JPWO2015072003A1 - ガス遮断器 - Google Patents

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Abstract

アクチュエータの可動部の高剛性化と軽量化を両立し、信頼性を向上させたガス遮断器を提供する。固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記可動接触子の端部に連結された絶縁ロッド81と、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器1とを有する遮断部と、永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に配置した可動子23と、可動子23に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子と、可動子23が動作軸に対して垂直方向に複数並べて配置された可動子ユニット24を有する操作部を備えたガス遮断器において、複数の可動子23を絶縁ロッド81に連結する連結部500を有することを特徴とするガス遮断器。

Description

本発明はガス遮断器に関するもので、特に電動で動作させて高電圧を遮断する電動駆動方式ガス遮断器に関するものである。
遮断器は速やかに事故電流を遮断することにより、電力系統の事故の波及を防止する役割を持つため、信頼性の確保が重要である。ガス遮断器を操作する操作器として、操作ばねに蓄勢したばね力を解放することにより操作力を得るようにしたばね操作器と、空気圧や油圧を利用して操作力を得るようにした空気圧操作器や油圧操作器が従来から知られている。
ばね操作器は低操作力、保守性、経済性に優れており、また空気圧操作器は取扱いが容易であると共に高い操作力が得られ、更に油圧操作器は低騒音で高い操作力が得られるという特徴がある。
しかしながら、ばね操作器による操作ではばねの弾性力が必ずしも一定でないこと、ばねの位置決め精度は必ずしも高くないこと、複雑で多くの部品から成り立つこと等から動作に対する信頼性について改善の余地がある。また、油圧や空気圧を利用する操作方式では、周囲の温度変化によっては作動流体が漏れるおそれがあり、更には部品の一部に不具合や故障があると全体が動作しなくなる可能性もあり、取り扱いが容易ではないと言う側面もある。
ここで、上記の様な点を改善する方式の一例として、電気の力により操作力を生み出す技術として例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、直線移動可能なコイルに電流を供給するアクチュエータ構造で、固定された円筒形状の永久磁石から発生する磁界の力との反発力を利用してコイルに繋がる絶縁ロッドを直線運動させる遮断器構成が記載されている。
特表2007−523475号公報
特許文献1に記載されたアクチュエータでは、電磁力を受けて直動運動する連結軸と、絶縁ロッドに平行に配置された可動軸とが、連結板で連結されている。連結板の中心に可動軸を配置し、隅に複数の連結軸を配置した構造としているため、遮断動作開始時の急加速および遮断動作終了時の急減速により連結板に過大な曲げ応力が発生する可能性がある。
連結板の高剛性化のために板厚を増加させればよいが、これにより連結板の質量が増加するため、アクチュエータの加速性能が低下する可能性がある。また、加速および減速に必要な電流が増加するため、電源装置が大型化しコストが増加する可能性がある。従って、遮断性能と信頼性を向上させたガス遮断器を提供するためには、アクチュエータの可動部の高剛性化と軽量化を両立させることが課題である。
上記問題を解決するために、本発明に係るガス遮断器は、固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記可動接触子の端部に連結された絶縁ロッドと、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に含有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器とを有する遮断部と、永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に配置した可動子と、該可動子に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子と、前記可動子が動作軸に対して垂直方向に複数並べて配置された可動子ユニットを有する操作部を備えたガス遮断器において、前記複数の可動子を前記絶縁ロッドに連結する連結部を有することを特徴とする。
本発明によればアクチュエータの可動部の高剛性化と軽量化を両立することで、遮断性能と信頼性を向上させたガス遮断器を提供できる。
実施例1に係るガス遮断器(閉極状態)の断面図である。 実施例1に係る連結部の一例の斜視図である。 実施例1に係るガス遮断器(開極状態)の断面図である。 実施例1に係る連結部の正面図である。 実施例1に係るアクチュエータの概略斜視図である。 図5の正面図である。 図6から巻線を除いた状態を示す図である。 実施例1に係るガス遮断器に適用するアクチュエータの断面構成の一例である。 実施例1に係るガス遮断器に適用するアクチュエータの断面構成の他の例である。 本発明に係るガス遮断器の遮断特性を説明する図である。 実施例1に係る連結部の他の例の斜視図である。 図11の正面図である。 実施例2に係る連結部の可動子保持部のXY面断面図である。 実施例3に係る連結部の可動子保持部のXY面断面図である。 実施例4に係る連結部の他の例の斜視図である。 実施例5に係る連結部の他の例の可動子保持部のXY面断面図である。 実施例5に係る連結部の他の例の可動子保持部のXY面断面図である。 実施例6に係る連結部の他の例の斜視図である。
以下、本発明を実施する上で好適な実施例について図面を用いて説明する。尚、下記はあくまでも実施の例であって、発明の内容を下記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲の記載を満たす範囲内で種々の態様に変形することが可能である。
実施例1について図1から図12を用いて説明する。図1は本発明に係る連結構造を有するガス遮断器の閉極状態を示し、図2は図1の連結部の詳細斜視図、図3は本発明に係る連結構造を有するガス遮断器の開極状態、図4は連結部の正面図を示す。該図に示すように、本実施例のガス遮断器は、事故電流を遮断するための遮断部と、該遮断部を操作するための操作部と、遮断部と操作部を連結支持する連結部500で構成される。
遮断部は内部にSF6ガスを充填させて密閉した金属容器1内に、金属容器1端部に設けられた絶縁支持スペーサ2に固定された固定側電極3と、可動側電極4と、可動側電極4に設けられる可動電極6及びノズル5と、操作部側に接続されると共に可動側電極4に接続される絶縁支持筒7と、可動側電極4に接続され主回路の一部を構成する主回路導体となる高電圧導体8とを有している。
この構成において、操作部からの駆動力を通じて可動電極6を移動させ、電気的に開閉することにより、電流の投入及び遮断が可能である。高電圧導体8の周囲には、高電圧導体8に流れる電流を検出するための電流検出器として働く変流器51が設けられている。絶縁支持筒7内には操作部に接続される絶縁ロッド81が配置されている。絶縁ロッド81は、密閉された金属容器1を気密に保ったまま駆動できる様に設けられた直線シール部62を通じて、遮断部に隣接して設けられた操作器ケース61内に延伸されている。該絶縁ロッド81端部には、操作部と連結するためのヒンジ82が設けられている。
操作部は密閉された金属容器1に隣接して設けられる操作器ケース61内に、アクチュエータ100を有しており、アクチュエータ100は直線可動する可動子ユニット24を有する。図1において可動子ユニット24は、平行に対向して配置される2つの可動子23で構成される。
連結部500は、例えば、2つの可動子の間に設けられた可動子保持部501と、可動子保持部501を絶縁ロッド81に連結するための連結部材と、連結部材を絶縁ロッド81に保持するための絶縁ロッド保持部521とで構成されている。
可動子保持部501は、例えば、可動子端部に挿通された可動子用ピン502と、可動子用ピン502を可動子ユニット24に固定するピン抜け止め503とで構成される。
連結部材は、例えば、リンク512で構成されている。リンク512の一端を可動子用ピン502が挿通し、リンク512の他端を絶縁ロッド81に保持するための絶縁ロッド保持部521と連結することで、可動子ユニット24と絶縁ロッド81とを連結する。
絶縁ロッド保持部521は、絶縁ロッド用ピン522と、絶縁ロッド用ピン522を絶縁ロッド81の端部にリンク512を挟んで固定するピン抜け止め523とで構成される。図2及び図4に示すように、絶縁ロッド81の端部に凹状のヒンジ部を設け、2本のリンク512はそれぞれの一端をヒンジ部の中に収め、絶縁ロッド用ピン522及びピン抜け止め523で連結する。
遮断動作により2本の可動子用ピンに生じる応力を均等に分担するため、2本のリンク512は同じ長さであるのが好ましく、2本の可動子用ピン502と絶縁ロッド用ピン522の中心を結んで形成される三角形は、2本の可動子用ピンを結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形、又は、正三角形とするのが好ましい。
操作部のアクチュエータ100の構成について、図5ないし図9を用いて詳細を説明する。図5はアクチュエータ100の概略斜視図、図6は固定子14の正面図、図7は図6から巻線を除いた状態を示す図、図8ないし図9はアクチュエータ100の断面構成の例を示す。
アクチュエータ100は、操作器ケース61に絶縁性ガスを封止した状態で設けられる密封端子90を通じて電源ユニット71と電気的に接続されている(図1参照)。電源ユニット71は、制御ユニット72と接続され、制御ユニット72からの指令を受けることができる様に形成されている。制御ユニット72には、変流器51で検出した電流値が入力される。電源ユニット71及び制御ユニット72は、変流器51で検出した電流値に応じて、後述するアクチュエータ100の巻線41に供給する電流量や位相を変化させる制御機構として働く。
図6、7に示すように、固定子14は、第一の磁極部11と、第一の磁極部11に対向して配置される第二の磁極部12と、第一の磁極部と第二の磁極部をつなぐ磁性体13と、第一の磁極部及び第二の磁極部の内周に設けられる巻線41とを2つ組み合わせて構成される。
アクチュエータ100は、固定子14の内部に、第一の磁極部11および第二の磁極部12に空隙を介して対向する位置に可動子23を配置して構成している。可動子23は、永久磁石21及び永久磁石21を挟み込んで支持する磁石固定部材22から構成される。
永久磁石21の着磁方向はY方向(図6の上下方向)であり、隣り合う磁石毎に交互に着磁されている。磁極を交互に反転させて配置された永久磁石21の間には磁石固定部材22が配置される。磁石固定部材22としては非磁性の材料、例えば、非磁性のステンレス合金、アルミ合金、樹脂材料などが好ましいが、これに限定されるものではない。
アクチュエータ100の内部には、永久磁石21と、第一の磁極部11及び第二の磁極部12との間隔を保つため、機械的な部品を取り付ける。例えば、リニアガイド、ローラベアリング、カムフォロア、スラストベアリングなどが好ましいが、永久磁石21と、第一の磁極部11および第二の磁極部12との間隔を保つことができれば、これらに限定されるものでもない。
一般的に永久磁石21と第一の磁極部11及び第二の磁極部12の間には吸引力(図6のY方向の力)が発生する。しかし、本構成においては、永久磁石21と第一の磁極部11に発生する吸引力と、永久磁石21と第二の磁極部12に発生する吸引力とが互いに逆方向になるため力が相殺され吸引力が小さくなる。そのため、可動子23を保持するための機構が簡素化でき、可動子23を含む可動子ユニット24の質量を低減できる。可動子ユニットの質量を低減できるため、高加速度駆動や高応答駆動が可能となり、ガス遮断器の遮断性能を向上させることができる。
固定子14と永久磁石21が相対的にZ方向(図5の左右方向)に駆動するため、固定子14を固定することにより永久磁石21を含む可動子ユニット24がZ方向へ移動する。
駆動に際しては、巻線41に電流を流すことにより、磁界が発生し、固定子14と永久磁石21の相対位置に応じた推力を発生することが可能になる。また、固定子14と永久磁石21の位置関係と、注入する電流の位相や大きさを制御することにより、推力の大きさ、及び方向の調整が可能になる。
可動子ユニット24の動作制御は、開極指令および閉極指令が制御ユニット72に入力された場合に応じて、電源ユニット71からアクチュエータ100における電流を通電し、電気信号をアクチュエータ100の可動子ユニット24の駆動力に変換することで行う。
図5は上記したアクチュエータ100の一単位の構成の斜視図を示している。該図に示す様に、第一の磁極部と、第二の磁極部とをY方向に二つ並べた構成をしており、平行に対向して配置される二つの可動子が固定子を貫く構成をしている。
可動子を構成する各々の永久磁石21を挟み込むように巻線41がY方向に配置され、可動子の外側を上下に配置した第一と第二の磁極部とともに第一の磁極部と第二の磁極部をつなぐ断面形状H型の磁性体13が覆っている。H型の中央の横方向の部分(図中、Y方向で中間付近に設けられたX方向に固定子をつなぐ部分)は、この場合、第三の磁極部として働く。磁性体13はこれら3つの磁極を接続する。
図6および図7からわかるように、巻線41は第一の磁極部11と第二の磁極部12各々に巻かれ、永久磁石21を挟み込むように配置される。巻線41と永久磁石21が対向して配置されるため、巻線41で発生した磁束が効率よく永久磁石21に作用する。よって、アクチュエータ100を小型軽量化できる。
さらに第一の磁極部11、第二の磁極部12、第一の磁極部と第二の磁極部を繋ぐ磁性体13により磁気回路が閉じており、磁気回路の経路を短くすることが可能になる。これにより大きな推力を発生することが可能になる。また、永久磁石21の周りが磁性体で覆われるため外部への漏れ磁束を低減でき、周囲の機器への影響を低減できる。
図8および図9に基づき、Y方向に可動子23を二つ並べて構成されたアクチュエータ100の構成について説明する。Y方向に並べた二つの可動子23aと可動子23bの間は、可動子用ピン502で挿通され、ピン抜け止め503によってピン502の抜け防止されて固定されることで、二つの可動子を保持し一体で動作できるように構成している。複数の可動子を保持し一体動作することにより、可動子ユニット24全体の剛性が向上し耐衝撃性や応答性が向上し、結果としてガス遮断器の信頼性を向上させることができる。
図8において、複数の固定子14は固定板30に固定されることで各部の変形を防止している。また、図9においては、各固定子14の間にスペーサ部材31を配置しており、それらをボルトまたは接着剤により接合することで各部の変形を防止する。
上記のように構成した本実施例に係るガス遮断器は、図1の閉極状態から図3の開極状態に移行して電流を遮断する。その際、遮断部で発生したアークに消弧性能を有するSF6ガスを吹き付けることでアークプラズマを消滅させ、電流を遮断する。
図10に遮断動作時の可動側電極4の変位、遮断電流、極間電圧及び極間耐電圧を時系列に示す。遮断器は主に3つの遮断モードで遮断動作するが、何れの遮断モードにおいても、遮断動作序盤で停止している可動電極を加速させ、遮断動作終盤で可動部電極を減速、停止させる必要がある。図10において、図中の符号Sは遮断部の動作を示しており、投入位置“C”から遮断位置“O”に移動する。電流遮断の3つのモードにおける遮断動作序盤の動作特性をS1C、S2C、S3C、遮断動作終盤の動作特性をS1O、S2O、S3Oとする。
図10に示した遮断する電流波形は、図1ないし図3に示した電流検出用の変流器51により検出可能であり、検出した電流波形を制御ユニット72に入力することで最適な動作を実現することが可能である。遮断電流に依存して動作を制御する場合の例を下記にて説明する。
初めに通常遮断動作(普通モード)について説明する。図10において、普通モードでは太線S1に従って投入位置“C”から遮断位置“O”に移動する。遮断部の可動電極4は予め設定された摺動距離W1まで移動した時刻t1で電極の開極位置になる。
符号Iは変流器51により検出された遮断電流波形であり、開極後の時刻t2で電流ゼロ点を迎えることで電流が遮断される(S1C)。符号Vは極間の電圧波形であり、電流が遮断される時刻t2以降で極間に現れる。普通モードにおいて、遮断後は極間の電圧V1より極間の耐電圧V2が下回ることはない(S1O)。すなわち、この場合の動作が基準となる。
次に小電流を遮断する場合(小電流モード)の動作について説明する。この場合、送電系統での進相負荷遮断が対象となり、電流値は数十〜数百アンペア以下の小電流となる。電流が小さいため、遮断は容易であり、開極時刻t1以降に最初に現れる時刻t2のゼロ点で電流は遮断される(S2C)。ここで、進相負荷を遮断する場合、負荷側に電源電圧波高値相当の電圧が残留するため、極間には電源電圧の2倍高い電圧が印加される。一方で遮断部極間の耐電圧V2も時間とともに増大する。
進相負荷遮断の場合、極間電圧V1が耐電圧V2を上回ってしまうと極間で絶縁破壊が発生する。そこで、変流器51により小電流モードと判定された場合には普通モードにおける動作特性S1よりも速い動作特性S2で駆動するようにアクチュエータ100に入力する電流を制御する(S2O)。これにより普通モードでの極間の耐電圧特性V2よりもV3のように耐電圧の回復特性を速めることができる。
次に、大電流を遮断する場合(大電流モード)の動作について説明する。この場合、アークエネルギによる遮断部での圧力上昇が大きく、操作部への反力も大きくなるため、普通モードにおける動作特性S1よりも遅い動作特性S3になる(S3C、S3O)。
何れの遮断モードにおいても、遮断動作序盤はアクチュエータ100の巻線に電流を供給することで、可動子ユニット24および可動電極4を可動させるための加速力を発生させる。これにより、連結部500の可動子用ピン502および絶縁ロッド用ピン522に曲げ方向(図1の−Z方向)に荷重が作用する。
また、遮断動作終盤はアクチュエータ100の巻線に供給する電流量を制御することで可動子ユニット24および可動電極4を減速させるためのブレーキ力を発生させる。これによって、連結部500の可動子用ピン502および絶縁ロッド用ピン522には加速時とは逆方向の曲げ荷重が作用する(図1の+Z方向)。
このように、該ピンには遮断動作の度に繰り返し曲げ荷重が作用するため、ピンを例えば円柱や角柱のように断面係数の大きい形状にすることで、曲げ荷重に対して剛な形状とすることができる。結果的に、軽量かつ強度信頼性に優れた連結構造を有した可動子ユニット24を提供できる。さらに、軽量化によって必要な遮断速度に達するまでの時間を短縮化でき、信頼性の高いガス遮断器を提供できる。
もしくは、可動子ユニット24の軽量化によって所定の遮断速度を得るために必要な駆動力が低減できる。結果として電流を供給する電源装置を小容量化でき、ガス遮断器のコストを低減できる。例えば、可動子ユニットを含む可動部の質量を15%低減できると、電源装置の電流容量を約30%低減できる。
なお、図1ないし図12では可動子を2つの可動子用ピン502が挿通された構成としているが、3つ以上としてもよい。ピン1つあたりにかかる遮断時曲げ荷重が低減するため、より強度信頼性の高いガス遮断器を提供できる。
また、図1ないし図4では、2つの可動子用ピン502と、該ピンと同数のリンク512とが連結した構成を示している。本構成はリンク512を比較的単純な形状とすることができ、リンク部材を作製し易いという利点がある。
一方で、図11と図12のように、2つの可動子用ピンを1つのリンク512A部材で連結した構成をとることもできる。図11は連結部の斜視図、図12は正面図を示している。図11、12の構成においても、図2、4の構成と同様に、遮断動作により2本の可動子用ピンに生じる応力を均等に分担するため、リンク512Aの絶縁ロッド用ピン522から可動子用ピン502に伸びる部材の長さは同じであるのが好ましく、2本の可動子用ピン502と絶縁ロッド用ピン522の中心を結んで形成される三角形は、2本の可動子用ピンを結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形、又は、正三角形とするのが好ましい。
なお、図11、12の構成は、図2、4の構成と比較して、リンク512Aを可動子23の動作方向Z軸に対して左右対称に対向して設けることができる。従って、2本の可動子用ピン502それぞれのほぼ中央でリンク512Aを支持できる構成が可能となり、可動子用ピンの信頼性を高めることができる。さらに、連結部500を構成する部品点数を抑えることができ、可動子ユニット24全体を軽量化することによって、ガス遮断器の遮断性能を向上させることができる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第2の実施形態を図13に基づいて説明する。図13は可動子保持部のXY平面断面図を示している。なお、実施例1と同等物には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例1においては、可動子用ピン502に対してリンク512がY方向(可動子用ピン502の長手方向)に変位自由な構成になっている。そのため、直線シール部62のわずかな隙間などにより遮断動作の間に絶縁ロッド81がY方向に変位すると、可動子用ピン502とリンク512との挿通部で接触しゅう動が起こり、摩耗するおそれがある。
これを避けるために、ボルト531は、2つの可動子の一方の端部(図13ではY方向上部の可動子)に設けられた貫通孔に通され、2つの可動子の間に配されたリンク534に設けられためねじ孔533に螺入される。さらに前記ボルト531は、2つの可動子の他方の端部(図13ではY方向下部の可動子)に設けられた貫通孔を通じてナット532で締結固定される。
以上の構成とすることで、2つの可動子同士およびリンク534がボルト531で保持されるので、連結部材の上下方向の移動を規制でき、結果として可動子保持部を構成するボルト531の摩耗を低減できる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第3の実施形態を図14に基づいて説明する。図14は可動子保持部501のXY平面の断面を示している。
前記実施例1において、図14のように中空円筒状のカラー541を可動子保持部の可動子用ピン502とリンク512の間に設けることでも、前記実施例2と同様にリンク512の上下方向の移動を規制でき、結果として可動子保持部を構成する可動子用ピンの摩耗を低減できる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第4の実施形態を図15に基づいて説明する。なお、実施例1と同等物には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例において連結部500は、可動子用ピン602と、前記可動子用ピン602を2つの可動子の間に設けられた絶縁ロッド81のヒンジ82を介して連結するピン抜け止め603で構成されている。
実施例1の構成に比べ1つの可動子用ピン602にかかる荷重負荷が増大し可動子用ピンは大径化する可能性があるが、実施例1におけるリンク512と絶縁ロッド用ピン522およびピン抜け止め523が不要となる。結果として軽量化が可能となり、ガス遮断器の遮断性能を向上させることができる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第5の実施形態を図16および図17に基づいて説明する。
実施例4は実施例1と同様に、可動子用ピン502に対してリンク512がY方向(可動子用ピン501の長手方向)に変位自由な構成になっているため、可動子保持部である可動子用ピン502とリンク512との挿通部で接触摺動が起こり摩耗する可能性がある。
そこで本実施例では、図16に示すように、連結部500は、ボルト631と前記ボルトを絶縁ロッド81のヒンジ82を介して締結するナット632で構成される。前記ボルト631は2つの可動子の一方の端部(図16ではY方向上部の可動子の端部)に設けられた貫通孔を通し、2つの可動子の間に配されたヒンジ82に設けられためねじ孔633に螺入される。さらに、2つの可動子の他方の端部(図16ではY方向下部の可動子の端部)に設けられた貫通孔を通してナット632で締結固定される。以上の構成をとることで、2つの可動子同士および絶縁ロッドが前記ボルトで保持され、絶縁ロッドの上下方向の移動を規制することができる。
また、図17のような構成とすることでも絶縁ロッド81の移動を規制できる。図17では、実施例4に対して可動子23と絶縁ロッド81のヒンジ82との間にカラー641を設けた構成としている。本構成をとることで、絶縁ロッドの上下方向の移動を規制することができる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第6の実施形態を図18に基づいて説明する。図18は本実施例に係る連結部の側面図を示している。
本実施例において連結部は、2つの可動子それぞれの一端に設けられたジョイント部材701と、前記ジョイント部材701と絶縁ロッド81の端部に設けられたヒンジ82を連結するリンク704とで構成されている。
前記ジョイント部材701は可動子23の一端を挟み込み、可動子用ピン702とピン抜き止め703により共締めし、前記リンク704はその両端をジョイント部材701とヒンジ82とに、それぞれピン705とピン抜き止め(図18中では省略)によって連結される。
本構成により、可動子用ピンを複数の可動子23に挿通して配置する必要がなくなることから、実施例1ないし実施例5に比べて可動子用ピンの長さが短縮され、ピンに負荷される曲げ応力や曲げ変形を低減することができる。結果として、ピンの信頼性を向上させることができる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。例えば、前記した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、実施形態のある構成の一部を他の実施形態に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
例えば、図1ないし図18では可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子で構成された場合について説明したが、平行に対向して配置される可動子は3つ以上であってもよい。
また、可動子に永久磁石を用いた場合を説明したが、その代わりに磁性体を配置して構成することも可能である。例えば、鉄やケイ素鋼板などでもよい。
1 金属容器
2 絶縁支持スペーサ
3 固定側電極
4 可動側電極
5 ノズル
6 可動電極
7 絶縁支持筒
8 高電圧導体
11 第一の磁極部
12 第二の磁極部
13 磁性体
14 固定子
21 永久磁石
22 磁石固定部材
23 可動子
24 可動子ユニット
41 巻線
51 変流器
61 操作器ケース
62 直線シール部
71 電源ユニット
72 制御ユニット
81 絶縁ロッド
82 ヒンジ
90 密封端子
100 アクチュエータ
500 連結部
501 可動子保持部
502 可動子用ピン
503 ピン抜け止め
512 リンク
521 絶縁ロッド保持部
522 絶縁ロッド用ピン
523 ピン抜け止め
531 ボルト
532 ナット
533 めねじ孔
534 リンク
541 カラー
602 可動子用ピン
603 ピン抜け止め
631 ボルト
632 ナット
633 めねじ孔
641 カラー
701 ジョイント
702 可動子用ピン
703 ピン抜き止め
704 リンク
705 ピン

Claims (9)

  1. 固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記可動接触子の端部に連結された絶縁ロッドと、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器とを有する遮断部と、
    永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に配置した可動子と、該可動子に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子と、前記可動子が動作軸に対して垂直方向に複数並べて配置された可動子ユニットを有する操作部を備えたガス遮断器において、
    前記複数の可動子を前記絶縁ロッドに連結する連結部を有することを特徴とする、ガス遮断器。
  2. 請求項1において、
    前記連結部は、前記複数の可動子を保持する可動子保持部と、前記可動子保持部を前記絶縁ロッドに連結するための連結部材と、前記連結部材を前記絶縁ロッドに保持するための絶縁ロッド保持部を有することを特徴とする、ガス遮断器。
  3. 請求項2において、
    前記可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子を有し、
    前記可動子保持部は、可動子用ピンと、該可動子用ピンを前記可動子ユニットに固定するピン抜け止めを有し、
    前記連結部材は、前記可動子用ピンと前記絶縁ロッドを連結するリンクで構成され、
    前記絶縁ロッド保持部は、絶縁ロッド用ピンと、該絶縁ロッド用ピンを前記リンクと連結するピン抜け止めを有する、ガス遮断器。
  4. 請求項2において、
    前記可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子を有し、
    前記可動子保持部はボルトとナットを有し、
    前記ボルトは前記2つの可動子のうち一方の可動子の端部に設けられた貫通孔を通し、前記2つの可動子の間に配された前記連結部に設けられためねじ孔に螺入され、前記2つの可動子のうち他方の可動子の端部に設けられた貫通孔を通じてナットで締結固定され、
    前記2つの可動子同士および前記連結部材が前記ボルトで保持されることで前記連結部材の上下方向の移動が規制されることを特徴とする、ガス遮断器。
  5. 請求項3において、
    前記可動子と前記リンクの間にカラーを設けることで、前記リンクの上下方向の移動を規制することを特徴とする、ガス遮断器。
  6. 請求項1において、
    前記可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子を有し、
    前記連結部は、可動子用ピンと、該可動子用ピンを前記2つの可動子の間に配置された前記絶縁ロッドのヒンジを介して前記可動子に連結するピン抜け止めを有する、ガス遮断器。
  7. 請求項6において、
    前記可動子と前記ヒンジの間にカラーを設けることで、前記絶縁ロッドの上下方向の移動を規制することを特徴とする、ガス遮断器。
  8. 請求項1において、
    前記可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子を有し、
    前記連結部は、ボルトと、該ボルトを前記絶縁ロッドのヒンジを介して締結するナットを有し、
    前記ボルトは、前記2つの可動子のうち一方の可動子の端部に設けられた貫通孔を通し、前記2つの可動子の間に配された前記ヒンジに設けられためねじ孔に螺入され、前記2つの可動子のうち他方の可動子の端部に設けられた貫通孔を通してナットで締結固定され、
    前記2つの可動子同士および前記絶縁ロッドが前記ボルトで保持されることで前記絶縁ロッドの上下方向の移動が規制されることを特徴とする、ガス遮断器。
  9. 請求項1において、
    前記可動子ユニットは平行に対向して配置される2つの可動子を有し、
    前記連結部は、前記2つの可動子それぞれの一端に設けられたジョイント部材と、該ジョイント部材と前記絶縁ロッドに設けられたヒンジを連結するリンクとを有し、
    前記ジョイント部材は前記可動子の一端を挟み込み、可動子用ピンとピン抜き止めにより共締めし、
    前記リンクはその一端を前記ジョイント部材に連結し、その他端を前記ヒンジに連結することを特徴とする、ガス遮断器。
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