JP6272324B2 - ガス遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス遮断器に関するものであり、特に電動で動作させて高電圧を遮断する電動駆動方式ガス遮断器に関する。
遮断器は速やかに事故電流を遮断することにより、電力系統の事故の波及を防止する役割を持つため、より信頼性の高い装置の開発が要請されている。ガス遮断器を操作する操作器として、操作ばねに蓄勢したばね力を解放することにより操作力を得るようにしたばね操作器と、空気圧や油圧を利用して操作力を得るようにした空気圧操作器や油圧操作器が、従来から知られている。
ばね操作器は低操作力、保守性、経済性に優れており、また空気圧操作器は取扱いが容易であると共に高い操作力が得られ、更に油圧操作器は低騒音で高い操作力が得られるという特徴がある。
しかしながら、ばね操作器による操作ではばねの弾性力が必ずしも一定でないこと、ばねの位置決め精度が低いこと、複雑で多くの部品から成り立つこと等から動作に対する信頼性について改善の余地がある。また、油圧や空気圧を利用する操作方式では、周囲の温度変化によっては作動流体の漏れるおそれがあり、更には部品の一つでも不具合や故障があると全体が動作しなくなる可能性もあり、取り扱いが困難であると言う側面もある。
ここで、上記の様な点を改善する方式として、電気の力により操作力を生み出す技術として例えば特許文献1に記載されたものがある。該特許文献1には、直線移動可能なコイルに電流を供給するアクチュエータ構造で、固定された円筒形状の永久磁石から発生する磁界の力との反発力を利用してコイルに繋がる絶縁ロッドを直線運動させる遮断器構成が記載されている。
特表2007−523475号公報
特許文献1に記載されたアクチュエータでは可動軸と平行に配置された連結軸を有している。大駆動力向けの遮断器では連結軸が長くなるため、遮断動作終了時の急減速により連結軸に過大な曲げ応力が発生する、あるいは連結板が緩衝手段に衝突した際に連結軸が座屈する可能性がある。
連結軸の座屈を防止するためには連結軸の断面積を増加させればよいが、これにより連結軸の質量が増加するため、アクチュエータの加速性能が低下する可能性がある。そこで、本発明ではアクチュエータの可動部の座屈防止と軽量化を両立することで、信頼性を向上させたガス遮断器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るガス遮断器は、固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器と、前記可動接触子に接続され、永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に連結した可動子と該可動子に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子を有する操作器を備えるガス遮断器において前記固定子から遮断部側において前記可動子を接触支持するガイドを備え、前記ガイドは前記可動子に接触するローラおよび前記ローラを回転自在に保持するローラ支持部材により構成され、前記ローラは前記可動子を上下から支持し、前記ローラ支持部材は片持ちで前記ローラを回転自在に保持し、前記可動子を上下から支持するローラは対向配置され、前記ローラ支持部材は前記可動子の動作軸に対して点対称配置とすることを特徴とするガス遮断器。
本発明によればアクチュエータの可動部の座屈防止と軽量化を両立することで、信頼性を向上させるガス遮断器を提供することが可能になる。
実施例1に係るガス遮断器(閉極状態)の断面図である。 実施例1に係るガス遮断器(開極状態)の断面図である。 実施例1に係るアクチュエータの概略斜視図である。 図2の正面図である。 図3Aから巻線を除いた状態を示す図である。 実施例1に係るガス遮断器に適用するアクチュエータの断面構成の一例である。 実施例1に係るガス遮断器に適用するアクチュエータの断面構成の他の例である。 実施例1に係るガイドローラユニット構成の一例である。 実施例1に係るガイドローラユニット構成の他の例である。 本発明に係るガス遮断器の遮断特性を説明する図である。 実施例1に係るガイドローラユニットに可動子の緩衝部材を係止させる構成を説明する図である。 実施例1に係るガイドローラユニットに可動子の緩衝部材を係止させる構成を説明する図である。 実施例2に係るガス遮断器の構成を説明する図である。
以下、本発明を実施する上で好適な実施例について図面を用いて説明する。尚、下記はあくまでも実施の例であって、発明の内容を下記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲の記載を満たす範囲内で種々の態様に変形することが可能である。
実施例1について図1ないし図6を用いて説明する。図1Aは本発明に係るガイドローラユニットを有するガス遮断器の閉極状態を示し、図1Bは開極状態を示す。該図に示す様に、本実施例のガス遮断器は、事故電流を遮断するための遮断部と、該遮断部を操作するための操作部とで構成される。
遮断部は内部にSF6ガスを充填させて密閉した金属容器1内に、金属容器1端部に設けられた絶縁支持スペーサ2に固定された固定側電極3と、可動側電極4と、可動側電極4に設けられる可動電極6及びノズル5と、操作部側に接続されると共に可動側電極4に接続される絶縁支持筒7と、可動側電極4に接続され主回路の一部を構成する主回路導体となる高電圧導体8とを有している。
この構成において、操作部からの駆動力を通じて可動電極6を移動させ、電気的に開閉することにより、電流の投入及び遮断が可能である。高電圧導体8の周囲には、高電圧導体8に流れる電流を検出するための電流検出器として働く変流器51が設けられている。絶縁支持筒7内には操作部に接続される絶縁ロッド81が配置されている。
操作部は密閉された金属容器1に隣接して設けられる操作器ケース61内に、アクチュエータ100を有しており、アクチュエータ100は直線可動する可動子23を有する。
可動子23は、密閉された金属容器1を気密に保ったまま駆動できる様に設けられる直線シール部62を通じて絶縁ロッド81に連結されている。絶縁ロッド81は可動電極6に連結されている。つまり、可動子23の動作を通じて遮断部における可動電極6を動作させることが可能になる。
アクチュエータ100は、操作器ケース61に絶縁性ガスを封止した状態で設けられる密封端子90を通じて電源ユニット71と電気的に接続されている。電源ユニット71は、制御ユニット72と接続され、制御ユニット72からの指令を受けることができる様に形成されている。制御ユニット72には、変流器51で検出した電流値が入力される。電源ユニット71及び制御ユニット72は、変流器51で検出した電流値に応じて、後述するアクチュエータ100の巻線41に供給する電流量や位相を変化させる制御機構として働く。
可動子23に対してアクチュエータ100の遮断部側に遮断部側ガイドローラユニット501が、操作部側に操作部側ガイドローラユニット502が配置されている。これらのユニットはそのローラにより可動子23を上下方向で挟んで支持するように構成されている。
図2ないし図5を用いてアクチュエータ100の構造について説明する。固定子14は、第一の磁極11と、第一の磁極11に対向して配置される第二の磁極12と、第一の磁極と第二の磁極をつなぐ磁性体13と、第一の磁極及び第二の磁極の内周に設けられる巻線41とを2つ組み合わせて構成される。
アクチュエータ100は、固定子14の内部に、第一の磁極11および第二の磁極12に空隙を介して対向する位置に可動子23を配置して構成している。可動子23は、永久磁石21及び永久磁石21を挟み込んで支持する磁石固定部材22から構成される。
永久磁石21の着磁方向はY方向(図2中、上下方向)であり、隣り合う磁石毎に交互に着磁されている。磁石固定部材22は非磁性の材料、例えば、非磁性のステンレス合金、アルミ合金、樹脂材料などが好ましいが、これに限定されるものではない。
アクチュエータ100の内部には、永久磁石21と、第一の磁極11及び第二の磁極12との間隔を保つため、機械的な部品を取り付ける。例えば、リニアガイド、ローラベアリング、カムフォロア、スラストベアリングなどが好ましいが、永久磁石21と、第一の磁極11および第二の磁極12との間隔を保つことができれば、これらに限定されるものでもない。
一般的に永久磁石21と第一の磁極11及び第二の磁極12の間には吸引力(Y方向の力)が発生する。しかし、本構成においては、永久磁石21と第一の磁極11に発生する吸引力と、永久磁石21と第二の磁極12に発生する吸引力とが互いに逆方向になるため力が相殺され吸引力が小さくなる。そのため、可動子23を保持するための機構が簡素化でき、可動子23を含む可動体の質量を低減できる。可動体の質量を低減できるため、高加速度駆動や高応答駆動を実現することが可能になる。
固定子14と永久磁石21が相対的にZ方向(図2中、左右方向)に駆動するため、固定子14を固定することにより永久磁石21を含む可動子23がZ方向へ移動する。
駆動に際しては、巻線41に電流を流すことにより、磁界が発生し、固定子14と永久磁石21の相対位置に応じた推力を発生することが可能になる。また、固定子14と永久磁石21の位置関係と、注入する電流の位相や大きさを制御することにより、推力の大きさ、及び方向の調整が可能になる。
可動子23の動作制御は、開極指令および閉極指令が制御ユニット72に入力された場合に応じて、電源ユニット71からアクチュエータ100における電流を通電し、電気信号をアクチュエータ100での可動子23の駆動力に変換することで行う。
図2は上記したアクチュエータ100の一単位の構成の斜視図を示している。該図に示す様に、第一の磁極と、第二の磁極とをY方向に二つ並べた構成をしており、二つの可動子が固定子を貫く構成をしている。
可動子を構成する各々の永久磁石21を挟み込むように巻線41がY方向に配置され、可動子の外側を上下に配置した第一と第二の磁極とともに第一の磁極と第二の磁極をつなぐ断面形状H型の磁性体13が覆っている。H型の中央の横方向の部分(図中、Y方向で中間付近に設けられたX方向に固定子をつなぐ部分)は、この場合、第三の磁極として働く。磁性体13はこれら3つの磁極を接続する。
このようにY方向に可動子を並べて配置し、第一の磁極と第二の磁極をつなぐY方向中間部の磁性体13を共通化することでアクチュエータを小型にできる。本発明の実施例では一例として二つの可動子をY方向に並べた構成について説明したが、可動子の個数および方向については本構成に限定されるものではない。
図3Aは、図2に示したアクチュエータの正面図である。図3Bは、図3Aにおいて第一の磁極、第二の磁極および、それらを繋ぐ磁性体の関係を理解容易な様に巻線41を省略した図である。
両図からわかるように、巻線41は第一の磁極11と第二の磁極12各々に巻かれ、永久磁石21を挟み込むように配置される。巻線41と永久磁石21が対向して配置されるため、巻線41で発生した磁束が効率よく永久磁石21に作用する。よって、アクチュエータ100小型軽量化できる。
さらに第一の磁極11、第二の磁極12、第一の磁極と第二の磁極を繋ぐ磁性体13により磁気回路が閉じており、磁気回路の経路を短くすることが可能になる。これにより大きな推力を発生することが可能になる。また、永久磁石21の周りが磁性体で覆われるため外部への漏れ磁束を低減でき、周囲の機器への影響を低減できる。
図4および図5に基づき、Y方向に可動子を二つ並べた他の構成について説明する。Y方向に並べた二つの可動子23aと可動子23bとを可動子連結部品24で連結し、二つの可動子が一体で動作するように構成している。
図4において、複数の固定子14は固定板30に固定されることで各部の変形を防止している。また、図5においては、各固定子14の間にスペーサ部材31を配置しており、それらをボルトまたは接着剤により接合することで各部の変形を防止する。
上記のように構成した本実施例に係るガス遮断器は、図1Aの閉極状態から図1Bの開極状態に移行して電流を遮断する。その際、遮断部で発生したアークに消弧性能を有するSF6ガスを吹き付けることでアークプラズマを消滅させ、電流を遮断する。
図6にガイドローラユニット500の構成を示す。本実施例では永久磁石21に対向して非磁性体からなるローラ504を配置しているが、磁石固定部材22に対向させて配置してもよい。
ローラ504はピン505に回転自在に支持される。ピン505は長さ方向の略半分でローラ504を回転支持するとともに、他方の略半分がレバー503に支持されている。
ピン505のローラ504端部側にはピンの抜け止め506が設けられている。このように構成することにより、可動子23の遮断、投入動作にともない、可動子23とローラ504が当接し、ローラ504が回転する。
可動子23において、永久磁石21が磁石固定部材22に対して接着剤などにより固定される場合がある。このときローラ504を支持するピン505が剛であると,永久磁石21と磁石固定部材22との間のせん断応力が大きくなりすぎて接着部の信頼性が低下する可能性があるため、ピン505をレバー503による片持ち支持とすることが好適である。
特に、可動子23の動作軸に対してレバー503を点対称配置とすることにより,動作時の可動子23の傾斜に対して,上下に配置されたローラ504の追従性を高めることができると共に、ガイドを構成する部品点数を抑えることができる。なお、動作を安定させるために必要であれば、レバー503に対しローラを複数個設けることも可能である。
また、図示は省略するが、レバーを可動子23の上下中央に対向して設け、レバー両端にローラを設けて可動子23を保持する構成も可能である。上記同様、設けるローラの個数は限定されず、レバーの両側に複数個ずつ設けることも可能である。
一方、永久磁石21と磁石固定部材22とを機械的嵌合などにより締結する場合にはピン505の両端をレバー503で支持する両持ち支持とするのが好適である(図7参照)。これにより可動子23の軸直角方向荷重が大きな場合にもガイドの信頼性を保つことができる。
図8に遮断動作時の可動側電極4の変位、遮断電流、極間電圧及び極間耐電圧を時系列に示す。図8に示した遮断する電流波形は図1に示した電流検出用の変流器51により検出可能であり、検出した電流波形を制御ユニット72に入力することで最適な動作を実現することが可能である。遮断電流に依存して動作を制御する場合の例を下記にて説明する。
初めに通常遮断動作(普通モード)について説明する。図8において、図中の符号Sは、遮断部の動作を示しており、普通モードでは太線S1に従って投入位置“C”から遮断位置“O”に移動する。遮断部の可動電極4は予め設定された摺動距離W1まで移動した時刻t1で電極の開極位置になる。
符号Iは変流器51により検出された遮断電流波形であり、開極後の時刻t2で電流ゼロ点を迎えることで電流が遮断される。符号Vは極間の電圧波形であり、電流が遮断される時刻t2以降で極間に現れる。普通モードにおいて、遮断後は極間の電圧V1より極間の耐電圧V2が下回ることはない。すなわち、この場合の動作が基準となる。
次に小電流を遮断する場合(小電流モード)の動作について説明する。この場合、送電系統での進相負荷遮断が対象となり、電流値は数十〜数百アンペア以下の小電流となる。電流が小さいため、遮断は容易であり、開極時刻t1以降に最初に現れる時刻t2のゼロ点で電流は遮断される。ここで、進相負荷を遮断する場合、負荷側に電源電圧波高値相当の電圧が残留するため、極間には電源電圧の2倍高い電圧が印加される。一方で遮断部極間の耐電圧V2も時間とともに増大する。
進相負荷遮断の場合、極間電圧V1が耐電圧V2を上回ってしまうと極間で絶縁破壊が発生する。そこで、変流器51により小電流モードと判定された場合には普通モードにおける動作特性S1よりも速い動作特性S2で駆動するようにアクチュエータ100に入力する電流を制御する。これにより普通モードでの極間の耐電圧特性V2よりもV3のように耐電圧の回復特性を速めることができる。
次に、大電流を遮断する場合(大電流モード)の動作について説明する。この場合、アークエネルギによる遮断部での圧力上昇が大きく、操作部への反力も大きくなるため、普通モードにおける動作特性S1よりも遅い動作特性S3になる。
上記に示した何れの遮断モードにおいても遮断動作終盤で可動部電極を減速、停止させる必要がある。図12において、電流遮断のそれぞれのモードにおける遮断動作終盤の動作特性をS1O、S2O、S3Oとする。アクチュエータ100の巻き線に供給する電流量を制御することでアクチュエータおよび可動電極4を減速させるためのブレーキ力を発生させる。これにより、アクチュエータ100の可動子23に圧縮荷重が作用する。アクチュエータの高加減速を実現する軽量化のため、図4に示すように可動子23を構成する磁石固定部材22は永久磁石21と同程度の厚さとしている。
遮断動作終盤では、可動子23のアクチュエータ100から遮断部側に突出した区間で制動による圧縮荷重を受けて磁石固定部材22が面外方向に変形しようとするが、図1に示す遮断部側ガイドローラユニット501により変形が抑制されるために座屈せず、軽量且つ信頼性に優れたアクチュエータを実現できる。
また、図1に示す遮断動作終盤でアクチュエータ100から操作部側に突出した可動子23は操作部側ガイドローラユニット502に保持されるために、可動子23の動作中における上下方向の振動が抑制され、アクチュエータ100の駆動効率を向上させることができる。
なお、本実施例においては可動子に永久磁石を用いた場合を説明したが、その代わりに磁性体を配置して構成することも可能である。例えば、鉄やケイ素鋼板などでもよい。
図9に実施例1に係るガス遮断器の変形例を示す。図9Aに閉極状態を、図9Bに開極状態を示す。ガイドローラユニットは図7に示す構成を用いる。新たに緩衝用ばね321と板材322からなる緩衝部材を設ける。
すなわち、緩衝用ばね321の可動端側に取り付けられた板材322を操作部側の上下に設けられた操作部側ガイドローラユニット502に当接させ、圧縮コイルばねの固定端を操作器ケース61に接続している。
図9Aにおいて、緩衝用ばね321は、ばねの自由長の状態でも、所定量を撓ませた状態の何れでもよく、遮断動作で可動子23の先端が板材322に衝突した瞬間から緩衝用ばね321を撓ませることにより、ばねによる荷重が可動子23に作用して遮断部の可動電極4を制動できる。
ただし、遮断動作が終了した図9Bにおいて開極状態を維持するためには、圧縮された緩衝用ばね321の荷重を機械的に保持する手段ないしはアクチュエータ100の巻線41に通電することが必要である。
このような構成においては、遮断動作の終盤でアクチュエータ100から操作部側に突出した部分の可動子23に圧縮荷重が作用する。また、板材32がアクチュエータ100に対して偏心している可能性があり、可動子23に曲げ荷重が作用するおそれがある。このような場合においても、可動子23に対向する操作部側ガイドローラ502により可動子23の面外方向の変形が抑制されるため、可動子23の信頼性を向上させることができる。なお、本実施例では圧縮コイルばねを緩衝部材としたが、皿ばねなど他の弾性部材であってもよい。
以上の実施例では可動子が二段に形成されている場合について説明したが、可動子は一段でもよく、三段以上であってもよい。三段以上の場合には二段の場合と同じように、可動子連結部品を設ければよい。
以下に、本発明に係る断路器の第2の実施形態を図10に基づいて説明する。なお、実施例1(図1)との同等物には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例においては、遮断部と操作部とを同一ガス区画として、SF6ガスを充填した構成としている。実施例1の直線シール62を省き、金属容器1と操作器ケース61の接続部に遮断部側ガイドローラユニット501を配置する。これにより実施例1の直線シール62と可動子23で生じる摩擦力を低減すると共に可動子23の面外方向の曲げおよび座屈を防止することができる。
本実施例の操作器側遮断部側ガイドローラユニット501に設けるローラ504は可動子23を上下から支持するように一対設けてもよく、複数個を対に設けてもよい。ローラ複数個を対に設けた場合,一対のローラ配置と比べてローラの分担荷重を小さくできるのでローラガイドの信頼性を向上させることができる。
1 金属容器
2 絶縁支持スペーサ
3 固定側電極
4 可動側電極
5 ノズル
6 可動電極
7 絶縁支持筒
8 高電圧導体
11 第一の磁極
12 第二の磁極
13 磁性体
14 固定子
21 永久磁石
22 磁石固定部材
23 可動子
24 可動子連結部品
30 固定板
41 巻線
61 操作器ケース
62 直線シール部
71 電源ユニット
72 制御ユニット
81 絶縁ロッド
90 密封端子
100 アクチュエータ
321 緩衝用ばね
500 ガイドローラユニット
501 遮断部側ガイドローラユニット
502 操作部側ガイドローラユニット
503 レバー
504 ローラ

Claims (3)

  1. 固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器と、前記可動接触子に接続され、永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に連結した可動子と該可動子に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子を有する操作器を備えるガス遮断器において、
    前記固定子から遮断部側において前記可動子を接触支持するガイドを備え、
    前記ガイドは前記可動子に接触するローラおよび前記ローラを回転自在に保持するローラ支持部材により構成され、
    前記ローラは前記可動子を上下から支持し、前記ローラ支持部材は片持ちで前記ローラを回転自在に保持し、
    前記可動子を上下から支持するローラは対向配置され、
    前記ローラ支持部材は前記可動子の動作軸に対して点対称配置とすることを特徴とするガス遮断器。
  2. 請求項1に記載のガス遮断器であって、前記ガイドは前記固定子から遮断部側の前記可動子の略中間に配されることを特徴とするガス遮断器。
  3. 固定接触子と、該固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記固定接触子及び前記可動接触子を内部に有し、絶縁性ガスが封入されている金属容器と、前記可動接触子に接続され、永久磁石または磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記可動接触子の動作軸と同軸上に連結した可動子と、該可動子に対向して配置されると共に巻き線を有する複数の磁極で構成された固定子を有する操作器を備えるガス遮断器において、
    前記固定子から遮断部側において前記可動子を接触支持するガイドを備え、
    さらに、前記固定子から遮断部と反対の側において前記可動子を接触支持する別のガイドを備え、前記可動子の遮断動作の衝撃を吸収する緩衝部材を前記可動子の動作軸上に設け、閉極状態においては前記緩衝部材は前記別のガイドにより保持されることを特徴とするガス遮断器。
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