JP4624371B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄ポンプで加圧された洗浄水を洗浄ノズルから噴射し、洗浄槽内に配置された食器類の洗浄を行なう食器洗浄機に関し、特に洗浄水が壁面に衝突することによって発生する騒音の低減を図るようにした食器洗浄機に関するものである。
従来から、洗浄槽内に収容された食器量及び食器の配置の偏りを判別可能な食器洗浄機が存在する。そのようなものとして、回転洗浄ノズルを回転駆動させるモータと、洗浄水が洗浄室の天井に衝突する振動を検出する振動センサとを設け、洗浄用噴射口から噴射される洗浄水が洗浄槽の天井に衝突することから生じる振動を振動センサで検出して、この振動センサからの検出信号に基づいて食器量及び食器の偏りを判別し、洗浄ノズルを回転駆動するモータの停止、減速、あるいはその位置での正逆転を行なうことにより、特定の領域を集中的に洗浄することを可能にした食器洗浄機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、洗浄槽内に配設され、洗浄ノズルに形成された噴射口から食器類を洗浄するための洗浄水を噴射させ、この洗浄水の反力によって、洗浄ノズルを回転可能にした食器洗浄用噴射ノズルが存在する。そのようなものとして、洗浄室内に配置され、食器洗浄用噴射ノズルに形成された噴射口から食器類に向けて洗浄水を噴射するとともに、その洗浄水の噴射力(反力)によって、回転可能にした食器洗浄用噴射ノズルが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平6−181876号公報(第1−2頁、第3−4図) 特開2006−304876号公報(第5頁、第3図)
特許文献1に記載の食器洗浄機は、ポンプの駆動とは別に回転洗浄ノズルの回転駆動を実行するモータを設けなければならなかった。つまり、ポンプを駆動するモータ、回転洗浄ノズルを回転駆動するモータの双方を設けなければならなかった。したがって、食器洗浄機の構成が複雑になってしまうとともに、消費電力が増大してしまうという問題があった。また、振動センサの信号処理方法が曖昧であるために、正確な食器量及び食器の配置の偏りを定常的に判別することが困難であるという問題があった。
特許文献2に記載の食器洗浄用噴射ノズルは、回転中心から延在させたノズルのいずれにも噴射口を形成した構成となっている。つまり、この食器洗浄用噴射ノズルは、回転中心に対していずれの側にも複数の噴射口を持つ構成となっている。そのため、集中洗浄したい場所だけでなく、他方からも同様に洗浄水が噴射されてしまい、その結果、集中洗浄であっても余分な洗浄水を噴射することになり、その洗浄水によって騒音が発生してしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解消するためになされたもので、洗浄ノズルをモータで駆動することなく、振動センサからの検出信号に基づいて正確な食器量及び食器の粗密場所を定常的に判別して、無駄な洗浄水を抑制しながら、集中洗浄を可能にし、低騒音化を実現した食器洗浄機を提供する。
本発明に係る食器洗浄機は、食器類を収容する洗浄槽と、回転軸に取り付けられ、前記洗浄槽内部に回転自在に配設されており、前記食器類を洗浄するための洗浄水を噴射させる噴射口が形成され、前記噴射口から噴射される洗浄水の反力で回転する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させる洗浄水の量を調整することで前記洗浄ノズルの回転制御を行なう制御部とを備え、前記洗浄ノズルは、前記噴射口を前記洗浄ノズルの回転中心から一方の側からのみ洗浄水を噴出させるようにし、前記洗浄水が噴射される側とは反対側に錘が装着されていることを特徴とする。
本発明に係る食器洗浄機は、洗浄ノズルが、噴射口を洗浄ノズルの回転中心から一方の側からのみ洗浄水を噴出させるようにし、洗浄水が噴射される側とは反対側に錘が装着されているので、洗浄ノズルを回転駆動させるためのモータ等の駆動手段が不要であるととともに、狙い撃ち洗浄時に無駄な洗浄水を抑制することができ、その洗浄水が洗浄槽に衝突することで発生する騒音を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る食器洗浄機100の全体構成を示す概略構成図である。図1に基づいて、食器洗浄機100の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。この食器洗浄機100は、家庭等のキッチンに設置され、食事等で使用された食器やコップ等の食器類13を洗浄するものである。また、この図1では、食器類13が洗浄槽11内に収容されている場合を例に示している。
図1に示すように、食器洗浄機100は、食器洗浄機100の外郭を形成する本体10と、この本体10内に設けられており、食器類13が収容され、この食器類13の洗浄が行なわれる洗浄槽11と、洗浄槽11の底面に回転自在に配設され、洗浄水15を食器類13に噴射する洗浄ノズル6と、モータ31及びケーシング部32で構成されており、洗浄ノズル6から洗浄水15を噴射させる洗浄ポンプ3と、洗浄水15を排水管51を介して、排水口52から排出させる排水ポンプ5と、洗浄ポンプ3及び排水ポンプ5の駆動を制御する制御部4とを少なくとも備えている。
洗浄槽11は、前面が開口形成されており、食器類13を載せるための食器籠12が配置可能になっている。図1では、2つの食器籠12が洗浄槽11内に配置されている場合を例に示している。洗浄ノズル6には、回転中心に突起部63が設けられるとともに、回転中心に対して片側に複数の噴射口61が形成されている(図2で詳細に説明する)。また、洗浄ノズル6の噴射口61が形成されていない側には、錘62が装着されている。この錘62は、洗浄ノズル6の回転中心から一方の側に形成されている噴射口61とのバランスを図る機能を有している。そして、突起部63の先端及び噴射口61から洗浄水15が斜め上向きに噴射されることで、食器類13を洗浄するようになっている。
洗浄ポンプ3は、モータ31によって駆動され、洗浄槽11の下部に貯留される洗浄水15を吸引、加圧して突起部63及び噴射口61から噴射させることで、洗浄水15を循環させるものである。排水ポンプ5は、洗浄工程やすすぎ工程の終了後等に、食器類13の洗浄に使用された洗浄水15を吸引し、排水管51を介して排水口52から外部へ排出させるものである。排水管51は、洗浄槽11の下部と排気口52とを接続するように、洗浄槽11の下側に配置されている。
制御部4は、マイクロコンピュータ等で構成され、食器洗浄機100全体の統括制御を行なう機能を有している。また、制御部4は、洗浄ポンプ3及び排水ポンプ5の駆動を制御するとともに、噴射口61からの洗浄水15の量を調整することで洗浄ノズル6の回転を制御する。この制御部4が行なう制御については、図9及び図11で詳細に説明する。また、制御部4には、種々の情報をデータとして格納するための記憶部41が設けられている。なお、この記憶部41の種類を特に限定するものではない。たとえば、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、フラッシュメモリ等で構成するとよい。
洗浄槽11の側面外壁には、洗浄ノズル6の回転位置を検出するための位置センサであるリードスイッチ8が設けられている。このリードスイッチ8は、洗浄ノズル6が接近した際に、洗浄ノズル6先端に設置されている磁石7からの磁界が加わると、発生する電流を電圧値の出力信号として出力するようになっている。このリードスイッチ8から出力された出力信号は、制御部4に入力されるようになっている。また、洗浄槽11の底面には、洗浄水15によって洗浄された食器類13に付着していた残菜を集めるフィルタ14が着脱可能に設けられている。
さらに、洗浄槽11の天板外壁には、洗浄槽11の振動を検出するための振動センサ2が設けられている。この振動センサ2は、洗浄槽11の振動を検出し、電圧値の出力信号として出力するようになっている。この振動センサ2から出力された出力信号は、リードスイッチ8からの出力された出力信号と同様に制御部4に入力されるようになっている。なお、図中に示す波線は、洗浄ノズル6から噴射された洗浄水15を表している。また、食器洗浄機100の前面には、図示省略の扉や操作部が設けられている。
図2は、洗浄ノズル6の詳細な構成を示す斜視図である。図2に基づいて、洗浄ノズル6の詳細な構成について説明する。図2に示すように、洗浄ノズル6は、洗浄ポンプ3からの回転軸33に取り付けられ、回転中心から一方の側(片側)にのみ噴射口61が形成されている。また、この洗浄ノズル6の回転中心(回転軸33の取り付け位置)は、前記洗浄ノズルの中心部となっている。また、噴射口61を備えていない側(噴射口61が形成されている側とは反対側)には、洗浄ノズル6の回転時におけるバランスをとるための板状の錘62が装着されている。さらに、錘62が装着されている側の先端には、リードスイッチ8のON/OFFを実行するための磁石7が設置されている。
このように構成されている洗浄ノズル6は、洗浄ポンプ3により吸引、加圧された洗浄水15を洗浄ノズル6に設けられた複数の噴射口61から噴射させ、この洗浄水噴射時の噴射量に応じた反力によって所定の方向に回転駆動するようになっている。すなわち、この食器洗浄機100は、洗浄ノズル6を回転駆動させるためのモータ等の駆動手段を別途設けることなく、洗浄ノズル6の噴射口61から噴射させる洗浄水15によって洗浄ノズル6を回転駆動させるようになっているのである。
なお、図1及び図2では、洗浄ノズル6の中心部を回転軸33に取り付けている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、洗浄ノズル6の中心部以外の部分を回転軸33に取り付けるようにしてもよい。つまり、洗浄ノズル6の中心部を回転中心とすることなく、噴射口61が回転中心から一方の側に形成され、噴射口61から噴射される洗浄水の反力によって洗浄ノズル6が回転可能なっていればよいのである。また、洗浄ノズル6は、噴射口61が形成されたものと、錘62が装着されたものの2つで形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。
図1及び図2では、洗浄ノズル6に複数の噴射口61が設けられている場合を例に示しているが、噴射口61の個数を限定するものではない。つまり、洗浄ノズル6を回転駆動できる程度の個数の噴射口61を設けるようにすればよいのである。また、洗浄ノズル6の回転中心に突起部63を設けている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。さらに、板状の錘62を装着した場合を例に示しているが、錘62の形状及び構成材料を特に限定するものではない。
図3は、振動センサ2と制御部4とを繋ぐ回路構成を示す概略回路構成図である。図3に基づいて、振動センサ2から出力された出力信号が制御部4に入力されるまでを簡単に説明する。図3に示すように、振動センサ2から出力される出力信号(電圧値)は、増幅回路であるアンプ70に入力され、増幅される。アンプ70で増幅された出力信号は、平滑回路71で脈流成分が低減され、制御部4のA/D入力ポートに入力される。そして、アナログ信号からデジタル信号への変換が実行され、制御部4に読み込まれる。
図4は、振動センサ2の設置場所を説明するための説明図である。図4に基づいて、振動センサ2の好ましい設置場所について説明する。上述したように振動センサ2は、洗浄槽11の天板外壁に設置されるようになっている。図4に示すように、洗浄槽11の天板が振動する際に最も大きな振幅を繰り返す場所は、振動の腹部である。したがって、この実施の形態に係る振動センサ2は、洗浄槽11の天板外壁であって、振動の腹部に対応する場所またはその近傍に設置するようにしている。
なお、洗浄槽11の材質及び形状によって、洗浄槽11の天板に洗浄水15が衝突するときの振動数が異なり、振動の腹となる場所も異なるため、洗浄槽11に応じた振動の腹部またはその近傍に設置するとよい。つまり、洗浄槽11の振動数を予め測定し、振動センサ2の設置場所を決定するとよいのである。このようにすることで、振動センサ2での洗浄槽11の振動検出の確実性を向上させることが可能になる。その結果、洗浄槽11内に収容されている食器類13の量(以下、単に食器量という)に応じて変化する振動を検出し易くなるのである(後に詳述する)。
図5は、振動センサ2を洗浄槽11の天板中央部に設置するための説明図である。図5に基づいて、振動センサ2を洗浄槽11の天板中央部に設置する場合について説明する。図5に示すように、振動センサ2を、洗浄槽11の天板中央部に設置することも効果的である。検証の結果、洗浄槽11の天板中央部に振動センサ2を設置した場合には、天板隅部に振動センサ2を設置した場合と比較して、振動センサ2から出力される出力信号(電圧値)の変化が大きいということがわかった。
加えて、振動の腹部は洗浄槽11の天板中央部に現れることが多いため、天板中央部に振動センサ2を設置することは、洗浄槽11の振動をより検出し易くできるという効果が期待できる。また、洗浄槽11の天板の固有振動数を予め測定しておき、この固有振動数を設置する振動センサ2の検出周波数帯域に含まれるようにすることが望ましい。こうすることによって、振動センサ2による振動検出感度を更に大きくすることができるという効果がある。
次に、食器洗浄機100の動作について説明する。食器洗浄機100は、洗浄を開始したとき、及び、洗浄一時停止後に再始動したときに、洗浄槽11内における食器類13の粗密場所検出(以下、単に粗密場所検出と称する)を行なってから、検出された食器類13の粗密場所に応じた集中洗浄(以下、狙い撃ち洗浄と称する)を行なうことができるようになっている。まず、食器洗浄機100が行なう粗密場所検出について説明し、その後、食器洗浄機100が行なう狙い撃ち洗浄について説明する。
(1)粗密場所検出
粗密場所検出は、洗浄開始時、及び、洗浄一時停止後の再始動時に毎回行なうとよい。洗浄一時停止後の再始動時にも粗密場所検出を行なう理由としては、利用者が洗浄動作を一時停止させて、食器類13の配置を変更したり、食器類13を追加したりする可能性があるからである。なお、利用者が洗浄動作を一時停止させたとしても、食器類13の配置の変更や、食器類13の追加がない場合には、利用者からの指示に基づいて粗密場所検出を省略できるようにしてもよい。
粗密場所検出を開始する際には、検出専用として予め設定されている所定量の洗浄水15を噴射させ、そのときに振動センサ2から出力される出力信号を取得する。こうすることによって、過剰な噴射量の洗浄水15を洗浄槽11の天板等に衝突させなくて済み、洗浄水15を抑制することができると同時に、過少の噴射量の洗浄水15により振動センサ2が検出不可能な状態を防止することができる。したがって、検出専用の洗浄水15の噴射量を予め設定しておくことで、毎回安定した粗密場所検出を行なうことが可能になる。
あるいは、洗浄ノズル6の所定回転ごとに洗浄水15の噴射量を増加させて、そのときに振動センサ2から出力される出力信号を取得するということも可能である。つまり、洗浄水15の噴射量の変化量(増加量)と、振動センサ2からの出力信号の変化量との関係を導き出し、この関係とリードスイッチ8による洗浄ノズル6の位置検出とのタイミングを合わせることによって、振動センサ2から出力される出力信号を取得するのである。こうすることによっても、粗密場所検出を実行することが可能になる。
図6は、振動センサ2からの出力信号の信号処理方法を説明するための説明図である。図6に基づいて、振動センサ2から出力される出力信号の信号処理について説明する。また、図6(a)が洗浄槽11の内部を洗浄ノズル6の回転方向に4つのエリア(エリア(1)〜エリア(4))に等分割した状態における各分割エリアでの出力積分値Sと粗密度との関係を示しており、図6(b)がリードスイッチ8により算出可能な洗浄ノズル6の回転周期を図6(a)の各分割エリアに応じて等分割した時間におけるリードスイッチ8から出力される電圧値の波形及び振動センサ2からの出力信号の波形を示している。
取得された振動センサ2からの出力信号は、洗浄槽11の内部における各分割エリアの出力積分値Sを算出するために利用される。そして、出力積分値Sは、食器類13の粗密検出量として使用される。各分割エリアにおける出力積分値Sの算出方法としては、図6(b)に示すようにリードスイッチ8により算出可能な洗浄ノズル6の回転周期を図6(a)の4つのエリアに応じて4つに等分割した時間を利用し、その時間分の振動センサ2の出力信号を各分割エリアの出力値として算出することができる。
図6(a)に示すように洗浄槽11を上から見た場合において、各壁面(各対辺)の中点を結び、エリア(1)〜エリア(4)に等分割し、図6(b)に示す各分割エリアの出力積分値Sを算出して、食器類13の粗密場所検出に使用するとよい。たとえば、エリア(1)では出力積分値Sが「中」、粗密度が「中」であり、エリア(2)では出力積分値Sが「小」、粗密度が「大」であり、エリア(3)では出力積分値Sが「小」、粗密度が「大」であり、エリア(4)では出力積分値Sが「大」、粗密度が「小」であることを表している。
このように、出力積分値Sを算出することによって、その値から各分割エリアにおける粗密度を算出することができる(図7で詳細に説明する)。このように、洗浄槽11内を分割エリアごとの振動センサ2の出力積分値Sを使用することで、各分割エリアにおける食器量(粗密度)の正確な検出が可能になる。なお、図6では、洗浄槽11を4分割した場合を例に示したが、これに限定するものではなく、洗浄槽11を等分割できればよい。また、洗浄槽11の等分割に応じて、リードスイッチ8により算出可能な洗浄ノズル6の回転周期も等分割するとよい。
図7は、出力積分値Sと食器量との関係を示すグラフである。図7に基づいて、算出した出力積分値Sから食器量を判別する方法について説明する。この図7では、算出した出力積分値S(図6参照)と洗浄槽11の内部に均等に収容された食器量との関係について示している。また、図7では、横軸が食器量(人前)を、縦軸が出力積分値Sをそれぞれ示している。また、予め設定してある2つの閾値(閾値th1及び閾値th2)を併せて示している。
洗浄槽11の内部に均等に配設した食器量を変化させたときの、振動センサ2から出力される出力信号の出力積分値Sと食器量との間には、図7に示すような関係があることが検証の結果確認できた。そこで、この図7に示す関係を利用して食器量を判別するようにしている。たとえば、算出された出力積分値Sを閾値th1及び閾値th2と比較することによって、食器量を判別するとよい。つまり、算出された出力積分値Sが閾値th1よりも小さければ、その分割エリアにおける食器量は「多い」と判別でき、閾値th1よりも大きく閾値th2よりも小さければ、その分割エリアにおける食器量は「中程度」と判別でき、閾値th2よりも大きければ、その分割エリアにおける食器量は「少ない」と判別できるのである。
以上のように、その分割エリアごとに食器量を判別するので、後述する狙い撃ち洗浄の効率を向上させることができる。つまり、洗浄水15の噴射量を分割エリアごとに段階的に制御し、食器量に応じた狙い撃ち洗浄が可能になっているのである。なお、ここでは、2つの閾値を利用して3段階で食器量を判別したが、これに限定するものではない。たとえば、1つの閾値を利用して2段階で食器量を判別したり、3つの閾値を利用して4段階で食器量を判別したりすることも可能である。
2段階で食器量を判別する場合は、3段階で食器量を判別するよりも単純で簡単に食器量を判別でき、判別結果の精度が高くなる。一方、4段階以上で食器量を判別する場合は、食器量の差による出力積分値Sがあまり大きくならないために、判別結果の精度があまり高くならない。また、閾値(たとえば、閾値th1や閾値th2)は、予め設定してあってもよく、利用者が任意に設定してもよい。さらに、閾値の追加や閾値の設定の変更を可能にしておいてもよい。
図8は、食器量の判別結果の正確さと洗浄ノズル6のサイクル数(回転数)との関係を示すグラフである。図8に基づいて、食器量の判別結果の正確さとサイクル数との関係について説明する。この図7では、横軸が食器量(人前)を、縦軸が出力積分値Sをそれぞれ示している。また、図8で示す丸印がサイクル数5回平均の場合、三角印がサイクル数3回平均の場合、四角印がサイクル数1回平均の場合における出力積分値Sと食器量との関係をそれぞれ示している。
同分割エリアに収容されている食器量を判別する場合には、洗浄ノズル6のサイクル数の平均回数の中で最も頻度の多いものを利用する。それは、図8に示すように、サイクル数1回平均の場合(四角印)では、食器量の判別結果の精度があまり高くなく、サイクル数の平均回数を増加した方がより正確な食器量を判別することができるからである。そのために、できる限り多くの時間を費やせばより正確な食器量の判別が可能となる。ただし、実際に食器洗浄機100で使用することを考慮し、分単位での待ち時間では長すぎ、サイクル数5回平均程度(丸印)でも正確な食器量を判別することが可能であるので、食器量を判別する際に使用する出力積分値Sは、数十秒程度のサイクル数10回転程度とすることが望ましい。
図9は、洗浄槽11内における食器類13の粗密場所検出の流れを示すフローチャートである。図9に基づいて、粗密場所検出の具体的な流れについて説明する。食器洗浄機100が洗浄を開始したり、再始動したりすると、制御部4は、リードスイッチ8から出力される電圧値の読み込みを開始する(ステップS101)。同時に、制御部4は、洗浄ノズル6の位置を開始位置(スタートポジション)とするように、洗浄ポンプ3のモータ31を専用回転数(毎回同じ回転数)で駆動させる(ステップS102)。
洗浄ノズル6が開始位置に到達したら、制御部4は、粗密場所検出専用の量の洗浄水15を洗浄ノズル6の噴射口61から噴射させ、洗浄ノズル6を回転駆動させる。そして、洗浄ノズル6の回転周期の読み込みと同時に、振動センサ2から出力される出力信号の読み込みを開始する(ステップS103)。次に、制御部4は、食器量の判別を行なうために、洗浄ノズル6の回転を奇数回となるような専用回転数で洗浄ポンプ3のモータ31を駆動させる(ステップS104)。
制御部4は、振動センサ2から出力される出力信号を取得し、それに基づいて出力積分値Sを算出する(ステップS105)。このとき、制御部4は、洗浄ノズル6の回転数が奇数回となるように、洗浄ポンプ3のモータ31を駆動させている。そして、制御部4は、洗浄ノズル6が規定されている回数分、回転したかどうか判断する(ステップS106)。つまり、制御部4は、分割エリアごとの食器量を、洗浄ノズル6を複数回回転させ、その多数決で決定するのである。
制御部4は、洗浄ノズル6が規定されている回数分、回転していないと判断したときは(ステップS106;No)、振動センサ2から出力される出力信号を取得し、それに基づいて出力積分値Sを算出することを繰り返す(ステップS105)。一方、制御部4は、洗浄ノズル6が規定されている回数分、回転していると判断したときは(ステップS106;Yes)、出力積分値Sと予め設定してある閾値th1とを比較する(ステップS107)。その結果、制御部4は、出力積分値Sが閾値th1よりも小さい場合には(ステップS107;Yes)、食器量が「多い」と判別する。
制御部4は、出力積分値Sが閾値th1よりも大きい場合には(ステップS107;No)、出力積分値Sを閾値th2と比較する(ステップS108)。その結果、制御部4は、出力積分値Sが閾値th2よりも小さい場合には(ステップS108;No)、食器量が「中」と判別し、出力積分値Sが閾値th2よりも大きい場合には(ステップS108;Yes)、食器量が「少ない」と判別する。以上のように決定された分割エリアごとの食器量は、制御部4に設けてある記憶部41に食器粗密場所の情報データとして格納される。
そして、制御部4は、記憶部41に格納された情報データに基づいて、洗浄動作を継続して実行することができる。制御部4は、洗浄中に常時振動センサ2から出力される出力信号を取得し続けることなく、分割エリアごとにおける食器類13の粗密度に応じた洗浄水15の噴射量制御ができる。つまり、制御部4は、洗浄途中で洗浄槽11内に食器類13を追加したり配置変更したりした場合には、改めて粗密場所検出を行なうことが望ましいが、洗浄途中で洗浄槽11内に変化がない場合には、一旦行なった粗密場所検出に基づいて洗浄水15の噴射量制御が可能なのである。
(2)狙い撃ち洗浄
図10は、狙い撃ち洗浄時の制御の一例を説明するための説明図である。図10に基づいて、狙い撃ち洗浄の制御について説明する。図10(a)は、洗浄槽11の内部を洗浄ノズル6の回転方向に4つのエリア(エリア(1)〜エリア(4))に等分割し、各分割エリアにおける食器類13の粗密度を示しており、エリア(1)の粗密度が「中」、エリア(2)の粗密度が「大」、エリア(3)の粗密度が「小」、エリア(4)の粗密度が「中」である場合を例に示している。図10(b)は、横軸に洗浄ノズル6の回転位置を、縦軸に洗浄ノズル6から噴射させる洗浄水15の噴射量をそれぞれ示し、洗浄ノズル6の回転位置と洗浄ノズル6から噴射させる洗浄水15の噴射量との関係を表している。
図10に示すように、制御部4は、振動センサ2及びリードスイッチ8から出力される出力信号に基づいて行なう粗密場所検出に応じて、洗浄ノズル6から噴射させる洗浄水15の噴射量を段階的に制御し、狙い撃ち洗浄を実行する。すなわち、制御部4は、粗密場所検出で算出した粗密度が「小」な場所(たとえば、エリア(3))では洗浄水15の噴射量を弱くし、粗密度が「大」な場所(たとえば、エリア(2))では洗浄水15の噴射量を強くし、粗密度が「中」な場所(たとえば、エリア(1)やエリア(4))では洗浄水15の噴射量を中程度に制御するのである。
このように狙い撃ち洗浄することで、粗密度が「小」な場所に無駄に過剰の洗浄水15を噴射することなく、洗浄槽11の天板へ衝突する洗浄水15を抑制することが可能になる。なお、鍋のような大きな食器類13が洗浄槽11内に収容された場合、その食器類13が塞いでしまい、結果として振動センサ2からの出力信号が小さくなってしまい、洗浄水15の噴射量が強くなってしまう可能性がある。このような場合であっても、多くの洗浄水15が食器類13に衝突することになるために、天板に衝突する洗浄水15は少ないままであり、食器洗浄機100から発生する騒音を低減することに支障はない。
狙い撃ち洗浄時における分割エリアごとの各撃ち分け噴射時間は、洗浄開始前に測定した各噴射量(強、中、弱)で洗浄ノズル6を回転させた場合の回転周期を分割エリア数で等分割した時間とする。そして、制御部4は、洗浄ノズル6の開始位置から順番に全分割エリア分の噴射量制御を行なう。このとき、洗浄ノズル6の回転周期を分割エリア数で等分割した時間から、噴射量の切り替えを考慮した所定時間だけ減らしたものを狙い撃ち洗浄の噴射時間として使用することが望ましい。噴射量の切り替え時間を正確に決定するためには、たとえば事前に検証により求めておくとよい。
同時に、記憶部41に格納した食器粗密場所の情報データと実際の場所との噴射量制御による変化(ズレ)を毎回補正しなければならない。洗浄ノズル6の回転周期は、同じ噴射量で測定を行なった際にも、食器量等の負荷により多少のズレが生じることが確認されている。したがって、洗浄ノズル6の1サイクルの制御合計時間として切り替え時間を考慮し、余裕を持った制御としても、洗浄ノズル6は洗浄水15の噴射の反力で回転していること等があり、毎回多少のズレが生じてしまうのである。そのため、単純に同じパターンで洗浄ノズル6の回転制御を繰り返しているだけでは、そのズレが大きくなってしまうことになる。
そこで、制御部4は、まず、狙い撃ち洗浄時に使用する数種類の噴射量で、洗浄ノズル6を一定速で回転させて洗浄ノズル6の回転周期測定を行ない、食器粗密場所に応じて行なう噴射量の制御時間を決定し、その後、洗浄時には洗浄ノズル6の回転周期を毎回測定し、そこから食器粗密場所に応じた噴射量の制御時間を決定することによって、洗浄水15の噴射量制御の位置のズレを修正することになっている。以下、詳細にズレを補正する方法について説明する。
ズレを補正する方法としては、洗浄ノズル6が1サイクル分回転した直後は、洗浄水15を専用噴射量に制御し、洗浄ノズル6を回転させながら、リードスイッチ8による読込を開始し、洗浄ノズル6が開始位置に到達したら、狙い撃ち制御を再スタートさせるようにすればよい。このようにすれば、洗浄水15の噴射量制御が開始される洗浄ノズル6の場所を毎回指定することができ、毎サイクルにおいてほぼ同じ位置で、同じ噴射量制御を実現することが可能となる。
仮に、洗浄ノズル6の1サイクル回転後に、洗浄ノズル6が開始位置を越えていれば、分割エリアごとの切り替え時間を考慮した時間を増やし、分割エリアごとの撃ち分け噴射時間を減らせばよいことになる。一方、洗浄ノズル6の1サイクル後に、洗浄ノズル6が開始位置よりも随分前に存在することが判断されれば、分割エリアごとの撃ち分け噴射時間を増やせばよいことになる。つまり、制御部4は、これらの処理を繰り返し、洗浄ノズル6の1サイクル後の位置が、開始位置までに到達するまでに要する時間が、わずかになるように補正を行なうのである。
ここで、洗浄ノズル6の1サイクル後に、洗浄ノズル6が開始位置を越えていることを判断するには、たとえば洗浄ノズル6の1サイクル終了後に一定時間が経過しても、リードスイッチ8によるON/OFFが切り替わらないことにより行えばよい。一方、洗浄ノズル6が開始位置よりも随分前に存在することを判断するには、たとえば洗浄ノズル6の1サイクル終了後に、所定の短い時間が経過しても、リードスイッチ8によるON/OFFが切り替わらないことにより行えばよい。
図11は、狙い撃ち洗浄の流れを示すフローチャートである。図11に基づいて、狙い撃ち洗浄の具体的な流れについて説明する。食器洗浄機100が洗浄を開始したり、再始動したりすると、制御部4は、リードスイッチ8から出力される電圧値の読み込みを開始する(ステップS201)。同時に、制御部4は、洗浄ノズル6の位置を開始位置(スタートポジション)とするように、洗浄ポンプ3のモータ31を専用回転数(毎回同じ回転数)で駆動させる(ステップS202)。そして、制御部4は、狙い撃ち洗浄時に使用する数種類の噴射量で洗浄水15を噴射させ、洗浄ノズル6をそれぞれの噴射量で回転させたときの洗浄ノズル6の回転周期測定を行なう(ステップS203)。
また、制御部4は、洗浄ノズル6の回転周期から、分割エリアごとの洗浄水15の撃ち分け時間を決定する(ステップS204)。洗浄水15の撃ち分け時間を決定したら、制御部4は、洗浄ノズル6の位置を開始位置とするように、洗浄ポンプ3のモータ31を専用回転数で駆動させる(ステップS205)。制御部4は、記憶部41に格納している食器粗密場所の情報データを読み込む(ステップS206)。そして、制御部4は、狙い撃ち洗浄を開始する(ステップS207)。この狙い撃ち洗浄は、各分割エリアの粗密度に応じて決定された洗浄水15の噴射量と、撃ち分け時間によって実行される(ステップS208)。
制御部4は、狙い撃ち洗浄によって洗浄ノズル6を1サイクル運転させ、洗浄ノズル6の1サイクルの終了後には、洗浄水15を専用噴射量に制御し、洗浄ノズル6を回転させながら、リードスイッチ8による読込を行ない、洗浄ノズル6が開始位置に到達したら、狙い撃ち制御を再スタートさせる(ステップS209)。このようにして、撃ち分け噴射時間の補正や噴射量制御開始場所補正を行ないながら、狙い撃ち洗浄を繰り返すことで、食器類13の粗密場所に応じて、正確かつ集中的に狙い撃ち洗浄を行なうことが可能となる。この狙い撃ち洗浄は、所定の洗浄時間が経過するまで継続される(ステップS210)。
食器洗浄機100も含め、一般的な食器洗浄機では、洗浄水15を高温にして食器類13の洗浄を行なうため、高温により発生した蒸気を逃す役割として、または乾燥時の送風が排出される役割として、排気口16が設けてある(図1参照)。この排気口16からは、洗浄槽11内での洗浄水15の衝突音が外部へ漏洩し易く、その結果として食器洗浄機100全体の騒音へ大きく影響を及ぼしていることが考えられる。そこで、一定噴射量運転から、狙い撃ち洗浄により排気口16近傍においての噴射量を低減させることにより、洗浄水15の排気口16近傍への衝突を低減させることで低騒音化が実現できる。
たとえば、狙い撃ち洗浄時に排気口16近傍として噴射量低減を行なう場所は、回転円方向に排気口±45度とする。食器粗密場所検知において洗浄槽11を4等分したときには、排気口16が含まれるエリアにおいて噴射量低減を行なうことで、排気口16近傍での噴射量低減を実現可能となる。ただし、噴射量低減は、できる限り大きいことが望ましいが、洗浄ノズル6が回転することと、洗浄率が通常洗浄時程度は維持できることに、気を付けて行なう必要がある。したがって、排気口16からの音漏れを低減させるためには、排気口16に直接洗浄水15を衝突させないように、排気口16近傍に食器類13を載置することによっても可能である。
以上のように、洗浄槽11内に配設される洗浄ノズル6の回転中心に対して片側のみに食器類13を洗浄するための洗浄水15を噴射させる噴射口61を形成したので、洗浄ノズル6を回転駆動させるためのモータ等の駆動手段が不要であるととともに、狙い撃ち洗浄時に無駄な洗浄水15を抑制することができ、その洗浄水15が本体10に衝突することで発生する騒音を低減することができ、更には排気口16近傍への洗浄水15の噴射量を低減することで、排気口16からの音漏れを低減することができる。また、洗浄槽11内を等分割し、その等分割に応じて時間を等分割し、出力積分値Sを算出するので、エリアごとの食器類13の粗密度が精度よく判別でき、効果的な狙い撃ち洗浄が実現できる。
実施の形態に係る食器洗浄機の全体構成を示す概略構成図である。 洗浄ノズルの詳細な構成を示す斜視図である。 振動センサと制御部とを繋ぐ回路構成を示す概略回路構成図である。 振動センサの設置場所を説明するための説明図である。 振動センサを洗浄槽の天板中央部に設置するための説明図である。 振動センサからの出力信号の信号処理方法を説明するための説明図である。 出力積分値Sと食器量との関係を示すグラフである。 食器量の判別結果の正確さと洗浄ノズルのサイクル数との関係を示すグラフである。 洗浄槽内における食器類の粗密場所検出の流れを示すフローチャートである。 狙い撃ち洗浄時の制御の一例を説明するための説明図である。 狙い撃ち洗浄の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 振動センサ、3 洗浄ポンプ、4 制御部、5 排水ポンプ、6 洗浄ノズル、7 磁石、8 リードスイッチ、10 本体、11 洗浄槽、12 食器籠、13 食器類、14 フィルタ、15 洗浄水、16 排気口、31 モータ、32 ケーシング部、33 回転軸、41 記憶部、51 排水管、52 排水口、61 噴射口、62 錘、63 突起部、70 アンプ、71 平滑回路、100 食器洗浄機。

Claims (18)

  1. 食器類を収容する洗浄槽と、
    回転軸に取り付けられ、前記洗浄槽内部に回転自在に配設されており、前記食器類を洗浄するための洗浄水を噴射させる噴射口が形成され、前記噴射口から噴射される洗浄水の反力で回転する洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させる洗浄水の量を調整することで前記洗浄ノズルの回転制御を行なう制御部とを備え、
    前記洗浄ノズルは、
    前記噴射口を前記洗浄ノズルの回転中心から一方の側からのみ洗浄水を噴出させるようにし、前記洗浄水が噴射される側とは反対側に錘が装着されている
    ことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記洗浄ノズルの中心部を前記回転軸に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記洗浄槽の振動を検出する振動センサと、
    前記洗浄ノズルの回転位置を検出する位置センサとを設け、
    前記制御部は、
    前記振動センサ及び前記位置センサから出力される出力信号を信号処理し、前記洗浄槽内に収容されている食器類の粗密度を前記洗浄槽内の場所との関係で判別する粗密場所検出を行ない、この粗密場所検出に応じて前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させる洗浄水の量を調整する狙い撃ち洗浄を行なう
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御部は、
    前記洗浄槽の内部を前記洗浄ノズル回転方向に等分割したエリアごとに前記振動センサから出力される出力信号の積分値を算出して、エリアごとに前記粗密場所検出を行なう
    ことを特徴とする請求項3に記載の食器洗浄機。
  5. 前記制御部は、
    前記粗密場所検出を、洗浄開始時及び洗浄一時停止後の再始動時に毎回実行する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の食器洗浄機。
  6. 前記制御部は、
    前記粗密場所検出専用として予め設定されている所定量の洗浄水を前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させ、そのときに前記振動センサから出力される出力信号を取得し、信号処理することで前記粗密場所検出を行なう
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の食器洗浄機。
  7. 前記制御部は、
    前記洗浄ノズルの所定回転ごとに、前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させる洗浄水の量を増加させ、そのときに前記振動センサから出力される出力信号を取得し、信号処理することで前記粗密場所検出を行なう
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の食器洗浄機。
  8. 前記制御部は、
    前記粗密場所検出時、前記洗浄ノズルを少なくとも1回転させたときにおける前記食器類の前記エリアごとの粗密度を記憶し、記憶した粗密度に応じて狙い撃ち洗浄を行なう
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の食器洗浄機。
  9. 前記粗密度を記憶する記憶部を前記制御部に設けた
    ことを特徴とする請求項8に記載の食器洗浄機。
  10. 前記制御部は、
    洗浄開始時に、前記エリアごとに噴射させる洗浄水の量と噴射時間を決定するために、前記洗浄ノズルの回転周期の測定を毎回行なう
    ことを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の食器洗浄機。
  11. 前記制御部は、
    前記粗密場所検出結果に基づいて、前記洗浄ノズルの前記噴射口から噴射させる洗浄水の噴射量を段階的に制御する
    ことを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の食器洗浄機。
  12. 前記制御部は、
    前記エリアごとに設定された洗浄水の噴射時間を増減させる補正を実行する
    ことを特徴とする請求項3〜11のいずれかに記載の食器洗浄機。
  13. 前記制御部は、
    前記補正を行なうとき、噴射量制御を開始する前記洗浄ノズルの場所を指定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の食器洗浄機。
  14. 前記振動センサを、
    前記洗浄槽の天板外壁に設置した
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の食器洗浄機。
  15. 前記振動センサを、
    前記洗浄槽の天板における振動腹部の近傍に設置した
    ことを特徴とする請求項14に記載の食器洗浄機。
  16. 前記振動センサを、
    前記洗浄槽の天板中央部に設置した
    ことを特徴とする請求項14に記載の食器洗浄機。
  17. 前記洗浄槽の天板の固有振動数を、
    前記振動センサの周波数帯域に含めた
    ことを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の食器洗浄機。
  18. 前記洗浄槽内の空気を排気するための排気口を前記洗浄槽に設け、
    前記制御部は、
    前記洗浄ノズルの前記噴射口から前記排気口近傍に向けて噴射させる洗浄水の噴射量を弱める
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の食器洗浄機。
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