JP2007279240A - 光回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号光を入力する入力光導波路31と、入力光導波路36に光学的に接続されたスラブ光導波路32と、スラブ光導波路32に光学的に接続された複数のファネル型光導波路33と、ファネル型光導波路33の各々に光学的に接続された出力光導波路34とを備え、入力光導波路31のコア幅は、導波路の長手方向に沿って、変化の方向が少なくとも1箇所で変わるように非単調に変調されている。
【選択図】図1
Description
図1に、本発明の第1の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板30上に、入力光ファイバ36に接続される入力光導波路31と、スラブ光導波路32と、複数のファネル型光導波路33と、出力光ファイバ37に接続される出力光導波路34とが、順に光学的に接続された構成を有している。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路31とスラブ光導波路32との接続部分のz座標をz1、スラブ光導波路32とファネル型光導波路33との接続部分のz座標をz2とする。
・Φj(x):j番目の出射フィールド(複素ベクトル値関数であり、出射面において設定する強度分布および位相の分布、ならびに、波長および偏波により規定される。)
ここで、「フィールド」とは、一般に電位場(電磁界)または電磁界のベクトルポテンシャル場を意味している。なお、Ψj(x)およびΦj(x)は、光回路中で強度増幅、波長変換、偏波変換が行われない限り、光強度の総和は同じ(あるいは無視できる程度の損失)であり、それらの波長も偏波も同じである。
{Ψj(x),Φj(x)}は、入射面および出射面における、強度分布および位相分布ならびに波長および偏波により規定される。
与えられた入射フィールドおよび出射フィールドに対して屈折率分布を1つ与えたときに光のフィールドが決まるので、q番目の繰り返し演算で与えられる屈折率全体に対するフィールドを考える必要がある。そこで、(z,x)を不定変数として、屈折率分布全体をnq(z,x)と表しても良いが、場所(z,x)における屈折率の値nq(z,x)と区別するために、屈折率分布全体に対しては{nq}と表す。
・Φj(z,x,{nq}):j番目の出射フィールドΦj(x)を屈折率分布{nq}中をzまで逆伝搬させたときの、場所(z,x)におけるフィールドの値。
本実施形態において、入力光導波路31は、すべてのjについてΨj(ze,x,{nq})=Φj(x)、またはそれに近い状態となるように{nq}が与えられる。
図8に、本発明の第2の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板70上に、入力光ファイバ76に接続される入力光導波路71と、スラブ光導波路72と、複数のファネル型光導波路73と、出力光ファイバ77に接続される出力光導波路74とが、順に光学的に接続された構成を有している。図1に示した第1の実施形態の光回路と異なる点は、入力光導波路71の両側近傍に複数のダミー光導波路78a,78bを備え、スラブ光導波路72に接続している点である。
図9に、本発明の第3の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板90上に、入力光ファイバ96に接続される入力光導波路91と、スラブ光導波路92と、複数の出力光ファイバ97に接続される出力光導波路94とが、順に光学的に接続された構成を有している。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路91とスラブ光導波路92との接続部分のz座標をz1、スラブ光導波路92と出力光導波路94との接続部分のz座標をz2、設計対象となる出力光導波路94の変調部101の終端のz座標をz3とする。
図12に、本発明の第4の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板110上に、入力光ファイバ116に接続される入力光導波路111と、スラブ光導波路112と、複数の出力光ファイバ117に接続される出力光導波路114とが、順に光学的に接続された構成を有している。図9に示した第3の実施形態の光回路と異なる点は、スラブ光導波路112の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質121からなる、複数の島状の領域を備えている点である。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光導波路111とスラブ光導波路112との接続部分のz座標をz1、スラブ光導波路112と出力光導波路114との接続部分のz座標をz2、設計対象となる出力光導波路114の変調部122の終端のz座標をz3とする。
図13に、本発明の第5の実施形態にかかる光回路の構成を示す。光回路は、シリコン基板130上に、基板130の端部において入力光ファイバ136に接続されるスラブ光導波路132と、複数のファネル型光導波路133と、出力光ファイバ137に接続される出力光導波路134とが、順に光学的に接続された構成を有している。また、スラブ光導波路132の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質141からなる、複数の島状の領域を備えている。信号光の伝搬方向をz軸とし、入力光ファイバ136とスラブ光導波路132の接続部分のz座標をz=0、スラブ光導波路132とファネル型光導波路133との接続部分のz座標をz2とする。第5の実施形態の光回路においては、スラブ光導波路132に直接接続した入力光ファイバ136から信号光が入射される。
12,32,72,92,112,132 スラブ光導波路
13,33,73,133 ファネル型光導波路
14,34,74,94,114,134 出力光導波路
15,35,75,95,115,135 回折光
16,36,76,96,116,136 入力光ファイバ
17,37,77,97,117,137 出力光ファイバ
30,70,90,110,130 シリコン基板
78 ダミー光導波路
101,122 変調部
121,141 媒質
142 マーカー
Claims (11)
- 信号光を入力する入力光導波路と、
該入力光導波路に光学的に接続されたスラブ光導波路と、
該スラブ光導波路に光学的に接続された複数のファネル型光導波路と、
該ファネル型光導波路の各々に光学的に接続された出力光導波路とを備え、
前記入力光導波路のコア幅は、導波路の長手方向に沿って非単調に変調されていることを特徴とする光回路。 - 前記入力光導波路のコア幅の変化量は、前記信号光の光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の光回路。
- 前記入力光導波路の両側近傍に、前記スラブ光導波路に接続された複数のダミー光導波路を備え、
該ダミー光導波路のコア幅は、導波路の長手方向に沿って非単調に変調されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光回路。 - 前記ダミー光導波路のコア幅の変化量は、前記信号光の光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の光回路。
- 前記入力光導波路と前記ダミー光導波路との間隔、および隣接する前記ダミー光導波路の間隔は、1μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の光回路。
- 信号光を入力する入力光導波路と、
該入力光導波路に光学的に接続されたスラブ光導波路と、
該スラブ光導波路に光学的に接続された複数の出力光導波路とを備え、
該出力光導波路のコア幅は、導波路長手方向に沿って非単調に変調されていることを特徴とする光回路。 - 前記出力光導波路のコア幅の変化量は、前記信号光の光伝搬方向の単位長さ(1μm)当たり±8μmの範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の光回路。
- 隣接する前記出力光導波路の間隔は、1μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の光回路。
- 前記スラブ光導波路の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質からなる、複数の島状の領域を備えていることを特徴とする請求項6、7または8に記載の光回路。
- 基板上に形成され、該基板の端部において信号光を入力するスラブ光導波路と、
該スラブ光導波路に光学的に接続された複数のファネル型光導波路と、
該ファネル型光導波路の各々に光学的に接続された出力光導波路とを備え、
前記スラブ光導波路の内部に、コアと異なる屈折率を有する媒質からなる、複数の島状の領域を含むことを特徴とする光回路。 - 前記基板はシリコン基板であり、前記光導波路は石英系ガラス光導波路であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の光回路。
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