JP2016021293A - ガス遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作部の信頼性向上と小型化を両立させたガス遮断器を提供する。【解決手段】遮断部ケース1内に対向配置された一対の接触子と、前記一対の接触子の少なくとも一方を遮断及び投入動作方向に駆動する操作部100を有するガス遮断器であって、操作部100は、接触子と連結する可動子141と、可動子141を挟んで配される固定子131を有し、可動子141は、複数の永久磁石又は磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記接触子の動作軸と同軸上に配置して構成し、固定子131は、可動子141に対向して可動子141と同軸上に複数配置されると共にそれぞれが巻き線136を有する磁極で構成され、固定子131は操作部ケース110内に嵌合され、操作部ケース110は遮断部ケース1に固定される。【選択図】図2
Description
本発明はガス遮断器に関するもので、特に電動で動作させて高電圧を遮断する電動駆動方式ガス遮断器に関するものである。
遮断器は速やかに事故電流を遮断することにより、電力系統の事故の波及を防止する役割を持つため、信頼性の確保が重要である。ガス遮断器を操作する操作器として、操作ばねに蓄勢したばね力を解放することにより操作力を得るようにしたばね操作器と、空気圧や油圧を利用して操作力を得るようにした空気圧操作器や油圧操作器が従来から知られている。
ばね操作器は低操作力、保守性、経済性に優れており、また空気圧操作器は取扱いが容易であると共に高い操作力が得られ、更に油圧操作器は低騒音で高い操作力が得られるという特徴がある。
しかしながら、ばね操作器による操作ではばねの弾性力が必ずしも一定でないこと、ばねの位置決め精度は必ずしも高くないこと、複雑で多くの部品から成り立つこと等から動作に対する信頼性について改善の余地がある。また、油圧や空気圧を利用する操作方式では、周囲の温度変化によっては作動流体が漏れるおそれがあり、更には部品の一部に不具合や故障があると全体が動作しなくなる可能性もあり、取り扱いが容易ではないという側面もある。
ここで、上記の様な点を改善する方式の一例として、電気の力により操作力を生み出す技術として例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、直線移動可能なコイルに電流を供給するアクチュエータ構造で、円筒形状の永久磁石から成る固定子から発生する磁界の力との反発力を利用して、コイルから成る可動子を固定子と相対運動させ、可動子に繋がる絶縁ロッドを直線運動させる遮断器構成が記載されている。
特許文献1に記載されたアクチュエータでは、可動方向に複数並べられた永久磁石を固定支持する円板が両端に設けられていて、該円板が可動時に永久磁石に加わる推力に比例した反力を支持している。
しかしながら、円板には推力によって、円板が面外方向に変形する方向の外力が加わることとなるため、十分な剛性を得るためには円板を厚肉化する必要がある。その結果、アクチュエータが大型化する可能性がある。
さらに、特許文献1に記載されたアクチュエータでは、固定子を固定することで、固定子と可動子間の相対運動を可動子につながる絶縁ロッドの直線運動に変換している。そのため、速やかに事故電流を遮断する遮断動作を行うためには、固定子を強固に固定することが課題である。
上記問題を解決するために、本発明に係るガス遮断器は、遮断部ケース内に対向配置された一対の接触子と、前記一対の接触子の少なくとも一方を遮断及び投入動作方向に駆動する操作部を有するガス遮断器であって、前記操作部は、前記接触子と連結する可動子と、前記可動子を挟んで配される固定子を有し、前記可動子は、複数の永久磁石又は磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記接触子の動作軸と同軸上に配置して構成し、前記固定子は、前記可動子に対向して前記可動子と同軸上に複数配置されると共にそれぞれが巻き線を有する磁極で構成され、前記固定子は操作部ケース内に嵌合され、前記操作部ケースは前記遮断部ケースに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、操作部のケースとアクチュエータの固定子を一体化して支持し遮断部ケースに連結固定することで、操作部の信頼性向上と小型化を両立させたガス遮断器を提供できる。
以下、本発明を実施する上で好適な実施例について図面を用いて説明する。尚、下記はあくまでも実施の例であって、発明の内容を下記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲の記載を満たす範囲内で種々の態様に変形することが可能である。
実施例1について図1から図11を用いて説明する。図1は本発明に係る操作部構造を有するガス遮断器の閉極状態を示し、図2は図1の操作部の詳細図、図3は本発明に係る操作部構造を有するガス遮断器の開極状態を示す。これらの図に示すように、本実施例のガス遮断器は、事故電流を遮断するための遮断部と、該遮断部の側部には遮断部を操作するための操作部で構成される。
遮断部は、金属容器の遮断部ケース1を架台9上に設置している。遮断部ケース1はSF6ガスを充填させて密閉され、遮断部ケース1の端部に設けられた絶縁支持スペーサー2に固定された固定側電極3と、可動側電極4と、可動側電極4に設けられる可動電極6及びノズル5と、操作部側に接続されると共に可動側電極4に接続される絶縁支持筒7と、可動側電極4に接続され主回路の一部を構成する主回路導体となる高電圧導体8とを有している。
この構成において、操作部からの駆動力を通じて可動電極6をZ方向(図1、2中横方向)に移動させ、電気的に開閉することにより、電流の投入及び遮断が可能である。高電圧導体8の周囲には、高電圧導体8に流れる電流を検出するための電流検出器として働く変流器51が設けられている。絶縁支持筒7内には操作部に接続される絶縁ロッド81が配置されている。絶縁ロッド81は、密閉された遮断部ケース1を気密に保ったまま駆動できる様に設けられた直線シール部82を通じて、遮断部に隣接して設けられた操作部100内に延伸されている。
操作部100は、操作部ケース110内にアクチュエータ130を有し、遮断部ケース1に隣接して設けられている。アクチュエータ130は、絶縁ロッド81に連結され直線可動する可動子141と、該可動子141に対向して配置される固定子ユニット135で構成される。
操作部ケース110は、固定子ユニット135を嵌合したハウジング111および、継手114とカバー117とで構成される。いずれの部材も外側に突き出したフランジを有しており、ハウジング111、継手114およびカバー117間はZ方向(図2中横方向)からボルト締めして固定される。さらに、継手114と遮断部ケース1の間をボルト締めすることで、操作部ケース110は遮断部ケース1に固定される。
また、固定子ユニット135は、操作部ケース内に設けた支持部材121とカバー117とで、Z方向からボルト締めして固定される。
アクチュエータ130は、操作部ケース110に設けられる密封端子163を通じて電源ユニット161と電気的に接続されている。電源ユニット161は、制御ユニット162と接続され、制御ユニット162からの指令を受けることができる様に形成されている。制御ユニット162には、変流器51で検出した電流値が入力される。電源ユニット161及び制御ユニット162は、変流器51で検出した電流値に応じて、アクチュエータ130の後述する巻線136に供給する電流量や位相を変化させる制御機構として働く。
アクチュエータ130を構成する可動子および固定子について、図4ないし図7を用いて説明する。図4はアクチュエータ130の概略斜視図、図5は固定子131の正面図、図6は図5から巻線を除いた状態を示す図、図7はアクチュエータ130の断面構成の一例を示す。
固定子131は、第一の磁極132と、該第一の磁極132に対向して配置される第二の磁極133と、第一の磁極と第二の磁極をつなぐ磁性体134と、第一の磁極及び第二の磁極の内周に設けられる巻線136で構成される。固定子131の内部には、第一の磁極132および第二の磁極133の間に空隙が設けられ、この空隙に永久磁石142が配置される。永久磁石142の着磁方向はY方向(図4ないし図6中の上下方向)に着磁され、隣り合う磁石毎に交互に着磁されている。
一般的に永久磁石142と第一の磁極132及び第二の磁極133の間には吸引力(Y方向の力)が発生する。しかし、本構成においては、永久磁石142と第一の磁極132に発生する吸引力と、永久磁石142と第二の磁極133に発生する吸引力とが互いに逆方向になるため力が相殺され吸引力が小さくなる。そのため、可動子141を保持するための機構が簡素化でき、可動子141を含む可動体の質量を低減できる。可動体の質量を低減できるため、高加速度駆動や高応答駆動を実現することが可能になる。
駆動に際しては、巻線136に電流を流すことにより磁界が発生し、第一および第二の磁極を構成する固定子131と、永久磁石142を構成する可動子141にはZ軸方向に電磁気力が発生する。この電磁気力を推力とした可動子141の直線運動によって遮断動作を行う。
なお、固定子131と可動子141に加わる電磁気力は相対する方向である。例えば可動子141に+Z方向の電磁気力が加わる場合、固定子131には−Z方向の電磁気力が加わることとなる。そのため、電磁気力によって、複数の固定子131の各部の変形や、固定子131と可動子141間にずれが生じる可能性がある。
図7は、複数の固定子131から成る固定子ユニット135で構成されるアクチュエータ130の例を示している。Z方向(図7中、横方向)に複数配置された固定子131の間にはスペーサー137が配置されて、固定子ユニット135が構成されている。固定子ユニット135の両端にガイドローラユニット138を配置し、ハウジング111を圧入などの方法で嵌合している。ガイドローラユニット138はそのローラにより可動子141を上下方向に挟んで支持するように構成される。
可動子141は、第一の磁極132および第二の磁極133の間に設けられた空隙に配置された永久磁石142と、該永久磁石142を挟みこんで支持する磁石固定部材143で構成される。永久磁石142と、固定子131の間隔は、固定子ユニット両端に配置したガイドローラユニット138によって保たれる。
次に、固定構造の組み上げ手順(1)〜(7)を図2および図7を用いて説明する。
(1)巻線136を巻きつけた固定子131をZ方向に並べ、両端にガイドローラユニット138を設けて固定子ユニット135を形成する。(2)固定子ユニット135にハウジング111を圧入などの方法で嵌合する。(3)固定子ユニット135の反遮断部側端部に支持部材121をボルト120でZ方向から締めつける。(4)次に、可動子141を固定子ユニット135に挿入する。(5)続いて、絶縁ロッド81を可動子141に接続する。(6)ハウジング111と遮断部ケース1との間を継手114で固定する。継手114に設けたフランジ115にボルト116を通し遮断部ケース1に螺入するとともに、ハウジング111に設けたフランジ112からボルト113を通して継手114に締め付ける。(7)最後に、カバー117を取り付ける。カバーに設けたフランジ118にボルト119を通してカバー117をハウジング111に固定するとともに、カバーに設けた孔からボルト122を通して支持部材121に締め付けることで固定する。
(1)巻線136を巻きつけた固定子131をZ方向に並べ、両端にガイドローラユニット138を設けて固定子ユニット135を形成する。(2)固定子ユニット135にハウジング111を圧入などの方法で嵌合する。(3)固定子ユニット135の反遮断部側端部に支持部材121をボルト120でZ方向から締めつける。(4)次に、可動子141を固定子ユニット135に挿入する。(5)続いて、絶縁ロッド81を可動子141に接続する。(6)ハウジング111と遮断部ケース1との間を継手114で固定する。継手114に設けたフランジ115にボルト116を通し遮断部ケース1に螺入するとともに、ハウジング111に設けたフランジ112からボルト113を通して継手114に締め付ける。(7)最後に、カバー117を取り付ける。カバーに設けたフランジ118にボルト119を通してカバー117をハウジング111に固定するとともに、カバーに設けた孔からボルト122を通して支持部材121に締め付けることで固定する。
以上のように、固定子ユニット135およびガイドローラユニット138をハウジング111で嵌合することによって、該固定子ユニット135を構成する固定子131とスペーサー137、およびガイドローラユニット138の間のずれを防止することができる。その結果、固定子の剛性が向上し、可動子と磁極の間のずれや、各磁性体間の変形などを抑制でき耐衝撃性や応答性が向上できる。
なお、嵌合する前に固定子131、スペーサー137とガイドローラユニット138の間を接着材塗布や溶接処理をしておくことで、補強の効果をさらに増強することができる。
以下に、ハウジング111で固定子ユニット135およびガイドローラユニット138を嵌合する具体的構成について図8ないし図10を用いて説明する。図8は図7に示すSec1―Sec1での断面構成の一例、図9ないし図10は図7に示すSec1―Sec1での断面構成の他の例である。
図8では、角を面取りして面取り部134aを設けた断面四角形状の固定子131に、四角形状の空洞を設けたハウジング111で嵌合した構成を示している。また図9では、断面四角形状の固定子131に、四角形状の空洞の四隅に切欠部111aを設けたハウジング111を嵌合した構成を示している。以上のように、固定子131とハウジング111内面の四隅に空隙を設けることで、嵌合組立時に、固定子131の四角形の凸部がハウジング111の内面に接触し損傷することを防止できる。
また、図10では、断面円形状の固定子131に、円状の空洞を設けたハウジング111で嵌合する構成を示している。本構成をとることで、焼き嵌めや油圧嵌めなどの嵌合方法をとることができ、接触面圧の向上が期待できることから、より固定子を強固に支持できる。
上記のように構成した本実施例に係るガス遮断器は、図1の閉極状態から図3の開極状態に移行して電流を遮断する。その際、遮断部で発生したアークに消弧性能を有するSF6ガスを吹き付けることでアークプラズマを消滅させ、電流を遮断する。
図11に遮断動作時の可動側電極4の変位、遮断電流、極間電圧及び極間耐電圧を時系列に示す。遮断器は主に3つの遮断モードで遮断動作するが、何れの遮断モードにおいても、遮断動作序盤で停止している可動電極を加速させ、遮断動作終盤で可動部電極を減速、停止させる必要がある。図11において、図中の符号Sは遮断部の動作を示しており、投入位置“C”から遮断位置“O”に移動する。電流遮断の3つのモードにおける遮断動作序盤の動作特性をS1C、S2C、S3C、遮断動作終盤の動作特性をS1O、S2O、S3Oとする。
図11に示した遮断する電流波形は、図1ないし図3に示した電流検出用の変流器51により検出可能であり、検出した電流波形を制御ユニット162に入力することで最適な動作を実現することが可能である。遮断電流に依存して動作を制御する場合の例を下記にて説明する。
初めに通常遮断動作(普通モード)について説明する。図11において、普通モードでは太線S1に従って投入位置“C”から遮断位置“O”に移動する。遮断部の可動電極4は予め設定された摺動距離W1まで移動した時刻t1で電極の開極位置になる。
符号Iは変流器51により検出された遮断電流波形であり、開極後の時刻t2で電流ゼロ点を迎えることで電流が遮断される(S1C)。符号Vは極間の電圧波形であり、電流が遮断される時刻t2以降で極間に現れる。普通モードにおいて、遮断後は極間の電圧V1より極間の耐電圧V2が下回ることはない(S1O)。すなわち、この場合の動作が基準となる。
次に小電流を遮断する場合(小電流モード)の動作について説明する。この場合、送電系統での進相負荷遮断が対象となり、電流値は数十〜数百アンペア以下の小電流となる。電流が小さいため、遮断は容易であり、開極時刻t1以降に最初に現れる時刻t2のゼロ点で電流は遮断される(S2C)。ここで、進相負荷を遮断する場合、負荷側に電源電圧波高値相当の電圧が残留するため、極間には電源電圧の2倍高い電圧が印加される。一方で遮断部極間の耐電圧V2も時間とともに増大する。
進相負荷遮断の場合、極間電圧V1が耐電圧V2を上回ってしまうと極間で絶縁破壊が発生する。そこで、変流器51により小電流モードと判定された場合には普通モードにおける動作特性S1よりも速い動作特性S2で駆動するようにアクチュエータ130に入力する電流を制御する(S2O)。これにより普通モードでの極間の耐電圧特性V2よりもV3のように耐電圧の回復特性を速めることができる。
次に、大電流を遮断する場合(大電流モード)の動作について説明する。この場合、アークエネルギによる遮断部での圧力上昇が大きく、操作部への反力も大きくなるため、普通モードにおける動作特性S1よりも遅い動作特性S3になる(S3C、S3O)。
何れの遮断モードにおいても、遮断動作序盤はアクチュエータ130の巻線に電流を供給することで、可動子141および可動電極4を可動させるための加速力を発生させる。このとき、固定子131は加速力の反力を受けて、加速方向と反対の方向に荷重が作用する。
また、遮断動作終盤はアクチュエータ130の巻線に供給する電流量を制御することで可動子141および可動電極4を減速させるためのブレーキ力を発生させる。このときは、固定子131はブレーキ力の反力を受けて、減速方向と反対の方向に荷重が作用する。
このように加減速時の反力によって、固定子131には遮断動作の度に荷重が作用するが、固定子131をスペーサー137で挟みハウジング111で嵌合した図7の構成、およびハウジング111を遮断部ケースにボルト締め固定した図2の構成により固定子131の変形やずれが拘束されるため、遮断速度や動作特性の制御性を向上でき、結果として信頼性の高いガス遮断器を提供できる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第2の実施形態を図12に基づいて説明する。図12は本発明に係るガス遮断器の操作部の詳細図を示す。
実施例2においては、固定子ユニット135を構成する固定子131およびスペーサー137と、ガイドローラユニット138、そして支持部材121を貫くよう棒状支持部材212を設けている。該棒状支持部材212の両端にねじ加工し、ナット213で支持部材121からと、反対のガイドローラユニット138から締め付けることで、固定子ユニット135を固定子支持する。実施例1に比べ固定子ユニット135を嵌合する必要がないため、組立をより容易にすることができる。
以下に、本発明に係るガス遮断器の第3の実施形態を図13に基づいて説明する。本発明に係るガス遮断器を示している。
実施例3においては、遮断部および操作部100が共通のベース301に固定された構成としている。遮断部は、遮断部ケース1と架台9を通してベース301に固定され、操作部100は、ベース301に設けた操作部連結板302と、操作部ケース110のカバー117とをボルト締めされて固定される。実施例1の構成では、操作部ケース110が遮断部ケース1に対して片持ち構造で固定されているのに比べ、本実施例の構成では、操作部ケース110が、遮断部ケース1と、ベース301の操作部連結板302の両端から挟みこまれて固定される。遮断動作時の荷重による操作部ケース110の変形を防ぐことができ、固定子131の固定構造が高剛性化する。その結果、遮断速度や動作特性の制御性を向上でき、結果として信頼性の高いガス遮断器を提供できる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。例えば、前記した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、実施形態のある構成の一部を他の実施形態に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
例えば、可動子が一段に形成されている場合について説明したが、可動子はY方向に二段以上重ねた構成であってもよい。
また、可動子に永久磁石を用いた場合を説明したが、その代わりに磁性体を配置して構成することも可能である。例えば、鉄やケイ素鋼板などでもよい。
本実施例では遮断部と操作部のガス区画を別にしており、操作部の駆動は直線シール部82を介して行っているが、遮断部と操作部を同一ガス区画として、同じ高気圧SF6ガスで充填した状態でもよい。図1に示す様に、遮断部と操作部のガス区画が別区画の場合は、遮断部は高気圧SF6ガスで充填されているが、操作部の操作部ケース110は外部(大気)と密閉される場合と密閉されない場合が存在する。
操作部ケース110が密閉される場合、操作部ケース110のフランジ合わせ面間にOリングなどのシール部材を挟みボルト締めすることで、内部のガスを密閉することができる。このとき、図1では遮断部と操作部の間に設けられている直線シール部82は不要となる。
上記の構成をとることで、操作部ケース110内部は大気圧の乾燥空気や窒素、SF6ガスが充填される。操作部が密閉されていると、外部環境の影響を受けにくく、湿度や雨水や昆虫などの混入など性能を低下させる要因を排除できるため、信頼性の高い操作部が提供できる。しかし、密閉された場合には内部を点検するたびに密閉された操作部ケース110を大気開放しなければならず点検作業が煩雑となる。このような内部点検の容易さを優先させるならば操作部ケース110を密閉される必要はない。
1 遮断部ケース
2 絶縁支持スペーサ
3 固定側電極
4 可動側電極
5 ノズル
6 可動電極
7 絶縁支持筒
8 高電圧導体
9 架台
51 変流器
81 絶縁ロッド
82 直線シール部
100 操作部
110 操作部ケース
111 ハウジング
111a 切欠部
112 フランジ
113 ボルト
114 継手
115 フランジ
116 ボルト
117 カバー
118 フランジ
119 ボルト
120 支持部材締結ボルト
121 支持部材
122 固定子締結ボルト
130 アクチュエータ
131 固定子
132 第一の磁極部
133 第二の磁極部
134 磁性体
134a 面取り部
135 固定子ユニット
136 巻線
137 スペーサー
138 ガイドローラユニット
141 可動子
142 永久磁石
143 磁石固定部材
161 電源ユニット
162 制御ユニット
163 密封端子
211 固定子ケース
212 棒状支持部材
213 ナット
301 ベース
302 操作部連結板
2 絶縁支持スペーサ
3 固定側電極
4 可動側電極
5 ノズル
6 可動電極
7 絶縁支持筒
8 高電圧導体
9 架台
51 変流器
81 絶縁ロッド
82 直線シール部
100 操作部
110 操作部ケース
111 ハウジング
111a 切欠部
112 フランジ
113 ボルト
114 継手
115 フランジ
116 ボルト
117 カバー
118 フランジ
119 ボルト
120 支持部材締結ボルト
121 支持部材
122 固定子締結ボルト
130 アクチュエータ
131 固定子
132 第一の磁極部
133 第二の磁極部
134 磁性体
134a 面取り部
135 固定子ユニット
136 巻線
137 スペーサー
138 ガイドローラユニット
141 可動子
142 永久磁石
143 磁石固定部材
161 電源ユニット
162 制御ユニット
163 密封端子
211 固定子ケース
212 棒状支持部材
213 ナット
301 ベース
302 操作部連結板
Claims (5)
- 遮断部ケース内に対向配置された一対の接触子と、前記一対の接触子の少なくとも一方を遮断及び投入動作方向に駆動する操作部を有するガス遮断器であって、
前記操作部は、前記接触子と連結する可動子と、前記可動子を挟んで配される固定子を有し、
前記可動子は、複数の永久磁石又は磁性体の磁極を交互に反転させつつ前記接触子の動作軸と同軸上に配置して構成し、
前記固定子は、前記可動子に対向して前記可動子と同軸上に複数配置されると共にそれぞれが巻き線を有する磁極で構成され、
前記固定子は操作部ケース内に嵌合され、前記操作部ケースは前記遮断部ケースに固定されることを特徴とするガス遮断器。 - 請求項1において、
前記操作部ケースは、前記固定子を嵌合するハウジングと、前記ハウジングの一端と前記遮断部を連結固定する継手と、前記ハウジングの他端を閉じるカバーを有し、
前記固定子と前記カバーとの間を支持部材で固定支持することを特徴とするガス遮断器。 - 請求項2において、
前記固定子は前記複数配置される磁極と、前記複数配置される磁極それぞれの間に挟まれたスペーサーとを有し、前記固定子の少なくとも一端には前記可動子を保持するガイドローラユニットが設けられることを特徴とするガス遮断器。 - 請求項3において、
前記複数の磁極と、前記ガイドローラユニットと、前記支持部材に貫通孔を通し、前記貫通孔に棒状支持部材を通して固定することを特徴とするガス遮断器。 - 請求項1において、
さらに、前記操作部ケースの前記遮断部ケースと反対側の端部に設けられた操作部連結板と、前記操作部連結板と前記遮断部ケースとを連結支持したベースとが設けられ、前記ベースは架台を有することを特徴とするガス遮断器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014143799A JP2016021293A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | ガス遮断器 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=55266044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014143799A Pending JP2016021293A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016021293A (ja) |
-
2014
- 2014-07-14 JP JP2014143799A patent/JP2016021293A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170110 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170112 |