JP6189028B2 - 電力用開閉装置、及びその操作機構 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、可動接点を操作する電磁駆動方式の操作機構、及び当該操作機構を備える電力用開閉装置に関する。
電力用開閉装置は、一対の接点を備え、この接点を接離させることで電路を開閉する。事故電流が検知されると、電力用開閉装置には遮断信号が入力され、電力用開閉装置は、この遮断信号を契機に電流を遮断すべく接点を開離させる。
この電力用開閉装置は、一般的に、更に一対のアーク接点とパッファ室又は昇圧室を備えている。アーク接点は、接点の開離によって発生するアーク放電を引き受ける。パッファ室や昇圧室はピストンとシリンダで構成され、シリンダ及びピストンを相対的に移動させることで室内に滞留するガスを圧縮し、アーク接点間に室内の高圧ガスを吹き付ける。この高圧ガスの吹き付けによりアーク放電は消弧に至り、電流遮断が完了する。
操作機構は、この電路開閉用の可動接点、アーク可動接点、及びピストン又はシリンダをそれぞれ相対移動させるために備えられている。従って、この操作機構には、任意の駆動が可能であること、可動子の高速移動が可能であること、及び、可動子の応答性能が良いことが要求される。
任意の駆動が要求されるのは、事故電流は交流であり其の電圧は周期的に変動していること、及び事故発生時の位相がランダムであることにより、事故電流の発生から消弧の状態推移を鑑みて遮断しやすい適切なタイミングで遮断動作を行うことが望ましいからである。可動子の高速移動及び応答性能が要求されるのは、遮断動作は、遮断指令開始から数十msecという短時間で完了しなければならないからである。
さらに、これらの駆動性能に加えて、電力設備の地下設置化が進展していること、及び駆動機構を有することから、操作機構のサイズ上の制約やメンテナンス性といった性能も求められている。
現在、操作機構としては、空気式、油圧式、ばね式、電磁駆動式が提供されている。油圧式は油圧アクチュエータを用いて可動部を駆動する方式である。ばね式は、圧縮したばねを開放した際のエネルギーを用いて可動部を駆動する方式であり、現在の主流である。電磁駆動式は電磁アクチュエータにより可動子を駆動する方式である。
油圧式は、一般に大推力を得ることができ、高速化には有利である。油圧機構の駆動エネルギーあたりの大きさを考えるとばね機構より小型化が期待できるが、油圧ポンプ、アキュムレータを始めとする油圧システムが必要となるため、欠点として、油漏れと温度依存性があり、寒冷地などの機構としては不向きである。
ばね式は、現在の主流となっており、油圧方式に比べて油漏れもなく、温度依存性がないため、寒冷地などを含むどの地域でも適用が可能である。しかしながら、当該方式は、多くの部品から構成されており、構造が複雑であるとともに摺動部を多く含んでいるため、多数回駆動した際の故障リスクが高い。そのためメンテナンスの頻度が多くなり、且つ、部品点数が多く構造が複雑であることから、多大な労力を要する。このようにメンテナンスの頻度・労力の観点からみてメンテナンス性が良いとはいえない。さらに、ばねの力を利用しているため、任意の駆動ができない。
一方、電磁式は、構造が簡素なために部品点数や摺動部が少なく、メンテナンス性に優れる。電気信号に対する応答速度も十分に速い。電磁駆動式の例としては、回転機の動力を直動変換して可動接点を駆動する方式がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。この方式では回転機の駆動を制御することで任意の駆動を実現できる。
また、電磁吸引力、電磁反発力を直接推力として用いる例として、電磁石および永久磁石の吸引力を利用する方式(例えば、特許文献3参照。)、空心コイルに働く電磁吸引力あるいは反発力を利用する方式(例えば、特許文献4、特許文献5参照。)、誘導反発力を利用する方式(特許文献6参照)を挙げることができる。空心コイルを用いる場合には、電気回路の時定数が小さく初期動作において高い応答性能が得られるといった特徴がある。
また、互いに一定間隔を保持して内外に配置された円筒型永久磁石を用い、内外の円筒型永久磁石の間に位置する空心コイルに励磁電流を与えることで、この空心コイルを駆動する方式も提供されている(例えば、特許文献7、特許文献8参照。)。
特開2009−212372号公報 特開2008−021599号公報 特開2003−016888号公報 特開平10−040782号公報 特開2002−124158号公報 特開平11−025817号公報 特許第4625032号公報 特開2010−154688号公報
このように電磁駆動式の操作機構は、各種が提案されているが、油圧式の操作機構やばね式の操作機構に比べて、可動接点の高速投入及び高速遮断のために不可欠となる推力の面で劣っているという指摘がされていた。
すなわち、特許文献1及び2に示される回転電動機を用いた例では、高トルクを得るために回転電動機の巻線には鉄心を用いるという提案がなされているが、インダクタンスが大きくなり、電気回路の時定数も大きくなるため、応答性能の向上には限界が生じてしまう。そのため、推力と応答性能のトレードオフとなってしまう。
また、特許文献3乃至6の電磁吸引力や電磁反発力を直接推力として用いる方式では、全可動域において任意の駆動を行うのは困難であるため、遮断しやすい適切なタイミングで遮断動作を行うことが難しい。
特許文献7に示される円筒型永久磁石を配したアクチュエータを用いる方式では、任意の駆動が可能であり、コイルには鉄心を用いていないため、比較的インダクタンスを小さく抑えることが可能である。
しかしながら、この特許文献7においては、より強力な磁束を生み出すため、そして、外部に磁場の影響を与えないために、外円筒永久磁石の外側および内円筒永久磁石の内側に円筒状の磁性体からなるバックヨークを用いているため、少なからずコイルのインダクタンスの増加を招いてしまうという問題がある。さらに、推力を増加させるため強力な永久磁石を用いる場合には、バックヨークの磁気飽和を避けるためにバックヨークを厚くしなければならない。このため、強力な永久磁石を用いたとしても推力/体積比を小さくするのは難しかった。
一方、特許文献8のリニアアクチュエータでは、周期的に磁化ベクトルが変化するように永久磁石を特殊な配列に並べることで、バックヨークを必要としない構成となっている。そのため、軽量かつ優れた応答性能を有し、任意の駆動が可能なアクチュエータといえる。当該アクチュエータを電力用開閉装置の操作機構として用いることで、優れた遮断性能が得られるものであろう。
但し、特許文献8のリニアアクチュエータは、軽量かつ優れた応答性能を有し、任意の駆動が可能であるものの、リニアアクチュエータは構造上、可動子を駆動軸方向に案内するリニアガイドが必要となる。このため、油圧式やばね式に比べれば、メンテナンス性は良いといえるが、このリニアガイドがメンテナンス性の低下を招くおそれがある。
また、リニアガイドは大型化や高コスト化を招く要因であることは言うまでもない。更には、リニアアクチュエータの可動部質量の増加を招くため、高速化にも悪影響を及ぼすだろう。
以上のとおり、従来の電力用開閉装置向け電磁式操作機構では、様々な方式が提案されており、優れた駆動性能を有するものもあるが、電磁式の持つメンテナンス性の良さを最大限に引き出せているとはいえなかった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、機械的ガイドを必要とせず、メンテナンス性に優れる電磁式の操作機構及びこれを備えた電力用開閉装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、可動接点を往復駆動することで、開閉装置を遮断状態と投入状態との間で相互に移行させるための電力用開閉装置の操作機構は、第一の永久磁石の列と第二の永久磁石の列と二重円筒と浮遊出力環と励磁手段とを備える。
第一の永久磁石の列は、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極がその中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石を隣接させて構成される。第二の永久磁石の列は、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極がその中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石を隣接させて構成される。
二重円筒は、磁化ベクトル半径方向成分が同じ向きの前記第一の永久磁石と前記第二の永久磁石とを対向させ、両列が一定距離を保つように固定する。浮遊出力環は、導体で構成されるコイルが巻き付けられて、前記第一の永久磁石の列と前記第2の永久磁石の列との間に位置し、前記可動接点に直接又は間接的に繋がる以外は他部材との機械的な拘束関係を有しない。
励磁手段は、前記コイルへの励磁電流を生成する。この励磁手段は、支持力制御手段と推力制御手段とを備える。支持力制御手段は、前記励磁電流の前記コイルの界磁に寄与する電流成分を制御することで、磁気による前記浮遊出力環に対する支持力を発生させて、前記二重円筒と前記浮遊出力環の中心軸を一致させる。推力制御手段は、前記励磁電流の前記コイルの推力に寄与する電流成分を制御することで、前記二重円筒と前記浮遊出力環との間の軸方向推力を発生させる。
前記二重円筒は、端面に当該二重円筒の各筒を連結して各筒の距離を固定する円板と、前記円板に設けられ、前記浮遊出力環が貫通する開口部と、前記開口部の縁に設けられ、前記浮遊出力環に対する低摩擦樹脂部とを備えるようにしてもよい。
また、前記二重円筒は、端面に当該二重円筒の各筒を連結して各筒の距離を固定する円板と、前記円板に設けられ、前記浮遊出力環が貫通する開口部とを備え、前記浮遊出力環は、前記開口部を通過する周面領域に低摩擦樹脂部を備えるようにしてもよい。
第一の実施形態に係る電力用開閉装置を示す内部構成図である。 リニア電動機の外観を示す斜視図である。 リニア電動機の軸に沿ったA−A’断面図である。 リニア電動機の軸に直交するB−B’断面図である。 駆動装置の構成図である。 制御器の構成図である。 伝達機構を示す構成図である。 励磁電流のd軸成分を一定とした場合の反発力を示す模式図である。 三相コイル周辺の磁束の状態を示す模式図である。 第2の実施形態に係り、リニア電動機を軸方向から見た概略外観図である。 第3の実施形態に係り、浮遊出力環の表面を示す概略外観図である。 第4の実施形態に係る電力用開閉装置を示す内部構成図である。 第4の実施形態に係るリニア電動機の外観を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
(1.構成)
(1−1.全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る電力用開閉装置を示す内部構成図である。電力用開閉装置100は、負荷開閉器、断路器、遮断器などの電路を開閉する装置であり、駆動装置2とリニア電動機3と伝達機構4とを有する操作機構1、開閉機構5を備えている。
駆動装置2は、電源200から送出される電力を励磁電流としてリニア電動機3へ付与することで、リニア電動機3を駆動させる。リニア電動機3は、駆動装置2から励磁電流を受けて磁力の相互作用、及び磁界と電流の相互作用によって、直線方向の推力を発生させる。伝達機構4は、軸方向に進退可能な操作ロッド41を有しており、この操作ロッド41が押し引きされることによってリニア電動機3が発生させた推力を開閉機構5に伝達する。
開閉機構5は、消弧性ガスが充填された密閉空間51内に可動接点52と固定接点53とを配設しており、また可動接点52は操作ロッド41に固定されており、可動接点52は、操作ロッド41の押し引きに応じて固定接点53に対して離反又は接触し、これにより開閉機構5は電路を開閉する。
(1−2.リニア電動機)
図2乃至4は、リニア電動機3の詳細構成を示す図であり、図2はリニア電動機3の外観を示す斜視図、図3はリニア電動機3の軸に沿ったA−A’断面図、図4はリニア電動機3の軸に直交するB−B’断面図である。
リニア電動機3は、図2に示すように、大別すると浮遊出力環34と二重円筒35を備えている。地上等のフロアに固設されたカバーに移動不能に固定された二重円筒35に対して、二重円筒35の内部に配置された浮遊出力環34が軸方向に移動することで、浮遊出力環34に固定された操作ロッド41に直線方向の推力を与える。
二重円筒35は、同心の二重殻を有する。浮遊出力環34は、非磁性材料によって形成され、一対の長い円弧板34a、34bが円弧中心を一致させて向かい合わせになった形状、換言すると、円筒の周壁の一部対面箇所が軸に沿って切り欠かれた形状を有する。
二重円筒35の外殻は、地上等のフロアに固設されたカバーに支持部材を介して固定されている。二重円筒35の設置向きは、縦置きでも横置きでも特に限定されない。浮遊出力環34の外径は二重円筒35の外殻径よりも小さく、内殻径よりも大きい。この浮遊出力環34は、二重円筒35の外殻と内殻との間に介在して二重円筒35の内部に延設されている。
この浮遊出力環34は、可動接点52と直接又は操作ロッド41を介して間接的に繋がる以外は、リニア電動機3において二重円筒35やその他の構成部材との機械的な拘束を受けておらず、後述するように磁気反発力によって浮遊支持されている。換言すると、浮遊出力環34は、構造力学上の支持力を受けてはおらず、例えば二重円筒35の半径方向の位置を規制するガイドバーのような存在はない。
二重円筒35の両端部は、非磁性材料によって形成された円板35aにより閉蓋されている。この円板35aは、二重円筒35の外殻及び内殻を一定クリアランス及び一定姿勢を保ったまま繋げる連結部材として機能しており、二重円筒35の外殻及び内殻の端部がそれぞれ円板35aに固定されている。また、浮遊出力環34の一対の円弧板34a、34bについても両端部に固定された円板34cによって一定クリアランス及び一定姿勢を保ったまま繋がっている。
更に、浮遊出力環34の軸方向の長さは二重円筒35の軸方向の長さよりも長い。すなわち、二重円筒35の両端を閉蓋する円板35aには、浮遊出力環34が貫通する開口部35bが円弧板34a、34bの形状に合わせて形成されている。
このような殻構造を有するリニア電動機3は、図3及び4に示すように、概略等しい磁化エネルギーを保持した外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列により発生する磁場と三相コイル33の励磁によって、三相コイル33が巻回された浮遊出力環34を軸方向に進退させ、これが直線方向の推力となる。
すなわち、リニア電動機3の内部において、三相コイル33は、浮遊出力環34に巻装されている。三相コイル33が巻装される浮遊出力環34の箇所は、貫通せずに十分な強度を維持できる程度に一段掘り下げられており、三相コイル33は、浮遊出力環34の外周面と面一若しくは埋没している。三相コイル33に対する励磁電流の供給線33aは、浮遊出力環34の周壁内部を通って円板34cから引き出される。
外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列は、浮遊出力環34を形成する殻壁を挟んで軸方向に沿って敷設されている。浮遊出力環34の殻壁と外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列との間には一定のクリアランスが設けられている。
内側永久磁石32は、円弧状又は円環形状であり、内側パイプ38に固定されている。この内側パイプ38は、浮遊出力環34の内部に位置が固設される二重円筒35の内殻である。内側永久磁石32は、この内側パイプ38の外周面に嵌め込まれ、内側パイプ38の軸方向に複数並べられることで、浮遊出力環34の内周面と対向する。
外側永久磁石31は、円弧状又は円環形状であり、外側パイプ39に固定されている。この外側パイプ39は、浮遊出力環34を内部に収容するにように位置が固設される二重円筒35の外殻である。外側永久磁石31は、この外側パイプ39の内周面に嵌め込まれ、外側パイプ39の軸方向に複数並べられることで、浮遊出力環34の外周面と対向する。
内側永久磁石32及び外側永久磁石31は、それぞれ、磁化の向きを少しずつ変えて並べたハルバッハ配列で並べられている。本実施形態では、浮遊出力環34の中心軸を含む断面において、隣接の永久磁石の磁化の向きが最大でも90度ずつ回転するように永久磁石が配置される。
また、内側永久磁石32の列と外側永久磁石31の列とでは、回転する磁化の向きが逆である。すなわち、例えば、外側永久磁石31の列に沿って順番に見た磁化の向きは時計回りになり、内側永久磁石32の列に沿って順番に見た磁化の向きは反時計回りになる。
更に、この内側永久磁石32及び外側永久磁石31は、浮遊出力環34の殻壁を挟んで1対1で対向するように配置される。磁化ベクトルが同じ向きの半径方向成分を有する内側永久磁石32及び外側永久磁石31が対向し、磁化ベクトルが逆向きの軸方向成分を有する内側永久磁石32及び外側永久磁石31が対向する。この半径方向及び軸方向とは円弧状又は円環状の外側永久磁石31及び内側永久磁石32を基準にした方向である。
また、このようなリニア電動機3において、三相コイル33の外側永久磁石31の列に対する相対位置は位置センサ21によって検出される。位置センサ21は、リニアスケール21aと光学式ピックアップ21bとで構成される。
光学式ピックアップ21bは、浮遊出力環34の外周面であって、二重円筒35から突出した部分に立設した接続部材37に取り付けられており、浮遊出力環34とともに移動する。リニアスケール21aは、二重円筒35の外側パイプ39の外周面に取り付けられており、光学式ピックアップ21bと対面している。光学式ピックアップ21bは、受発光の指向方向をリニアスケール21aに向けることで、リニアスケール21aの目盛を検出する。
(1−3.駆動装置)
図5は、駆動装置2の構成図である。駆動装置2は、母線22を介して電力の授受を行う電力変換器23及び電源電力変換器24を備えている。母線22には、電力貯蔵手段として、平滑コンデンサ25及び蓄電装置26が更に接続されている。
平滑コンデンサ25及び蓄電装置26は、並列に接続されて平滑回路として機能し、三相コイル33での電力の消費及び三相コイル33からの電力の回生時においても、母線22の電圧変動を小さく抑える。平滑コンデンサ25や蓄電装置26は母線22の適当な箇所に複数個配置されていても差し支えない。
蓄電装置26には、バッテリ−26a、抵抗器26b、及びダイオード26cが配置されている。抵抗器26b及びダイオード26cは、バッテリ−26aの正極側に接続されており、また抵抗器26bとダイオード26cとは並列に接続されている。すなわち、バッテリ−26aの過充電を抑制すべく、バッテリ−26aからの電力供給時には抵抗器26bでの電力消費がなく、バッテリ−26aへの充電時には抵抗器26bで充電電力の一部が消費されるように構成されている。
電源電力変換器24は、インバータ24aと回生受電制御器24bを備えている。回生受電制御器24bは、外部からの回生受電指令信号に基づいて、平滑コンデンサ25およびバッテリ−26aに蓄えられた電力を電源200へ回生するとともに、電源200からの電力を貯蔵するためにインバータ24aの点弧角を制御する。
電力変換器23は、三相コイル33への励磁電流を生成する励磁手段の一例である。この電力変換器23は、三相コイル33への交流の励磁電流を生成して、供給線33aを介して三相コイル33に供給するPWMインバータ23aを備えている。また、この電力変換器23は、PWMインバータ23aが生成及び供給する励磁電流を制御する制御器23bを備えている。
PWMインバータ23aは電力変換素子群を備えており、制御器23bは、この電力変換素子群の点弧角を制御する。このとき、制御器23bは、駆動装置2の外部から入力された推力指令値iq−ref及び支持力指令値id−refに等しい推力及び支持力が三相コイル33に発生するように、PWMインバータ23aを制御する。駆動装置2の外部とは、例えば、電力用開閉装置100と信号線によって電気通信可能に接続された外部端末である。
尚、推力とは、浮遊出力環34の軸方向の移動力である。支持力とは、浮遊出力環34の半径方向の浮遊力であり、浮遊出力環34の中心軸を二重円筒35の中心軸に倣って一致させ、浮遊出力環34の姿勢を案内する作用を生み出す。
(1−4.制御器)
図6は、制御器23bの構成図である。制御器23bは、三相コイル33のU、V、及びW相のうち、少なくともU相とW相の励磁電流を検出するU相電流センサ27及びW相電流センサ28(図5参照)に接続され、また三相コイル33の外側永久磁石31の列に対する相対位置を検出する位置センサ21に信号線によって信号受信可能に接続されている。制御器23bは、U相電流センサ27及びW相電流センサ28と位置センサ21からの信号を参照して推力制御及び支持力制御を行う。
この制御器23bは、一例として、3相/2相変換器61と、推力制御器62と、支持力制御器63と、2相/3相変換器64とを備えている。3相/2相変換器61、推力制御器62、支持力制御器63、及び2相/3相変換器64は、DSP(Digital Signal Processor)やRISC(Reduced Instruction Set Computer)等の演算器により構成されている。
3相/2相変換器61は、三相コイル33のU相電流、V相電流、及びW相電流、及び三相コイル33の移動距離を入力とし、クラーク変換及びパーク変換を順に演算して、三相コイル33に注入されている励磁電流のd軸電流成分idとq軸電流成分iqとを算出する。
d軸電流成分idは、三相コイル33の界磁に寄与する電流成分であり、q軸電流成分iqは、三相コイル33の推力に寄与する電流成分である。V相電流は、120度位相が進み及び遅れているU相電流とW相電流とを用いて推定してもよい。すなわち、3相/2相変換器61は、少なくとも、U相電流センサ27、W相電流センサ28及び位置センサ21に信号線を介して信号受信可能に接続されている。
推力制御器62は、外部からの推力指令値iq−refと3相/2相変換器61からのq軸電流成分iqを入力とし、q軸電流成分iqから推定される推力又はq軸電流成分iqが、推力指令値iq−refが示す目標推力又は当該目標推力を発生させる励磁電流のq軸電流成分と等しくなる制御入力q軸成分を算出する。この制御入力q軸成分は、PWMインバータ23aが電流制御の場合は電流値、PWMインバータ23aが電圧制御の場合は電圧値である。
推力制御器62による制御入力q軸成分の算出は、例えばPI制御又はPID制御により行う。すなわち、推力制御器62は、推力指令値iq−refとq軸電流成分iqとの偏差、偏差の積分、又は偏差の微分、又はこれらの組み合わせの和に比例する制御入力q軸成分を算出する。
支持力制御器63は、外部からの支持力指令値id−refと3相/2相変換器61からのd軸電流成分idを入力とし、d軸電流成分idから推定される支持力又はd軸電流成分idが、推力指令値id−refが示す目標支持力又は当該目標支持力を発生させる励磁電流のd軸電流成分と等しくなる制御入力d軸成分を算出する。制御入力d軸成分は、PWMインバータ23aが電流制御の場合は電流値、PWMインバータ23aが電圧制御の場合は電圧値である。目標支持力は、浮遊出力環34の中心軸を二重円筒35の中心軸に倣わせて一致させるために三相コイル33が発生させる磁気反発力である。
支持力制御器63による制御入力d軸成分の算出は、例えばPI制御又はPID制御により行う。すなわち、支持力制御器63は、支持力指令値id−refとd軸電流成分idとの偏差、偏差の積分、又は偏差の微分、又はこれらの組み合わせの和に比例する制御入力d軸成分を算出する。
2相/3相変換器64は、推力制御器62及び支持力制御器63から出力されたdq軸系の制御入力d軸成分及び制御入力q軸成分を入力とし、逆パーク変換及び逆クラーク変換を順に演算することで、U相、V相、及びW相の各制御入力を算出する。そして、2相/3相変換器64は、U相、V相、及びW相の各制御入力をPWMインバータ23aへ送り、三相コイル33に注入する励磁電流を生成させる。この励磁電流は、推力指令値iq−ref及び支持力指令値id−refに従った推力及び支持力を発生させる力となる。
ここで、推力指令値iq−refは、浮遊出力環34の次の目標軸方向速度及び目標軸方向位置により決定され、位置センサ21が出力する三相コイル33の移動距離を示す情報を元に生成される。一方、支持力指令値id−refは、浮遊出力環34の径方向相対変位および相対姿勢角をセンシングしフィードバック制御する必要のない受動安定であり、一定値である。
すなわち、浮遊出力環34は、制御器23bによって軸方向に1自由度の制御系で軸方向移動及び姿勢安定が制御される。そのため、一定値である支持力指令値id−refについては、支持力制御器63にメモリ等の記憶領域を具備させておき、その記憶領域に記憶させるようにしてもよい。
(1−5.伝達機構)
図7は、伝達機構4を示す構成図であり、左半図が遮断状態、右半図が投入状態を示している。尚、この実施形態では投入状態を保持する例を用いて説明されているが、同様の機構を用いて遮断状態を保持することもできる。
まず、伝達機構4の操作ロッド41と浮遊出力環34との間には、別の中間ロッド42が接続されている。この中間ロッド42の一端と、出力環34の一端とは、共通のピンによって回転可能に軸支されている。また、中間ロッド42の他端と操作ロッド41の一端とは、共通のピンによって回転可能に軸支されている。中間ロッド42と出力環34を軸支しているピンと、操作ロッド41と中間ロッド42を軸支しているピンとは、直交している。
また、伝達機構4は、磁気ユニット43とターゲット44とを有し、磁気吸引力によって、可動接点52と固定接点53との接触状態を維持する。ターゲット44は、強磁性体により形成された板状部材であり、中間ロッド42の周面に立設されている。一方、中間ロッド42は地上に固定されたフレーム45に挿通されているが、強磁性体により形成されたヨーク43aと永久磁石43bから構成されている磁石ユニット43は、ターゲット44に対向するように、フレーム45の中間ロッド42が通る孔の近傍に固定されている。
磁石ユニット43とターゲット44の位置関係は、磁石ユニット43が開閉機構5側であり、ターゲット44が浮遊出力環34側である。要するに、操作ロッド41が可動接点52を固定接点53に接触させる方向に移動したときに、ターゲット44が磁石ユニット43へ近づくように両者は配置される。尚、磁石ユニット43とターゲット44の位置関係を逆にしても同様の効果を得ることができる。
(2.作用)
(2−1.三相コイルの案内及び姿勢)
このような電力用開閉装置100の動作及び作用を説明する。まず、三相コイル33にゼロ以外(id≠0)のd軸電流成分を有する励磁電流を注入した場合の三相コイル33の姿勢について説明する。
図8は、励磁電流のd軸成分を一定とした場合の反発力を示しており、励磁電流のd軸成分の値を規定運転時の励磁電流のq軸成分に対する比で表している。図9は、三相コイル33周辺の磁束の状態を示しており、本説明の場合、リニア電動機3が横置き配置されている。
まず、励磁電流のd軸電流成分は三相コイル33に界磁作用をもたらす。この界磁作用によって三相コイル33が作る磁束は、外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列によって形成されている磁束に対して反発し合う。その反発力は、互いの磁束線同士の距離が短いほど大きくなる。
このような復元力は、図8に示す解析結果によって裏付けられている。図8に示すように、復元力は、二重円筒35に対する浮遊出力環34の径方向相対変位に比例して大きくなる。また、励磁電流のd軸電流成分を変化させることで、その比例定数は変化する。従って、励磁電流のd軸電流成分を制御することで意図した支持力、及び二重円筒35に対する浮遊出力環34の相対姿勢が得られる。
このため、図9の(a)に示すように、浮遊出力環34の上半円が外側パイプ39の天井側に偏って浮き上がると、リニア電動機3の上半円において、三相コイル33が外側永久磁石31の列に近づき、外側永久磁石31の列と三相コイル33との間に働く反発力は、内側永久磁石32の列と三相コイル33との間に働く力より大きくなる。
反対に、リニア電動機3の下半円において、三相コイル33が内側永久磁石32の列に近づき、内側永久磁石32の列と三相コイル33との間に働く反発力は、外側永久磁石31の列と三相コイル33との間に働く力より大きくなる。
その結果、三相コイル33が巻回された浮遊出力環34には、その軸芯が二重円筒35の軸芯に一致する方向へ戻る下向きの力が働く。
また、図9の(b)に示すように、三相コイル33が時計回りに回転した場合には、三相コイル33の浮き上がった側は下向きの力が働き、三相コイル33の沈み込んだ側は上向きの力が働き、これによって、三相コイル33が巻回された浮遊出力環34には、その軸芯が二重円筒35の軸芯に一致する方向へ戻る反時計回りのモーメントが生じる。
この作用が、浮遊出力環34の運動を軸方向に1自由度に案内するガイドとしての役割を果たすこととなる。当該作用は磁気反発力を利用しているため、浮遊出力環34の軸方向以外の自由度に関しては受動安定となり、浮遊出力環34の径方向相対変位および相対姿勢角をセンシングしフィードバック制御する必要はない。
すなわち、励磁電流のd軸成分の制御には、必要となるU相電流センサ27及びW相電流センサ28と位置センサ21だけで十分である。また、浮遊出力環34の軸方向の運動に関しては、受動安定ではないが、推力制御器62によって制御されるため何ら問題はない。
(2−2.遮断過程)
以上のように浮遊出力環34に対する支持力が制御される電力用開閉装置100においては、系統に事故電流が発生すると、外部から推力指令値iq−ref及び支持力指令値id−refが入力される。支持力指令値id−refが電力用開閉装置100に記憶されている場合は、推力指令値iq−refのみが入力される。
推力制御器62は、三相コイル33に対する励磁電流の生成をPWMインバータ23aに指示し、三相コイル33に対して推力指令値iq−refと等しいq軸電流成分iqを有する励磁電流を注入させる。
このとき、外側永久磁石31列と内側永久磁石32列は、図9に示すように、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列を環で結んだ磁気回路を形成している。より具体的には、磁気回路は、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列の内部を通過する軸方向の磁束と、外側永久磁石31と内側永久磁石32との間の隙間部を通る半径方向の磁束とを結んで形成される。そして、外側永久磁石31の列の外側面から出る磁束はほとんどなく、また内側永久磁石32の列の内側面から出る磁束はほとんどない。
従って、外側永久磁石31と内側永久磁石32との間の隙間部には、半径方向の磁束が極めて多く分布するようになり、励磁された三相コイル33に対して多くの半径方向の磁束が直角に鎖交することとなる。
そのため、三相コイル33が巻回された浮遊出力環34は、磁力の相互作用及び磁界と電流の相互作用によって、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列との間を軸方向へ移動する推力指令値iq−refに比例した推力が発生する。
一方、支持力制御器63は、三相コイル33に対する励磁電流の生成をPWMインバータ23aに指示し、三相コイル33に対して一定値である支持力指令値id−refと等しいd軸電流成分idを有する励磁電流を注入させる。
そのため、外側永久磁石31列と内側永久磁石32列が発生させる磁束との相互作用によって浮遊出力環34の中心軸が二重円筒35の中心軸と一致するような磁束が三相コイル33に発生し、これら磁束の反発力によって、浮遊出力環34の軸方向への移動中においても径方向の位置と姿勢が一定に保たれる。
これにより、三相コイル33が巻回された浮遊出力環34は、径方向の位置と姿勢を安定させながら、軸方向に移動し、操作ロッド41を引っ張る。操作ロッド41に連結された可動接点52は、固定接点53から開離し始め、アーク放電が電流ゼロ点の経過の後に消弧し、電流遮断に至る。
電流遮断に至るタイミング、すなわち、位置センサ21による検出値が所望値に達すると、制御器23bは三相コイル33に対する励磁電流の注入を停止させる。尚、励磁電流の注入停止直前、すなわち浮遊出力環34の停止直前においては、q軸電流成分iqを徐々にゼロに近づけ、浮遊出力環34の移動速度を下げていき、ターゲット44と磁気ユニット43の接触衝撃を抑制しておくことが望ましい。
電力用開閉装置100の投入動作は、この遮断動作と同様であり、電力用開閉装置100には投入指令が入力されると三相コイル33に交流電流を付与し、可動接点52と固定接点53とを接続する遮断動作と逆向きで遮断動作と同様の投入動作を行う。
(投入状態)
リニア電動機3が停止状態にあるときには、可動接点52が固定接点53側に接触している間は、開閉機構5の可動接点52には何らの推力も出力されていない。この電流投入状態では、図7の右半図に示されるように、磁石ユニット43に対してターゲット44が接触している。そのため、磁石ユニット43の磁気吸引力がターゲット44に強く作用し、ターゲット44が磁石ユニット43に固定される。
ターゲット44が磁石ユニット43に固定されると、中間ロッド42と操作ロッド41の駆動は阻止されるため、可動接点52も投入位置で維持されることとなる。そのため、リニア電動機3を停止させた状態において可動接点52に重力等の外力が作用しても、リニア電動機3の運転を継続することなく投入状態を保つことができる。従って、本実施形態による伝達機構4は、機械式に依らず、また投入状態を維持するために電力を必要としない。
尚、磁石ユニット43に対するターゲット44の接触には、可動接点52の位置が維持されるようにターゲット44が磁石ユニット43に固定される程度に磁気吸引力が作用している状態を指し、すなわち厳密に接触していないが、極近接している状態も含まれる。
(3.効果)
以上のように、電力用開閉装置100の可動接点52を往復駆動することで、開閉装置を遮断状態と投入状態との間で相互に移行させるためのリニア電動機3において、本実施形態では、外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列と、三相コイル33が巻装された浮遊出力環34を備えるようにした。
浮遊出力環34は、可動接点52に直接又は間接的に繋がる以外は他部材との機械的な拘束関係を有しない。その代わり、三相コイル33に交流の励磁電流を注入するPWMインバータ23aを制御する制御器23bは、励磁電流のd軸電流成分を制御することで、磁気による浮遊出力環34に対する支持力を発生させて、二重円筒35と浮遊出力環34の中心軸を一致させる。そのため、リニア電動機3は浮遊出力環34の機械的なガイドを一切持たず、高いメンテナンス性を実現できる。
また、外側永久磁石31の列は、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極がその中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石31を隣接させて構成した。内側永久磁石32の列は、円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極が外側永久磁石31の列と同じ向きの磁化ベクトル半径方向成分を有するとともに外側永久磁石31の列と逆向きの磁化ベクトル軸方向成分を有する。そして、これら外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列をそれぞれの磁極の磁化ベクトル半径方向成分が同じ向きとなるように対向させて固定した。
これにより、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列により発生する磁気回路と励磁された三相コイル33の作用により可動接点52を往復駆動させるための推力を発生させる。このとき、外側永久磁石31の列の外側面と内側永久磁石32の列の内側面から出る磁束はほとんどなく、外側永久磁石31の列の外側面と内側永久磁石32の列の内側面の間でほとんどの磁束が磁気回路を構成する。そのため、バックヨークを必要としない。
加えて、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列は略等しい磁化エネルギーを保持しており、これにより、外側永久磁石31の列と内側永久磁石32の列との空隙中には半径方向の磁束が極めて多く分布するようになる。さらに、三相コイル33が半径方向の磁束が極めて多く分布する空隙中に配置されるので磁束の大部分が三相コイル33と直角に鎖交し、より少ない電流で大きな推力が発生する。このため、高速化が可能である。
また、リニア電動機3が運転状態にあるとき、鉄心やヨークが外側永久磁石31の列及び内側永久磁石32の列の作る主磁束内や三相コイル33近傍に存在しないため、三相コイル33の自己インダクタンスが小さくなる。従って、浮遊出力環34が高速で運動しても所定の励磁電流を三相コイル33に通電するのに必要な電圧が低減される。
また、浮遊出力環34に鉄心やヨークが不要なため、軽量化が実現できるとともに三相コイル33の大部分が外側永久磁石31及び内側永久磁石32の列の作る主磁束に鎖交するため、推力/重量比が向上する。このため、応答性能も向上する。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る電力用開閉装置において、リニア電動機3を軸方向から見た概略外観図である。尚、本実施形態では、二重円筒35が有する両端の円板35aの構成を除き、第1の実施形態と構成上の相違はないため、他の部分の説明は省略する。
図10に示すように、第2の実施形態において、浮遊出力環34が貫通する開口部35bには、内縁に沿って低摩擦樹脂材35cが付設されている。低摩擦樹脂材35cは、例えばフッ素樹脂である。低摩擦樹脂材35cの厚みは、開口部35bと当該開口部35bを貫通する浮遊出力環34の円弧板34a、34bとは接触しないように一定のクリアランスを有しているが、このクリアランスを潰さずに、空隙の存在を維持できる程度である。
この低摩擦樹脂材35cは、浮遊出力環34と二重円筒35の円板35aとの直接接触を防止し、運転時の予期せぬ接触があっても浮遊出力環34に対する摺動摩擦を低く抑える作用を有する。
そのため、浮遊出力環34の中心軸と二重円筒35の中心軸とがずれてしまうような、予期せぬ過大な力が浮遊出力環34に作用し、浮遊出力環34と二重円筒35の円板35aとが接触してしまった場合であっても、その摺動摩擦は低減され、リニア電動機3が破損し難くなる。従って、高いメンテナンス性を持つとともに、運転停止時、非常時においても安定した運用が可能となる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係る電力用開閉装置において、浮遊出力環34の表面を示す概略外観図である。尚、本実施形態では、浮遊出力環34の表面構成を除き、第1又は第2の実施形態と構成上の相違はないため、他の部分の説明は省略する。
図11に示すように、第3の実施形態においては、浮遊出力環34の表面に低摩擦樹脂材35cが付設されている。低摩擦樹脂材35cは、二重円筒35の円板35aと接触の虞のある範囲に付設しておく。低摩擦樹脂材35cの厚みは、浮遊出力環34と二重円筒35や円板35aとは接触しないように一定のクリアランスを有しているが、このクリアランスを潰さずに、空隙の存在を維持できる程度である。
この低摩擦樹脂材35cにおいても、浮遊出力環34と二重円筒35の円板35aや外側パイプ39の内周面との直接接触を防止し、運転時の予期せぬ接触があっても浮遊出力環34に対する摺動摩擦を低く抑える作用を有する。そのため、第2の実施形態と同様に、リニア電動機3が破損し難くなり、高いメンテナンス性を持つとともに、運転停止時、非常時においても安定した運用が可能となる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、二重円筒35が固定子として機能し、浮遊出力環34が可動子として機能した。しかしながら、二重円筒35と浮遊出力環34とが相対的に移動すれば、軸方向の推力は発生するものであり、図12及び13に示すように、二重円筒35を可動子として機能させ、浮遊出力環34を固定子として機能させるようにし、二重円筒35に伝達機構4を接続するようにしてもよい。
図12は、第4の実施形態に係る電力用開閉装置を示す内部構成図である。図12に示すように、浮遊出力環34の円弧板34a及び34bは、地上等のフロアに固設されたカバーに移動不能に固定されている。一例としては、円弧板34a及び34bを繋ぐ円板34cがカバーの内周面から突出する支持部材に固定されている。一方、二重円筒35はカバーとの構造上の固定関係はない。
また、図13は、第4の実施形態に係るリニア電動機3の外観を示す斜視図である。図13に示すように、二重円筒35は、円板35aに筒の外側に向かって立設された第2のロッド46に固定されている。この第2のロッド46は、伝達機構4の中間ロッド42に接続されている。尚、この第2のロッド46と浮遊出力環34の円板34cとの物理的な障害を防ぐために、円板34cには、第2のロッド46が遊貫される開口34dが形成されている。
本実施形態は、絶対座標として考えたときに、第1の実施形態と移動する可動子が逆であるだけで、軸移動機構及び作用、磁気反発による半径方向の位置及び姿勢の保持機構及び作用は、第1の実施形態と同一である。従って、本実施形態においても、リニア電動機3は機械的なガイドを一切持たないため、高いメンテナンス性を実現できる。
(その他の実施の形態)
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第4の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 操作機構
2 駆動装置
21 位置センサ
21a リニアスケール
21b 光学式ピックアップ
22 母線
23 電力変換器
23a PWMインバータ
23b 制御器
24 電源電力変換器
24a インバータ
24b 回生受電制御器
25 平滑コンデンサ
26 蓄電装置
26a バッテリー
26b 抵抗器
26c ダイオード
27 U相電流センサ
28 W相電流センサ
3 リニア電動機
31 外側永久磁石
32 内側永久磁石
33 三相コイル
33a 供給線
34 浮遊出力環
34a 円弧板
34b 円弧板
34c 円板
34d 開口
35 二重円筒
35a 円板
35b 開口部
35c 低摩擦樹脂材
37 接続部材
38 内側パイプ
39 外側パイプ
4 伝達機構
41 操作ロッド
42 中間ロッド
43 磁気ユニット
43a ヨーク
43b 永久磁石
44 ターゲット
45 フレーム
46 第2のロッド
5 開閉機構
51 密閉空間
52 可動接点
53 固定接点
61 3相/2相変換器
62 推力制御器
63 支持力制御器
64 2相/3相変換器
100 電力用開閉装置
200 電源

Claims (5)

  1. 電力用開閉装置の可動接点を往復駆動することで、当該電力用開閉装置を遮断状態と投入状態との間で相互に移行させるための操作機構であって、
    円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極がその中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石を隣接させて構成される第一の永久磁石の列と、
    円環状若しくは円弧状の永久磁石の磁極がその中心軸を含む断面において最大でも90度ずつ回転するよう当該永久磁石を隣接させて構成される第二の永久磁石の列と、
    磁化ベクトル半径方向成分が同じ向きの前記第一の永久磁石と前記第二の永久磁石とを対向させ、両列が一定距離を保つように固定する二重円筒と、
    導体で構成されるコイルが巻き付けられて、前記第一の永久磁石の列と前記第2の永久磁石の列との間に位置し、前記可動接点に直接又は間接的に繋がる以外は他部材との機械的な拘束関係を有しない浮遊出力環と、
    前記コイルへの励磁電流を生成する励磁手段と、
    を備え、
    前記励磁手段は、
    前記励磁電流の前記コイルの界磁に寄与する電流成分を制御することで、磁気による前記浮遊出力環に対する支持力を発生させて、前記二重円筒と前記浮遊出力環の中心軸を一致させる支持力制御手段と、
    前記励磁電流の前記コイルの推力に寄与する電流成分を制御することで、前記二重円筒と前記浮遊出力環との間の軸方向推力を発生させる推力制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする電力用開閉装置の操作機構。
  2. 前記二重円筒は、
    端面に当該二重円筒の各筒を連結して各筒の距離を固定する円板と、
    前記円板に設けられ、前記浮遊出力環が貫通する開口部と、
    前記開口部の縁に設けられ、前記浮遊出力環に対する低摩擦樹脂部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項1記載の電力用開閉装置の操作機構。
  3. 前記二重円筒は、
    端面に当該二重円筒の各筒を連結して各筒の距離を固定する円板と、
    前記円板に設けられ、前記浮遊出力環が貫通する開口部と、
    を備え、
    前記浮遊出力環は、
    前記開口部を通過する周面領域に低摩擦樹脂部を備えること、
    を特徴とする請求項1記載の電力用開閉装置の操作機構。
  4. 前記二重円筒は、
    更に、磁化ベクトル軸方向成分が逆向きの前記第一の永久磁石と第二の永久磁石とを対向させること、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電力用開閉装置の操作機構。
  5. 往復運動可能な可動接点と、前記可動接点を駆動する操作機構とを有し、前記可動接点の移動によって遮断状態と投入状態との間で相互に移動し得る開閉装置であって、
    前記操作機構は、
    請求項1乃至4の何れかに記載の操作機構であること、
    を特徴とする電力用開閉装置。
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