JP6373776B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は開閉装置に係り、例えば、ガス遮断器等の遮断部の開閉動作を行う操作器が電動で動作されて高電圧を遮断するものに好適な開閉装置に関する。
一般に、変電所や開閉所に設けられる電力用の開閉装置は、電力系統の短絡事故時に電流を遮断する遮断器、電力系統の開閉を行う断路器、点検時などの高電圧導体を接地する接地開閉器を具備している。その開閉装置の1つである遮断器は、速やかに事故電流を遮断することにより、電力系統の事故の波及を防止する役割を持つため、より信頼性の高い装置の開発が要請されている。
このような開閉装置を操作する操作器として、操作ばねに蓄勢したばね力を解放することにより操作力を得るようにしたばね操作器、或いは空気圧や油圧を利用して操作力を得るようにした空気圧操作器や油圧操作器が、従来から知られている。
そして、これら各操作器について言及すると、ばね操作器は低操作力、保守性、経済性に優れており、また、空気圧操作器は取扱いが容易であると共に高い操作力が得られ、更に、油圧操作器は低騒音で高い操作力が得られるという特徴がある。
ところが、ばね操作器による操作ではばねの弾性力が必ずしも一定でないこと、ばねの位置決め精度が低いこと、更には、複雑で多くの部品から成り立つこと等から動作に対する信頼性について改善の余地がある。また、油圧や空気圧を利用する空気圧操作器や油圧操作器では、周囲の温度変化によっては作動流体膨張したり、或いは密封用のパッキン等が破損することなどにより、作動流体が漏れる恐れがあり、更には、部品の1つでも不具合や故障があると全体が動作しなくなる可能性もあり、取り扱いが困難であると言う側面もある。
このような点を改善する方式として、電気の力により操作力を生み出す技術があり、この技術について記載されたものとして、例えば、特許文献1がある。
この特許文献1には、可動接点を往復駆動することで、開閉装置を遮断状態と投入状態との間で相互に移行させるための操作機構であって、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極が、その中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石を隣接させて構成される第1の永久磁石の列と、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極が、前記第1の永久磁石の列と同じ向きの磁化ベクトル半径方向成分を有すると共に、前記第1の永久磁石の列と逆向きの磁化ベクトル軸方向成分を有する第2の永久磁石の列と、前記第1の永久磁石の列と前記第2の永久磁石の列を、それぞれの磁極の磁化ベクトル半径方向成分が同じ向きとなるように対向させて固定する磁石固定手段と、前記第1の永久磁石の列と前記第2の永久磁石の列との間に一定のクリアランスもって介在するコイルと、前記可動接点に直接又は間接的に繋がり、前記コイルが固定されると共に、前記第1及び第2の永久磁石の列に沿って平行移動可能なコイル支持手段と、前記コイルを励磁するための電力を供給する電力供給線とを備え、前記第1の永久磁石の列と前記第2の永久磁石の列により発生する磁気回路と励磁された前記コイルの作用により、前記可動接点を往復駆動させるための推力を発生させる電力用開閉装置の操作機構が記載されている。
また、特許文献2には、固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、該内部が絶縁性ガスで封入されている絶縁タンクと、前記可動接触子が動作するための駆動力を発生させる操作器とを備える開閉装置であって、前記操作器は、永久磁石または磁性体を前記操作器の駆動力を発生させる方向に配置する可動子と、該可動子に対向して配置されると共に巻線を有する磁極を備える開閉装置が記載されている。
特開2013−229247号公報 国際公開第2013/150929号
しかしながら、上述した特許文献1の電力用開閉装置の操作機構においては、可動部となる三相コイルが、外側永久磁石と内側永久磁石に挟まれる構造になるため、可動部となる三相コイルの機械的強度が低いといった課題があった。また、高い弾性力を有するラバー磁石とフレームとの衝突に加わる応力によって、可動部の変形や破損が生じる恐れがある。
一方、上述した特許文献2の開閉装置の操作機構においては、可動部となる永久磁石は、第1の磁極と第2の磁極に挟まれる構造であり、特許文献1の操作機構の可動部と同様に機械的強度が低いといった課題があった。
特に、遮断器の最も大きい応力が作用する制動動作時は、高速で移動する可動子の慣性力を可動部も受けるため可動部の強度を向上させる必要があるが、一般に、可動子の強度向上に伴い可動部の質量も増加し、加速性や応答性が低下するといった課題があった。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、最も大きい応力が作用する制動動作時に、可動子に作用する応力を小さくすることが可能となり、電動操作器(リニアモータ)の可動部の軽量化を実現できることは勿論、機械的強度が問題になることのない開閉装置を提供することにある。
本発明の開閉装置は、上記目的を達成するために、固定側電極及び該固定側電極に対して接触又は開離する可動側電極から成る遮断部と、前記可動側電極が動作するための駆動力を発生させるリニアモータとを備え、前記リニアモータは、永久磁石を磁化方向を反転させつつ複数個並ベて形成された可動子と、前記永久磁石を上下から挟み込むように配置された第1の磁極歯及び第2の磁極歯、該第1の磁極歯と第2の磁極歯をつなぎ磁束の経路を形成する磁性体、前記第1の磁極歯と第2の磁極歯にそれぞれ配置された巻線から成る電機子とから成り、前記遮断部は密閉容器内に収納され、かつ、前記リニアモータは前記密閉容器と隣接配置された操作部ケース内に設置されていると共に、前記可動子が、前記密閉容器内の可動電極と絶縁ロッドを介して接続され、前記操作部ケース内の前記リニアモータと前記可動側電極の間の前記操作部ケース内に設置され、遮断時に少なくとも前記可動子に働く慣性力を減速させる減速装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、最も大きい応力が作用する制動動作時に、可動子に作用する応力を小さくすることが可能となり、電動操作器(リニアモータ)の可動部の軽量化を実現できることは勿論、機械的強度が問題になることはない。
本発明の開閉装置の実施例1である遮断器の開極状態を示す断面図である。 本発明の開閉装置の実施例1である遮断器の閉極状態を示す断面図である。 本発明の開閉装置の実施例1に採用される減速装置の構成を示す図である。 本発明の開閉装置の実施例1に採用されるリニアモータの構成を示す斜視図である。 図2のリニアモータをY−Z平面で断面した状態を示す斜視図である。 図2に示したリニアモータの可動子を説明するための図である。 本発明の開閉装置に採用されるリニアモータの他の構成を示す斜視図である。 本発明の開閉装置の可動部の動作パターンを示す図である。 本発明の開閉装置の実施例2に採用される減速装置の構成を示す図である。 本発明の開閉装置の実施例2における開閉装置の閉極状態から開極状態の時の減速装置の位置について説明するもので、衝突部品とダンパーピストンの間に隙間が存在しない状態を示す図である。 本発明の開閉装置の実施例2における開閉装置の閉極状態から開極状態の時の減速装置の位置について説明するもので、衝突部品とダンパーピストンの間に隙間が存在する状態を示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の開閉装置を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1及び図2に、本発明の開閉装置の実施例1であるガス遮断器を示し、図1はガス遮断器の開極状態、図2はガス遮断器の閉極状態をそれぞれ示す。
該図に示す如く、本実施例のガス遮断器は、事故電流を遮断するための遮断部(A)と、この遮断部(A)を操作するための操作部(B)とに大別される。
遮断部(A)は、内部にSF6ガスを充填させた密閉金属容器1内に、密閉金属容器1端部に設けられた絶縁支持スペーサ2に固定された固定側電極3と、この固定側電極3と対向配置され、該固定側電極3に対して接触(閉極)又は開離(開極)する可動側電極4と、この可動側電極4の先端に設けられ、開極時に固定側電極3と可動側電極4の間に発生するアークに消弧性ガスを吹き付けて消弧するノズル5と、操作部(B)側に接続されると共に、可動側電極4に接続される絶縁ロッド81を覆うように配置されている絶縁支持筒7と、可動側電極4に接続され、主回路の一部を構成する主回路導体となる高電圧導体8とから概略構成されている。
そして、遮断部(A)は、操作部(B)からの操作力を通じて可動側電極4を移動させて電気的に開閉されることにより、電流の投入(閉極)及び遮断(開極)が行われるものである。また、高電圧導体8の周囲には、高電圧導体8に流れる電流を検出するための電流検出器として働く変流器51が設けられており、絶縁支持筒7内には、操作部(B)側に接続される絶縁ロッド81が配置されている。
一方、操作部(B)は、密閉金属容器1に隣接して設けられた操作器ケース61と、この操作器ケース61内に設置されたリニアモータ(操作器)100と、リニアモータ100の内部に設置され、該リニアモータ100の内部を直線稼動する可動子23と、操作器ケース61内のリニアモータ100と可動側電極4の間に設置され、遮断時に少なくともリニアモータ100の可動子23に働く慣性力を減速させる減速装置77(後で詳述する)とを備え、可動子23は、密閉金属容器1を気密に保ったまま駆動できるように設けられる直線シール部(図示しない)を通じて遮断部(A)の絶縁ロッド81に連結され、絶縁ロッド81は、可動電極6(可動側電極4)に連結されている。つまり、可動子23の動作を通じて、遮断部(A)における可動電極6を動作させることが可能になる。
また、リニアモータ100は、密閉金属容器1の表面に、絶縁性ガスを封止した状態で設けられる密封端子200を通じてアンプ71と電気的に接続されている。更に、アンプ71は、コントローラ72と接続され、コントローラ72からの指令を受けることができるように形成されている。コントローラ72には、変流器51で検出した電流値が入力されるようになっており、アンプ71及びコントローラ72は、変流器51で検出した電流値に応じて、後述するリニアモータ100の巻線41に供給する電流量や位相を変化させる制御機構として働く。また、アンプ71には電源供給ユニット73が接続され、駆動に必要なエネルギーが供給されるようになっている。この電源供給ユニット73は、キャパシタやバッテリなどが好ましい。なお、電源供給ユニット73を無くし、直接系統などに接続し電力を供給することも可能である。
また、リニアモータ100は、3つの電機子100a、100b、100cで構成されている。一般にリニアモータは、3相電源で駆動されることが多いため3つの電機子100a、100b、100cを有するが、この構成に限定されるわけではない。例えば、単相や2相又は3相以上の多相で駆動することも可能である。
次に、本実施例で採用されている減速装置77について、図3を用いて説明する。
該図に示す如く、本実施例で採用されている減速装置77は、密閉金属容器1に固定されている断面U字状の減速装置ケース154と、この減速装置ケース154に収納されていると共に、その一端が減速装置ケース154の底部に固定されているダンパー152と、このダンパー152と並設されて減速装置ケース154に収納されていると共に、その一端が減速装置ケース154の底部に固定されている復帰ばね153と、この復帰ばね153及びダンパー152の他端がそれぞれ固定されているダンパーピストン155とから構成されている。
そして、可動子23に一端が固定され、他端が操作ピストン303の一端に固定されて回転軸302で回転可能な回転レバー301を備え、上記構成の減速装置77は、遮断時に、可動子23が移動することに伴い回転レバー301が反時計方向に回転することにより、操作ピストン303の他端がダンパーピストン155に接触して、復帰ばね153及びダンパー152を押し込むことで減衰力を得ることができる。
また、減速装置77は、操作部ケース61内の遮断部(A)側に配置されていると共に、復帰ばね153及びダンパー152が同期して移動するようにガイドするガイド装置157を備えている。
更に、図1及び図2に示す如く、減速装置77は、リニアモータ100と可動電極6の間に設置されており、この減速装置77をリニアモータ100と可動電極6の間に設置することにより、図1の閉極状態から図2の開極状態まで動作した際の可動部(ノズル5、可動電極6及び可動子23等)の質量によって生じる慣性力を、減速装置77により減速させている。
これにより、減速によって生じた慣性力のリニアモータ100の可動子23への負担が軽減され、その分、可動子23を薄肉化できるので、可動部の総質量を低減できるため、開閉装置の性能を実現しつつ、可動部の強度維持と軽量化が両立できる。
上述した如く、本実施例においては、減速装置77が操作部ケース61内の遮断部(A)側に配置されている。遮断部(A)(図3の左側方向)から直線シール部82を挿通して連結した可動子23に、回転レバー301が接続されている。回転レバー301は回転軸302を中心に回転する機構で、可動子23に相対する端部と操作ピストン303の端部とで接続されている。
遮断動作が開始されると、可動子23は図中+Z方向に移動すると共に、回転レバー301を、図3の回転軸302を中心に反時計回りに回転させる。回転軸302の回動に伴い、操作ピストン303は可動子23とは逆の―Z方向に移動する。そして、操作ピストン303が減速装置77のダンパーピストン155に接触し、復帰ばね153及びダンパー152を押し込むことによって減衰力を得ることができる。
また、減速装置77を操作部ケース61とリニアモータ100の間の隙間に設けることができる。結果として、開閉装置全体を小型化でき、低コストな開閉装置を提供できる。
次に、リニアモータ100の構造について、図4乃至図6を用いて説明する。図4乃至図6のリニアモータ100は、3相駆動のリニアモータの一例である。
該図に示す如く、リニアモータ100は、第1の磁極11と、この第1の磁極11に対向して配置された第2の磁極12と、第1の磁極11と第2の磁極12をつなぐ磁性体13と、第1の磁極11及び第2の磁極12の内周に設けられた巻線41とを2つ組み合わせて構成される固定子の内部に、第1の磁極11及び第2の磁極12に空隙を介して対向する位置に、永久磁石21及び該永久磁石21を挟み込んで支持する磁石固定部材22から構成される可動子23を配置して構成されている。永久磁石21の着磁方向25はY方向(図4中、上下方向)に着磁され、隣り合う磁石毎に交互に着磁されている。
なお、磁石固定部材22は非磁性の材料、例えば、非磁性のステンレス合金、アルミ合金、樹脂材料などが好ましいが、これに限定されるものではない。また、リニアモータ100は、永久磁石21と第1の磁極11及び第2の磁極12との間隔を保つため、機械的な部品を取り付けるが、この部品は、例えば、リニアガイド、ローラベアリング、カムフォロア、スラストベアリングなどが好ましいが、永久磁石21と第1の磁極11及び第2の磁極12との間隔が保てれば、これに限定されるものでもない。
一般的に、永久磁石21と第1の磁極11及び第2の磁極12の間には吸引力(Y方向の力)が発生する。しかし、本実施例の構成においては、永久磁石21と第1の磁極11に発生する吸引力と、永久磁石21と第2の磁極12に発生する吸引力とが、互いに逆方向になるため力が相殺され吸引力が小さくなる。
そのため、可動子23を保持するための機構が簡素化でき、可動子23を含む可動体の質量を低減できる。可動体の質量を低減できるため、高加速度駆動や高応答駆動を実現することが可能になる。固定子と永久磁石21が相対的にZ方向(図1及び図2中の左右方向)に駆動するため、固定子を固定することにより永久磁石21を含む可動子23がZ方向へ移動する。反対に、可動子23を固定し、固定子をZ方向に移動させることも可能である。この場合には、可動子23と固定子が逆転することになる。あくまでも発生する力は両者の間で生じる相対的な力である。
リニアモータ100の駆動に際しては、巻線41に電流を流すことにより、磁界が発生し、固定子と永久磁石21の相対位置に応じた推力を発生することが可能になる。また、固定子と永久磁石21の位置関係と、注入する電流の位相や大きさを制御することにより、推力の大きさ及び方向の調整が可能になる。可動子23の動作制御は、開極指令及び閉極指令がアンプ71に入力された場合に応じて、アンプ71からリニアモータ100における電流を通電し、電気信号をリニアモータ100での可動子23の駆動力に変換することで行う。
図7は、永久磁石21の列を2段構成にしたもので、永久磁石21は図示しない磁石固定部材に固定され、2段の磁石列を端部で連結することにより強度が向上する。この結果、より可動子23の質量を軽くすることができる。
このような本実施例によれば、最も大きい応力が作用する可動子制動時に、可動子に作用する応力を小さくすることが可能となり、リニアモータの可動部の軽量化を実現できる。このため、開閉装置の性能を実現しつつ、可動部の強度維持と軽量化が両立できるため、高性能及び高信頼性の開閉装置を提供できる。
以下に、本発明に係る開閉装置の実施例2を図8乃至図11を用いて説明する。該図に示す本実施例の開閉装置は、その構成は実施例1と略同様なので、ここでの詳細説明は省略する。
図8に、本実施例の開閉装置の可動部の動作パターンを示す。開閉装置の可動部は、一例として、ノズル5、可動電極6及び可動子23などからなり、図2に示す閉極状態から図1に示す開極状態になる時の可動部の速度変化503について図8に示す。
該図に示す如く、可動部の速度変化503は、加速区間501と減速区間502において、減速区間502が加速区間501に対して短い場合、可動部の加速時に比べて減速時に大きな慣性力が働く。従って、減速区間502が加速区間501に対して短い場合は、可動電極6とリニアモータ100間に減速装置77Aを配置することで、リニアモータ100の可動子23への応力を小さくすることが可能になる。
次に、本実施例に採用されている減速装置77Aの構成例を図9に示す。
該図に示す如く、本実施例に採用されている減速装置77Aは、リニアモータ100の電機子端部に固定されている断面U字状の減速装置ケース154Aと、この減速装置ケース154Aに収納されていると共に、その一端が減速装置ケース154Aの底部に固定されているダンパー152Aと、このダンパー152Aと並設されて減速装置ケース154Aに収納されていると共に、その一端が減速装置ケース154Aの底部に固定されている復帰ばね153Aと、この復帰ばね153A及びダンパー152Aの他端がそれぞれ固定されているダンパーピストン155Aとから構成され、更に、減速装置77Aは、可動子23を挟んで対称となるように配置されている。
そして、可動子23に連結部品351が固定され、この連結部品351のダンパーピストン155Aと対向する位置に設置された衝突部品350を備え、減速装置77Aは、遮断時に、可動子23が移動することに伴い連結部品351を介して衝突部品350が移動することにより、衝突部品350がダンパーピストン155Aに衝突して復帰ばね153A及びダンパー152Aを押し込むことで減衰力を得ることができる。
連結部品351には、衝突部品350を取り付けるための切り欠き部が形成されており、この切り欠き部に衝突部品350を取り付けることで、減速力を効率よく可動子23に伝えられるようにしている。また、減速装置77Aを、可動子23を挟んで対称となるように配置することで、減速装置77Aの減速力をバランスよく発生させることが可能になる。
このように衝突部品350を可動子23の表裏(上下)に配置することで、減速時の可動子23の振動や力のアンバランスを低減できるため、開閉装置の信頼性を向上できる。なお、連結部品351には衝突部品350を別部品で説明したが、一体あっても構わない。また、衝突部品350をゴムやクッション材など干渉性の有する材質にすることで衝撃力を緩和できる。
図10及び図11を用いて、図2に示す閉極状態から図1に示す開極状態の時の減速装置の位置について説明する。
図2に示す閉極状態においては、図11に示すように、減速装置77Aは、衝突部品350とダンパーピストン155Aの間に隙間390を保っている。図1に示す開極状態に移る際に、衝突部品350とダンパーピストン155Aが衝突し、最終的には図11の状態になる。ここで、衝突部品350とダンパーピストン155Aの間に隙間390を有することで、図8に示した加速区間501においては減衰力が発生せず、減速区間502のみに発生させることが可能となる。
このように、衝突部品350とダンパーピストン155Aの間に隙間390を持たせることで、加速時の性能を低減させることなく減速区間502に減速力を発生させ、可動子23への応力低減を実現できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
1…密閉金属容器、2…絶縁支持スペーサ、3…固定側電極、4…可動側電極、5…ノズル、6…可動電極、7…絶縁支持筒、8…高電圧導体、11…第1の磁極、12…第2の磁極、13…第1の磁極と第2の磁極をつなぐ磁性体、21…永久磁石、22…磁石固定部材、23…可動子、25…永久磁石の着磁方向、41…巻線、51…変流器、61…操作部ケース、71…アンプ、72…コントローラ、73…電源供給ユニット、77、77A…減速装置、81…絶縁ロッド、82…直線シール部、100…リニアモータ、100a、100b、100c…電機子、152、152A…ダンパー、153、153A…復帰ばね、154、154A…減速装置ケース、155、155A…ダンパーピストン、157…ガイド装置、200…密封端子、301…回転レバー、302…回転軸、303…操作ピストン、350…衝突部品、351…連結部品、390…隙間、501…加速区間、502…減速区間、503…可動部の速度変化。

Claims (12)

  1. 固定側電極及び該固定側電極に対して接触又は開離する可動側電極から成る遮断部と、前記可動側電極が動作するための駆動力を発生させるリニアモータとを備え、
    前記リニアモータは、永久磁石を磁化方向を反転させつつ複数個並ベて形成された可動子と、前記永久磁石を上下から挟み込むように配置された第1の磁極歯及び第2の磁極歯、該第1の磁極歯と第2の磁極歯をつなぎ磁束の経路を形成する磁性体、前記第1の磁極歯と第2の磁極歯にそれぞれ配置された巻線から成る電機子とから成り、
    前記遮断部は密閉容器内に収納され、かつ、前記リニアモータは前記密閉容器と隣接配置された操作部ケース内に設置されていると共に、前記可動子が、前記密閉容器内の可動電極と絶縁ロッドを介して接続され、
    前記操作部ケース内の前記リニアモータと前記可動側電極の間の前記操作部ケース内に設置され、遮断時に少なくとも前記可動子に働く慣性力を減速させる減速装置を備えていることを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記減速装置は、前記密閉容器に固定されているU字状の減速装置ケースと、該減速装置ケースに収納されていると共に、その一端が前記減速装置ケースの底部に固定されているダンパーと、該ダンパーと並設されて前記減速装置ケースに収納されていると共に、その一端が前記減速装置ケースの底部に固定されている復帰ばねと、該復帰ばね及び前記ダンパーの他端がそれぞれ固定されているダンパーピストンとから成ることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記可動子に一端が固定され、他端が操作ピストンの一端に固定されている回転可能な回転レバーを備え、
    前記減速装置は、遮断時に、前記可動子が移動することに伴い前記回転レバーが反時計方向に回転することにより、前記操作ピストンの他端が前記ダンパーピストンに接触して前記復帰ばね及びダンパーを押し込むことで減衰力を得ることを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記減速装置は、前記操作部ケース内の前記遮断部側に配置されていることを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記復帰ばね及びダンパーが同期して移動するようにガイドするガイド装置を備えていることを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記減速装置は、前記リニアモータの電機子端部に固定されているU字状の減速装置ケースと、該減速装置ケースに収納されていると共に、その一端が前記減速装置ケースの底部に固定されているダンパーと、該ダンパーと並設されて前記減速装置ケースに収納されていると共に、その一端が前記減速装置ケースの底部に固定されている復帰ばねと、該復帰ばね及び前記ダンパーの他端がそれぞれ固定されているダンパーピストンとから成ることを特徴とする開閉装置。
  7. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記減速装置は、前記可動子を挟んで対称となるように配置されていることを特徴とする開閉装置。
  8. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記可動子に連結部品が固定され、前記連結部品の前記ダンパーピストンと対向する位置に設置された衝突部品を備え、
    前記減速装置は、遮断時に、前記可動子が移動することに伴い前記連結部品を介して前記衝突部品が移動することにより、前記衝突部品が前記ダンパーピストンに衝突して前記復帰ばね及びダンパーを押し込むことで減衰力を得ることを特徴とする開閉装置。
  9. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記連結部品に切り欠き部が形成され、該連結部品の切り欠き部に前記衝突部品が設置されていることを特徴とする開閉装置。
  10. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記衝突部品は、前記可動子の上下に配置されていることを特徴とする開閉装置。
  11. 請求項10に記載の開閉装置において、
    前記衝突部品は、干渉性を有する材質で形成されていることを特徴とする開閉装置。
  12. 請求項10に記載の開閉装置において、
    前記連結部品と前記衝突部品は、一体に形成されていることを特徴とする開閉装置。
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