JP4624692B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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本発明は、内視鏡のチャンネルに挿入して用いられる内視鏡用処置具に関する。
消化器などの内壁の粘膜に形成された患部などを、内視鏡下で切除する際には、切除部位から出血することがある。このような場合に、出血部位を止血する処置具としては、エネルギ鉗子が知られている。エネルギ鉗子は、例えば、血管を挟持する一対の鉗子カップを有し、この鉗子カップに高周波電流を印加して出血部を焼灼凝固させるものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。なお、この種の処置具は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿入して用いられる。止血を行う際には、内視鏡の先端部分に設けられた撮像手段で出血部位を観察しつつ、エネルギ鉗子を操作する。
特開平10‐151143号公報 特開平10‐155798号公報
しかしながら、実際に出血が起きると、出血部位の周囲が血液で覆われるなどして、出血部位の位置を正確に確認することが困難になるという問題がある。ここで、鉗子チャンネルに送水して、患部を洗浄した後に、この鉗子チャンネルにエネルギ鉗子を挿入して処置を行うと、迅速な処置ができず、作業が煩雑になる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、出血部位をすばやく、確実に確認することができるようにすることである。また、必要な処置を速やかに、かつ確実に行うことができるようにすることである。
本発明の内視鏡処置具は、内視鏡のチャンネルに挿通される処置具挿入部の先端に、目的部位を処置する一対のエネルギ鉗子部を備える内視鏡用処置具において、前記処置具挿入部に沿って配置され、目的部位に対して所定の液体を送液する送液管路と、前記処置具挿入部の先端に設けられ、前記エネルギ鉗子部を支持するカバーと、を備え、前記カバーは、前記エネルギ鉗子部に駆動力を伝達する伝達手段を通す孔と、前記液体が通流する流路とを有し、前記送液管路は、前記一対のエネルギ鉗子部を前記先端側から見たときの前記一対のエネルギ鉗子部の開閉方向に対して交差する方向へ、前記一対のエネルギ鉗子部から離間した位置に配置され、前記流路の流路面積は、前記孔と伝達手段との間の流路面積よりも大きいことを特徴とする
この内視鏡用処置具では、エネルギ鉗子部の開閉機構とは異なる位置に送液管路が配置されているので、開閉機構の構成が簡略化される。
さらに、この内視鏡用処置具では、カバー内を通って液体を噴出させる際に、送液管路の流路面積が他の開口部分の流路面積よりも大きくなっているので、液体の略全量が送液管路から噴出されるようになる。
また、前記カバーに、液体を噴出するルーメンを前記一対のエネルギ鉗子部と平行に設けてもよい。
この内視鏡処置具では、ルーメンを通って液体が噴出されるようになる。ルーメンとエネルギ鉗子部とが平行に配置されるので、液体の噴出方向を予め確認しやすく、送液及び処置を連続して行えるようになる。また、装置構成が簡略化される。
また、前記送液管路は、前記処置具挿入部の外側に設けられていてもよい
この内視鏡用処置具では、送液管路が処置具挿入部の外側に配置されているので、装置構成が簡略化される。
また、前記処置具は、高周波止血鉗子又は高周波切開鉗子であることが好ましい。
この内視鏡用処置具では、患部から血液が流出する場合でも、送水を行うと共に、その後速やかに止血や、切開を行えるようになるので、確実に目標部位に処置が行える。
また、前記送液管路は、前記処置具挿入部を構成するチューブ状のシースの内側と、前記処置具挿入部に固定されて先端が組織に向けられる部材のルーメン内を液体が通って組織に吹き出すように形成されており、前記部材は、前記チューブ状のシースの先端の内側に一部が挿入されていてもよい。
この発明によれば、エネルギ鉗子部を有する内視鏡処置具において、送液管路を設けたので、目的部位に送液を行うと共に、送液後に目的部位の処置を速やかに、かつ確実に行えるようになる。例えば、患部から血液が流出するような場合には、送液によって患部を洗浄しつつ、止血や、切開などが行えるようになる。を速やかに、かつ確実に行うことができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に第1の実施の形態における内視鏡用処置具を含む内視鏡システムの概略構成を示す。
図1に示すように、内視鏡システムは、内視鏡1と、内視鏡1の鉗子チャンネル2に挿入される内視鏡用処置具(以下、処置具とする)3と、内視鏡1にユニバーサルコード4で接続された内視鏡本体5とを備えている。
ここで、内視鏡1は、生体内に挿入される可撓性の挿入部6と、挿入部6の基端(体外)側に接続された操作部7と、ユニバーサルコード4とを備えている。
挿入部6の先端には、湾曲操作可能な湾曲部8が設けられている。さらに、湾曲部8の先端には、先端カバー9が接続されており、ここに体内を観察する撮像部と、照明光を照射する照射部などが内蔵されている。先端カバー9の先端面には、鉗子チャンネル2の開口が形成されている。ここで、鉗子チャンネル2は、操作部7側に鉗子口2aを有しており、体外と体内とを連通させている。なお、鉗子口2aには、鉗子口2aを覆うように鉗子栓10が取り付けられている。
操作部7は、前記挿入口2aの他に、複数のスイッチ11と、複数の操作ノブ12とを備えている。スイッチ11としては、撮像部で撮影した画像の記録を行うスイッチや、照明の切り替えを行うスイッチなどがある。各スイッチ11の信号は、ユニバーサルコード4を介して内視鏡本体5に送られるようになっている。また、操作ノブ12としては、湾曲部8を所定の方向に変向させるノブなどがある。
なお、内視鏡本体5は、内視鏡1で撮像した画像の処理及び表示をする装置や、撮像のための照明用光源などが設けられている。
図2から図5に示すように、処置具3は、消化器内壁W1の切開により断面が露出した血管W2とその周囲の粘膜組織W3や粘膜下層組織W4等とを焼灼して止血可能な内視鏡用止血鉗子(エネルギ鉗子)である。処置具3は、内視鏡1の鉗子チャンネル2に挿入される可撓性の処置具挿入部21と、処置具挿入部21の先端に設けられた処置部22と、処置部22を開閉動作させる2本の操作ワイヤ23a,23b(図3参照)と、処置具挿入部21の基端に設けられた処置具操作部24とを備えている。
図3に示すように、処置具挿入部21は、コイル状の内シース25を有し、内シース25の内側には、内シース25に沿って液体を通流する送液管路26が形成されている。この送液管路26内には、操作ワイヤ23a,23bが挿通されている。なお、内シース25の外側は、チューブ状の外シース27で被覆されており、これらシース25,27は絶縁されている。
図2及び図3に示すように、処置部22は、処置具挿入部21の先端に固定される先端カバー(支持部材)30と、先端カバー30にピン31で回動自在に支持された一対の鉗子カップ(エネルギ鉗子部)32a,32bとを有している。
先端カバー30は、略円筒形状を有し、処置具挿入部21に固定される基端から出血部位に臨む先端まで、送液ルーメン33が設けられている。この送液ルーメン33は、先端カバー30をその長さ方向に沿って貫通しており、処置部22内の送液管路となる。また、先端カバー30には、送液ルーメン33と平行に、スリット34が設けられている。スリット34は、先端カバー30の先端側から、先端カバー30の基端側に向かって形成された溝からなる。スリット34の底部に相当する先端カバー30の基端側の壁部30aには、2つの挿通孔35が先端カバー30に軸線と平行に設けられている。この挿通孔35は、処置具挿入部21と、スリット34とを連通させるもので、挿通孔35の孔径は一本の操作ワイヤ23a,23bが進退可能に挿通できる大きさである。
各鉗子カップ32a,32bは、先端カバー30に設けられたスリット34に沿って、対向配置されており、カップ本体36a,36bと、カップ本体36a,36bの基端から後方(処置具挿入部21側)に向かって延設されたアーム部37a,37bとからなる。
図5に示すように、カップ本体36a,36bは、対向する面に凹部38a,38bを有している。凹部38aの外縁をなす鉗子面39aは、他のカップ本体36bと当接する部分であり、複数の溝40が所定の間隔で設けられている。同様に、凹部38bの外縁をなす鉗子面39bは、他のカップ本体36aと当接する部分であり、複数の溝40が所定の間隔で設けられている。
図3及び図4に示すように、鉗子カップ32aのアーム部37aは、カップ本体36aの基端から後方に向かって延び、その後端部には、孔48aが形成されている。この孔48aには、操作ワイヤ23aの先端部が係合されている。さらに、このアーム部37aの端部からカップ本体36aに至るまでの間の所定部位は、ピン31により回動自在に支持されている。同様に、鉗子カップ32bのアーム部37bは、その後端部に孔48bが形成されている。孔48bには、操作ワイヤ23bの先端部が係合されている。アーム部37bの所定部位は、ピン31(図3参照)により回転自在に支持されており、鉗子カップ32a,32bは、ピン31を中心として回動させられるようになっている。なお、各ピン31と、各アーム部37a,37bと、操作ワイヤ23a,23bの各先端部とは、一対の鉗子カップ32a,32bを開閉させるリンク機構となる。
操作ワイヤ23a及び操作ワイヤ23bは、それぞれの先端部が先端カバー30の挿通孔35を通り、鉗子カップ32a及び鉗子カップ32bにそれぞれ係合している。各操作ワイヤ23a,23bは、導電性の材料を絶縁性のシースで被覆したもので、操作ワイヤ23a,23bの先端と鉗子カップ32a,32bとは電気的に接続されるようになっている。操作ワイヤ23a,23bの基端は、処置具挿入部21内を通り、処置具操作部24に引き出され、処置具操作部24のハンドル部41に接続されている。
処置具操作部24は、操作部本体42と、操作部本体42に対してスライド自在なハンドル部41とを有している。
操作部本体42の先端には、処置具挿入部21の基端が接続されており、操作部本体42の基端には、指かけリング43が設けられている。この操作部本体42の先端側には、ルアーコック44が設けられている。このルアーコック44の内部通路は、操作部本体42内を通り、送液管路26(図3参照)に連通している。また、操作部本体42の指かけリング43側には、操作部本体42の長さ方向に沿ってスライド溝45が形成されている。このスライド溝45には、ハンドル部41がスライド自在に嵌装されている。さらに、操作部本体42には、スライド溝45と処置具挿入部21とを連通される連通孔(不図示)が設けられており、ここに操作ワイヤ23a,23bが引き通されている。なお、連通孔の周囲は、パッキンなどが配置されており、液体の漏洩が防止されている。
ハンドル部41には、操作者が指をかける孔46a,46bと、端子47とが設けられている。端子47は、操作ワイヤ23a,23bと電気的に接続しており、端子47に高周波電源49(図1参照)を接続すると、一対の鉗子カップ32a,32bに通電できるようになっている。
なお、ルアーコック44には、液体を貯溜させた流体供給手段(不図示)が装着される。液体供給手段としては、シリンジや、流体ポンプなどがあげられる。また、液体は、水又は生理食塩水が用いられる。
次に、この処置具3の作用について説明する。
まず、内視鏡1のチャンネル2に処置具3を挿入し、端子47を高周波電源49に接続する。さらに、処置具3の先端を出血部位(例えば、図1に示す血管W2)の周囲に近接させる。内視鏡1の挿入部6を湾曲させ、処置具3の先端カバー30の先端を出血している部位に向かせたら、処置具操作部24のルアーコック44に液体を貯溜させたシリンジを接続する。そして、シリンジを操作して、シリンジ内の液体を送液管路26に送り出す。シリンジから送り出された液体は、ルアーコック44から、処置具挿入部21内の送液管路26に導入される。これにより、送液管路26を経て、処置部22に導かれ、処置部22の送液管路である送液ルーメン33から、出血部位に向けて噴き出す。噴出した液体は、出血部位の周囲の血液を洗い流す。これにより、内視鏡1の撮像部で出血位置を確認できるので、処置具操作部24のハンドル部41をスライドさせて一対の鉗子カップ32a,32bを開かせる。
具体的には、ハンドル部41を先端側に押し込んで、操作ワイヤ23a,23bを出血部位に向かって前進させる。操作ワイヤ23a,23bが前進すると、ピン31で先端カバー30に軸支されているアーム部37a,37bは、処置部22の長さ方向と略直交する方向に離間するように移動させられる。その結果、各鉗子カップ32a,32bが全体としてピン31を中心にして回動し、鉗子面39a,39b同士の距離が開く。
処置部22の先端の一対の鉗子カップ32a,32bを開いたら、処置具3全体を前進させ、鉗子カップ32a,32bの先端が消化器内壁W1に当ったところで、処置具操作部24のハンドル部41を戻す。これにより、操作ワイヤ23a,23bが後退し、鉗子カップ32a,32bのアーム部37a,37bが近接するように引き戻され、鉗子カップ32a,32bがピン31を中心にして回動し、一対の鉗子カップ32a,32bが閉じる。
これにより、一対の鉗子カップ32a,32bは、露出している血管W2の周囲の粘膜下層組織W4と共に、血管W2を鉗子面39a,39bで挟持した状態になる。なお、血管W2の切断面の先端は、鉗子カップ32a,32bの凹部38a,39b内に入り込んだ状態とされ、鉗子面39a,39bとは直接に接触しない。
この状態で高周波電源49から高周波電流を印加すると、鉗子面39a,39bに接触した粘膜下層組織W4が、血管W2を内在した状態で焼灼される。
この実施の形態によれば、開閉自在に対向配置された一対の鉗子カップ32a,32bを備える処置具3の処置具挿入部21に送液管路26を設け、処置部22に、送液ルーメン33を設け、送液ルーメン33は、一対の鉗子カップ32a,32bの延設方向と略平行な方向に液体を噴出するように設けたので、処置具3を内視鏡1に挿入した状態を維持しつつ、出血部位の周囲を液体で洗い流して、出血部位を確実に確認することができる。また、送液ルーメン33の長さ方向と、一対の鉗子カップ32a,32bの延設方向とが略平行になっているので、液体が噴き付けられる場所を特定しやすい。これらのことから、止血を速やかに、かつ簡単に行うことが可能になる。また、処置具3に送液管路26及び送液ルーメン33を設けたので、送液により患部を洗浄しつつ、又は洗浄後直ぐに高周波止血が行えるようになるので、手技が容易になる。さらに、送液ルーメン33の位置と、一対の鉗子カップ32a,32bとが異なる位置に配置されているので、装置構成を簡略化できる。
また、操作ワイヤ23a,23bが先端カバー30の壁部30aを貫通する際のクリアランス(流路面積)は、送液ルーメン33の流路面積に比べて十分に小さい。したがって、操作ワイヤ23a,23bの挿通孔35を水密構造にしなくとも、液体の漏洩を防止されている。このため、簡単な構成で、必要な部位に送液が行えるようになる。
次に、本発明の第二の実施の形態について詳細に説明する。なお、第一の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、第一の実施の形態と重複する説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態のエネルギ鉗子である処置具50は、可撓性の処置具挿入部21の先端に処置部51が設けられ、処置具挿入部21の基端に処置具操作部24(図2参照)が設けられている。
処置部51は、基端が処置具挿入部21に接続された先端カバー52と、先端カバー52を貫通するピン53a,53bに回転自在に支持された一対の鉗子カップ54a,54bと、鉗子カップ54a,54b間に配置された送液管路55の先端部56とを有している。
先端カバー52は、円筒形状の部材の先端部分に2つの平面部57a,57bが平行に形成されている。図7に示すように、この平面部57a,57bによって、先端カバー52の先端には略長円形状の開口部52aが形成されている。先端カバー52の断面形状は、先端側では、図7に示すように平面部57a,57bによって形成される略長円形状になっており、基端側では円形状になっている。このように断面形状が略長円形状から円形状に移行する際の中間部分には、移行面58が形成されている。この移行面58は、平面部57aと、平面部57bとのそれぞれに設けられており、ここには先端カバー52を貫通する貫通孔59が形成されている。2つの貫通孔59のそれぞれには、操作ワイヤ23a及び操作ワイヤ23bが挿通されている。
鉗子カップ54a,54bは、先端カバー52に対向配置されており、それぞれがカップ本体60a,60bと、カップ本体60a,60bの一方の側部から後方(処置具挿入部21側)に向かって延設されたアーム部61a,61bとから構成されている。
鉗子カップ54aのカップ本体60aは、鉗子カップ54bと対向する面に凹部62aを有している。凹部62aにより形成され、他の鉗子カップ54bと当接する鉗子面63aには、複数の溝64が所定の間隔で設けられている。アーム部61aは、カップ本体60aの基端から先端カバー52の平面部57aの外面に沿って延び、その端部に形成された貫通孔には操作ワイヤ23aが接続されている。また、このアーム部61aの基端から先端に至るまでの間の所定部位は、ピン53aによって先端カバー52に回転自在に支持されている。このピン53aは、先端カバー52の平面部57aに固定されている。
鉗子カップ54bは、鉗子カップ54aと同様の形状を有している。つまり、カップ本体60bは、凹部62bにより鉗子面63bが形成され、鉗子面63bには溝64が設けられている。そして、鉗子カップ54bは、鉗子カップ54aに対して、鉗子面63a,63b同士を当接させるように配置される。このため、図7に示す鉗子カップ54bのアーム部61bは、先端カバー52の平面部57bの外面に沿って延び、その端部の貫通孔に操作ワイヤ23bが接続されている。さらに、アーム部61bの基端から先端に至るまでの所定部位は、ピン53bによって先端カバー52に回転自在に支持されている。このピン53bは、ピン53aと同軸上に配置され、先端カバー52の平面部57bに固定されている。
さらに、先端カバー52内には、先端カバー52の中心軸と同軸上に、送液管路55の先端部56が配置されている。送液管路55の先端部56は、先端カバー52の長さ方向に沿って延設されており、その外径は先端カバー52の平面部57a,57b間の距離よりも小さい。先端部56は、先端カバー52から一部が突出し、その先端面に液体を噴出する開口55aが形成されている。
先端カバー52からの突出量は、先端カバー52の先端面から鉗子面63a,63bまでの距離より短く、一対の鉗子カップ54a,54bの開閉及び止血を妨げない長さになっている。
なお、図8に示すように、処置具挿入部21においては、シース25,27の長さ方向の中心軸線上に、内シース25に沿って送液管路55が配置され、送液管路55を挟むように、操作ワイヤ23a,23bが挿通されている。
次に、この処置具50の作用について説明する。
まず、図1に示すような内視鏡1のチャンネル2に処置具50を挿入し、処置具50の先端を出血部位の周囲に近接させる。内視鏡1の挿入部6を屈曲させ、先端カバー52の先端を出血している部位側に向かせたら、処置具操作部24を操作して、操作ワイヤ23a,23bを先端側に向かって前進させる。操作ワイヤ23a,23bが前進すると、ピン53a,53bで先端カバー52の平面部57a,57bに支持されている鉗子カップ54a,54bは、ピン53a,53bを回動中心として開く。処置部51の先端の一対の鉗子カップ54a,54bが開くと、鉗子カップ53a,54bの間に送液管路55の先端部56が露出する。先端部56は、先端カバー52の軸線に沿って配設されているので、その開口55aは、出血している部位に向いている。この状態で、シリンジを操作して、液体を送り出す。シリンジから送り出された液体は、送液管路55の先端部56から噴き出し、出血部位の周囲の血液を洗い流す。これにより、内視鏡1の撮像部で出血位置を確認できるので、処置具操作部24のハンドル部41を戻して、操作ワイヤ23a,23bを後退させて一対の鉗子カップ54a,54bの先端を閉じる。一対の鉗子カップ54a,54bは、図1に示すように露出している血管W2の周囲の粘膜下層組織W4と共に、血管W2をカップ面63a,63bで挟持する。したがって、その状態で高周波電源49から高周波電流を印加すると、鉗子面63a,63bに接触した粘膜下層組織W3が、血管W2を内在した状態で焼灼される。
この実施の形態によれば、一対の鉗子カップ54a,54bを回動自在に支持する先端カバー52の中心軸上に送液管路55の先端部56を配置し、処置部51の先端を開いた状態で、出血部位及びその周囲の血液を洗い流すようにしたので、出血部位の位置を確認しやすい。したがって、止血を速やかに、かつ簡単に行うことが可能になる。特に、先端カバー52の向きと、液体の噴出方向とが一致するので、操作が容易になる。さらに、一対の鉗子カップ54a,54bを開いた状態で液体を噴出するので、出血部位の確認から止血までを速やかに行うことができる。
次に、本発明の第三の実施の形態について詳細に説明する。なお、前記各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施の形態と重複する説明は省略する。
図9及び図10に示すように、処置具80は、可撓性の処置具挿入部21の先端に処置部81が設けられ、処置具挿入部21の基端に処置具操作部83が設けられた高周波止血鉗子(エネルギ鉗子)である。さらに、処置部81及び処置具挿入部21に沿って、出血部位に向かって噴出させる液体を送る送液管路84が配置されている。
処置部81は、一対の鉗子カップ32a,32bが先端カバー85に回動自在に、かつ対向するように支持されている。鉗子カップ32a,32bは、第1の実施の形態と同様の構成を有し、アーム部37a,37bと操作ワイヤ23a,23bなどからなるリンク機構を介して、不図示のピンを中心に回動自在に構成されている。
操作ワイヤ23a,23bは、先端カバー85内及び処置具挿入部21内を通って、処置具操作部83のハンドル部41に固定されている。
図10に示すように、先端カバー85の外周は、その一部が凹設されており、この凹部85aに送液管路84の先端部が固定されている。凹部85aは、一対の鉗子カップ32a,32bの先端の開閉方向と略直交する位置に、先端カバー85の長さ方向に沿って設けられている。
図9に示すように、送液管路84は、外シース27の外面に固定された部分が少なくとも可撓性を有している。送液管路84の基端部は、処置具操作部83の操作部本体86に固定されている。さらに、送液管路84の基端部には、シリンジが接続可能なルアーコック44が取り付けられている。
なお、処置具操作部83の操作部本体86は、送液管路84が外面に固定され、送液管路84とルアーコック44とが直接に接続されている他は、第1の実施の形態と同様の構成になっている。
このように構成した処置部81は、内視鏡1のチャンネル2に挿入して用いられる。止血を行う際には、先端カバー85の先端を出血部位側に向かせ、シリンジから液体を送り出す。シリンジから送り出された液体は、送液管路84の先端部から噴出し、出血部位の周囲の血液を洗い流す。送液により出血位置を確認したら、操作ワイヤ23a,23bを進退させて、出血部位及びその周囲を一対の鉗子カップ32a,32bで挟む。そして、高周波電源49から高周波電流を印加し、鉗子面39a,39bに接触した粘膜下層組織W3を、血管W2を内在させた状態で焼灼させる。
この実施の形態によれば、処置部81及び処置具挿入部21と並列に送液管路84を配置したので、処置部81の近くから送液を行えるので、出血部位及びその周囲への送液と、止血とを速やかに行える。特に、処置部81及び処置具挿入部21の外側に送液管路84を配置したので、簡単な構成で、送液と止血が行えるようになる。
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、エネルギ鉗子部は、鉗子面(例えば、図5に示す鉗子面39a,39b)にニクロム線を張り、ニクロム線に直流電流を通電した際の発熱により止血を行う構成でも良い。
また、処置具の用途は止血に限定されない。目標部位を切開したり、切除したりするエネルギ鉗子部でも良い。この場合には、送液管路から噴出させる液体で出血を洗い流しながら、切開や、切除を行う。ここにおいて、送液管路から噴出させる液体は、色素を含む液体とすることができる。
本発明の実施の形態における内視鏡用処置具及び内視鏡を示す図である。 内視鏡用処置具の構成を示す図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 内視鏡用処置具の一対のエネルギ鉗子部を開いた状態を示す図である。 図4のA矢視図である。 本発明の実施の形態における内視鏡用処置具の先端部分の構成を示す図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態における内視鏡用処置具の構成を示す図である。 図9のB矢視図である。
符号の説明
1 内視鏡
2 チャンネル
3,50,80 処置具(内視鏡用処置具)
21 処置具挿入部
23a,23b 操作ワイヤ(開閉機構,伝達手段)
26,55,84 送液管路
30,52,85 先端カバー(カバー)
32a,32b,54a,54b 鉗子カップ(エネルギ鉗子部)
33 送液ルーメン(送液管路,流路)
35 挿通孔
37a,37b,61a,61b アーム部(開閉機構)
56 先端部(送液管路)

Claims (5)

  1. 内視鏡のチャンネルに挿通される処置具挿入部の先端に、目的部位を処置する一対のエネルギ鉗子部を備える内視鏡用処置具において、
    前記処置具挿入部に沿って配置され、目的部位に対して所定の液体を送液する送液管路と、
    前記処置具挿入部の先端に設けられ、前記エネルギ鉗子部を支持するカバーと、
    を備え、
    前記カバーは
    前記エネルギ鉗子部に駆動力を伝達する伝達手段を通す孔と、
    前記液体が通流する流路と
    を有し、
    前記送液管路は、前記一対のエネルギ鉗子部を前記先端側から見たときの前記一対のエネルギ鉗子部の開閉方向に対して交差する方向へ、前記一対のエネルギ鉗子部から離間した位置に配置され、
    前記流路の流路面積は、前記孔と伝達手段との間の流路面積よりも大きい
    ことを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記カバーに、液体を噴出するルーメンを前記一対のエネルギ鉗子部と平行に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記送液管路は、前記処置具挿入部の外側に設けられていることを特徴とする請求項またはに記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記処置具は、高周波止血鉗子又は高周波切開鉗子であることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の内視鏡用処置具。
  5. 前記送液管路は、前記処置具挿入部を構成するチューブ状のシースの内側と、前記処置具挿入部に固定されて先端が組織に向けられる部材のルーメン内を液体が通って組織に吹き出すように形成されており、前記部材は、前記チューブ状のシースの先端の内側に一部が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
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