、光回路中で強度増幅、波長変換、偏波変換が行われない限り、光強度の総和は同じ(あるいは無視できる程度の損失)であり、それらの波長も偏波も同じである。
・{Ψ(x),Φ(x)}:入出力ペア(入出力のフィールドの組み。)
{Ψ(x),Φ(x)}は、入射面および出射面における、強度分布および位相分布ならびに波長および偏波により規定される。
・{n}:屈折率分布(光回路設計領域全体の値の組み。)
与えられた入射フィールドおよび出射フィールドに対して屈折率分布を1つ与えたときに光のフィールドが決まるので、q番目の繰り返し演算で与えられる屈折率全体に対するフィールドを考える必要がある。そこで、(z,x)を不定変数として、屈折率分布全体をn(z,x)と表しても良いが、場所(z,x)における屈折率の値n(z,x)と区別するために、屈折率分布全体に対しては{n}と表す。
・Ψ(z,x,{n}):j番目の入射フィールドΨ(x)を屈折率分布{n}中をzまで伝搬させたときの、場所(z,x)におけるフィールドの値。
・Φ(z,x,{n}):j番目の出射フィールドΦ(x)を屈折率分布{n}中をzまで逆伝搬させたときの、場所(z,x)におけるフィールドの値。
本実施形態において、入力光導波路31は、すべてのjについてΨ(z,x,{n})=Φ(x)、またはそれに近い状態となるように{n}が与えられる。
「入力ポート」および「出力ポート」とは、入射端面および出射端面におけるフィールドの集中した「領域」であり、例えば、その部分に光ファイバを接続することにより、光強度をファイバに伝搬できるような領域である。ここで、フィールドの強度分布および位相分布は、j番目のものとk番目のものとで異なるように設計可能であるので、入射端面および出射端面に複数のポートを設けることができる。さらに、入射フィールドと出射フィールドの組を考えた場合、その間の伝搬により発生する位相が、光の周波数によって異なるので、周波数が異なる光(すなわち波長の異なる光)については、位相を含めたフィールド形状が同じであるか直交しているかの如何にかかわらず、異なるポートとして設定することができる。
ここで、電磁界は、実数ベクトル値の場で、かつ波長と偏光状態をパラメータとして有するが、その成分の値を一般的な数学的取り扱いが容易な複素数で表示し、電磁波の解を表記する。また、以下の計算においては、フィールド全体の強度は1に規格化されているものとする。j番目の入射フィールドΨ(x)および出射フィールドΦ(x)に対し、伝搬フィールドと逆伝搬フィールドとをそれぞれの場所の複素ベクトル値関数として、Ψ(z,x,{n})およびΦ(z,x,{n})と表記する。これらの関数の値は、屈折率分布{n}により変化するため、屈折率分布{n}がパラメータとなる。記号の定義により、Ψ(x)=Ψ(0,x,{n})、および、Φ(x)=Φ(z,x,{n})となる。これらの関数の値は、入射フィールドΨ(x)、出射フィールドΦ(x)、および屈折率分布{n}が与えられれば、ビーム伝搬法などの公知の手法により容易に計算することができる。
以下に、空間的な屈折率分布を決定するための一般的なアルゴリズムを説明する。図3に、波動伝達媒体の空間的な屈折率分布を決定するための計算手順を示す。この計算は、繰り返し実行されるので、繰り返し回数をqで表し、(q−1)番目までの計算が実行されているときのq番目の計算の様子が図3に図示されている。(q−1)番目の計算によって得られた屈折率分布{nq−1}をもとに、各j番目の入射フィールドΨ(x)についての伝搬フィールド(伝搬方向のフィールド)の値、および出射フィールドΦ(x)についての逆伝搬フィールド(逆伝搬方向のフィールド)の値を数値計算により求め、その結果を各々、Ψ(z,x,{nq−1})およびΦ(z,x,{nq−1})と表記する(ステップS2)。
これらの結果をもとに、各場所(z,x)における屈折率n(z,x)を、次式(1)により求める(ステップS4)。
Figure 0004625420
ここで、右辺第2項中の記号「・」は、内積演算を意味し、Im[]は、[]内のフィールド内積演算結果の虚数部分を意味する。尚、記号「*」は複素共役である。係数αは、n(z,x)の数分の1以下の値をさらにフィールドの組の数で割った値である。Σは、インデックスjについて和をとるとう意味である。
ステップS2とS4とを繰り返し、伝搬フィールドの出射面における値Ψ(z,x,{n})と出射フィールドΦ(x)との差の絶対値が、所望の誤差dよりも小さくなると(ステップS3:YES)計算が終了する。
以上の計算では、屈折率分布の初期値{n}は適当に設定すればよいが、この初期値{n}が予想される屈折率分布に近ければ、それだけ計算の収束は早くなる(ステップS0)。また、各jについてΦ(z,x,{nq−1})およびΨ(z,x,{nq−1})を計算するにあたっては、パラレルに計算が可能な計算機の場合は、jごと(すなわち、Φ(z,x,{nq−1})およびΨ(z,x,{nq−1})ごとに計算すればよいので、クラスタシステム等を利用して計算の効率化を図ることができる(ステップS2)。また、比較的少ないメモリで計算機が構成されている場合は、式(1)のインデックスjについての和の部分で、各qで適当なjを選び、その分のΦ(z,x,{nq−1})およびΨ(z,x,{nq−1})のみを計算して、以降の計算を繰り返すことも可能である(ステップS2)。
以上の演算において、Φ(z,x,{nq−1})とΨ(z,x,{nq−1})の値とが近い場合には、式(1)中のIm[φ(z,x,{nq−1}})*・Ψ((z,x,{nq−1})]は伝搬フィールドと逆伝搬フィールドの位相差に対応する値となり、この位相差の値を減少させることで所望の出力を得ることが可能である。すなわち、入力光導波路31の形状の決定に際しては、(q−1)番目の計算結果の屈折率分布におけるコアとクラッドの境界面においてIm[φ(z,x,{nq−1})*・Ψ(z,x,{nq−1})]の値が小さくなるようにコア幅を拡大もしくは縮小すれば良い(ステップS4)。
上述した波動伝達媒体における波動方程式に基づいた演算内容を、第1の実施形態にかかる光回路において、入力光導波路31の形状を決定する観点から要約すると次のようになる。入力光導波路31から入力された信号光のフィールドを、入力光導波路31側からスラブ光導波路32側へz=zまで伝搬させたフィールド(順伝搬光)をΨ、z=zにおける所望のフィールドΦideal(z)をスラブ光導波路32側から入力光導波路31側へ伝搬させたフィールド(逆伝搬光)をΦとする。このとき、図1に示すz軸の各位置(0≦z≦z)で順伝搬光Ψと逆伝搬光Φの位相差が最小となるような屈折率分布を与えれば、入力させた信号光をΦideal(z)に変換するための最適な入力光導波路31を構成することができる。具体的には、図1に示すz軸の各位置(0≦z≦z)で、コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差を計算する。コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差が正である場合、入力光導波路31のコア幅を拡大することで位相差を最小化することが可能である。また、コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差が負である場合、入力光導波路31のコア幅を縮小することで位相差を最小化することが可能である。以上のように、入力光導波路31のコア幅のみを変化させることにより、波動の反射や散乱を抑制し、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を設計することができる。
図4に、第1の実施形態の光回路における入力光導波路とスラブ光導波路との接続部分を示す。入力光導波路31の幅を、信号光の伝搬方向(光導波路の長手方向)に沿って変調させることにより、高次モードおよび放射モードを励起する。これらのモードが、伝搬過程で各々再結合することにより、出射面で最適なフィールドを形成する。励起された高次モードおよび放射モードを再結合させるためには、入力光導波路31の幅は、単調に変化させるだけでなく、図4に示すように、少なくとも1つの節状の箇所41を形成する。すなわち、導波路の幅は、ファネル型光導波路やテーパ型導波路のように、導波路の長手方向に沿って単調に変化させるのではなく、変化の方向が少なくとも1箇所で変わるように非単調に変調する必要がある。
一方、信号光の伝搬方向に対して入力光導波路31の幅の変化が急峻である場合には、光回路の作製が困難になるという問題が生じる。従って、入力光導波路31の幅の変化は、連続的でなめらかであることが望ましい。さらに、以下の理由により、信号光の波長を考慮すると、信号光の伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり、入力光導波路31の幅の変化は、±8μmの範囲内であることが望ましい。
光通信に用いられる信号光の波長は1.2〜1.7μmの範囲であり、入力光導波路31の幅の変化量が信号光の波長と比較して極端に大きい場合には、信号光がコアとクラッドの界面で反射および散乱されてしまう。このため、信号光の伝搬損失が増加する。従って、信号光の反射および散乱を抑制するためには、入力光導波路31の幅の変化量を、波長の数倍程度、具体的には±8μm以内にするのが効果的である。後述するように、入力光導波路31の幅の変化量を、±4μm以内に制限した場合であっても充分な効果が得られる。
なお、入力光導波路31の幅を変化させた場合に、コアの幅の変化に伴い入力光導波路が部分的に消滅する箇所を含むことがある。すなわち、第1の実施形態にかかる光回路は、入力光導波路31においてコアの幅が部分的に0となる光導波路で構成される場合があり、このような構成であっても以下に説明する効果を得ることができる。
図5に、第1の実施形態の光回路におけるスラブ光導波路とファネル型光導波路との接続部分を示す。第i番目(1≦i≦32)のファネル型光導波路33の開口幅W(図2に示すXaiからXbiまでの距離)は、XaiからXbiの間の光強度分布の積分値が、Φideal(z)の全光強度からファネル型光導波路33間の有限なギャップ幅に起因して放射される光強度分を引いた光強度の32分の1となるように、数値計算により求める。光回路内のコア層の厚さを6μm、コアの屈折率を1.45523、クラッドの屈折率を1.44428とする。入力光導波路31の長さは500μm、スラブ光導波路32の長さは2000μmである。ファネル型光導波路33の長さは500μm、スラブ光導波路32との接続部分の幅は12μmである。出力光導波路34のコアの幅は7μmである。ここでは、従来の光回路作製プロセスを利用することを考慮して、入力光導波路31の幅の変化量の上限を、信号光の伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±4μmとして設計している。
第1の実施形態の光回路は、入力した信号光を32の出力光に分岐する1×32光パワースプリッタとしたが、本発明にかかる光回路は、本実施形態に限定されるものではなく、1×N光パワースプリッタ(Nは2以上の自然数)としても構成することができる。
図6に、第1の実施形態の光回路の作製方法を示す。シリコン基板51上に、火炎堆積法により、SiOを主体にした下部クラッド層52を堆積する。次に、SiOにGeOを添加したコア層53を堆積する(図6(a))。その後、1000℃以上の高温でガラス透明化を行う。このとき、下部クラッド層52は30μm厚、コア層53は6μm厚となるように、ガラスの堆積を行っている(図6(b))。引き続き、フォトリソグラフィ技術を用いてコア層53上にエッチングマスク54を形成する(図6(c))。エッチングマスク54には、上述の設計に基づく図1に示すような導波路パターンが形成されている。反応性イオンエッチングによってコア層53のパターン化を行って、コア55を形成する(図6(d))。エッチングマスク54を除去した後、上部クラッド層56を、再度火炎堆積法で形成する。上部クラッド層56は、BやPなどのドーパントを添加したSiOである。これによりガラス転移温度を下げ、コア55の間の狭い隙間にも、上部クラッド層56が入り込むようにする(図6(e))。
図7に、第1の実施形態の光回路の分岐特性を示す。入力光導波路31に、波長1.55μmの信号光を入力したときの結果である。比較のために、従来のマルチファネル型光パワースプリッタの分岐特性を併せて示す。第1の実施形態にかかる光回路では、従来のマルチファネル型光パワースプリッタと比較して信号光の伝搬損失が低減され、かつ32本の全ての出力はほぼ等しい損失を有し、均一な分岐が達成されていることがわかる。定量的には、第1の実施形態によれば、従来と比較して平均伝搬損失が0.7dB低減され、出力導波路間のばらつきの最大値が0.3dB低減されている。このように、入力光導波路31の幅の変化量の上限を、信号光の伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±4μmと制限しても、充分な効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図8に、本発明の第2の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板70上に、入力光ファイバ76に接続される入力光導波路71と、スラブ光導波路72と、複数のファネル型光導波路73と、出力光ファイバ77に接続される出力光導波路74とが、順に光学的に接続された構成を有している。図1に示した第1の実施形態の光回路と異なる点は、入力光導波路71の両側近傍に複数のダミー光導波路78a,78bを備え、スラブ光導波路72に接続している点である。
入力光導波路71に入力した信号光は、z=0からz=zまで伝搬する間にダミー光導波路78a,78bに結合する。ダミー光導波路78a,78bの幅を、光導波路の長手方向に沿って変調させることにより、入力した信号光をΦideal(z)に変換することができる。ダミー光導波路78a,78bを設ける場合、入力光導波路71の幅は変調させず、ダミー光導波路78a,78bの幅のみを変調させることにより、入力した信号光をΦideal(z)に変換することもできる。ダミー光導波路78a,78bの設計は、上述した第1の実施形態の入力光導波路31と同じ設計方法を適用して設計する。
ここで、信号光の伝搬方向に対してダミー光導波路78a,78bの幅の変化が急峻である場合には、光回路の作製が困難になるという問題が生じる。従って、ダミー光導波路78a,78bの幅の変化は、連続的でなめらかであることが望ましい。また、上述したように信号光の波長を考慮して、信号光の伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることが望ましい。さらに、上述したように、±4μm以内に制限した場合であっても充分な効果が得られる。
また、入力光導波路71およびダミー光導波路78a,78bのコア幅の変動により、隣接する光導波路の間隔が狭くなる場合には、光回路の作製が困難になるという問題が生じる。従って、隣接する光導波路間の距離の最小値dminは、光回路作製プロセスを考慮し、dmin≧1μmを満たすことが望ましい。また、隣接する光導波路間の距離の最大値dmaxが信号光の波長と比較して極端に大きい場合には、入力光導波路71に入力された信号光がダミー光導波路78a,78bと結合しない。従って、dmaxは信号光の波長を考慮し、dmax≦10μmを満たすことが望ましい。
図8に示した第2の実施形態の光回路は、第1の実施形態に示した光回路と同じ手順により作製した。光回路内のコア層の厚さは6μm、コアの屈折率は1.45523、クラッドの屈折率は1.44428とする。入力光導波路71の長さは500μm、スラブ光導波路72の長さは2000μmである。ファネル型光導波路73の長さは500μm、スラブ光導波路72との接続部分の幅は12μmである。出力光導波路74のコアの幅は7μmである。ダミー光導波路78a,78bの長さは250μmである。
なお、ダミー光導波路78a,78bの幅を変化させた場合に、コアの幅の変化に伴い光導波路が部分的に消滅する箇所を含むことがある。すなわち、第2の実施形態にかかる光回路は、ダミー光導波路78a,78bにおいてコアの幅が部分的に0となる光導波路で構成される場合があり、このような構成であっても充分な効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図9に、本発明の第3の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板90上に、入力光ファイバ96に接続される入力光導波路91と、スラブ光導波路92と、複数の出力光ファイバ97に接続される出力光導波路94とが、順に光学的に接続された構成を有している。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路91とスラブ光導波路92との接続部分のz座標をz、スラブ光導波路92と出力光導波路94との接続部分のz座標をz、設計対象となる出力光導波路94の変調部101の終端のz座標をzとする。
信号光の分岐に伴う損失を小さくするためには、z=zにおける回折光のうち出力光導波路に結合しない回折光成分を低減し、回折光の全てのパワーを出力光導波路に結合させることができればよい。第3の実施形態にかかる光回路では、出力光導波路94の変調部101のコア幅を、非単調に変調させることにより、z=zにおける回折光95を出力光導波路94に再結合させ、光回路の損失を低減する。出力光導波路94の変調部101の設計は、第1の実施形態に記述した入力光導波路31の設計方法と同じ手法を適用することができる。
上述した波動伝達媒体における波動方程式に基づいた演算内容を、第3の実施形態にかかる光回路において、出力光導波路94の変調部101の形状を決定する観点から要約すると次のようになる。回折光95のz=zにおけるフィールドを、スラブ光導波路92側から出力光導波路94側へz=zまで伝搬させたフィールド(順伝搬光)をΨ、z=zにおける所望のフィールドを出力光導波路94側からスラブ光導波路92側へ伝搬させたフィールド(逆伝搬光)をΦとする。ここで、z=zにおける所望のフィールドとしては、各出力光導波路94のz=zにおける基底モードのフィールドを、出力光導波路94の位置を考慮して重ね合わせたフィールドを用いればよい。
このとき、図9に示すz軸の各位置(z≦z≦z)で順伝搬光Ψと逆伝搬光Φの位相差が最小となるような屈折率分布を与えれば、回折光95を高い効率で出力させるための最適な出力光導波路94を構成することができる。具体的には、図9に示すz軸各位置(z≦z≦z)で、コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差(Ψ−Φ)を計算する。コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差が正である場合(Ψ−Φ>0)、出力光導波路94のコア幅を拡大することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。また、コアとクラッドの境界面における順伝搬光と逆伝搬光の位相差が負である場合(Ψ−Φ<0)、出力光導波路94のコア幅を縮小することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。以上のように、出力光導波路94のコア幅のみを変化させることにより、波動の反射や散乱を抑制し、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を設計することができる。
図10に、第3の実施形態の光回路におけるスラブ光導波路と出力光導波路との接続部分を示す。出力光導波路94の変調部101の幅を信号光の伝搬方向(光導波路の長手方向)に沿って変調させることにより、高次モードおよび放射モードを励起する。これらのモードが、伝搬過程で各々再結合することにより、出射面で最適なフィールドを形成する。励起された高次モードおよび放射モードを再結合させるためには、出力光導波路94の幅は、単調に変化させるだけでなく、図10に示すように、変化の方向が少なくとも1箇所で変わるように非単調に変調する必要がある。
一方、信号光の伝搬方向に対して出力光導波路94の幅の変化が急峻である場合には、光回路の作製が困難になるという問題が生じる。従って、出力光導波路94の幅の変化は、連続的でなめらかであることが望ましい。また、上述したように信号光の波長を考慮して、信号光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることが望ましい。さらに、後述するように、出力光導波路14の幅の変化量を、±4μm以内に制限した場合であっても充分な効果が得られる。
また、出力光導波路94のコア幅の変動により、隣接する光導波路の間隔が狭くなる場合には、光回路の作製が困難になるという問題が生じる。従って、隣接する出力光導波路94間の距離の最小値dminは、光回路作製プロセスを考慮し、dmin≧1μmを満たすことが望ましい。また、隣接する出力光導波路94間の距離の最大値dmaxが信号光の波長と比較して極端に大きい場合は、スラブ導波路92と出力光導波路94の接続部分で放射された光を出力光導波路94に再結合させることが困難になる。従って、dmaxは信号光の波長を考慮し、dmax≦10μmを満たすことが望ましい。
図9に示した第3の実施形態の光回路は、第1の実施形態に示した光回路と同じ手順により作製した。光回路内のコア層の厚さを6μm、コアの屈折率を1.45523、クラッドの屈折率を1.44428とする。入力光導波路91の長さは500μm、コアの幅は7μmである。スラブ光導波路92の長さは2000μmである。出力光導波路94の長さは500μm、変調部101の長さは250μm、コアの幅は7μmである。ここでは、従来の光回路作製プロセスを利用することを考慮して、出力光導波路94の幅の変化量の上限を、信号光の伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±4μmとし、隣接する出力光導波路94間の距離の最小値dmin≧1μmとして設計している。また、隣接する出力光導波路94間の距離の最大値はdmax≦10μmとする。
第3の実施形態の光回路は、入力した信号光を32の出力光に分岐する1×32光パワースプリッタとしたが、本発明にかかる光回路は、本実施形態に限定されるものではなく、1×N光パワースプリッタ(Nは2以上の自然数)としても構成することができる。なお、出力光導波路94の幅を変化させた場合に、コアの幅の変化に伴い光導波路が部分的に消滅する箇所を含むことがある。すなわち、第3の実施形態にかかる光回路は、出力光導波路94においてコアの幅が部分的に0となる光導波路で構成される場合があり、このような構成であっても以下に説明する効果を得ることができる。
図11に、第3の実施形態の光回路の分岐特性を示す。入力光導波路91に、波長1.55μmの信号光を入力したときの結果である。比較のために、従来のマルチファネル型光パワースプリッタの分岐特性を併せて示す。第3の実施形態にかかる光回路では、従来のマルチファネル型光パワースプリッタと比較して信号光の伝搬損失が低減され、かつ32本の全ての出力はほぼ等しい損失を有し、均一な分岐が達成されていることがわかる。定量的には、第3の実施形態によれば、従来と比較して平均伝搬損失が0.8dB低減され、出力導波路間のばらつきの最大値が0.4dB低減されている。
(第4の実施形態)
図12に、本発明の第4の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板110上に、入力光ファイバ116に接続される入力光導波路111と、スラブ光導波路112と、複数の出力光ファイバ117に接続される出力光導波路114とが、順に光学的に接続された構成を有している。図9に示した第3の実施形態の光回路と異なる点は、スラブ光導波路112の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質121からなる、複数の島状の領域を備えている点である。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路111とスラブ光導波路112との接続部分のz座標をz、スラブ光導波路112と出力光導波路114との接続部分のz座標をz、設計対象となる出力光導波路114の変調部122の終端のz座標をzとする。
信号光の分岐に伴う損失を小さくするためには、z=zにおける回折光のうち出力光導波路に結合しない回折光成分を低減し、回折光の全てのパワーを出力光導波路に結合させることができればよい。第4の実施形態にかかる光回路では、スラブ光導波路112の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質121を設けることにより、z=zにおける回折光115を出力光導波路114に再結合させ、光回路の損失を低減する。なお、スラブ光導波路112の内部に媒質121を設け、出力光導波路114の幅を変調させない場合においても、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を実現することができる。媒質121の島状の領域の位置および大きさは、第1の実施形態に記述した入力光導波路31の設計方法と同じ手法を適用することができる。
上述した波動伝達媒体における波動方程式に基づいた演算内容を、第4の実施形態にかかる光回路において、媒質121の位置および大きさを決定する観点から要約すると次のようになる。回折光115のz=zにおけるフィールドを、入力光導波路111側から出力光導波路114側へz=zまで伝搬させたフィールド(順伝搬光)をΨ、z=zにおける所望のフィールドを出力光導波路114側から入力光導波路111側へz=zまで伝搬させたフィールド(逆伝搬光)をΦとする。ここで、z=zにおける所望のフィールドとしては、z=zにおける回折光115のフィールドにおいて、出力光導波路114間に分布する光強度に相当する回折光成分を0とするフィールドを用いればよい。
このとき、図12に示すz軸の各位置(z≦z≦z)で順伝搬光Ψと逆伝搬光Φの位相差が最小となるような屈折率分布を与えれば、回折光115を高い効率で出力光導波路114に結合させるための最適な媒質121を構成することができる。具体的には、図12に示すz軸の各位置(z≦z≦z)で、順伝搬光と逆伝搬光の位相差(Ψ−Φ)を計算する。順伝搬光と逆伝搬光の位相差が正である場合(Ψ−Φ>0)、コアよりも高い屈折率を有する媒質121を配置することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。また、順伝搬光と逆伝搬光の位相差が負である場合(Ψ−Φ<0)、コアよりも低い屈折率を有する媒質121を配置することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。以上のように、コアと異なる屈折率を有する媒質121を配置することにより、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を設計することができる。
図12に示した第4の実施形態の光回路は、第1の実施形態に示した光回路と同じ手順により作製した。ただし、コアおよびクラッドと異なる屈折率を有する媒質121をスラブ光導波路112内部に配置する場合は、図6(b)に示したコア層53を堆積させる工程において、各々屈折率の異なる媒質を、別の工程として堆積する必要がある。また、紫外線の照射によって屈折率の変化する媒質を、コア層53として使用し、紫外線レーザまたはフェムト秒レーザからの出射光をスラブ光導波路112内に照射して、媒質121を形成することもできる。なお、媒質121の屈折率がクラッドの屈折率と等しい場合には、別工程を必要とせず、第1の実施形態に示した光回路と同じ工程で作製することができる。
光回路内のコア層の厚さを6μm、コアの屈折率を1.45523、クラッドの屈折率を1.44428とする。入力光導波路111の長さは500μm、コアの幅は7μmである。スラブ光導波路112の長さは2000μmである。出力光導波路114の長さは500μm、変調部122の長さは250μm、コアの幅は7μmである。媒質121の屈折率は1.46594および1.44428である。このように、媒質121の屈折率を2値に制限しても、充分な効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図13に、本発明の第5の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板130上に、基板130の端部において入力光ファイバ136に接続されるスラブ光導波路132と、複数のファネル型光導波路133と、出力光ファイバ137に接続される出力光導波路134とが、順に光学的に接続された構成を有している。また、スラブ光導波路132の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質141からなる、複数の島状の領域を備えている。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光ファイバ136とスラブ光導波路132の接続部分のz座標をz=0、スラブ光導波路132とファネル型光導波路133との接続部分のz座標をzとする。第5の実施形態の光回路においては、スラブ光導波路132に直接接続した入力光ファイバ136から信号光が入射される。
信号光の分岐に伴う損失を小さくするためには、z=zにおける回折光のうち出力光導波路に結合しない回折光成分を低減し、回折光の全てのパワーをファネル型光導波路に結合させることができればよい。第5の実施形態にかかる光回路では、スラブ光導波路132の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質141を設けることにより、z=zにおける回折光135をファネル型光導波路133に再結合させ、光回路の損失を低減する。媒質141の島状の領域の位置および大きさは、第1の実施形態に記述した入力光導波路31の設計方法と同じ手法を適用することができる。
上述した波動伝達媒体における波動方程式に基づいた演算内容を、第5の実施形態にかかる光回路において、媒質141の位置および大きさを決定する観点から要約すると次のようになる。入力光ファイバ136から入力された信号光のz=0におけるフィールドを、入力光ファイバ136側からファネル型光導波路133側へz=zまで伝搬させたフィールド(順伝搬光)をΨ、z=zにおける所望のフィールドをファネル型光導波路133側から入力光ファイバ136側へz=0まで伝搬させたフィールド(逆伝搬光)をΦとする。ここで、z=zにおける所望のフィールドとしては、図2に示すフィールドΦideal(z)を用いればよい。
このとき、図13に示すz軸の各位置(0≦z≦z)で順伝搬光Ψと逆伝搬光Φの位相差が最小となるような屈折率分布を与えれば、回折光135を高い効率でファネル型光導波路133に結合させるための最適な媒質141を構成することができる。具体的には、図13に示すz軸の各位置(0≦z≦z)で、順伝搬光と逆伝搬光の位相差(ΨとΦ)を計算する。順伝搬光と逆伝搬光の位相差が正である場合(Ψ−Φ>0)、コアよりも高い屈折率を有する媒質141を配置することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。また、順伝搬光と逆伝搬光の位相差が負である場合(Ψ−Φ<0)、コアよりも低い屈折率を有する媒質141を配置することでΨとΦの位相差を最小化することが可能である。以上のように、コアと異なる屈折率を有する媒質141を配置することにより、信号光の分岐に伴う損失が小さい光回路を設計することができる。
図14に、第5の実施形態の光回路における光ファイバとスラブ光導波路との接続部分を示す。媒質141の形状は、入力する信号光のフィールド分布に応じて異なる形状となる。従って、実際に作製した光回路と入力光ファイバ136の接続位置を、上記演算に用いた入力信号光の入射位置にできる限り近づけたほうが、本実施形態の効果は大きくなる。しかし、上記演算に用いた入力信号光の入射位置を目視で探すことは困難であるため、図13に示すように、マーカー142a,142bを付しておくと良い。
マーカー142a,142bは、例えば、フォトマスク設計の段階で上記演算に用いた入力信号光の入射位置から5mm離れたところに組み込んでおく。光導波路パターン形成と同時に、コア層でできたマーカーが作製されるので、作製工程を増やすことなく簡便に行うことができる。入力光ファイバ136の接続の際に、マーカー142a,142bと入力光ファイバ136との位置合わせを行い、その位置から5mm移動させれば、入力光ファイバ136を、上記演算に用いた入力信号光の入射位置に、高い精度で接続することができる。
図13に示した第5の実施形態の光回路は、第1の実施形態に示した光回路と同じ手順により作製した。光回路内のコア層の厚さは6μm、コアの屈折率は1.45523、クラッドの屈折率は1.44428とする。スラブ光導波路132の長さは2000μmである。ファネル型光導波路133の長さは500μm、スラブ光導波路132との接続部分の幅は12μmである。出力光導波路134のコアの幅は7μmである。媒質121の屈折率は1.44428、すなわちクラッドと等しい屈折率である。
第5の実施形態の光回路は、入力した信号光を8の出力光に分岐する1×8光パワースプリッタとしたが、本発明にかかる光回路は、本実施形態に限定されるものではなく、1×N光パワースプリッタ(Nは2以上の自然数)としても構成することができる。
図15に、第5の実施形態の光回路の分岐特性を示す。入力光ファイバ136に、波長1.55μmの信号光を入力したときの結果である。比較のために、従来のマルチファネル型光パワースプリッタの分岐特性を併せて示す。第5の実施形態にかかる光回路では、従来のマルチファネル型光パワースプリッタと比較して、信号光の伝搬損失が低減され、かつ8本の全ての出力はほぼ等しい損失を有し、均一な分岐が達成されていることがわかる。定量的には、第5の実施形態によれば、従来と比較して平均伝搬損失が0.5dB低減され、出力導波路間のばらつきの最大値が0.3dB低減されている。
なお、本実施形態においては、入力導波路および入力光ファイバが1本である1×N光パワースプリッタを例として説明したが、複数の入力導波路および入力光ファイバを備えたM×N光パワースプリッタ(M,Nは2以上の自然数)を構成する場合においても、本発明を適用することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる光回路の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる光回路の光強度分布を示す図である。 屈折率分布を決定するための計算手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の光回路における入力光導波路とスラブ光導波路との接続部分を示す拡大図である。 第1の実施形態の光回路におけるスラブ光導波路とファネル型光導波路との接続部分を示す拡大図である。 第1の実施形態の光回路の作製方法を示す図である。 第1の実施形態の光回路の分岐特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光回路の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態にかかる光回路の構成を示す平面図である。 第3の実施形態の光回路におけるスラブ光導波路と出力光導波路との接続部分を示す拡大図である。 第3の実施形態の光回路の分岐特性を示す図である。 本発明の第4の実施形態にかかる光回路の構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態にかかる光回路の構成を示す平面図である。 第5の実施形態の光回路における光ファイバとスラブ光導波路との接続部分を示す拡大図である。 第5の実施形態の光回路の分岐特性を示す図である。 従来のマルチファネル型光パワースプリッタの構成を示す平面図である。 従来のマルチファネル型光パワースプリッタにおける光強度分布を示す図である。
符号の説明
11,31,71,91,111 入力光導波路
12,32,72,92,112,132 スラブ光導波路
13,33,73,133 ファネル型光導波路
14,34,74,94,114,134 出力光導波路
15,35,75,95,115,135 回折光
16,36,76,96,116,136 入力光ファイバ
17,37,77,97,117,137 出力光ファイバ
30,70,90,110,130 シリコン基板
78 ダミー光導波路
101,122 変調部
121,141 媒質
142 マーカー

Claims (3)

  1. 信号光を入力する1本の入力光導波路と、
    該入力光導波路に光学的に接続されたスラブ光導波路と、
    該スラブ光導波路に光学的に接続された複数(N個)のファネル型光導波路と、
    該ファネル型光導波路の各々に光学的に接続された出力光導波路とを備え、
    前記入力光導波路のコア幅は、導波路の長手方向に沿って非単調に変調されており、
    前記信号光の伝搬方向の座標をz、前記信号光の伝搬方向に対して垂直な前記コア幅方向の座標をx、屈折率分布を{n}、前記入力光導波路の入射面のz座標を0、前記入力光導波路と前記スラブ光導波路との接続部のz座標をz1、前記スラブ光導波路と前記ファネル型光導波路との接続部のz座標をz2とし
    z=0における前記信号光のj番目の入射フィールドをΨ(x)、z=z2において第1番目のファネル型光導波路から第N番目のファネル型光導波路の開口部が位置するx座標にわたって光強度が一定となり、他のx座標においては光強度が0となる矩形の光強度分布を与える、z=z1における前記信号光のj番目の出射フィールドをΦ(x)、前記j番目の入射フィールドΨ(x)を前記屈折率分布{n}中をzまで順伝搬させたときの場所(z、x)における順伝搬光フィールドの値をΨ(z,x,{n})、前記j番目の出射フィールドΦ(x)を前記屈折率分布{n}中をzまで逆伝搬させたときの場所(z、x)における逆伝搬光フィールドの値をΦ(z,x,{n})としたとき、
    前記入力光導波路のコア幅は、z=z1における前記順伝搬光フィールドΨ (z1,x,{n})の値とz=z1における前記出射フィールドΦ (x)との差の絶対値が所定の誤差以下となるまで前記屈折率分布{n}を変えて繰り返し計算を行うことにより決定され、
    この計算は、(q−1)番目の計算によって得られた屈折率分布{nq−1}をもとにしたときの前記座標zの各々の位置でのコアとクラッドとの境界面における、前記順伝搬光フィールドΨ(z,x,{nq−1})と前記逆伝搬光フィールドΦ(z,x,{nq−1})との間の位相差に対応する値として、前記位相差とは符号が反転した値である
    Im[Φ j (z,x,{n q−1 }) ・Ψ j (z,x,{n q−1 })]
    を求め、ここで、記号「*」は複素共役であり、記号「・」は内積演算であり、Im[]は[]内のフィールド内積演算結果の虚数成分であり、当該位相差に対応する値である場合に前記コア幅をx軸方向に拡大し、前記位相差に対応する値である場合に前記コア幅をx軸方向に縮小することにより、前記境界面において少なくとも1つの節状の箇所を有する屈折率分布{n}を決定することを特徴とする光回路。
  2. 前記入力光導波路のコア幅の変化量は、前記信号光の光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の光回路。
  3. 前記基板はシリコン基板であり、前記光導波路は石英系ガラス光導波路であることを特徴とする請求項1または2に記載の光回路。
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