JP4625032B2 - 電磁気力を用いたアクチュエータ及びそれを用いた遮断器 - Google Patents

電磁気力を用いたアクチュエータ及びそれを用いた遮断器 Download PDF

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Description

本発明は、電力系統に使われるアクチュエータ及び遮断器に係り、より詳しくは、小型で且つ軽量でありながら操作速度と操作力を極大化可能な電子反発力を用いたアクチュエータ及び該アクチュエータを用いて優れた遮断性能を発揮することにより、特に高圧及び超高圧遮断器に有効に適用することができ、低圧用としても容易に適用することができる遮断器に関する。
遮断器は、主として送電線路の送電端または受電端に配設され、電力系統に故障がない時における正常電流の開閉はもとより、短絡などの故障が発生した時に故障電流を遮断することで系統及び各種の電力機器(負荷)を保護する。
この種の遮断器は、消弧/絶縁媒質によって真空遮断器(VCB:Vacuum Circuit Breaker)、オイル遮断器(OCB:Oil Circuit Breaker)、ガス遮断器(GCB:Gas Circuit Breaker)などに分類できる。
遮断器が故障電流を遮断する時は、両接点の間から発生するアークを消弧する必要がある。
上記ガス遮断器は、アークを消弧する方式によって更に、パッファ消弧型(Puffer type)、ロータリーアーク消弧型(Rotating arc type)、熱膨脹消弧型(Thermal expansion type)、複合消弧型(Hybrid extinction type)などに分類できる。
添付した図1及び図2には、上記遮断器のうちパッファ消弧型ガス遮断器が一例として示されている。
パッファ消弧型ガス遮断器は、SF6ガス(六フッ化硫黄、以下、「消弧性ガス」と称す)を消弧/絶縁媒質とし、主として超高圧級(通常は、72.5kV級以上)遮断器に使われている。
図1及び図2に示すように、パッファ消弧型ガス遮断器は、大別して、故障電流を遮断するための遮断部10と、遮断部10の操作のためのアクチュエータ50とから構成されている。
上記遮断部10は、固定部と可動部とからなり、内部にSF6ガスが充填された容器2内に設けられる。
上記遮断部10における固定部は、固定アーク接触子11と固定主接触子12を備え、また絶縁筒13と、固定ピストン14と、支持台15、及び支持碍子16などを備える。
上記遮断部10における可動部は、可動アーク接触子21と、可動主接触子22と、絶縁ノズル23と、パッファシリンダー24、及び絶縁操作ロッド25を備える。
上記絶縁操作ロッド25には、上記アクチュエータ50の作動ロッド51が連結されている。また、上記絶縁操作ロッド25には、上記可動アーク接触子21と、可動主接触子22と、絶縁ノズル23、及びパッファシリンダー24が一体で連結されている。
したがって、上記アクチュエータ50が駆動されると、上記作動ロッド51によって上記絶縁操作ロッド25が移動する。上記絶縁操作ロッド25の移動に伴い、上記可動アーク接触子21、可動主接触子22、絶縁ノズル23、及びパッファシリンダー24が一体で移動することで閉極(電流投入)動作と開極(電流遮断)動作を行うようになる。
具体的には、正常状態では図1に示すように、閉極状態を保持しながら正常電流を流すようになる。
しかしながら、一旦電力系統に異常が発生して正常電流の数倍(例えば、約10倍)に達する故障電流が流れると、その故障電流によってアクチュエータ50が作動する。その結果、図2に示すように、上記アクチュエータ50による上記作動ロッド51が引っ張られ、作動ロッド51が絶縁操作ロッド25を引っ張るようになる。したがって、固定アーク接触子11から可動アーク接触子21が離れ、固定主接触子12から可動主接触子22が離れる。
これと同時に、パッファシリンダー24が固定ピストン14に対抗する方向に引っ張られることでパッファシリンダー24内部の消弧性ガスを圧縮させる。圧縮された消弧性ガスは、吸気口17と流路18を通って、図2に示す矢印方向に吹き付けられて固定アーク接触子11と可動アーク接触子21の間に発生するアークプラズマを迅速に消滅させ、その結果、電流が遮断される(開極状態)。
この種の遮断器において、故障電流を遮断し極間の絶縁を迅速に回復するためには開極動作が高速で行われる必要がある。しかしながら、アークプラズマが形成されて、開極の間隙を開けるだけではアーク消弧が完全に行われないため、前述した如く消弧ガスを吹き付ける必要がある。したがって、アクチュエータ50は、消弧ガスを圧縮させるための力、即ち、パッファシリンダー24を固定ピストン14に対抗して可動させるための力まで担わなければならない。即ち、開極速度を高めるためには操作力を大きく増大させる必要があるため、アクチュエータ50には一層大きな力と高速度が要求されるのである。
例えば、送電用高圧/超高圧(通常、365kv以上)用遮断器は、開極間隙(SL:Stroke Length)が250mm程度になり、45msという極めて瞬時に動作ができるほどの大きな力と高速度を要求する。
現在、高圧/超高圧用遮断器には、主に油圧アクチュエータまたは空圧アクチュエータが使われている。しかしながら、この種のアクチュエータは、遮断器全体価格の1/3を占めるほど高価であり、我が国では、その大半を輸入に依存しているという問題がある。また、この種の油圧または空圧アクチュエータは、周囲の温度変化によっては作動流体が漏れるおそれがある。また、この種のアクチュエータは、多くの部品からなるため、それら部品のうち一つでも故障するとアクチュエータ全体が動作しなくなるおそれがある。
したがって、上記油圧または空圧アクチュエータを代替できるアクチュエータを開発するための研究が全世界的に行われている。その研究結果としては、スプリング型アクチュエータ(スパイラルスプリング)、モータードライブ(モーターを利用して回転運動を直線運動に転換させるシステム)、及びPMAアクチュエータ(Permanent Magnetic Actuator;永久磁石型アクチュエータ)が代表的に使用されている。
しかし、上記スプリング型アクチュエータは、スプリングを圧縮した状態から必要に応じてその圧縮力を解除することで動力を得るシステムであるため、製造コストは低廉であるものの、スプリングの弾性力が一定でないことから動作状態に対する信頼性が低いという短所がある。そのため、消弧ガスを吹き付ける必要がある高圧/超高圧用遮断器への適用には不向きであるだけでなく、それを適用すると遮断失敗の確率が非常に大きくなる。
上記モータードライブは、空圧または油圧に比べては製造コストが低廉であるが、それでも高価であって、大きな力を出し難いという問題点を抱えており、低圧用としての使用は可能であるが、高圧/超高圧では性能を十分に発揮し難い。
上記PMAアクチュエータは、永久磁石から発生する磁界の力とコイルに電流を流すことで発生させた磁界による電子力によって可動子を動作させる仕組みとなっている。したがって、非常に簡単な構造を有しており、その操作に対する効率も良く、一定で且つ均一な動作が期待できるという長所があるため、最近、低圧遮断器用アクチュエータとして汎用されている。
しかしながら、上記PMAアクチュエータは、永久磁石から発生する磁界の力とコイルに電流を流すことで発生させた磁界の力で駆動されるシステムであるため、磁界が流れる経路を磁性体(鉄心)で作る必要があり、更には可動する可動子も磁性体からなる必要がある。したがって、遮断容量が増大することでアクチュエータに一層大きな力を要する場合は、多くの磁界を発生させる必要があり、その磁界が飽和(磁気飽和状態:磁性体がある程度磁化が進むと、更に電流を強くしても磁化がそれ以上進まない「磁気飽和状態」に至り、磁気飽和状態では電流を継続して増大させても一定限度以上の力が得られない)に至ることなく流れるように磁性体もその分大きくなる必要があることからアクチュエータの大きさに対する負担が大きくなり、永久磁石とコイルで励磁された磁束密度は、空隙長さの二乗に反比例するため、遮断部の接点間隙が大きい高圧/超高圧用遮断器に適用するのに限界がある。例えば、開極間隙が20mm程度となる低圧用遮断器のアクチュエータとしてPMAを適用した場合、最適化されたモデルの大きさ(横×縦×厚さ)が200×250×100mmになるので、その重量だけでも10kg以上となる。したがって、上記PMAアクチュエータが超高圧用遮断器に使用されると、遮断器が非常に大型にならざるを得なく、また、油圧または空圧アクチュエータを使用する場合に比べて重くなり、製造コストも増大するようになる。しかしながら、今までPMAアクチュエータを高圧/超高圧用遮断器に適用するための好適な方法が見つかっていない実情である。
そこで、本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、軽量で小型でありながら操作速度と操作力を極大化可能な電磁気力を用いたアクチュエータ及び該アクチュエータを用いて優れた遮断性能を発揮することにより、特に超高圧及び高圧用遮断器として有効に使用することができ、また低圧用としても使用することができる遮断器を提供することにある。
前述した目的を達成するための本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータは、磁性体からなる中空の内筒体と、磁性体からなり、上記内筒体と同心状に上記内筒体から半径方向の外側に一定間隔を保持して設けられる外筒体と、それぞれ上記内筒体の外面と上記外筒体の内面に接して互いに一定間隔を保持して配設される内側および外側永久磁石と、上記内側永久磁石と外側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられるコイル、及び上記コイルがその一端部に設けられ、上記コイルに電流が供給されると、上記内側および外側永久磁石による磁界と上記コイルの電流密度による電子反発力によって上記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する非磁性体の可動子と、を含んでなることを特徴とする。
このような本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータは、永久磁石による磁界とコイル電流による電界によって発生する力で可動子を作動させる構造となっているため、小型で且つ軽量でも大きな操作力と操作速度を発揮する。
上記本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記非磁性体の可動子は、一端部に上記コイルが設けられ、上記内側永久磁石と外側永久磁石の間で軸方向に直線運動自在に設けられる可動リング体、及び上記内筒体の内側に直線移動自在に設けられると共に、その一端部が上記可動リング体に連結され該可動リング体によって軸方向に直線移動する可動軸とを含んでなるものであってもよい。
上記本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなるものであってもよい。
上記本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータにおいて、さらに、磁性体からなり、上記内筒体と外筒体の両端部を塞ぐことにより円滑な磁界の流れを誘導する第1および第2の端部板を含むことが好ましい。
一方、本発明において、遮断器は、磁性体からなる中空の内筒体と、磁性体からなり、上記内筒体と同心状に上記内筒体から半径方向の外側に一定間隔を保持して設けられる外筒体と、それぞれ上記内筒体の外面と上記外筒体の内面に接して互いに一定間隔を保持して配設される内側および外側永久磁石と、上記内側永久磁石と外側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられるコイルと、上記コイルがその端部に設けられ、上記コイルに電流が供給されると、上記内側および外側永久磁石による磁界と上記コイルの電流密度による電子反発力によって上記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する非磁性体の可動子、及び上記可動子の他端部に連結され、上記可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行う絶縁操作ロッドと、を含んでなることを特徴とする。
本発明の遮断器において、上記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなるものであってもよい。
本発明の遮断器において、上記非磁性体の可動子は、一端部に上記コイルが設けられ、上記内側永久磁石と外側永久磁石の間で軸方向に直線運動自在に設けられる可動リング体、及び上記内筒体の内側に直線移動自在に設けられ、その一端部が上記可動リング体に連結されると共にその他端部が上記絶縁操作ロッドに連結されて、上記可動リング体によって軸方向に直線移動することで上記絶縁操作ロッドを移動させる可動軸と、を含むことができる。
本発明のある実施形態にかかる遮断器において、さらに、磁性体からなり、上記内筒体と外筒体の両端部を塞ぐことにより円滑な磁界の流れを誘導する第1および第2の端部板を含んでもよい。
本発明のある実施形態にかかる遮断器において、さらに、上記可動子の開極方向の移動末尾となる地点部分に設けられて衝撃力を吸収する緩衝手段を含んでもよい。
本発明のある好ましい実施形態において、上記緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなるものであってもよい。
本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータは、内部に環状のチャンバが形成されている磁性体の胴体と、上記胴体のチャンバ内部に半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石、及び環状のコイルを有し上記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられ、上記コイルに電流が供給されると、上記内側永久磁石と上記外側永久磁石による磁界と上記コイルの電流密度による電子反発力によって上記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子と、を含んでなることを特徴とする。
上記本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、上記可動子は、該コイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて上記コイルと一体化された形態からなるものであってもよい。
本発明のある実施形態において、上記第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石の極性は、上記内側永久磁石と外側永久磁石の極性と逆方向に配設されることが好ましい。
本発明のある実施形態において、上記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなるものであってもよい。
上記本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記コイルと第1および第2の磁性体リングは、絶縁体ハウジング中に埋め込まれて一体化されることが好ましい。
本発明のある実施形態において、上記絶縁体ハウジングは、プラスチック材からなることが好ましい。
上記本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記可動子の軸方向移動末尾に上記可動子の端部が胴体に衝突することを防止するために、上記可動子の両端部側に第1および第2の緩衝手段を設けてもよい。
本発明のある実施形態において、上記第1および第2の緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなるものであってもよい。
または、上記第1および第2の緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなり、上記内側永久磁石と外側永久磁石の間に配設してもよい。
上記本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記可動子の一端部には、複数本の非磁性体のロッドが連結され、上記複数本の非磁性体ロッドの端部には被動部に連結されるための支持台を設けてもよい。
本発明の他の実施の形態による遮断器は、本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータと、上記アクチュエータの可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行うために、上記可動子に連結される絶縁操作ロッドを含むことを特徴とする。
本発明の第3の実施の形態によるアクチュエータは、磁性体からなる一つの胴体内部に複数の電磁石操作部が設けられ、上記複数の操作部は、それぞれ半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石と、環状のコイルを有し上記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられ、上記コイルに電流が供給されると、上記内側永久磁石と上記外側永久磁石による磁界と上記コイルの電流密度による電子反発力によって上記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子と、上記複数の可動子に連結される複数本のロッド、及び上記複数本のロッドの端部を一つに連結する支持台と、を含んでなることを特徴とする。
上記本発明の第3の実施の形態によるアクチュエータにおいて、上記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、上記可動子は、該コイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて上記コイルと一体化された形態からなるものであってもよい。
本発明のある実施形態において、上記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなるものであってもよい。
本発明のさらに他の実施の形態による遮断器は、上記本発明の第3の実施の形態によるアクチュエータ及び上記アクチュエータの複数の可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行うために、上記支持台に連結される絶縁操作ロッドを含むことを特徴とする。
以上で説明した本発明によるアクチュエータでは、永久磁石による磁界とコイルの電流密度による電子反発力によって可動子を作動させる構造を有するため、小型で且つ軽量でも大きな操作力と操作速度を発揮することができるという長所がある。
また、本発明の遮断器においては、大きな力と高速で遮断動作が行われるため、特に、超高圧及び高圧遮断器に有用に適用することができ、低圧用としても適用し易いという長所がある。
発明の実施するための最良の形態
以下、添付した例示図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳述する。
(実施例1)
添付した図3及び図4は、本発明の好適な第1の実施の形態によるアクチュエータを示す図である。図3は、アクチュエータの構成を示す断面図であり、図4は、図3のA−A線断面図である。
図3における右図は、アクチュエータが作動する前の状態(閉極状態)を示し、左図は、アクチュエータが作動した後の状態(開極状態)を示している。
図3及び図4に示すように、本発明によるアクチュエータ100は、電磁石アクチュエータ(Electro−Magnetic Force driving Actuator:EMFA)であって、内筒体110と、外筒体120と、内側および外側永久磁石130、132と、コイル140、及び可動子150とを含んでなる。
上記内筒体110と外筒体120は、磁性体からなり、半径方向に互いに一定間隔を保持して同心状に配設される。
上記内側永久磁石130は、上記内筒体110の外面に接して設けられ、上記外側永久磁石132は、上記外筒体120の内面に接して設けられる。したがって、上記内側永久磁石130と外側永久磁石132は、半径方向に一定の間隔を保持するようになる。
上記コイル140は、上記内側永久磁石130と外側永久磁石132の間に軸方向に直線移動自在に設けられる。該コイル140には、給電線142を介して電流が供給される。
上記可動子150は、非磁性体からなり、その一端部には上記コイル140が設けられる。したがって、上記可動子150は、上記コイル140に電流が供給されると、上記内側永久磁石130と上記外側永久磁石132による「磁界」と上記コイル140電流による「電界」によって発生する力で上記内側永久磁石130と外側永久磁石132の間を軸方向に直線運動する。
図面に示した具体的な実施の形態において、上記可動子150は、可動リング体152と可動軸154とを含む。
具体的に、上記可動リング体152は、上記内側永久磁石130と外側永久磁石132の間に軸方向に直線運動自在に設けられる。上記可動リング体152の一端部には、上記コイル140が設けられる。したがって、上記コイル140に電流が供給されると、上記可動リング体152がコイル140と共に軸方向に直線移動する。
上記可動軸154は、上記内筒体110の中心に直線移動自在に設けられる。さらに、上記可動軸154の一端部が上記可動リング体152に連結される。したがって、上記可動軸154は、上記可動リング体152と一体で軸方向に直線移動する。
図3に示す実施の形態において、上記可動リング体152と可動軸154とは、連結軸156と連結板板158を介して一体化された構造を有する。
上記連結軸156は、上記可動リング体152から複数本延在し、該複数本の連結軸156の端部に上記連結板158が連結されている。
上記可動軸154は、上記連結板158の中央から延在し、上記内筒体110の内側中心を直線移動自在な状態に挿通している。
一方、上記内筒体110と外筒体120の両端部には、第1および第2の端部板160、162が備えられる。
上記第1および第2の端部板160、162は、磁性体からなり、上記内筒体110と外筒体120の両端部を塞ぐことで内筒体110と外筒体120の間に磁界が円滑に流れるように導く役割を果たす。このとき、上記連結軸156は、上記第2の端部板162を通って上記連結板158に連結される。
このような本発明のアクチュエータは、フレミングの左手の法則を応用して上記永久磁石130、132による磁界と上記コイル140電流による電界によって発生する力で上記可動子150を直線移動させるようにした電磁石アクチュエータ(EMFA)である。
図3における左図のように、上記アクチュエータ100のコイル140に電流を印加すると、上記永久磁石130、132による磁界とコイル140の電界によってコイル140を軸方向に移動させようとする力が働く。その結果、上記コイル140が上記可動子150と共に軸方向に移動する。
詳述すれば、上記コイル140に、図3における左図に示すような方向に電流を流すと、コイル140が図面上の下方へ移動しようとする力を受けるようになり、その結果、コイル140及び可動リング体152が下方へ移動する。
このように可動リング体152の下方への移動に伴い、上記可動リング体152に連結されている可動軸154が下方へ移動すると、図3における右図に示すような状態を保持するようになる。
上記のような本発明のアクチュエータ100は、永久磁石130、132による磁界が形成される空間に設けられているコイル140に磁界の直角方向に電流を流すことで軸方向に移動する力を得る原理を有する。
上記従来技術の欄で説明したように、一般のPMAアクチュエータは、永久磁石から発生する磁界の力とコイルに電流を流することで発生させた磁界の力で可動子を動かすシステムであるため、磁界が流れる経路を磁性体で作る必要があり、また、可動する可動子も磁性体からなる必要がある。
したがって、より大きな操作力を得るためには、コイルに電流を多く流す必要があるが、磁性体の飽和問題のため電流を継続して増大させても一定限度以上の操作力が得られない。また、このような問題を解決するためには、磁性体の大きさを大きくする必要があるため、アクチュエータが大型化するという問題が生じ、永久磁石とコイル電流によって励磁された磁束密度は、空隙距離の二乗に反比例するため、遮断部の接点間隙の大きい高圧及び超高圧用遮断器に適用するのには限界がある。
しかしながら、本発明のアクチュエータは、フレミングの左手の法則を応用して磁界が形成されている空間に電流を直角方向に流すことにより可動子に力、即ち、F=∫(J×B)du(J:電流密度、B:磁束密度)を得る原理を有する。
従来の永久磁石による磁界は、前述したように磁性体の飽和問題が生じ、磁束密度が空隙距離に大きく影響されるようになる。しかしながら、本発明によるアクチュエータ100は、永久磁石によってコイル140部分に磁界が形成されている状態で、その磁界の垂直方向にコイル140電流による電流密度を形成させて、フレミングの左手の法則による電子反発力を利用しているため、コイル140に流す電流の量が直ちに力に転換されるシステムである。したがって、コイル140に電流を多く流すと、その分大きな力が得られるのである。
したがって、本発明のアクチュエータ100では、コイル140電流によって励磁された磁界から発生した電子力が空隙に及ぼす力を用いるのではない、コイル140領域における外部磁束密度と電流密度による電子反発力によって動作するため、電子力が及ぶ所の磁性体の飽和問題を考慮する必要がなく、単にコイル140の巻数を多くし、電流の強さを大きくさえすればより大きな操作力が得られるため、アクチュエータの大きさと重量を大幅に低減することができるようになる。言い換えれば、大きさと重量に比べて非常に大きな操作力が得られるようになる。
一方、従来のPMAアクチュエータは、可動子と鉄心(固定子)の間の空隙に十分な磁束密度が形成されるようにする必要がある。そのような磁束密度は、空隙間距離の二乗に反比例するため、十分な磁束密度を形成させるためには、多量のコイル電流を流す必要がある。そのため、反応性、即ち、初期動作速度が遅くならざるを得ない。しかしながら、本発明によるアクチュエータは、コイル140に電流が供給されると同時に、外部磁界との電子反発力が起こることから、非常に速くて力強い初期速度を示す。
添付した図5、図6及び図7は、上記アクチュエータを使用した本発明の好適な実施の形態による遮断器の構成を示す図であって、図5は、遮断器が閉極状態である時を示す図であり、図6は、消弧状態である時を示す図であり、図7は、開極完了状態である時を示す図である。
図1ないし図4に示す構成要素と同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、その繰り返し説明は省くことにする。
図5、図6、及び図7に示すように、本発明による遮断器においては、絶縁操作ロッド25が上記アクチュエータ100の可動子150の端部に連結された構成となっている。したがって、上記絶縁操作ロッド25は、上記可動子150の運動によって軸方向に移動することで閉極動作と開極動作を行うようになる。
具体的には、上記絶縁操作ロッド25の一端部が上記可動子150の可動軸154の端部にピン170を介して連結されている。
本実施の形態による遮断器において、上記絶縁操作ロッド25と上記可動子150の可動軸154の端部は、図5、図6、及び図7に示すように、相互直接に連結してもよく、その間に所定のリンク機構などを介在して連結してもよい。
そして、本実施の形態による遮断器においては、上記可動子150の開極方向移動の末尾となる地点部分に緩衝手段180を設けることが好ましい。上記緩衝手段180は、上記可動子150が開極方向に移動する場合における可動子150の可動リング体152が第2の端部板162にぶつかる衝撃を吸収または減衰する役割を果たす。図面に示す実施の形態のように、上記緩衝手段180が圧縮コイルスプリングからなるものであってもよい。
上記のような遮断器は、そのアクチュエータ100が本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータ100からなる。遮断器の具体的な遮断動作については、図1及び図2を参照して既に説明済みであり、アクチュエータ100の動作については、図3及び図4を参照して既に説明済みであるので、以下では、重複する説明は回避しながら簡単に説明する。
まず、図5に示すような閉極状態において電力系統に異常が発生し、正常電流の数倍に達する故障電流が流れると、アクチュエータ100のコイル140に電流が供給される。そうすると、図6に示すように、コイル140と可動子150が移動しながら絶縁操作ロッド25を引っ張るようになる。したがって、固定アーク接触子11から可動アーク接触子21が離れ、固定主接触子12から可動主接触子22が離れる。そうすると、パッファシリンダー24が固定ピストン14に対抗する方向に引っ張られて、パッファシリンダー24内部の消弧性ガスを圧縮させる。その結果、圧縮された消弧性ガスが吸気口17と流路18から噴出されて、固定アーク接触子11と可動アーク接触子21の間に発生しているアークプラズマを消滅させる。
次いで、可動子150が更に後退して絶縁操作ロッド25を更に引っ張ると、図7に示すように、完全な開極状態が達成される。
このとき、上記可動子150の移動末尾では、可動子150の端部が緩衝手段180にぶつかって衝撃力が吸収される。したがって、開極最後の段階では、可動子150の移動速度が減速されるため、可動子150の可動リング体152が第2の端部板162に衝突しなくなる。
前述したように、遮断器が故障電流を遮断し極間の絶縁を迅速に回復するためには、極めて瞬時に動作が完了できる大きな力と高速度が要求される。特に、遮断容量が大きい高圧/超高圧の遮断器においては、操作力が非常に大きなアクチュエータを必要とする。
本発明の遮断器においては、電子反発力によって作動するアクチュエータ100を備えているため、磁性体の飽和問題を考慮する必要がない。したがって、単にコイル140の巻数を多くし、電流の強さを大きくさえすれば、より大きな操作力を得ることができるため、その大きさと重量の増大に比して非常に大きな操作力の増大を得ることができるようになる。その結果、本発明のアクチュエータは、初期速度が非常に速い。
そのため、上記のようなアクチュエータ100を使用している本発明の遮断器は、従来は適用し難かった365kv以上の送電用高圧/超高圧遮断器において非常に優れた性能を奏し得る。特に、アクチュエータにおいて消弧ガスを圧縮させるための力まで担わなければならないガス消弧型遮断器、さらには、パッファ消弧方式のガス消弧型遮断器においても非常に優れた性能を奏し得る。
また、本発明による遮断器は、コイルの巻数などを調整して大きさと操作力を増減できるため、前述した高圧/超高圧用遮断器だけでなく、低圧用遮断器にも当然のことながら小型で且つ軽量にて容易に適用することができるようになる。
以上の説明においては、図面に示したパッファ消弧型遮断器を一例として挙げて説明したが、本発明のアクチュエータは、真空遮断器、オイル遮断器、そしてロータリーアーク消弧方式の遮断器、熱膨脹消弧方式の遮断器、複合消弧方式の遮断器など、大きな力と高速度を要求する大半の遮断器に容易に適用可能であり、その効率も非常に大きいといえよう。
(実施例2)
添付した図8、図9、及び図10には、本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータが示されている。第2の実施の形態によるアクチュエータは、前述した第1の実施の形態による電磁石アクチュエータ(EMFA)を変形した形態を有する。
図8に示すように、本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータ200は、内部に環状のチャンバ211が形成されている磁性体胴体210と、該胴体210のチャンバ211内部に半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石220及び外側永久磁石230と、環状のコイル241を有し上記内側永久磁石220と内側永久磁石230の間に軸方向に直線移動自在に設けられる環状の可動子240とを含んでなる。
上記コイル241を有する可動子240は、該コイル241に電流が供給されると、上記内側永久磁石220と上記外側永久磁石230による磁界と上記コイル241電流による電界によって発生する力で上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の間を軸方向に直線運動する。
上記胴体210は、上記内側および外側永久磁石220、230及び可動子240の設置のために第1の胴体210aと第2の胴体210bとに区画されて互いに結合される形態からなることが好ましい。
本実施の形態において、上記可動子240のコイル241の両端部のそれぞれには、環状の第1の磁性体リング242と第2の磁性体リング243が上記コイル241と一体化して設けられてもよい。上記コイル241と第1および第2の磁性体リング242、243の一体化は、該コイル241と第1および第2の磁性体リング242、243を絶縁体ハウジング244中に埋め込むことにより達成可能である。上記第1および第2の磁性体リング242、243の大きさ(長さ)は、被駆動体の保持力に応じて互いに異なるように構成することができる。例えば、遮断器の閉極状態を持続的に保持するのに必要な保持力と開極状態を持続的に保持するのに必要な保持力の差に応じて変わり得る。
上記第1および第2の磁性体リング242、243に対応して、上記内側および外側永久磁石220、230の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石251、252と第2の内側および外側補助永久磁石255、256を設けることもできる。
上記第1の内側および外側補助永久磁石251、252と第2の内側および外側補助永久磁石255、256の極性は、上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の極性と逆方向をなすようにする。そうすると、第1の内側および外側補助永久磁石251、252の間に発生する磁力線及び上記第2の内側および外側補助永久磁石255、256の間に発生する磁力線の方向が上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の間に発生する磁力線の方向と逆となる。その結果、上記可動子240が、図8において上方へ移動した時、上記第1の内側および外側補助永久磁石251、252による磁力によって上記第1の磁性体リング242が保持されて、上記コイル241への給電を遮断しても可動子240が上方へ移動した状態を保持し続けることができるようになる。同様に、上記可動子240が、図8において下方へ移動した時、上記第2の内側および外側補助永久磁石251、252による磁力によって上記第2の磁性体リング242が保持されて、上記コイル241への給電を遮断しても可動子240が下方へ移動した状態を保持し続けることができるようになる。
上記可動子240の一端部(図中の上端部)には、複数本の非磁性体ロッド271が連結される。そして、上記複数本の非磁性体ロッド271の端部には支持台281を備えることもできる。上記支持台281には連結部281aが形成されており、該連結部281aには穴281bが形成されている。上記連結部281aは、上記穴281bから遮断器のような被動部に連結される。
上記可動子240の他端部(図中の下端部)にも複数本の非磁性体ロッド271を連結することができる。そして、上記複数本の非磁性体ロッド272の端部には支持台282を備えることもできる。
上記可動子240の軸方向移動末尾に該可動子の端部が胴体210に衝突することを防止するために可動子240の両端部側に第1および第2の緩衝手段261、262を備えることができる。本実施の形態において、上記第1および第2の緩衝手段261、262は、圧縮コイルスプリングからなり、上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の間に配設される。上記第1および第2の緩衝手段261、262は、図示した形態だけに限定されるものではない。例えば、アクチュエータ100の外側に油圧または空圧ダンパを設けてもよい。また、本実施の形態のように上記胴体210の内部に設けずに、胴体210の外側に設けることもできる。
図9及び図10には、図8に示した構成要素が詳細に示されている。
まず、図9には、上記胴体210と、内側および外側永久磁石220、230と、第1の内側および外側補助永久磁石251、252、及び第2の内側および外側補助永久磁石255、256の具体的な形状が示されている。胴体210の内部には環状のチャンバ211が形成される。したがって、上記チャンバ211は、内壁面211aと外壁面211bを有する。上記胴体210の内部への環状のチャンバ211の成形と上記内側および外側永久磁石220、230及び可動子240の組み付けのために、上記胴体210を、第1の胴体210aと第2の胴体210bとに分けることもできる。そして、上記第2の胴体210bの下側には、前述した第2の緩衝手段262の設置のための延長溝212を形成することができる。上記延長溝212は、上記緩衝手段262の長さが長い場合に形成される。上記胴体210の両端部に形成された複数の通孔213は、前述したロッド271の通過のためのものである。
上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の極性は、磁力線が矢印方向、即ち、半径方向の内側に流れるように配置される。そして、第1の内側および外側補助永久磁石251、252と第2の内側および外側補助永久磁石255、256の極性は、上記内側永久磁石220と外側永久磁石230の極性と逆方向に配置される。このような内側および外側永久磁石220、230と、第1の内側および外側補助永久磁石251、252、及び第2の内側および外側補助永久磁石255、256を、連設された環状にて示しているが、半径方向に複数に分割された形態を有してもよい。
図10には、可動子240と第1および第2の緩衝手段261の具体的な形状が示されている。前述したように、上記可動子240は、コイル241と第1および第2の磁性体リング242、243が絶縁体ハウジング244中に埋め込まれて一体化された形態を有する。上記絶縁体ハウジング244は、プラスチック材からなるものであってもよい。この場合、上記コイル241と第1および第2の磁性体リング242、243は、インサート工法によってハウジング244を射出成形することで簡単に埋め込むことができる。そして、上記可動子240の両端部には、前述したロッド271の結合のための複数の溝245が形成されている。上記ロッド271は、上記溝245にネジ止め方式などによって結合されてもよい。一方、上記第1および第2の緩衝手段261、262が圧縮スプリングからなり、胴体210の内部に設けられる場合、上記圧縮スプリング261、262は、上記複数本の非磁性体ロッド271、272の外側を取り囲む形で設けられてもよい。上記ロッド271の端部に固定された支持台281には、連結部281aが形成されている。上記連結部281aには、作動ロッド280が穴281bと軸291の結合によって連結されている。上記作動ロッド290は、遮断器のような被動部に連結され、上記可動子240の軸方向運動によって被動部を駆動する。
添付した図11には、上記第2の実施の形態によるアクチュエータ200を有する遮断器が示されている。同図に示す遮断器は、前で図5、図6及び図7を参照して説明した遮断器に比べて、アクチュエータ部分だけが異なっており、残り部分は同じ構成からなる。図11では、遮断器が閉極状態を保持する時を示している。
図11に示すように、本実施の形態による遮断器においては、遮断器の絶縁操作ロッド25には作動ロッド290がピン170により連結され、上記作動ロッド290は、上記アクチュエータ200の支持台281に連結される。したがって、上記絶縁操作ロッド25は、上記支持台281の運動によって軸方向に移動することで閉極動作と開極動作を行うようになる。上記支持台281は、前述した可動子240に連結されて、可動子240の軸方向運動によって駆動する。具体的には、上記絶縁操作ロッド25の一端部は、上記支持台281の連結部281aに軸291により連結されている。
図12、図13、図14及び図15には、本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータ200の作動過程が順次に示されている。上記アクチュエータ200が図11に示す遮断器に適用されたものと仮定して説明する。
図12は、可動子240が図中の上方、即ち、第1の内側および外側補助永久磁石251、252側に最大限移動した状態を示している。したがって、支持台281も最大限上方に移動して作動ロッド290(図示せず)を押し上げ、遮断器が閉極状態を保持するようになる。内側および外側永久磁石220、230の磁力線の方向は、矢印(m1)にて、第2の内側および外側補助永久磁石255、256の磁力線の方向は矢印(m2)にて、そして第1の内側および外側補助永久磁石251、252の磁力線の方向は矢印(m3)にて示している。上記可動子240が上方へ移動することで遮断器が閉極状態を保持する間は、上記可動子240のコイル241には電流が供給されない。上記可動子240の第1の磁性体リング242は、上記内側および外側永久磁石220、230と第1の内側および外側補助永久磁石251、252から発生する磁力線の流れ経路としての役割を果たすようになる。それと共に、上記第1の磁性体リング242が、既に第1の内側および外側補助永久磁石251、252寄りとなっているため、上記第1の内側および外側補助永久磁石251、252の磁界による力(磁力)が、上記第1の磁性体リング242に及ぶようになる。該力は、上記第1の磁性体リング242を保持する保持力として働き、可動子240が上方に移動した状態を保持し続けられるようになる。したがって、遮断器は、閉極状態を継続して保持することができるようになる。このとき、上記可動子240は、第1の緩衝手段261によって一定限度以上は上昇することができず、上記第1の内側および外側補助永久磁石251、252による保持力と第1の緩衝手段261が有する弾性復帰力とが平衡をなす地点で止まるようになる。
電力系統に異常が発生すると、遮断器を開極させるためにコイル241に電流が供給される。そうすると、内側および外側永久磁石220、230の間で発生する磁束密度とコイル241によって発生する電流密度との関係から反発力(軸方向力)が作用するようになり、その結果、コイル241が下方へ移動する。即ち、可動子240が下方へ移動する。この場合、上記コイル241に供給される電流は、閉極状態において第1の内側および外側補助永久磁石251、252によって第1の磁性体リング242を保持しようとする保持力を十分に克服できる程度の値にて供給される。
可動子240が、図13に示す位置まで下降すると、コイル241に作用する反発力と可動子240が移動する慣性力による軸方向移動力との和が第1の磁性体リング242を上方に引っ張る力より遥かに大きいため、可動子240は、下方へ継続して進むことができるようになる。また、この時には、第2の磁性体リング243が第2の内側および外側補助永久磁石255、256方へ進入して、上記内側および外側永久磁石220、230と第2の内側および外側補助永久磁石255、256から発生する磁力線の流れ経路の役割を果たすようになる。したがって、第2の内側および外側補助永久磁石255、256による第2の磁性体リング243の下方への引っ張り力が漸進的に大きくなって、可動子240が、下方に更に大きな力を受けて加速する。この時がアクチュエータ200が最大の力を出す時である。したがって、この時を、遮断器の接点部においてガス反発力(図6において、固定ピストン14に対抗する方向にパッファシリンダー24を引っ張るべき力)が最大となる時点と一致するように設計することが好ましい。
このように、可動子240の速度が継続して増加しながら、図13に示した地点を通ると、コイル241に供給される電流を速かに遮断する。そうすると、上記可動子240は慣性力と上記第2の内側および外側補助永久磁石255、256が第2の磁性体リング243を下方へ引っ張る力によってのみ移動する。
可動子240が図14の位置まで下降すると、第2の内側および外側補助永久磁石255、256は、第2の磁性体リング243を移動方向と逆方向(上方)に押し上げるようになる。即ち、可動子240の第2の磁性体リング243が第2の内側および外側補助永久磁石255、256の軸方向中間地点を通った時点からは、可動子240の移動方向と逆の方向に力が発生して可動子240を制動するようになる。この時点では、遮断器の接点では既に開極動作が修了した状態であるため、制動力が大きければ大きいほど可動子240の下端部が胴体210にぶつかって衝撃を受けることが生じなく、機械的安定化を得ることができるようになる。しかしながら、実際のところ、可動子240は6m/s以上の非常に高速度にて移動するため、可動子240が第2の内側および外側補助永久磁石255、256を通り過ぎて胴体210に衝突するおそれがある。この場合、第2の緩衝手段262によって可動子240を安定して減速され得る。
可動子240が下方へ移動する動作末尾では、通常、上記第2の緩衝手段262と第2の内側および外側補助永久磁石255、256によって可動子240を移動方向と逆の方向に押す力が第2の内側および外側補助永久磁石255、256によって第2の磁性体リング243を保持する保持力より大きくなることは当たり前である。
そうすると、図15に示すように、可動子240は上記第2の緩衝手段262の復元力によって上方に上昇するようになる。結局として、上記可動子240は、上記第2の緩衝手段262の復元力と第2の内側および外側補助永久磁石255、256による第2の磁性体リング230の保持力が平衡をなす地点で止まるようになる。この時が遮断器の開極が完了した状態である。
添付した図16〜図21には、本発明の第2の実施の形態による電磁石アクチュエータ200を遮断器に適用した場合のシミュレーション実験結果が示されている。
図16及び図17は、本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、第1および第2の磁性体リング242、242と補助永久磁石251、252、255、256を有することなく内側および外側永久磁石220、230のみを有する時における、可動子240を移動させる力と電流特性を示している。電流は継続的に増加させるが、可動子240を移動させる力は初期だけ増加し、その後、急激に小さくなる。しかし、遮断器のガス反発力は、可動子の動作がほぼ終了する地点で最大となる。したがって、第1および第2の磁性体リング242、243と補助永久磁石251、252、255、256を備えていないアクチュエータモデルは、超高圧用としての使用には少し不向きであるといえよう。
添付した図18及び図19は、アクチュエータが第1および第2の磁性体リング242、243と補助永久磁石251、252、255、256を有する時における力と電流特性を示している。即ち、外側永久磁石220、230の上、下に補助永久磁石251、252、255、256を設け、コイル241の上、下に第1および第2の磁性体リング242、243を設けた時における特性を示している。この時は、図16及び図17において問題となっていた可動子240の移動につれて力が減少する現象をなくすことができる。
図18において、四角形ポイントでつながれたグラフが遮断器のガス反発力を示し、三角形ポイントでつながれたグラフが、アクチュエータだけから発生する電子力(アクチュエータの推力)を示し、菱形ポイントでつながれたグラフが上記遮断器のガス反発力に勝って動作するアクチュエータの合成力(Net force)を示す。アクチュエータだけから発生する電子力がガス反発力より大きくなって始めて可動子の速度が速くなる。このような電子力は、前で図16及び図17を参照して説明したように、可動子の移動初期区間では増加し、その後、減少するようになる。しかし、本グラフでは、可動子の移動初期区間を通って僅かに減少し、以降からは再び力が増加することが分かる。即ち、力が再び増加する時点が、可動子の磁性体リングが補助永久磁石に近づく時点となる。したがって、可動子に及ぶ力が大きくなり、全体的な可動子の速度は減ることなく継続して増加するようになる。
図18において、「K区間」では電子力による力がガス反発力より小さくなる。しかし、この時は、可動子の慣性力が非常に大きい状態であるため、図19に示す「変位」グラフのように、可動子の速度が差ほど減ることなく相変らず高速度を出すことができる。例えば、遮断器の好適な設計とは、ガス反発力がアクチュエータのみからの電子力より大きくならないようにすることであるが、ガス反発力の最大値は毎回変わるため、可動子の慣性力が十分に大きければ、その問題は深刻ではない。
(実施例3)
添付した図20及び図21には、本発明の第3の実施の形態による電磁石アクチュエータ300が示されている。第3の実施の形態によるアクチュエータ300は、第2の実施の形態によるアクチュエータが一つの胴体310に複数(図中では4つ)設けられた形態である。即ち、磁性体からなる一つの胴体310内部に複数の操作部300a、300b、300c、300dを設けてもよい。上記それぞれの操作部300a、300b、300c、300dは、前述した第2の実施の形態のアクチュエータと同様に、内側および外側永久磁石220、230と、コイルと第1および第2の磁性体リングを有する可動子240と、第1および第2の内側および外側補助永久磁石251、252、255、256、及び第1および第2の緩衝手段261、262とを備える。上記複数の可動子240のそれぞれには、複数本のロッド271、272が連結され、上記複数本のロッド271、272は、一つの支持台321、322に連結される。上記上支持台321には、遮断器への連結のための連結部321aが備えられる。このような本発明の第3の実施の形態によるアクチュエータ300は、遮断器の遮断容量の増大に応じてアクチュエータの個数を増大させる場合における好適な構成例を示している。
一方、前述した第1ないし第3の実施の形態によるアクチュエータ及びそれらを適用した遮断器においては、超伝導磁石(または、超伝導バルク磁石)を利用して磁束密度を増大させることでアクチュエータの効率を極大化させることができる。本発明で提案された様々なアクチュエータは、永久磁石の磁束密度とコイルの電流密度から発生する電子反発力によって動作するアクチュエータであるため、既存の永久磁石に替えて超伝導磁石を利用すると、磁束密度が大きくなってより大きな力と高速度が得られるようになる。
E=1/2(BH)=B/2μ
上記式から分かるように、エネルギーは磁束密度の二乗に比例するようになる。そして、一般の永久磁石のうち相対的に磁束密度の高いNd系(ネオジウム系)の永久磁石の磁束密度は、通常1.2テスラ(T)程度であるのに対し、現在開発された超伝導磁石(または、超伝導バルク磁石)の磁束密度は、3T〜12T程度であって、一般の永久磁石に比べて遥かに高い磁束密度を有する。仮に、約3テスラ(T)の磁束密度を有する超伝導磁石を適用した場合、約1テスラ(T)の磁束密度を有する一般の永久磁石に比べて磁束密度は約3倍となり、エネルギーは約9倍となる。したがって、この時、同じ量の電流密度を加えると、その力が約9倍と大きくなることが分かる。このように、一般の永久磁石に替えて超伝導磁石を適用することでその効率を高めることができる。実施例1によるアクチュエータの場合では、一般の永久磁石に替えて超伝導磁石を使用するだけでその効率を高めることができる。しかし、実施例3によるアクチュエータのようにガス反発力を考慮して、該ガス反発力に対向するために主永久磁石(内側および外側永久磁石)と補助永久磁石(第1および第2の内側および外側補助永久磁石)の間に発生する力を利用する場合、主永久磁石と補助永久磁石ともに超伝導磁石を使用すると問題が生じるようになる。超伝導磁石の特徴は、一般の永久磁石と同様に一定の磁束密度を示すが、外部から発生した磁界は超伝導性質によって超伝導磁石に流入されなくなる。ゆえに、本発明では、主永久磁石として超伝導磁石を利用し、補助永久磁石として一般の永久磁石を利用して超伝導磁石から発生した磁界が一般の永久磁石を通って流れるようにし、その結果、操作部のリング状磁性体が超伝導磁石と一般の永久磁石の境界部分に位置する時に大きな力として作用させることができる。
以上で説明した本発明によるアクチュエータでは、永久磁石による磁界とコイルの電流密度による電子反発力によって可動子を作動させる構造を有するため、小型で且つ軽量でも大きな操作力と操作速度を発揮することができるという長所がある。
また、本発明の遮断器においては、大きな力と高速で遮断動作が行われるため、特に、超高圧及び高圧遮断器に有用に適用することができ、低圧用としても適用し易いという長所がある。
以上では、添付図面に示した本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、これらは本発明の一つの例示に過ぎなく、本発明の保護範囲がこれらに限定されるものではない。また、以上のような本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によって様々な変形及び均等な他の実施が可能であり、このような変形及び均等な他の実施の形態は、本発明の特許請求の範囲に属することは言うまでもない。
従来の遮断器のうちのパッファ消弧型遮断器を一例として示す閉極状態の断面図である。 図1に示す遮断部の消弧状態の詳細を示す拡大図である。 本発明の好適な第1の実施の形態によるアクチュエータの構成を示す断面図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータが設けられた遮断器の構成を示す図であって、遮断器が閉極状態から消弧状態、開極状態に変化する状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータが設けられた遮断器の構成を示す図であって、遮断器が閉極状態から消弧状態、開極状態に変化する状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータが設けられた遮断器の構成を示す図であって、遮断器が閉極状態から消弧状態、開極状態に変化する状態を示す断面図である。 本発明の好適な第2の実施の形態によるアクチュエータの構成を示す立体断面図である。 それぞれ本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの構成要素を詳細に示す図である。 それぞれ本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの構成要素を詳細に示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータが設けられた遮断器を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの動作過程を順次に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの動作過程を順次に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの動作過程を順次に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータの動作過程を順次に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、第1および第2の磁性体リングと補助永久磁石を有することなく内側および外側永久磁石のみを有する時における可動子を移動させる力と電流特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータにおいて、第1および第2の磁性体リングと補助永久磁石を有することなく内側および外側永久磁石のみを有する時における可動子を移動させる力と電流特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータが第1および第2の磁性体リングと補助永久磁石を更に有する時における力と電流特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態によるアクチュエータが第1および第2の磁性体リングと補助永久磁石を更に有する時における力と電流特性を示すグラフである。 それぞれ本発明の第3の実施の形態による電磁石アクチュエータの構成を示す平面図及び立体断面図である。 それぞれ本発明の第3の実施の形態による電磁石アクチュエータの構成を示す平面図及び立体断面図である。
符号の説明
100 アクチュエータ
110 内筒体
120 外筒体
130 内側永久磁石
132 外側永久磁石
140 コイル
142 給電線
150 可動子
152 可動リング体
154 可動軸
156 連結軸
158 連結板

Claims (25)

  1. 磁性体からなる中空の内筒体と、
    磁性体からなり、前記内筒体と同心状に前記内筒体から半径方向の外側に一定間隔を保持して設けられる外筒体と、
    それぞれ前記内筒体の外面と前記外筒体の内面に接して互いに一定間隔を保持して配設される内側および外側永久磁石と、
    前記内側永久磁石と外側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられるコイル、及び
    前記コイルがその一端部に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側および外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する非磁性体の可動子と、を含み、
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、そのコイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする電磁石アクチュエータ。
  2. 前記非磁性体の可動子は、
    一端部に前記コイルが設けられ、前記内側永久磁石と外側永久磁石の間で軸方向に直線運動自在に設けられる可動リング体、及び
    前記内筒体の内側に直線移動自在に設けられると共に、その一端部が前記可動リング体に連結され該可動リング体によって軸方向に直線移動する可動軸と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁石アクチュエータ。
  3. 前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項1に記載の電磁石アクチュエータ。
  4. 磁性体からなり、前記内筒体と外筒体の両端部を塞ぐことにより円滑な磁界の流れを誘導する第1および第2の端部板を含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁石アクチュエータ。
  5. 磁性体からなる中空の内筒体と、
    磁性体からなり、前記内筒体と同心状に前記内筒体から半径方向の外側に一定間隔を保持して設けられる外筒体と、
    それぞれ前記内筒体の外面と前記外筒体の内面に接して互いに一定間隔を保持して配設される内側および外側永久磁石と、
    前記内側永久磁石と外側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられるコイルと、
    前記コイルがその端部に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側および外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する非磁性体の可動子、及び
    前記可動子の他端部に連結され、前記可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行う絶縁操作ロッドと、を含み、
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、そのコイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする遮断器。
  6. 請求項5において、
    前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
  7. 前記非磁性体の可動子は、
    一端部に前記コイルが設けられ、前記内側永久磁石と外側永久磁石の間で軸方向に直線運動自在に設けられる可動リング体、及び
    前記内筒体の内側に直線移動自在に設けられ、その一端部が前記可動リング体に連結されると共にその他端部が前記絶縁操作ロッドに連結されて、前記可動リング体によって軸方向に直線移動することで前記絶縁操作ロッドを移動させる可動軸とを含むことを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
  8. 磁性体からなり、前記内筒体と外筒体の両端部を塞ぐことで円滑な磁界の流れを誘導する第1および第2の端部板を含むことを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
  9. 前記可動子の開極方向の移動末尾となる地点部分に設けられて衝撃力を吸収する緩衝手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
  10. 前記緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなることを特徴とする請求項9に記載の遮断器。
  11. 内部に環状のチャンバが形成されている磁性体の胴体と、
    前記胴体のチャンバ内部に半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石、及び
    環状のコイルを有し前記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側永久磁石と前記外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子と、を含み、
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、そのコイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする電磁石アクチュエータ。
  12. 前記第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石の極性は、前記内側永久磁石と外側永久磁石の極性と逆方向であることを特徴とする請求項11に記載の電磁石アクチュエータ。
  13. 前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項11または12に記載の電磁石アクチュエータ。
  14. 前記コイルと第1および第2の磁性体リングは、絶縁体ハウジング中に埋め込まれて一体化されることを特徴とする請求項11に記載の電磁石アクチュエータ。
  15. 前記絶縁体ハウジングは、プラスチック材からなることを特徴とする請求項14に記載の電磁石アクチュエータ。
  16. 前記可動子の軸方向の移動末尾に前記可動子の端部が胴体に衝突することを防止するために、前記可動子の両端部側に第1および第2の緩衝手段が設けられることを特徴とする請求項11に記載の電磁石アクチュエータ。
  17. 前記第1および第2の緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなることを特徴とする請求項16に記載の電磁石アクチュエータ。
  18. 前記第1および第2の緩衝手段は、圧縮コイルスプリングからなり、前記内側永久磁石と外側永久磁石の間に配設されることを特徴とする請求項16に記載の電磁石アクチュエータ。
  19. 前記可動子の一端部には、複数本の非磁性体のロッドが連結され、前記複数本の非磁性体ロッドの端部には被動部に連結されるための支持台が設けられることを特徴とする請求項11に記載の電磁石アクチュエータ。
  20. 内部に環状のチャンバが形成されている磁性体の胴体と、
    前記胴体のチャンバ内部に半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石と、
    環状のコイルを有し前記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向で直線移動自在に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側永久磁石と前記外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子、及び
    前記可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行うために、前記可動子に連結される絶縁操作ロッドと、を含み、
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、該コイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする遮断器。
  21. 前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項20に記載の遮断器。
  22. 磁性体からなる一つの胴体内部に複数の電磁石操作部が設けられ、
    前記複数の操作部はそれぞれ、
    半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石と、
    環状のコイルを有し前記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側永久磁石と前記外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子と、
    前記複数の可動子に連結される複数本のロッド、及び
    前記複数本のロッドの端部を一つに連結する支持台と、を含み、
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、該コイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする電磁石アクチュエータ。
  23. 前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項22に記載の電磁石アクチュエータ。
  24. 磁性体からなる一つの胴体内部に設けられた複数の操作部と絶縁操作ロッドとを含み
    前記複数の操作部はそれぞれ、
    半径方向に一定間隔を保持して同心状に設けられる環状の内側永久磁石及び外側永久磁石と、
    環状のコイルを有し前記内側永久磁石と内側永久磁石の間に軸方向に直線移動自在に設けられ、前記コイルに電流が供給されると、前記内側永久磁石と前記外側永久磁石による磁界と前記コイルの電流密度による電子反発力によって前記内側永久磁石と外側永久磁石の間を軸方向に直線運動する可動子と、
    前記複数の可動子に連結される複数本のロッド、及び
    前記複数本のロッドの端部を一つに連結する支持台と、を含み、
    前記絶縁操作ロッドは前記複数の可動子によって直線運動することで閉極動作と開極動作を行うために、前記支持台に連結され
    前記内側および外側永久磁石の両端部のそれぞれには、環状の第1の内側および外側補助永久磁石と第2の内側および外側補助永久磁石が設けられ、
    前記可動子は、該コイルの両端部のそれぞれに環状の第1の磁性体リングと第2の磁性体リングが配設されて前記コイルと一体化された形態からなることを特徴とする遮断器。
  25. 前記内側永久磁石と外側永久磁石は、超伝導磁石からなることを特徴とする請求項24に記載の遮断器。
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